JPH0112020Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0112020Y2
JPH0112020Y2 JP1981031399U JP3139981U JPH0112020Y2 JP H0112020 Y2 JPH0112020 Y2 JP H0112020Y2 JP 1981031399 U JP1981031399 U JP 1981031399U JP 3139981 U JP3139981 U JP 3139981U JP H0112020 Y2 JPH0112020 Y2 JP H0112020Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
damper
pedestal
floor
vibration
maximum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1981031399U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57144645U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1981031399U priority Critical patent/JPH0112020Y2/ja
Publication of JPS57144645U publication Critical patent/JPS57144645U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0112020Y2 publication Critical patent/JPH0112020Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、床と、その上に水平にしゆう動自在
に配置された架台と、床と架台との間に配置され
た複数個のばねと、架台と床との間に配置された
ダンパとから成立つている防振装置に関するもの
である。
このような防振装置に組込まれる通常のオイ
ル・ダンパ、又は、ガス・ダンパの減衰力は、低
速度時には速度に比例し、高速度時には速度の2
乗に比例する。すなわち、低速度時の減衰力を
Lとし、高速度時の減衰力をFθHとし、また、
それらの減衰系数を、それぞれ、cl,chとすると FθL=clX〓 FθH=ch(X〓)2 となる。ここで、X〓は変位Xの時間微分(dx/dt) を表わすものである。
ところで、従来技術のこの種の防振装置とし
て、例えば、添付図面の第1及び2図に示すよう
に、床1の上に架台2を水平に移動自在に配置
し、床1の垂直壁3と架台2との間に水平方向に
対向して配置された1組のばね4と、1対のダン
パ5とから成立つているものが知られているが、
このように、ダンパ5の軸を振動方向と一致(ほ
ぼ平行に)するように取付けると、この時の減衰
力Fθは、第3及び4図に示すように、架台2が
図で見て右方に移動しても変わることなく Fθ=Cdx/dt ここで、C:減衰係数(一定) によつて示される。
例えば、架台2に正弦波振動 X=Asinwt が加えられたものとすると、速度は X〓=WAcoswt によつて表わされ、従つて、この式において、速
度が最大となるのは、x=0(t=nπ)の時であ
り、その値は X〓nax=wA となる。
従つて、減衰力Fθの最大値Fθnaxは Fθnax(x=0)=CwA となる。すなわち、速度最大の時に減衰力が最大
となり、ダンパ5による振動伝達が最大となる。
このように、床と、その上に水平にしゆう動自
在に配置されている架台と、床と架台との間に複
数個のばねが配置されており、更に、ダンパがそ
の軸を架台の振動方向と一致するように配置され
ている防振装置においては、架台の速度が最大の
時に、ダンパによる減衰力が最大となり、その振
動伝達が最大になるという問題点がある。
本考案は、従来のこのような防振装置における
上記のような問題点を解決することのできる防振
装置を得ることを、その目的とするものである。
本考案は、この目的を達成するために、このよ
うな防振装置において、ダンパを架台の移動方向
に対して垂直に配置し、その上下端部を架台及び
床に、その取付け角度が可変であるように取付け
ることを特徴とするものである。
以下、本考案をその1実施例を示す第5〜9図
に基づいて説明する。
まず、本考案においては、第5及び6図に示す
ように、床10の上に架台11を、それから垂下
された4個の脚12の下面に取付けられた低摩擦
材13を介して水平に移動自在に配置し、各脚1
2と、それに対向して床10に固設されたコイル
ばね取付け柱14との間にコイルばね15を、そ
れぞれ、水平に配置し、更に、4個の脚12のほ
ぼ中心位置において、床10と架台11との間に
ダンパ16を垂直に配置し、その上下端部をそれ
ぞれ、自在継手17,18を介して架台11及び
床10に固着してある。
このように、本考案においては、床10の上に
水平に動くことができるように配置された架台1
1と、床10との間にダンパ16を垂直に配置
し、これを架台11及び床10に自在継手17,
18を介して取付けるが、このようにすることに
よつて、ダンパ16の高さhは、架台11が移動
しても変わらない。しかし、第7及び8図に示す
ように、架台11が床10に対して相対的に、図
で見て右方にxだけ変位すると x2+h2=l2(l:ダンパの長さ) の関係が成立ち、従つて、減衰力は となる。
ここで、変位xと、実効減衰係数CL(x),CH
(x)との関係を示すと、第9図のとおりである。
ただし、第8図において、実際的には、lは2h
以上にはなり得ないので、約l1.6hの実線部の
範囲内で使用され、点線部は起こり得ない。
この第8図から、変位xが大きくなる程実効減
衰係数CL(x)及びCH(x)が大きくなることが
分かる。すなわち、このことから、この防振装置
は、架台11に加振力がある場合、又は、床10
から振動が入力する場合(例えば、地震波入力)
は、いずれにおいても、架台11の加速度を非常
に大きくすることはなく、異常に大きな相対変位
を押えることのできることが分かる。
今、このことを、架台11に正弦波振動 X=Asinwt が加えられるものとして、数式的に説明すると、
次ぎのようになる。
この場合における架台11の速度は X〓=WAcoswt となり、速度の最大値X〓naxは、x=0の時に生
じ、その値は X〓nax=wA となる。また、この時における実効減衰係数CL
(x)及びCH(x)は、0であるから、 Fθ(x=0)=0 となる。すなわち、速度が最大の時に実効減衰係
数が0になり、ダンパによる振動伝達が0とな
る。
前記のように、従来技術では減衰係数Cが架台
の位置によつて変わらないので、速度最大の位置
で減衰力Fθは最大Fθnaxとなり、 Fθnax=CXnax となるが、これに対し、ダンパを本考案に従つて
垂直に取付けると、減衰係数CL(x)及びCH(x)
が架台の位置によつて変わり、減衰力Fθは速度
最大の時に0となり、減衰による振動を、従来の
場合に比べて、はるかに小さくすることができ
る。
なお、上記の実施例においては、ダンパ16の
上下端部は、自在継手17,18を介して架台1
1及び床10に取付けるものとして説明された
が、必ずしも自在継手を使用する必要はなく、リ
ング、チエーン、ロープ等ダンパ16の取付け角
度を可変とするものであるならば、そのようなも
のであつてもよい。
以上のように、本考案による防振装置は、架台
と床との間における相互の力の授受を少なくさせ
るために使用されることができ、また、相対変位
を小さく押えることができるので、防振装置全体
の所要空間を小さくさせることができ、実用上非
常に有利となる。従つて、本考案は、特に、いわ
ゆる、免震床として知られている床の上に架台を
配置し、床と架台との間にばねを設置し、架台の
上に地震の発生時に地震力の伝達を防止すべき機
器が載置されるようになつている防振装置に応用
して、有効である。
【図面の簡単な説明】
第1及び2図は、従来方式でで取付けたダンパ
を有する水平防振装置を、請止時の状態で示す側
面図及び平面図、第3及び4図は、同じく移動時
の状態で示す側面図及び平面図、第5及び6図
は、本考案の1実施例を静止時の状態で示す側面
図及び平面図、第7及び8図は、同じく移動時の
状態で示す側面図及び平面図、第9図はその架台
の変移と、実効減衰係数との間の関係を示す線図
である。 10……床、11……架台、12……脚、13
……低摩擦材、14……コイルばね取付け柱、1
5……ばね、16……ダンパ、17,18……自
在継手。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 床10の上に架台11を水平にしゆう動自在
    に配置し、床10と架台11とを複数個のばね
    15を介して相互に連結して成る防振装置にお
    いて、床10と架台11との間にダンパ16を
    垂直に配列し、その各端部を、それぞれ、床1
    0及び架台11に、ダンパ16の自由な傾動運
    動を許すように取り付けて成るダンパを備えた
    防振装置。 2 ダンパ16の各端部を、床10及び架台11
    に、それぞれ、自在継手17,18を介して連
    結して成る実用新案登録請求の範囲第1項記載
    のダンパを備えた防振装置。 3 ダンパ16が、オイルダンパ、ガスダンパで
    ある実用新案登録請求の範囲第1又は2項記載
    のダンパを備えた防振装置。
JP1981031399U 1981-03-09 1981-03-09 Expired JPH0112020Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1981031399U JPH0112020Y2 (ja) 1981-03-09 1981-03-09

