JP2543353Z - - Google Patents

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JP2543353Z
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【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本考案は、画像読み取り装置の自動利得調整装置に関し、特に、画像読み取り
部と、この画像読み取り部で読み取られたアナログ画像信号をディジタル信号に
変換するA/Dコンバータとの間に設けられた画像読み取り装置の自動利得調整
装置に関する。 【0002】 【従来の技術】 たとえばファクシミリ装置等の画像形成装置においては、CCDセンサ等で読
み取られた画像情報が、A/Dコンバータでディジタル信号に変換されて画像処
理回路に入力される。この場合、特に色地原稿等を読み取った場合には、通常の
白地原稿の場合に比較して文字等の画像信号の強度が低下する。この画像信号強
度の低下による画像上のコントラストの変化を避けるために、従来のファクシミ
リ装置では、A/Dコンバータの前段に自動利得調整回路(以下、AGC回路と
記す)が設けられている。 【0003】 従来のファクシミリ装置におけるAGC回路では、A/Dコンバータのアナロ
グ信号入力端子に入力される画像信号自体の信号強度を調整し、A/Dコンバー
タの出力信号のレベルを制御している。 【0004】 【考案が解決しようとする課題】 前記のように、従来のAGC回路では、画像信号自体の信号強度を調整してい
る。このため、A/D変換を精度良く行わせるためには、リニアリティーの良好
なAGC回路を構成する必要がある。このようなAGC回路を実現しようとすれ
ば、リニアリティーの良い高価なFETトランジスタが必要となり、装置全体の
コストアップを招く。 【0005】 本考案の目的は、リニアリティーに優れ、かつ高価なFETトランジスタが不
要な画像読取り装置の自動利得調整装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】 本考案に係る画像読み取り装置の自動利得調整装置は、原稿の画像を読み取る
画像読み取り部と、この画像読み取り部で読み取られたアナログ画像信号をディ
ジタル信号に変換するA/Dコンバータとの間に設けられた装置であり、A/D
出力レベル検出手段とリファレンス電圧制御手段とを備えている。A/D出力レ
ベル検出手段はA/Dコンバータから出力される原稿の画像データの信号レベル
を検出する。リファレンス電圧制御手段はA/D出力レベル検出手段の検出結果 に応じてA/Dコンバータのリファレンス電圧を制御する。そして、リファレン
ス電圧制御手段は、出力電圧が前記A/Dコンバータのリファレンス電圧端子に
入力される充放電回路と、スイッチ素子とを有している。スイッチ素子は、A/
D出力レベル検出手段の検出結果の入力によってオン、オフ制御されるように設
けられ、A/D出力レベル検出手段による検出レベルが所定レベルよりも大きい
場合は充放電回路への充電が行われるようにオンされ、検出レベルが所定レベル
以下の場合は充放電回路から放電が行われるようにオフされる。 【0007】 【作用】 本考案に係る画像読み取り装置の自動利得調整装置では、A/Dコンバータの
出力信号レベルを検出する。そして、この検出結果に応じて、A/Dコンバータ
のリファレンス電圧を制御する。 【0008】 たとえば、A/Dコンバータの出力信号が大きい場合は、これを検出してA/
Dコンバータのリファレンス電圧が大きくなるように制御する。具体的には、A
/Dコンバータの出力信号が大きい場合は、スイッチ素子をオンし、電源から充
放電回路に充電を行う。この充放電回路の出力電圧はA/Dコンバータのリファ
レンス電圧端子に入力されており、これによりリファレンス電圧と比較されるA
/Dコンバータのアナログ画像入力信号が小さくなったことと等価となり、A/
Dコンバータの出力信号レベルは小さくなる。逆に、A/Dコンバータの出力信
号のレベルが小さい場合は、スイッチ素子はオフされる。これにより充放電回路
には電源からの電圧が供給されず、充放電回路に充電された電圧は放電される。
これにより、リファレンス電圧を小さくなり、相対的にA/Dコンバータのアナ
ログ画像入力信号が大きくなったことになる。 【0009】 A/Dコンバータにおいては、リファレンス電圧に対するリニアリティーは良
