JPH10336443A - デジタル画像読取装置 - Google Patents

デジタル画像読取装置

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Publication number
JPH10336443A
JPH10336443A JP9172849A JP17284997A JPH10336443A JP H10336443 A JPH10336443 A JP H10336443A JP 9172849 A JP9172849 A JP 9172849A JP 17284997 A JP17284997 A JP 17284997A JP H10336443 A JPH10336443 A JP H10336443A
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JP
Japan
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pixel
density
area
character
circuit
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Application number
JP9172849A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Yoshida
知行 吉田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Publication of JPH10336443A publication Critical patent/JPH10336443A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿の再現性を改善したデジタル画像読取装
置を得る。 【解決手段】 高濃度領域検出回路52は、可変なパラ
メータ閾値を用いて画像信号を2値化し、注目画素が高
濃度画素であるか否の判定を行なう2値化回路60と、
2つの可変なパラメータ閾値を用いて中間濃度画素を検
出する中間濃度検出回路71と、中間濃度検出回路の結
果を用いて注目画素とその近傍の画素が中間濃度領域画
素であるか否かを検出する膨張回路73と、2値化回路
と膨張回路の判定結果を用いて注目画素が文字高濃度領
域画素であるか否かを判定する判定回路74とを備えて
いる。この判定回路により文字高濃度領域画素と判定さ
れた画素を文字候補領域として固定閾値2値化処理する
ことにより、絵柄領域の高濃度領域が局所的に文字処理
されることを補正し、原稿の再現性を著しく改善させる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル画像読取
装置に関し、特に、文字領域と絵柄領域とを高精度に分
離するデジタル画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル画像読取装置は、デジタ
ル複写機、ファクシミリ、マルチファンクション機へ適
用され用いられる。オフィスでの取り扱い文書は増加の
一途を辿っており、それら文書の保存の効率化を図るた
め、白黒イメージスキャナにより文書データを2値のイ
メージデータに落とし込む電子ファイリングシステムの
ニーズが高まっている。また、文字絵柄混在原稿に対す
る操作の簡略化と原稿の再現品質の向上を両立する必要
がある。
【0003】近年、電子デバイスの発達に従って、上記
白黒イメージスキャナの解像度および処理スピードも高
くなっており、現在、標準で読み取り解像度は400d
piとなっている。
【0004】オフィス文書にて使用される文字サイズ
は、一般に10級前後が圧倒的割合を占めるが、印刷技
術等の進歩とニーズの多様化から、文字フォントには様
々なものが用いられ始めている。文字フォントとは、例
えば明朝体、ゴシック体等が上げられ、通常の文字には
明朝体が使用され、強調したい部分等にゴシック体や特
殊処理された太文字を使う例があげられる。
【0005】この様な状況において、少ないハード量で
画像を像域分離して適応的に2値化処理を行う場合、一
般的には、文字の解像度と絵柄の階調性を両立させてい
る。
【0006】例えば、特開平4−248766号公報に
記載されているように、文字候補領域(文字エッジ領
域)検出回路と白地領域検出回路とAND回路から構成
され、文字候補領域でかつ近傍に白地の存在する領域を
文字領域と判定し、例えば文字領域にはMTF補正をし
た後、固定閾値で2値化し、絵柄領域にはディザ処理あ
るいは誤差拡散による2値化処理を施し、文字の解像度
と絵柄の階調性を両立させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記適
