JPH11158929A - 油圧ショベル操作用のパイロット弁装置 - Google Patents

油圧ショベル操作用のパイロット弁装置

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JPH11158929A
JPH11158929A JP32620597A JP32620597A JPH11158929A JP H11158929 A JPH11158929 A JP H11158929A JP 32620597 A JP32620597 A JP 32620597A JP 32620597 A JP32620597 A JP 32620597A JP H11158929 A JPH11158929 A JP H11158929A
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JP
Japan
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valve device
pilot valve
lever
operating
console box
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JP32620597A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Matsuzaki
浩 松崎
Wataru Otsu
渉 大津
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 左操作レバーの前後・左右の操作方向を容易
に変更可能である油圧ショベル操作用のパイロット弁装
置を提供すること。 【解決手段】 左操作レバー1を有している左側パイロ
ット弁装置2を、操縦席43左側の左コンソールボック
ス3へ装着しており、左コンソールボックス3と左側パ
イロット弁装置2との間に、左操作レバー1の前後・左
右の操作方向を変更する位置まで左パイロット弁装置2
を案内するプレート15,ボルト14a〜14d及び長
穴18a,18bからなる案内手段を設けており、左パ
イロット弁装置2に取り付けた操作パターン変更レバー
16を操作し、左操作レバー1の前後・左右の操作方向
を変更する位置まで左パイロット弁装置2を左コンソー
ルボックス3に対して回転することで、左操作レバー1
による旋回モータ用方向切換弁51とアームシリンダ用
方向切換弁49の操作方向を前後・左右へ任意に変更で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧を用いて駆動
される旋回モータ,アームシリンダなどを含む複数のア
クチュエータを備えた油圧ショベルに好適に用いられる
パイロット弁装置に係わり、特に旋回モータ用方向切換
弁及びアームシリンダ用方向切換弁を操作する操作レバ
ーの操作方式が異なるメーカ間において操作レバーの操
作方式を共通化し得るようにしたパイロット弁装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の旋回モータ用方向切換弁及びアー
ムシリンダ用方向切換弁を遠隔操作するためのパイロッ
ト弁装置を備えた油圧ショベルは、例えば特開平2−3
5126号公報、特開平5−255952号公報及び実
開平3−18265号公報によって知られている。これ
らに記載された油圧ショベルのパイロット弁装置は、旋
回体上に載置された運転室内で、操縦席前方の両側に位
置する左・右コンソールボックスに装着されており、オ
ペレータの左側に位置する左側パイロット弁装置の左操
作レバーを左手で前後・左右に操作することによって旋
回モータ用方向切換弁及びアームシリンダ用方向切換弁
を操作することが可能であり、オペレータの右側に位置
する右側パイロット弁装置の右操作レバーを右手で前後
・左右に操作することによってブームシリンダ用方向切
換弁及びバケットシリンダ用方向切換弁を操作すること
が可能である。このことについて、図8から図16を用
いて詳細に説明する。
【0003】図において、30は走行体、31は該走行
体30上に旋回可能に取り付けられた旋回体、32は該
旋回体31上の前側に載置された運転室、33は旋回体
31上の運転室32の側方位置に設けられた作業リンク
機構である。該作業リンク機構33は、ブーム34,ア
