JP2543191Y2 - 無支柱式壁装置 - Google Patents

無支柱式壁装置

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JP2543191Y2
JP2543191Y2 JP1992028883U JP2888392U JP2543191Y2 JP 2543191 Y2 JP2543191 Y2 JP 2543191Y2 JP 1992028883 U JP1992028883 U JP 1992028883U JP 2888392 U JP2888392 U JP 2888392U JP 2543191 Y2 JP2543191 Y2 JP 2543191Y2
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滋 前田
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株式会社イトーキクレビオ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建物におけるコンクリ
ート製の基礎壁に沿って構築するようにした無支柱式の
壁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート製の建物において、その基
礎壁と適宜の隙間を隔てて内装用壁装置を構築すること
が行われており、その一例として特公昭59-22864号公報
には、基礎壁の表面に沿った箇所に、上下方向に延びる
複数本の縦枠と水平方向に延びる複数本の横枠とで井桁
状の取付け枠を配置し、この取付け枠を、床面に固着す
ると共にブラケットを介して基礎壁に固着し、この取付
け枠に壁体を装着するようにした考案が開示されてい
る。
【0003】しかし、この構成では、取付け枠の設置や
壁体の装着に手間がかかり、施工能率が悪いと言う問題
があった。他方、実開平3-20619 号公報には、鉄骨式建
物の外壁を構築する手段として、壁体を、角材で形成し
た矩形の枠組みの表裏両面にパネルを装着したものに形
成し、この壁体の上端縁を梁材の下端に形成した断面下
向き開口コ字状の天レールに嵌合させる一方、建物の布
基礎に断面L字状の地レールを設け、壁体における枠組
みの下面に形成した凹溝を地レールに嵌合させて、壁体
を天レールと地レールとの間に取り付けるようにした構
成が記載されている。
【0004】この実開平3-20619 号公報の構成による
と、壁体を天レールと地レールとの間に装着するだけで
良いため、前記特公昭59-22864号に比べて施工能率を向
上できる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、コンクリー
ト製建物の基礎壁に沿って複数枚の壁体を並べて構築す
る場合、美感の点から、壁体をアジャスターボルトによ
って高さ調節自在に支持する必要がある。この点、一般
の間仕切においては、壁パネルの左右両側縁が取付く支
柱をアジャスターボルトによって高さ調節自在に支持す
ることが多いが、前記実開平3-20619 号公報のように支
柱を備えていない壁装置の場合には、従来の間仕切装置
の高さ調節手段をそのまま採用することはできない。
【0006】本考案は、無支柱式の壁装置においても壁
体の高さ調節を的確に行えると共に、壁体をガタ付きの
ない状態に強固に張設でき、且つ、壁体を容易に取付け
できるようにすることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
請求項1では、「建物の基礎壁に沿った天井面に天レー
ルを固着する一方、床面には、平面視で前記天レールと
重なるように延びる地レールを固着し、これら天レール
と地レールとの間に、複数枚の壁体を、天レール及び地
レールの長手方向に沿って並設するようにした壁装置で
あって、前記各壁体を、当該壁体の壁面を構成する壁パ
ネルと、該壁パネルの裏面に固着した補強部材とから成
る主構造として、前記補強部材を、天レール4と地レー
ルとに向けて上下に長く延びるように形成し、該補強部
材の上端を、前記天レールに対して下方からの嵌め込み
によって前後ずれ不能に嵌合させる一方、前記地レール
を断面上向き開口コ字状に形成し、該地レールに、当該
地レールに被さる断面下向き開口コ字状の支持体を、前
後ずれ不能となるように上方から被嵌し、該支持体を地
レール内に配置したアジャスターボルトで支持し、前記
支持体に、前記補強部材の下端が前後ずれ不能に嵌まる
断面上向き開口コ字状の係止部を設け、支持体で壁体を