応的な2値化処理では、文字の輪郭周辺部のみ固定閾値
2値化処理されるため、ゴシック体などの比較的太い線
文字に対し、文字の線の内部がディザ処理あるいは誤差
拡散処理による処理が施され、粒状の白抜けを起こす場
合があり、このような文字に対する再現品質を著しく損
なう問題点を伴う。
【0008】本発明は、文字線上の粒状白抜けを補正
し、原稿の再現性(特に文字情報)を改善したデジタル
画像読取装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1のデジタル画像読取装置は、入力画像中の
注目画素が文字領域であるか絵柄領域であるかを判定す
る像域分離手段と、像域分離手段の検出結果に基づい
て、解像度を優先する処理手段と階調性を優先する処理
手段の内、何れかの手段を選択する手段を備えたデジタ
ル画像読取装置であり、像域分離手段が画像データ上の
文字候補領域を検出する第1の手段と、近傍に白地の存
在する領域を検出する第2の手段と、高濃度画素を検出
する第3の手段と、第1の手段かつ第2の手段、または
第3の手段を満足する領域を文字領域と判定する判定手
段とを備えたことを特徴としている。
【0010】さらに、請求項1のデジタル画像読取装置
において、注目画素とその近傍のm×n画素が高濃度領
域であるか否かを検出する第4の手段を備えるとよい。
【0011】請求項1、2の像域分離手段において、上
記の第3の手段は濃度レベルを判定する閾値比較手段
と、操作者が原稿に応じてその判定基準である閾値を調
整、最適化する操作手段とを備えるとよい。
【0012】請求項2の像域分離手段において、上記の
第3の手段は読み取り密度に応じて、注目画素とその近
傍のm×n画素領域の大きさを切り換える切換手段を備
えるとよい。
【0013】請求項1、3の像域分離手段において、上
記の第3の手段は注目画素とその近傍の画素の中間濃度
領域を検出する中間濃度領域検出手段をさらに備え、中
間濃度領域検出手段によって注目画素の近傍に中間濃度
領域が存在しないと判定され、さらに閾値比較手段によ
って高濃度画素であると判定された画素を文字内高濃度
画素と判断すると良い。
【0014】中間濃度検出手段は、操作者が原稿に応じ
て判定基準を調整、最適化することが可能な2つの閾値
に注目画素の濃度が挟まれるとき、注目画素を中間濃度
と判定すると良い。
【0015】請求項1、3の像域分離手段において、第
3の手段は注目画素とその近傍の画素の平均濃度を比較
する濃度比較手段をさらに備え、閾値比較手段によって
高濃度画素であると判定され、さらに濃度比較手段によ
って文字内画素と判定された画素を文字内高濃度画素と
判定すると良い。
【0016】濃度比較手段は、注目画素の近傍の平均濃
度を検出し、検出した平均濃度と注目画素との差分を検
出し、該差分が小さい場合、注目画素を文字内画素と判
定すると良い。
【0017】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よるデジタル画像読取装置の実施の形態を詳細に説明す
る。図1〜図11を参照すると本発明のデジタル画像読
取装置の一実施形態が示されている。
【0018】図1は、本発明に係る画像読取装置の全体
構成図である。図1において、原稿台ガラス1上に置か
れた原稿は、第1ミラー2と一体に構成された照明ラン
プ3により照射され、その反射光は、第1ミラー2及び
一体に構成された第2ミラー4、第3ミラー5で走査さ
れる。その後反射光は、レンズ38により集束され、C
CD6に照射され光電変換される。第1ミラー2、照明
ランプ3及び第2ミラー4、第3ミラー5は、走行体モ
ーター7を駆動源として、A方向に移動可能となってい
る。
【0019】原稿トレイ8に積載された原稿は、ピック
アップローラー9、レジストローラー対10、搬送ドラ
ム11、搬送ローラー12により読取位置Bを経て、排
紙ローラー対13並びに14へ送り込まれ、排紙トレイ
15上に排出される。原稿は、読取位置Bを通過する際
に、読取位置B近傍に移動している照明ランプ3により
照射され、その反射光は、第1ミラー2及び一体に構成
された第2ミラー4、第3ミラー5で走査される。その
後反射光は、レンズ38により集束され、CCD6に照
射され光電変換される。これらの処理におけるピックア
ップローラー9、レジストローラー対10は、不図示の
給紙モーターにより駆動され、搬送ドラム11、搬送ロ
ーラー12、排紙ローラー対13並びに14は、搬送モ
ーター16により駆動される。
【0020】本実施形態では主副独立の読み取り密度変
換を行っている。主走査方向の読み取り密度変換は電気
変倍により行う。レンズ38の絞り(集束率)およびC
CD6上の読み取り画素数は固定であるため、主走査方
