JP2531210Y2 - 穀粒選別装置における被選別物量検知体構造 - Google Patents
穀粒選別装置における被選別物量検知体構造Info
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- JP2531210Y2 JP2531210Y2 JP953191U JP953191U JP2531210Y2 JP 2531210 Y2 JP2531210 Y2 JP 2531210Y2 JP 953191 U JP953191 U JP 953191U JP 953191 U JP953191 U JP 953191U JP 2531210 Y2 JP2531210 Y2 JP 2531210Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、本考案は、コンバイ
ン、ハーベスタ等が備える穀粒選別装置における被選別
物量検知体構造に関するものである。
ン、ハーベスタ等が備える穀粒選別装置における被選別
物量検知体構造に関するものである。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】一般に、
この種穀粒選別装置においては、被選別物の量に応じ
て、唐箕の回転数、揺動選別体の目塞ぎ量、フインの開
度量等の選別条件を調整する必要があるが、従来これら
の調整は、オペレータがいちいち手作業で行つているた
め、面倒かつ煩雑である許りでなく、調整忘れや調整間
違いの惧れもあつた。そこで、上記各選別条件の調整
を、被選別物の量を検知する検知体の検知値に基づいて
自動的に行うことが提案される。
この種穀粒選別装置においては、被選別物の量に応じ
て、唐箕の回転数、揺動選別体の目塞ぎ量、フインの開
度量等の選別条件を調整する必要があるが、従来これら
の調整は、オペレータがいちいち手作業で行つているた
め、面倒かつ煩雑である許りでなく、調整忘れや調整間
違いの惧れもあつた。そこで、上記各選別条件の調整
を、被選別物の量を検知する検知体の検知値に基づいて
自動的に行うことが提案される。
【0003】しかるに、上記検知体を、脱穀されて揺動
選別体上面に落下した被選別物の表面に浮くフロートを
用いて構成した場合、フロートが揺動選別体の揺動の影
響や自重等によつて被選別物の中に沈み込んで検知誤差
を生じる惧れがあり、このため検知精度が問題となる。
そこでフロート部が先端に取付けられる検知ロツドの基
端部にバランサーを取付けることも提唱されるが、バラ
ンサーを取付けるためのスペースを、検知ロツドを長く
して確保した場合、その分、余分なスペースが必要にな
つて、機体の軽量コンパクト化に反するという別異の問
題が有り、そのままでは採用することはできない。
選別体上面に落下した被選別物の表面に浮くフロートを
用いて構成した場合、フロートが揺動選別体の揺動の影
響や自重等によつて被選別物の中に沈み込んで検知誤差
を生じる惧れがあり、このため検知精度が問題となる。
そこでフロート部が先端に取付けられる検知ロツドの基
端部にバランサーを取付けることも提唱されるが、バラ
ンサーを取付けるためのスペースを、検知ロツドを長く
して確保した場合、その分、余分なスペースが必要にな
つて、機体の軽量コンパクト化に反するという別異の問
題が有り、そのままでは採用することはできない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる穀粒選別
装置における被選別物量検知体構造を提供することを目
的として創案されたものであつて、扱室で脱穀処理され
た扱降し物を揺動選別体で選別する穀粒選別装置に、前
記揺動選別体上に落下した被選別物の量を検知する被選
別物量検知体を設けるに、該検知体は、被選別物の表面
に浮かぶフロート部と、該フロート部が先端に設けられ
る検知ロツドと、該検知ロツドの基端部が貫通取付けさ
れ、かつ機枠側に回動自在に軸支される支軸と、検知セ
ンサに干渉する検知ロツド基端位置および支軸取付け位
置のあいだの間隙に設けられるバランサーとで構成した
ことを特徴とするものである。
