JP2613679B2 - 脱穀選別制御装置 - Google Patents

脱穀選別制御装置

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JP2613679B2 JP2404721A JP40472190A JP2613679B2 JP 2613679 B2 JP2613679 B2 JP 2613679B2 JP 2404721 A JP2404721 A JP 2404721A JP 40472190 A JP40472190 A JP 40472190A JP 2613679 B2 JP2613679 B2 JP 2613679B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、扱室への穀稈供給量を
検出する穀稈供給量検出手段の検出情報に基づいて、穀
稈供給量が多いほど選別装置の処理能力を大きくする調
節を行う制御手段が設けられた脱穀選別制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】かかる脱穀選別制御装置の従来例とし
て、特開平2-54296 号に示されているコンバインの脱穀
選別制御装置がある。この従来例にあっては、コンバイ
ンの走行速度を検出する手段が設けられ、この検出情報
を穀稈供給量の検出量とみなしている。一般に、同一圃
場内では扱室への穀稈供給量、即ち穀稈刈り取り量は走
行速度に比例するからである。そして、走行速度が速い
ほど、即ち穀稈供給量が多いほど脱穀部の選別装置に備
えさせたチャフシーブの開度を大きくすると共に、唐箕
風量を強くすることによって選別装置の処理能力を大き
くしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の脱穀選別
制御装置において、何らかの原因で穀稈供給量が急激に
増加した場合等に、チャフシーブの開度を大きくしても
追いつかずにチャフシーブ上の処理物量が増加し、詰ま
り状態が発生することがある。この様な場合、作業者
は、詰まり警報に基づいて走行速度を落とし穀稈供給量
を減らすと同時に、選別装置の処理能力制御が自動制御
のままでは、減少した穀稈供給量に応じて処理能力が小
さくなる不都合が生じるので、それを避けるために、
別装置の処理能力制御を自動制御から手動制御に切り換
えて、大きめの能力に固定する。そして詰まり状態検出
が無くなり、警報が停止すると再び選別装置の処理能力
制御を自動制御に切換える。本出願人は先日、選別装置
の処理能力制御を手動制御に切り換えることなく上記の
ような詰まり状態の解除を行うことができる脱穀選別制
御装置に関する出願を行った。これは、選別装置の処理
能力を穀稈供給量に基づいて自動制御しているときに、
揺動選別板上の処理物の層の厚さを検出するセンサが詰
まり状態を検出すると、選別装置の処理能力を所定能力
に維持する制御を行うものである。ところが、この所定
能力の最適値を決めることは決して容易ではない。処理
能力を必要以上に大きくすることは、選別精度を必要以
上に下げることを意味し、逆に小さ過ぎれば、処理物の
吸湿量が多い場合等に、詰まり状態を解除できないおそ
れがあるからである。本発明は、かかる実情に鑑みて為
されたものであって、その目的は、上記のような所定能
力の最適値を決めることのむずかしさを回避しながら、
選別精度を必要以上に下げずに詰まり状態の解除を適切
に行う脱穀選別制御装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る脱穀選別制
御装置は、扱室への穀稈供給量を検出する穀稈供給量検
出手段の検出情報に基づいて、穀稈供給量が多いほど選
別装置の処理能力を大きくする調節を行う制御手段が設
けられたものであって、その特徴構成は、前記選別装置
に備えさせた揺動選別板上の処理物の層の厚さを検出す
る処理物量検出手段が設けられ、前記制御手段は、前記
処理物の層の厚さが所定の値より大きい状態では、その
状態に移行する直前の処理能力から設定値大きくした処
理能力に前記選別装置の処理能力を維持し、且つ、前記
処理物の層の厚さが所定の値より大きい状態が所定時間
続いた場合、前記選別装置の処理能力をさらに設定値大
きくした処理能力に維持するようにように構成されてい
