JP2542031Y2 - パワショベルのスイング旋回切換え装置 - Google Patents
パワショベルのスイング旋回切換え装置Info
- Publication number
- JP2542031Y2 JP2542031Y2 JP4338791U JP4338791U JP2542031Y2 JP 2542031 Y2 JP2542031 Y2 JP 2542031Y2 JP 4338791 U JP4338791 U JP 4338791U JP 4338791 U JP4338791 U JP 4338791U JP 2542031 Y2 JP2542031 Y2 JP 2542031Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- swing
- lever
- power shovel
- turning
- valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Operation Control Of Excavators (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は1本の操作レバーでブ
ームのスイングと旋回を可能にしたパワショベルのスイ
ング旋回切換え装置に関する。
ームのスイングと旋回を可能にしたパワショベルのスイ
ング旋回切換え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来パワショベルは自走自在な下部走行
体上に上部旋回体が旋回自在に設けられ,この上部旋回
体の前部にバケット作業機が装着されている。上記バケ
ット作業機はブームを有していて,このブームの基端部
をスイング機構を介して上部旋回体に装着することによ
り,上部旋回体に対してブームがスイングできるように
したパワショベルもある。
体上に上部旋回体が旋回自在に設けられ,この上部旋回
体の前部にバケット作業機が装着されている。上記バケ
ット作業機はブームを有していて,このブームの基端部
をスイング機構を介して上部旋回体に装着することによ
り,上部旋回体に対してブームがスイングできるように
したパワショベルもある。
【0003】上記のようなパワショベルは図8に示すよ
うに,運転席a前方のフロアb上に各種の操作レバーc
とともにブームをスイングするスイング操作ペダルdが
設置されていて,足でこのスイング操作ペダルdを操作
することによりブームのスイング動作を制御できるよう
になっている。
うに,運転席a前方のフロアb上に各種の操作レバーc
とともにブームをスイングするスイング操作ペダルdが
設置されていて,足でこのスイング操作ペダルdを操作
することによりブームのスイング動作を制御できるよう
になっている。
【0004】しかし近年では都市化とともに都市の狭い
場所でも作業ができるようにパワショベルも小型化され
ており,これに伴い運転席a前方のフロアbのスペース
が少なくなってスイング操作ペダルdを設置するのが困
難となっている。このため従来では上記旋回体の旋回と
ブームのスイングを1本の操作レバーで操作できるよう
にしたパワショベルも生産されている。
場所でも作業ができるようにパワショベルも小型化され
ており,これに伴い運転席a前方のフロアbのスペース
が少なくなってスイング操作ペダルdを設置するのが困
難となっている。このため従来では上記旋回体の旋回と
ブームのスイングを1本の操作レバーで操作できるよう
にしたパワショベルも生産されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし上記従来のパワ
ショベルではブームのスイングと上部旋回体の旋回を切
換えるのに切換えバルブeを使用している。このため図
9に示すように運転席aの下部などに切換えバルブeを
設置するためのスペースを必要としたり,切換えバルブ
eには図10の油圧回路で示すように多くの配管が接続さ
れるため,運転席aの下方に切換えバルブeや配管を収
容するスペースが確保できない超小型のパワショベルに
は実施ができない不具合があった。
ショベルではブームのスイングと上部旋回体の旋回を切
換えるのに切換えバルブeを使用している。このため図
9に示すように運転席aの下部などに切換えバルブeを
設置するためのスペースを必要としたり,切換えバルブ
eには図10の油圧回路で示すように多くの配管が接続さ
