JPH0645719Y2 - 防振テーブル装置 - Google Patents

防振テーブル装置

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JPH0645719Y2
JPH0645719Y2 JP1988028743U JP2874388U JPH0645719Y2 JP H0645719 Y2 JPH0645719 Y2 JP H0645719Y2 JP 1988028743 U JP1988028743 U JP 1988028743U JP 2874388 U JP2874388 U JP 2874388U JP H0645719 Y2 JPH0645719 Y2 JP H0645719Y2
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JP
Japan
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table plate
vibration
linear
bending spring
spring member
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JP1988028743U
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JPH01133543U (ja
Inventor
絢一郎 大亦
英嗣 山本
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絢一郎 大亦
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、防振テーブル装置に係り、とくに精密機器や
精密測定器を例えばプレス機械等から出力される機械的
振動若しくは地震等より防振するのに好適な、防振テー
ブル装置に関する。
〔従来の技術〕
精密機器や精密測定器等を地震若しくは機械振動その他
の各種振動から絶縁するための防振テーブル装置として
は、例えば特公昭54-31148号公報若しくはゴム板を利用
したもの等がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、特公昭54-31148号公報記載のものは、テ
ーブル中央下面側に所定の大きさの鋼球を備えているた
め、上下動の全体的な振動に対しては実用に供し得ない
という欠点がある。
また、ゴム板を用いたものは、ゴム素材が経時的に劣化
し易いことから、耐久性に難点があった。
〔考案の目的〕
本考案の目的は、かかる従来例の有する不都合を改善
し、比較的耐久性があり、且つ三次元方向の振動変位に
対して有効にこれを吸振することのできる防振テーブル
装置を提供すること、にある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案では、支持台上に所定間隔をおいてほぼ平行に配
設されたテーブル板と、このテーブル板をその周囲部分
で前記支持台に固定し支持する等間隔に配設された同一
形状の複数の線状わん曲ばね部材と、前記テーブル板と
支持台との間にユニバーサルジョイントを介して装備さ
れた複数の振動減衰器とを備えている。また、複数の各
線状わん曲ばね部材の上端部に、前述したテーブル板に
ほぼ直交する直線部分を設けると共に、この直線部分の
先端部でテーブル板を固定支持する。そして、線状わん
曲ばね部材は,当該線状わん曲ばね部材の凸部側がテー
ブル板の中心部からみて放射状に外部に向けて突設され
た状態で,支持台上に装備されている、という構成を採
っている。これによって前述した目的を達成しようとす
るものである。
〔考案の実施例〕
以下、本考案の一実施例を第1図ないし第5図に基づい
て説明する。
第1図の実施例は、正方形状の支持台1と、この支持台
1に対応した大きさの正方形状のテーブル板2と、この
テーブル板2及び支持台1の間の各角部に装備された線
材から成る四個のわん曲ばね部材3と、テーブル板2及
び支持台1の相互間に連結装備された複数の振動減衰器
4とを備えている。
支持台1は、使用に際しては床もしくは床に固定された
部材に一体的に水平に固着されるようになっている。
テーブル板2は、その上に精密機器もしくはその他振動
をきらう機器を装備するためのものである。
わん曲ばね部材3は、半円弧部3Bと,この半円弧部3Bの
上部に形成された直線部3Aとを有し、全体的には円形断
面の弾性線材により形成されている。このわん曲ばね部
材3としては、中空管状部材を使用したものであっても
よい。このわん曲ばね部材3は、そのわん曲部の凸部側
がテーブル板2の中心部からみて放射状に外部に突設さ
れた状態に配設され、その各両端部が支持台1とテーブ
ル板2の角部に各々第1図に示す如くユニバーサルジョ