好であり、このため従来装置のような高価なFETトランジスタを用いることな
くリニアリティーの良好な自動利得調整を実現できる。 【0010】 【実施例】 全体構成 図1は、本考案の一実施例が採用されたファクシミリ装置の全体ブロック構成
図である。 【0011】 図1において、本装置は、全体のシステム制御及び画像情報の伝送、通信制御
及び網制御のコントロールを行うためのCPU1を有している。このCPU1に
は、ROM2及び画像データ等を記憶するためのRAM3がバス4を介して接続
されている。また、このCPU1には、ラインメモリ及びその制御部5と画像情
報の冗長度を除去したり、冗長度を復元するための情報圧縮・復元部6と、伝送
制御、誤り制御等を行うための通信制御部7と、回線に接続される網制御部8と
、読取り及び記録のための画像処理等を行う読取り処理部及び記録処理部9と、
インターフェイス10とが接続されている。読取り処理部及び記録処理部9には
、CCD等を含む読取り走査部11と、サーマルヘッド等を含む記録走査部12
とが接続されている。また通信制御部7には、変調及び復調を行うモデム13が
接続されている。インターフェイス10には、キースイッチや表示部等の配置さ
れたパネル部14と、ドライバやセンサ等の機構制御部15とが接続されている
。読取り処理部及び記録処理部9と、パネル部14とは、インターフェイス16
を介して相互に接続されている。 【0012】 画像データ読取り系 図1における画像データ読取り系のブロック図を図2に示す。読取り処理部(
及び記録処理部)9には、シェーディング補正や中間調画像データのためのディ
ザ処理を行うための画像処理回路20が設けられている。読取り走査部11のC
CD21は、ドライバ回路22を介して画像処理回路20により駆動されるよう
になっている。CCD21と、このCCD21によって読み取られた画像データ
を処理する画像処理回路20との間には、順にサンプルホールド(SH)回路2
3と、オート・リファレンス・コントロール(ARC)回路24と、A/Dコン
バータ25とが接続されている。サンプルホールド回路23は、CCD21から の各画素データを一旦ホールドするとともに、各画素データに重畳されている直
流電圧を除去するための回路である。またARC回路24は、後述するように、
A/Dコンバータのリファレンス電圧を制御するための回路である。A/Dコン
バータ25によってディジタル化された各画素データは、画像処理回路20を介
してRAM26(図1のRAM3に相当)に格納されるようになっている。ここ
で、本実施例のA/Dコンバータ25は、6ビット構成とする。また、RAM2
6は、8ビット構成となっている。なお、読取り走査部11を構成する光源とし
ての蛍光灯27は、インバータ28を介してCPU1により点灯制御されるよう
になっている。 【0013】 読取り走査部 読取り走査部11の概略構成を図3に示す。この読取り走査部11は、前述の
ようにCCD21と、蛍光灯27とを有している。CCD21と対向する位置に
は、原稿の搬送をガイドするとともに、シェーディング補正用データを作成する
際の白基準となる基準板30が配置されている。そして、CCD21と基準板3
0との間には、レンズ31が設けられている。原稿載置トレイ32と排出トレイ
33との間には、原稿を搬送するための搬送系34が設けられている。搬送系3
4は、原稿載置トレイ32に載置された原稿を装置内部に取り込むための給紙ロ
ーラ35と、原稿を搬送するための第1及び第2の搬送ローラ36,37と、こ
れらのローラを駆動するためのモータ38とを有している。原稿載置トレイ32
の下方には、原稿が載置されたことを検出するための原稿検出センサ39が設け
られている。 【0014】 ARC回路 前記ARC回路24は、図4に示すようにサンプルホールド回路23からの信
号を増幅してA/Dコンバータ25のアナログ信号入力端子に入力する増幅部2
4bと、A/Dコンバータ25のリファレンス電圧入力端子に接続されたリファ
レンス電圧コントロール部24aとから構成されている。リファレンス電圧コン
トロール部24aは、A/Dコンバータ25からのオーバーフロー信号を受けて A/Dコンバータ25のリファレンス電圧を制御するための回路であり、その回
路図を図5に示す。 【0015】 図5において、リファレンス電圧コントロール部24aは、電源40と、A/
Dコンバータ25との間に設けられたスイッチ41を有している。スイッチ41
は、画像処理回路20のシェーディング補正回路52(図6参照)からのオーバ
ーフロー信号によってオンオフ制御されるものであり、シェーディング補正後の