れるため,運転席aの下方に切換えバルブeや配管を収
容するスペースが確保できない超小型のパワショベルに
は実施ができない不具合があった。
【0006】またブームスイングと旋回に同じ油圧系を
使用し,かつ旋回モータ保護のため油圧を低く設定して
いることから,図11に示すように上部旋回体gを旋回さ
せると,この影響を受けてスイングシリンダh内の保持
圧が変動し,バケットiが左右へ揺れる所謂スイング流
れが発生する不具合があった。この考案は上記不具合を
改善する目的でなされたもので,少ないスペースに設置
可能で,しかもスイング流れが発生することのないパワ
ショベルのスイング,旋回切換え装置を提供しようとす
るものである。
使用し,かつ旋回モータ保護のため油圧を低く設定して
いることから,図11に示すように上部旋回体gを旋回さ
せると,この影響を受けてスイングシリンダh内の保持
圧が変動し,バケットiが左右へ揺れる所謂スイング流
れが発生する不具合があった。この考案は上記不具合を
改善する目的でなされたもので,少ないスペースに設置
可能で,しかもスイング流れが発生することのないパワ
ショベルのスイング,旋回切換え装置を提供しようとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するために,一本の操作レバーにより旋回操作弁及び
スイング操作弁を操作して上部旋回体の旋回とブームの
スイングを行うパワショベルにおいて,上記旋回操作弁
及びスイング操作弁のスプールに一端側が接続されたヨ
ークをノブまたは切換えレバーにより回転して,これら
ヨークの他端側を,操作レバー側に接続されたレバーに
選択的に係合することにより,スイングと旋回が切換え
られるようにしたものである。
成するために,一本の操作レバーにより旋回操作弁及び
スイング操作弁を操作して上部旋回体の旋回とブームの
スイングを行うパワショベルにおいて,上記旋回操作弁
及びスイング操作弁のスプールに一端側が接続されたヨ
ークをノブまたは切換えレバーにより回転して,これら
ヨークの他端側を,操作レバー側に接続されたレバーに
選択的に係合することにより,スイングと旋回が切換え
られるようにしたものである。
【0008】
【作用】上記構成により切換え弁などの油圧機器を必要
とせずにスイングと旋回が切換えられるため,油圧機器
を設置するためのスペースが不要になると共に,スイン
グと旋回を別系統にできるため,スイング流れなどの発
生も防止できる。
とせずにスイングと旋回が切換えられるため,油圧機器
を設置するためのスペースが不要になると共に,スイン
グと旋回を別系統にできるため,スイング流れなどの発
生も防止できる。
【0009】
【実施例】この考案の一実施例を図1ないし図4に示す
図面を参照して詳述する。図2は図示しないパワショベ
ルの操作レバー群を示す分解斜視図で,この図で1はブ
ーム及びバケットを操作する操作レバー,2は左右走行
操作とブレードの上下動を操作する操作レバー,3は上
部旋回体の旋回とブームスイングを操作する操作レバー
を示す。そしてこれら操作レバー1ないし3はリンク群
4を介して操作弁群5に接続されている。
図面を参照して詳述する。図2は図示しないパワショベ
ルの操作レバー群を示す分解斜視図で,この図で1はブ
ーム及びバケットを操作する操作レバー,2は左右走行
操作とブレードの上下動を操作する操作レバー,3は上
部旋回体の旋回とブームスイングを操作する操作レバー
を示す。そしてこれら操作レバー1ないし3はリンク群
4を介して操作弁群5に接続されている。
【0010】6はこの考案のスイング旋回切換え装置で
図2に示すように構成されている。すなわち上記操作弁
群5に設けられた旋回操作弁51 とスイング操作弁52
のスプール5a,5bに接続されたヨーク7,8に長孔
7a,8aが穿設されていて,これら長孔7a,8aに
レバー9,10の一端が係合されている。上記レバー9,
10の他端は回転軸11に固着されていて,回転軸11の一端
側に設けられたノブ12により回転軸11を回転することに
より,上記ヨーク7,8がレバー9,10を介して回動で
きるようになっている。
図2に示すように構成されている。すなわち上記操作弁
群5に設けられた旋回操作弁51 とスイング操作弁52
のスプール5a,5bに接続されたヨーク7,8に長孔
7a,8aが穿設されていて,これら長孔7a,8aに
レバー9,10の一端が係合されている。上記レバー9,
