JP2542590Y2 - ウィンド開閉制御装置 - Google Patents

ウィンド開閉制御装置

Info

Publication number
JP2542590Y2
JP2542590Y2 JP4853691U JP4853691U JP2542590Y2 JP 2542590 Y2 JP2542590 Y2 JP 2542590Y2 JP 4853691 U JP4853691 U JP 4853691U JP 4853691 U JP4853691 U JP 4853691U JP 2542590 Y2 JP2542590 Y2 JP 2542590Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
window
opening
closing
closed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4853691U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH053568U (ja
Inventor
一雄 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP4853691U priority Critical patent/JP2542590Y2/ja
Publication of JPH053568U publication Critical patent/JPH053568U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2542590Y2 publication Critical patent/JP2542590Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば自動車等の車
両において、ウィンドの開閉を制御するウィンド開閉制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車等の車両におけ
るウィンド開閉制御装置として、スイッチ操作一つで、
自動的にウィンドの開閉を行うようにした、所謂、パワ
ーウィンド機構を備えたものは一般に良く知られている
(例えば実開昭63−201185号公報参照)。ところ
で、近年の自動車では、防音性,防塵性あるいは空調状
態の安定性などを高めて車室内の快適性をより一層向上
させるために、車室内と車外との間のシール性能つまり
車室内の気密性が非常に高められた構造となっている。
【0003】このため、例えば、全てのドア及びウィン
ドが閉じられた状態で、ドアを一つだけ開き、このドア
を再び閉じようとした場合などには、このドアの閉操作
に伴って車室側に押し込まれるエアは逃げ場がなく、こ
の分だけ車室内の圧力が高められることになる。すなわ
ち、一旦開かれたドアを閉じる際には、この閉操作に伴
って車室内の圧力が急速に高められられ、ドアの閉操作
にかなりの抵抗が生じる。そして、特に、老人・子供あ
るいは力の弱い女性などにとっては、ドアを片手で確実
に締め切ることが必ずしも容易でなく、ドアの閉操作に
少なからぬ負担感を覚える場合がある。
【0004】かかる問題に関して、例えば特開平3−5
234号公報では、ドア開時にドアスイッチと連動して
ドアガラスを自動的に任意の間を開き、ドア閉時にはド
アスイッチとの連動によりドアガラスが元へ復帰するよ
うにしたものが開示されている。また、上記の問題を直
接に意識したものではないが、例えば実開昭63−11
1310号公報や実開平2−61718号公報では、ド
アの開閉に連動してウィンドを自動開閉させるととも
に、このウィンドの自動開閉動作を雨天時には変更でき
るようにしたものが開示されている。これら各従来技術
によれば、基本的に、ドア開時には、この開動作に連動
して全閉状態のウィンドが少なくとも一定量自動的に開
かれるので、このドアを閉じる際には閉操作に対する抵
抗が大幅に少なくなり、確かに、その操作性が改善され
るのであるが、ドアを閉止した際には、ウィンドは元通
り全閉状態に復帰するように設定されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、全てのウィ
ンドを閉め切った状態で長時間に渡って駐車した場合、
車室内に熱気や臭いがこもり、乗車時に不快感を覚える
ことが、一般によく経験されている。特に、例えば、夏
場炎天下で長時間に渡って屋外駐車するような場合、全
