JP2542324Y2 - コンバインにおける穀粒選別部の制御装置 - Google Patents

コンバインにおける穀粒選別部の制御装置

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JP2542324Y2
JP2542324Y2 JP1991009529U JP952991U JP2542324Y2 JP 2542324 Y2 JP2542324 Y2 JP 2542324Y2 JP 1991009529 U JP1991009529 U JP 1991009529U JP 952991 U JP952991 U JP 952991U JP 2542324 Y2 JP2542324 Y2 JP 2542324Y2
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昇 伊藤
操 北坂
憲一 足立
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンバインにおける穀
粒選別部の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】一般に、
コンバインに設けられる穀粒選別部においては、扱室か
らの扱降し物を選別をする穀粒選別部に、その各選別処
理能力を調整できるよう処理能力調整手段を設け、該処
理能力調整手段を、走行速度の変化に伴う穀粒量の増減
に対応させて制御するように構成して選別精度の向上を
計ることが提唱される。
【0003】しかるに、走行速度検知に基づいて穀粒選
別部の選別処理能力を自動調整するようにした場合、穀
粒選別部において処理能力調整部が頻繁に動いて穀粒を
傷付けてしまうことになる許りでなく、穀粒の出来具合
等の穀粒条件の変化によつて穀粒量が増えた場合、これ
に対応することができずに穀粒選別部においてオーバー
フロー状態が発生して穀粒を無駄に機外に排出してしま
う等の選別精度上の問題が生じるという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができるコンバイ
ンにおける穀粒選別部の制御装置を提供することを目的
として創案されたものであつて、扱室から落下した扱降
し物を選別する穀粒選別部に、選別処理能力の調整をす
る処理能力調整手段を設け、該処理能力調整手段を選別
制御部からの制御指令で作動させるように構成してなる
コンバインにおいて、前記選別制御部に、機体の走行速
度検知に基づき穀粒選別部の選別処理能力を調整するよ
う処理能力調整手段に対して制御指令を出力する速度対
応制御手段と、穀粒選別部の穀粒量検知に基づき穀粒選
別部の選別処理能力を補正するよう処理能力調整手段に
対して制御指令を出力する処理能力補正制御手段とを設
るにあたり、速度対応制御手段は、穀粒選別部の選別
処理能力を走行速度検知に基づいて段階的に調整するよ
う設定され、処理能力補正制御手段は、穀粒選別部の選
別処理能力を、検知された穀粒量が設定量より多い場合
に現在の車速よりも段階が上の車速に対応する選別処理
能力にランクアツプするよう補正し、該ランクアツプさ
れた選別処理能力に基づいて上記走行速度検知に基づく
段階的な選別処理能力の調整を実行するよう設定され、
該ランクアツプ補正は回行検知に基づき解除される構成
になつていることを特徴とするものである。
【0005】そして本考案は、この構成によつて、穀粒
を傷付けたり、穀粒選別部をオーバーフローさせたりす
る不具合をなくすことができるようにしたものである。
【0006】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、1はコンバインに搭載された上
扱ぎ式の脱穀機であつて、該脱穀機1は、フイードチエ
ン2、挟扼レール3、扱胴4、受網5、唐箕6、処理胴
7、排塵フアン8、一番漏斗9、二番漏斗10、揚穀筒
11、二番還元筒12、揺動選別体13等の各種部材装
置を用いて構成されていることは、何れも従来通りであ
る。
【0007】実施例においては、前記揺動選別体13
は、受網5から落ちた扱降し物を揺動選別するため、上
下二段の第一および第二揺動選別部14、15と選別物
移送終端側の揺動ラツクとを用いて構成されている。受
網5の下面には、上側揺動選別部14の選別物移動始端
側を左右に仕切るようゴム質弾性体によつて形成された
仕切板16が垂下され、そして該仕切板16によつて仕
切られた右側部(フイードチエン2側に偏倚した領域)
は、選別室の左側に配設された二番還元筒12の吐出口
12aからの吐出物、左側に配設された籾寄せ板17に
よつて無理に右側に寄せられる扱降し物、さらに受網5