データがオーバーフローしたときにオンとなり、オーバーフローしない場合には
オフとなる。すなわちこのスイッチ41は、シェーディング補正後の出力信号レ
ベルを検出する機能を有している。また、電源40とスイッチ41との間には抵
抗42が設けられており、A/Dコンバータ25とスイッチ41との間には、バ
ッファとしてのオペアンプ43が設けられている。スイッチ41とオペアンプ4
3との間と、アースとの間には、コンデンサ44及び抵抗45が並列に接続され
ている。これらのコンデンサ44及び抵抗45によって、A/Dコンバータ25
のリファレンス電圧を制御する手段が構成されている。また、オペアンプ43と
A/Dコンバータ25との間にはコンデンサ46が設けられている。 【0016】 画像処理回路 次に、読取り系の画像処理回路20を図6により詳細に説明する。 【0017】 画像処理回路20は、CPU1やCCD駆動用のドライバー回路22等との間
で信号の授受を行うタイミング発生回路50と、シェーディング補正データ作成
用のデータ変換回路51と、シェーディング補正を行うためのシェーディング補
正回路52と、ラインメモリを含み、RAM26との間でデータの授受を行うデ
ータタイミング操作回路53と、中間調画像と2値画像との判別を行う増域区分
回路54と、2値画像データに対してエッジ強調処理を行うためのエッジ強調回
路55と、ディザ処理等を行うためのコンパレータ56とを主に有している。 【0018】 前記データ変換回路51は、シェーディング補正データが読み取られた際、A /Dコンバータ25から出力される6ビットパラレルデータをシリアルデータに
変換するものである。また、シェーディング補正回路52は、たとえば図7に示
すように、乗算及び除算回路52bを有している。そして、RAM26からデー
タ変換回路51を介してシェーディング補正データが入力され、乗算及び除算回
路52bで画素データとの間で乗算及び除算が行われる。また、この乗算及び除
算回路52bからは、シェーディング補正後のデータがオーバフローしているこ
とを示すオーバーフロー信号がARC回路24に対して出力される。 【0019】 データタイミング操作回路53は、図8に示すように、後述する像域区分処理
に用いられる5ビットの目的画素D0と、その周囲のそれぞれ2ビットの3つの
周辺画素DA,DB,DCとをRAM26に書き込み、また読み出すための回路
である。ここで、以下の説明では、画素DAを前々ライン現画素、画素DBを前
ライン前画素、画素DCを現ライン現画素と記す。像域区分回路54は、図9に
示すように、判別部54aと、データ変換部54bとから構成されている。判別
部54aは、データタイミング操作回路53からの画素データにより、目的画素
が中間調画像を構成する画素であるか、2値画像を構成する画素であるかを判別
するための回路である。また、データ変換部54bは、目的画素が2値画像を構
成する画素であると判別されたとき、当該画素を強制的に白又は黒レベルに変換
する回路である。 【0020】 データ変換回路51及びデータタイミング操作回路53と、RAM26との間
には、データの入出力制御を行うためのI/Oセレクタ57が設けられている。
また、増域区分回路54及びエッジ強調回路55と、コンパレータ56との間に
は、いずれか一方の回路からのデータを選択するためのセレクタ58が設けられ
ている。また、この画像処理回路20には、コンパレータ56に設定すべきコン
パレートレベルが格納された中間調コンパレートレベル回路59と、2値コンパ
レートレベル回路60とが設けられている。中間調コンパレートレベル回路59
には、ディザ処理のためのディザパターンデータが格納されている。このディザ
パターンは、n×n画素のドットマトリクスからなり、その中のn2 個の画素 の白黒判定しきい値を画素ごとに変化させているものである。このディザパター
ンデータをコンパレータ56のコンパレートレベルとすることにより、ディザ処
理が可能となる。また、2値コンパレートレベル回路60には、複数段階で白黒
の判断を行うためのレベルデータが格納されている。各コンパレートレベル回路
59,60とコンパレータ56との間には、2つのコンパレートレベル回路59
,60のうちのいずれかのデータを選択するためのセレクタ61が設けられてい
る。なお、各セレクタ58,61は、CPU1からの制御信号によって制御され
る。 【0021】 システム制御 次に、図10のフローチャートにしたがって本実施例のファクシミリ装置のシ