ーム35,バケット36等から構成されており、これら
はブームシリンダ37,アームシリンダ38,バケット
シリンダ39によって作動するようになっている。40
は旋回体31を旋回させるための旋回モータ、41,4
2は図9及び図10に示したように運転室32内で操縦
席43前方の両側に位置する左・右コンソールボックス
44,45に装着された左側・右側パイロット弁装置4
6,47の左・右操作レバーを示している。左操作レバ
ー41は図11に示したように、操作方向A,B,C,
Dを有しており、右操作レバー42は操作方向E,F,
G,Hを有している。以下の説明では、図8に示したよ
うに、アーム35のダンプ動作をa、クラウド動作をb
とし、旋回モータ40の旋回左動作をc、旋回モータ4
0の旋回右動作をdとし、ブーム34の上げ動作をe、
ブーム34の下げ動作をfとし、さらにバケット36の
クラウド動作をg、バケット36のダンプ動作をhとし
て述べる。
【0004】図12に示したように、例えばX社の左・
右操作レバー41,42の操作方向A〜Hとブームシリ
ンダ37,アームシリンダ38,バケットシリンダ39
及び旋回モータ40との関係は、A方向(左方向)がア
ームダンプa、B方向(右方向)がアームクラウドb、
C方向(後方向)が旋回左c、D方向(前方向)が旋回
右d、E方向(後方向)がブーム上げe、F方向(前方
向)がブーム下げf、G方向(左方向)がバケットクラ
ウドg、H方向(右方向)がバケットダンプhの各動作
を行わせるようになっている。これに対し、図13に示
したように、ISO規格で決められた操作方式と同様で
あるY社の左・右操作レバー41,42の操作方向A〜
Hとブームシリンダ37,アームシリンダ38,バケッ
トシリンダ39及び旋回モータ40との関係は、左操作
レバー41側が上記X社と相違しており、A方向(左方
向)が旋回左c、B方向(右方向)が旋回右d、C方向
(後方向)がアームクラウドb、D方向(前方向)がア
ームダンプaとなっており、右操作レバー42について
は、図7に示したX社の関係と同一の操作方向となって
いる。
【0005】このように、X社の油圧ショベルの操作方
式に馴れたオペレータにとっては、左操作レバー41の
操作方向が前後・左右で丁度反対であるので、Y社の操
作方式は不馴れなために操作しずらく、ゆえに危険性を
伴うこととなっていた。また、1台の油圧ショベルを異
なった操作方式に馴れている複数のオペレータが操作す
る場合、あるいは不特定の者に貸与するリース業社等に
おいては、非常に不便であった。
【0006】そこで、従来では図14及び図15に示し
たように、ブームシリンダ用方向切換弁48,アームシ
リンダ用方向切換弁49,バケットシリンダ用方向切換
弁50及び旋回モータ用方向切換弁40の各2つのパイ
ロット室と、左操作レバー41の前後方向の操作でその
操作量に応じたパイロット圧力を出力する一対の減圧弁
52,53、左操作レバー41の左右方向の操作でその
操作量に応じたパイロット圧力を出力する一対の減圧弁
54,55及び右操作レバー42の前後方向の操作でそ
の操作量に応じたパイロット圧力を出力する一対の減圧
弁56,57、右操作レバー42の左右方向の操作でそ
の操作量に応じたパイロット圧力を出力する一対の減圧
弁58,59とをそれぞれ接続する8つのパイロット配
管中に、8つの入力ポートL1〜L8と8つの出力ポー
トN1〜N8とを備えた操作パターン切換用切換弁60
が介在されている。切換弁60の具体的な構造は、図1
5に示した断面図のようになっており、多角面で形成さ
れたケーシング61には上記8つの入力ポートL1〜L
8と8つの出力ポートN1〜N8とが分散して設けられ
ており、切換レバー62によりケーシング61内に摺動
可能に挿入されたスプール63を回転させることによっ
て、X社の操作方式を取ることができる第1切換位置
と、Y社の操作方式を取ることができる第2切換位置と
に容易に切り替えることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来技術の上
記切換弁60は、操縦席43の近傍に配置された左・右
操作レバー41,42で操作される8つの減圧弁52〜
59と運転室32の周辺(例えば後方)位置に配置され
た4つの各方向切換弁48〜51との間に配置させる必
要があるため、図16に示したように、運転室32内に