から大量に落下する扱降し物の影響を可及的に受けるこ
とがない領域となつている。そしてここに穀粒量感知体
18が配設されている。この穀粒量感知体18は、選別
物の表面に浮くよう選別物よりも比重の軽い材質で形成
され、かつ選別物の移送方向に転動自在なローラ部18
bを、感知ロツド18a先端に設けて形成されている。
【0008】穀粒量感知体18は、前後方向、感知ロツ
ド18aの基端が前側に延び、ローラ部18bが後側に
位置する姿勢、つまり選別物の流れる方向を向いて配設
されているが、感知ロツド18aの基端部は、機枠1a
側に揺動自在に支持されている。つまり前記揺動選別体
13の前端部と機枠1aとの間には、ゴム質弾性体によ
つて構成される塞ぎ板19が介装されていて、選別物が
漏れることが無いよう配慮されているが、機枠1aに貫
通孔1bが穿設され、この貫通孔1bにゴム質弾性体に
よつて形成されるボス支持体20が止着されている。そ
してこのボス支持体20のボス孔部に感知ロツド18a
が密嵌合状に貫通し、これによつて穀粒量感知体18は
揺動自在に機体側に支持されている。また機枠1aに
は、略コ字形のブラケツト1cが一体的に固着されてい
るが、このブラケツト1cに穀粒量検知センサ21が取
付けられている。そしてこのセンサロツド21aが前記
ボス支持体20を貫通した感知ロツド18aの先端部に
干渉し、選別物量の変化に基づいた穀粒量感知体18の
上下揺動変化を検知するようになつている。さらにブラ
ケツト1cには、ストツパガイド22が設けられている
が、該ストツパガイド22には感知ロツド18aが遊嵌
する長溝22aが穿設されている。そして感知ロツド1
8aの左右方向の振止めをして上下方向の振れガイドを
することになるが、さらに溝底(溝上端)位置は、感知
ロツド18aが接当してローラ部18bがこれ以上下が
らない下限位置を決めるものであるが、この位置は、揺
動選別体13が揺動上端位置に達したときよりも僅かに
上方にあつて、揺動選別体13に干渉することが無い位
置となるように設定されている。
【0009】前記唐箕6の唐箕軸6aは、機枠1aに回
動自在に軸支されるものであるが、唐箕軸6aの一端に
は変速プーリ23が設けられている。この変速プーリ2
3には、図示しないエンジン側の駆動プーリ、並びに従
動プーリ24には伝動ベルト6bが懸回されるが、従動
プーリ24のプーリ軸24aに揺動自在に軸支したテン
シヨンアーム26aを揺動変位させ、先端に設けたテン
シヨンプーリ26によるベルト緊緩調整を行うことで、
変速プーリ23は、可動半プーリ23aが弾機23bに
抗して軸芯方向に移動し、これによつてプーリ径が変化
して無段の回転数調整ができる構成になつている。そし
てテンシヨンプーリ26の揺動は、テンシヨンアーム2
6aのボス筒26bから突出するアーム26cを、後述
するインナワイヤ26dの押し引きにより揺動させるこ
とで行うようになつている。さらに唐箕軸6aの他端に
は、唐箕回転数検知センサ25が設けられている。尚、
26eはアウタ受けである。
【0010】また前記揺動選別体13には次のような配
慮が成されている。つまり上側揺動選別部14は、前記
仕切板16によつて左右仕切られる選別始端側は無孔の
波板によつて形成される始端側選別部14aと選別フイ
ン27を用いて構成される終端側選別部14bとによつ
て構成されている。この選別フイン27の背面には、上
下のピン27a、27bが左右両端部から突出するよう
に設けられているが、上側ピン27a同志および下側ピ
ン27b同志は、それぞれ上下の支持プレート27c、
27dに回動自在に軸着されている。上側プレート27
cは、揺動選別体13の側板13aに固着されたブラケ
ツト13bに一体的に固着されており、下側プレート2
7dはブラケツト13bに前後方向摺動自在に支持され
ている。このブラケツト13bには円弧状のガイド孔1
3cが穿設されているが、このガイド孔13cには、選
別フイン27のうちの一部選択されたもの(実施例では
選別方向最も始端側と終端側のもの)の下側ピン27b
が遊嵌している。さらに最も選別始端側の上側ピン27
aの一端には揺動プレート27eの基端部が一体的に固
着されているが、この揺動プレート27eの先端部に
は、作動ピン27fが一体的に固定されている。作動ピ
ン27fは、側板13aに穿設した円弧状のガイド孔1
3dを貫通し、さらに機体側板1dに開設した窓1eを
通つて機外に突出しており、この突出端とインナワイヤ
27gが連結されている。そしてインナワイヤ27gの
後述する押し引き作動によつて、上側ピン27aが強制
回動せしめられ、これによつて選別フイン27が上側ピ
ン27aを支点として揺動し、隣接する選別フイン27