ステム全体の制御動作について説明する。 【0022】 本装置のプログラムがスタートすると、ステップS1で初期設定が行われる。
次に、ステップS2では、通信のためのコーリング信号を受信したか否かを判断
する。またステップS3では、原稿が原稿載置トレイ32上に載置されたか否か
を判断する。さらにステップS4では、送信のためのキーが押されたか否かを判
断する。またステップS5では、他のキーが押されたか否かを判断する。 【0023】 いずれかの発信端末からのコーリング信号を受信すると、ステップS2での判
断がYESとなってステップS6に移行する。ステップS6では、相手先端末と
の間で伝送制御を行って通信のための準備を行う。次に、通信のための準備が完
了すると、ステップS7に移行する。ステップS7では、受信準備が完了したこ
とを示す信号を相手先端末側に送出する。この状態で相手先端末側からの送信を
待って、信号が送られてきた場合にはステップS8で受信処理を実行する。 【0024】 ステップS8での受信処理時には、回線から受信した画像情報は、網制御部8
を通過してモデム13で復調され、通信制御部7及びバス4を介してRAM3に
蓄積される。このRAM3に蓄積されたデータは、順次、情報圧縮・復元部6に 送られ、冗長度を復元されてラインメモリ・制御部5に送られる。そして、この
ラインメモリ・制御部5に一旦記憶された画像情報は、記録処理部9を介して記
録走査部12に送られ、用紙上に記録されて再生される。この受信処理が終了し
た場合には、ステップS9でYESと判断されてメインルーチンに戻る。 【0025】 また、原稿を相手先へ送るために原稿載置トレイ32に原稿が載置された場合
には、このことが原稿検出スイッチ39によって検出され、プログラムはステッ
プS3からステップS10に移行する。ステップS10では、給紙ローラ35を
所定量回転させて、原稿を取り込み、第1搬送ローラ36に原稿先端をニップさ
せる。次にステップS11では、蛍光灯27を点灯させる。これにより、基準板
30に対して光が照射される。次にステップS12では、CCD21を駆動して
、シェーディング補正用の画像データ(基準板30のデータ)を読み込む。そし
てステップS13において、ステップS12で得られたシェーディング補正デー
タを、画像用のデータが格納されるRAM26内の余った領域(詳細は後述する
)に格納する。このステップS13での処理が終了すれば、メインルーチンに戻
る。 【0026】 次に、送信キーが押された場合には、ステップS4からステップS20に移行
する。ステップS20では、原稿載置トレイ32に原稿が載置されているか否か
を判断する。原稿が載置されていない場合には、ステップS21に移行し、アラ
ームを出力してメインルーチンに戻る。 【0027】 原稿が原稿載置トレイ32上に載置されている場合には、ステップS20から
ステップS22に移行する。ステップS22では、相手先端末との間で伝送制御
を行って送信の準備を行う。そして、この伝送制御処理において相手先端末から
受信準備完了信号が送出されてきた場合には、ステップS23に移行する。ステ
ップS23では、原稿の画像情報の読み込みを行う。この場合には、原稿は第1
及び第2の搬送ローラ36,37によって搬送され、その情報がCCD21によ
って読み取られる。次にステップS24では、原稿載置時に格納したシェーディ ング補正データを読み出し、シェーディング補正回路52に送出する。 【0028】 ここで、シェーディング補正データは、シェーディング補正回路52の乗算及
び除算回路52bに与えられ、読み取られた画素データとシェーディング補正デ
ータとが乗算及び除算されてシェーディング補正が行われる。 【0029】 次にステップS25では、シェーディング補正処理やエッジ強調処理等の画像
処理のなされた画像データが、画像処理回路20から送られてきたか否かを判断
する。画像データが送られてきた場合には、ステップS26で送信処理を実行す
る。 【0030】 送信処理時には、前記画像処理回路20から送られてきたデータを一旦ライン
メモリ・制御部5に記憶する。そして、ラインメモリ・制御部5から画像データ
を読み出しながら、その冗長度を除去し、バス4を介して再びこのデータをRA
M3に蓄積する。次に、このRAM3からデータを読み出し、通信制御部7を介
してモデム13に送出する。モデム13では変調が行われ、この変調された信号
は網制御部8を介して回線へ送り出される。ステップS27では、送信が終了し
たか否かを判断する。すべての原稿についての送信が終了すれば、ステップS2