向の読み取り密度は一定値となる。本実施形態ではこの
主走査方向の読み取り密度が400dpiになるように
構成している。この400dpiでの読み取りデータに
対して、ラインメモリを用いた不図示の電気回路によっ
て、補間処理を行いながら間引き処理や2度書きするこ
とで、任意のdpiに密度変換する。例えば、200d
piに縮小するには、400dpi読み取りデータの隣
合う2画素を補間処理しながら間引きした1画素に変換
する。また、800dpiに拡大するには、1画素を補
間処理しながら2度書きすることで2画素に変換する。
【0021】副走査方向の読み取り密度変換は機械変倍
により行う。走行体モーター7および搬送モーター16
はステッピングモーターを使用し、これらモーターの駆
動スピードを変えることによって、原稿の副走査方向の
走査スピードを変化させ、すなわち副走査方向の読み取
り密度を変えることによって密度変換する。例えば、4
00dpiでの走査スピード:λに対して、200dp
iで読み取るには、走査スピード:2×λで走査するよ
うにモーターを駆動し、800dpiで読み取るには、
走査スピード:λ/2で走査するようにモーターを駆動
する。
【0022】図2は、本実施形態の画像読取装置のブロ
ック構成図である。図2において、スキャナ41は、C
CDカメラ等の光電変換素子を有し、原稿を読み取って
白黒の濃淡信号を出力し、その濃淡信号を例えば8ビッ
トのデジタル信号に変換して出力する。次に変倍処理回
路42により前述の主走査方向の変倍処理が施される。
文字処理部43は解像度を優先するため、MTF補正回
路44と固定閾値2値化回路45からなる。絵柄処理部
46は階調性を優先するため、平滑化回路47とディザ
処理回路48とで構成される。
【0023】本実施形態の像域分離処理部49は、文字
候補領域検出回路50と、白地領域検出回路51と高濃
度領域検出回路52と判定回路53から構成されてい
る。この像域分離処理部49は、後述するように文字候
補領域でかつ近傍に白地が存在するか、もしくは高濃度
である領域を文字領域と判定した信号を出力し、画像信
号選択回路54は、像域分離処理部からの判定信号に従
って、文字処理あるいは絵柄処理された画像信号を選択
出力する。
【0024】文字候補領域検出回路50は、文字の輪郭
部分には連結白画素および連結黒画素が、同時に一定以
上の密度で存在するという性質を利用することによっ
て、文字候補領域を抽出している。本回路については、
本願発明と同一出願人になる発明(特開平4−2487
66号公報)に既に開示されている。
【0025】白地検出回路51は、注目画素の近傍に所
定の大きさの白地の塊の存在を抽出することによって判
定している。
【0026】<構成例1>高濃度領域検出回路52の構
成例を図3に示す。高濃度領域とは、注目画素が所定の
濃度以上であった場合に、その画素を高濃度領域画素と
判定する。高濃度領域の画素の検出は、画像読み取りの
装置の不図示の操作部を介して、ユーザもしくはサービ
スマンにより、設定および調整可能なパラメータ閾値
と、2値化回路により構成される。
【0027】判定回路53は、注目画素が文字候補領域
検出回路50によって文字候補領域と判断され、かつ白
地領域検出回路51によって近傍に白地の存在する領域
と判定されるか、もしくは高濃度領域検出回路52によ
って高濃度領域と判定された場合、すなわち、“(文字
候補領域and白地領域)or高濃度領域”の場合に、
この注目画素を文字領域と判定する信号を出力する。こ
の文字領域判定信号に従って、画像信号選択回路54
は、文字処理部43で2値化された文字画像を選択出力
し、他方、非文字領域に対しては、絵柄処理部46でデ
ィザ処理された絵柄画像を選択出力する。
【0028】<構成例2>高濃度領域検出回路52の構
成例を図4に示す。高濃度領域とは、注目画素とその近
傍が所定の濃度以上であった場合に、その画素を高濃度
領域画素と判定する。高濃度領域の画素の検出は次のよ
うにして行われる。すなわち、画像信号を画像読み取り
の装置の不図示の操作部を介して、ユーザもしくはサー
ビスマンにより設定および調整可能なパラメータ閾値に
て2値化(60)し、パターンマッチング回路(61)
に入力する。
【0029】図5は、5×5が全て高濃度である高濃度
領域のパターン例を示す。パターンマッチング回路61
では、注目画素の近傍にある高濃度画素を検出し、図5
に示すパターンとマッチングしたとき、すなわち高濃度
塊と判定された場合に、注目画素を高濃度領域画素とし
て判定出力する。これは構成例1と比較して、ハード量
が増加するが、孤立点等の画像ノイズに強くなり、より
精度良く高濃度領域を検出できるようになる。
【0030】<構成例3>既述のように、図3または図
4の高濃度領域検出回路の2値化回路において、閾値が