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1981031399U JPH0112020Y2 (ja) 1981-03-09 1981-03-09

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57144645U JPS57144645U (ja) 1982-09-10
JPH0112020Y2 true JPH0112020Y2 (ja) 1989-04-10

Family

ID=29828825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1981031399U Expired JPH0112020Y2 (ja) 1981-03-09 1981-03-09

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0112020Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0645719Y2 (ja) * 1988-03-04 1994-11-24 絢一郎 大亦 防振テーブル装置
JP5904680B1 (ja) * 2014-10-16 2016-04-20 大亦 絢一郎 免震テーブル装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5070781A (ja) * 1973-10-26 1975-06-12

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5070781A (ja) * 1973-10-26 1975-06-12

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57144645U (ja) 1982-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4496130A (en) Support device
US4527365A (en) Earthquake insulating bearing assembly
JPS58124843A (ja) 免震装置
JP2010007859A (ja) 隔離プラットホーム
KR940006134A (ko) 방진기구
US6315094B1 (en) Passive virtual skyhook vibration isolation system
JPH0128256B2 (ja)
JPH0112020Y2 (ja)
JPH0562179B2 (ja)
JPH1151111A (ja) 制振装置
JP3039671B2 (ja) 除振装置
JP3752023B2 (ja) 構造物の免震装置
JPS6221946B2 (ja)
JPS6360253B2 (ja)
JPH03504532A (ja) 粘弾性ダンパー
JP3829593B2 (ja) 免振装置
JPH11166585A (ja) 免震用滑り支承
JPH0941713A (ja) 免震装置
JPS62188834A (ja) 減振支承装置
JPH0528273Y2 (ja)
JPS61200265A (ja) 防振装置
KR102702081B1 (ko) 전기제어 패널용 방진장치
JP3917720B2 (ja) 免震除振装置
JPH054529B2 (ja)
JPS627794Y2 (ja)