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる穀粒選別
装置における被選別物量検知体構造を提供することを目
的として創案されたものであつて、扱室で脱穀処理され
た扱降し物を揺動選別体で選別する穀粒選別装置に、前
記揺動選別体上に落下した被選別物の量を検知する被選
別物量検知体を設けるに、該検知体は、被選別物の表面
に浮かぶフロート部と、該フロート部が先端に設けられ
る検知ロツドと、該検知ロツドの基端部が貫通取付けさ
れ、かつ機枠側に回動自在に軸支される支軸と、検知セ
ンサに干渉する検知ロツド基端位置および支軸取付け位
置のあいだの間隙に設けられるバランサーとで構成した
ことを特徴とするものである。
【0005】そして本考案は、この構成によつて、被選
別物量検知体の検知精度を著しく向上させることができ
るようにしたものである。
別物量検知体の検知精度を著しく向上させることができ
るようにしたものである。
【0006】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、1は上扱ぎ式の脱穀機であつ
て、該脱穀機1は、フイードチエン2、挟扼レール3、
扱胴4、受網5、唐箕6、処理胴7、排塵フアン8、一
番漏斗9、二番漏斗10、揚穀筒11、二番還元筒1
2、揺動選別体13等の各種部材装置を用いて構成され
ていることは、何れも従来通りである。
明する。図面において、1は上扱ぎ式の脱穀機であつ
て、該脱穀機1は、フイードチエン2、挟扼レール3、
扱胴4、受網5、唐箕6、処理胴7、排塵フアン8、一
番漏斗9、二番漏斗10、揚穀筒11、二番還元筒1
2、揺動選別体13等の各種部材装置を用いて構成され
ていることは、何れも従来通りである。
【0007】実施例においては、前記揺動選別体13
は、受網5から落ちた扱降し物、および二番還元筒12
の吐出口から吐出される二番物等の被選別物を揺動選別
(擺動選別)するため、上下二段の揺動選別部14、1
5と被選別物移送終端側の揺動ラツクとを用いて構成さ
れている。受網5の下面には、上側揺動選別部14の被
選別物移動始端側を左右に仕切るようゴム質弾性体によ
つて形成された仕切板16が垂下され、そして該仕切板
16によつて仕切られた右側部(フイードチエン2側に
偏倚した領域)は、選別室の左側に配設された二番還元
筒12の吐出口12aからの吐出物、左側に配設された
籾寄せ板17によつて無理に右側に寄せられる扱降し
物、さらに受網5から大量に落下する扱降し物の影響を
可及的に受けることがない領域となつている。そしてこ
こに後述する穀粒量検知体18が配設されている。
は、受網5から落ちた扱降し物、および二番還元筒12
の吐出口から吐出される二番物等の被選別物を揺動選別
(擺動選別)するため、上下二段の揺動選別部14、1
5と被選別物移送終端側の揺動ラツクとを用いて構成さ
れている。受網5の下面には、上側揺動選別部14の被
選別物移動始端側を左右に仕切るようゴム質弾性体によ
つて形成された仕切板16が垂下され、そして該仕切板
16によつて仕切られた右側部(フイードチエン2側に
偏倚した領域)は、選別室の左側に配設された二番還元
筒12の吐出口12aからの吐出物、左側に配設された
籾寄せ板17によつて無理に右側に寄せられる扱降し
物、さらに受網5から大量に落下する扱降し物の影響を
可及的に受けることがない領域となつている。そしてこ
こに後述する穀粒量検知体18が配設されている。
【0008】即ち、上記穀粒量検知体18は、フロート
部18bと検知ロツド18aとを用いて構成されるもの
であるが、前記検知ロツド18aは、前後方向、つまり
被選別物の選別移送方向に向けて延びており、そして基
端部(前端部)は左右方向を向いた支軸20を貫通し、
止めボルト20aによつて前後方向位置調整自在に止着
されるが、支軸20は、機枠1a側に設けた略コ字形を
したブラケツト1cに自由回動自在に軸承されており、
これによつて検知ロツド18aは、左右方向の振止めが
なされた状態で上下方向に検知揺動するようになつてい
る。さらに、ブラケツト1cの前面板には穀粒量検知セ
ンサ21が取付けられており、このセンサロツド21a
