JP2541703Y2 - 6導体3連耐張碍子装置 - Google Patents

6導体3連耐張碍子装置

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JP2541703Y2
JP2541703Y2 JP8617992U JP8617992U JP2541703Y2 JP 2541703 Y2 JP2541703 Y2 JP 2541703Y2 JP 8617992 U JP8617992 U JP 8617992U JP 8617992 U JP8617992 U JP 8617992U JP 2541703 Y2 JP2541703 Y2 JP 2541703Y2
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conductor
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horizontal
conductors
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義久 前田
工 瀬戸口
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日本カタン株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は送電線路に使用する6導
体3連耐張碍子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の6導体3連耐張碍子装置62,
62は、例えば図7および図8に示す如く平行リンク6
3,63、一対の碍子側ヨ−ク64,64、水平3連の
碍子連機構65,65,65、3連ヨ−ク等を介して鉄
塔ア−ムに連結した水平ヨ−ク部66の左右両端および
水平ヨ−ク部66に直角クレビス67,67を介して連
結した垂直ヨ−ク部68,68の上下両端にそれぞれ連
結金具連69を介して耐張クランプ70を取付け、6導
体送電線を張設していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】電線側引留ヨ−ク72
を構成する水平ヨ−ク部66と一対の垂直ヨ−ク部6
8,68は、直角クレビス67,67を介して連結され
ているので、図11に示す如く水平ヨ−ク部66と垂直
ヨ−ク部68,68とを緊線用ロック工具73,73に
よつて一体化しないと緊線工事ができない。しかも上2
条緊線時電線引留ヨ−ク72と水平3連の碍子連機構6
5,65,65とは上2条を含む平面74上から外れて
緊線用ロック工具箇所で屈折した状態にて張設されるた
め、見込み弛度設定が面倒となるほか、電線引留ヨ−ク
72と水平3連碍子連機構の強度を高める必要があるた
め、大重量となる不都合があつた。
【0004】そこで本考案は、電線引留ヨ−クが軽量で
取扱い易く、しかも緊線用ロック工具が不要となる6導
体3連耐張碍子装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本考案の6導体
3連耐張碍子装置においては、鉄塔ア−ムに連結する水
平3連の碍子連機構1,1,1の間隔を張設6導体の上
2条および下2条の導体間隔の1/2にとり、外側の両
碍子連機構1,1にはそれぞれ垂直2連ヨ−ク19,1
9を取付け、中間の碍子連機構1には水平2連ヨ−ク8
を取付けるが、水平2連ヨ−ク8と垂直2連ヨ−ク19
とは互に干渉しないように碍子連機構軸線方向の取付位
置をずらして配設している。そして、水平2連ヨ−ク8
および垂直2連ヨ−ク19の両端の耐張クランプ15連
結のための連結金具連の連結点の間隔はそれぞれ張設6
導体の対応する導体間隔と等しくしている。従つて、上
2条緊線時、外側の碍子連機構1,1、垂直2連ヨ−ク
19,19の上辺部、これにつながる両連結金具連およ
び耐張クランプ15,15が同じ平面上で張設されるの
で、緊線用ロック工具が不要である。
【0006】上2条緊線および中2条緊線では、鉄塔ア
−ムに吊り下げられた3連耐張碍子装置を緊線位置へ張
り上げる前に3連碍子連機構1,1,1の導体側を固定