10の他端は回転軸11に固着されていて,回転軸11の一端
側に設けられたノブ12により回転軸11を回転することに
より,上記ヨーク7,8がレバー9,10を介して回動で
きるようになっている。
【0011】また上記ヨーク7,8の上端側近傍には操
作レバー3にリンク4aを介して接続されたレバー13が
設けられていて,ノブ12により回転軸11を旋回側へ回す
と,旋回用のヨーク7の上端に設けられたピン7bが上
記レバー13の切欠13aと係合し,スイング側へ回転軸11
を回すと,スイング用のヨーク8の上端に設けられたピ
ン8bがレバー13の切欠13bに係合するようになってい
る。
作レバー3にリンク4aを介して接続されたレバー13が
設けられていて,ノブ12により回転軸11を旋回側へ回す
と,旋回用のヨーク7の上端に設けられたピン7bが上
記レバー13の切欠13aと係合し,スイング側へ回転軸11
を回すと,スイング用のヨーク8の上端に設けられたピ
ン8bがレバー13の切欠13bに係合するようになってい
る。
【0012】次に作用を説明すると,作業中上部旋回体
(図示せず)を旋回するに当ってはノブ12により回転軸
11を旋回方向へ回転する。これによって旋回用ヨーク8
の上端がピン8bを介してレバー13の切欠13aへ図3に
示すように係合され,スイング用ヨーク8の上端はレバ
ー13により切離される。これによって操作レバー3によ
り旋回操作弁51 が操作できるため,操作レバー3によ
り上部旋回体の旋回を行うことができる。
(図示せず)を旋回するに当ってはノブ12により回転軸
11を旋回方向へ回転する。これによって旋回用ヨーク8
の上端がピン8bを介してレバー13の切欠13aへ図3に
示すように係合され,スイング用ヨーク8の上端はレバ
ー13により切離される。これによって操作レバー3によ
り旋回操作弁51 が操作できるため,操作レバー3によ
り上部旋回体の旋回を行うことができる。
【0013】また作業機をスイングさせる場合は,ノブ
12により回転軸11をスイング方向へ回転させる。これに
よってスイング用ヨーク8の上端がピン8bを介してレ
バー13の切欠13bに図4に示すように係合され,旋回用
ヨーク8の上端はレバー13より切離されるため,操作レ
バー3により作業機のスイング操作が行えるようにな
る。
12により回転軸11をスイング方向へ回転させる。これに
よってスイング用ヨーク8の上端がピン8bを介してレ
バー13の切欠13bに図4に示すように係合され,旋回用
ヨーク8の上端はレバー13より切離されるため,操作レ
バー3により作業機のスイング操作が行えるようにな
る。
【0014】なお図5ないし図7はスイング旋回切換え
装置の別の実施例を示すもので次にこれを説明すると,
旋回用ヨーク7及びスイング用ヨーク8の上端にリンク
15を介して切換えレバー16が接続されていて,この切換
えレバー16を旋回方向へ回転すると図に示すように旋回
用ヨーク7の上端がピン7bを介してレバー13の切欠13
aと係合し,スイング用ヨーク8の上端はレバー13より
切離される。また切換えレバー16をスイング方向へ回転
するとスイング用ヨーク8の上端がピン8bを介してレ
バー13の切欠13bに係合され,旋回用ヨーク7はレバー
13より切離されるようになっており,その他の動作は上
記第1の実施例と同様なので省略する。
装置の別の実施例を示すもので次にこれを説明すると,
旋回用ヨーク7及びスイング用ヨーク8の上端にリンク
15を介して切換えレバー16が接続されていて,この切換
えレバー16を旋回方向へ回転すると図に示すように旋回
用ヨーク7の上端がピン7bを介してレバー13の切欠13
aと係合し,スイング用ヨーク8の上端はレバー13より
切離される。また切換えレバー16をスイング方向へ回転
するとスイング用ヨーク8の上端がピン8bを介してレ
バー13の切欠13bに係合され,旋回用ヨーク7はレバー
13より切離されるようになっており,その他の動作は上
記第1の実施例と同様なので省略する。
【0015】
【考案の効果】この考案は以上詳述したように,スイン
グと旋回をノブ操作で可能にしたことから,従来の切換
えバルブを使用するものに比べて切換えバルブを設置す
るスペースを必要とせず,小型のパワショベルにも容易
に設置することができる。
グと旋回をノブ操作で可能にしたことから,従来の切換
えバルブを使用するものに比べて切換えバルブを設置す
るスペースを必要とせず,小型のパワショベルにも容易