画像読取装置の不図示の操作部を介して、ユーザもしく
はサービスマンにより設定および調整可能なパラメータ
とする。
【0031】<構成例4>本画像読取装置は400dp
iを基本密度として、主副独立読み取り密度変換を行っ
ていることは該述した。請求項2の高濃度領域検出回路
は、注目画素とその近傍のm×n画素領域(空間フィル
タ)における特徴の関連性を判定する回路を具備してい
る。これら空間フィルタにおける1画素領域の占める原
稿上での面積は、読み取り密度を換えると関連して変化
する。よって、原稿の特徴を判定する空間フィルタを用
いた処理において、マッチングパターンが固定である場
合、読み取り密度が変わるとそれらにつられて判定結果
が変化する。これは読み取り密度の変化に対し、安定し
た結果が得られないことを意味する。
【0032】しかし、上記の高濃度領域検出回路の4つ
の構成例は、文字の内部は高濃度であることに着目し、
注目画素及び周辺画素がある一定値以上の高濃度画素で
あった場合に、その画素を文字候補領域として固定閾値
2値化処理することにより、少ないハード量で文字線上
の粒状白抜けを補正することを特徴としているが、文字
線上の粒状白抜け処理は注目画素および周辺領域を一つ
の閾値にして、文字内の高濃度画素と判断しているた
め、絵柄領域の高濃度部分も文字候補領域と判断し、絵
柄領域としてディザあるいは誤差拡散2値化処理されて
いる濃度の高い部分が、局所的に固定閾値2値化される
ため粒子の白抜けを起こすことがあり、絵柄領域に対す
る再現品質を著しく損なうことにつながる。
【0033】そこで絵柄領域での再現品質を低下させな
いために上記の高濃度領域検出回路をさらに改善して絵
柄領域での高濃度部分と文字領域での高濃度部分を正確
に判定することのできる高濃度領域検出回路について以
下に示す。
【0034】<構成例5>構成例5として、文字の周辺
には白地領域が存在することと、また絵柄領域の高濃度
部分は比較的同一の高濃度が連続することがなく、中間
濃度や低濃度の部分が存在していることに着目して注目
画素が所定の濃度以上で、かつその近傍に中間濃度領域
が存在しない場合にその画素を文字高濃度領域画素と判
定することを特徴とする高濃度領域検出回路52につい
て図8を用いて詳細に説明する。
【0035】図8に示されるように、構成例5の高濃度
領域検出回路52は、画像読み取り装置の不図示の操作
部を介して、ユーザもしくはサービスマンにより設定お
よび調整可能なパラメータ閾値1、2、または3と、こ
のパラメータ閾値1を用いて画像信号を2値化して注目
画素が高濃度画素であるか否かの判定を行なう2値化回
路60と、パラメータ閾値2と3の値と注目画素の濃度
を比較して中間濃度画素を検出する中間濃度検出回路7
1と、注目画素の近傍にある中間濃度画素を検出して、
注目画素が中間濃度領域画素であるか否かを判定する膨
張回路73と、2値化回路60からの注目画素が高濃度
であるか否かの判定結果と膨張回路73からの中間濃度
領域画素であるか否かの判定結果との判定回路74への
出力タイミングを合わせるための遅延回路72と、2値
化回路60と膨張回路73の判定結果を用いて注目画素
が文字高濃度領域であるか非文字高濃度領域であるかの
判定を行なう判定回路74を有して構成される。
【0036】上記の構成の高濃度領域判定回路に画像信
号が入力されると、まず2値化回路60において入力さ
れた注目画素が高濃度画素であるか否かを判定する。
【0037】2値化回路60は、操作者によって予め設
定されたパラメータ閾値1を用いて注目画素の濃度を2
値化し、注目画素が高濃度であるか否かの判定を行う。
【0038】また、画像信号は中間濃度検出回路71に
も入力され、処理される注目画素が中間濃度であるか否
かの判定をされる。
【0039】中間濃度検出回路71は、操作者によって
予め設定されたパラメータ閾値2及び3を用いて注目画
素が中間濃度画素であるか否かの判定を行なう。この判
定方法としては、2つのパラメータ閾値の間に注目して
いる画素の濃度があるときには中間濃度領域として
“1”を出力する。また注目画素の濃度が2つのパラメ
ータ閾値の間にないときには非中間濃度領域として
“0”を膨張回路73に出力する。
【0040】膨張回路73は、中間濃度検出回路71か
らの注目画素とその周辺画素の判定結果を蓄積して注目
画素が中間濃度領域であるか否かの判定を行なう。なお
サンプリングされる周辺画素の範囲としては画像読み取
り装置の読み取り密度に応じて図9に示されるように、
3×3、5×5、7×7等に変更可能である。
【0041】上記のサンプリング範囲内に1つでも中間
濃度画素があるときには注目画素を中間濃度領域画素と
判断して“1”を判定回路74に出力する。またサンプ
リング範囲内に1つの中間濃度画素も存在しないときに