8で蛍光灯27をオフし、メインルーチンに戻る。 【0031】 なお、他のキーが押された場合には、ステップS5からステップS29に移行
し、押されたキーに応じた処理を実行してメインルーチンに戻る。 【0032】 シェーディング補正データ作成処理 シェーディング補正データの作成は、前記図10のフローチャートで示すよう
に、原稿が原稿載置トレイ32に載置され、給紙ローラ35によって取り込まれ
た後に基準板30の画像データをもとにして行われる。なお、このシェーディン
グ補正データを作成する場合には、A/Dコンバータ25のリファレンス電圧は
一定にしておく。すなわち、この処理では、ARC回路24において、一定のリ ファレンス電圧をA/Dコンバータ25のリファレンス電圧入力端子に与え続け
る。 【0033】 基準板30の画像データは、A/Dコンバータ25によってディジタル信号に
変換され、画像処理回路20に入力されてくる。ここでは、A/Dコンバータ2
5からの6ビットディジタルデータは、データ変換回路51及びシェーディング
補正回路52に入力される。データ変換回路51では、6ビットのパラレル信号
がシリアルデータに変換され、1ビットずつI/Oセレクタ57を介してRAM
26内に格納される。ここで、RAM26は前述のように8ビット構成となって
いるが、そのうちの5ビットは各画素データを記憶するために用いられ、また2
ビットは後述する増域区分処理における周辺画素データの記憶用として用いられ
ている。したがって、1ビットは余っているので、この余った1ビットの領域に
シリアルデータに変換されたシェーディング補正データが格納される。 【0034】 このように、6ビットのパラレルデータがシリアルデータに変換されてRAM
26内に格納されるので、以降の5画素についてシェーディング補正データが作
成されない。そして、6画素目のシェーディング補正データが、前記同様にパラ
レルデータからシリアルデータに変換され、1ビットずつRAM26内の余った
領域に格納される。このような書き込み動作によって、6画素ごとに1つのシェ
ーディング補正データがRAM26内に格納されることとなる。 【0035】原稿画像情報の読み取り動作 送信キーが押され、前記図11のステップS23で画像データ読み込み指令が
CPU1からあった場合には、以下の手順で原稿の画像情報が読み取られる。 【0036】 すなわち、ドライバー回路22によってCCD21を駆動し、原稿の画像情報
であるアナログ画像信号を出力させる。このCCD21からのアナログ画像信号
は、サンプルホールド回路23に入力される。このサンプルホールド回路23で
は、画像信号が一時ホールドされ、また画像信号に重畳している直流電圧が除去 される。サンプルホールド回路23の出力は、ARC回路24の増幅部24bを
介してA/Dコンバータ25に入力される。ここで、ARC回路24は、後述す
るオートリファレンスコントロール動作によってサンプルホールド回路23から
のアナログ画像信号のレベルを調整する。A/Dコンバータ25では、アナログ
画像信号を6ビットディジタル信号に変換し、画像処理回路20に送出する。 【0037】 画像処理回路20では、A/Dコンバータ25からのディジタル信号がシェー
ディング補正回路52に入力される。一方、画素データの入力に同期して、RA
M26からシェーディング補正データが1ビットずつ読み出され、これらのデー
タはデータ変換回路51で6ビットパラレルデータに変換される。シェーディン
グ補正回路52では、画素データとシェーディング補正データとによって、前述
したようなシェーディング補正を行う。この動作によって、シェーディング補正
データとしては、6つの連続する画素に対して1つの6ビットパラレルデータが
作成され、またこのシェーディング補正データは6画素ごとに更新される。この
様子を図12に示している。すなわち、画素データD1〜D6に対してシェーデ
ィング補正データC1によってシェーディング補正がかけられ、また画素データ
D7〜D12に対して次のシェーディング補正データC2によってシェーディン
グ補正がかけられる。 【0038】 前記のようにしてシェーディング補正のかけられたデータは、データタイミン
グ操作回路53に入力される。データタイミング操作回路53は、後述する増域
区分処理のために、目的画素及び周辺画素の画素データを、順次更新しながらR
AM26内に格納する。そして、RAM26内から読み出した画素データを増域
区分回路54に送出する。増域区分回路54では、後述する増域区分処理を行っ
