JP2668814B2 - 衛生室ユニット - Google Patents

衛生室ユニット

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JP2668814B2
JP2668814B2 JP4328897A JP32889792A JP2668814B2 JP 2668814 B2 JP2668814 B2 JP 2668814B2 JP 4328897 A JP4328897 A JP 4328897A JP 32889792 A JP32889792 A JP 32889792A JP 2668814 B2 JP2668814 B2 JP 2668814B2
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JP
Japan
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wall panel
fixing
sanitary room
frame
waterproof pan
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JP4328897A
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琢洋 谷川
順也 金子
克巳 岩井
良平 酒井
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株式会社イナックス
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  • Residential Or Office Buildings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はバスルームユニット等
の衛生室ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来バスルームユニット等の衛生室ユニ
ットは、複数の壁パネルを各端部において接続すること
によって側壁を構築するようになっている。図9はかか
る壁パネルとしてタイルパネルを用いた場合の例を示し
たもので、各壁パネル(タイルパネル)200の裏面に
はパネルフレーム202が取り付けられており、これら
パネルフレーム202同士がボルト204により直接締
結されることで、或いはコーナー部においてはく字形の
ジョイント板206及びボルト204により締結される
ことで壁パネルが接合され、側壁が構築される。
【0003】一方各壁パネル200の下端部にはバック
ハンガー金具208が取り付けられ、これらバックハン
ガー金具208が防水パン周縁の水切用の立上り部に係
止されることによって、壁パネル下端部が防水パン上に
固定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な構造で壁パネル200を防水パン上に固定する場合、
予め壁パネル200にバックハンガー金具208を取り
付けておかなければならない問題があり、特に壁パネル
200の材質,形態によってこのような金具208を壁
パネル200に固定することが困難である場合、かかる
バックハンガー金具208を介して壁パネル下端部を防
水パンに固定することが困難となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決し且つ更に簡単な作業でもって壁パネル下端部を
防水パン上に固定できるような衛生室ユニットを提供す
ることを目的としてなされたものである。而して本願の
発明は、防水パン周縁のフランジ部の上側に、該防水パ
ンへの固定部と室内側に向かって斜め上方に延び出す係
止片とを備えた固定具を取り付ける一方、該防水パンの
フランジ部上に載置される壁パネルの下端部に該係止片
を入り込ませる係止凹部を形成し、それら係止片と係止
凹部との係合作用に基づいて該壁パネル下端部を該防水
パン上に固定したことを特徴とする(請求項1)。
【0006】本願の別の発明は、前記係止凹部の上側面
が前記係止片に対応する方向に傾斜する傾斜面とされ、
前記壁パネル載置時にそれら係止片と上側面とが接触・
係合し、それらの傾斜作用で該壁パネル下端部の室内側
へのずれが防止されていることを特徴とする(請求項
2)。
【0007】本願の更に別の発明は、前記壁パネルの裏
面に当接して該壁パネルの位置決めを行う位置決部材が
設けられていることを特徴とする(請求項3)。
【0008】本願の更に別の発明は、前記位置決部材
が、前記壁パネルを支持すべく該壁パネル裏面側の所定
位置に立設された縦フレームであることを特徴とする
(請求項4)。
