JP2554516Y2 - 発電機能を備えた油圧緩衝器 - Google Patents

発電機能を備えた油圧緩衝器

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JP2554516Y2
JP2554516Y2 JP10922991U JP10922991U JP2554516Y2 JP 2554516 Y2 JP2554516 Y2 JP 2554516Y2 JP 10922991 U JP10922991 U JP 10922991U JP 10922991 U JP10922991 U JP 10922991U JP 2554516 Y2 JP2554516 Y2 JP 2554516Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両等に用いられる油圧
緩衝器に関し、特に発電機能を備えた油圧緩衝器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧緩衝器としては、例えばシリ
ンダ内にピストンを摺動自在に嵌挿し、ピストンが上下
動することによりピストンに設けた減衰力発生用油路及
びバルブにて減衰力を発生するものが一般的である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな油圧緩衝器にあっては、減衰力発生時の減衰エネル
ギーが熱に変換して作動油の温度を上昇させ、この温度
上昇分の熱エネルギーを空冷又は水冷によって大気又は
水中に放出しているが、このように発生したエネルギー
を放出するのでは、エネルギーの使用効率が悪い。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
考案に係る油圧緩衝器は、ピストンの油路と直列的に連
通路を設け、或いはピストンロッドにピストンの油路を
バイパスするバイパス通路を設け、前記連通路又はバイ
パス通路を流れる作動油にて回転せしめられる回転体を
ピストンロッドの端部に配設し、一方、ピストンロッド
内に発電機を設け、この発電機の軸を回転体に連結し
た。
【0005】
【作用】シリンダ内をピストンが上下動することによっ
て連通路又はバイパス通路を作動油が流れ、この作動油
によって回転体が回転して発電機を駆動して発電を行う
ので、エネルギーの使用効率が向上する。
【0006】
【実施例】以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。ここで、図1は本考案に係る油圧緩衝器の断
面図、図2は同緩衝器の要部拡大断面図、図3は本考案
に係る別実施例の油圧緩衝器の断面図、図4は同緩衝器
の要部拡大断面図である。
【0007】図1に示す油圧緩衝器は、車輪側に取り付
けられるアウタチューブ1内にシリンダとしてのインナ
チューブ2を配置し、これらアウタチューブ1とインナ
チューブ2との間をリザーバ室3とし、インナチューブ
2内には上方からオイルシール4およびロッドガイド5
を介して中空のピストンロッド6を挿入している。
【0008】このピストンロッド6の上端はマウントラ
バーによって車体側部材に取り付けられ、ピストンロッ
ド6の下端にはピストンロッド6の一部をなすサブピス
トンロッド7を装着し、このサブピストンロッド7の下
端にインナチューブ2内を上部油室S1と下部油室S2
に画成するピストン8を固着している。尚、下部油室S
2とリザーバ室3とはボトムバルブ9を介して連通して
いる。
【0009】ピストン8には圧縮側油路11及び伸び側
油路12を形成し、ピストン8の上面には圧縮側油路1
1を開閉するバルブ13をサブピストンロッド7との間
に介装したスプリング14で付勢して設けるとともに、
ピストン8の下面には伸び側油路12を開閉するバルブ
15をサブピストンロッド7に螺着したリテーナ16で
バルブシート17を介して固定して設けている。
【0010】また、ピストン8の下面には伸び側油路1
2の出口及びバルブ15を覆うようなホルダ20をサブ
ピストンロッド7に螺着して設け、このホルダ20には
伸び側油路12に直列的にその油路12から流出する作
動油を導く連通路21を設け、この連通路21はホルダ
20下部内に嵌装したリテーナ22の油孔22aを介し
て下部油室S2に連通し、リテーナ22には圧縮行程で
油孔22aを閉じるチェック弁23を取付けている。
【0011】そして、ホルダ20内に連通路21を流れ
る作動油で回転される回転体(タービン)25を配設
し、一方サブピストンロッド7内に発電機26を設け
て、この発電機26をサブピストンロッド7内に回転自
在に挿通したロッド27を介して回転体25に固着して
いる。
【0012】以上において、油圧緩衝器の伸縮動によ
り、ピストンロッド6が上動するときに、上部油室S1
内の作動油がピストン8の伸び側油路12に流入してバ
ルブ15を押し開き、伸び側油路12から流出した作動
油はホルダ20の連通路21に導かれて、リテーナ22
の油孔22aからチェック弁23を押し開いて下部油室
S2内に流入する。このとき、連通路21を流れる作動
油にて回転体25が回転してロッド27を介して発電機
26が駆動され、発電機26による発電が行われる。
【0013】尚、ピストンロッド6が下動するときに
は、下部油室S2内の作動油が圧縮側油路11からバル
ブ13を押し開いて上部油室S1に流れるが、このとき
チェック弁23が閉じるので、連通路21内に下部油室
S2内の作動油が流入することはなく、回転体25は回
転しない。
【0014】次に、図3に示す別実施例の油圧緩衝器
は、サブピストンロッド7内にピストン8をバイパスす
るバイパス通路31を設け、サブピストンロッド7の下
端部には取付け部材32を螺着して、この取付け部材3
2の下部にホルダ33を取付け、ホルダ33内にはバイ
パス通路31に通じるバイパス通路34を形成し、この
バイパス通路34はホルダ33内に嵌装した仕切部材3
5に形成した油孔36,37で2つの通路に分岐した
後、リテーナ38に形成した油孔38aを介して1つの
通路にして下部油室S2に連通している。その油路36
内には伸び行程で開状態になるチェック弁39を、油路
37内には圧縮行程で開状態になるチェック弁40を介
装している。
【0015】そして、ホルダ33内には仕切部材35の
上側にバイパス通路34から下部油室S2側に流れる作
動油で回転される回転体41を、仕切部材35の下側に
下部油室S2からバイパス通路34側に流れる作動油で
回転される回転体42をそれぞれ配設し、サブピストン
ロッド7内に設けた発電機26をサブピストンロッド7
内に回転自在に挿通したロッド27を介して回転体4
1,42に固着している。尚、回転体41,42は同方
向に回転するように形成している。
【0016】以上において、油圧緩衝器の伸縮動によ
り、ピストンロッド6が上動するときに、上部油室S1
内の作動油がサブピストンロッド7のバイパス通路31
からバイパス通路34、チェック弁39で開く油孔36
及び油孔38aを介して下部油室S2内に流入する。こ
のとき、バイパス通路34を流れる作動油にて回転体4
1が回転してロッド27を介して発電機26が駆動さ
れ、発電機26による発電が行われる。
【0017】また、ピストンロッド6が下動するときに
は、下部油室S2内の作動油が油孔38aからチェック
弁40で開く油孔37、バイパス通路34及びバイパス
通路31を介して上部油室S1内に流入する。このと
き、バイパス通路34を流れる作動油にて回転体42が
回転してロッド27を介して発電機26が駆動され、発
電機26による発電が行われる。
【0018】尚、実施例にあってはサブピストンロッド
7をピストンロッド6と別体にしたものを示したが、ピ
ストンロッド6内に発電機26を配設する構造でもよ
い。
【0019】
【考案の効果】以上に説明したように本考案によれば、
ピストンの油路と直列的に連通路を設け、或いはピスト
ンロッドにピストンをバイパスするバイパス通路を設
け、連通路又はバイパス通路を流れる作動油にて回転体
が回転して発電機を駆動して発電を行うので、エネルギ
ーの使用効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る油圧緩衝器の断面図
【図2】同緩衝器の要部拡大断面図
【図3】本考案に係る別実施例の油圧緩衝器の断面図
【図4】同緩衝器の要部拡大断面図
【符号の説明】
1…アウタチューブ、2…インナチューブ、6…ピスト
ンロッド、8…ピストン、12…伸び側油路、20,3
3…ホルダ、21…連通路、31,34…バイパス通
路、25,41,42…回転体、26…発電機、27…
ロッド。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内にピストンロッドを挿入し、
    このピストンロッドにシリンダ内周面に摺接するととも
    に上下の油室を連通する油路を形成したピストンを固着
    した油圧緩衝器において、前記ピストンの油路と直列的
    に連通路を設け、この連通路を流れる作動油にて回転せ
    しめられる回転体をピストンロッドの端部に配設し、こ
    の回転体を前記ピストンロッド内に設けた発電機の軸に
    連結したことを特徴とする発電機能を備えた油圧緩衝
    器。
  2. 【請求項2】 シリンダ内にピストンロッドを挿入し、
    このピストンロッドにシリンダ内周面に摺接するととも
    に上下の油室を連通する油路を形成したピストンを固着
    した油圧緩衝器において、前記ピストンロッドにはピス
    トンの油路をバイパスするバイパス通路を設け、このバ
    イパス通路を流れる作動油にて回転せしめられる回転体
    をピストンロッドの端部に配設し、この回転体を前記ピ
    ストンロッド内に設けた発電機の軸に連結したことを特
    徴とする発電機能を備えた油圧緩衝器。
JP10922991U 1991-12-09 1991-12-09 発電機能を備えた油圧緩衝器 Expired - Fee Related JP2554516Y2 (ja)

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