は非中間濃度領域と判断して“0”を判定回路74に出
力する。
【0042】遅延回路72は、2値化回路60からの高
濃度画素判定結果と膨張回路73からの中間濃度領域判
定結果とを判定回路74に出力するタイミングを合わせ
ている。
【0043】判定回路74は、2値化回路60からの高
濃度画素判定結果と膨張回路73からの中間濃度領域画
素判定結果を用いて注目画素が文字高濃度領域であるか
否かを判定する。
【0044】判定回路74は、2値化回路60によって
高濃度画素と判定され、かつ膨張回路73によって非中
間領域画素と判定されると注目画素を文字高濃度領域画
素と判定して“1”を判定回路53に出力する。またそ
れ以外の判定結果であったときには注目画素を非文字高
濃度領域画素と判定して“0”を判定回路53に出力す
る。
【0045】判定回路53は、注目画素が文字候補領域
検出回路50によって文字候補領域と判断され、かつ白
地領域検出回路51によって近傍に白地の存在する領域
と判定されるか、もしくは高濃度領域検出回路52によ
って高濃度領域と判定された場合、すなわち、“(文字
候補領域and白地領域)or高濃度領域”の場合に、
この注目画素を文字領域と判定する信号を出力する。こ
の文字領域判定信号に従って、画像信号選択回路54
は、文字処理部43で2値化された文字画像を選択出力
し、他方、非文字領域に対しては、絵柄処理部46でデ
ィザ処理された絵柄画像を選択出力する。
【0046】また、絵柄領域での再現品質を低下させな
いために高濃度領域検出回路52をさらに改善して絵柄
領域での高濃度部分と文字領域での高濃度部分を正確に
判定することのできる高濃度領域検出回路の第二の構成
について以下に示す。
【0047】<構成例6>構成例6として、文字の周辺
には白地領域が存在することと、文字内部の高濃度領域
は同一濃度の高濃度が連続し、また絵柄部の高濃度部は
比較的同一の高濃度が連続することがなく、中間濃度や
低濃度の部分が存在していることに着目して、注目画素
が所定の濃度以上で、かつその近傍の画素の平均濃度と
注目画素の濃度差が小さいとき、その画素を文字高濃度
領域画素と判定することを特徴とする高濃度領域検出回
路52について図10を用いて詳細に説明する。
【0048】図10に示されるように、構成例6の高濃
度領域検出回路52は、画像を読み取り装置の不図示の
操作部を介して、ユーザもしくはサービスマンにより設
定及び調整可能なパラメータ閾値1、2と、このパラメ
ータ閾値1を用いて画像信号を2値化して注目画素が高
濃度領域であるか否かの判定を行なう2値化回路60
と、注目画素とその近傍の画素の濃度データの平均値を
検出する平均化回路83と、平均化回路83によって演
算された周辺画素の濃度平均値データと注目画素の画像
データを比較回路に出力する時のタイミングを合わせる
ための遅延回路2(82)と、平均化回路83によって
演算された濃度平均値データと注目画素との差分を検出
し、その差分をパラメータ閾値2と比較して文字内画素
であるか否かを判定する比較回路84と、2値化回路6
0からの高濃度画素判定結果と比較回路84からの文字
内画素判定結果の判定回路85への出力タイミングを合
わせる遅延回路1(81)と、2値化回路60と比較回
路84の結果を用いて注目画素が文字高濃度領域画素で
あるか否かの判定をする判定回路85とを有して構成さ
れる。
【0049】上記の構成の高濃度領域判定回路に画像信
号が入力されると、まず2値化回路60において入力さ
れた注目画素が高濃度画素であるか否かを判定する。
【0050】2値化回路60は、操作者によって予め設
定されたパタメータ閾値1を用いて注目画素の濃度を2
値化し、注目画素が高濃度であるか否かの判定を行な
う。
【0051】また画像信号は、平均化回路83にも入力
される。平均化回路83では注目画素とその近傍の画素
に対して図11に示すような平均化演算を行う。
【0052】遅延回路2(82)は平均化回路83によ
って演算された周辺画素の濃度平均値データと注目画素
の画像データを比較回路84に出力する時の信号出力タ
イミングを合わせる。
【0053】比較回路84は入力した濃度平均値データ
と注目画素の濃度との差分を演算し、その差分とパラメ
ータ閾値2を比較する。注目画素と濃度平均値データの
差分がパラメータ閾値2よりも小さいとき注目画素を文
字内画素と判定する。
【0054】比較回路84は文字内画素と判定すると、
“1”を判定回路85に出力し、非文字内画素と判定す
ると、“0”を判定回路85に出力する。
【0055】遅延回路1(81)は2値化回路60によ
って判定された高濃度画素判定結果と比較回路84によ
って判定された文字内画素判定結果との判定回路85へ
の出力タイミングを合わせている。
【0056】判定回路85は、2値化回路60と比較回