【0009】本願の更に別の発明は、前記固定具に、前
記位置決部材としての前記縦フレームの下端部を嵌入さ
せて固定するための凹溝が設けられていることを特徴と
する(請求項5)。
【0010】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の発明
は、室内側に向かって斜め上方に延び出す係止片を備え
た固定具を防水パンの側に固定し、壁パネルを防水パン
のフランジ部上に載置するとともに、壁パネルに形成し
た係止凹部をこの係止片に係合させるようにしたもの
で、本発明によれば予め壁パネルに固定具を取り付けて
おかなくても壁パネルを固定することができる。
【0011】従って壁パネルの側に固定具を設けること
が困難であるような場合にも、支障なく壁パネルの防水
パンへの固定ができる。しかも係止片は斜め上向きに延
び出しているので、係止凹部において係止片に係合させ
た壁パネルの下端部は、室内側への離脱が防止される。
【0012】請求項2の発明は、壁パネルにおける係止
凹部の上側面を固定具の係止片と対応する傾斜面となし
たもので、本発明によれば係止凹部の上側面を係止片に
載せるようにして壁パネルを防水パン上に載置すると、
傾斜面の案内作用で係止凹部と係止片とが奥深くまで嵌
まり合う利点が得られる。
【0013】請求項3の発明は位置決部材を設けたもの
で、本発明によれば壁パネル裏面を位置決部材に当てる
ようにして防水パン上に載置することで、壁パネルを位
置決状態で防水パン上に固定でき、壁パネル下端の固定
作業を容易に行なうことができる。
【0014】この位置決部材は、壁パネル裏面側の所定
位置に立設した縦フレームをもって構成することができ
る(請求項4)。この場合において、前記固定具に凹溝
を設けておいて、かかる縦フレームの下端部をこの凹溝
内に嵌入させて固定を行なうようにできる(請求項
5)。このようにすると、固定具に対して壁パネルの下
端部の固定機能と、縦フレーム下端部の固定機能とを持
たせることができる。
【0015】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1は本発明の一実施例に係る衛生室ユニッ
トを示したもので、図中10は衛生室の床を構成する防
水パンで、4つのコーナー部においてこの防水パン10
上に金属製の剛性の主縦フレーム12(そのうちの1つ
は12aで示されている)が立設されている。
【0016】各主縦フレーム12のそれぞれの上端部は
金属製の剛性の主横フレーム14にて互いに連結・固定
されており、これら主縦フレーム12,主横フレーム1
4にて骨格フレームが構築されている。
【0017】また各主縦フレーム12,12間及び主横
フレーム14と防水パン10との間の中間高さ部位に
は、中間縦フレーム16及び中間横フレーム18がそれ
ぞれ配設されている。各中間縦フレーム16及び中間横
フレーム18は、それぞれの端部が主横フレーム14,
防水パン10,主縦フレーム12に固定されている。
【0018】20は衛生室ユニットの側壁を構成する壁
パネルで、21は天井パネルである。壁パネル20は、
ここでは中実のセメント板が用いられている。セメント
板から成る壁パネル20は、室の四周辺の各辺と同じ長
さとされており、且つ上下方向に所定の幅を有してい
る。
【0019】これら壁パネル20には、図2に示してい
るように各上端部,下端部にそれぞれ凸条部22及び対
応する凹条部(係止凹部)24が形成されていて、それ
らが相接する部分において互いに嵌合されている。即ち
各壁パネル20は、上下端部において後述する固定クリ
ップ68を介して(図3参照)相じゃくり嵌合されてい
る。
【0020】凹条部24の上側面26は室内側に向かっ
て斜め上方に傾斜する傾斜面とされており、凹条部24
と凸条部22との嵌合が外れないようにされている。尚
壁パネル20のうち最上段に位置するものは、図3,図
4に示しているように上端部が本体部分と同じ厚みとさ
れており、凸条部22は形成されていない。
【0021】防水パン10は、図8に示しているように
周辺部にパネル載置面を形成するフランジ部28と、フ
ランジ部28の周端縁より立ち上がる水切用の立上り部
30とを有しており、それらフランジ部28と立上り部
30とにL字状の固定金具32が取り付けられている。
【0022】L字状の固定金具32は、立上り部30の
内面に固定される固定片34と、前記主縦フレーム12
の前後幅と同程度の幅を有する上向きの凹溝36と、室
内側に向かって斜め上方に延びる係止片38とを有して
おり、固定片34においてビス40により防水パン立上
り部30に止め付けられている。
【0023】前記主縦フレーム12は、図4に示してい
るように主横フレーム14及び中間横フレーム18と結