て5ビットの画像データを出力する。また、エッジ強調回路55では、2値用の
画像処理として、エッジ強調処理を行って7ビットあるいは8ビットの画素デー
タを出力する。これらの画素データは、セレクタ58によって選択され、そのう
ちのいずれか一方がコンパレータ56に出力される。このコンパレータには、セ
レクタ61によって選択された2値用のコンパレートレベルあるいは中間調用の コンパレートレベル(ディザパターン)が入力されている。コンパレータ56は
、このコンパレートレベルと画素データとを比較し、得られたデータをCPU1
に転送する。なお、セレクタ58,61は、CPU1によって制御されている。
これにより、中間調モードが選択された場合には、増域区分回路54からの画素
データと中間調コンパレートレベルとが比較され、ディザ処理が行われて、得ら
れた中間調データがCPU1に転送される。また、2値モードの場合は、エッジ
強調回路55からの画素データと、2値コンパレートレベルとが比較され、白あ
るいは黒の2値データがCPU1に転送される。 【0039】 オートリファレンスコントロール動作 原稿の画像データを画像処理回路20に取り込む際、ARC回路24によって
A/Dコンバータ25のリファレンス電圧がA/Dコンバータ25の出力によっ
て制御される。 【0040】 CCD21からの画像データは、サンプルホールド回路23に送出される。サ
ンプルホールド回路23の出力は、ARC回路24の増幅部24bにより増幅さ
れてA/Dコンバータ25のアナログ入力端子に入力される。一方、シェーディ
ング補正回路52のオーバーフロー信号はリファレンス電圧コントロール部24
aに入力されており、このオーバーフロー信号によって制御されたリファレンス
電圧が、A/Dコンバータ25のリファレンス電圧入力端子に入力されている。
【0041】 たとえば、増幅部24bの出力であるアナログ画像データの信号レベルが大き
い場合には、A/Dコンバータ25においてディジタル信号に変換され、またシ
ェーディング補正された際にオーバーフローが生じる。オーバーフローが生じる
と、その旨の信号がリァレンス電圧コントロール部24aのスイッチ41を制御
する。すなわち、オーバーフロー信号によりスイッチ41がオンとなり、これに
より電源40によってコンデンサ44が充電される。すると、A/Dコンバータ
25のリファレンス電圧であるオペアンプ43の出力電圧が高くなる。A/Dコ
ンバータ25においてリファレンス電圧が高くなると、A/D変換後のディジタ ルデータは小さくなる。これにより、アナログ画像信号のレベルが大きい場合に
も、それに伴ってリファレンス電圧が大きくなるのでA/Dコンバータ25から
出力されるディジタルデータの値は小さくなる。そして、オーバーフローが生じ
なくなると、スイッチ41がオフとなる。これにより、コンデンサ44に充電さ
れた電荷は抵抗45を介して徐々に放電され、リファレンス電圧も徐々に小さく
なる。これにより、前記とは逆にA/Dコンバータ25から出力されるディジタ
ルデータの値は大きくなる。 【0042】 このように、A/Dコンバータ25のリファレンス電圧を変化させることによ
り、A/Dコンバータ25の出力データが利得調整されたと同様になる。このた
め、A/Dコンバータ25の前段に、電界効果トランジスタ等を用いたオートゲ
インコントロール回路が不要となり、安価な回路構成とすることができる。 【0043】 増域区分処理 この増域区分処理は、原稿に写真情報と文字情報とが混在する場合に、各画素
ごとに写真情報であるか文字情報であるかを判別して後段の中間調処理部である
コンパレータ56にデータを送るものである。 【0044】 まず、データタイミング操作回路53では、RAM26から、前ライン現画素
の5ビットデータを読み出すとともに、シェーディング補正回路52からの現ラ
イン現画素の5ビットデータを書き込む。また、前々ライン現画素の2ビットデ
ータを読み出すとともに、前記RAM26から読み出した前ライン現画素の2ビ
ットデータを書き込む。このようにして、目的画素D0及びその周辺画素DA,
DBを用意する。これらのデータ及びシェーディング補正回路52からの現ライ
ン現画素のうちの2ビットデータDCが像域区分回路54に入力される。 【0045】 像域区分回路54では、その判別部54aにおいて、周辺画素DA,DB,D
Cから、その中心の目的画素D0が中間調画像である写真情報を構成する画素で
あるか、2値画像である文字情報を構成する画素であるかを判断する。この判断 は、図14に示すテーブルを参照して行う。 【0046】 たとえば図13(A)に示すように、周辺画素DA,DB,DCの上位2ビッ
トがそれぞれ「10」、「01」、「10」で中間的濃度であり、また目的画素D0
(5ビット)が「F16(16進数)」(以下、単にFと記す)であって中間的濃
度であれば、目的画素D0は中間調画素(写真情報)と判断する。また、(B)
に示すように、周辺画素の上位2ビットが「10」、「11」、「10」であって中
間的濃度あるいは白っぽい濃度であり、目的画素D0が「8」で黒っぽい濃度で
ある場合には、目的画素D0を文字情報と判断し、目的画素を黒「0」とする。
また、(C)に示すように、周辺画素の上位2ビットが「00」、「01」、「01
」であって中間的濃度あるいは黒っぽい濃度であり、目的画素が「1A」であっ
で白っぽい濃度である場合には、目的画素を文字情報と判断してこれを白「1F
」とする。 【0047】 このようにして、目的画素を、その周辺の画素の濃度に応じて写真情報である
か文字情報であるかを判別し、写真情報の場合は画素データをそのままコンパレ
ータ56側に送って、ここでディザ処理のためのディザパターンを通す。また、
文字情報であると判断された場合は、その画素データをデータ変換部54bにて
真っ白または真っ黒に変換した後にコンパレータ56に送り、ディザ処理のため
のディザパターンを通す。これにより、中間調モードで画像読み取り処理を行っ
た場合にも、写真情報についてはディザ処理が行われ、また文字情報については
文字がぼけてしまうのを防止することができる。 【0048】 なお、前記実施例では本考案をファクシミリ装置に適用したが、他の画像読取
り装置にも同様に適用することができる。 【0049】 【考案の効果】 以上のように本考案では、A/Dコンバータのリファレンス電圧を制御して自
動利得調整を行うので、従来装置のような高価なFETトランジスタを用いるこ となくリニアリティーの良好な自動利得調整を行うことができる。また、リファ
レンス電圧を制御するために、充放電回路を用いているので、より安価となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本考案の一実施例が採用されたファクシミリ装置の全体ブロック図。 【図2】 前記ファクシミリ装置の読み取り系のブロック図。 【図3】 前記装置の読み取り走査部の概略構成図。 【図4】 ARC回路のブロック図。 【図5】 前記ARC回路のリファレンス電圧コントロール部の回路図。 【図6】 画像処理回路のブロック図。 【図7】 シェーディング補正回路のブロック図。 【図8】 像域区分処理に用いられる画素の配置図。 【図9】 像域区分回路のブロック図。 【図10】 前記ファクシミリ装置の制御フローチャート。 【図11】 前記ファクシミリ装置の制御フローチャート。 【図12】 シェーディング補正部の動作を説明するための図。 【図13】 増域区分処理の動作を説明するための図。 【図14】 増域区分処理の動作を説明するための図。 【符号の説明】 21 CCD 24 ARC回路 24a リファレンス電圧コントロール部 24b 増幅部 25 A/Dコンバータ 41 スイッチ回路 44 コンデンサ 45 抵抗

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 原稿の画像を読み取る画像読み取り部と、この画像読み取り部で読み取られた
    アナログ画像信号をディジタル信号に変換するA/Dコンバータとの間に設けら
    れた画像読み取り装置の自動利得調整装置であって、 前記A/Dコンバータから出力される原稿の画像データの信号レベルを検出す
    るA/D出力レベル検出手段と、 前記A/D出力レベル検出手段の検出結果に応じて前記A/Dコンバータのリ
    ファレンス電圧を制御するリファレンス電圧制御手段とを備え、 前記リファレンス電圧制御手段は、 出力電圧が前記A/Dコンバータのリファレンス電圧端子に入力される充放電
    回路と、 前記A/D出力レベル検出手段の検出結果の入力によってオン、オフ制御され
    るように設けられ、前記A/D出力レベル検出手段による検出レベルが所定レベ
    ルよりも大きい場合は前記充放電回路への充電が行われるようにオンされ、前記
    検出レベルが前記所定レベル以下の場合は前記充放電回路から放電が行われるよ
    うにオフされるスイッチ素子とを有している、 画像読み取り装置の自動利得調整装置。

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