イント30を介して支持されている。このため、テーブル
板2は支持台1によってその四隅が支持された状態とな
っている。
このわん曲ばね部材3のばね定数は、第1図において上
下方向(垂直方向)には大きく、前後左右方向(水平方
向)には小さいという特性をもっている。そして、上述
した如く、このわん曲ばね部材3は、その円弧を含む平
面がテーブル板2の対角線方向に一致するように取付け
られているため、テーブル板2からみた場合、わん曲ば
ね部材3の全体としては前後左右方向(水平方向)のい
ずれの方向に対してもほぼ等しいばね剛さを備えたもの
となっている。
テーブル板2の四隅と支持台1との間には、前述した如
くテーブル板2の対角線方向に傾けた状態で振動減衰器
4が装備されている。この振動減衰器4は、ユニバーサ
ルジョイント4Aを介して前述した支持台1およびテーブ
ル板2にそれぞれ装着されている。この振動減衰器4
は、本実施例では油圧式の減衰器(ショックアブソー
バ)が使用されているが、空気式の減衰器を用いてもよ
い。また、この振動減衰器4としては、本願考案者らが
別途提案しているうず電流制御を利用した磁気減衰器を
使用してもよい。
ここで、前述した第1図のわん曲ばね部材3を第2図に
基づいて更に詳細に説明する。
このわん曲ばね部材3のばね定数は、水平方向のばね定
数Khと上下方向ばね定数Kvとに分けられる。考案者はこ
れらの定数が、力のつり合いの関係より次式で表される
ことを導いた。
Kh=〔8EI/R3〕・〔(1/A)+(1/B)〕 …… Kv=〔4EI/R3〕・〔β/2)+βsin2α−(3sin2α/
2)〕 …… 但し、L,R,Sは第2図に示す各部の寸法を示す。又、EI
は曲げ剛性を示し、GIpはねじれ剛性を示す。α,βは
各々第2図に示す角度を表している。
上式において、A,Bは次式により表される。
A=(2β/R2)〔(1+ξ)(L2+LS+R2)+2ξR2〕 +(1−ξ)〔(2L2/R2)sin2α +(2L/R)(sinα+sin3α)+sin4α〕 −8ξsin2α B=(2β/R2)・〔2(L+S/2)2R2〕 −2〔sin2α〕 但し、S=2Rcosα, B=π−2α ξ=EI/GIp この結果、式からも明らかなように、水平方向のばね
定数Khは、どの方向にも一定となるという都合のよい結
果を得られた。
また、荷重方向の変移λとして、次式を得ることができ
た。
λ=(PR3/8EI)・〔AB/(A+B)〕 …… 第3図は、R=200[mm],はりの横断面の直径がd=
6[mm]の場合について、上式より求めたβ=30°,4
0°,50°,60°,90°のときの「L/R」と「Kh」および「K
v/Kh」の関係を示す。この第3図より、Khの値はβには
あまり影響されず、「L/R」の増加と共に指数関数的に
減少するのに対し、「Kv/Kh」の値は「L/R」が増加する
ほど、またβが減少するほど放物線的に増加することが
明らかとなった。
第1図の実施例に関する具体的な実験結果について説明
する。まず、R=200mm,d=6mm,L=33mmの4本のばね鋼
製の円弧はりとアルミアングル製テーブル板(一辺がa
=350mmの正方形)から成る除振テーブルを試作し、テ
ーブル板の中心点にロードセルを介して任意方向の水平
荷重を加え、中心点および四隅の荷重方向変移を測定し
た。実験結果を解析結果と比較すると第4図のようにな
り、両者はよく一致することがわかる。また、四隅の変
移を中心点の変移はほぼ一致し、テーブル板のねじれは
生じなかった。
続いて、上記実験で用いた除振テーブルのテーブル板を
厚さ11〔mm〕の鋼板(11kgf)に置き替えるとともに、
対角線方向に4個のダッシュポット(減衰器)を第1図
に示す如く取り付けて横振動台により水平加振実験を行
い、テーブル板中心点の加振方向変位を測定した。第5
図はテーブル板をθ=30°方向に振動させたときの共振
曲線を示す。この第5図から明らかなように、実験値は
理論値にほぼ一致することがわかる。また、θ=0°,1
5°,45°とした場合についても同様な結果が得られた。
いずれの場合もテーブル板のねじれ運動はほとんど生じ
なかった。
以上のように、この第1図の実施例によると、正方形状
のテーブル板の四隅を対角線方向に配置した円弧はりと
してのわん曲部材をダッシュポットとにより支えること
により、どの水平方向にも等しいばね定数をもち、水平
方向と上下方向のばね定数比を広い範囲で選定できる除
振テーブルが得られることがわかった。このため、上下
方向には比較的硬く、一方水平面内360°方向には比較
的柔らかいばね特性を有するテーブル板2を得ることが
でき、これがため、上記実施例にあっては機器や装置の
自重を適度に支持するとともに適度のばね効果を備えた
ものとなっており、水平方向の変位に対しても比較的柔
軟に対応することができ、さらに振動減衰器4の作用に
より三方向に減衰作用を発揮し得るという優れた除振テ
ーブルを得ることができる。
また、テーブル板2上には、実際には各種機器等が搭載
されることから、その自重によって装置全体の上下方向
及び前後左右の固有振動数が低下することとなり、これ
に前述した振動減衰器の減衰効果も加わるため、到来す
る振動がテーブル板2に至ることなく有効に吸振される
という利点がある。
第6図は、支持台1とテーブル板2を円形に形成した場
合の例を示すものである。このようにしても前述した第
1図の場合と全く同様の作用効果を得ることができる。
第7図は第6図の変形例を示す。第7図の変形例は、わ
ん曲ばね部材3をテーブル板2の周囲に16本の等間隔に
且つ対称位置に装備した場合の例を示す。その他の構成
は第6図の場合と同一となっている。
このように形成したものを複数個使用すると、地震もし
くは機械等の振動をより有効に吸収することができ、し
かも大型電子計算機の重量に対しても充分に耐えること
ができるという優れた防振テーブル装置が得られる。
〔考案の効果〕
本考案は以上のように構成され機能するので、これによ
ると、所定の重量を備えた機器等を有効に支持すると共
に,到来する地震もしくは機械振動に対して複数の線状
わん曲ばね部材の作用によってこれを効果的に吸振する
ことができ、特に線状わん曲ばね部材の上端部に直線部
分を設けると共に,当該線状わん曲ばね部材の凸部側を
テーブル板の中心部からみて放射状に外部に向けて突設
した状態で当該線状わん曲ばね部材を支持台上に装備し
たので、水平方向のばね定数がいづれの方向に対しても
同一となり、従っていづれの方向から到来する振動に対
しても全く同一の条件で吸振機能を発揮し得るという従
来にない実用的な三次元吸振型の防振テーブル装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2図は第1
図におけるわん曲ばね部材を示す説明図、第3図は第1
図の実施例におけるばね定数を示す線図、第4図ないし
第5図は各々第1図の実施例における理論値と実験値と
の比較を示す線図、第6図ないし第7図は各々他の実施
例を示す説明図である。 1……支持台、2……テーブル板、3……線材から成る
わん曲ばね部材、3A……ばね部材の直線部分、3B……凸
部を構成するわん曲部としての半円弧部、4……振動減
衰器、4A……ユニバーサルジョイント。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持台上に所定間隔をおいてほぼ平行に配
    設されたテーブル板と、このテーブル板をその周囲部分
    で前記支持台に固定し支持する等間隔に配設された同一
    形状の複数の線状わん曲ばね部材と、前記テーブル板と
    支持台との間にユニバーサルジョイントを介して装備さ
    れた複数の振動減衰器とを備え、 前記複数の各線状わん曲ばね部材の上端部に、前記テー
    ブル板にほぼ直交する直線部分を設けると共に、この直
    線部分の先端部で前記テーブル板を固定支持し、 前記線状わん曲ばね部材が,当該線状わん曲ばね部材の
    凸部側が前記テーブル板の中心部からみて放射状に外部
    に向けて突設された状態で,前記支持台上に装備されて
    いることを特徴とした防振テーブル装置。
JP1988028743U 1988-03-04 1988-03-04 防振テーブル装置 Expired - Lifetime JPH0645719Y2 (ja)

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JPH01133543U JPH01133543U (ja) 1989-09-12
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10306843A (ja) * 1997-05-02 1998-11-17 Taitetsuku Kk 水平旋回振動する振動板の支持装置
JP2021088996A (ja) * 2019-12-02 2021-06-10 株式会社ディスコ 防振装置

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JPH0112020Y2 (ja) * 1981-03-09 1989-04-10
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JPS5947543A (ja) * 1982-09-09 1984-03-17 Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd 免震装置

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