合される一対のフレーム固定部42と、これらフレーム
固定部42より一定距離室内側においてフレーム固定部
42と平行方向に延びるパネル固定部44と、これらを
連結するく字形状の連結部46とから成っている。
【0024】この主縦フレーム12は、図3及び図8に
示しているように下端部が前記L字状の固定金具32の
凹溝36内に差し込まれた上、ビス47にて固定金具3
2に結合され、この固定金具32を介して防水パン10
上に固定されている。尚この固定金具32は、防水パン
10に沿って連続的に延びる長尺状のものであっても良
いし、部分的に配置される短尺状のものであっても良
い。このL字状の固定金具32の凹溝36内には、上記
主縦フレーム12の他に中間縦フレーム16の下端部も
嵌め込固定される。
【0025】他方前記主横フレーム14は、図4に示し
ているように下方に垂下するフレーム固定部48を有し
ており、このフレーム固定部48が主縦フレーム12の
対応するフレーム固定部42に対してボルト50により
固定されている。
【0026】この主横フレーム14は、主縦フレーム1
2のパネル固定部44より室内側且つ上方側において水
平方向に連続的に延びる下向きの凹溝52と、凹溝52
より室内側に延出する断面矩形状の延出部54とを有し
ており、その凹溝52内に最上段の壁パネル20aの上
端部が下から上向きに嵌め込まれて固定されている。
【0027】この最上段の壁パネル20aの上端部は、
図3及び図6に示すようにこれら凹溝52と延出部54
とによって隠蔽されており、本例では凹溝52の前面壁
52a及び延出部54が化粧材を兼ねている。
【0028】主横フレーム14は、更に、パネル載置部
56とそのパネル載置部56の後端において下方に折れ
曲がる折曲り部58を備えており、パネル載置部56上
に天井パネル21が載置されている。
【0029】天井パネル21は周端縁に上方への折曲り
部60を有しており、この天井パネル21の折曲り部6
0と主横フレーム14の下方への折曲り部58とが、弾
性結合クリップ62にて互いに結合されている。
【0030】弾性結合クリップ62は、一対の弾性係合
爪63,64を有しており、各弾性爪63,64が天井
パネル21及び主横フレーム14の各折曲り部60,5
8にそれぞれ弾性係合している。
【0031】前述のように各壁パネル20は上下に積み
上げられており、このうち最下段の壁パネル20は、図
3に示しているように防水パン10のフランジ部28上
に載置されるとともに、L字状の固定金具32の係止片
38と凹条部24との係合により、前方への脱落が防止
されている。具体的には、凹条部24の傾斜上側面26
と、傾斜係止片38との係合作用により前方への脱落が
防止されている。
【0032】一方壁パネル20の上下端部は、前記凸条
部22と凹条部24との、固定クリップ68を介しての
相じゃくり嵌合に基づいて互いに接続され、且つ前記主
縦フレーム12に固定されている。尚それら相じゃくり
嵌合部にはシール材69が介在させられており、同部分
が液密にシールされている。
【0033】固定クリップ68は、図4に示しているよ
うに板状の基部70と、これより前方(室内方向)に延
び出すアーム72と、アーム72の先端より下向きに折
れ曲がった係止片74とから成っている。そして基部7
0の横方向への突出状の袖部が主縦フレーム12のパネ
ル固定部44の裏面に係合し、アーム72及び係止片7
4が壁パネル20の凹条部24内に入り込んで、壁パネ
ル20上端縁部の凸条部22を係止している。
【0034】アーム72は、上段側の壁パネル20の下
端縁の凹条部24に対しても係合しており、このアーム
72の前方斜め上方への傾斜面と、凹条部24における
同方向への傾斜上側面26との係合作用により、上段側
の壁パネル20の前方への離脱が防止されている。
【0035】前記中間縦フレーム16は、図5に示して
いるようにフレーム固定部76とパネル固定部78とを
有しており、このフレーム固定部76の上端部及び中間
部がボルトにより上記主横フレーム14及び中間横フレ
ーム18にそれぞれ固定されている。
【0036】一方パネル固定部78には前記固定クリッ
プ68の基部70が係合しており、かかる固定クリップ
68を介して壁パネル20の上端部を保持している。
【0037】尚図5に示しているように主縦フレームの
うちの一つ12aはドア枠固定用に構成されている。こ
の主縦フレーム12aには一つのフレーム固定部42と
パネル固定部44及びドア枠固定部79とが設けられて
おり、そのドア枠固定部79に対してドア枠80がビス
等にて固定されている。
【0038】同図中82はドア枠固定用の中間縦フレー
ムであって、この中間縦フレーム82は全体として横断
