JP2541239Y2 - 防振台の支持構造 - Google Patents

防振台の支持構造

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JP2541239Y2
JP2541239Y2 JP1990072769U JP7276990U JP2541239Y2 JP 2541239 Y2 JP2541239 Y2 JP 2541239Y2 JP 1990072769 U JP1990072769 U JP 1990072769U JP 7276990 U JP7276990 U JP 7276990U JP 2541239 Y2 JP2541239 Y2 JP 2541239Y2
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vibration
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suspension
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JP1990072769U
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JPH0431350U (ja
Inventor
広道 加瀬
茂 植松
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ヘルツ工業 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は光学、精密測定機械等を載せる防振台及び
その支持構造に関するものであり、特に水平方向の振動
を吸収するのに顕著な効果を有する防振台、及びその構
造を提供するものである。
(従来の技術) 防振台は垂直方向と水平方向の振動を吸収するように
構成されており、垂直方向の振動は空気バネによって吸
収させ、またそれ相応の効果を得ている。
そして水平方向の振動対策については従来種々の手段
が提案されているが、その中で特にこの考案に対しての
直接の従来技術としては、本出願人が開発したゴム材を
用いた防振台が挙げられる。
これを第5図、第6図に基づいて説明すれば、方形の
ベンチ101を適宜の支持板102を介して空気バネ103で支
持し、これらを支える架台104の下方に支持枠105を固着
する。一方、床面に直接載る脚体106を中空とし、その
上端部には適宜の懸架支持部材107を固着し、さらにこ
の懸架支持部材107からシャフト材108によって防振ゴム
109を介して懸架枠体110を懸架させる。
一方懸架枠体110の下端内壁には防振ゴム109と同一の
防振ゴム111を載せ、さらに前出支持枠105を脚体106の
中に挿入し、この支持枠105の下端外壁からシャフト材1
12を内部に挿入して、支持枠105、懸架枠体110を遊貫さ
せ、さらに防振ゴム111を貫通させて適宜のナット材113
で固定する。なお防振ゴム109、111はいずれも二種類の
ゴムのブロックを組み合わせて構成され、また脚体106
の下端には、直接床面と接するレベリングボルト受114
が設けられている。
以上の構成からなる従来技術によれば、ベンチ101の
搭載重量が増加して支持枠105が下がると、それにつれ
てシャフト材112が引っ張られ、防振ゴム111が収縮する
と共に懸架枠体110が下がり、その結果防振ゴム109も収
縮して、架台104上の全てのものが、脚体106に対して防
振ゴム109、111を介して支えられ、しかも防振ゴム10
9、111間にはシャフト材112が介在して、両者間には適
当な距離が保たれているので、脚体106の水平振動に対
してかなりフリーになる。
これにより、従来難しいとされてきた水平方向の防振
性能も大幅に向上したのである。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら上記従来技術によってもいわゆるねじれ
る方向の振動に対しては、依然として改善の余地があっ
た。また水平方向の防振性をさらに高めるには、両防振
ゴム109、111間を長くすればよいが、懸架枠体110の中
に防振ゴム109、111を対向させて納めている関係上、レ
ベリングボルトの取付位置とも相俟って、両防振ゴム間
の距離を確保するにもその構造上の限界があった。
(課題を解決するための手段) この考案は、以上の点に鑑みてなされたものであり、
ねじれる方向の振動に対しても優れた防振性を発揮し、
さらに水平方向の防振性を格段に向上させた防振台及び
防振台の支持構造を提供して問題の解決を図るものであ
る。