支持し、更に、天レールに対する補強部材の嵌合深さと
係止部に対する補強部材の嵌合深さとを、天レールに対
して補強部材を一杯に押し上げ嵌合させると補強部材の
下端が係止部から離脱するような関係に設定する、」の
構成にした。
【0008】また、請求項2では、壁体及び地レールを
請求項1と同様に形成して、「地レールに、当該地レー
ル内に嵌まり込む断面下向き開口コ字状の支持体を、前
後ずれ不能となるように上方から嵌挿し、該支持体を地
レール内に配置したアジャスターボルトで支持し、前記
支持体の後端縁に上向きの突条を形成し、該上向きの突
条を、地レールの前側板と対向するような高さに設定
し、これら支持体の上向き突条と地レールの前側板との
間に形成された上向き開口の溝に、前記補強部材の下端
を前後ずれ不能に嵌挿すると共に、支持体で補強部材を
支持し、更に、前記地レールの前側板の高さと天レール
に対する補強部材の嵌合深さとを、天レールに対して補
強部材を一杯に押し上げ嵌合させると補強部材の下端が
地レールの前側板よりも上方に位置するような関係に設
定する」の構成にした。
【0009】
【考案の作用・効果】両請求項とも、壁体は、アジャス
ターボルトで高さ調節自在に支持された支持体によって
支持されているから、無支柱式の壁体でありながらその
高さを自在に調節することができる。この場合、請求項
1においては、支持体は地レールに対して前後ずれ不能
の状態で被嵌しており、この支持体に形成した上向き開
口の係止部に壁体の補強部材が前後ずれ不能に嵌まって
いるから、壁体は、その上端と下端とが天レール及び地
レールに対して前後ずれ不能に保持されており、従っ
て、壁体をガタ付きのない状態に強固に取付けることが
できる。
【0010】また、請求項1において、天レールに対し
て補強部材を一杯に押し上げ嵌合させると、補強部材の
下端を係止体の係止部に嵌脱させ得るから、壁体は、壁
装置の表面側からの作業のみによって容易に着脱するこ
とができる。他方、請求項2においては、支持体が地レ
ールに対して前後ずれ不能の状態で嵌合しており、且
つ、支持体の上向き突条と地レールの前側板との間に壁
体における補強部材の下端部が前後ずれ不能の状態で嵌
合しているから、請求項1と同様に、壁体をガタ付きの
ない状態に強固に取付けることができる。
【0011】また、請求項2においても、天レールに対
して補強部材を一杯に押し上げ嵌合させると、補強部材
の下端が地レールの前側板よりも上方に位置するから、
請求項1と同様に、壁装置の表面側からの作業のみによ
って容易に着脱することができる。従って請求項1及び
請求項2のいずれにおいても、無支柱式の壁装置であり
ながら壁体の高さ調節を的確に行えると共に、壁体をガ
タ付きなく取付けることができ、且つ、壁装置の組み立
て・分解作業を能率良く行える効果を有する。
【0012】更に請求項1の場合、支持体をレールに沿
って長く延びるように形成して、この支持体で各壁体の
壁パネルを支持すると、支持体が巾木の役割を兼用する
ことと、各壁体の下端を支持体によって一直線状に揃え
ることができることにより、美感を向上できる利点があ
る。
【0013】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図18は請求項1を具体化した第1実施例を
示しており、このうち図1は壁体8を裏側から見た斜視
図、図2は壁装置の正面図、図3は図2のIII-III 視断
面図、図4は図2のIV−IV視断面図、図5は壁装置の部
分正面図、図6は図2のVI−VI視断面図である。
【0014】これらの図において例えば図6に示す符号
1はコンクリート製の基礎壁を、符号2は天井面を、符
号3は床面を各々示し、天井面2には、基礎壁1に沿っ
て延びる断面下向きコ字状の天レール(天保持枠)4を
ビス5止めにて固着し、床面3には、天レール4と相対
向して延びる上向き開口コ字状の地レール(地保持枠)
6をアンカーボルト7で固着している。
【0015】図2に示すように、前記天レール4と地レ
ール6との間に、複数枚の壁体8を同一平面状に並設す
ると共に、基礎壁1の開口部にドア9を設けている。図
1や図3等に示すように、前記壁体8は、金属板製の表
面板10を張った石膏ボード製等の壁パネル11と、該壁パ
ネル11における左右両端部の裏面に配置した金属板製の
左右一対の中空角形補強部材12とから成っている。図3
に示すように、左右両補強部材12は壁パネル11の側端面
から若干の寸法だけ横向きに突出している。補強部材12
の前面板12aは壁パネル11に接着剤で接着している。
【0016】図1に示すように、壁パネル11における表