に設置することができる。
【0016】またスイングと旋回の油圧回路を別系統と
することができるため,スイング流れが発生するのを防
止することができると共に,スイングへ切換えるとスイ
ング操作弁のみしか操作できないため,狭い場所で作業
機をスイングさせながら作業している場合不用意に上部
旋回体が旋回することがないので,作業が安全に行える
ようになる。しかも切換えバルブなどの油圧機器を必要
としないので,容易かつ安価に実施することができる。
することができるため,スイング流れが発生するのを防
止することができると共に,スイングへ切換えるとスイ
ング操作弁のみしか操作できないため,狭い場所で作業
機をスイングさせながら作業している場合不用意に上部
旋回体が旋回することがないので,作業が安全に行える
ようになる。しかも切換えバルブなどの油圧機器を必要
としないので,容易かつ安価に実施することができる。
【図1】この考案の一実施例になるスイング旋回切換え
装置を採用したパワショベルの操作系を示す分解斜視図
である。
装置を採用したパワショベルの操作系を示す分解斜視図
である。
【図2】スイング旋回切換え装置の分解斜視図である。
【図3】旋回切換え時の作用説明図である。
【図4】スイング切換え時の作用説明図である。
【図5】他の実施例になるスイング旋回切換え装置の斜
視図である。
視図である。
【図6】同旋回切換え時の作用説明図である。
【図7】同スイング切換え時の作用説明図である。
【図8】従来のパワショベルの斜視図である。
【図9】従来のパワショベルの斜視図である。
【図10】従来のパワショベルの油圧回路を示す回路図で
ある。
ある。
【図11】従来のパワショベルの作用説明図である。
3 操作レバー 51 旋回操作弁 52 スイング操作弁 5a スプール 5b スプール 7 ヨーク 8 ヨーク 12 ノブ 16 切換えレバー
Claims (1)
- 【請求項1】 一本の操作レバー3により旋回操作弁5
1 及びスイング操作弁52 を操作して上記旋回体の旋回
とブームのスイングを行うパワショベルにおいて,上記
旋回操作弁51 及びスイング操作弁52 のスプール5
a,5bに一端側が接続されたヨーク7,8をノブ12ま
たは切換えレバー16により回転して,これらヨーク7,
8の他端側を,操作レバー3側に接続されたレバー13に
選択的に係合することにより,スイングと旋回が切換え
られるようになるパワショベルのスイング旋回切換え装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4338791U JP2542031Y2 (ja) | 1991-05-15 | 1991-05-15 | パワショベルのスイング旋回切換え装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4338791U JP2542031Y2 (ja) | 1991-05-15 | 1991-05-15 | パワショベルのスイング旋回切換え装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04130354U JPH04130354U (ja) | 1992-11-30 |
JP2542031Y2 true JP2542031Y2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=31923727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4338791U Expired - Lifetime JP2542031Y2 (ja) | 1991-05-15 | 1991-05-15 | パワショベルのスイング旋回切換え装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2542031Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-15 JP JP4338791U patent/JP2542031Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04130354U (ja) | 1992-11-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |