JP2001111821A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2001111821A
JP2001111821A JP29256999A JP29256999A JP2001111821A JP 2001111821 A JP2001111821 A JP 2001111821A JP 29256999 A JP29256999 A JP 29256999A JP 29256999 A JP29256999 A JP 29256999A JP 2001111821 A JP2001111821 A JP 2001111821A
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Tomoyuki Yoshida
知行 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地肌領域にのみ凹凸補正を行うことによっ
て、文字の認識性を改善した画像読取装置を提供するこ
とである。 【解決手段】 地肌濃度上の文字はディザ処理されるこ
とになり、図12に示すように文字の直線性が保たれな
くなる。そこで、凹凸補正回路54(図2)は、画像信
号選択回路A53から出力される2値の画像データに対
して処理を行う。図13に示すように、△、▲の補正対
象画素と周辺画素のパターンマッチングを行い、○を白
画素、●を黒画素として、パターンa〜dと一致して、
かつ、▲が黒画素のときに白画素に変換する。また、パ
ターンe〜hと一致して、かつ、△が白画素のとき黒画
素に変換する。この処理によって、2値の画像データの
凹凸部が補正され、図12が、図14のように補正さ
れ、文字の認識性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字領域と絵柄領
域を構成度に分離する像域分離手段を備えた画像読取装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィスに各種のOA機器が導入
され、これに伴いオフィスでの取り扱う文書は増加の一
途を辿っている。これらの文書管理を効率的に行うた
め、白黒イメージスキャナを用いて、紙文書を2値化処
理した電子イメージデータに落とし込む電子ファイリン
グシステムに関する需要が高まっている。それに合わ
せ、文字絵柄混在原稿に対する操作性の簡略化と、原稿
の再現品質の向上を両立するために、像域分離技術を搭
載したイメージスキャナも普及してきている。
【0003】ところで、従来から簡易な装置で画像を像
域分離して適応的に2値化処理を行なう場合、一般的に
は、特開平4−248766号公報に記載されているよ
うに、文字候補領域(文字エッジ領域)検出回路と地肌
(白地)領域検出回路とのAND回路を構成し、文字候
補領域でかつ地肌領域と判定できる領域を文字領域と判
定し、MTF補正したのち固定閾値で2値化した解像度
優先のデータを選択し、前述の文字領域以外の部分を絵
柄領域と判定し、ディザおよび誤差拡散により2値化し
た階調性優先のデータを選択することによって、文字の
解像度と絵柄の階調性を両立させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電子ファイリングされ
る原稿は、一般的な白色紙にプリンタやコピーを介して
作成された白黒のビジネス紙文書にとどまらず、新聞や
雑誌の記事、カタログ、伝票等の地肌濃度を有し、か
つ、文字も絵柄も含む原稿も多く発生してきている。上
記適応的な2値化処理では、文字の輪郭周辺部のみ解像
度優先な固定閾値2値化処理を施し、その他の領域はデ
ィザあるいは誤差拡散による擬似中間調処理を行って、
全面擬似中間調処理を行い、階調性を維持するととも
に、文字の輪郭を解像度優先な処理を行うことによっ
て、文字をハッキリとさせて、文字の認識性を維持して
いた。然るに、地肌濃度上の文字は、膨張処理を含む上
記地肌領域検出回路では、地肌領域として検出される
が、地肌濃度と文字濃度の間にあまり濃度差がないた
め、上記文字候補領域検出回路では、良好に文字候補領
域として検出できない場合があった。このような場合、
地肌上の文字部の文字エッジ部が、擬似中間調処理さ
れ、直線的にならず、凹凸になるため、文字の認識性を
著しく損なっていた。
【0005】そこで、本発明の第1の目的は、像域分離
処理が具備する地肌領域の検出結果を利用して、上記適
応処理により解像度優先および階調性優先の処理画像か
ら選択生成される画像データに対し、地肌領域にのみ凹
凸補正を行うことによって、カタログ等の地肌濃度を有
し、かつ文字と絵柄を含む原稿に対し、文字エッジ部が
階調性優先な処理が施され、凹凸になったものを補正す
ることにより、文字の認識性を改善した画像読取装置を
提供することである。本発明の第2の目的は、階調性優
先の処理にディザ処理を使用する場合、ディザパターン
に応じて、前記凹凸補正処理の、補正する凹凸の大きさ
を切り替えることにより、ディザパターンに応じてより
文字の認識性を改善した画像読取装置を提供することで
ある。本発明の第3の目的は、補正する凹凸の大きさ
を、操作者が調節可能とすることによって、多種多様な
原稿に応じて精度よく文字の認識性を改善した画像読取
装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、入力された画像データから当該注目画素が文字領域
であるか絵柄領域であるかを判定して分離する像域分離
手段と、この像域分離手段の検出結果に基づいて、解像
度を優先する画像処理を行う解像度優先処理手段と、こ
の像域分離手段の検出結果に基づいて、階調性を優先す
る画像処理を行う階調性優先処理手段と、前記解像度優
先処理手段と前記階調性優先処理手段のうち、何れかの
手段を用いるかを選択する選択手段と、画像データの凹
凸部分を補正する補正手段を備え、前記像域分離手段
が、近傍に地肌の存在する領域をも検出し、前記像域分
離手段の検出結果に基づいて、前記選択手段が選択した
解像度優先処理手段または階調性優先処理手段により生
成した画像データに対し、前記地肌領域検出の結果に基
づき、地肌領域にのみ補正手段が凹凸部分を補正するこ
とにより、前記第1の目的を達成する。
【0007】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明におていて、前記階調性優先処理手段がディザ処理
を使用する場合、ディザのパターンに応じて、前記補正
手段が補正する凹凸の大きさを切り替えることにより、
前記第2の目的を達成する。
【0008】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明におていて、前記補正手段が補正する凹凸の大きさ
を切り替える切替手段と、操作者が原稿に応じてこの前
記補正手段が補正する凹凸の大きさを最適化する調整手
段とを備えたことにより、前記第3の目的を達成する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図1ないし図17を参照して詳細に説明する。図1
は、本実施の形態に係るディジタル画像読取装置の全体
構成図である。原稿台ガラス1上に置かれた原稿は、第
1ミラー2と一体に構成された照明ランプ3により照射
され、その反射光は、第1ミラー2および一体に構成さ
れた第2ミラー4、第3ミラー5で走査される。その後
反射光は、レンズ38により集束され、CCD(光電変
換素子)6に照射され光電変換される。第1ミラー2、
照明ランプ3、および第2ミラー4、第3ミラー5は、
走行体モーター7を駆動源として、A方向に移動可能と
なっている。
【0010】原稿トレイ8に積載された原稿は、ピック
アップローラー9、レジストローラー対10、搬送ドラ
ム11、搬送ローラー12により読み取り位置Bを経
て、排紙ローラー対13、14へ送り込まれ、排紙トレ
イ15上に排出される。原稿は、読取位置Bを通過する
際に、読取位置B近傍に移動している照明ランプ3によ
り照射され、その反射光は、レンズ38により集束さ
れ、CCD6に照射され光電変換される。これらの処理
におけるピックアップローラー9、レジストローラー対
10は、給紙モーター(図示せず)により駆動され、搬
送ドラム11、搬送ローラー12、排紙ローラー対1
3、14は、搬送モーター16により駆動される。
【0011】本実施例では主副独立の読み取り密度変換
を行なっている。主走査方向の読み取り密度変換は電気
変倍により行う。レンズ38の絞り(集束率)およびC
CD6上の読み取り画素数は固定であるため、主走査方
向の読み取り密度は一定値となる。本実施例ではこの主
走査方向の読み取り密度が400dpiになるように構
成している。この400dpiでの読み取りデータに対
して、ラインメモリを用いた電気回路(図示しない)に
よって、補間処理を行いながら間引き処理や2度書きを
行なうことで、任意のdpiに密度変換する。例えば、
200dpiに縮小するには、400dpi読み取りデ
ータの隣合う2画素を補間処理しながら間引き処理した
1画素に変換する。また、800dpiに拡大するに
は、1画素を補間処理しながら2度書きすることで2画
素に変換する。
【0012】副走査方向の読み取り密度変換は機械変倍
により行なう。走行体モーター7および搬送モーター1
6にはステッピングモーターを使用し、これらモーター
の駆動スピードを変えることによって、原稿の副走査方
向の走査スピードを変化させ、すなわち副走査方向の読
み取り密度を変えることによって密度変換する。例え
ば、400dpiでの走査スピード:λに対して、20
0dpiで読み取るには、走査スピード:2×λで走査
するようにモーターを駆動し、800dpiで読み取る
には、走査スピード:λ/2で走査するようにモーター
を駆動する。
【0013】図2は、本実施の形態画像処理読み取り装
置のブロック構成図である。図2において、スキャナ4
1は、CCD等の光電変換素子を有し、原稿を読み取っ
て白黒の濃淡信号を出力し、その濃淡信号を例えば8ビ
ットのディジタル信号に変換して出力する。次に、変倍
処理回路42により前述の主走査方向の変倍処理を施
す。文字処理部43は解像度を優先するため、MTF補
正回路44と固定閾値2値化回路45からなる。絵柄処
理部46は階調性を優先するため、平滑化回路47とデ
ィザ処理回路48とで構成される。
【0014】本実施の形態の像域分離処理部49は、文
字候補領域検出回路50と、地肌領域検出回路51と、
判定回路52から構成されていて、文字候補領域でかつ
近傍に地肌領域が存在する場合には、その領域を文字領
域と判定して、文字判定信号を出力する。文字候補領域
検出回路50は、文字の輪郭部分に連続する白画素およ
び黒画素が、同時に一定以上の密度で存在するという性
質を利用することによって、文字候補領域を抽出してい
る。図3は、この文字候補領域検出回路50の具体的な
構成を示した図である。文字検出は以下ようにして行わ
れる。すなわち、2値化回路71によって、画像信号を
所定の閾値によって低レベル/非低レベルすなわち黒/
非黒に2値化してから、黒画素パターンマッチング回路
72に入力する。この黒画素パターンマッチング回路7
2では、例えば注目画素を中心画素とした3×3のマト
リックス内の黒/非黒パターンと図4に示すパターンの
何れかとがマッチングしたときに、注目画素を文字黒画
素(連結黒画素)と判定し、“1”を出力する。計数回
路73は黒画素パターンマッチング回路72の“1”出
力の個数すなわち文字黒画素の個数を、注目画素を中心
とした例えば3×3のマトリックス内について計数し、
計数値が一定値(例えば2)以上のときに“1”を出力
する。
【0015】また、2値化回路74によって、画像信号
を所定の閾値によって高レベル/非高レベルすなわち白
/非白に2値化してから、白画素パターンマッチング回
路75に入力する。この白画素パターンマッチング回路
75では、例えば注目画素を中心画素とした3×3のマ
トリックス内の白/非白パターンと図5に示すパターン
の何れとがマッチングしたときに、注目画素を文字白画
素(連結白画素)と判定し、“1”を出力する。計数回
路76は白画素パターンマッチング回路75の出力か
ら、例えば注目画素を中心とした例えば3×3のマトリ
ックス内について文字白画素の個数を計数し、計数値が
一定値(例えば2)以上の時に“1”を出力する。
【0016】AND回路77は、計数回路73、76の
出力信号の論理積信号を出力する。すなわち、注目画素
を中心とした3×3のマトリックス内に例えば2個以上
の文字黒画素および2個以上の文字白画素が同時に存在
すると、AND回路77は“1”を出力する。この時、
この注目画素を仮名文字画素とする。判定回路78は、
例えば注目画素を中心とした5×5のマトリックス内に
前記仮文字画素が一定個数以上あれば、注目画素または
注目画素を含む一定の大きさのブロック(5×5のマト
リックス)を文字候補領域と判定し、“1”を出力す
る。すなわち、文字の輪郭部分には連結白画素および連
結黒画素が同時に一定以上の密度で存在するという性質
を利用することによって、文字候補領域を抽出してい
る。
【0017】地肌領域検出回路51は、注目画素の近傍
に所定の大きさの任意の濃度以下である地肌領域の塊の
存在を抽出することによって判定している。以下、この
地肌検出について説明する。この実施の形態の地肌領域
検出回路51を図6に示してある。ここで、地肌領域と
は、注目画素の近傍に、所定の大きさ(1×5または5
×1)の地肌画素の塊が存在する領域をいう。地肌領域
の検出は以下ようにして行われる。すなわち、画像信号
をMTF補正部101で精鋭化処理後、2値化回路10
2によって、画像信号を所定の閾値によって地肌/非地
肌に2値化し、地肌画素塊パターンマッチング回路10
3に入力する。図7は、1×5または5×1が全て地肌
画素である地肌画素塊のパターンを示してある。地肌画
素塊パターンマッチング回路103では、注目画素の近
傍にある地肌画素の塊をパターンマッチングで検出し、
図7に示すパターンとマッチングしたときに、注目画素
をアクティブ画素とする。膨張回路104は、地肌画素
塊パターンマッチング回路103の出力から、注目画素
を中心とした例えば5×5のブロック内についてアクテ
ィブ画素の個数を計数し、ブロック内に1個でもアクテ
ィブ画素があれば、ブロック全体を地肌地領域として判
定出力する。
【0018】本実施の形態に係る他の地領域検出回路5
1を図8に示してある。この例では、文字検出の精度を
向上するために、補正回路124を設けている。他の構
成は、図6例と同様である。図8の動作は以下の通りで
ある。すなわち、画像信号をMTF補正部121で鮮鋭
化処理後、2値化回路122によって、画像信号を所定
の閾値によって地肌/非地肌に2値化し、地肌画素塊パ
ターンマッチング回路123に入力する。地肌画素塊パ
ターンマッチング回路123では、注目画素の近傍にあ
る地肌画素の塊をパターンマッチングで検出し、図7に
示すパターンとマッチングしたときに、注目画素を仮の
アクティブ画素とする。地肌画素の塊を検出後、補正回
路124において、図9に示すように、主走査方向に対
して、注目画素からそれぞれ左右にL画素だけ離れた距
離に地肌画素の塊A、Bが存在する場合に、該注目画素
を真のアクティブ画素として出力する。この補正処理
は、図10に示すように、例えば文字「い」のように、
文字の背景の地肌地は必ず注目画素の両方向で検出でき
るという特性を利用しているので、写真や網点を非文字
として、さらに精度良く検出することができる。膨張回
路125は、注目画素を中心とした例えば5×5のブロ
ック内についてアクティブ画素の個数を計数し、ブロッ
ク内に1個でもアクティブ画素があれば、ブロック全体
を地肌地領域として判定出力する。
【0019】判定回路52は、注目画素が文字候補領域
検出回路50によって文字候補領域と判断され、かつ地
肌領域検出回路51によって近傍に地肌の存在する領域
と判定された場合、すなわち、「文字候補領域」AND
「地肌領域」の場合に、該注目画素を文字領域と判定す
る信号を出力する。画像信号選択回路A53は、上記判
定回路52の判定結果に従って、文字領域判定部には文
字処理部43で2値化された文字画像を選択し、それ以
外の非文字領域判定部には、絵柄処理部46でディザ処
理された絵柄画像を選択出力する。
【0020】次に、第1の実施の形態を説明する。図1
1に示すよう、地肌濃度を有する文字原稿は、白地上の
文字原稿と比較して、下地と文字との間の濃度差が小さ
くなっている。文字候補領域回路50では、最初に所定
の閾値による2値化回路で、低レベル/非低レベル、高
レベル/非高レベルの判定を行うが、図に示すよう、こ
の内、低レベル/非低レベルの判定が曖昧になり、良好
に文字候補領域の検出が行えなくなる。そうした場合、
地肌濃度上の文字はディザ処理されることになり、図1
2に示すように文字の直線性が保たれなくなる。図2の
凹凸補正回路54は、画像信号選択回路A53から出力
される2値の画像データに対して処理を行う。図13に
示すように、△、▲の補正対象画素と周辺画素のパター
ンマッチングを行い、○を白画素、●を黒画素として、
パターンa〜dと一致して、かつ、▲が黒画素のときに
白画素に変換する。また、パターンe〜hと一致して、
かつ、△が白画素のとき黒画素に変換する。この処理に
よって、2値の画像データの凹凸部が補正され、図12
が、図14のように補正され、文字の認識性が向上す
る。
【0021】遅延調整回路A55は、画像信号選択回路
A53から出力される画像データを単純に遅延して出力
する。この処理は、次段の画像信号選択回路B57が、
凹凸補正回路54後のデータと、凹凸補正前のデータを
受け取るが、凹凸補正回路54で発生する処理時間を、
遅延調整回路A55で遅延させることにより、画像信号
選択回路B57に同じ画素タイミングで、データを渡す
働きを行う。遅延調整回路B56は、像域分離処理部4
9内部の地肌領域検出回路51から出力される、近傍に
地肌の存在する領域の判定信号を単純に遅延して出力す
る。この処理も、遅延調整回路A55と同様に、次段の
画像信号選択回路B57に入力する地肌領域判定信号
を、凹凸補正後,凹凸補正前(遅延調整回路1の出力)
と同じ画素タイミングに合わせる働きを行い、判定回路
52、画像信号選択回路A53、凹凸補正回路54で発
生する処理時間を遅延させる。
【0022】画像信号選択回路B57は、遅延調整回路
B56から出力される、近傍に地肌の存在する領域の判
定信号に従って、地肌領域判定部には凹凸補正回路54
で処理された画像を選択し、それ以外の非地肌領域判定
部には、遅延回路A55から出力される凹凸補正されな
い画像を選択出力する。
【0023】次に、第2の実施の形態を説明する。ディ
ザの代表的なパターンには、ドット集中型とドット分散
型がある。これら2つの方法を4×4のマトリクスで構
成した例を図15に示してある。一般に階調性は両者共
に同等であるが、ドット集中型は画像の滑らかさに優
れ、ドット分散型は解像度に優れている。しかし、画像
の滑らかさや解像度はマトリクスパターンだけでは決ま
らず、出力装置の様式やドット密度等も影響するため、
画質上の特徴や目的に応じて、両者が選択されて使われ
る。このディザのパターンやサイズによって、図4の文
字の直線性の損なわれ方が変わってくる。このような場
合において、凹凸補正のパターンが図13のパターンで
補正仕切れない場合、図16のパターンを用いて対処す
る。
【0024】続いて、第3の実施の形態を説明する。第
1の実施の形態での凹凸補正回路54において、補正サ
イズは、画像読み取り装置の操作部を介して、ユーザー
もしくはサービスマンにより、切り替え可能なものとす
る。操作部はLCD表示部とスイッチにより構成され、
図17に表示例を示してある。このことにより使用され
る原稿に応じて、ユーザーもしくはサービスマンは凹凸
補正の効果を調整することができる。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、像域分離処理
手段が具備する地肌領域の検出結果を利用して、適応処
理により解像度優先および階調性優先の処理画像から選
択生成される画像データに対し、地肌領域にのみ凹凸補
正を行うことによって、新聞や雑誌の記事、カタログ等
の地肌濃度を有し、かつ文字と絵柄を含む原稿に対し、
文字エッジ部が階調性優先な処理が施され、凹凸になっ
たものを補正することにより、文字の認識性を著しく改
善することがでる。
【0026】請求項2記載の発明では、階調性優先の処
理にディザ処理を使用する場合、ディザパターンに応じ
て、前記凹凸補正処理の、補正する凹凸の大きさを切り
替えることにより、ディザパターンに応じてより精度よ
く処理を行うことができる。
【0027】請求項3記載の発明では、補正する凹凸の
大きさを、操作者が調節可能とすることによって、多種
多様な原稿に応じて精度よく処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るディジタル画像読取装置の
全体構成図である。
【図2】本実施の形態画像処理読み取り装置のブロック
構成図である。
【図3】文字候補領域検出回路を示したブロック図であ
る。
【図4】文字検出のための黒/非黒パターンを示した図
である。
【図5】文字検出のための白/非白パターンを示した図
である。
【図6】地肌検出回路の例を示したブロック図である。
【図7】1×5または5×1が全て地肌画素であるパタ
ーンを示した図である。
【図8】地肌検出回路の他の例を示したブロック図であ
る。
【図9】注目画素から左右にL画素だけ離れた距離に地
肌画素の塊を検出するところを示した図である。
【図10】注目画素の両方向において、文字の背景の地
肌が検出されるところを示した図である。
【図11】地肌濃度を有する文字原稿と白地上の文字原
稿との読み取りを比較した図である。
【図12】地肌濃度上の文字はディザ処理された状態を
示した図である。
【図13】第1の実施の形態におけるマッチングパター
ンを示した図である。
【図14】第1の実施の形態により補正された例を示し
た図である。
【図15】ディザの代表的なパターンを4×4のマトリ
クスで構成した例を示した図である。
【図16】第2の実施の形態で用いる補正パターンであ
る。
【図17】第3の実施の形態の表示例を示した図であ
る。
【符号の説明】 1 原稿台ガラス 3 照明ランプ 6 CCD(光電変換素子) 8 原稿トレイ 38 レンズ 41 スキャナ 43 文字処理部 44 MTF補正回路 45 固定閾値2値化回路 46 絵柄処理部 47 平滑化回路 48 ディザ処理回路 49 像域分離処理部 50 文字候補領域検出回路 51 地肌領域検出回路 52 判定回路 53 画像信号選択回路A 54 凹凸補正回路 55 遅延調整回路A 56 遅延調整回路B 57 画像信号選択回路B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像データから当該注目画素
    が文字領域であるか絵柄領域であるかを判定して分離す
    る像域分離手段と、 この像域分離手段の検出結果に基づいて、解像度を優先
    する画像処理を行う解像度優先処理手段と、 この像域分離手段の検出結果に基づいて、階調性を優先
    する画像処理を行う階調性優先処理手段と、 前記解像度優先処理手段と前記階調性優先処理手段のう
    ち、何れかの手段を用いるかを選択する選択手段と、 画像データの凹凸部分を補正する補正手段を備え、 前記像域分離手段が、近傍に地肌の存在する領域をも検
    出し、 前記像域分離手段の検出結果に基づいて、前記選択手段
    が選択した解像度優先処理手段または階調性優先処理手
    段により生成した画像データに対し、前記地肌領域検出
    の結果に基づき、地肌領域にのみ補正手段が凹凸部分を
    補正することを特徴とした画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記階調性優先処理手段がディザ処理を
    使用する場合、ディザのパターンに応じて、前記補正手
    段が補正する凹凸の大きさを切り替えることを特徴とす
    る請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段が補正する凹凸の大きさを
    切り替える切替手段と、 操作者が原稿に応じてこの前記補正手段が補正する凹凸
    の大きさを最適化する調整手段とを備えたことを特徴と
    する請求項1記載の画像読取装置。
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