面板10の左右両側縁10aを、補強部材12の側部に沿って
延びるように折り曲げて、この表面板10の側縁10aで補
強部材12の側縁を抱き込んでいる。従って、図3に示す
ように、相隣接した壁体8の接当箇所には、前向きに開
口した上下長手の縦溝13が形成される。この縦溝13内に
は、平断面コ字状の目地カバー14を打ち込み等の適宜手
段で嵌着している。
【0017】なお、前記表面板10の側縁10aは、補強部
材12の外側面に接着剤にて接着したり溶接したりしても
良い。前記壁体8における左右両補強部材12は、前記天
レール4内にきっちり嵌まるような前後厚さ寸法に設定
している。図6に示すように、両補強部材12における左
右両側板12bの上端部を切り開いて、両補強部材12の上
端部と壁パネル11の上端部との間に、天レール4の側板
4aに嵌合する上部隙間15を形成することにより、左右両
補強部材12の上端部を天レール4内に嵌挿できるように
している。
【0018】また、図1や図6に示すように、左右両補
強部材12における左右両側板12bの下端部を切り開い
て、両補強部材12の下端部と壁パネル11の下端部との間
に、下向きに開口した上下長手の下部隙間16を形成して
いる。図7は壁板8の接合箇所の部分斜視図、図8及び
図9は壁体8の支持構造を示す斜視図であり、図6,8,9
に示すように、前記地レール6には、断面下向き開口コ
字状の支持体17を前後ずれ不能の状態で上方から被嵌
し、この支持体17の前端部によって壁パネル11を支持し
ている。前記支持体17は金属板製であり、地レール6と
略同じ長さに形成されている。また、支持体17は巾木を
兼用している。
【0019】前記支持体17は、地レール6内に適宜間隔
で配置したアジャスターボルト21で高さ調節自在に支持
されており、アジャスターボルト21は、地レール6内に
前後ずれ不能に嵌挿したアジャスター受け18に螺合して
いる。また、図6,8,9 に示すように、係止体17のうち相
隣接した壁体8の両方にわたって延びる部位に、隣接し
た2枚の壁体8における両補強部材12の下部が前後ずれ
不能に嵌合する係止部20を設けている。
【0020】この場合、係止部20を設ける手段として
は、支持体17の後端縁に全長にわたって延びる上向き突
条17aを一体に折り曲げ形成する一方、支持体17と別
に、壁体8の補強部材12が嵌挿する断面上向き開口コ字
状の支持体19を形成し、この支持体19の後端に折り曲げ
形成した下向き鉤部19aを前記支持体17の上向き突条17
aに密嵌している。
【0021】前記したように、壁体8における補強部材
12の側板12bの下端に下部隙間16を形成しているため、
補強部材12の下部は係止体19(換言すると係止部20)に
嵌挿し得る。図9に示すように、支持体17と係止体19と
には、アジャスターボルト21を回転操作するため、ドラ
イバ挿入穴22を穿設している。
【0022】そして、図6に一点鎖線で示すように、天
レール4に対する補強部材12の嵌合深さと、係止体19に
対する補強部材12の嵌合深さとを、天レール4に対して
補強部材12を一杯に押し上げ嵌合させると、補強部材12
の下端が係止体19から離脱するような関係に設定してい
る。従って、壁体8を僅かに後傾させた状態で補強部材
12を天レール4内に一杯に押し込んでから、壁体8を鉛
直状の姿勢にして補強部材12の下端を係止体19に落とし
込むことにより、壁パネル8を天レール4と地レール6
との間に装着でき、逆の操作で壁体8を取り外すことが
できる。
【0023】以上のように構成すると、左右両補強部材
12の上端が天レール4にて前後ずれ不能に保持される一
方、左右両補強部材12下端が地レール6の係止部20で前
後ずれ不能に保持されるから、複数枚の壁体8を、その
表面が同一平面を成すように揃えた状態で且つガタ付き
のない状態に装着することができる。また、アジャスタ
ーボルト21によって壁体8の高さを自在に調節できる。
なお、施工に際しては、先にアジャスターボルト21によ
って支持体17の高さを調節しておいてから壁体8を装着
する。
【0024】そして、支持体17が巾木の役割を果たし、
且つ、支持体17によって多数枚の壁体8が同じ高さに揃
えられるから、簡単に施工できるものでありながら体裁
も良い。実施例のように、壁パネル11における表面板10
の側縁10aで補強部材12の側縁を抱き込む構成にする
と、接着剤にて壁パネル11の裏面に補強部材12を接着し
た場合であっても、壁パネル11に補強部材12を強固に固
着することがでできる利点がある。
【0025】図10〜11は隣合った壁体8の連結構造を示