而してその具体的な構成についていえば、まず請求項
第(1)項は、ベンチ等の上部構造物の下面から、側面
が開口した支持枠状の縦長の支持体を垂下させ、この支
持体を中空状の脚体の上面開口部から内部に上下動自在
かつ揺動自在に挿入させるとともに、上記中空状の脚体
内上部に固定したほぼ水平な懸架支持部材を上記支持枠
の側面開口部から当該支持枠内に突出させ、これらの懸
架支持部材及び支持体の下端板を適宜のシャフト材で遊
貫させ、当該懸架支持部材上面に突出した当該シャフト
材の上端と懸架支持部材の上面との間に当該シャフト材
を遊貫させた防振ゴムを介在させ、上記支持体の下端面
に突出した当該シャフト材の下端と当該支持体の下端面
との間に当該シャフト材を遊貫させた防振ゴムを介在さ
せた、防振台の支持構造である。
さらに請求項第(2)項は、上記請求項第(1)項に
記載したような防振台において、防振ゴムに替えて、薄
い防振ゴムと薄い金属板とを交互に固着した積層構造の
防振体を採用した、防振台の支持構造である。
(作用) 請求項(1)項によれば、支持体と脚体に介在させる
防振ゴムが、一つは脚体内に固定した懸架支持部材とこ
れを遊貫するシャフト材の上部との間に位置し、他の一
つはベンチ等の上部構造物を支持する支持体の下端面と
前記シャフト材の遊貫した下部との間に位置しているの
で、脚体内におけるスペースを最大限有効に利用して、
これら防振ゴム間の距離を長くとれる。しかも脚体内に
上記支持体を上下動自在かつ揺動自在に挿入し、さらに
この支持体の軸方向にシャフトを遊貫させて当該シャフ
トの上下端に防振体を設けているため、脚体の外径を小
さくすることができる。
また請求項(2)項によれば、そのような防振台にお
ける防振ゴムの代わりに、薄い防振ゴムと薄い金属板と
を交互に固着した積層構造の防振体を用いているので、
通常のブロック状の防振ゴムよりも、ねじれる方向の振
動に対してその吸収の度合いが大きい。
(実施例) 以下、この考案の実施例を第1図乃至第4図に基づい
て説明すれば、方形のベンチ1は適宜の支持板2を介し
て空気バネ3で支持され、これらは支持体となる支持枠
4の上面にある受け台4aで支持される。この支持枠4の
垂下部4bは、中空状の脚体5の内部に挿入され、脚体5
の中空部内の内壁に接することなく垂直方向に上下動自
在でかつ水平方向に揺動自在である。なお6は給排気バ
ルブ、7、8は浮上防止用ストッパーである。
4本ある脚体5の前後内壁には夫々支持部材9、10が
固着され、これら支持部材9、10の上面に懸架支持部材
11が上記支持枠4の垂下部4bの側面を遊貫して渡されて
略水平に固着されている。この懸架支持部材11の上面に
は防振体12が載せられて、その上方からシャフト材13が
遊貫され、当該シャフト材13の先端は支持枠4の下端面
4cから突出している。また防振体12の上面では、適宜の
ナット部材14がシャフト材13の端部にて螺着されて、当
該ナット部材14と懸架支持部材11上面との間で防振体12
は挾持されている。
一方支持枠4の下端面4cから突出したシャフト材13
は、防振体12と同一構成の防振体15を貫通し、その先端
部にはナット部材16が螺着されている。従って防振体15
は、支持枠4の下端面4cと当該ナット部材16との間で挾
持されている。
而して前出防振体12、15はいずれも薄い防振ゴムと薄
い金属板とを交互に接着させた積層構造を有するもので
ある。
また本実施例では、レベリングボルトを脚体5の側面
に設けて、脚体5内のスペースを長く確保している。即
ち、脚体5の外方側面に取付金具17を固着し、これにレ
ベリングボルト18を装着したものである。なお19はレベ
リングボルト受座であり、また20、21は夫々脚体5、5
間に渡した補強材であり、22、23は補強材20、20間、同
21、21間に渡した補強材、24は補強材21、23に設けられ
た自在キャスターである。
本実施例は以上のように構成されており、ベンチ1に
荷重がかかれば、それを支持する支持枠4が下降し、そ
れによって防振体15、12が収縮する。従って支持枠4の
受け台4a上の全てのものが、脚体5に対して防振体12、
15を介して支持され、しかも当該防振体15、12間にはシ
ャフト材13が介在しているから、脚体5の水平振動に対
してかなりフリーになる。
また防振体15は支持枠4の下端面4cの外方に位置させ
てあるから、防振体15、12間の距離を長く確保でき、水
平方向の防振性は向上している。
しかも防振体12、15は既述の如き積層構造を有してい
るから、ねじれる方向の振動に対しても対処できる。
参考までに、既述の従来技術と本実施例の固有振動数
の測定結果を下記の表1、2に掲げる。なお表中、Vは
垂直方向の固有振動数、X・Hは水平方向におけるX方
向の固有振動数、Y・Hは水平方向におけるY方向の固
有振動数を表す。またベンチ等の基本構成の材質などは
両者とも同一のものを使用している。
以上の結果からも明らかなように、水平方向の固有振
動数は大幅に減少し、しかも垂直方向の防振性も向上し
ていることがわかる。
(考案の効果) この考案によれば、以下の効果が得られる。
まず請求項第(1)項によれば、限られた脚体のスペ
ース内であっても、上部の防振ゴムと下部の防振ゴムと
間の距離を比較的長くとれるので、水平方向の振動に対
しては防振性が極めて高い。またこれらの支持体、この
支持体の下部を挿入した脚体、これらの中に設けたシャ
フト材及びこのシャフト材の上下端に設けた防振ゴムか
ら成る防振装置はすべて脚体の中に挿入されているた
め、各脚体の断面径を小さくすることができる。従って
各脚体は場所をとらない。
さらに請求項第(2)項によれば、そのような請求項
第(1)項の防振台における防振ゴムの代わりに、薄い
防振ゴムと薄い金属板とを交互に固着した積層構造の防
振体を用いているので、さらにねじれる方向の振動に対
してもこれを有効に吸収できるという効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例における脚体内の様子を示す
説明図、第2図は実施例に係る防振台の平面図、第3図
は同一部断面右側面図、第4図は同一部断面正面図、第
5図は従来技術に係る防振台の一部断面正面図、第6図
は同脚体内の様子を示す説明図である。 なお図中、1はベンチ、3は空気バネ、4は支持枠、4a
は受け台、4bは垂下部、4cは下端面、5は脚体、11は懸
架支持部材、12、15は夫々防振体、13はシャフト材、1
4、16は夫々ナット部材、17は取付け金具、18はレベリ
ングボルト、19はレベリングボルト受座である。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベンチ等の上部構造物下面から、側面が開
    口した縦長の支持枠状の支持体を垂下させ、この支持体
    を中空状の脚体の上面開口部から内部に上下動自在かつ
    揺動自在に挿入させるとともに、上記中空状の脚体内上
    部に固定したほぼ水平な懸架支持部材を上記支持枠の側
    面開口部から当該支持枠内に突出させ、これらの懸架支
    持部材及び支持体の下端板を適宜のシャフト材で遊貫さ
    せ、当該懸架支持部材上面に突出した当該シャフト材の
    上端と懸架支持部材の上面との間に当該シャフト材を遊
    貫させた防振ゴムを介在させ、上記支持体の下端面に突
    出した当該シャフト材の下端と当該支持体の下端面との
    間に当該シャフト材を遊貫させた防振ゴムを介在させた
    ことを特徴とする、防振台の支持構造。
  2. 【請求項2】ベンチ等の上部構造物下面から、側面が開
    口した縦長の支持枠状の支持体を垂下させ、この支持体
    を中空状の脚体の上面開口部から内部に上下動自在かつ
    揺動自在に挿入させるとともに、上記中空状の脚体内上
    部に固定したほぼ水平な懸架支持部材を上記支持枠の側
    面開口部から当該支持枠内に突出させ、これらの懸架支
    持部材及び支持体の下端板を適宜のシャフト材で遊貫さ
    せ、当該懸架支持部材上面に突出した当該シャフト材の
    上端と懸架支持部材の上面との間に当該シャフト材を遊
    貫させた防振体を介在させ、上記支持体の下端面に突出
    した当該シャフト材の下端と当該支持体の下端面との間
    に当該シャフト材を遊貫させた防振体を介在させ、これ
    らの防振体を薄い防振ゴムと薄い金属板とを交互に固着
    した積層構造としたことを特徴とする、防振台の支持構
    造。
JP1990072769U 1990-07-09 1990-07-09 防振台の支持構造 Expired - Lifetime JP2541239Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63135629A (ja) * 1986-11-25 1988-06-08 Nkk Corp 除振・免震装置
JPS63195445A (ja) * 1987-02-09 1988-08-12 Toshiba Corp 振動絶縁装置
JPH075310Y2 (ja) * 1987-09-14 1995-02-08 日立プラント建設株式会社 除振・免震床の構造

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