面L字状のもので、フレーム固定部42とパネル固定部
44及びドア枠固定部83とが設けられている。
【0039】本例の衛生室ユニットの場合、防水パン1
0のフランジ部28上にL字状の固定金具32を取り付
けた上、コーナー部において主縦フレーム12を立設し
て下端部を固定金具32にて防水パン10に固定し、ま
た上端部を主横フレーム14で連結して骨格フレームを
形成し、併せて中間縦フレーム16,中間横フレーム1
8を配設した上でその骨格フレームに対して各壁パネル
20を順次に積み上げつつ固定した上、天井パネル21
を取り付けることで衛生室ユニットを構築できる。
【0040】而して最下段の壁パネル20を防水パン1
0上に載置する際、裏面を主縦フレーム12及び中間縦
フレーム16に当接させるようにして、且つ係止凹部と
しての凹条部24をL字状の固定金具32の係止片38
に係合させるように防水パン10上に載置することで、
最下段壁パネル20の下端部を正しく位置合わせしつ
つ、防水パン10上に簡単に固定できる。またその際に
おいて壁パネル20の凹条部24を係止片38に係合さ
せるとき、凹条部24の上側面26と係止片38の傾斜
面の案内作用でそれらを自然に奥深くまで係合させるこ
とができる。
【0041】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本発明は一枚の壁パネルが
衛生室の高さと同様の高さを有する壁パネル、その他上
例とは異なった材質,形態の壁パネルを用いた場合にも
適用可能なものであるし、主縦フレーム,主横フレーム
にて衛生室の骨格フレームを構成した上で壁パネルを取
り付ける方式以外の組立方式を用いた衛生室ユニットに
も適用可能であるなど、その主旨を逸脱しない範囲にお
いて、当業者の知識に基づき種々変更を加えた形態で構
成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である衛生室ユニットの全体
図である。
【図2】同じ衛生室ユニットにおける壁パネルの図であ
る。
【図3】同じ衛生室ユニットにおける要部縦断面図であ
る。
【図4】図3の要部を分解して示す分解斜視図である。
【図5】同じ衛生室ユニットにおける要部平断面図であ
る。
【図6】同じ衛生室ユニットにおける最上段の壁パネル
上端部の固定状態を示す斜視図である。
【図7】その最上段の壁パネルの取付方法を示す説明図
である。
【図8】固定具による主縦フレーム,中間縦フレーム及
び最下段壁パネル下端部の固定構造を示す図である。
【図9】本発明の背景説明のための説明図である。
【符号の説明】
10 防水パン 12 主縦フレーム 16 中間縦フレーム 20 壁パネル 24 凹条部 26 上側面 28 フランジ部 30 立上り部 32 固定金具 34 固定片 36 凹溝 38 係止片

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防水パン周縁のフランジ部の上側に、該
    防水パンへの固定部と室内側に向かって斜め上方に延び
    出す係止片とを備えた固定具を取り付ける一方、該防水
    パンのフランジ部上に載置される壁パネルの下端部に該
    係止片を入り込ませる係止凹部を形成し、それら係止片
    と係止凹部との係合作用に基づいて該壁パネル下端部を
    該防水パン上に固定して成る衛生室ユニット。
  2. 【請求項2】 前記係止凹部の上側面が前記係止片に対
    応する方向に傾斜する傾斜面とされ、前記壁パネル載置
    時にそれら係止片と上側面とが接触・係合し、それらの
    傾斜作用で該壁パネル下端部の室内側へのずれが防止さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の衛生室ユニ
    ット。
  3. 【請求項3】 前記壁パネルの裏面に当接して該壁パネ
    ルの位置決めを行う位置決部材が設けられていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の衛生室ユニット。
  4. 【請求項4】 前記位置決部材が、前記壁パネルを支持
    すべく該壁パネル裏面側の所定位置に立設された縦フレ
    ームであることを特徴とする請求項3に記載の衛生室ユ
    ニット。
  5. 【請求項5】 前記固定具に、前記位置決部材としての
    前記縦フレームの下端部を嵌入させて固定するための凹
    溝が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の
    衛生室ユニット。
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