しており、この点を次に説明する。図10は壁体8の前方
から見た分離斜視図、図11のうち(A) は図5のXI−XI視
断面図、(B) は(A) のB-B 視断面図である。隣合った壁
体8は連結体23によって連結されるもので、各壁パネル
11における表面板10の左右両側縁10aと、左右両補強部
材12における前後面板12a, 12cとに、壁体8の前後両
面に貫通した前後一対の長溝孔24を上下適宜間隔で複数
箇所穿設している。
【0026】他方、前記連結体23は、前記縦溝13内に嵌
まる上下長手の基部23aに、左右一対ずつの長溝孔24に
挿通する左右一対の係止片23bを連接した形態であり、
この連結体23における左右両係止片23bの下面に、長溝
孔24の箇所で表面板10の側縁10aと補強部材12の前後面
板12a,12cとに嵌まり係合する下向き開口の係合溝25
を前後一対ずつ切り欠き形成している。
【0027】従って、連結体23の左右両係止片23bをそ
れぞれ前後長溝孔24に挿入してから、連結体23を下向き
にずらして、左右両係止片23bを、隣合った壁パネル11
における表面板10の側縁10aと補強部材12の前面板12a
及び後面板12cとに嵌まり係合させることにより、隣接
した壁体8の相互間が連結され、その結果、各壁体8は
全体として1枚板状に保持される。
【0028】ところで、壁体8の高さが高いため、例え
ば重い物を壁体8に立て掛ける等して壁体8に表面方向
から大きな外力が作用すると、壁体8が基礎壁12に向け
て凸の状態に若干撓み変形する虞がある。そこで、壁体
8の撓み変形を防止するため、図12〜15に示すような壁
用アジャスター装置26を設けている。この点を次に説明
する。
【0029】図12はアジャスター装置26を裏側から見た
分離斜視図、図13は図12のXIII−XIII視背面図、図15の
うち(A) は図13のXIVA−XIVA視断面図、(B) は図13のXI
VB−XIVB視断面図、図15は施工状態を示す要部平断面図
である。前記壁用アジャスター装置26は、隣接した壁体
8における2つの補強部材12の裏面に重なる1枚のベー
ス板27を備えており、このベース板27の一側縁寄り部位
に、一方の補強部材12の後面板12cに穿設した角孔28に
嵌まる上下一対の係止爪29を形成し、ベース板27の他側
縁寄り部位に上下一対のねじ孔30を穿設して、上方のね
じ孔30に調節用ボルト31を螺合し、調節用ボルト31の一
端が、他方の補強部材12の角孔28に嵌まるように設定し
ている。
【0030】このとき、上下係止爪29とねじ孔30とが、
ベース板27の左右中心線を挟んだ対称の部位に位置し、
且つ、上下係止爪29及び上下ねじ孔30が、ベース板27の
上下中心線を挟んで対称となるように配置している。従
って、一つのベース板27を、相隣接した補強部材12のう
ち何れに対しても取付けできる。また、壁用アジャスタ
ー装置26は、前記連結体23による連結箇所のうちの一つ
の部位に配置するようにしており、このため、前記ベー
ス板27の中心部に、当該ベース板27を補強部材12に係合
した状態で左右両補強部材12の係合孔24と連通する一つ
の係合角孔32を穿設して、前記連結体23の左右両係止片
23bが、左右両補強部材12とベース板27とに係合するよ
うにしている。
【0031】上記のように構成した壁用アジャスター装
置26は、図15に示すようにして使用される。すなわち、
壁体8を室の一端部から順次張設して行く途次におい
て、先行して張設した壁体8の補強部材12に対して、ベ
ース板27を、調節用ボルト31が露出する状態で装着し、
この状態で調節用ボルト31を回転操作して、壁体8と基
礎壁1との間の間隔を調節してから、次の壁体8を装着
し、次いで、連結体23にて左右壁体8を連結し、それか
ら、左右壁体8の接当箇所の縦溝13に目地カバー14を嵌
着すると、言う作業を繰り返していくのである。
【0032】図16〜18ではドア9の近傍箇所の構造を示
しており、この点を次に説明する。図16は図2の XVI-X
VI視断面図、図17は図2の XVII-XVII視断面図、図18は
図2の XVIII-XVIII視断面図である。図16に示すよう
に、ドア9が取り付くドア枠33は、基礎壁1に向けて開
口する断面コ字状に形成されていて、その内部にモルタ
ル34が充填されており、このモルタル34が邪魔にならな
いよう、ドア枠33に隣接した端部壁体8′のうちドア枠
33寄りの一側部は、他の壁体8とは別の構造になってい
る。
【0033】図16,17に示すように、端部壁体8′の一
側部に対応した基礎壁1に平断面L字状の第1ブラケッ