路84の結果を用いて注目画素が文字高濃度画素である
か否かの判定を行なう。2値化回路60によって高濃度
画素と判定され、かつ比較回路84によって文字内画素
と判定されると判定回路は85は注目画素を文字高濃度
画素と判定し“1”を判定回路53に出力する。それ以
外の場合には非文字高濃度画素として“0”を判定回路
53に出力する。
【0057】判定回路53は、注目画素が文字候補領域
検出回路50によって文字候補領域と判定され、かつ白
地領域検出回路によって近傍に白地の存在する領域と判
定されるか、もしくは高濃度領域検出回路52によって
高濃度領域と判定された場合、すなわち、“(文字候補
領域and白地領域)or高濃度領域”の場合に、この
注目画素を文字領域と判定する信号を出力する。この文
字領域判定信号に従って、画像信号選択回路54は、文
字処理部43で2値化された文字画像を選択出力し、他
方、非文字領域に対しては、絵柄処理部46でディザ処
理された絵柄画像を選択出力する。
【0058】高濃度領域検出回路52のパターンマッチ
ング回路61におけるパターンは、読み取り密度に応じ
て切り換えを行う。本実施形態では200dpi未満の
読み取り密度では、図6の、3×3が全て高濃度である
パターンとマッチングし、それ以外は図5に示すパター
ンとマッチングする。図7(a)および図7(b)に示
すよう、このことにより例えば太線文字の線内部領域の
判定において、読み取り密度が小さくなったときに、文
字線内部の高濃度領域を良好に検出し、すなわち高濃度
領域を読み取り密度に係わらず良好に判定することがで
きる。
【0059】上記実施形態の各構成例における適応判定
処理において、文字の内部は高濃度であることに着目
し、注目画素がある一定値以上の高濃度画素であった場
合に、その画素を文字候補領域として、先の固定閾値2
値化処理することにより、少ないハード量で、文字線上
の粒状白抜けを補正し、原稿の再現性(特に文字情報)
を著しく改善する。
【0060】また、高濃度検出回路が、注目画素とその
近傍のm×n画素領域における特徴の関連性をマトリク
スパターンマッチングする回路を具備し、高濃度領域を
検出することにより、孤立点画像ノイズ等に対し精度よ
く、文字線上の粒状白抜けを補正し、原稿の再現性(特
に文字情報)を著しく改善する。
【0061】さらに、像域分離処理において、文字の内
部は高濃度であることに着目し、高濃度検出回路を設
け、注目画素がある一定値以上の高濃度画素であった場
合に、その画素を文字候補領域として、文字処理するこ
とにより、少ないハード量で、文字線上の粒状白抜けを
補正し、原稿の再現性(特に文字情報)を著しく改善す
る。
【0062】構成例5の高濃度領域検出回路が、文字の
周辺には白地領域が存在すること、文字内部の高濃度領
域は同一濃度の画素が連続すること、また、絵柄部の高
濃度部は比較的同一の高濃度が連続することがなく中間
濃度や低濃度の部分が存在していることに着目して注目
画素がある一定濃度以上の高濃度画素であり、かつその
近傍に中間濃度領域がない場合に、その注目している画
素を文字候補領域と判断することにより絵柄領域の高濃
度領域の局所的に文字処理されることを補正して原稿の
再現性を著しく向上させることができる。
【0063】また構成例5の高濃度領域検出回路が、注
目画素がある一定の濃度以上で、かつその近傍に中間濃
度領域がない場合にその画素を文字候補領域と判定する
ことにより固定2値化処理を用いて少ないハード量で文
字線上の粒状白抜けを補正することができる。
【0064】構成例6の高濃度領域判定回路が、文字の
周辺には白地領域が存在すること、文字内部の高濃度領
域は同一濃度の画素が連続すること、また絵柄部の高濃
度部は比較的同一の高濃度が連続することがなく中間濃
度や低濃度の部分が存在することに着目して注目画素が
ある一定濃度以上の高濃度画素であり、かつその近傍に
中間濃度領域がない場合に、その注目している画素を文
字候補領域と判断することにより絵柄領域の高濃度領域
の局所的に文字処理されることを補正して原稿の再現性
を著しく向上させることができる。
【0065】また構成例6の高濃度領域検出回路が、注
目画素がある一定の濃度以上で、かつ隣接画素との変化
量が少ない場合に、その画素を文字候補領域と判定する
ことにより、固定2値化処理を用いて少ないハード量で
文字線上の粒状白抜けを補正することができる。
【0066】
【発明の効果】以上の説明より明かなように、本発明の
デジタル画像読取装置は、本装置を構成する像域分離手
段が画像データ上の文字候補領域を検出する第1の手段
と、近傍に白地の存在する領域を検出する第2の手段
と、高濃度画素を検出する第3の手段と、第1の手段か
つ第2の手段、または第3の手段を満足する領域を文字
領域と判定する判定手段とを備えている。よって、注目