同志の間隙の開閉調整ができるようになつている。尚、
27hはアウタ受け、27iは復帰弾機である。
【0011】また下側揺動選別部15は、選別始端側の
波板によつて形成される始端側選別部15aと選別終端
側はクリンプ網28によつて構成される終端側選別部1
5bとによつて構成されるが、前記波板は、左右側板1
3aに固定される固定板29と前後方向移動自在に取付
けられる目塞ぎ板30とに分割されている。つまり目塞
ぎ板30は、その左右両側縁を側板13aに設けたガイ
ドレール13eにガイドされて前後方向に移動できるよ
うになつている。揺動選別体13の底板13fには駆動
モータ31が設けられているが、該駆動モータ31から
減速部31aを経て出力される駆動ギア31bには、目
塞ぎ板30の底面にブラケツト30bを介して固着され
たラツク30aが噛合している。そして目塞ぎ板30
は、後述する駆動モータ31の正逆駆動によつて前後方
向に移動し、固定板29の下側に重合状に収納される位
置からクリンプ網28の上側を塞ぐ位置に変位移動でき
る構成になつている。さらにブラケツト30bにはイン
ナワイヤ30cの一端が連結されている。このインナワ
イヤ30cの他端は、前記側板13aに支持ブラケツト
13fを介して支持される復帰弾機30dに連結されて
いるが、復帰弾機30dと並列して目塞ぎ板30の変位
量(塞ぎ量)を検知すべくストロークセンサを用いて構
成される目塞ぎ量検知センサ32が設けられている。
尚、31cはラツクガイドである。
【0012】33は揚穀筒11に一体的に取付けられた
ブラケツトであつて、該ブラケツト33には第一、第二
の揺動プレート34、35がそれぞれ支軸34a、35
aを介して揺動自在に支持されている。第一揺動プレー
ト34には、前記唐箕6の回転速度調整をするインナワ
イヤ26dが連結され、また第二揺動プレート35には
選別フイン27の開度量調整をするためのインナワイヤ
27gが連動連結されている。さらに両プレート34、
35の周縁部にはギア34b、35bが刻設されている
が、これらギア34b、35bは、それぞれ対応する駆
動モータ36、37の出力ギア36a、37aに噛合し
ており、駆動モータ36、37の後述する駆動制御に基
づいて、それぞれインナワイヤ26d、27gの押し引
き作動が成され、唐箕6の回転数調整、選別フイン27
の開度量調整が自動的に行われる構成になつている。さ
らにプレート35に突設したピン35cが、ブラケツト
33に固設した検知センサ38のセンサロツド38aに
連繋され、プレート35の揺動量検知ができる構成にな
つており、これによつて検知センサ38は、選別フイン
27の開度量検知センサを構成している。さらに両プレ
ート34、35の揺動限界位置にはリミツトスイツチ3
4d、35d、34e、35eがそれぞれ配設され、揺
動限界位置に達したことを検知する構成になつている。
【0013】次に、これら駆動モータ31、36、37
の駆動制御の手順についてブロツク回路図およびフロー
チヤート図を用いて説明する。39はマイクロコンピユ
ータユニツトを用いて構成される制御部であつて、該制
御部39には、前記穀粒量検知センサ21、唐箕回転数
検知センサ25、目塞ぎ板量検知センサ32、フイン開
度量検知センサ38、さらには、車速に連動する前処理
部40の作動速度を検知する前処理速度検知センサ4
1、前処理部40において茎稈が搬送されているか否か
を検知する扱深さメインセンサ42等のセンサ類と、自
動−手動を切換える切換えスイツチ43、作業条件設定
用スイツチ44、リミツトスイツチ34d、35d、3
4e、35e等のスイツチ類や設定器類が連結されてい
る。そして制御部39は、これらから入力した信号に基
づいて後述するように前記各駆動モータ31、36、3
7等のアクチユエータ類に必要な制御指令を出力する構
成になつている。つまり制御部39は、エンジン始動に
基づいてシステムをスタートして選別制御を行うが、該
選別制御においては、前記前処理速度検知センサ41も
しくは扱深さメインセンサ42がOFFとなつたことに
基づいて機体回行を判断してサブルーチンである回行制
御を行う一方、それ以外の状態では通常制御を行うよう
になつている。
【0014】まず、通常制御ルーチンについてその手順
を説明する。このものでは、車速Vを4つの領域「V1
以下」、「V1〜V2」、「V2〜V3」、「V3以上」に
分割する一方、フイン開度Kおよび目塞ぎ量Dをそれぞ
れK0〜K4、D0〜D4の如く車速Vに対応して段階的に
設定し、車速連動する前処理速度検知センサ41の検知
値から算出した車速Vに基づいてフイン開度Kおよび目
塞ぎ量Dを段階的に制御する。つまり、上側揺動選別部
14における穀粒量は、車速Vの変化に伴つて増減し、