しておく碍子連機構固定金具31を取付けたままで行つ
ている。この碍子連機構固定金具31は、中間碍子連機
構取付部37と外側の両碍子連機構取付部33,33と
の間に段差を設け、緊線位置へ張り上げた状態において
取付部37が取付部33,33より低くなるように予め
碍子連機構に取付けているので、中2条緊線では、水平
2連ヨ−ク8は垂直2連ヨ−ク19の上辺部より一段低
い位置にあつて垂直2連ヨ−ク19と干渉することなし
に中間碍子連機構、両連結金具連、耐張クランプ15,
15と同じ平面上で緊線される。従つて、緊線用工具が
不要である。
【0007】碍子連機構固定金具31は、中2条緊線後
または下2条緊線後、外側の両碍子連機構の連結を緩め
ることにより、中間碍子連機構取付部37が持ち上がり
外側の両碍子連機構取付部33,33との段差が次第に
縮まるので、段差がなくなつたところで、碍子連機構
1,1,1から取り外す。緊線完了後導体を所定弛度に
設定し、中間碍子連機構は左右2条を、外側碍子連機構
は上下2条をそれぞれ張設する。ここで、碍子連機構固
定金具31の代りに連結片43,43で碍子連機構1,
1,1を一体的に連結すれば、風圧等により装置が横振
れや上下動しても張設6導体の正6角形配列が大きくく
ずれることがない。
【0008】さらに、水平3連碍子連機構1,1,1の
導体側を連結する連結片43,43に、ジャンパ線荷重
等分配手段、例えば外側碍子連機構軸線1a より中間碍
子連機構軸線1b へ向け1:2となる連結片箇所に連結
金具51の両端を連結し、この連結金具の中間に取付け
たジャンパ線補強体54にジャンパ線を沿わせれば、水
平3連碍子連機構1,1,1でジャンパ線荷重を等分に
分担することができる。
【0009】ジャンパ線補強体は、図9に示す如くジャ
ンパ線56の中間部分を沿わせる水平剛性材55と、そ
の両端を連結金具51,51に取付ける吊下げ具57,
57で構成したもの、あるいはジャンパ線56の全体ま
たは一部を補強するようにしたものであつてもよい。
【0010】
【実 施 例】本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1及び図2において、鉄塔ア−ムに個別に連結さ
れ、あるいは鉄塔ア−ムに3連ヨ−ク等を介して連結さ
れた水平3連の碍子連機構1,1,1の間隔は、正六角
形配列の6導体の上2条および下2条の導体間隔の1/
2にとつている。
【0011】碍子連機構1は、碍子連2、碍子連2を鉄
塔ア−ムへ連結する連結金具連および碍子連2の導体側
に連結する連結金具連、例えば平行ソケットリンク3、
ホ−ン取付金具4からなつている。
【0012】中間の碍子連機構1の導体側の端部には一
枚リンク5、直角クレビス6、直角クレビスリンク7を
介して水平2連ヨ−ク8をその頂点部箇所で水平回動可
能に連結し、水平2連ヨ−ク8の左右両端部にはそれぞ
れ直角クレビス9、一枚リンク10、平行クレビス1
1、バ−ニヤ金具12、平行クレビスリンク13等を介
して耐張クランプ15を連結している。外側の両碍子連
機構1,1の導体側の端部には、それぞれ一枚リンク1
7、直角クレビス18を介して垂直2連ヨ−ク19をそ
の頂点部箇所で垂直回動可能に連結し、垂直2連ヨ−ク
19の上下両端部にはそれぞれ直角クレビス20、直角
クレビスリンク21を連結する。さらに上側の直角クレ
ビスリンク21には一枚リンク22、平行クレビス2
3、バ−ニヤ金具24、平行クレビスリンク25を介し
て耐張クランプ15を連結し、下側の直角クレビスリン
ク21には一枚リンク26、平行クレビス27、バ−ニ
ヤ金具28、平行クレビスリンク29を介して耐張クラ
ンプ15を連結している。
【0013】水平2連ヨ−ク8の左右両端の直角クレビ
ス9,9取付点の間隔および垂直2連ヨ−ク19の上下
両端の直角クレビス20,20取付点の間隔は、6導体
の対応する導体間隔と等しくしている。
【0014】なお、垂直2連ヨ−ク19,19と水平2
連ヨ−ク8は、互に干渉しないようにするため、垂直2
連ヨ−ク19は直角クレビス18を介して一枚リンク1
7に連結するが、水平2連ヨ−ク8は長尺の直角クレビ
スリンク7と直角クレビス6を介して一枚リンク5に連