おける操縦席43の後方位置に設置場所を設けている。
この位置は、切換弁60の切換が必要な時以外は、オペ
レータの操作の邪魔にならない所である。しかし、運転
室32内には油圧ショベルを制御するための色々な制御
機器が配置されていることから、上記の設置場所を確保
することが非常に難しくなっていた。また、上記切換弁
60は図15に示したように、たいへん複雑な構造にな
っていることから高額であった。
【0008】本発明は上記課題に鑑み成されたものであ
って、その目的とするところは、旋回モータ用方向切換
弁及びアームシリンダ用方向切換弁を操作する左操作レ
バーの前後・左右の操作方向を操作パターン切換用切換
弁を用いることなく容易に変更可能である油圧ショベル
操作用のパイロット弁装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、旋回モータ用方向切換弁を制御する一対
の減圧弁及びアームシリンダ用方向切換弁を制御する一
対の減圧弁を十字に交叉する位置に配置し、かつ各減圧
弁を操作する左操作レバーを有している左側パイロット
弁装置と、ブームシリンダ用方向切換弁を制御する一対
の減圧弁及びバケットシリンダ用方向切換弁を制御する
一対の減圧弁を十字に交叉する位置に配置し、かつ各減
圧弁を操作する右操作レバーを有している右側パイロッ
ト弁装置と、操縦席の左右位置に配置し、かつ左位置に
左側パイロット弁装置、右位置に右側パイロット弁装置
を装着した左・右コンソールボックスと、を備えた油圧
ショベル操作用のパイロット弁装置に適用される。
【0010】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記左コンソールボックスと前記左側パイロッ
ト弁装置との間に、前記左操作レバーの前後・左右の操
作方向を変更する位置まで左パイロット弁装置を案内す
る案内手段を設け、左パイロット弁装置に操作パターン
変更レバーを取り付けたことにある。
【0011】上記の構成によれば、操作パターン変更レ
バーを操作し、左操作レバーの前後・左右の操作方向を
変更する位置まで左パイロット弁装置を案内手段で案内
しながら左コンソールボックスに対して回転すること
で、左操作レバーによる旋回モータ用方向切換弁とアー
ムシリンダ用方向切換弁の操作方向を前後・左右へ任意
に変更する。
【0012】また、請求項2の発明では、前記操作パタ
ーン変更レバーを前記左側パイロット弁装置にねじ込み
により取り付けたことにある。
【0013】これにより、操作パターン変更レバーによ
って左パイロット弁装置を回転する時以外は、操作パタ
ーン変更レバーを左パイロット弁装置から外せる。
【0014】そして、請求項3の発明では、前記案内手
段は、前記左側パイロット弁装置を前記左コンソールボ
ックスに装着する4つのボルトと、そのうちの隣り合う
2つのボルト間に設けた少なくとも1つの長穴とを有す
ることにある。
【0015】これにより、左側パイロット弁装置の左コ
ンソールボックスへの装着用のボルトを利用して、左側
パイロット弁装置の回転を行う。
【0016】さらに、請求項4の発明では、前記操作パ
ターン変更レバーの一端側を前記左コンソールボックス
内で前記左側パイロット弁装置に取り付け、他端側を左
コンソールボックスに形成した長穴を貫いて突出させた
ことにある。
【0017】これにより、操作パターン変更レバーを左
コンソールボックスの長穴に沿って操作し、左操作レバ
ーの前後・左右の操作方向を変更する位置まで左パイロ
ット弁装置を案内手段で案内しながら左コンソールボッ
クスに対して回転することで、左操作レバーによる旋回
モータ用方向切換弁とアームシリンダ用方向切換弁の操
作方向を前後・左右へ任意に変更する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
及び図2を用いて説明する。なお、前述した従来技術と
同様な構成要素には同一の符号を付して、その説明を省
略する。
【0019】1はアームシリンダ用方向切換弁49及び
旋回モータ用方向切換弁51を遠隔操作する左操作レバ
ーであって、その左操作レバーは運転室32内で操縦席
43前方の左側に位置する左コンソールボックス3に装
着された左側パイロット弁装置2を制御するものであ
る。なお、図1には図示していないが操縦席43前方の
右側に位置する右コンソールボックスには、図7に示し
た右側パイロット弁装置4が装着されている。
【0020】左側パイロット弁装置2は、図2ないし図
6に示したように、ケーシング6における十字に交叉す
る位置に穿設された4つのスプール穴にそれぞれ挿入さ
れた4つの減圧弁のスプール5(図5ではそのうちの2
つを示している)と、その各スプール5に対して制御用
の圧油を油圧源から導くポンプポート7と、各スプール
5の作動によって生じる制御圧を出力する4つの出力ポ
ート8a,8b,9a,9bと、各スプール5の否動作
時に4つの出力ポート8a,8b,9a,9bをタンク
へ連絡させるタンクポート10と、各スプール5をバネ
に抗してそれぞれ作動させる各プッシュロッド11と、
各プッシュロッド11を左操作レバー1の操作量に応じ
て移動させるカム部材12と、左操作レバー1を十字方
向に操作自在に支持する自在継手を一方に備え他方のネ
ジ結合部をケーシング6に結合させた支持部材13と、
各プッシュロッド11のストッパー抑えの役目及びケー
シング6を4本のボルト14a〜14dによって左コン
ソールボックス3に装着する役目をするプレート15
と、から概ね構成されている。なお、プレート15は支
持部材13によってケーシング6に固定されている。
【0021】左側パイロット弁装置2のケーシング6に
は、操作パターン変更レバー16の一端側のネジ部がね
じ込まれている。操作パターン変更レバー16の他端側
のノブは、左コンソールボックス3における外側位置で
かつ、左側パイロット弁装置2の装着位置付近に設けた
長穴17を貫いて突出している。
【0022】長穴17は、左側パイロット弁装置2のケ
ーシング6の外周に沿って形成されており、かつその長
さは前記ボルト14aとそれと隣り合う前記ボルト14
bとの距離及び前記ボルト14cとそれと隣り合う前記
ボルト14dとの距離とほぼ同じくらいになっている。
【0023】前記プレート15には、ケーシング6への
ボルト14aの取付位置からボルト14bの取付位置ま
で円弧状の長穴18aが設けられていると共に、ケーシ
ング6へのボルト14cの取付位置からボルト14dの
取付位置まで円弧状の長穴18bが設けられている。円
弧状の長穴18a,18bは、ほぼ等間隔に配置された
ボルト14a〜14dのほぼ中心位置を中心とする円軌
跡上に形成されている。 前記プレート15,ボルト1
4a〜14d及び長穴18a,18bは、案内手段を構
成している。
【0024】前記4つの出力ポート8a,8b,9a,
9bは、図6に示したように、出力ポート8a,8bが
アームシリンダ用方向切換弁49の左・右パイロット室
にそれぞれパイロット配管19a,19bを介して接続
されているので、左操作レバー1の左右操作でパイロッ
ト制御圧をアームシリンダ用方向切換弁49へ出力でき
るようになっており、出力ポート9a,9bが旋回モー
タ用方向切換弁51の左・右パイロット室にそれぞれパ
イロット配管20a,20bを介して接続されているの
で、左操作レバー1の前後操作でパイロット制御圧を旋
回モータ用方向切換弁51へ出力できるようになってい
る。
【0025】前記ケーシング6には、図7に示したよう
に、前記パイロット配管19a,19b,20a,20
bの他に、一方側が油圧源に接続されたポンプ配管21
の他方側及び、一方側がタンクに接続されたタンク配管
22の他方側が接続されており、それら6本の配管は途
中位置でクリップバンド23によって束ねられている。
次に、上記構成による作用について説明する。
【0026】上述したように、図1ないし図7に示した
状態では、左操作レバー1の左右操作によって左側パイ
ロット弁装置2の左右位置のスプール5が動作し、これ
により出力ポート8aもしくは出力ポート8bにパイロ
ット制御圧が立ち、この圧力に応じてアームシリンダ用
方向切換弁49が中立位置から左右の切換位置に切り替
わる。また、左操作レバー1の前後操作によって同様に
左側パイロット弁装置2の上下位置のスプール5が動作
し、これにより出力ポート9aもしくは出力ポート9b
にパイロット制御圧が立ち、この圧力に応じて旋回モー
タ用方向切換弁51が中立位置から左右の切換位置に切
り替わる。この操作方式は、従来の技術で述べたX社の
ものである。
【0027】X社の操作方式から上述のY社の操作方式
に変える場合には、まずボルト14bとボルト14dと
を左コンソールボックス3及びプレート15から取り外
し、かつボルト14aとボルト14cとを任意量だけ左
コンソールボックス3に対してゆるめてプレート15が
移動できる状態にする。次に左コンソールボックス3の
外側に位置している操作パターン変更レバー16のノブ
を持ち、該レバー16を長穴17に沿って想像線の位置
まで移動する。この時、ボルト14aとボルト14cと
がそれぞれ長穴18a,18bに案内されているため、
プレート15及びこれと一体であるパイロット切換弁装
置2の各構成要素が図4の矢印方向(反時計回り)にほ
ぼ90度回転し、この図に示したボルト14bの位置が
丁度ボルト14aの位置に、ボルト14aの位置が丁度
ボルト14dの位置に、ボルト14dの位置が丁度ボル
ト14cの位置に、ボルト14cの位置が丁度ボルト1
4bの位置に重なる。またパイロット配管19a,19
b,20a,20bとポンプ配管21とタンク配管22
は、ケーシング6への取付位置からクリップバンド23
の位置までの間で90度ほど捻られた状態になる。この
状態で、ボルト14aとボルト14cとを左コンソール
ボックス3にねじ込み、またボルト14bとボルト14
dとを空いている2つのボルト挿入穴の位置で左コンソ
ールボックス3にねじ込み、プレート15及びこれと一
体であるパイロット切換弁装置2の各構成要素を左コン
ソールボックス3に装着する。
【0028】次に、上記の状態で左操作レバー1を左右
に操作すると、左側パイロット弁装置2の左右位置のス
プール5が動作し、これにより出力ポート9aもしくは
出力ポート9bにパイロット制御圧が立ち、この圧力に
応じて旋回モータ用方向切換弁51が中立位置から左右
の切換位置に切り替わる。また、左操作レバー1を前後
に操作すると、左側パイロット弁装置2の上下位置のス
プール5が動作し、これにより出力ポート8aもしくは
出力ポート8bにパイロット制御圧が立ち、この圧力に
応じてアームシリンダ用方向切換弁49が中立位置から
左右の切換位置に切り替わる。つまり、従来の技術で述
べたY社の操作方式で操作できる。
【0029】もちろん、同様な手順により、Y社の操作
方式からX社の操作方式に戻すことができる。
【0030】また、右操作レバーによるブームシリンダ
用方向切換弁48及びバケットシリンダ用方向切換弁4
9の操作については、前述した従来の技術と同様である
ため詳述を省略する。
【0031】上記発明の実施の形態では、アームシリン
ダ用方向切換弁49及び旋回モータ用方向切換弁51を
操作するパイロット切換弁装置2の位置を、ボルト14
a〜14d及びそれらの取付穴を利用しかつ左コンソー
ルボックス3の外側から延出する操作パターン変更レバ
ー16を操作することで、左操作レバー1による前後・
左右の操作方向が切り替わるところまで簡単な構成によ
り容易に変更することができる。
【0032】また、操作パターンを変更するための操作
パターン変更レバー16が左コンソールボックス3の外
側に位置しているので、通常の操作において邪魔になら
ず、変更が必要なときには簡単に操作できる便利な配置
となっている。
【0033】さらにまた、操作パターン変更レバー16
はケーシング6にねじ込みによって取り付けられる構造
であるため、操作パターンを変更するときのみに操作パ
ターン変更レバー16をケーシング6にねじ込むように
しても良く、それにより左コンソールボックス3の周辺
装置への影響(空間を制約しない)は全くなくなる。
【0034】なお、上述した発明の実施の形態の他に以
下のような構成変更によっても同様な作用、効果が得ら
れる。
【0035】(1)操作パターン変更レバー16をプレ
ート15に一体的に取り付け(操作パターン変更レバー
16を左コンソールボックス3の外側に配置して、前記
長穴17を不要にする)、上述の場合と同様に、ボルト
14a〜14dの取付穴を利用してアームシリンダ用方
向切換弁49及び旋回モータ用方向切換弁51を操作す
るパイロット切換弁装置2の位置を操作パターンを変更
するときに移動する。
【0036】(2)上述した左コンソールボックス3と
プレート15との係合関係を反対にし、左コンソールボ
ックス3側のボルト14a〜14dの取付穴部分に長穴
18a,18bと同様な機能の長穴を形成して、それに
対してプレート15を同様な手順で回転させるようにす
ることで、操作パターンを変更するときにパイロット切
換弁装置2の位置を移動する(前記案内手段の第1変形
例である)。
【0037】(3)プレート15におけるボルト14a
〜14dの内側もしくは外側に、ボルト14a〜14d
の取付穴と無関係に前記長穴18a,18bと同様な機
能の長穴を1つもしくは2つ設け、その長穴部分にその
長穴に沿って左コンソールボックス3に対してプレート
15を案内するための係合部材を配置し、操作パターン
を変更するときにボルト14a〜14dを取り外してか
らパイロット切換弁装置2の位置を移動する(前記案内
手段の第2変形例である)。
【0038】(4)前記長穴18a,18bをどちらか
一方にし、それと対峙する側のプレート15の外周位置
に該プレート15を案内する内側円筒面を備えた案内部
材を左コンソールボックス3に取り付け、操作パターン
を変更するときにボルト14a〜14dのうちの3つ
(1つは案内用に長穴内に残す)を取り外してからパイ
ロット切換弁装置2の位置を移動する(前記案内手段の
第3変形例である)。
【0039】
【発明の効果】以上説明した請求項1に記載の発明によ
れば、操作パターン変更レバーを左コンソールボックス
の長穴に沿って操作し、左操作レバーの前後・左右の操
作方向を変更する位置まで左パイロット弁装置を案内手
段で案内しながら左コンソールボックスに対して回転す
ることで、左操作レバーによる旋回モータ用方向切換弁
とアームシリンダ用方向切換弁の操作方向を前後・左右
へ任意に変更できるため、旋回モータ用方向切換弁及び
アームシリンダ用方向切換弁を操作する左操作レバーの
前後・左右の操作方向を簡単な構成によりオペレータが
操作し易い操作方式へ容易に変更できるものである。ゆ
えに、従来のように操作パターン切換用切換弁を用いる
必要がない。
【0040】また、請求項2に記載の発明では、操作パ
ターン変更レバーによって左パイロット弁装置を回転す
る時以外は、操作パターン変更レバーを左パイロット弁
装置から外せるため、左コンソールボックスの周辺装置
への影響(空間を制約しない)を無くすことができるも
のである。
【0041】また、請求項3に記載の発明では、左側パ
イロット弁装置の左コンソールボックスへの装着用のボ
ルトを利用して、左側パイロット弁装置の回転を行うた
め、左パイロット弁装置を案内する案内手段をより簡単
な構成にでき、全体のコンパクト化が計れるものであ
る。
【0042】さらに、請求項4に記載の発明では、操作
パターン変更レバーを左コンソールボックスの長穴に沿
って操作し、左操作レバーの前後・左右の操作方向を変
更する位置まで左パイロット弁装置を案内手段で案内し
ながら左コンソールボックスに対して回転することで、
左操作レバーによる旋回モータ用方向切換弁とアームシ
リンダ用方向切換弁の操作方向を前後・左右へ任意に変
更できるため、上記請求項1の発明と同様に、旋回モー
タ用方向切換弁及びアームシリンダ用方向切換弁を操作
する左操作レバーの前後・左右の操作方向を簡単な構成
によりオペレータが操作し易い操作方式へ容易に変更で
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この図は本発明の実施の形態を示したものであ
って、油圧ショベルにおける運転室内の左側パイロット
弁装置の配置状態を示す説明用側面図である。
【図2】この図は図1に示した運転室内の左コンソール
ボックスを示す一部拡大説明図である。
【図3】この図は図2の左コンソールボックスの断面図
である。
【図4】この図は図2の左コンソールボックスの上面図
である。
【図5】この図は図2に示した左側パイロット弁装置を
示す一部断面説明図である。
【図6】この図は図5の左側パイロット弁装置における
下面側の各出力ポートと旋回モータ用方向切換弁及びア
ームシリンダ用方向切換弁との接続関係を示す説明図で
ある。
【図7】この図は図5の左側パイロット弁装置とそれに
接続される各配管との関係を示す部品展開説明図であ
る。
【図8】この図は従来の油圧ショベルの動作状況を示す
説明用側面図である。
【図9】この図は図8に示した運転室内の左側パイロッ
ト弁装置の配置状況を示す説明用側面図である。
【図10】この図は図9に示した運転室内の左側のコン
ソールボックスを示す一部拡大断面図である。
【図11】この図は図9に示した左・右操作レバーの操
作方向を示す説明図である。
【図12】この図はX社の仕様による左・右操作レバー
の操作方向と各アクチュエータとの関係を示す説明図で