る点にある。
【0005】
【作用】本発明によれば、揺動選別板上の処理物の層の
厚さが所定の値より大きい状態を処理物量検出手段が検
出すると、制御手段は、その状態に移行する直前の処理
能力から設定値大きくした処理能力に前記選別装置の処
理能力を維持する。従って、例えば走行速度を下げる等
の操作による穀稈供給量の減少とあいまって、揺動選別
板上の処理物は漸次減少する。処理物の層の厚さが所定
の値以下になると再び穀稈供給量が多いほど選別装置の
処理能力を大きくする通常の制御に戻ることになる。所
定時間経過しても処理物の層の厚さが所定の値以下にな
らない場合には、制御手段は、選別装置の処理能力をさ
らに設定値大きくしてその状態を維持する。即ち、1回
目の処理能力の増加では不十分で処理物の層の厚さが所
定の値より大きい状態が所定時間経過しても解除されな
い場合にのみ、2回目の処理能力の増加を行う。
【0006】
【発明の効果】本発明によれば、処理物の詰まり状態を
解除又は回避するための選別装置の処理能力の増加が、
上記の如く2段階に行われるので、初めから不必要に処
理能力を大きくして選別精度を下げることを回避しなが
ら、処理物の吸湿量が多い場合等にも確実に詰まり状態
の解除を行うことができるようになった。
【0007】
【実施例】以下、本発明をいわゆる自脱型のコンバイン
に適用した場合における実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0008】図4に示すように、自脱型のコンバイン
は、左右一対のクローラ走行装置1、搭乗操縦部2、及
び、脱穀部3を備えた機体Vと、その機体Vの前部にお
いて駆動昇降自在に取り付けられた刈取前処理部4とか
らなる。刈取前処理部4は、先端部に付設された分草具
5、圃場の穀稈を引き起こす引き起こし装置6、引き起
こした穀稈の株元を切断する刈り刃7、及び、刈り取っ
たり穀稈を脱穀部3のフィードチェーン8まで搬送する
搬送装置9を備えている。
【0009】動力伝達系について説明すれば、図3に示
すように、機体Vに搭載されたエンジンEの出力が、ベ
ルトテンション式の脱穀クラッチ10を介して脱穀部3
に伝達され、且つ、ベルトテンション式の走行クラッチ
11及び走行用の油圧式無段変速装置12を介してクロ
ーラ走行装置1のミッション部13に伝達される。ミッ
ション部13に伝達された出力の一部は、ベルトテンシ
ョン式の刈り取りクラッチ14を介して刈取前処理部4
に伝達される。図中、S1は変速装置12の出力回転数
に基づいて機体Vの走行速度を検出する速度センサであ
って、後述のように、扱室Aへの穀稈供給量を検出する
穀稈供給量検出手段としての働きをする。
【0010】脱穀部3は、図5に示すように、フィード
チェーン8にて挟持搬送される穀稈を扱処理する扱胴1
5を収納する扱室Aと、その扱室Aからの漏下処理物を
選別処理する選別装置Bとを備えている。選別装置Bは
選別のための風を送る唐箕16と揺動選別板17とを備
える。扱室Aの下部には、扱胴15の下側外周部に沿っ
て脱穀処理物漏下用の受網18が設けられ、脱穀処理さ
れた処理物のうち単粒化した穀粒や細かい藁屑は受け網
18から選別装置Bに漏下し、漏下出来なかった穀粒や
藁屑は受網18の後端より選別装置Bに落下する。
【0011】揺動選別板17は、前方から後方に向かっ
て順次並ぶように配置されたグレンパン19とチャフシ
ーブ20、及び、チャフシーブ20の下方に位置するグ
レンシーブ21等を備え、それらの各部が左右一対の側
板22の間に固定されて、全体として板状に形成されて
いる。揺動選別板17の下部には、グレンシーブ21か
ら漏下する穀粒を回収する一番物回収部23と、チャフ
シーブ20の後端やグレンシーブ21の後端から落下す
る藁屑等と穀粒との混合物を回収する二番物回収部24
とが設けられている。尚、二番物回収部24に回収され
た処理物は選別装置Bに還元されて再度、選別処理され
る。
【0012】チャフシーブ8は、図6に示すように、処
理物移送方向に並置された複数個の帯板状部材20aの
各々が、その上端部を支点として左右の側板22に対し
て回動自在に取り付けられたものである。そして各帯板
状部材20aの下端部に枢着された操作ロッド25を前
後方向に押し引き操作することによって、各帯板状部材
20aは同時に角度を変更される。その結果、帯板状部
材20aの隣合うもの同士の間隔t(以下、チャフシー
ブ開度という)が変更調節できるように構成されてい
る。
【0013】チャフシーブ開度を電気的に変更調節する
ためのDCモータM1が設けられ、ギヤ式の連係機構2
6、揺動アーム27、レリーズワイヤ28を介して前記
操作ロッド25に連結されている。図中、29はチャフ
シーブを閉じ側に復帰付勢するスプリング、S2は揺動
アーム27の回転角をチャフシーブ開度として検出する
ためのポテンショメータ式のチャフシーブ開度センサで
ある。DCモータM1は印加電圧の極性を変えることに
よって正転・逆転が切り換えられる。
【0014】唐箕16は、いわゆる割りプーリ式の無段
変速装置を用いて、その回転数を変えることにより送風
量を変更調節できるようになっている。図7に示すよう
に、唐箕16を回転駆動する入力プーリ30が割りプー
リで構成され、その実効径がDCモータM2を正逆転駆
動することによって変化される。即ち、DCモータM2
の正逆転は、連係機構32、揺動アーム33、レリーズ
ワイヤ34を介して操作アーム31に伝達され、入力プ
ーリ30の実効径を変化させる。もって、前唐箕16の
回転数を変更調節することによりその送風量(以下、唐
箕風量という)を変更調節できるようになっている。
尚、35は入力プーリ30の駆動ベルト、S3は揺動ア
ーム33の回転角を唐箕風量として検出するポテンショ
メータ式の唐箕風量センサである。
【0015】以上のように、選別装置Bは、チャフシー
ブ開度と唐箕風量を変更調節することによって、扱室A
からの漏下処理物量に応じてその処理能力を調節できる
ように構成されている。これらの調節は、図1に示すよ
うに、マイクロコンピュータを搭載した制御手段36が
司る。基本的には、図8及び図9に示す如く、前述の速
度センサS1の検出情報に基づいて、走行速度が速いほ
どチャフシーブ開度、唐箕風量共に大とするように制御
が行われる。一般に、同一圃場内では扱室Aへの穀稈供
給量、即ち穀稈刈り取り量は走行速度に比例し、扱処理
された後の処理物が多いほどチャフシーブ開度と唐箕風
量を大きくして選別装置Bの能力を上げる必要があるか
らである。
【0016】又、図1に示すようにチャフシーブ開度設
定器VR1及び唐箕風量設定器VR2が設けられ、これ
らの手動設定によって、図8及び図9に破線で示す範囲
でチャフシーブ開度と唐箕風量を変更調節できる。これ
らの設定器は、作業者が処理物の吸湿状態等に応じてチ
ャフシーブ開度と唐箕風量のオフセットを変更設定する
ためのものであって、次に述べるシーブセンサS4によ
る処理物量のモニター表示を参照しながら使用される。
【0017】シーブセンサS4は揺動選別板17上の処
理物の層の厚さを検出するための処理物量検出手段であ
って、図5に示すように受網18の下面に取り付けられ
ている。そして、図10に示すように、上部が枢支され
下部が処理物の移送方向(後方)へ回動自在な板状の接
触子Tと、接触子Tの回動角度に応じて抵抗値が変化す
るポテンショメータPMを備える。接触子Tの後方への
回動角度はチャフシーブ20上の処理物の層の厚さに応
じて変化する。つまり、処理物の層が厚くなるほど、接
触子Tの後方への回動角度が大きくなる。従って、制御
手段36はポテンショメータPMの抵抗値に対応するD
C電圧入力から処理物の層の厚さを知ることができる。
【0018】尚、揺動選別板17の揺動に伴ってシーブ
センサS4の接触子の回動角度が変化し、それに伴っ
てポテンショメータPMの抵抗値も周期的に変化する。
制御手段36は、上記揺動周期の半分の周期で上記DC
電圧入力をサンプリングし、4個のサンプリングデータ
の平均値をとってシーブセンサS4の検出値としてい
る。以下の説明において、「シーブセンサS4の検出
値」という場合はこの平均値を意味する。
【0019】上記のようにして得られるシーブセンサS
4の検出値(1〜255のディジタル値)は1〜5の5
段階に分割される。1は処理物の層の厚さが最も薄い状
態を意味し、5は処理物の層の厚さが最も厚い状態、即
ち詰まり状態を意味する。これらの5段階の値は図1に
示すようにシーブモニタ37に表示される。即ちバーグ
ラフ表示器37によってレベル表示されると共に、7
セグメント表示器37bによって数値表示される。シー
ブモニタ37は搭乗操縦部2に設けられ、作業者は、こ
れを参照しながら前述のようにチャフシーブ開度と唐箕
風量の自動制御量のオフセットを必要に応じて変更設定
する。即ちシーブモニタ37の表示値が2〜3から逸脱
する状態が続けばチャフシーブ開度設定器VR1及び唐
箕風量設定器VR2を操作して表示値が2〜3に戻るよ
うに調節する。
【0020】シーブモニタ37には詰まり警報のための
メーセージ表示器37c及びブザー37dも備えられ、
前記表示値が4又は5のときにこれらが作動する。即
ち、表示値が4又は5のときは、チャフシーブ20上の
処理物の層の厚さが所定の値より大きい場合であって、
詰まり状態(以下、警報領域という)又はその間際の状
態(以下注意領域という)であることを意味する。そこ
で、表示値が4のとき(注意領域)はメーセージ表示器
37cに「シーブチュウイ」と表示すると共に、ブザー
37dを2秒毎に0.1 秒間鳴動させる。又表示値が5の
とき(警報領域)はメーセージ表示器37cに「シーブ
ケイホウ」と表示すると共に、ブザー37dを1秒毎に
0.1 秒間鳴動させる。
【0021】但し、図2の流れ図に示すように、上記の
シーブセンサS4の検出値に基づくモニタ表示及び警報
は、脱穀スイッチSW1がオフの時及びオンになってか
ら10秒間は行わない。脱穀スイッチSW1がオフの時
は揺動選別板17の揺動は停止され、シーブセンサS4
が処理物の層の厚さを正しく検出できないからである。
又、速度センサS1の検出情報から得られる単位時間当
りの速度変化が所定値を越えた場合も、その後3秒間は
上記モニタ表示及び警報を行わない。急激な速度変化に
伴って、シーブセンサS4がその慣性により誤検出する
ためである。尚、脱穀スイッチSW1は前述の脱穀クラ
ッチ10の状態をモニタするスイッチであって、脱穀ク
ラッチ10が入れられたときにオンになる。上記の時間
(10秒及び3秒)は、制御手段36に記憶されている
データテーブルの値を変更すれば任意に変えられる。デ
ィップスイッチ等で切り換えてもよい。
【0022】上記警報領域又は注意領域において、処理
物の詰まり状態を解除するために、或いは回避するため
に、制御手段36は次のような制御をおこなう。図2の
流れ図に示すように、警報領域又は注意領域でない場
合、即ちチャフシーブ20上の処理物の層の厚さが所定
の値より小さい状態では前述のように、速度センサS1
の検出情報に基づいて、チャフシーブ開度及び唐箕風量
が決定される。そして、チャフシーブ開度は図8に示す
ごとく5段階にその値が変更調節され、唐箕風量は図9
に示す如く最大4段階にその値が変更調節される。
【0023】警報領域又は注意領域に入ると、即ちチャ
フシーブ20上の処理物の層の厚さが所定の値より大き
い状態に入ると、その状態に移行する直前のチャフシー
ブ開度が1段開けられ、唐箕風量が1段増加される。即
ち、選別装置Bの処理能力が設定値大きくされ、処理物
の層の厚さが所定の値以下になるまでこの状態が維持さ
れる。この結果、前記モニタ表示及び警報に基づいて、
走行速度を下げた場合に、それに伴ってチャフシーブ開
度及び唐箕風量が小さくなるのを防止し、いち早く詰ま
り状態が解除され、又は回避されるようにしている。図
2中、FLAG1は、注意・警報領域に入ったときに一
度だけチャフシーブ開度及び唐箕風量を増加させ、後は
その状態を維持させるためのフラグである。
【0024】しかし、上記の制御にもかかわらず所定時
間経過しても処理物の層の厚さが所定の値以下にならな
いことが考えられる。処理物が湿っているような場合で
ある。上記の処理能力の増加量(設定値)をもっと大き
くすることも考えられるが、通常状態で不必要なまで処
理能力の増加させることは選別精度が下がるので好まし
くない。
【0025】そこで、所定時間経過しても処理物の層の
厚さが所定の値以下にならない場合にのみさらに処理能
力を設定値大きくしている。この制御のために、フラグ
(FLAG2)及びタイマを設け、図2に示すように、
所定時間(5秒間)経過しても注意・警報領域から抜け
出なければチャフシーブ開度を2段開け、唐箕風量を1
段増加する。
【0026】上記の1回目又は2回目の処理能力増加に
よって注意・警報領域から抜け出ると、即ち、チャフシ