ト35をビス36止めにて固着し、この第1ブラケット35に
第2ブラケット37をビス38で締結し、この第2ブラケッ
ト37に、端部壁体8′における壁パネル11の裏面に接当
するストッパー部37aと、ドア枠33に向けて延びる取付
け部37bとを形成し、前記取付け部37bに、ドア枠33の
外側面に接当する平断面横向きコ字状の第3ブラケット
39の後面板39aをビス40で締結している。
【0034】他方、端部壁体8′のうちドア9から離れ
た一側部に、他の壁体8と同様の補強部材12を固着する
一方、端部壁体8′における表面板10のうちドア枠33に
隣接した他側部10bを横向きに延出して、その先端10c
を平断面コ字状に形成して、これを、前記第3ブラケッ
ト39に形成した前側板39bに当接し、更に、表面板10に
おける延出部10bの裏面に、前記第3ブラケット39の前
側板39bに当たる挟持板41を固着している。
【0035】このように構成した端部壁体8′を装着す
るには、各ブラケット35,37,39を固着しておいてから、
端部壁体8′における一側部の補強部材12を、天レール
4と地レール6の係止部20とに嵌合し、その状態で端部
壁体8′をドア枠33に向けてスライドさせて、表面板10
のコ字状先端縁10cと挟持板41とで第3ブラケット39の
前側板39bを挟持すれば良く、第3ブラケット39はドア
枠33の側面に接当しているだけなので、モルタル34の影
響を受けることなく、端部壁体8′を取付けできる。
【0036】この場合、第2ブラケット37の取付け板37
bと第3ブラケット39の後面板39aとの接合面を、細か
いピッチで平断面ギザギザ状に形成することにより、第
3ブラケット39を第2ブラケット37に対してずれ不能に
固定できるようにしている(第3ブラケット39における
後面板39bのビス挿通孔は、水平状に長手の長孔に形成
されている)。
【0037】図2,18に示すように、ドア枠33の上方には
欄間パネル42が配設されており、この欄間パネル42の
側縁は前記第3ブラケット39にビス止めされている。ま
た、欄間パネル42の下端縁を、前記の第1〜第3ブラケ
ット35,37,39と同様の構成のブラケット35′, 37′,3
9′で基礎壁1に固定している。図19〜図20に示すのは
請求項2を具体化した第2実施形態である。
【0038】この実施例では、地レール6の前側板6a
を、壁体8の下部隙間16に嵌まるような高さに設定し、
地レール6内に、断面下向き開口コ字状の支持体42を前
後ずれ不能に嵌挿し、この支持体42で壁体8の補強部材
12を支持している。支持体42の後端には上向き突条42a
が形成されており、この上向き突条42aと地レール6の
前側板6aとの間に形成されたた上向き開口の溝内に、補
強部材12の下端部が前後ずれ不能の状態で嵌まるように
設定している。
【0039】更に、支持体42の内部にはアジャスターボ
ルト21を螺合した断面下向き開口コ字状のアジャスター
受け18が溶接によって固着されている。地レール6の後
側板6bは前側板6aよりも低い高さに設定している。この
第2実施形態においても、壁体8は支持体42によって前
後ずれ不能の状態で支持される。また、第1実施形態と
同様に、補強部材12を天レール4に一杯に押し込み嵌合
してから、補強部材12の下端を支持体42の上向き突条42
aと地レール6の前側板6aとの間に落とし込むワンタッ
チ的な作業により、壁体8を装着することかできる。
【0040】なお、補強部材12は壁パネル11の左右両側
部に固着することには限らず、図21(A) に示すように、
壁パネル11における裏面の3か所以上に固着したり、逆
に、壁パネル11における裏面のうち左右略中間部に1か
所だけ固着するなどしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る壁体を裏側から見た斜視図で
ある。
【図2】壁装置の正面図である。
【図3】図2のIII- III視断面図である。
【図4】図2及び図5のIV−IV視断面図である。
【図5】隣合った壁体の接当部の正面図である。
【図6】図2のVI−VI視断面図である。
【図7】天レールへの壁パネルの嵌合状態を示す斜視図
である。
【図8】地レールによる壁パネルの支持状態を示す斜視
図である。
【図9】壁パネルに対する地レールの係止部の分解斜視
図である。
【図10】壁パネル同士の連結手段を示す斜視図であ
る。
【図11】(A) は図5のXI−XI視断面図、(B) は(A) の
B-B 視平断面図である。
【図12】壁用アジャスター装置の取付け状態を示す斜