が前記支軸20を貫通した検知ロツド18aの基端に干
渉し、被選別物量の変化に基づいた検知ロツド18aの
上下揺動変化を検知するようになつている。またブラケ
ツト1cには、検知ロツド18aが上下方向移動自在に
遊嵌する長溝22aが穿設されたストツパガイド22が
設けられており、そうして検知ロツド18aは、長溝2
2aの上下端縁に接当するまでの範囲を上下限として上
下揺動するように設定されているが、下限位置は、揺動
選別体13が揺動上端位置に達したときよりも僅かに上
方に位置するように設定してあつて、フロート部18b
が揺動選別体13に干渉することが無いように配慮され
ている。
部18bと検知ロツド18aとを用いて構成されるもの
であるが、前記検知ロツド18aは、前後方向、つまり
被選別物の選別移送方向に向けて延びており、そして基
端部(前端部)は左右方向を向いた支軸20を貫通し、
止めボルト20aによつて前後方向位置調整自在に止着
されるが、支軸20は、機枠1a側に設けた略コ字形を
したブラケツト1cに自由回動自在に軸承されており、
これによつて検知ロツド18aは、左右方向の振止めが
なされた状態で上下方向に検知揺動するようになつてい
る。さらに、ブラケツト1cの前面板には穀粒量検知セ
ンサ21が取付けられており、このセンサロツド21a
が前記支軸20を貫通した検知ロツド18aの基端に干
渉し、被選別物量の変化に基づいた検知ロツド18aの
上下揺動変化を検知するようになつている。またブラケ
ツト1cには、検知ロツド18aが上下方向移動自在に
遊嵌する長溝22aが穿設されたストツパガイド22が
設けられており、そうして検知ロツド18aは、長溝2
2aの上下端縁に接当するまでの範囲を上下限として上
下揺動するように設定されているが、下限位置は、揺動
選別体13が揺動上端位置に達したときよりも僅かに上
方に位置するように設定してあつて、フロート部18b
が揺動選別体13に干渉することが無いように配慮され
ている。
【0009】さらに検知ロツド18aの基端部には螺子
溝18gが刻設されており、該螺子溝18gには、セン
サロツド21aが干渉する基端より僅かに先端側のスト
ツパガイド長溝22a遊嵌位置と支軸20取付け位置と
のあいだに位置する状態で一対のバランサー23が、互
いに移動ロツクされるよう面接触する状態で螺装されて
いる。そしてこのバランサー23の重量およびセツト位
置は、支軸20を支点として上下方向に揺動する検知ロ
ツド18aについて、フロート部18bが取付けられる
後側が、バランサー23が取付けられる前側よりも僅か
に重くなるように設定されている。
溝18gが刻設されており、該螺子溝18gには、セン
サロツド21aが干渉する基端より僅かに先端側のスト
ツパガイド長溝22a遊嵌位置と支軸20取付け位置と
のあいだに位置する状態で一対のバランサー23が、互
いに移動ロツクされるよう面接触する状態で螺装されて
いる。そしてこのバランサー23の重量およびセツト位
置は、支軸20を支点として上下方向に揺動する検知ロ
ツド18aについて、フロート部18bが取付けられる
後側が、バランサー23が取付けられる前側よりも僅か
に重くなるように設定されている。
【0010】また前記フロート部18bは有底円筒形状
をした中空体で形成されたものであるが、その左右両底
面部18cは、検知ロツド18aの先端に略C字形に形
成された支軸部18dに自由回動自在に軸承されてお
り、これによつてフロート部18aは、揺動選別体13
の揺動選別作用を受けながら移送される被選別物の表面
を転動するようになつている。
をした中空体で形成されたものであるが、その左右両底
面部18cは、検知ロツド18aの先端に略C字形に形
成された支軸部18dに自由回動自在に軸承されてお
り、これによつてフロート部18aは、揺動選別体13
の揺動選別作用を受けながら移送される被選別物の表面
を転動するようになつている。
【0011】また前記揺動選別体13には次のような配
慮が成されている。つまり上側揺動選別部14は、前記
仕切板16によつて左右仕切られる選別始端側は無孔の
波板によつて形成される始端側選別部14aと選別フイ
ン27を用いて構成される終端側選別部14bとによつ
