JP2891148B2 - 壁面パネルおよび壁面構造 - Google Patents

壁面パネルおよび壁面構造

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JP2891148B2 JP29681995A JP29681995A JP2891148B2 JP 2891148 B2 JP2891148 B2 JP 2891148B2 JP 29681995 A JP29681995 A JP 29681995A JP 29681995 A JP29681995 A JP 29681995A JP 2891148 B2 JP2891148 B2 JP 2891148B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帳壁等に用いられ
る壁面パネルおよびそれを用いた壁面構造に関するもの
であり、壁面としての耐震性能を大幅に向上させるとと
もに、壁面の施工を簡略化させ得る技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より建物の外装に用いられる壁面パ
ネルや当該壁面パネルを用いた外装壁面は、方形状の金
属製壁面パネルを建物のコンクリート壁や骨組みに直接
ネジ止めすることが一般的な施工方法として取られてい
た。従って、施工が複雑でしかも手間がかかるため、本
出願人らによって図29の壁面パネルおよび図30の壁
面が提案され、特開平6−299676号公報により、
「壁面パネルおよび壁面」(以下これを従来品と称す)
としてすでに開示されている。この壁面パネルは図示す
るように、平面視矩形状の基板外周における相対向す4
辺を折り曲げて側端面片が形成されるとともに、適宜選
定された側端面片における第1の側端面片1に第1の係
合用突片1a・・が複数個形成され、前記第1の側端面
片1と対向する第2の側端面片2には前記第1の係合用
突片1a・・が嵌入しうる第1の開口部2a・・が、第
2の側端面片2の端縁部には骨部材Fに掛止しうるフッ
ク部2bがそれぞれ単数又は複数個設けられるととも
に、前記第1の側端面片1に隣接する第3の側端面片3
に第2の係合用突片3a・・が複数個形成され、前記第
3の側端面片3と対向する第4の側端面片4には、前記
第2の係合用突片3a・・が嵌入しうる第2の開口部4
a・・が複数個設けられたものである。そして、フック
部2bを骨部材Fに掛止しつつ、それぞれの係合用突片
を対象となる開口部に嵌入することで、図30に示す壁
面が構成されている。
【0003】この従来品は、側端面片に係合用突片と開
口部および骨部材への掛止用のフック部を設けた構造で
あるので、一枚板からの折曲加工だけで製造可能であ
り、製造コストが極めて廉価であること、この係合用突
片は側端面片に対して外向きに形成されているため、開
口部に嵌入して壁面を構成する場合に係合用突片を上向
きに配置させれば、降雨時においても壁面パネルの裏側
に雨水が浸入することが無く、例え浸入したとしても壁
面パネル下部の開口部より流出させることになるので、
腐食や錆が発生しにくく耐久性に優れたものとなるこ
と、また前記壁面パネルを用いた壁面においては、隣接
し合う2枚の壁面パネルによって骨部材の一部が挟装さ
れる構造であり、しかもネジやアンカー等を用いずに前
記2枚の壁面パネルと骨部材の3者が相互に固定される
ので、複数の壁面パネルを縦横に配列した壁面において
は、端部の壁面パネルを取り外さない限り壁面を構成し
ているいずれの壁面パネルをも取り外せないため、ネジ
やアンカーを用いていないにも係わらず極めて取り付け
強度が強く、しかも耐久性にも優れた壁面となること、
また、壁面を支える骨部材、支持具、支持部材相互の固
定も、ネジを用いずに嵌入や嵌着等の手段によってなさ
れるので、構造が単純で且つ極めて取り付け強度の高い
ものとなり、特に支持具においては断面略C字形状の支
持部材の片側に容易に取り付け可能であるため、例えば
壁面内部にCチャンネルと称されるリップ形鋼が露出し
ている建物の内壁の施工においても、特別な基礎工事が
不要であり、極めて簡単に取り付け強度の高い壁面とし
て施工することができること、そしてこれらのことは、
壁面施工時の作業性を大幅に改善するものであり、従来
の外装壁面パネル施工に必要とした溶接機や電動工具類
の持ち歩きが不要となることから、比較的大面積の外装
壁面パネル施工においても、1名の作業員で施工可能で
あり、大幅な人件費の削減とともに施工費用の低廉化に
大きく寄与すること、という多くの効果を有している。
すなわち、従来のネジ止めや溶接という概念を一新する
ものであり、従来技術が有している強度、耐久性、作業
性、経済性の諸問題を一挙に解決するという優れたもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さらに従来品は、上述
のようにネジ等で固定する構造ではないため、地震等に
よって隣接し合う壁面パネル間が変位するような力が働
いても、ある程度そのズレを吸収することができるの
で、骨部材に対してネジで固定する一般的な構造のもの
よりも、耐震性に優れているという特長がある。しかし
ながら、この度の阪神淡路大震災のように、常識では考
えられないような甚大な地震に対しても良好な耐震性を
有しているかと言う点では、疑問が残る。そこで本発明
者は、阪神淡路大震災の教訓から鋭意研究を重ね、従来
品の諸効果を持ちながら耐震性をより高めたものとし
て、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は従来品と同様、
平面視矩形状の基板外周における相対向する2辺または
4辺を折り曲げて側端面片が形成されるとともに、適宜
選定された側端面片に係合用突片または開口部が設けら
れた壁面パネルであって、この係合用突片を開口部に嵌
入することで、複数の壁面パネルを縦横に連結して壁面
を構成するものである。しかしながら本発明では、開口
部の構造を工夫すること、具体的には地震等によって壁
面パネル間に変位が生じるような力が働いた時、開口部
の一部が係合用突片によって破壊されて変位を吸収し、
しかも破壊後においても係合用突片の開口部に対する嵌
入状態が維持できる構造とすることで、従来品よりも大
幅に耐震性を高めている。以下、これについて具体的に
説明する。
【0006】本発明の壁面パネルの第1の開口部2a・
・は、図1に示すように、第2の側端面片2の長手方向
に開口され、かつ開口方向を横切る細桟2hによって例
えば2分割された2つの長孔2i,2jからなってい
る。そして、壁面の組み立て時には、隣接する壁面パネ
ルの鉤状の第1の係合用突片1a・・がこの第1の開口
部2a・・の2分割された一方の長孔2iに嵌入される
ことによって、複数枚の壁面パネルが連結される。従っ
て、第1の係合用突片1a・・の鉤部分1a´が、細桟
2hと引っ掛かることによって二つの壁面パネルが連結
される。なお、第1の開口部2a・・の長手方向が壁面
における上下方向となる。この状態で地震の振動等によ
って隣接する壁面パネル間に変位を生じさせる力が発生
すると、この力は、第1の係合用突片1a・・が上下方
向に移動しようとする方向に加わるので、この力によっ
て細桟2hが切断される。すると第1の係合用突片1a
・・は他方の長孔2j側に移動し、この第1の係合用突
片1a・・の移動によって壁面パネル間の変位が吸収さ
れる。
【0007】このような本発明の壁面パネルは、上述の
ような手段によって耐震性が向上するものであり、平面
視矩形状の基板外周における相対向する2辺または4辺
を折り曲げて側端面片が形成されるとともに、適宜選定
された側端面片に係合用突片または開口部が設けられた
