JPH0643948U - 6導体3連耐張碍子装置 - Google Patents

6導体3連耐張碍子装置

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JPH0643948U
JPH0643948U JP8617992U JP8617992U JPH0643948U JP H0643948 U JPH0643948 U JP H0643948U JP 8617992 U JP8617992 U JP 8617992U JP 8617992 U JP8617992 U JP 8617992U JP H0643948 U JPH0643948 U JP H0643948U
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insulator
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yokes
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義久 前田
工 瀬戸口
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日本カタン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 6導体を引留めるヨ−クが軽量で、かつ緊線
工事が緊線用ロック工具なしでできる。 【構成】 碍子連2,2間隔を張設6導体の上2条の間
隔の1/2にとる水平3連の碍子連機構1,1,1に夫
々一枚リンク5,17,17を介して水平2連ヨ−ク
8、垂直2連ヨ−ク19,19を取付け、これらの2連
ヨ−クの両端に導体を把持する耐張クランプ15を取付
ける。この6導体3連耐張碍子装置を緊線位置へ張り上
げて少くとも中2条を緊線するまでの間、碍子連機構固
定金具で中間の一枚リンク5取付部と一枚リンク17,
17とを段差をつけた状態で一体的に連結しておく。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は送電線路に使用する6導体3連耐張碍子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の6導体3連耐張碍子装置62,62は、例えば図7および図8に示す 如く平行リンク63,63、一対の碍子側ヨ−ク64,64、水平3連の碍子連 機構65,65,65、3連ヨ−ク等を介して鉄塔ア−ムに連結した水平ヨ−ク 部66の左右両端および水平ヨ−ク部66に直角クレビス67,67を介して連 結した垂直ヨ−ク部68,68の上下両端にそれぞれ連結金具連69を介して耐 張クランプ70を取付け、6導体送電線を張設していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
電線側引留ヨ−ク72を構成する水平ヨ−ク部66と一対の垂直ヨ−ク部68 ,68は、直角クレビス67,67を介して連結されているので、図11に示す 如く水平ヨ−ク部66と垂直ヨ−ク部68,68とを緊線用ロック工具73,7 3によつて一体化しないと緊線工事ができない。しかも上2条緊線時電線引留ヨ −ク72と水平3連の碍子連機構65,65,65とは上2条を含む平面74上 から外れて緊線用ロック工具箇所で屈折した状態にて張設されるため、見込み弛 度設定が面倒となるほか、電線引留ヨ−ク72と水平3連碍子連機構の強度を高 める必要があるため、大重量となる不都合があつた。
【0004】 そこで本考案は、電線引留ヨ−クが軽量で取扱い易く、しかも緊線用ロック工 具が不要となる6導体3連耐張碍子装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】
本考案の6導体3連耐張碍子装置においては、鉄塔ア−ムに連結する水平3連 の碍子連機構1,1,1の間隔を張設6導体の上2条および下2条の導体間隔の 1/2にとり、外側の両碍子連機構1,1にはそれぞれ垂直2連ヨ−ク19,1 9を取付け、中間の碍子連機構1には水平2連ヨ−ク8を取付けるが、水平2連 ヨ−ク8と垂直2連ヨ−ク19とは互に干渉しないように碍子連機構軸線方向の 取付位置をずらして配設している。そして、水平2連ヨ−ク8および垂直2連ヨ −ク19の両端の耐張クランプ15連結のための連結金具連の連結点の間隔はそ れぞれ張設6導体の対応する導体間隔と等しくしている。従つて、上2条緊線時 、外側の碍子連機構1,1、垂直2連ヨ−ク19,19の上辺部、これにつなが る両連結金具連および耐張クランプ15,15が同じ平面上で張設されるので、 緊線用ロック工具が不要である。
【0006】 上2条緊線および中2条緊線では、鉄塔ア−ムに吊り下げられた3連耐張碍子 装置を緊線位置へ張り上げる前に3連碍子連機構1,1,1の導体側を固定して おく碍子連機構固定金具31を取付けたままで行つている。この碍子連機構固定 金具31は、中間碍子連機構取付部37と外側の両碍子連機構取付部33,33 との間に段差を設け、緊線位置へ張り上げた状態において取付部37が取付部3 3,33より低くなるように予め碍子連機構に取付けているので、中2条緊線で は、水平2連ヨ−ク8は垂直2連ヨ−ク19の上辺部より一段低い位置にあつて 垂直2連ヨ−ク19と干渉することなしに中間碍子連機構、両連結金具連、耐張 クランプ15,15と同じ平面上で緊線される。従つて、緊線用工具が不要であ る。
【0007】 碍子連機構固定金具31は、中2条緊線後または下2条緊線後、外側の両碍子 連機構の連結を緩めることにより、中間碍子連機構取付部37が持ち上がり外側 の両碍子連機構取付部33,33との段差が次第に縮まるので、段差がなくなつ たところで、碍子連機構1,1,1から取り外す。緊線完了後導体を所定弛度に 設定し、中間碍子連機構は左右2条を、外側碍子連機構は上下2条をそれぞれ張 設する。ここで、碍子連機構固定金具31の代りに連結片43,43で碍子連機 構1,1,1を一体的に連結すれば、風圧等により装置が横振れや上下動しても 張設6導体の正6角形配列が大きくくずれることがない。
【0008】 さらに、水平3連碍子連機構1,1,1の導体側を連結する連結片43,43 に、ジャンパ線荷重等分配手段、例えば外側碍子連機構軸線1a より中間碍子連 機構軸線1b へ向け1:2となる連結片箇所に連結金具51の両端を連結し、こ の連結金具の中間に取付けたジャンパ線補強体54にジャンパ線を沿わせれば、 水平3連碍子連機構1,1,1でジャンパ線荷重を等分に分担することができる 。
【0009】 ジャンパ線補強体は、図9に示す如くジャンパ線56の中間部分を沿わせる水 平剛性材55と、その両端を連結金具51,51に取付ける吊下げ具57,57 で構成したもの、あるいはジャンパ線56の全体または一部を補強するようにし たものであつてもよい。
【0010】
【実 施 例】
本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1及び図2において、鉄塔ア− ムに個別に連結され、あるいは鉄塔ア−ムに3連ヨ−ク等を介して連結された水 平3連の碍子連機構1,1,1の間隔は、正六角形配列の6導体の上2条および 下2条の導体間隔の1/2にとつている。
【0011】 碍子連機構1は、碍子連2、碍子連2を鉄塔ア−ムへ連結する連結金具連およ び碍子連2の導体側に連結する連結金具連、例えば平行ソケットリンク3、ホ− ン取付金具4からなつている。
【0012】 中間の碍子連機構1の導体側の端部には一枚リンク5、直角クレビス6、直角 クレビスリンク7を介して水平2連ヨ−ク8をその頂点部箇所で水平回動可能に 連結し、水平2連ヨ−ク8の左右両端部にはそれぞれ直角クレビス9、一枚リン ク10、平行クレビス11、バ−ニヤ金具12、平行クレビスリンク13等を介 して耐張クランプ15を連結している。外側の両碍子連機構1,1の導体側の端 部には、それぞれ一枚リンク17、直角クレビス18を介して垂直2連ヨ−ク1 9をその頂点部箇所で垂直回動可能に連結し、垂直2連ヨ−ク19の上下両端部 にはそれぞれ直角クレビス20、直角クレビスリンク21を連結する。さらに上 側の直角クレビスリンク21には一枚リンク22、平行クレビス23、バ−ニヤ 金具24、平行クレビスリンク25を介して耐張クランプ15を連結し、下側の 直角クレビスリンク21には一枚リンク26、平行クレビス27、バ−ニヤ金具 28、平行クレビスリンク29を介して耐張クランプ15を連結している。
【0013】 水平2連ヨ−ク8の左右両端の直角クレビス9,9取付点の間隔および垂直2 連ヨ−ク19の上下両端の直角クレビス20,20取付点の間隔は、6導体の対 応する導体間隔と等しくしている。
【0014】 なお、垂直2連ヨ−ク19,19と水平2連ヨ−ク8は、互に干渉しないよう にするため、垂直2連ヨ−ク19は直角クレビス18を介して一枚リンク17に 連結するが、水平2連ヨ−ク8は長尺の直角クレビスリンク7と直角クレビス6 を介して一枚リンク5に連結している。
【0015】 鉄塔ア−ムに吊り下げられた本案装置は、碍子連機構1,1,1に連結した一 枚リンク5,17,17を図3および図4に示す如き碍子連機構固定金具31で 一体的に連結してから、緊線位置へ張り上げている。碍子連機構固定金具31は 、連結板32の両端に突設した外側碍子連機構取付部であるリンク取付部33, 33にそれぞれ2本のねじ軸34,34を挿通して各ねじ軸34に2個のナット 35,35を螺合すると共に、連結板32の中央下方に連結板部分とで形成した 枠部36の中間碍子連機構取付部である底板部37に2本のボルト38,38を 挿通して各ボルト38にナット39,39を螺合してなるものであり、一枚リン ク5,17,17の取付けは、図4に示す如く、両側のリンク取付部33,33 とその下面に当接した両側の一枚リンク17,17とをそれぞれ2本のねじ軸3 4とねじ軸に螺合するナット35,35とで連結し、さらに底板部37とその下 面に当接した中間の一枚リンク5とを2本のボルト38,38、ナット39,3 9で連結することによつて、3連の碍子連機構1,1,1を段差をつけだ状態に て取付けている。
【0016】 上2条および中2条の緊線工事は、図6に示す如く碍子連機構固定金具31を 一枚リンク5,17,17に取付けたままで行う。上2条緊線では、外側の両碍 子連機構1,1、垂直2連ヨ−ク19,19の上辺部、これにつながる連結金具 連、耐張クランプ15,15が同じ平面上で張設され、中2条緊線では、碍子連 機構固定金具31によつて垂直2連ヨ−ク19の上辺部より一段低い位置をとる 水平2連ヨ−ク8が垂直2連ヨ−ク19と干渉することなく中間の碍子連機構1 、連結金具連、耐張クランプ15,15と同じ平面上で張設される。中2条の取 付けが終われば、緊線した下2条を耐張クランプ15,15、連結金具連を介し て垂直2連ヨ−ク19,19の下端に取付ける。碍子連機構固定金具31は、下 2条取付後あるいは中2条取付後、リンク取付部33と接するナット35,35 または一枚リンク17,17の下面と接するナット35,35を緩めていくと中 間碍子連機構1が固定金具31と共に持ち上がり、一枚リンク5と17,17と の段差が縮まるので、ナットを緩めて段差がなくなつたところで一枚リンク5, 17,17から取外す。
【0017】 緊線完了後一枚リンク5,17,17は、碍子連機構固定金具31の代りに連 結片43,43で一体的に連結している。なお、一枚リンク5は直角クレビス6 、直角クレビスリンク7を介して水平2連ヨ−ク8を連結し、一枚リンク17は 直角クレビス18を介して垂直2連ヨ−ク19を連結しているので、横振れ時2 連ヨ−ク8,19と一枚リンク5,17との間でこじれることがない。
【0018】 連結片43,43には、図7および図8に示す如く、外側碍子連機構軸線1a より中間碍子連軸線1b へ向け1:2となる連結片箇所に連結金具51の両端の フランジ部52,52をボルト58、ナット59で固着し、連結金具51の中間 プラケット53にジャンパ線補強体54を取付けている。従つて、ジャンパ線補 強体54に作用するジャンパ線荷重は水平3連碍子連機構1,1,1によつて等 分に分担される。ジャンパ線補強体54は、本実施例では図9に示す如く、ジャ ンパ線56の中間部分をスペ−サ60を介して取付ける水平剛性部材55とその 両端を連結金具51,51に取付ける吊下げ金具57,57とで構成している。 また、ジャンパ線補強体54はジャンパ線56の全体または一部を補強するよう にしたものであつてもよい。
【0019】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように構成されているので、下記するような効果を奏 する。
【0020】 上2条緊線時は外側の両碍子連機構と垂直2連ヨ−クの上辺部とが同じ平面 上で張設され、中2条緊線では水平2連ヨ−クは垂直2連ヨ−クと干渉すること なく中間碍子連機構と同じ平面上で張設されるために、いずれも緊線用工具が不 要であり、また見込み弛度設定が容易となる。さらに、各2連ヨ−クの強度は、 緊線された導体を含む平面上から外れて張設される場合に比べて小さくてすみ、 2連ヨ−クを軽量化できる。
【0021】 6導体を引留める電線引留ヨ−クは、水平3連碍子連機構のそれぞれに直結 された互に独立の3個の2連ヨ−クからなる簡潔で軽量な構成ゆえ、6導体3連 耐張碍子装置を比較的簡潔な構成となし得て装置全体の重量軽減に役立つ。 水平3連碍子連機構の導体側を連結する連結片にはジャンパ線荷重等分配手 段を設けているので、ジャンパ線荷重を水平3連碍子連機構で等分に分担するこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の一部切欠き平面図である。
【図2】本考案の実施例の一部切欠き側面図である。
【図3】本考案の実施例に使用した碍子連機構固定金具
の平面図である。
【図4】碍子連機構固定金具による3連碍子連機構固定
方法説明図である。
【図5】碍子連機構固定金具取外し方法説明図である。
【図6】本考案の実施例の緊線工法説明図である。
【図7】3連碍子連機構を連結する連結片の連結金具取
付位置説明図である。
【図8】図7におけるA−A線断面図である。
【図9】本考案の実施例におけるジャンパ線補強装置の
一部切欠き側面図である。
【図10】従来の6導体3連耐張碍子装置の一部切欠き
平面図である。
【図11】同一部切欠き側面図である。
【符号の説明】
1 碍子連機構 1a 外側碍子連機構軸線 1b 中間碍子連機構軸線 8 水平2連ヨ−ク 15 耐張クランプ 19 垂直2連ヨ−ク 31 碍子連機構固定金具 33 外側の碍子連機構取付部 37 中間碍子連機構取付部 43 連結片 51 連結金具 54 ジャンパ線補強体 55 水平剛性部材 57 吊下げ具

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄塔アームに連結する水平3連碍子連機
    構の間隔を張設6導体の上2条および下2条の導体間隔
    の1/2にとり、外側の両碍子連機構にはそそれぞれ垂
    直2連ヨ−クを、中間の碍子連機構には水平2連ヨ−ク
    を連結するが、水平2連ヨ−クと垂直2連ヨ−クとは互
    に干渉しないように碍子連機構軸線方向の位置をずらし
    て配設し、水平2連ヨ−クおよび垂直2連ヨ−クの両端
    の耐張クランプを連結するための連結金具連の連結点の
    間隔をそれぞれ張設6導体の対応する導体間隔と等しく
    したことを特徴とする6導体3連耐張碍子装置。
  2. 【請求項2】 鉄塔ア−ムに吊り下げられた3連耐張碍
    子装置を緊線位置へ張上げる前に3連碍子連機構の導体
    側を固定しておく碍子連機構固定金具において、中間碍
    子連機構取付部と外側の両碍子連機構取付部との間に段
    差を設けたことを特徴とする請求項1記載の6導体3連
    耐張碍子装置。
  3. 【請求項3】 緊線終了後の水平3連碍子連機構の導体
    側を連結片で一体的に連結した請求項1記載の6導体3
    連耐張碍子装置。
  4. 【請求項4】 水平3連碍子連機構の導体側を連結する
    連結片に、ジャンパ線荷重等分担手段を設けた請求項3
    記載の6導体3連耐張碍子装置。
  5. 【請求項5】 外側碍子連機構軸線より中間碍子連機構
    軸線へ向け1:2となる連結片箇所に両端を連結する連
    結金具と、この連結金具の中間に取付けたジャンパ線補
    強体とでジャンパ線荷重等分配手段を構成した請求項4
    記載の6導体3連耐張碍子装置。
  6. 【請求項6】 ジャンパ線補強体がジャンパ線の中間部
    分を沿わせる水平剛性部材とその両端を連結金具に取付
    ける吊下げ具からなる請求項5記載の6導体3連耐張碍
    子装置。
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