て構成されている。この選別フイン27の背面には、上
下のピン27a、27bが左右両端部から突出するよう
に設けられているが、上側ピン27a同志および下側ピ
ン27b同志は、それぞれ上下の支持プレート27c、
27dに回動自在に軸着されている。上側プレート27
cは、揺動選別体13の側板13aに固着されたブラケ
ツト13bに一体的に固着されており、下側プレート2
7dはブラケツト13bに前後方向摺動自在に支持され
ている。このブラケツト13bには円弧状のガイド孔1
3cが穿設されているが、このガイド孔13cには、選
別フイン27のうちの一部選択されたもの(実施例では
選別方向最も始端側と終端側のもの)の下側ピン27b
が遊嵌している。さらに最も選別始端側の上側ピン27
aの一端には揺動プレート27eの基端部が一体的に固
着されているが、この揺動プレート27eの先端部に
は、作動ピン27fが一体的に固定されている。作動ピ
ン27fは、側板13aに穿設した円弧状のガイド孔1
3dを貫通し、さらに機体側板1dに開設した窓1eを
通つて機外に突出しており、この突出端とインナワイヤ
27gが連結されている。そしてインナワイヤ27gの
後述する駆動モータ37の駆動に基づいた押し引き作動
によつて、上側ピン27aが強制回動せしめられ、これ
によつて選別フイン27が上側ピン27aを支点として
揺動し、隣接する選別フイン27同志の間隙の開閉調整
ができるようになつている。尚、27hはアウタ受け、
27iは復帰弾機である。
慮が成されている。つまり上側揺動選別部14は、前記
仕切板16によつて左右仕切られる選別始端側は無孔の
波板によつて形成される始端側選別部14aと選別フイ
ン27を用いて構成される終端側選別部14bとによつ
て構成されている。この選別フイン27の背面には、上
下のピン27a、27bが左右両端部から突出するよう
に設けられているが、上側ピン27a同志および下側ピ
ン27b同志は、それぞれ上下の支持プレート27c、
27dに回動自在に軸着されている。上側プレート27
cは、揺動選別体13の側板13aに固着されたブラケ
ツト13bに一体的に固着されており、下側プレート2
7dはブラケツト13bに前後方向摺動自在に支持され
ている。このブラケツト13bには円弧状のガイド孔1
3cが穿設されているが、このガイド孔13cには、選
別フイン27のうちの一部選択されたもの(実施例では
選別方向最も始端側と終端側のもの)の下側ピン27b
が遊嵌している。さらに最も選別始端側の上側ピン27
aの一端には揺動プレート27eの基端部が一体的に固
着されているが、この揺動プレート27eの先端部に
は、作動ピン27fが一体的に固定されている。作動ピ
ン27fは、側板13aに穿設した円弧状のガイド孔1
3dを貫通し、さらに機体側板1dに開設した窓1eを
通つて機外に突出しており、この突出端とインナワイヤ
27gが連結されている。そしてインナワイヤ27gの
後述する駆動モータ37の駆動に基づいた押し引き作動
によつて、上側ピン27aが強制回動せしめられ、これ
によつて選別フイン27が上側ピン27aを支点として
揺動し、隣接する選別フイン27同志の間隙の開閉調整
ができるようになつている。尚、27hはアウタ受け、
27iは復帰弾機である。
【0012】一方、33は揚穀筒11に一体的に取付け
られたブラケツトであつて、該ブラケツト33には揺動
プレート35が支軸35aを介して揺動自在に支持され
ている。該揺動プレート35には選別フイン27の開度
量調整をするためのインナワイヤ27gが連動連結され
ている。さらに揺動プレート35の周縁部にはギア35
bが刻設されているが、該ギア35bは駆動モータ37
の出力ギア37aに噛合しており、駆動モータ37の後
述する駆動制御に基づいてインナワイヤ27gの押し引
き作動が成されて、選別フイン27の開度量調整が自動
的に行われる構成になつている。さらにプレート35に
突設したピン35cが、ブラケツト33に固設した検知
センサ38のセンサロツド38aに連繋され、プレート
35の揺動量検知ができる構成になつており、これによ
つて検知センサ38は、選別フイン27の開度量検知セ
ンサを構成している。さらに揺動プレート35の揺動限
界位置にはリミツトスイツチ35d、35eがそれぞれ
配設され、揺動限界位置に達したことを検知する構成に
なつている。
られたブラケツトであつて、該ブラケツト33には揺動
プレート35が支軸35aを介して揺動自在に支持され
ている。該揺動プレート35には選別フイン27の開度
量調整をするためのインナワイヤ27gが連動連結され
ている。さらに揺動プレート35の周縁部にはギア35
bが刻設されているが、該ギア35bは駆動モータ37
の出力ギア37aに噛合しており、駆動モータ37の後
述する駆動制御に基づいてインナワイヤ27gの押し引
き作動が成されて、選別フイン27の開度量調整が自動
的に行われる構成になつている。さらにプレート35に
突設したピン35cが、ブラケツト33に固設した検知
センサ38のセンサロツド38aに連繋され、プレート
35の揺動量検知ができる構成になつており、これによ
つて検知センサ38は、選別フイン27の開度量検知セ
ンサを構成している。さらに揺動プレート35の揺動限
界位置にはリミツトスイツチ35d、35eがそれぞれ
配設され、揺動限界位置に達したことを検知する構成に
なつている。
【0013】次に、前記駆動モータ37の駆動制御の手
順についてブロツク回路図およびフローチヤート図を用
いて説明する。39はマイクロコンピユータユニツトを
用いて構成される制御部であつて、該制御部39には、
前記穀粒量検知センサ21、フイン開度量検知センサ3
8等の各種センサ類、自動−手動を切換える切換えスイ
ツチ40、リミツトスイツチ35d、35e等の各種ス
イツチ類や設定器類が連結されている。そして制御部3
9は、これらから入力した信号に基づいて後述するよう
に前記駆動モータ37等のアクチユエータ類に必要な制
御指令を出力する構成になつている。
順についてブロツク回路図およびフローチヤート図を用
いて説明する。39はマイクロコンピユータユニツトを
用いて構成される制御部であつて、該制御部39には、
前記穀粒量検知センサ21、フイン開度量検知センサ3
8等の各種センサ類、自動−手動を切換える切換えスイ
ツチ40、リミツトスイツチ35d、35e等の各種ス
イツチ類や設定器類が連結されている。そして制御部3
9は、これらから入力した信号に基づいて後述するよう
に前記駆動モータ37等のアクチユエータ類に必要な制
御指令を出力する構成になつている。
【0014】つまり制御部39は、エンジン始動に基づ
いてシステムスタートを行い、初期設定が成される。そ
して前記切換えスイツチ40が自動位置にセツトされて
いると判断された場合に、制御システムのメインルーチ
ンは、穀粒量検知センサ21からの検知値およびフイン
開度量検知センサ38からの検知値に基づいて、選別フ
イン27の開度量制御をするフイン開度量制御ルーチン
等の各種ルーチンがサブルーチンとしてプログラムされ
る。
いてシステムスタートを行い、初期設定が成される。そ
して前記切換えスイツチ40が自動位置にセツトされて
いると判断された場合に、制御システムのメインルーチ
ンは、穀粒量検知センサ21からの検知値およびフイン
開度量検知センサ38からの検知値に基づいて、選別フ
イン27の開度量制御をするフイン開度量制御ルーチン
等の各種ルーチンがサブルーチンとしてプログラムされ
る。
【0015】次に、フイン開度量制御ルーチンについて
説明する。このルーチンは、検知された穀粒量Hに対応
させて選別フイン27の開度量を調整するためにプログ
ラミングされたものであつて、フイン開度量検知センサ
38のフイン開度量検知値Kと穀粒量検知値Hとの比較
判断をする。その場合に、安定制御をすべく不感帯ΔH
が設けられていることは勿論である。つまりフイン開度
量検知値Kが、不感帯ΔHを考慮した状態で、穀粒量検
知値Hよりも大きいか小さいかの判断が成される。そし
て、フイン開度量検知値Kが大きい(K>H+ΔH)と
判断された場合には、駆動モータ37に対して、フイン
開度量を小さくする(つまりインナワイヤ27gを送り
出す)方向に駆動指令が出され、逆にフイン開度量検知
値Kが小さい(K<H−ΔH)と判断された場合には、