視図である。
【図13】図12のXIII−XIII視図である。
【図14】(A) は図13のXIVA-XIVA 視断面図、(B) は図
13のXIVB-XIVB 視断面図である。
【図15】壁用アジャスター装置の使用状態を示す断面
図である。
【図16】図2の XVI-XVI視断面図である。
【図17】図2のXVII−XVII視断面図である。
【図18】図2の XVIII-XVIII視断面図である。
【図19】第2実施例を示す斜視図である。
【図20】図19の支持手段で支持した状態での断面図で
ある。
【図21】補強部材の取付け形態の別例図である。
【符号の説明】
1 基礎壁 2 天井面 3 床面 4 天レール 6 地レール 6a 前側板 8 壁体 10 表面板 11 壁パネル 12 補強部材 15,16 隙間 17,42 支持体 17a,42a 上向き突条 19 係止体 20 係止部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の基礎壁1に沿った天井面2に天レー
    ル4を固着する一方、床面3には、平面視で前記天レー
    ル4と重なるように延びる地レール6を固着し、これら
    天レール4と地レール6との間に、複数枚の壁体8を、
    天レール4及び地レール6の長手方向に沿って並設する
    ようにした壁装置であって、 前記各壁体8を、当該壁体8の壁面を構成する壁パネル
    11と、該壁パネル11の裏面に固着した補強部材12とから
    成る主構造として、 前記補強部材12を、天レール4と地レール6とに向けて
    上下に長く延びるように形成し、該補強部材12の上端
    を、前記天レール4に対して下方からの嵌め込みによっ
    て前後ずれ不能に嵌合させる一方、 前記地レール6を断面上向き開口コ字状に形成し、該地
    レール6に、当該地レール6に被さる断面下向き開口コ
    字状の支持体17を、前後ずれ不能となるように上方から
    被嵌し、該支持体17を地レール6内に配置したアジャス
    ターボルト21で支持し、 前記支持体17に、前記補強部材12の下端が前後ずれ不能
    に嵌まる断面上向き開口コ字状の係止部20を設け、支持
    体17で壁体8を支持し、 更に、天レール4に対する補強部材12の嵌合深さと係止
    部20に対する補強部材12の嵌合深さとを、天レール4に
    対して補強部材12を一杯に押し上げ嵌合させると補強部
    材12の下端が係止部20から離脱するような関係に設定し
    ていること、 を特徴とする無支柱式壁装置。
  2. 【請求項2】 建物の基礎壁1に沿った天井面2に天レー
    ル4を固着する一方、床面3には、平面視で前記天レー
    ル4と重なるように延びる地レール6を固着し、これら
    天レール4と地レール6との間に、複数枚の壁体8を、
    天レール4及び地レール6の長手方向に沿って並設する
    ようにした壁装置であって、 前記各壁体8を、当該壁体8の壁面を構成する壁パネル
    11と、該壁パネル11の 裏面に固着した補強部材12とから
    成る主構造として、 前記補強部材12を、天レール4と地レール6とに向けて
    上下に長く延びるように形成し、該補強部材12の上端
    を、前記天レール4に対して下方からの嵌め込みによっ
    て前後ずれ不能に嵌合させる一方、 前記地レール6を断面上向き開口コ字状に形成し、該地
    レール6に、当該地レール6内に嵌まり込む断面下向き
    開口コ字状の支持体42を、前後ずれ不能となるように上
    方から嵌挿し、該支持体42を地レール6内に配置したア
    ジャスターボルト21で支持し、 前記支持体42の後端縁に上向きの突条42aを形成し、該
    上向きの突条42aを、地レール6の前側板6aと対向する
    ような高さに設定し、これら支持体42の上向き突条42a
    と地レール6の前側板6aとの間に形成された上向き開口
    の溝に、前記補強部材12の下端を前後ずれ不能に嵌挿す
    ると共に、支持体42で補強部材12を支持し、 更に、前記地レール6の前側板6aの高さと天レール4
    に対する補強部材12の嵌合深さとを、天レール4に対し
    て補強部材12を一杯に押し上げ嵌合させると補強部材12
    の下端が地レール6の前側板6aよりも上方に位置するよ
    うな関係に設定していること、 を特徴とする無支柱式壁装置。
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