結している。
【0015】鉄塔ア−ムに吊り下げられた本案装置は、
碍子連機構1,1,1に連結した一枚リンク5,17,
17を図3および図4に示す如き碍子連機構固定金具3
1で一体的に連結してから、緊線位置へ張り上げてい
る。碍子連機構固定金具31は、連結板32の両端に突
設した外側碍子連機構取付部であるリンク取付部33,
33にそれぞれ2本のねじ軸34,34を挿通して各ね
じ軸34に2個のナット35,35を螺合すると共に、
連結板32の中央下方に連結板部分とで形成した枠部3
6の中間碍子連機構取付部である底板部37に2本のボ
ルト38,38を挿通して各ボルト38にナット39,
39を螺合してなるものであり、一枚リンク5,17,
17の取付けは、図4に示す如く、両側のリンク取付部
33,33とその下面に当接した両側の一枚リンク1
7,17とをそれぞれ2本のねじ軸34とねじ軸に螺合
するナット35,35とで連結し、さらに底板部37と
その下面に当接した中間の一枚リンク5とを2本のボル
ト38,38、ナット39,39で連結することによつ
て、3連の碍子連機構1,1,1を段差をつけだ状態に
て取付けている。
【0016】上2条および中2条の緊線工事は、図6に
示す如く碍子連機構固定金具31を一枚リンク5,1
7,17に取付けたままで行う。上2条緊線では、外側
の両碍子連機構1,1、垂直2連ヨ−ク19,19の上
辺部、これにつながる連結金具連、耐張クランプ15,
15が同じ平面上で張設され、中2条緊線では、碍子連
機構固定金具31によつて垂直2連ヨ−ク19の上辺部
より一段低い位置をとる水平2連ヨ−ク8が垂直2連ヨ
−ク19と干渉することなく中間の碍子連機構1、連結
金具連、耐張クランプ15,15と同じ平面上で張設さ
れる。中2条の取付けが終われば、緊線した下2条を耐
張クランプ15,15、連結金具連を介して垂直2連ヨ
−ク19,19の下端に取付ける。碍子連機構固定金具
31は、下2条取付後あるいは中2条取付後、リンク取
付部33と接するナット35,35または一枚リンク1
7,17の下面と接するナット35,35を緩めていく
と中間碍子連機構1が固定金具31と共に持ち上がり、
一枚リンク5と17,17との段差が縮まるので、ナッ
トを緩めて段差がなくなつたところで一枚リンク5,1
7,17から取外す。
【0017】緊線完了後一枚リンク5,17,17は、
碍子連機構固定金具31の代りに連結片43,43で一
体的に連結している。なお、一枚リンク5は直角クレビ
ス6、直角クレビスリンク7を介して水平2連ヨ−ク8
を連結し、一枚リンク17は直角クレビス18を介して
垂直2連ヨ−ク19を連結しているので、横振れ時2連
ヨ−ク8,19と一枚リンク5,17との間でこじれる
ことがない。
【0018】連結片43,43には、図7および図8に
示す如く、外側碍子連機構軸線1aより中間碍子連軸線
1b へ向け1:2となる連結片箇所に連結金具51の両
端のフランジ部52,52をボルト58、ナット59で
固着し、連結金具51の中間プラケット53にジャンパ
線補強体54を取付けている。従つて、ジャンパ線補強
体54に作用するジャンパ線荷重は水平3連碍子連機構
1,1,1によつて等分に分担される。ジャンパ線補強
体54は、本実施例では図9に示す如く、ジャンパ線5
6の中間部分をスペ−サ60を介して取付ける水平剛性
部材55とその両端を連結金具51,51に取付ける吊
下げ金具57,57とで構成している。また、ジャンパ
線補強体54はジャンパ線56の全体または一部を補強
するようにしたものであつてもよい。
【0019】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
ているので、下記するような効果を奏する。
【0020】 上2条緊線時は外側の両碍子連機構と
垂直2連ヨ−クの上辺部とが同じ平面上で張設され、中
2条緊線では水平2連ヨ−クは垂直2連ヨ−クと干渉す
ることなく中間碍子連機構と同じ平面上で張設されるた
めに、いずれも緊線用工具が不要であり、また見込み弛
度設定が容易となる。さらに、各2連ヨ−クの強度は、
緊線された導体を含む平面上から外れて張設される場合
に比べて小さくてすみ、2連ヨ−クを軽量化できる。
【0021】 6導体を引留める電線引留ヨ−クは、
水平3連碍子連機構のそれぞれに直結された互に独立の
3個の2連ヨ−クからなる簡潔で軽量な構成ゆえ、6導
体3連耐張碍子装置を比較的簡潔な構成となし得て装置
全体の重量軽減に役立つ。 水平3連碍子連機構の導体側を連結する連結片には
ジャンパ線荷重等分配手段を設けているので、ジャンパ
線荷重を水平3連碍子連機構で等分に分担することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の一部切欠き平面図である。
【図2】本考案の実施例の一部切欠き側面図である。
【図3】本考案の実施例に使用した碍子連機構固定金具
の平面図である。
【図4】碍子連機構固定金具による3連碍子連機構固定
方法説明図である。
【図5】碍子連機構固定金具取外し方法説明図である。
【図6】本考案の実施例の緊線工法説明図である。
【図7】3連碍子連機構を連結する連結片の連結金具取
付位置説明図である。
【図8】図7におけるA−A線断面図である。
【図9】本考案の実施例におけるジャンパ線補強装置の
一部切欠き側面図である。
【図10】従来の6導体3連耐張碍子装置の一部切欠き
平面図である。
【図11】同一部切欠き側面図である。
【符号の説明】
1 碍子連機構 1a 外側碍子連機構軸線 1b 中間碍子連機構軸線 8 水平2連ヨ−ク 15 耐張クランプ 19 垂直2連ヨ−ク 31 碍子連機構固定金具 33 外側の碍子連機構取付部 37 中間碍子連機構取付部 43 連結片 51 連結金具 54 ジャンパ線補強体 55 水平剛性部材 57 吊下げ具

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄塔アームに連結する水平3連碍子連機
    構の間隔を張設6導体の上2条および下2条の導体間隔
    の1/2にとり、外側の両碍子連機構にはそそれぞれ垂
    直2連ヨ−クを、中間の碍子連機構には水平2連ヨ−ク
    を連結するが、水平2連ヨ−クと垂直2連ヨ−クとは互
    に干渉しないように碍子連機構軸線方向の位置をずらし
    て配設し、水平2連ヨ−クおよび垂直2連ヨ−クの両端
    の耐張クランプを連結するための連結金具連の連結点の
    間隔をそれぞれ張設6導体の対応する導体間隔と等しく
    したことを特徴とする6導体3連耐張碍子装置。
  2. 【請求項2】 鉄塔ア−ムに吊り下げられた3連耐張碍
    子装置を緊線位置へ張上げる前に3連碍子連機構の導体
    側を固定しておく碍子連機構固定金具において、中間碍
    子連機構取付部と外側の両碍子連機構取付部との間に段
    差を設けたことを特徴とする請求項1記載の6導体3連
    耐張碍子装置。
  3. 【請求項3】 緊線終了後の水平3連碍子連機構の導体
    側を連結片で一体的に連結した請求項1記載の6導体3
    連耐張碍子装置。
  4. 【請求項4】 水平3連碍子連機構の導体側を連結する
    連結片に、ジャンパ線荷重等分担手段を設けた請求項3
    記載の6導体3連耐張碍子装置。
  5. 【請求項5】 外側碍子連機構軸線より中間碍子連機構
    軸線へ向け1:2となる連結片箇所に両端を連結する連
    結金具と、この連結金具の中間に取付けたジャンパ線補
    強体とでジャンパ線荷重等分配手段を構成した請求項4
    記載の6導体3連耐張碍子装置。
  6. 【請求項6】 ジャンパ線補強体がジャンパ線の中間部
    分を沿わせる水平剛性部材とその両端を連結金具に取付
    ける吊下げ具からなる請求項5記載の6導体3連耐張碍
    子装置。
JP8617992U 1992-11-20 1992-11-20 6導体3連耐張碍子装置 Expired - Lifetime JP2541703Y2 (ja)

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JPH0643948U JPH0643948U (ja) 1994-06-10
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