駆動モータ37に対して、フイン開度量を大きくする
(つまりインナワイヤ27gを引張る)方向に駆動指令
が出力され、そして両検知値H、Kが一致する(H−Δ
H≦K≦H+ΔH)と判断された場合には、モータ駆動
の停止指令を出力し、この様にしてフイン開度量の調整
制御を、フイードバツク制御に基づいて行うようになつ
ている。
説明する。このルーチンは、検知された穀粒量Hに対応
させて選別フイン27の開度量を調整するためにプログ
ラミングされたものであつて、フイン開度量検知センサ
38のフイン開度量検知値Kと穀粒量検知値Hとの比較
判断をする。その場合に、安定制御をすべく不感帯ΔH
が設けられていることは勿論である。つまりフイン開度
量検知値Kが、不感帯ΔHを考慮した状態で、穀粒量検
知値Hよりも大きいか小さいかの判断が成される。そし
て、フイン開度量検知値Kが大きい(K>H+ΔH)と
判断された場合には、駆動モータ37に対して、フイン
開度量を小さくする(つまりインナワイヤ27gを送り
出す)方向に駆動指令が出され、逆にフイン開度量検知
値Kが小さい(K<H−ΔH)と判断された場合には、
駆動モータ37に対して、フイン開度量を大きくする
(つまりインナワイヤ27gを引張る)方向に駆動指令
が出力され、そして両検知値H、Kが一致する(H−Δ
H≦K≦H+ΔH)と判断された場合には、モータ駆動
の停止指令を出力し、この様にしてフイン開度量の調整
制御を、フイードバツク制御に基づいて行うようになつ
ている。
【0016】同様にして目塞ぎ板30の塞ぎ量制御や唐
箕6の回転数制御がなされるが、詳細は省略する。
箕6の回転数制御がなされるが、詳細は省略する。
【0017】叙述のごとく構成された本考案の実施例に
おいて、選別フイン27の開度量、唐箕6の回転数、目
塞ぎ板30の塞ぎ量等の選別条件は、穀粒量検知センサ
21の検知値に基づいて自動的に調整されるが、上記穀
粒量検知センサ21は、支軸20に対してフロート部1
8bの反対側に設けられたバランサー23によつて、フ
ロート部18bが被選別物の表面に浮くようにバランス
設定された検知フロート18の揺動量検知に基づいて被
選別物量の検知をすることになる。このため、フロート
部18aがその自重や検知ロツド18aの重さのために
被選別物中に沈み込んでしまうことが有効に回避され
て、被選別物の表面に軽く浮いた状態となつて精度良く
穀粒量を検知することになる。従つて、検知誤差の少な
い高精度な検知値に基づいて選別フイン27の開度量等
の選別条件を自動調整できることになつて、選別精度や
選別効率を著しく向上させることができる。
おいて、選別フイン27の開度量、唐箕6の回転数、目
塞ぎ板30の塞ぎ量等の選別条件は、穀粒量検知センサ
21の検知値に基づいて自動的に調整されるが、上記穀
粒量検知センサ21は、支軸20に対してフロート部1
8bの反対側に設けられたバランサー23によつて、フ
ロート部18bが被選別物の表面に浮くようにバランス
設定された検知フロート18の揺動量検知に基づいて被
選別物量の検知をすることになる。このため、フロート
部18aがその自重や検知ロツド18aの重さのために
被選別物中に沈み込んでしまうことが有効に回避され
て、被選別物の表面に軽く浮いた状態となつて精度良く
穀粒量を検知することになる。従つて、検知誤差の少な
い高精度な検知値に基づいて選別フイン27の開度量等
の選別条件を自動調整できることになつて、選別精度や
選別効率を著しく向上させることができる。
【0018】この様に、バランサー23によつてフロー
ト部18bの沈み込みを有効に回避できるものである
が、このバランサー23は、検知ロツド18aの基端を
延長させ、その延長部に設けるものでなく、支軸20位
置と基端のセンサロツド干渉位置との間のスペースを有
効利用して設けられるため、別途バランサー23を配設
するためのスペースを確保する必要もなく、軽量コンパ
クト化に寄与できることになる。そのうえバランサー2
3と検知センサ21とのあいだにストツパガイド22が
配設されていてバランサー23のこれ以上の基端側への
移動が規制され、これによつて、バランサー23を誤つ
て基端側に調整しすぎて検知センサ21を破損したりセ