壁面パネルであって、適宜選定された側端面片における
第1の側端面片に第1の係合用突片が単数又は複数個形
成され、前記第1の側端面片と対向する第2の側端面片
には前記第1の係合用突片が嵌入しうる第1の開口部
が、第2の側端面片の端縁部には、壁面パネルの支持の
ために設けられる骨部材に掛止しうるフック部がそれぞ
れ単数又は複数個設けられるとともに、第1の開口部が
第2の側端面片の長手方向に開口されかつ開口方向を横
切る細桟によって分割された長孔であることを特徴的構
成としている。ここで、前記第1の側端面片に隣接する
第3の側端面片に第2の係合用突片が単数又は複数個形
成され、前記第3の側端面片と対向する第4の側端面片
には、前記第2の係合用突片が嵌入しうる第2の開口部
が単数又は複数個設けられた構成を組み合わせることも
できる。
【0008】また、本発明の壁面構造は、平面視矩形状
の基板外周における相対向する2辺または4辺を折り曲
げて側端面片が形成されるとともに、適宜選定された側
端面片における第1の側端面片に第1の係合用突片が単
数又は複数個形成されるとともに、前記第1の側端面片
と対向する第2の側端面片には前記第1の係合用突片が
嵌入しうる長孔であって、第2の側端面片の長手方向に
開口されかつ開口方向を横切る細桟によって2つの長孔
に分割された第1の開口部が、また第2の側端面片の端
縁部には、壁面パネルの支持のために設けられる骨部材
に掛止しうるフック部がそれぞれ単数又は複数個設けら
れた壁面パネルが、そのフック部が骨部材に掛止される
とともに第1の係合用突片が隣接する壁面パネルにおけ
る第1の開口部の分割された一つの長孔に嵌入されるこ
とによって、第1の係合用突片とフック部とにより骨部
材の一部が挟裝されて、複数枚の前記壁面パネルが骨部
材に対して相互に固定かつ連結され、地震等によって隣
接する壁面パネル間に変位を生じさせる力が発生した時
に、前記細桟が切断して第1の係合用突片が、分割され
た他の長孔側に移動することによって隣接する壁面パネ
ル間の変位が吸収されることを特徴的構成としている。
ここで、前記壁面の一端部においては、前記第1の係合
用突片が嵌入しうる長孔であって、開口方向を横切る細
桟によって複数の長孔に分割された端部開口部と、端縁
部に骨部材に掛止しうる端部フック部が単数又は複数個
設けられた第1の側端部材が設けられ、他端部において
は前記第1の開口部に嵌入しうる端部突片が設けられた
第2の側端部材が設けられ、一端部においては端部フッ
ク部が前記骨部材に掛止されるとともに、第1の係合用
突片が端部開口部の一つの長孔に嵌入されることによっ
て、第1の係合用突片と端部フック部とにより骨部材の
一部が挟裝されて一端部の壁面パネルが固定され、他端
部においては端部突片が第1の開口部の一つの長孔に嵌
入されることによって、端部突片とフック部とにより骨
部材の一部が挟裝されて他端部の壁面パネルが固定され
た構成を取ることもできる。また、前記第1の側端面片
に隣接する第3の側端面片に第2の係合用突片が単数又
は複数個形成され、前記第3の側端面片と対向する第4
の側端面片には、前記第2の係合用突片が嵌入しうる第
2の開口部が単数又は複数個設けられ、第2の係合用突
片を第2の開口部に嵌入することによって壁面パネル間
が連結された構成を組み合わせることもできる。
【0009】次に本発明の壁面パネルを用いた壁面構造
の組み立て手順について説明する。本発明の壁面パネル
には、前述のように側端面片に開口部と突片が設けられ
ており、同開口部に、隣接する壁面パネルの突片が嵌入
されて複数の壁面パネル同士が互いに固定される。そし
て開口部が設けられている側端面の端縁部に形成された
フック部と、同開口部に嵌入された隣接する壁面パネル
の突片とによって、例えば壁面下地に設けられた骨部材
が挟裝され、これにより壁面パネルが骨部材に対して固
定される。このようにして複数枚の壁面パネルが骨部材
に固定されつつ一方向に連結されて壁面を構成する。
【0010】すなわち、先ず壁面下地の一端部に適当な
支持手段を、また壁面構成領域に骨部材をそれぞれ設
け、端部フック部を形成した第1の側端部材を、その端
部フック部を1番目の骨部材の掛止部に掛止しつつ、支
持手段にネジ止め等により固定する。続いて1番目の壁
面パネルのフック部を2番目の骨部材の掛止部に掛止さ
せつつ第1の係合用突片を、第1の側端部材の端部開口
部を構成する一方の長孔に嵌入する。この端部開口部も
第1の開口部と同様、細桟によって2分割された2つの
長孔を有している。これにより、1番目の骨部材が第1
の側端部材の端部フック部と1番目の壁面パネルの第1
の係合用突片とによって挟装される。次いで、2番目の
壁面パネルを、そのフック部を3番目の骨部材の掛止部
に掛止させつつ第1の係合用突片を1番目の壁面パネル
の第1の開口部の一方の長孔に嵌入する。これにより、
2番目の骨部材が1番目の壁面パネルの端部フック部と
2番目の壁面パネルの第1の係合用突片とによって挟装
される。こうして1番目の壁面パネルが、その一端では
骨部材と第1の側端部材によって、また他端では骨部材
と2番目の壁面パネルの第1の係合用突片とによって固
定される。従って、2番目の壁面パネルを抜き去らない
限り、1番目の壁面パネルは外れないことになる。この
ようにしてn枚の壁面パネルを順次連結し、最後にn番
目の壁面パネルの第1の開口部の一方の長孔に第2の側
端部材の端部突片を嵌入する。これにより、n+1番目
の骨部材がn番目の壁面パネルのフック部と第2の側端
部材の端部突片とによって挟装される。そして最後に、
第2の側端部材を支持手段に固定して壁面パネル列の連
結、固定が完了する。このような壁面パネル列構造にお
いては、隣接し合う壁面パネル同士が掛止し合うことで
骨部材に対して連結、固定されているため、第2の側端
部材を取り外さない限り壁面パネル列中のいずれの壁面
パネルも取り外すことができない。
【0011】そしてこの壁面パネルに、前記第1の側端
面片に隣接する第3の側端面片に第2の係合用突片が単
数又は複数個形成され、前記第3の側端面片と対向する
第4の側端面片には、前記第2の係合用突片が嵌入しう
る第2の開口部が単数又は複数個設けられたものを用
い、壁面パネル列の形成時に、第4の側端面片に設けら
れた第2の開口部に、隣接壁面パネルの第3の側端面片
に設けられた第2の係合用突片を嵌入し、この壁面パネ
ル列を前記連結方向と交差する方向にも並列して連結さ
せると、縦横方向に互いに固定された複数の壁面パネル
よりなる壁面が完成する。
【0012】また、壁面下地にはCチャンネル(リップ
形鋼)等の支持部材が設けられ、これに壁面支持用の適
当な支持具が取り付けられる。そして骨部材は、この支
持具と壁面パネルおよび壁面の間の連結固定手段として
の機能を有し、その一端に設けた掛止部で壁面パネルを
掛止し、他端に設けた嵌入部を別途支持具に嵌入等する
構成によって、支持具に対して支持、固定される。
【0013】すなわち、この骨部材と壁面下地に設けた
リップ形鋼等の支持部材とが、支持具によって連結され
ることになる。この支持具は一端で支持部材、例えばリ
ップ形鋼の一方の側面および背面に嵌合し、他端で骨部
材を抱持しうる構造を有するものであればよい。
【0014】
【発明の実施の形態】続いて、本発明の具体的な実施形
態について説明する。図2に、本発明の壁面パネル例の
展開図を、図3に本発明の壁面構造例の要部をそれぞれ
示す。なお本図は本発明の内容を判りやすく説明するた
め、基本的構造のみを描いている。図例は、平面視矩形
状の基板の外周における相対向する4辺を折り曲げて側
端面片が形成されるとともに、適宜選定された側端面片
における第1の側端面片1に鉤状の第1の係合用突片1
a・・が3個形成され、第1の側端面片1と対向する第