てのウィンドが閉じられたままであれば、車室内温度が
非常に高くなり、乗車時の不快感が特にひどく、これが
解消されるまでにはかなりの時間経過を要することが経
験されている。従って、上記従来のように、ドア閉時に
ウィンドが自動的に全閉状態に復帰するようにしたので
は、長時間駐車した場合に車室内に熱気や臭いがこもる
問題に有効に対処することはできない、という難点があ
った。
【0006】この考案は、上記問題点を解決するために
なされたもので、ドアの開閉動作に伴ってウィンドを自
動的に開閉させることができ、かつ、ドアが閉じられた
状態でもウィンドをある程度開いておくことを可能にす
るウィンド開閉制御装置を提供することを主目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本願の第1の
考案に係るウィンド開閉制御装置は、ウィンドを開閉さ
せる開閉駆動手段と、ドアの開閉動作を検出する検出手
段と、該検出手段からの検出信号を受けて、ドア開時に
ウィンドを所定量開く一方、該ドアが閉じられた後には
上記ウィンドを閉じるように上記開閉駆動手段を制御す
る制御手段とを備えるとともに、該制御手段には、ドア
閉後におけるウィンドの全閉動作をキャンセルするキャ
ンセル手段が設けられていることを特徴としたものであ
る。
【0008】また、本願の第2の考案に係るウィンド開
閉制御装置は、上記第1の考案において、上記制御手段
には、上記開閉駆動手段の作動時間を制御するタイマが
設けられており、ドアの開閉動作に伴うウィンドの開閉
は、上記タイマの設定に応じて制御されることを特徴と
したものである。
【0009】
【考案の効果】本願の第1の考案によれば、上記制御手
段を設けたので、ドア開時にウィンドを所定量開く一
方、該ドアが閉じられた後には上記ウィンドを閉じるよ
うに該ウィンドを開閉制御することができる。すなわ
ち、一旦開かれたドアを閉じる際には、ウィンドが所定
量開かれた状態にあるので、車室内のエアは、ドアの閉
操作に伴って押し込まれた分だけ、上記ウィンドの開か
れた部分を通して車外に放出され、車室内の圧力上昇が
抑制される。従って、大きな抵抗感を伴うことなく、容
易かつ確実にドアの閉操作を行うことができる。しか
も、上記キャンセル手段が設けられているので、ドアが
閉じられた後におけるウィンドの全閉動作をキャンセル
することができ、ドア閉状態においてウィンドをある程
度開いておくことができる。従って、全てのドアが閉じ
られた状態でも、車室内に熱気や臭いがこもることを有
効に防止でき、例えば、夏場炎天下で長時間に渡って屋
外駐車するような場合でも、車室内温度の過度の上昇を
抑制することができる。
【0010】また、本願の第2の考案によれば、基本的
には、上記第1の考案と同様の効果を奏することができ
る。特に、ドアの開閉動作に伴うウィンドの開閉は、上
記タイマの設定に応じて制御されるようにしたので、キ
ャンセル手段が不作動(OFF)の場合には、ドアの開
時と閉時とで開閉駆動手段の作動時間を等しく設定する
ことにより、ドアの開動作に伴って開かれたウィンドを
ドア閉時に確実に全閉することができる。一方、上記キ
ャンセル手段が作動(ON)されている場合には、ドア
開時よりも閉時の方が上記開閉駆動手段の作動時間を短
く設定することにより、ドアが閉じられた後におけるウ
ィンドの全閉動作を確実にキャンセルし、ドア閉状態に
おいてウィンドをある程度開いておくことができる。す
なわち、容易かつ確実に、キャンセル手段の作動状態に
対応したウィンドの開閉制御を行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、この考案の実施例を、例えば、パワー
ウィンド機構を有する2ドアタイプの自動車のウィンド
開閉制御装置に適用した場合について、添付図面を参照
しながら詳細に説明する。
【0012】図1は、本実施例に係る自動車のドアを、
例えば運転席側のドア1を例にとって示した正面説明図
であるが、この図に示すように、上記ドア1には、ドア
本体2のアウタパネル2aとインナパネル(不図示)とで
形成されたドア空間内に、ドアウィンド3を開閉するウ
ィンドガラス4を昇降させるウィンドレギュレータ10
と、ウィンドガラス4の昇降動作をスムースに案内する
前後一対のガラスガイド5,6が配設されている。
【0013】該ウィンドレギュレータ10は、上下方向
に延びるレール11と、ウィンドガラス4の下端部に固
定されるとともに、該レール11に案内されて上下動し
得るガイド部材12と、例えば、上下の滑車16a,16
b間に架設されたワイヤ13を介して上記ガイド部材1
2を駆動する電動モータM1とを備えている。該電動モ
ータM1の出力側には、回転方向変換用の歯車機構(不図
示)及び減速装置14を介して、上記ワイヤ13を駆動
するプーリ15が連結されており、電動モータM1が回
転させられた場合、その回転方向および回転量に応じて
ワイヤ13が所定量だけ上下方向に牽引される。
【0014】上記ガイド部材12は、ウィンドガラス4
の下端部に固定されるとともに、図2に示すように、上
記ワイヤ13の途中の適所に接合されており、電動モー
タM1の駆動に伴ってワイヤ13が所定量だけ牽引され
ると、ガイド部材12が上記レール11に案内されなが
ら同量だけ上下方向に駆動され、ウィンドガラス4が上
記ガラスガイド5,6に案内されつつ同量だけ昇降動作
を行うようになっている。尚、助手席側ドアについて
も、運転席側と同様のウィンドレギュレータが設けられ
ている。
【0015】また、図3は、上記運転席用ウィンドレギ
ュレータ10の電動モータM1および助手席用ウィンド
レギュレータ(不図示)の電動モータM2の駆動を制御し
て各ウィンドの開閉状態を制御するウィンド開閉制御装
置の全体構成を概略的に表す電気回路図であるが、この
図に示すように、上記自動車では、各電動モータM1,M
2の駆動を制御するために、運転席側に全席用パワーウ
ィンドスイッチユニット21が、また助手席側には助手
席用パワーウィンドスイッチユニット25がそれぞれ設
けられている。
【0016】上記全席用パワーウィンドスイッチユニッ
ト21には、運転席ドアのドアウィンドを開閉操作する
運転席用スイッチ22と、助手席ドアのドアウィンドを
開閉操作する助手席用スイッチ23と、上記助手席用パ
ワーウィンドスイッチユニット25とバッテリBとの間
に介設されたパワーカットスイッチ24とが設けられて
いる。また、上記助手席用パワーウィンドスイッチユニ
ット25には、助手席用のスイッチ26のみが設けられ
ている。
【0017】従って、助手席側では自席のドアウィンド
を開閉操作できるだけであるが、運転席側では、自席ド
アと助手席ドアの両方についてドアウィンドを開閉操作
することができ、また、上記パワーカットスイッチ24
をOFF操作することにより、助手席側のドアウィンド
開閉機能を停止させることができる。尚、図3では上記
全てのスイッチ22,23,24及び26が、いずれも操
作されていない状態が示されている。
【0018】そして、運転席用スイッチ22が、例えば
UP側(端子u側)に操作された場合には、運転席ドア用
の電動モータM1に実線矢印で示される方向の電流が流
れ、ドアガラスが上昇する方向に電動モータM1が回転
駆動される。また、DOWN側(端子d側)に操作された
場合は、上記電動モータM1に破線矢印で示される方向
の電流が流れ、上記と逆に、ドアガラスが下降する方向
に電動モータM1が回転駆動される。
【0019】また、助手席用スイッチ23,26のいず
れか一方が、例えばUP側に操作された場合には、助手
席用の電動モータM2に実線矢印で示す方向の電流が流
れ、ドアガラスが上昇する方向に電動モータM2が回転
駆動される。また、DOWN側に操作された場合には、
電動モータM2に破線矢印で示す方向の電流が流れ、ド
アガラスが下降する方向にモータM2が回転駆動される
ようになっている。
【0020】尚、運転席側に設けられたパワーカットス
イッチ24がOFFされている状態では助手席側の助手
席用スイッチ26を操作してもモータM2への給電は行
なわれない。また、この助手席側の助手席用スイッチ2
6がUP側/DOWN側のいずれかに操作されている状
態では、運転席側の助手席用スイッチ23から電動モー
タM2に至る給電回路は遮断され、電動モータM2の作動
は助手席側の助手席用スイッチ26の操作によって制御
されるようになっている。
【0021】本実施例では、上記のようなパワーウィン
ド機構に加えて、いずれかのドアが開かれた際には、該
ドアを閉じる時にその閉操作に伴って車室内の圧力が上
昇することを防止するために、自動的にドアウィンドが
所定量開かれるように制御する制御ユニット30が設け
られている。
【0022】該制御ユニット30は、UP側/DOWN
側が共に常時開の運転席用オートスイッチ32と助手席
用オートスイッチ33とを備えたオートスイッチユニッ
ト31と、各電動モータM1,M2への給電時間を制御す
るタイマユニット40とが設けられており、該タイマユ
ニット40には、ドア開時にONされる左右のドアスイ
ッチ41,42と、イグニッションキーがキー穴から抜
脱された際にONされるキーレススイッチ43と、後で
詳しく説明するUPキャンセルスイッチ44とが接続さ
れている。
【0023】上記運転席用オートスイッチ32は運転席
用電動モータM1の給電回路に、また、助手席用オート
スイッチ33は助手席用電動モータM2の給電回路にそ
れぞれ接続されており、上記各マニュアルスイッチ2
2,23,24又は26だけでなく、上記各オートスイッ
チ32又は33の開閉によって各電動モータM1又はM2
への給電を行うことができる。
【0024】すなわち、上記オートスイッチユニット3
1には、UP用およびDOWN用のソレノイド34及び
35と、タイマユニット40からの出力信号によって駆
動され、上記各ソレノイド34,35への給電状態をそ
れぞれ制御するトランジスタ36,37とが付設されて
おり、例えば、上記DOWN用のソレノイド35が励磁
されると、運転席用および助手席用のオートスイッチ3
2及び33はともにDOWN側がONされる。
【0025】そして、上記タイマユニット40でセット
された所定時間だけソレノイド35に電流が流され、こ
の所定時間の間は上記両オートスイッチ32及び33は
DOWN側がONされた状態に保持される。この結果、
上記所定時間の間だけ、両電動モータM1及びM2に破線
矢印で示す方向の電流が供給され、両ドアのウィンドガ
ラスが所定量だけ下降させられるようになっている。
尚、UP用のソレノイド34に電流が流されて励磁され
た場合には、両オートスイッチ32及び33は、上記と
逆の作動を行いUP側がONされた状態に保持されるよ
うになっている。
【0026】上記各ソレノイド34,35への給電は、
タイマユニット40に接続されたドアスイッチ41,4
2のON作動に応じて行なわれ、例えば、イグニッショ
ンキーが抜脱されてキーレススイッチ43がONされた
状態で、これらドアスイッチ41,42の少なくともい
ずれか一方がONされた際(つまり、少なくともいずれ
か一方のドアが開かれた際)には、DOWN用のソレノ
イド35が所定時間だけ励磁され、全ドアのウィンドガ
ラスが所定量だけ下降させらる。
【0027】一方、全てのドアが閉じられて全ドアスイ
ッチ41,42がOFFされると、今度はUP用のソレ
ノイド34が上記と同じ所定時間だけ励磁され、全ドア
のウィンドガラスが上記と同じ所定量だけ上昇させられ
てウィンドが閉じられる。
【0028】また、上記UPキャンセルスイッチ44が
ONされた場合には、全ドアが閉じられた後のドアウィ
ンドの全閉動作がキャンセルされる。すなわち、ウィン
ドガラスの上昇量が下降量よりも少なく設定され、ドア
ウィンドはある程度の微開状態に維持されるようになっ
ている。
【0029】以上のように構成された、ウィンド開閉制
御装置20の作動について、図4及び図5のフローチャ
ートを参照しながら説明する。システムがスタートする
と、まずステップ#1でキーレススイッチ44(キーレ
スSW)がONされているか否か、またステップ#2で
いずれかのドアスイッチ41,42がONされているか
否かが判定され、これら両ステップでの判定結果が共に
YESになれば、タイマユニット40で、DOWN用ソ
レノイド35に給電すべき所定時間T0がセットされる
(ステップ#3)。
【0030】そして、上記所定時間T0に達するまでD
OWN用ソレノイド35への給電が行なわれ、該ソレノ
イド35が通電される(ステップ#4及びステップ#
5)。すなわち、この間は全ドアのウィンドガラスが上
記所定時間T0に対応した所定量だけ下降させられ、ド
アウィンドがこの分だけ開かれた状態となる。従って、
ドアを閉操作する際の車室内圧の高まりが抑制され、ド
アの閉操作中における抵抗感を緩和できる。
【0031】上記所定時間T0が経過するとDOWN用
ソレノイド35への通電が停止され(ステップ#6)、次
に、全てのドアが閉じられて全ドアスイッチ41,42
がOFF状態になったか否かが判定される(ステップ#
7)。そして、この判定結果がYESになると、ステッ
プ#8で上記UPキャンセルスイッチ44(キャンセル
SW)がONされているか否かの判定が行なわれる。
【0032】この判定結果がNOの場合には、タイマユ
ニット40で、UP用ソレノイド34に通電すべき時間
が、上記DOWN用ソレノイド35の場合と同じ所定時
間T0にセットされ(ステップ#9)、この所定時間T0
達するまでUP用ソレノイド34への通電が行なわれる
(ステップ#10及びステップ#11)。すなわち、この
間は全ドアのウィンドガラスが上記所定時間T0に対応
した所定量、つまり下降した分だけ上昇させられ、ドア
ウィンドは全閉される。そして、上記所定時間T0が経
過するとUP用ソレノイド34への通電が停止され(ス
テップ#15)、ドアウィンドの開閉動作が終了するよ
うになっている。
【0033】一方、上記ステップ#8での判定結果がY
ESの場合には、UP用ソレノイド34に通電すべき時
間は、上記所定時間T0よりも短いT1ににセットされ
(ステップ#12)、この時間T1に達するまでUP用ソ
レノイド34への通電が行なわれる(ステップ#13及
びステップ#14)。すなわち、この間は全ドアのウィ
ンドガラスが上記時間T1に対応した所定量、つまり下
降した分よりも少ない量しか上昇させられないので、ド
アウィンドは全閉されず、ある程度は開かれた状態に維
持される。
【0034】このようにドアウィンドをある程度開かれ
た状態に保つことにより、全てのドアを締め切った場合
でも、車室内に熱気や臭いがこもることを防止できる。
そして、上記所定時間T0が経過するとUP用ソレノイ
ド34への通電が停止され(ステップ#15)、ドアウィ
ンドの開閉動作が終了するようになっている。
【0035】以上、説明したように、本実施例によれ
ば、上記制御ユニット30を設けたので、ドア開時にウ
ィンドを所定量開く一方、該ドアが閉じられた後には上
記ウィンドを閉じるように該ウィンドを開閉制御するこ
とができる。すなわち、一旦開かれたドアを閉じる際に
は、ウィンドが所定量開かれた状態にあるので、車室内
のエアは、ドアの閉操作に伴って押し込まれた分だけ、
上記ウィンドの開かれた部分を通して車外に放出され、
車室内の圧力上昇が抑制される。従って、大きな抵抗感
を伴うことなく、容易かつ確実にドアの閉操作を行うこ
とができるのである。
【0036】また、上記UPキャンセルスイッチ44を
設けたので、ドアが閉じられた後におけるウィンドの全
閉動作をキャンセルすることができ、全てのドアが閉じ
られた状態でもウィンドをある程度開いておくことがで
きる。従って、車室内に熱気や臭いがこもることを有効
に防止でき、例えば、夏場炎天下で長時間に渡って屋外
駐車するような場合でも、車室内の温度が過度に上昇す
ることを抑制できるのである。更に、ドアの開閉動作に
伴うウィンドの開閉は、上記タイマユニット40の設定
に応じて制御されるので、容易かつ確実に、UPキャン
セルスイッチ44の作動状態に対応したウィンドの開閉
制御を行うことができる。
【0037】尚、上記実施例では、キーレススイッチ4
3がONされることが、ドアウィンドの自動開閉制御の
要件になっていたが、イグニッションキーをキー穴に差
し込んだままで、上記の自動開閉制御を行わせるように
しても良い。
【0038】また、上記実施例は、いずれかのドアが開
かれた際には、全てのドアウィンドが所定量だけ開かれ
るようにしたものであったが、ドアの大きさや重量、あ
るいは車体構造等によっては、必ずしも全ドアのドアウ
ィンドを開く必要はなく、少なくともいずれか一つのド
アについてドアウィンドの自動開閉制御を行うようにし
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例に係る自動車の運転席ドア及
びウィンドレギュレータの正面説明図である。
【図2】 上記ウィンドレギュレータのレール及びガイ
ド部材の斜視図である。
【図3】 上記自動車用のウィンド開閉制御装置の全体
構成を概略的に表す電気回路図である。
【図4】 上記ウィンド開閉制御装置の作動を説明する
ためのフローチャートである。
【図5】 上記ウィンド開閉制御装置の作動を説明する
ためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…運転席ドア 3…ドアウィンド 4…ウィンドガラス 10…ウィンドレギュレータ 20…ウィンド開閉制御装置 30…制御ユニット 40…タイマユニット 41,42…ドアスイッチ 44…UPキャンセルスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−5234(JP,A) 特開 昭63−210379(JP,A) 実開 昭63−201185(JP,U) 実開 昭63−111310(JP,U) 実開 平2−61718(JP,U) 実開 昭57−140581(JP,U) 実開 昭63−179392(JP,U) 実開 昭58−25476(JP,U) 実開 平2−5586(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウィンドを開閉させる開閉駆動手段と、
    ドアの開閉動作を検出する検出手段と、該検出手段から
    の検出信号を受けて、ドア開時にウィンドを所定量開く
    一方、該ドアが閉じられた後には上記ウィンドを閉じる
    ように上記開閉駆動手段を制御する制御手段とを備える
    とともに、該制御手段には、ドア閉後におけるウィンド
    の全閉動作をキャンセルするキャンセル手段が設けられ
    ていることを特徴とするウィンド開閉制御装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段には、上記開閉駆動手段の
    作動時間を制御するタイマが設けられており、ドアの開
    閉動作に伴うウィンドの開閉は、上記タイマの設定に応
    じて制御されることを特徴とする請求項1記載のウィン
    ド開閉制御装置。
JP4853691U 1991-06-26 1991-06-26 ウィンド開閉制御装置 Expired - Lifetime JP2542590Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4853691U JP2542590Y2 (ja) 1991-06-26 1991-06-26 ウィンド開閉制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4853691U JP2542590Y2 (ja) 1991-06-26 1991-06-26 ウィンド開閉制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH053568U JPH053568U (ja) 1993-01-19
JP2542590Y2 true JP2542590Y2 (ja) 1997-07-30

Family

ID=12806090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4853691U Expired - Lifetime JP2542590Y2 (ja) 1991-06-26 1991-06-26 ウィンド開閉制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2542590Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH053568U (ja) 1993-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1176042A1 (en) Vehicle roof with movable panels
JP2542590Y2 (ja) ウィンド開閉制御装置
CN114728559A (zh) 具有各种通风情况的自动空气出口系统
JP2004522881A (ja) 自動車の電動式ウインドウリフターを操作する方法
JPH045563B2 (ja)
JP2002213141A (ja) 自動車の自動開閉窓制御装置
JPH07305562A (ja) 車両用開閉窓の閉じ忘れ防止装置
JPH0454306Y2 (ja)
JP2008006846A (ja) シート駆動装置
KR19980041148A (ko) 도어개방감응형 시트이동 제어장치
KR0124995Y1 (ko) 자동차의 실내 공기 순환장치
KR100200155B1 (ko) 탑승자검출식 윈도우개폐제어장치
JPH0683887U (ja) 自動車用ウインドレギュレータ
JPH03153417A (ja) 自動車の日除けカーテン用駆動装置
JPH0516383Y2 (ja)
KR100353723B1 (ko) 윈도우 글래스 개폐에 따른 차내공기 자동배출장치
KR19990029254U (ko) 자동차의 윈드 디플렉터 장치
JPH09249028A (ja) 自動車のドアの補強構造
KR19990007137U (ko) 자동차용 파워 시트 장치
JPH01121485A (ja) 車両用パワーウインド装置
JP3186384B2 (ja) 車両用空調装置
JPH04169684A (ja) 車両用パワーウィンド制御装置
JPS616017A (ja) 駐車時冷却用装置
KR19990053620A (ko) 컨버터블 차량의 도어 윈도우 개폐장치
JP2002201859A (ja) 車両の開閉体制御装置