画素に対するマトリクスを形成し、注目領域が一定値以
上の高濃度領域画素であった場合に、その画素を文字候
補領域として、先の固定閾値2値化処理することによ
り、孤立点画像ノイズ等に対し精度よく、文字線上の粒
状白抜けを補正し、原稿の再現性(特に文字情報)を著
しく改善することができる。
【0067】さらに、注目画素とその近傍のm×n画素
が高濃度領域であるか否かを検出する第4の手段を備
え、上記の第3の手段は濃度レベルを判定する閾値比較
手段と、操作者が原稿に応じてその判定基準である閾値
を調整、最適化する操作手段とを備える。よって、注目
画素の濃度レベルを判定する閾値をパラメータ化し、調
節可能とすることにより原稿に応じてより精度を上げ、
注目画素に対するマトリクスサイズが読み取り密度に応
じて切り替わることにより、より精度を上げることがで
きる。
【0068】上記の第3の手段は読み取り密度に応じ
て、注目画素とその近傍のm×n画素領域の大きさを切
り換える切換手段を備える。よって、読み取り密度に対
応してより精度よくすることが可能となる。
【0069】請求項5、6の第3の手段が、文字の周辺
には白地領域が存在すること、文字内部の高濃度領域は
同一濃度の画素が連続すること、また、絵柄部の高濃度
部は比較的同一の高濃度が連続することがなく中間濃度
や低濃度の部分が存在していることに着目して注目画素
がある一定濃度以上の高濃度画素であり、かつその近傍
に中間濃度領域がない場合に、その注目している画素を
文字候補領域と判断することにより絵柄領域の高濃度領
域の局所的に文字処理されることを補正して原稿の再現
性を著しく向上させることができる。
【0070】また上記の第3の手段が、注目画素がある
一定の濃度以上で、かつその近傍に中間濃度領域がない
場合にその画素を文字候補領域と判定することにより固
定2値化処理を用いて少ないハード量で文字線上の粒状
白抜けを補正することができる。
【0071】請求項7、8の第3の手段が、文字の周辺
には白地領域が存在すること、文字内部の高濃度領域は
同一濃度の画素が連続すること、また絵柄部の高濃度部
は比較的同一の高濃度が連続することがなく中間濃度や
低濃度の部分が存在することに着目して注目画素がある
一定濃度以上の高濃度画素であり、かつその近傍に中間
濃度領域がない場合に、その注目している画素を文字候
補領域と判断することにより絵柄領域の高濃度領域の局
所的に文字処理されることを補正して原稿の再現性を著
しく向上させることができる。
【0072】また上記の第3の手段が、注目画素がある
一定の濃度以上で、かつ隣接画素との変化量が少ない場
合に、その画素を文字候補領域と判定することにより、
固定2値化処理を用いて少ないハード量で文字線上の粒
状白抜けを補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタル画像読取装置の実施形態を示
す全体構成図である。
【図2】図1の回路構成例を示すブロック図である。
【図3】高濃度領域検出回路の構成例を示す図である。
【図4】高濃度領域検出回路の構成例を示す図である。
【図5】5×5が全て高濃度である高濃度領域のパター
ン例を示す図である。
【図6】注目画素に対する3×3マトリクスの高濃度領
域の構成を説明するための図である。
【図7】太線文字の線内部領域の判定手順例を説明する
ための図である。
【図8】高濃度領域検出回路の構成例を示す図である。
【図9】サンプリングする周辺画素の範囲を示す図であ
る。
【図10】高濃度領域検出回路の構成例を示す図であ
る。
【図11】平均化するためにサンプリングする周辺画素
の範囲を示す図である。
【符号の説明】
2 第1ミラー 3 照明ランプ 4 第2ミラー 5 第3ミラー 6 CCD 8 原稿トレイ 9 ピックアップローラー 10 レジストローラー対 11 搬送ドラム 12 搬送ローラー 13、14 排紙ローラー対 15 排紙トレイ 38 レンズ 41 スキャナ 42 変倍処理回路 43 文字処理部 44 MTF補正回路 45 固定閾値2値化回路 46 絵柄処理部 47 平滑化回路 48 ディザ処理回路 49 像域分離処理部 50 文字候補領域検出回路 51 白地領域検出回路 52 高濃度領域検出回路 53 判定回路 54 画像信号選択回路 60 2値化回路 61 パターンマッチング回路 71 中間濃度検出回路 72 遅延回路 73 膨張回路 74 判定回路 81 遅延回路1 82 遅延回路2 83 平均化回路 84 比較回路 85 判定回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像中の注目画素が文字領域である
    か絵柄領域であるかを判定する像域分離手段と、像域分
    離手段の検出結果に基づいて、解像度を優先する処理手