そして本来は上側揺動選別部14における穀粒量を所定
量に保つことが選別精度上好ましく、このため穀粒量の
増減に処理能力を対応させるべくフイン開度Kおよび目
塞ぎ量Dを段階的に制御するようになつているが、さら
にこのものでは、穀粒の出来具合等の穀粒条件の変化に
伴う穀粒量の増減にも対応して処理能力を自動調整する
ようになつている。このため通常制御では、前記穀粒量
検知センサ21によつて検知される穀粒量Hが設定値H
1以上の状態を設定時間T1以上維持したかを常に監視
し、そしてこの場合には上側揺動選別部14において穀
粒がオーバーフローしていると判断してタイマT1をリ
セツトすると共に、ランクアツプフラグに1を加える。
即ち、ランクアツプフラグが増加した場合には、フイン
開度Kおよび目塞ぎ量Dに、現在の車速Vよりもランク
アツプフラグ数だけ段階が上の車速Vに対応する設定値
をセツトすることによつて処理能力を1段階ずつ上げる
ようになつている。尚、ランクアツプフラグは、前記前
処理速度検知センサ41もしくは扱深さメインセンサ4
2がOFFとなつたことに基づいてクリアされるように
なつている。
【0015】一方、回行制御では、扱深さメインセンサ
42の検知に基づいて茎稈が搬送されなくなつたことを
判断すると共に、該判断からT2時間経過したことに基
づいて制御を開始し、そして、まず回行フラグに「1」
をセツトした後、目塞ぎ量Dおよびフイン開度Kを、予
め設定される目塞ぎ量Dlimおよびフイン開度Klimまで
それぞれ制御して処理能力を落すが、ここでフイン開度
Kは、目塞ぎ量DをDlimとした後、T3時間経過してか
らフイン開度Klimまで制御されるようになつている。
つまり、機体回行に基づいて同時に目塞ぎ量Dlim、フ
イン開度Klimとした場合には、直ちに選別フイン27
において風選別を行う唐箕風の通過が阻害されて風選別
精度が低下するため、フイン開度Kの回行時制御をタイ
ミングを遅らせて行うようになつている。
【0016】叙述のごとく構成された本考案の実施例に
おいて、前処理速度検知センサ41および扱深さメイン
センサ42がONとなると通常制御状態となり、そし
て、通常制御においては、車速連動する前処理速度検知
センサ41の検知値から算出した車速Vに基づき、フイ
ン開度Kおよび目塞ぎ量Dを、車速Vに対応して予め段
階的に設定されるフイン開度K0〜K4および目塞ぎ量D
0〜D4に制御するが、穀粒量検知センサ21によつて検
知される穀粒量Hが設定値H1以上の増量状態を設定時
間T1以上維持した場合には、上側揺動選別部14にお
いて穀粒がオーバーフローしていると判断してランクア
ツプフラグに1を加え、該増加したランクアツプフラグ
に基づき、フイン開度Kおよび目塞ぎ量Dを、現在の車
速Vよりもランクアツプフラグ数だけ段階が上の車速V
に対応する値まで補正制御することになる。従つて、フ
イン開度Kおよび目塞ぎ量D等の選別処理能力は、車速
Vの変化に伴う穀粒量の増減に対応するばかりでなく、
穀粒の出来具合等の穀粒条件の変化に伴う穀粒量変化に
も対応して自動調整されることになり、この結果、穀粒
の出来具合等の穀粒条件の変化によつてオーバーフロー
状態が発生して無駄に穀粒を機外に排出してしまう等の
選別精度の低下を防止できる。
【0017】しかも、選別処理能力の自動調整は、車速
Vや穀粒量Hに対応して常に段階的に行われるので、選
別フイン27や目塞ぎ板30の動きを可及的に少なく抑
えることができ、この結果、頻繁に選別フイン27や目
塞ぎ板30を調整するもののようにいたずらに穀粒を傷
付けてしまうような不具合を防止できる。そのうえこの
ランクアツプフラグによる補正は機体回行の検知に基づ
いて行われることが相俟つて、前記ランクアツプ補正お
よびその解除の制御を簡単に設定できる。
【0018】尚、本考案は、前記実施例に限定されない
ものであることは勿論であつて、例えば回行制御におい
ては、図26に示す実施例の様に、フイン開度Kを1段
階で縮小することなく、穀粒量の減少に応じて段階的に
縮小させて選別精度を向上させることもできる。さら
に、通常制御においては、穀粒量の増加に応じて目塞ぎ
量Dおよびフイン開度Kを段階的にランクアツプさせる
許りでなく、穀粒量の減少に応じたランクダウン制御も
行うことができる。
【0019】
【作用効果】以上要するに、本考案は叙述の如く構成さ
れたものであるから、扱室から落下した扱降し物を選別
する穀粒選別部に、選別処理能力の調整をする処理能力
調整手段を設け、機体の走行速度検知に基づいて穀粒選
別部の選別処理能力を調整するようにしたものでありな
がら、走行速度に基づく選別処理能力の調整は段階的に
行われることになり、しかも穀粒の出来具合等の穀粒条
件の変化に伴つて穀粒量が設定量より多いことが検知さ
れた場合に、該走行速度検知に基づき設定された選別処
理能力は、現在の車速より段階がうえの車速に対応する
選別処理能力にランクアツプされ、以降は、このランク
アツプされた選別処理能力について走行速度検知に基づ
く段階的な選別処理能力の調整が実行されることにな
る。従つて、走行速度に対応した段階的な選別処理能力
の調整が、穀粒量が多い場合にこれに対応してランクア
ツプ補正された高い選別処理能力のもので実行され、頻
繁に 調整されるものの如く穀粒を傷付けてしまうことを
防止できる許りか、穀粒条件の変化に伴う穀粒量の増加
に対応できる。 しかもこのランクアツプ補正は機体回行
の検知に基づいて行われことが相俟つて、前記ランクア
ツプ補正およびその解除の制御を簡単に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱穀機の内部側面図である。
【図2】同上内部平面図である。
【図3】同上正面図である。
【図4】穀粒量感知体の取付状態を示す要部平面図であ
る。
【図5】同上縦断面図である。
【図6】同上背面図である。
【図7】唐箕の駆動機構を示す横断面図である。
【図8】同上側面図である。
【図9】選別フインの側面図である。
【図10】同上一部切欠き平面図である。
【図11】目塞ぎ板の側面図である。
【図12】同上要部平面図である。
【図13】同上縦断面図である。
【図14】ストロークセンサの取付状態を示す平面図で
ある。
【図15】同上側面図である。
【図16】ブラケツトの正面図である。
【図17】同上平面図である。
【図18】同上側面図である。
【図19】制御機構の概略構成を示すブロツク図であ
る。
【図20】選別制御のフローチヤートである。
【図21】通常制御のフローチヤートである。
【図22】通常制御の作用を示すグラフ図である。
【図23】同上グラフ図である。
【図24】回行制御のフローチヤートである。
【図25】同上タイミングチヤートである。
【図26】回行制御の他例を示すフローチヤートであ
る。
【図27】同上タイミングチヤートである。
【符号の説明】
1 脱穀機 6 唐箕 13 揺動選別体 14 上側揺動選別部 15 下側揺動選別部 18 穀粒量感知体 21 穀粒量検知センサ 27 選別フイン 30 目塞ぎ板 39 制御部 41 前処理速度検知センサ 42 扱深さメインセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 足立 憲一 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番 地1 三菱農機株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−222514(JP,A) 特開 平4−210516(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扱室から落下した扱降し物を選別する穀
    粒選別部に、選別処理能力の調整をする処理能力調整手
    段を設け、該処理能力調整手段を選別制御部からの制御
    指令で作動させるように構成してなるコンバインにおい
    て、前記選別制御部に、機体の走行速度検知に基づき穀
    粒選別部の選別処理能力を調整するよう処理能力調整手
    段に対して制御指令を出力する速度対応制御手段と、穀
    粒選別部の穀粒量検知に基づき穀粒選別部の選別処理能
    を補正するよう処理能力調整手段に対して制御指令を
    出力する処理能力補正制御手段とを設けるにあたり、速
    度対応制御手段は、穀粒選別部の選別処理能力を走行速
    度検知に基づいて段階的に調整するよう設定され、処理
    能力補正制御手段は、穀粒選別部の選別処理能力を、検
    知された穀粒量が設定量より多い場合に現在の車速より
    も段階が上の車速に対応する選別処理能力にランクアツ
    プするよう補正し、該ランクアツプされた選別処理能力
    に基づいて上記走行速度検知に基づく段階的な選別処理
    能力の調整を実行するよう設定され、該ランクアツプ補
    正は回行検知に基づき解除される構成になつていること
    を特徴とするコンバインにおける穀粒選別部の制御装
    置。
JP1991009529U 1991-02-01 1991-02-01 コンバインにおける穀粒選別部の制御装置 Expired - Lifetime JP2542324Y2 (ja)

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