ある。
【図13】この図はY社の仕様による左・右操作レバー
の操作方向と各アクチュエータとの関係を示す説明図で
ある。
【図14】この図は従来の油圧ショベルの油圧駆動回路
における操作パターン切換用切換弁の接続関係を示す説
明用回路図である。
【図15】この図は図14に示した操作パターン切換用
切換弁の具体的な構造を示す断面図である。
【図16】この図は図14に示した操作パターン切換用
切換弁の運転室内での配置状態を示す部分斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 左操作レバー 2 左側パイロット弁装置 3 左コンソールボックス 4 右側パイロット弁装置 5 スプール 6 ケーシング 7 ポンプポート 8a,8b,9a,9b 出力ポート 10 タンクポート 13 支持部材 14a,14b,14c,14d ボルト 15 プレート 16 操作パターン変更レバー 17 長穴 18a,18b 長穴 19a,19b,20a,20b パイロット配管 21 ポンプ配管 22 タンク配管 23 クリップバンド 43 操縦席 48 ブームシリンダ用方向切換弁 49 アームシリンダ用方向切換弁 50 バケットシリンダ用方向切換弁 51 旋回モータ用方向切換弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回モータ用方向切換弁を制御する一対
    の減圧弁及びアームシリンダ用方向切換弁を制御する一
    対の減圧弁を十字に交叉する位置に配置し、かつ各減圧
    弁を操作する左操作レバーを有している左側パイロット
    弁装置と、ブームシリンダ用方向切換弁を制御する一対
    の減圧弁及びバケットシリンダ用方向切換弁を制御する
    一対の減圧弁を十字に交叉する位置に配置し、かつ各減
    圧弁を操作する右操作レバーを有している右側パイロッ
    ト弁装置と、操縦席の左右位置に配置し、かつ左位置に
    左側パイロット弁装置、右位置に右側パイロット弁装置
    を装着した左・右コンソールボックスと、を備えた油圧
    ショベル操作用のパイロット弁装置において、前記左コ
    ンソールボックスと前記左側パイロット弁装置との間
    に、前記左操作レバーの前後・左右の操作方向を変更す
    る位置まで左パイロット弁装置を案内する案内手段を設
    け、左パイロット弁装置に操作パターン変更レバーを取
    り付けたことを特徴とする油圧ショベル操作用のパイロ
    ット弁装置。
  2. 【請求項2】 前記操作パターン変更レバーを前記左側
    パイロット弁装置にねじ込みにより取り付けたことを特
    徴とする請求項1記載の油圧ショベル操作用のパイロッ
    ト弁装置。
  3. 【請求項3】 前記案内手段は、前記左側パイロット弁
    装置を前記左コンソールボックスに装着する4つのボル
    トと、そのうちの隣り合う2つのボルト間に設けた少な
    くとも1つの長穴とを有することを特徴とする請求項1
    または2記載の油圧ショベル操作用のパイロット弁装
    置。
  4. 【請求項4】 前記操作パターン変更レバーの一端側を
    前記左コンソールボックス内で前記左側パイロット弁装
    置に取り付け、他端側を左コンソールボックスに形成し
    た長穴を貫いて突出させたことを特徴とする請求項1記
    載の油圧ショベル操作用のパイロット弁装置。
JP32620597A 1997-11-27 1997-11-27 油圧ショベル操作用のパイロット弁装置 Pending JPH11158929A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100671759B1 (ko) * 1999-12-09 2007-01-19 가부시키가이샤 고마쓰 세이사쿠쇼 조작패턴 절환밸브 및 그 파일럿압회로

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100671759B1 (ko) * 1999-12-09 2007-01-19 가부시키가이샤 고마쓰 세이사쿠쇼 조작패턴 절환밸브 및 그 파일럿압회로

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