2の側端面片2には、壁面パネルP同士を連結させる時
に第1の係合用突片1a・・が嵌入しうる3個の第1の
開口部2a・・が、また第2の側端面片2の端縁部には
骨部材Fに掛止しうるフック部2bが、前記第1の側端
面片1に隣接する第3の側端面片3には3個の第2の係
合用突片3a・・が、前記第3の側端面片3と対向する
第4の側端面片4には、前記第2の係合用突片3a・・
が嵌入しうる3個の第2の開口部4a・・がそれぞれ設
けられるとともに、第1の開口部2a・・が第2の側端
面片2の長手方向に開口されかつ開口方向を横切る細桟
2hによって2分割された長孔2i,2jであることを
特徴とする壁面パネルPである。
【0015】そして図3に示しているように、第1の係
合用突片1a・・を第1の開口部2a・・の一方の長孔
2iに、また第2の係合用突片3a・・を第2の開口部
4a・・にそれぞれ嵌入させ、第2の側端面片2の先端
部に設けられたフック部2bを骨部材Fに掛止しつつ、
複数枚の壁面パネルP・・が縦横に連結されて壁面が構
成されている。具体的には、支持部材としてリップ形鋼
40を横方向に設け、その側面に支持具Hを嵌合させる
とともに、同支持具Hによって抱持された骨部材Fを縦
方向に設け、骨部材Fに壁面パネルPを掛止させなが
ら、壁面パネルPの第2の側端面片2に設けた第1の開
口部2a(一方の長孔2i)と第1の側端面片1に設け
た第1の係合用突片1aを、また第4の側端面片4に設
けた第2の開口部4aに第3の側端面片3に設けた第2
の係合用突片3aをそれぞれ嵌入させて骨部材Fに対し
て複数枚の壁面パネルPを固定して壁面を構成してい
る。図から明らかなように、骨部材Fが壁面パネルの端
部フック部2bと、第1の側端面片1に設けた第1の係
合用突片1aとによって挟装され、結果として隣接し合
う壁面パネル同士が骨部材に対して掛止し合うことで連
結されて固定される。
【0016】次に本発明の壁面パネルの耐震性能につい
て説明する。現在の本発明の壁面パネルによる壁面、す
なわちカーテンウォール等の帳壁の耐震、耐変形性能に
関する各法令のうち最も厳しいものとして、建設省告示
第1622号が挙げられる。これには、「高さ31mを
越える建物の屋外に面する帳壁については、その高さの
150分の1の層間変位(高さ方向に対する横方向のズ
レ)に対して脱落しないこと。」と定められている。そ
して、本発明の壁面パネルおよび壁面構造によれば、こ
れよりさらに厳しい70分の1の層間変位に対しても、
脱落することのないものを実現することができる。以
下、この点について、壁面パネルの構造を参照しつつ詳
細に説明する。
【0017】図1に示したように、本発明の壁面パネル
の第1の開口部2a・・が、細桟2hによって2つの長
孔2i,2jに分割され、壁面の組み立て時には隣接す
る壁面パネルの第1の係合用突片1a・・を一方の長孔
2i・・に嵌入することはすでに説明したところであ
る。ここで、地震等によって骨部材Fの変形に伴う壁面
の層間変位が発生する場合には、図4に示すような変位
形態となる。図1のように、第1の係合用突片1a・・
はその先端部1a´が鉤状であり、この鉤(先端部1a
´)を細桟2hに引っかけるようにして嵌入されるの
で、層間変位が発生しない時には、この細桟2hと鉤1
a´とが引っ掛かることにより、隣接し合う壁面パネル
P,P間が抜けないよう相互に固定される。ところが図
4のような層間変位が発生すると、第1の係合用突片1
a・・は下方向に移動しようとするので、その力によっ
て細桟2hが切断される。そして、細桟2hが切断され
ることによって第1の係合用突片1a・・は他方の長孔
2j側に移動し、この移動によって層間変位が吸収され
る。さらに第1の係合用突片1a・・が他方の長孔2j
に移動した状態でも、先端の鉤1a´が他方の長孔2j
の下端に引っ掛かり、壁面パネルPが外れたり脱落する
ことが防止される。このように、本発明の壁面パネルP
は、第1の開口部2a・・の一部が第1の係合用突片1
a・・によって破壊されて変位を吸収し、しかも破壊後
においても、第1の係合用突片1a・・の第1の開口部
2a・・に対する嵌入状態が維持できる構造であるの
で、大幅に耐震性が向上することになる。ここで、図5
のように、外寸が1m×1mの壁面パネルPを例に取る
と、70分の1の層間変位は、1mに対して14.29
mmとなり、隣接する2枚の壁面パネル間の上下方向の
ズレとしては、14.53mmとなる。従って図1のよ
うに、第1の係合用突片1a・・が嵌入された状態での
第1の係合用突片1a・・と第1の開口部2a・・の一
端までを15mm、細桟2hと第1の開口部2a・・の
他端までを15mmとすることで、この70分の1の層
間変位を吸収できることがわかる。また、第1の係合用
突片1a・・が細桟2hとは逆の方向、すなわち第1の
開口部2a・・の一端側に移動する場合には、第1の係
合用突片1a・・の鉤部1a´が外れるものの、後述す
るように、第2の側端面片2と骨部材Fとの間をビス止
めしておけば、壁面パネルPが脱落することはない。ま
た、第2の係合用突片3a・・と第2の開口部4a・・
がそれぞれ設けられた構造では、両者が嵌入関係となる
ため、層間変位に伴って第1の係合用突片1a・・の鉤
部1a´が外れたとしても、隣接する壁面パネルP,P
間は上下方向で連結されるので、より確実に脱落を防止
することができる。
【0018】また、本発明の壁面パネルの連結構造の要
部は、図6に示すように、骨部材Fに第2の側端面片2
の先端部に設けられたフック部2bを掛止しつつ、第2
の側端面片2と第1の係合用突片1a・・によって骨部
材Fを挟裝する構造となっている。そして、ビス12に
よって骨部材Fと壁面パネルPとを固定することで、壁
面パネルPを上下方向に移動しないように固定してい
る。ここで図に示すように、第4の側端面片4にツメ4
gを設け(イ)、このツメ4gを折り曲げることで骨部
材Fが抱え込まれるようにしておけば(ロ)、層間変位
の発生時にツメ4gが骨部材Fに当たって突っ張るの
で、第2の側端面片2と骨部材Fとの間を固定している
ビスにかかる負担を低減することができ、耐震性の向上
という点で効果がある。
【0019】
【実施例】続いて本発明の具体的実施例を、図面に基づ
いてさらに詳細に説明する。本発明の壁面パネルは、ス
テンレスやアルミニウムの一枚板から折曲加工すること
が最も簡単である。ここで再度説明すると、図2におい
て5は表面板であり、該表面板から4つの側端面片、す
なわち第1の側端面片1、第2の側端面片2、第3の側
端面片3、第4の側端面片4がそれぞれ形成されうるよ
うに構成片が延設されている。そして第1の側端面片1
上には第1の係合用突片1a・・が設けられ、これが隣
接の壁面パネルPの第2の側端面片2上に設けられた第
1の開口部2a・・の一方の長孔2iに嵌入される。ま
たこの第2の側端面片2の端縁部は、骨部材Fに掛止し
うるフック部2bとなる。そして必要に応じて第3、第
4の側端面片にも突片や開口部が設けられ、図例のもの
では第3の側端面片3上に第2の係合用突片3a・・
が、第4の側端面片4上には第2の係合用突片3a・・
が嵌入しうる第2の開口部4a・・が、それぞれ設けら
れている。この第2の開口部4a・・も第1の開口部2
a・・と同様、細桟によって2つの長孔に分割しておい
てもよい。そして図のように、折曲線1c、2c、3
c、4cで折曲することによって壁面パネルPとなる。
また、折曲線1d、3d、4dで折曲することによって
段部1f,3f,4fが構成されるが、これについては
後述する。
【0020】続いて、折曲後の壁面パネル形状を図7
(イ)〜(ホ)に示す。本図は壁面パネルの構造をより
分かりやすくするため、平面図に加えて前記4つの側端
面片の側面図も併せて掲げている。すなわち(イ)は表
面側からみた平面図、(ロ)は第1の側端面片1の側面
図、(ハ)は第2の側端面片2の側面図、(ニ)は第3
の側端面片3の側面図、(ホ)は第4の側端面片4の側
面図をそれぞれ示している。図のように、折曲線1cよ
り折曲して第1の側端面片1が形成され、さらに中央部
適所を折曲線1dより外向きに折曲して段部1fが形成
され、この段部1fの端縁部分に第1の係合用突片1a
・・が形成されている。この係合用突片1a・・は、こ
の第1の側端面片と対向位置に配置されている第2の側
端面片2上に形成された、第1の開口部2a・・を構成
する一方の長孔2i・・に嵌入される。また段部1f
は、壁面パネル同士を連結した際の目地部分となる。次
に第2の側端面片2は折曲線2cより折曲して形成さ
れ、中央部適所、すなわち前記第1の係合用突片1a・
・と同位置に、第1の係合用突片1a・・が嵌入しうる
第1の開口部2a・・が形成されるとともに、その端縁
部を折曲線2dより内側に折曲して骨部材に掛止しうる
フック部2bとしている。ここで、前記第1の開口部2
a・・の長さは第1の係合用突片1a・・の幅よりも長
くなっており、また適所に複数個のネジ穴2g・・が設
けられるが、これらについては後述する。
【0021】本発明の壁面パネルは、基本的には、上述
した第1、第2の側端面片同士を連結することで一方向
に連結して使用可能であるが、他方向にも確実に連結す
るため、前述のように、第3、第4の側端面片にも突片
および開口部を形成してもよい。すなわち、第3の側端
面片3は、図示するように折曲線3cより折曲して形成
され、さらに中央部適所を折曲線3dより外向きに折曲
して段部3fが形成され、この段部3fの端縁部分に第
2の係合用突片3a・・が形成されている。この係合用
突片3a・・は、この第3の側端面片3と対向位置に配
置されている第4の側端面片4上に形成された第2の開
口部4a・・に嵌入される。ここでも段部3fは、壁面
パネル間の目地部分となる。この第4の側端面片4は折
曲線4cより折曲して形成され、さらに中央部適所を折
曲線4dより外向きに折曲して段部4fが形成され、前
記第2の係合用突片3a・・と同位置となる中央部適
所、すなわち図例のものでは、折曲線4dに沿って第2
の係合用突片3a・・が嵌入しうる第2の開口部4a・
・が形成されている。なお、この第2の開口部4a・・
も第1の開口部2a・・と同様、細桟によって2つの長
孔に分割しておいてもよい。また引っ掛かりを無くして
第2の係合用突片3aの嵌入を容易とするために、必要
に応じてさらに折曲線4eより段部4fを下向きに折曲
させておいてもよい。なおこれより以下の説明では、壁
面の組み立て初期を対象とし、特に断らない限り、第1
の係合用突片1a・・を第1の開口部2a・・に嵌入す
る際には、細桟2hによって2分割された一方の長孔2
iに嵌入するものとする。
【0022】ここで、上記係合用突片1a、3aを開口
部2a、4aに嵌入する際には、ガタつきを生じない程
度に圧入することが壁面パネル相互の固定のためには好
ましく、このためには両者の位置関係が重要となるが、
これについては後述する。
【0023】そして図8には、このような第1実施例に
おける壁面パネルを用いた本発明の壁面構造の水平方向
断面図を示している。図例は、図7において示した壁面
パネルを複数枚連結し、骨部材、側端部材とともに相互
に固定したものであり、第1および第2の側端面片1、
2を通る断面図として示している。図中のP1、P2・
・は図7に示した壁面パネルであり、骨部材F2・・F
n+1 の掛止部10a・・に壁面パネルP1・・Pn の前
記フック部2b・・が掛止されるとともに、第1の開口
部2a・・に隣接壁面パネルの前記第1の係合用突片1
a・・が嵌入され、その結果として第1の係合用突片1
a・・とフック部2b・・とによって骨部材F2・・F
n の掛止部10a・・が挟裝されている。
【0024】一方両端部においては、第1の側端面片1
側の端部に第1の側端部材T1が設けられ、骨部材F1
の掛止部10aに第1の側端部材T1の端部フック部2
0bが掛止されるとともに、端部開口部20cに壁面パ
ネルP1の第1の係合用突片1aが嵌入され、その結果
として第1の係合用突片1aと端部フック部20bとに
より骨部材F1の掛止部10aが挟裝され、骨部材F1
に対して第1の側端部材T1と壁面パネルP1とが相互
に固定されている。一方、壁面パネルPnの第2の側端
面片2側の端部には第2の側端部材T2が設けられ、骨
部材Fn+1 の掛止部10aに壁面パネルPnのフック部
2bが掛止されるとともに、第1の開口部2aに第2の
側端部材T2の端部突片20aが嵌入され、その結果と
してフック部2bと端部突片20aとにより骨部材Fn+
1 の掛止部10aが挟裝され、骨部材Fn+1 に対して第
2の側端部材T2と壁面パネルPnとが相互に固定され
ている。
【0025】このようにして、骨部材F1・・Fn+1 に
対して壁面パネルP1・・Pn が第1、第2の側端部材
T1、T2とともに骨部材F1・・Fn+1 の掛止部10
aを挟裝することによって相互に連結、固定されてい
る。このとき図9に示すように、骨部材の掛止部10a
が第1の開口部2aと部分的に重複し、且つこれにより
生じる間隙10dが、第1の係合用突片1aが程良い力
で圧入でき且つ壁面パネルがガタつかない程度、すなわ
ち第1の係合用突片1aの肉厚と同等か或いは若干狭く
なるように、第1の開口部2aの幅や位置を設定してお
くとよい。
【0026】このように壁面における両端部では、前記
2種類の側端部材と骨部材とによって壁面パネルが固定
されている。ここで図において各壁面パネル間に生じる
凹部5は目地部分であり、壁面組み立て後にシーリング
材が充填される。
【0027】そしてこのような壁面パネル列は、以下の
ような手順によって組立てられる。先ず、第1の側端部
材T1の端部フック部20bを、1番目の骨部材F1の
掛止部10aに掛止しつつ支持部材Cにネジ止め等によ
り固定する。続いて1番目の壁面パネルP1のフック部
2bを2番目の骨部材F2の掛止部10aに掛止させつ
つ第1の係合用突片1aを、第1の側端部材T1の端部
開口部20cに嵌入する。これにより、1番目の骨部材
F1が第1の側端部材T1の端部フック部20bと1番
目の壁面パネルP1の第1の係合用突片1aとによって
挟装される。次いで、2番目の壁面パネルP2を、その
フック部2bを3番目の骨部材F3の掛止部10aに掛
止させつつ第1の係合用突片1aを1番目の壁面パネル
P1の第1の開口部2aに嵌入する。これにより、2番
目の骨部材F2が1番目の壁面パネルP1のフック部2
bと2番目の壁面パネルP2の第1の係合用突片1aと
によって挟装される。こうして1番目の壁面パネルP1
が、その一端では1番目の骨部材F1と第1の側端部材
T1によって、また他端では2番目の骨部材F2と2番
目の壁面パネルP2の第1の係合用突片1aとによって
固定される。従って2番目の壁面パネルP2を抜き去ら
ない限り、1番目の壁面パネルP1は外れないことにな
る。このようにしてn枚の壁面パネルを順次連結し、最
後にn番目の壁面パネルPnの第1の開口部2aに、第
2の側端部材T2の端部突片20aを嵌入する。これに
より、n+1番目の骨部材Fn+1 がn番目の壁面パネル
Pnのフック部2bと第2の側端部材T2の端部突片2
0aとによって挟装される。そして最後に、第2の側端
部材T2を支持部材Cに固定して壁面パネル列の連結、
固定が完了する。このような壁面パネル列構造において
は、隣接し合う壁面パネル同士が掛止し合うことで骨部
材に対して連結、固定されているため、第2の側端部材
T2を取り外さない限り壁面パネル列中のいずれの壁面
パネルも取り外すことができない。
【0028】上述のものは第1、第2の側端部材T1、
T2をそれぞれ支持部材Cに直接固定した例であるが、
この他にも別の支持手段として端部用の骨部材を設け、
これに対して固定してもよい。
【0029】以上図8において説明した壁面構造は、水
平方向における断面構造図として示したものであった
が、鉛直方向の断面構造図を図10として示している。
本図は図8に示した壁面構造を、壁面パネルにおける第
3および第4の側端面片を通る断面図として表したもの
であり、右側が下方向となる。図示するように、まず壁
面パネル列部分としては壁面パネルP1・・Pn-1 の第
4の側端面片4に設けられた第2の開口部4aに、隣接
し合う壁面パネルP2・・Pn の段部3f、4fを当接
しつつ第3の側端面片3に設けられた第2の突片3aが
嵌入され、その結果として壁面パネルP1・・Pnが相
互に連結されている。
【0030】そして上下方向の端部においては、壁面パ
ネルPnの上端部に上端部材T3が設けられ、壁面パネ
ルPnの第2の開口部4aに上端部材T3の端部突片2
0aが嵌入されることによって、上端部材T3と壁面パ
ネルPnとが相互に固定される。さらに下端部には下端
部材T4が設けられ、下端部材T4の端部開口部20c
に壁面パネルP1の第2の突片3aが嵌入されることに
よって、下端部材T4と壁面パネルP1とが相互に固定
される。
【0031】このようにして、壁面パネルP1・・Pn
が上、下端部材T3、T4とともに相互に固定されてい
る。しかしながら上下方向における壁面パネル相互間の
関係は、図7に示す水平方向とは異なり、骨部材に対し
て壁面パネルを相互に固定するものではないので、第
3、第4の側端面片3、4をそれぞれ突片や開口部を設
けない平坦なものとして当接させるだけの構造とするこ
とも可能である。また、図例のものは下端部材T3、上
端部材T4をそれぞれ支持部材Cに直接固定した例であ
るが、この他にも別の支持手段として上下端部用の骨部
材を設け、これに対して固定してもよい。
【0032】このとき図11に示すように、第2の開口
部4aと段部4fとにより規定される間隙20dが、第
2の突片3aが程良い力で圧入でき且つ壁面パネルがガ
タつかない程度、すなわち第2の突片3aの肉厚と同等
か或いは若干狭くなるように、第2の開口部4の大きさ
や位置、さらには折曲線4bの位置を設定しておくとよ
い。そしてこの上下方向においても、各壁面パネル間に
目地として凹部5が設けられ、水平方向と同様に壁面組
み立て後にシーリング材が充填される。
【0033】この鉛直方向における壁面パネル間の連結
は、前述の水平方向の壁面パネルの連結時に行われるも
のであり、図12に示すように壁面パネルP10を壁面
パネルP11、P12に対して先ずA方向に差し込んだ
後、B方向に差し込むことで連結される。
【0034】そして上述の例とは別に、図13(イ)〜
(ホ)に示すように、壁面パネルにおける第2実施例と
して目地部分を極力狭くしておくとともに、壁面パネル
の側端面片に、予めシーリング材に代わる防水樹脂部材
を取り付けておくこともできる。本図は前述の壁面パネ
ルと同様、一枚板から折曲加工した例であり、壁面パネ
ル構造をより分かりやすくするため、平面図に加えて4
つの側端面片の側面図も併せて掲げている。すなわち、
(イ)は表面側からみた平面図、(ロ)は第1の側端面
片1の側面図、(ハ)は第2の側端面片2の側面図、
(ニ)は第3の側端面片3の側面図、(ホ)は第4の側
端面片4の側面図をそれぞれ示している。図示するよう
に、折曲線1cより折曲して第1の側端面片1が形成さ
れ、さらに端縁部分に外向きに第1の係合用突片1a・
・が形成されている。この係合用突片1a・・は、この
第1の側端面片と対向位置に配置されている第2の側端
面片2上に形成された、第1の開口部2a・・を構成す
る一方の長孔2iに嵌入される。この第2の側端面片2
は折曲線2cより折曲して形成され、中央部適所、すな
わち前記第1の係合用突片1a・・と同位置に、第1の
係合用突片1a・・が嵌入しうる第1の開口部2a・・
が形成されるとともに、その端縁部を折曲線2dより内
側に折曲して骨部材に掛止しうるフック部2bとしたも
のである。また本例においても適所に複数個のネジ穴2
g・・が設けられる場合があるが、これについても後述
する。
【0035】本例の壁面パネルも第1、第2の側端面片
1、2によって一方向に連結されるが、他方向にも強固
に連結するためには、図中(ニ)、(ホ)として示す第
3、第4の側端面片構造が効果的である。先ず第3の側
端面片3としては図示するように、折曲線3cより折曲
して形成され、加えて端縁部分に外向きに第2の係合用
突片3a・・が形成されている。この係合用突片3a・
・は、この第3の側端面片3と対向位置に配置されてい
る第4の側端面片4上に形成された第2の開口部4a・
・に嵌入される。そしてこの第4の側端面片4は折曲線
4cより折曲して形成され、さらに中央部適所を折曲線
4dより外向きに折曲して段部4fが形成され、前記第
2の係合用突片3a・・と同位置となる中央部適所、す
なわち図例のものでは折曲線4dに沿って、第2の係合
用突片3a・・が嵌入しうる第2の開口部4a・・が形
成されている。なお、この第2の開口部4a・・は第1
の開口部2a・・と同様、細桟によって複数の長孔に分
割しておいてもよい。また第1の実施例と同様、引っ掛
かりを無くして第2の係合用突片3aの嵌入を容易とす
るために、必要に応じてさらに折曲線4eより段部4f
を下向きに折曲させておいてもよい。
【0036】そして各側端面片には、防水樹脂部材Sが
設けられている。この防水用樹脂部材Sは、壁面組立て
時に壁面パネル同士を押圧して弾性変形させることによ
り表面の微少凹凸をシールできるよう、弾性材料を用い
ることが好ましい。具体的にはシリコーン樹脂、発泡ウ
レタン樹脂、合成ゴム、ポリビニルブチラール、エチレ
ンビニルアセテート、その他可塑剤を添加した合成樹脂
等が広く使用可能である。
【0037】そして図14には、上記壁面パネルを用い
た壁面構造の水平方向断面図を示している。図例は、壁
面パネル間の目地部分が狭くなっていること以外は、図
8に示した壁面構造と同様であり、第1および第2の側
端面片1、2を通る断面図として示している。図中P
1、P2・・は図13に示した壁面パネルであり、骨部
材F2・・Fn+1 の掛止部10a・・に壁面パネルP1
・・Pn の前記フック部2b・・が掛止されるととも
に、第1の開口部2a・・に、隣接壁面パネルの前記第
1の係合用突片1a・・が嵌入され、その結果として第
1の係合用突片1a・・とフック部2b・・とによって
骨部材F2・・Fn の掛止部10a・・が挟裝されてい
る。
【0038】一方両端部においても図8のものと同様、
第2の側端面片2側の端部に第2の側端部材T2が、ま
た第1の側端面片1側の端部には第1の側端部材T1が
それぞれ設けられ、骨部材F1・・Fn+1 に対して壁面
パネルP1・・Pn が第1、第2の側端部材T1、T2
とともに骨部材F1・・Fn+1 の掛止部10aを挟裝す
ることで相互に固定されている。そして目地部分が隣接
し合う壁面パネルP1・・Pn の防水樹脂部材S・・に
よって封止される。
【0039】このときも図9で説明したように、骨部材
の掛止部10aと第1の開口部1aとにより生じる間隙
が、第1の係合用突片1aが程良い力で圧入でき且つ壁
面パネルがガタつかない程度、すなわち第1の係合用突
片1aの肉厚と同等か或いは若干狭くなるように、第1
の開口部の大きさや位置を設定しておくとよい。
【0040】さらに鉛直方向の断面構造を図15に示す
が、目地の間隔が異なること以外は図10のものと同じ
構造である。本図も右側を下方向として示したものであ
り、壁面パネル列部分としては、壁面パネルP1・・P
n-1 の第4の側端面片4に設けた第2の開口部4aに、
隣接し合う壁面パネルP2・・Pn の段部3f、4fを
当接しつつ第3の側端面片3に設けた第2の突片3aが
嵌入され、その結果として壁面パネルP1・・Pnが相
互に連結されている。
【0041】そして上下方向の端部においては、壁面パ
ネルPnの上端部に上端部材T3が設けられ、壁面パネ
ルPnの第2の開口部4aに上端部材T3の端部突片2
0aが嵌入されることによって、上端部材T3と壁面パ
ネルPnとが相互に固定される。さらに下端部には下端
部材T4が設けられ、下端部材T4の端部開口部20c
に壁面パネルP1の第2の突片3aが嵌入されることに
よって、下端部材T4と壁面パネルP1とが相互に固定
され、全体として壁面パネルP1・・Pn が上下端部材
T3、T4とともに相互に固定される。そして、目地部
分が隣接し合う壁面パネルP1、P2・・の防水樹脂部
材S・・によって封止される。
【0042】このときも図11において説明したよう
に、第2の開口部4aと段部4fとにより規定される間
隙が、第2の突片3aが程良い力で圧入でき且つ壁面パ
ネルがガタつかない程度、すなわち第2の突片3aの肉
厚と同等か或いは若干狭くなるように、第2の開口部4
の大きさや位置、さらには折曲線4dの位置を設定して
おくとよい。
【0043】また本例においても、上下方向における壁
面パネル間の関係は図14に示す水平方向とは異なり、
骨部材に対して壁面パネルを相互に固定するものではな
いので、第3、第4の側端面片3、4をそれぞれ突片や
開口部を設けない平坦なものとして当接させるだけの構
造とすることや、別の支持手段として上下端部用の骨部
材を別途設け、これに対して上下端部材を固定してもよ
い。
【0044】このように、本発明の壁面パネルおよび壁
面構造は、隣接し合う壁面パネルのフック部と係合用突
片とによって骨部材の一部を挟裝して相互に固定される
ものであり、骨部材の形状も種々のものが考えられる。
次に骨部材の実施例をその構造図をもとに説明する。
【0045】図16には、骨部材の第1の実施例の拡大
図を示している。図に示す骨部材Fは、垂片11aを介
して上片11bと下片11cとがほぼ平行に設けられる
とともに、支持具Hへの抱持を容易とするために、下片
11cの端部が上片11b方向に折曲されて支持具Hへ
の嵌入部とされた第1の骨材11と、垂片11aに平行
に配置され、且つ先端部をコ字形の掛止部10aとした
第2の骨材10が、ネジ12によってレベル調整可能に
連接されたものである。また前記掛止部10aは、図1
7のように壁面パネルPのフック部2bの形状によって
はL字形の先端形状としてもよい。この第1の骨材11
と第2の骨材10との連接機構は、壁面を構成する際に
壁面パネルの出入りを調整可能とし、平坦な壁面を得る
ために重要な要素となる。しかしながら一方では支持部
材Cの直線性が良く、壁面パネルの出入りが調整不要な
場合においては、この機構は特に設ける必要はない。従
ってこの骨部材Fは、支持具Hに嵌入し抱持されつつ壁
面パネルのフック部を掛止することで、支持具Hと壁面
パネルとを連結しうるものであればよく、図例の形状に
限定されるものではない。以下に骨部材の他の実施例を
示す。
【0046】図18は、骨部材の第2の実施例を示して
いる。図例のものは垂片11aを介して上片11bと下
片11cとがほぼ平行に設けられるとともに、支持具H
への抱持を容易とするために、下片11cの端部が上片
11b方向に折曲されて支持具Hへの嵌入部とされ、上
片11bが垂片11aと平行に延設されて先端部がコ字
形の掛止部10aとされたものである。また掛止部10
aの形状は図17と同様、L字形のものでも可能であ
る。本例は前記図16のものと異なり、連接機構を設け
ずに、より簡単な形状としたものである。
【0047】さらに図19は、骨部材の第3の実施例と
して、嵌入部における横方向の曲げ強度の改善を図った
例を示している。図例のものは垂片11aを介して上片
11bと下片11cとがほぼ平行に設けられるととも
に、支持具Hへの抱持を容易とするために、下片11c
の端部が上片11b方向に折曲して支持具Hへの嵌入部
とされ、垂片11aから先端部をコ字形とした掛止部1
0aが延設されたものである。また掛止部10aの形状
も図17と同様、L字形のものでも可能である。これは
垂片11aがほぼ中央部に配置されたものであり、図1
8のものと比較すると、嵌入部における横方向の曲げ強
度を大きくすることができる。
【0048】上記3例の骨部材は、金属では一枚板から
の折曲加工や溶接加工により、合成樹脂では押し出し成
形により製造可能である。また、金属の鋳造加工でも可
能であり、より横方向における曲げ強度の向上を図った
ものとして以下の2例が考えられる。
【0049】先ず1例目を図20に示す。図例のものは
支持具Hに嵌入される断面四角形の嵌入部13と、この
嵌入部13から立設された先端部がコ字形状を有する掛
止部10aとよりなっている。このような構造では、嵌
入部における横方向の曲げ強度が、前記3例のものに比
べて改善される。そして金属においては鋳造により、合
成樹脂においては連続押し出し成形により、それぞれ製
造可能である。次に2例目として、嵌入部に加えて掛止
部10aにおける横方向の曲げ強度の向上も図った例を
図21に示す。
【0050】図例のものは、断面視において相対向する
2辺それぞれに、掛止部に代わりに壁面パネルのフック
部2bが掛止しうる第1の溝部14と、支持具Hへの嵌
入用となる第2の溝部15とが設けられたものであり、
横方向における曲げ強度を極めて強くすることができ
る。そしてこの骨部材の製造方法としては、金属におい
ては鋳造が、合成樹脂においては連続押し出し成形がそ
れぞれ適しているが、角棒に切削加工によって前記2つ
の溝部14、15を形成することもできる。
【0051】さらに別に、図22に示すような一枚板に
よる折曲加工によって、骨部材を得ることもできる。
【0052】以上に説明した本発明の壁面構造は、図
8、図14の構造を水平方向、図10、図15の構造を
鉛直方向とし、骨部材F1、F2、・・Fnが縦骨とな
っているが、この場合における壁面パネルの上下方向の
固定は、図23に示すように壁面パネルの第2の側端面
片2に設けたネジ穴2gと、骨部材の掛止部10aに設
けたネジ穴16とが、ネジ17によって螺着されること
によって取られる。この螺着は最上部と最下部の壁面パ
ネルにのみ施してもよいし、必要に応じて全壁面パネル
に対して施すこともできる。このとき、壁面パネル側の
ネジ穴2eと骨部材側のネジ穴16とのピッチを異なら
せておき、骨部材に対する壁面パネルの位置に係わりな
く、前記2つのネジ穴2gと16との位置が、1枚の壁
面パネル内で最低1箇所合致するようにしておけば、壁
面組立て時における作業性向上の一助となる。そして、
この螺着は前述のように全壁面パネルに施す必要はな
い。
【0053】一方これとは逆に前記骨部材を横骨とし、
図8、図14の構造を鉛直方向に、図10、図15の構
造を水平方向としてもよい。この構造では、特に壁面パ
ネルの第2の側端面片2を下側に配置する場合におい
て、前記螺着を施すとよい。
【0054】このような本発明の壁面構造は、骨部材に
対して多くの螺着を施さなくても壁面パネルを固定、連
結しうるものであり、さらに骨部材は別途設けた断面略
C字形状を有する支持部材に支持具を介して固定するこ
とができる。この際にも螺着を施さない固定方法が提案
され、以下にその具体例として、支持部材(横骨材)に
Cチャンネルと称されるリップ形鋼を用いた場合につい
て説明する。図24には本発明に用いられる支持具Hの
一例を斜視図として示している。図例のものは横骨材の
側面、すなわちフランジ部に当接しうる側部当接片30
aの上部適所から、側面端縁部、すなわちリップ部端縁
に掛止しつつリップ部と当接しうるような掛止片30b
を有する上部当接片30cが延設され、下部適所からは
背面、すなわちウェブ部に当接しうる下部当接片30d
が延設されて嵌着片30とされ、側部当接片30aの両
側部適所からは、骨部材を抱持する第1の側片30eと
第2の側片30fとが連続的に延設されて、骨部材抱持
片31となっている。本図の構造は、図16〜図19に
示した骨部材を抱持しうるものであり、リップ形鋼への
取り付け態様は以下の図25のようになる。
【0055】図示するように、リップ形鋼40のリップ
部端縁40aに掛止片30bが掛止されるとともに、リ
ップ部40b、フランジ部40c、ウェブ部40dにそ
れぞれ上部当接片30c、側部当接片30a、下部当接
片30dが当接されることによって、支持部材であるリ
ップ形鋼40に嵌着されている。そして、支持具Hの骨
部材抱持片31に囲まれる空間に、縦骨材としての骨部
材Fが嵌入されることによって、骨部材Fが支持具Hに
抱持される。すなわち、図16の骨部材Fを用いる場合
は、垂片11aおよび上片11bが第1の側片30e
に、下片11cが側部当接片30aに、そして折曲され
た下片11cの端部11dが第2の側片30fにそれぞ
れ当接することによって、骨部材Fが支持具Hに確実に
抱持されることになる。このようにして、横骨材として
のリップ形鋼40に対して、縦骨材としての骨部材Fが
支持具Hを介して支持され、さらにその上に前述の壁面
パネルを縦横に配列、固定することによって壁面が構成
されることになる。
【0056】また上述の支持具とは別に、支持部材に対
してより強固に嵌着しうる支持具構造として、図26に
示すものが考えられる。図例は図25に示した嵌着態様
に加え、支持部材の他方の側端面縁部、すなわちここで
は、リップ形鋼の他方のリップ部にも外被して掛合しう
る補助部材32が、嵌着片30の先端部に回動可能に蝶
着されたものである。そして、この支持具Hのリップ形
鋼40への嵌着態様を図27に示している。図から明ら
かなように、補助部材32がリップ形鋼40の他方のリ
ップ部40eに掛合されることによって、より強固に嵌
着されることがわかる。この補助部材32には針金や鋼
線を用いることが推奨され、リップ形鋼40への取り付
け方法としては、支持具Hを嵌着した後、補助部材32
を嵌着片に対して回動させて他方のリップ部40eに外
被させればよい。
【0057】そして最後に、本発明によって構成された
壁面の外観形態を図28に示す。図例は、4角にカバー
部材T5を設けて、美観を考慮したものである。このカ
バー部材T5は骨部材や壁面パネルに対して固定する必
要はなく、取り付け方法は適宜任意のものが選択され
る。
【0058】このような本発明の壁面パネルおよび壁面
構造は、建物の外装や看板、標識等の屋外用途のものか
ら例えば表面板上に壁紙等を貼付加工し、家屋の内壁と
しても利用することができる。また、壁面パネル裏面側
に断熱材を設けることも一考である。さらに壁面パネル
の材質としては、金属や合成樹脂が可能であり、骨部材
においてはこれらの他に家屋の内壁用として、木材も用
いることもできる。そして、支持部材としては断面C字
形のリップ形鋼を用いた例を示したが、支持具を固定し
うるものであれば特に限定されるものではなく、例えば
壁面を構成しようとする建物の内外壁面上に直接支持具
を固定しても良いし、同内外壁面に骨部材を直接固定し
ても良い。さらには、円筒形状等の曲面にも本発明の壁
面パネルおよび壁面が応用可能であることは言うまでも
ない。またこれら壁面用途の他にも、天井材や屋根瓦の
代わりとしても応用可能である。
【0059】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の壁面パ
ネルおよび壁面構造は、地震等によって壁面パネル間に
変位が生じるような力が働いた時に開口部の一部が係合
用突片によって破壊されて変位を吸収し、しかも破壊後
においても係合用突片の開口部に対する嵌入状態が維持
できる構造であるので、本出願人が既に提案している従
来品と比べ、大幅に高い耐震性を得ることができる。ま
た、発明の実施の形態の項で説明したように、第4の側
端面片に設けたツメを折り曲げて骨部材を抱え込む構成
を組み合わせることにより、層間変位の発生時に壁面パ
ネルと骨部材との間を固定しているビスにかかる負担を
低減することができ、この点も、より一層の耐震性向上
に寄与できる。
【0060】また本発明の壁面パネルおよび壁面構造
は、この耐震性の向上に加えて、従来品と同様の効果も
得ることができる。すなわち、側端面片に係合用突片と
開口部および骨部材への掛止用のフック部を設けた構造
であるので、一枚板からの折曲加工だけで製造可能であ
り、製造コストが極めて廉価であること、この係合用突
片は側端面片に対して外向きに形成されているため、開
口部に嵌入して壁面を構成する場合に係合用突片を上向
きに配置させれば、降雨時においても壁面パネルの裏側
に雨水が浸入することが無く、例え浸入したとしても壁
面パネル下部の開口部より流出させることになるので、
腐食や錆が発生しにくく耐久性に優れたものとなるこ
と、また前記壁面パネルを用いた壁面においては、隣接
し合う2枚の壁面パネルによって骨部材の一部が挟装さ
れる構造であり、しかもネジやアンカー等を用いずに前
記2枚の壁面パネルと骨部材の3者が相互に固定される
ので、複数の壁面パネルを縦横に配列した壁面において
は、端部の壁面パネルを取り外さない限り壁面を構成し
ているいずれの壁面パネルをも取り外せないため、ネジ
やアンカーを用いていないにも係わらず極めて取り付け
強度が強く、しかも耐久性にも優れた壁面となること、
また、壁面を支える骨部材、支持具、支持部材相互の固
定も、ネジを用いずに嵌入や嵌着等の手段によってなさ
れるので、構造が単純で且つ極めて取り付け強度の高い
ものとなり、特に支持具においては断面略C字形状の支
持部材の片側に容易に取り付け可能であるため、例えば
壁面内部にCチャンネルと称されるリップ形鋼が露出し
ている建物の内壁の施工においても、特別な基礎工事が
不要であり、極めて簡単に取り付け強度の高い壁面とし
て施工することができること、そしてこれらのことは、
壁面施工時の作業性を大幅に改善するものであり、従来
の外装壁面パネル施工に必要とした溶接機や電動工具類
の持ち歩きが不要となることから、比較的大面積の外装
壁面パネル施工においても、1名の作業員で施工可能で
あり、大幅な人件費の削減とともに施工費用の低廉化に
大きく寄与すること、という種々の効果である。以上の
ように、本発明の壁面パネルおよび壁面構造は、極めて
高い耐震性能を有しながら、従来のネジ止めや溶接とい
う概念を一新するものであり、従来技術が有している強
度、耐久性、作業性、経済性の諸問題を一挙に解決する
という優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の壁面パネルの耐震性向上を説明するた
めの、第1の開口部の形成例を表す説明図
【図2】本発明の壁面パネルの一実施例における全体構
造を表す説明用展開図
【図3】本発明の壁面パネルおよび壁面構造の構造例を
表す説明用斜視図
【図4】地震等によって発生する層間変位を表す説明図
【図5】層間変位の計算例のための説明図
【図6】本発明の壁面パネルにおける耐震用ツメの形成
例を表し、(イ)は側面図で(ロ)は斜視図
【図7】本発明の壁面パネルの一実施例における全体構
造を表す説明図で、(イ)は平面図、(ロ)は第1の側
端面の側面図片、(ハ)は第2の側端面の側面図片、
(ニ)は第3の側端面の側面図片、(ホ)は第4の側端
面の側面図
【図8】本発明の壁面パネルを用いた外装壁面の一実施
例における断面構造を表す説明図
【図9】本発明の壁面パネルを骨部材に掛止した際の第
1の開口部と骨部材との位置関係を表す説明図
【図10】本発明の壁面パネルを用いた壁面構造の一実
施例における断面構造を表す説明図
【図11】本発明の壁面パネルを連結する際の係合用突
片と開口部との位置関係を表す説明図
【図12】本発明の壁面構造の施工時における壁面パネ
ルの連結手順を表す説明図
【図13】本発明の壁面パネルの一実施例における全体
構造を表す説明図で、(イ)は平面図、(ロ)は第1の
側端面片の側面図、(ハ)は第2の側端面片の側面図、
(ニ)は第3の側端面片の側面図、(ホ)は第4の側端
面片の側面図
【図14】本発明の壁面パネルを用いた壁面構造の一実
施例における断面構造を表す説明図
【図15】本発明の壁面パネルを用いた壁面構造の一実
施例における断面構造を表す説明図
【図16】本発明の外装壁面に用いられる骨部材の一実
施例を表す断面説明図
【図17】本発明の外装壁面に用いられる骨部材の一実
施例を表す断面説明図
【図18】本発明の外装壁面に用いられる骨部材の一実
施例を表す断面説明図
【図19】本発明の外装壁面に用いられる骨部材の一実
施例を表す断面説明図
【図20】本発明の外装壁面に用いられる骨部材の一実
施例を表す断面説明図
【図21】本発明の外装壁面に用いられる骨部材の一実
施例を表す断面説明図
【図22】本発明の外装壁面に用いられる骨部材の一実
施例を表す断面説明図
【図23】骨部材と壁面パネルとの蝶着態様を表す断面
説明図
【図24】本発明の外装壁面に用いられる支持具の一実
施例を表す斜視図
【図25】支持具のリップ形鋼への取り付け態様の一実
施例を表す斜視図
【図26】本発明の外装壁面に用いられる支持具の一実
施例を表す斜視図
【図27】支持具のリップ形鋼への取り付け態様の一実
施例を表す斜視図
【図28】本発明の外装壁面の外観形態を表す説明図
【図29】従来品の一例を表す説明用斜視図
【図30】従来品による壁面構造を表す説明用斜視図
【符号の説明】
C 支持手段 F 骨部材 H 支持具 P 壁面パネル S 防水樹脂部材 T1 第1の側端
部材 T2 第2の側端部材 T3 上端部材 T4 下端部材 T5 カバー部材 1 第1の側端面片 1a 第1の係合
用突片 1a´先端部(鉤部) 1c、1d 折曲
線 1f 段部 2 第2の側端面
片 2a 第1の開口部 2b フック部 2c、2d 折曲線 2g ネジ穴 2h 細桟 2i 一つの長孔 2j 他の長孔 3 第3の側端面
片 3a 第2の係合用突片 3c、3d 折曲
線 3f 段部 4 第4の側端面
片 4a 第2の開口部 4c、4d、4e
折曲線 4f 段部 4g ツメ 5 表面板 6 凹部 10 第2の骨材 10a 掛止部 10d 間隙 11 第1の骨材 11a 垂片 11b 上片 11c 下片 11d 下片端部 12 ネジ 13 嵌入部 14 第1の溝部 15 第2の溝部 16 ネジ穴 17 ネジ 20a 端部突片 20b 端部フッ
ク部 20c 端部開口部 20d 間隙 30 嵌着片 30a 側部当接
片 30b 掛止片 30c 上部当接
片 30d 下部当接片 30e 第1の側
片 30f 第2の側片 31 骨部材抱持
片 32 補助部材 40 リップ形鋼 40a リップ部端縁 40b、40e
リップ部 40c フランジ部 40d ウェブ部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面視矩形状の基板外周における相対向す
    る2辺または4辺を折り曲げて側端面片が形成されると
    ともに、適宜選定された側端面片に係合用突片または開
    口部が設けられた壁面パネルであって、 適宜選定された側端面片における第1の側端面片に第1
    の係合用突片が単数又は複数個形成され、前記第1の側
    端面片と対向する第2の側端面片には前記第1の係合用
    突片が嵌入しうる第1の開口部が、第2の側端面片の端
    縁部には、壁面パネルの支持のために設けられる骨部材
    に掛止しうるフック部がそれぞれ単数又は複数個設けら
    れるとともに、第1の開口部が第2の側端面片の長手方
    向に開口されかつ開口方向を横切る細桟によって分割さ
    れた長孔であることを特徴とする壁面パネル。
  2. 【請求項2】前記第1の側端面片に隣接する第3の側端
    面片に第2の係合用突片が単数又は複数個形成され、前
    記第3の側端面片と対向する第4の側端面片には、前記
    第2の係合用突片が嵌入しうる第2の開口部が単数又は
    複数個設けられた請求項1記載の壁面パネル。
  3. 【請求項3】平面視矩形状の基板外周における相対向す
    る2辺または4辺を折り曲げて側端面片が形成されると
    ともに、適宜選定された側端面片における第1の側端面
    片に第1の係合用突片が単数又は複数個形成されるとと
    もに、前記第1の側端面片と対向する第2の側端面片に
    は前記第1の係合用突片が嵌入しうる長孔であって、第
    2の側端面片の長手方向に開口されかつ開口方向を横切
    る細桟によって2つの長孔に分割された第1の開口部
    が、また第2の側端面片の端縁部には、壁面パネルの支
    持のために設けられる骨部材に掛止しうるフック部がそ
    れぞれ単数又は複数個設けられた壁面パネルが、そのフ
    ック部が骨部材に掛止されるとともに第1の係合用突片
    が隣接する壁面パネルにおける第1の開口部の分割され
    た一つの長孔に嵌入されることによって、第1の係合用
    突片とフック部とにより骨部材の一部が挟裝されて、複
    数枚の前記壁面パネルが骨部材に対して相互に固定かつ
    連結され、地震等によって隣接する壁面パネル間に変位
    を生じさせる力が発生した時に、前記細桟が切断して第
    1の係合用突片が、分割された他の長孔側に移動するこ
    とによって隣接する壁面パネル間の変位が吸収されるこ
    とを特徴とする壁面構造。
  4. 【請求項4】前記壁面の一端部においては、前記第1の
    係合用突片が嵌入しうる長孔であって、開口方向を横切
    る細桟によって複数の長孔に分割された端部開口部と、
    端縁部に骨部材に掛止しうる端部フック部が単数又は複
    数個設けられた第1の側端部材が設けられ、他端部にお
    いては前記第1の開口部に嵌入しうる端部突片が設けら
    れた第2の側端部材が設けられ、一端部においては端部
    フック部が前記骨部材に掛止されるとともに、第1の係
    合用突片が端部開口部の一つの長孔に嵌入されることに
    よって、第1の係合用突片と端部フック部とにより骨部
    材の一部が挟裝されて一端部の壁面パネルが固定され、
    他端部においては端部突片が第1の開口部の一つの長孔
    に嵌入されることによって、端部突片とフック部とによ
    り骨部材の一部が挟裝されて他端部の壁面パネルが固定
    された請求項3記載の壁面構造。
  5. 【請求項5】前記第1の側端面片に隣接する第3の側端
    面片に第2の係合用突片が単数又は複数個形成され、前
    記第3の側端面片と対向する第4の側端面片には、前記
    第2の係合用突片が嵌入しうる第2の開口部が単数又は
    複数個設けられ、第2の係合用突片を第2の開口部に嵌
    入することによって壁面パネル間が連結された請求項4
    記載の壁面構造。
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