    段と階調性を優先する処理手段の内、何れかの手段を選
    択する手段を備えたデジタル画像読取装置において、 前記像域分離手段が画像データ上の文字候補領域を検出
    する第1の手段と、 近傍に白地の存在する領域を検出する第2の手段と、 高濃度画素を検出する第3の手段と、 前記第1の手段かつ第2の手段、または第3の手段を満
    足する領域を文字領域と判定する判定手段とを備えたこ
    とを特徴とするデジタル画像読取装置。
  2. 【請求項2】 注目画素とその近傍のm×n画素が高濃
    度領域であるか否かを検出する第4の手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載のデジタル画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記像域分離手段において、前記第3の
    手段は濃度レベルを判定する閾値比較手段と、操作者が
    原稿に応じてその判定基準である閾値を調整、最適化す
    る操作手段とを備えたことを特徴とする請求項1または
    2記載のデジタル画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記像域分離手段において、前記第3の
    手段は読み取り密度に応じて、注目画素とその近傍のm
    ×n画素領域の大きさを切り換える切換手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項2記載のデジタル画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記像域分離手段において、前記第3の
    手段は注目画素とその近傍の画素の中間濃度領域を検出
    する中間濃度領域検出手段をさらに備え、 前記閾値比較手段によって高濃度画素であると判定さ
    れ、さらに前記中間濃度領域検出手段によって前記注目
    画素の近傍に中間濃度領域が存在しないと判定された画
    素を文字内高濃度画素と判定することを特徴とする請求
    項1または3記載のデジタル画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記中間濃度検出手段は、操作者が原稿
    に応じて判定基準を調整、最適化することが可能な2つ
    の閾値の間に注目画素の濃度が挟まれるとき、前記注目
    画素を中間濃度と判定することを特徴とする請求項5記
    載のデジタル画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記像域分離手段において、前記第3の
    手段は注目画素とその近傍の画素の平均濃度を比較する
    濃度比較手段をさらに備え、 前記閾値比較手段によって高濃度画素であると判定さ
    れ、さらに前記濃度比較手段によって文字内画素と判定
    された画素を文字内高濃度画素と判定することを特徴と
    する請求項1または3記載のデジタル画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記濃度比較手段は、注目画素の近傍の
    平均濃度を検出し、検出した前記平均濃度と注目画素と
    の差分を検出し、該差分が小さい場合、前記注目画素を
    文字内画素と判定することを特徴とする請求項7記載の
    デジタル画像読取装置。
JP9172849A 1997-04-04 1997-06-13 デジタル画像読取装置 Pending JPH10336443A (ja)

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JP9-102562 1997-04-04
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000051337A1 (fr) * 1999-02-25 2000-08-31 Fujitsu Limited Dispositif de traitement d'images et procede de traitement d'images
JP2007043572A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Ricoh Co Ltd 画像処理装置およびプログラム
US7945095B2 (en) 2006-01-11 2011-05-17 Nec Corporation Line segment detector and line segment detecting method

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