ツト位置をずらしたりする不具合がなく、もつて検知セ
ンサ21の有効な保護が、検知ロツド18aのガイドを
するストツパガイド22を有効に利用してできるという
利点も有る。
ト部18bの沈み込みを有効に回避できるものである
が、このバランサー23は、検知ロツド18aの基端を
延長させ、その延長部に設けるものでなく、支軸20位
置と基端のセンサロツド干渉位置との間のスペースを有
効利用して設けられるため、別途バランサー23を配設
するためのスペースを確保する必要もなく、軽量コンパ
クト化に寄与できることになる。そのうえバランサー2
3と検知センサ21とのあいだにストツパガイド22が
配設されていてバランサー23のこれ以上の基端側への
移動が規制され、これによつて、バランサー23を誤つ
て基端側に調整しすぎて検知センサ21を破損したりセ
ツト位置をずらしたりする不具合がなく、もつて検知セ
ンサ21の有効な保護が、検知ロツド18aのガイドを
するストツパガイド22を有効に利用してできるという
利点も有る。
【0019】しかもこのバランサー23は、一対のもの
を面接触することによつて移動しないようロツクされる
ため、バランス調整が、一対のバランサー23を各々螺
子溝18g回りに回転させるだけででき、もつて調整操
作が簡単かつ容易であつて、作業性の改善が計れること
になる。
を面接触することによつて移動しないようロツクされる
ため、バランス調整が、一対のバランサー23を各々螺
子溝18g回りに回転させるだけででき、もつて調整操
作が簡単かつ容易であつて、作業性の改善が計れること
になる。
【0020】そのうえ、検知ロツド18aは、支軸20
を支点とする左右方向の確実な振止めがなされた状態で
上下方向に揺動するように機体側に支持されているの
で、フロート部18bが揺動選別体13の揺動作用をう
けて揺動する選別体の表面に浮くものであつても、その
上下変動のみが穀粒量検知センサ21に伝えられること
になつて、より一段と誤差の少ない高精度の穀粒量検知
ができる。
を支点とする左右方向の確実な振止めがなされた状態で
上下方向に揺動するように機体側に支持されているの
で、フロート部18bが揺動選別体13の揺動作用をう
けて揺動する選別体の表面に浮くものであつても、その
上下変動のみが穀粒量検知センサ21に伝えられること
になつて、より一段と誤差の少ない高精度の穀粒量検知
ができる。
【0021】
【作用効果】以上要するに、本考案は叙述の如く構成さ
れたものであるから、選別フインの開度量制御等の選別
条件を自動制御を、フロート部が形成された被選別物量
検知体の検知に基づいて行うことになるが、被選別物量
検知体は、基端側に設けたバランサーによつて、先端側
に形成されるフロート部が被選別物の表面に浮くように
バランス設定することができ、このため、フロート部が
その自重や検知ロツドの重さのために被選別物中に沈み
込んでしまうようなことがない。しかも、検知ロツド
は、支軸を支点とする左右方向の確実な振止めがなされ
た状態で上下方向に揺動するよう支持されているので、
検知ロツドが左右に振れて、被選別物量検知が不安定に
なつてしまうことがない。
れたものであるから、選別フインの開度量制御等の選別
条件を自動制御を、フロート部が形成された被選別物量
検知体の検知に基づいて行うことになるが、被選別物量
検知体は、基端側に設けたバランサーによつて、先端側
に形成されるフロート部が被選別物の表面に浮くように
バランス設定することができ、このため、フロート部が
その自重や検知ロツドの重さのために被選別物中に沈み
込んでしまうようなことがない。しかも、検知ロツド
は、支軸を支点とする左右方向の確実な振止めがなされ
た状態で上下方向に揺動するよう支持されているので、
検知ロツドが左右に振れて、被選別物量検知が不安定に
なつてしまうことがない。
【0022】そのうえ、前述したようにバランサーによ
つてフロート部の沈み込みを有効に回避できるものであ
るが、このバランサーは、検知ロツドの基端を延長さ
せ、その延長部に設けるものでなく、支軸位置と基端の
センサロツド干渉位置との間のスペースを有効利用して
設けられるため、別途バランサーを配設するためのスペ