ーブ20上の処理物の層の厚さが減少し、所定の値を下
回れば、再び速度センサS1の検出情報に基づいてチャ
フシーブ開度・唐箕風量を決定する通常処理が行われ
る。尚、この通常処理において、前記フラグ(FLAG
1、FLAG2)のリセットとタイマのリセットも行わ
れる。
【0027】次に別実施例を説明する。上記実施例で
は、チャフシーブ開度及び唐箕風量(処理能力)が段階
的に変更調節されるが、連続的に変更調節されるものに
おいても同様に、注意・警報領域に入ったときに処理能
力を設定値増加させ、所定時間経過しても注意・警報領
域から抜け出なければさらに処理能力を設定値増加させ
る制御を行うことによって、上記の効果を得ることがで
きる。尚、1回目処理能力増加量(設定値)と2回目の
処理能力増加量(設定値)とは同じでもよいし、上記実
施例のように異なる値でもよい。
【0028】上記実施例において、扱室Aへの穀稈供給
量を検出する穀稈供給量検出手段として速度センサS1
を用いたが、その他のセンサとして、例えば、脱穀部3
のフィードチェーン8で搬送される穀稈の層の厚さを検
出するものを用いることもできる。
【0029】本実施例の選別装置Bは、チャフシーブ開
度と唐箕風量を調節することによりその処理能力を調節
するよるものであるが、チャフシーブ開度や唐箕風量を
調節するための具体構成は各種変更できる。又、本発明
は下記のような種々の方式の処理能力調節を行う選別装
置にも適用できる。 揺動選別板の揺動周期(揺動速
度)を変える方式。 揺動選別板の傾斜角を変える方
式。 チャフシーブ、グレンシーブ等の濾過面積を調
節する遮蔽板を出退させる方式。選別ラックの隣接す
るラック板の間隔を変化させる方式。
【0030】上記実施例では、本発明をいわゆる自脱式
のコンバインに適用した場合を示したが、全桿投入式の
コンバインにも適用できるものであって、本発明を実施
する上で必要となる各部の具体構成は各種変更できる。
【0031】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るコンバインの脱穀選別制
御装置のブロック図
【図2】同脱穀選別制御装置の流れ図
【図3】本発明の実施例に係るコンバインの動力伝達系
の説明図
【図4】同コンバインの側面外観図
【図5】同コンバインの脱穀部を示す切欠側面図
【図6】チャフシーブの開度調節機構を示す説明図
【図7】唐箕風量調節機構を示す説明図
【図8】チャフシーブ開度と走行速度との関係を示す説
明図
【図9】唐箕風量と走行速度との関係を示す説明図
【図10】シーブセンサの概略構成図
【符号の説明】
17 揺動選別板 36 制御手段 A 扱室 B 選別装置 S1 穀稈供給量検出手段 S4 処理物量検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 末蔵 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 冨永 俊夫 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 溝口 隆雄 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扱室(A)への穀稈供給量を検出する穀
    稈供給量検出手段(S1)の検出情報に基づいて、穀稈
    供給量が多いほど選別装置(B)の処理能力を大きくす
    るように調節する制御手段(36)が設けられた脱穀選
    別制御装置であって、前記選別装置(B)に備えさせた
    揺動選別板(17)上の処理物の層の厚さを検出する処
    理物量検出手段(S4)が設けられ、前記制御手段(3
    6)は、前記処理物の層の厚さが所定の値より大きい状
    態では、その状態に移行する直前の処理能力から設定値
    大きくした処理能力に前記選別装置(B)の処理能力を
    維持し、且つ、前記処理物の層の厚さが所定の値より大
    きい状態が所定時間続いた場合、前記選別装置(B)の
    処理能力をさらに設定値大きくした処理能力に維持する
    ようにように構成されている脱穀選別制御装置。
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