ースを別途確保する必要がなく、軽量コンパクト化に寄
与できることになる。
つてフロート部の沈み込みを有効に回避できるものであ
るが、このバランサーは、検知ロツドの基端を延長さ
せ、その延長部に設けるものでなく、支軸位置と基端の
センサロツド干渉位置との間のスペースを有効利用して
設けられるため、別途バランサーを配設するためのスペ
ースを別途確保する必要がなく、軽量コンパクト化に寄
与できることになる。
【図1】脱穀機の内部側面図である。
【図2】同上内部平面図である。
【図3】同上正面図である。
【図4】穀粒量検知フロートの取付状態を示す要部平面
図である。
図である。
【図5】同上縦断面図である。
【図6】同上背面図である。
【図7】(A)はフロート部の断面図、(B)は同前側
面図である。
面図である。
【図8】選別フインの要部側面図である。
【図9】同上一部切欠き平面図である。
【図10】ブラケツトの正面図である。
【図11】同上平面図である。
【図12】制御機構の概略構成を示すブロツク図であ
る。
る。
【図13】メインルーチンのフローチヤート図である。
【図14】フイン開度量制御ルーチンのフローチヤート
図である。
図である。
【図15】検知値とフイン開度の関係を示すグラフであ
る。
る。
1 脱穀機 13 揺動選別体 18 穀粒量検知体 18a 検知ロツド 18b フロート部 20 支軸 21 検知センサ 23 バランサー
Claims (1)
- 【請求項1】 扱室で脱穀処理された扱降し物を揺動選
別体で選別する穀粒選別装置に、前記揺動選別体上に落
下した被選別物の量を検知する被選別物量検知体を設け
るに、該検知体は、被選別物の表面に浮かぶフロート部
と、該フロート部が先端に設けられる検知ロツドと、該
検知ロツドの基端部が貫通取付けされ、かつ機枠側に回
動自在に軸支される支軸と、検知センサに干渉する検知
ロツド基端位置および支軸取付け位置のあいだの間隙に
設けられるバランサーとで構成したことを特徴とする穀
粒選別装置における被選別物量検知体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP953191U JP2531210Y2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | 穀粒選別装置における被選別物量検知体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP953191U JP2531210Y2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | 穀粒選別装置における被選別物量検知体構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04100340U JPH04100340U (ja) | 1992-08-31 |
JP2531210Y2 true JP2531210Y2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=31742248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP953191U Expired - Lifetime JP2531210Y2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | 穀粒選別装置における被選別物量検知体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2531210Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-02-01 JP JP953191U patent/JP2531210Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04100340U (ja) | 1992-08-31 |
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