JP5904680B1 - 免震テーブル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】到来する地震振動に対して有効に対応し得る免震テーブル装置を提供する。【解決手段】テーブル保持機構2を介して基礎板3上に水平移動自在に配設されたテーブル板1と、地震時には該テーブル板1の水平相対移動を許容し且つ地震収束時には該テーブル板1を地震発生前の元位置に復帰させる複数のばね機構4乃至7と、この各ばね機構に対応して個別に併設され前記地震振動がテーブル板1に伝わるのを抑制する複数のダンパー機構8乃至11とを備え、各ダンパー機構8乃至11を、前記基礎板3に当接する構造の摩擦摺動式のダンパー機構とし且つ当該各ダンパー機構を少なくとも前記テーブル保持機構2の周囲4箇所に装備し、各ばね機構を少なくとも4個のばね機構で構成すると共に、当該各ばね機構4乃至7の前記テーブル保持機構2側の端部を、対応する前記各ダンパー機構8乃至11に、それぞれ連結したこと。【選択図】図11

Description

本発明は、免震テーブル装置に係り、特に、展示品や美術工芸品等が地震振動によって損傷するのを、予め有効に回避し得るようにした室内テーブル用の免震テーブル装置に関する。
地震波はその到来方向が不特定であることから、近時にあっては、同一面内で360°の何れの方向からの振動に対しても有効に対応するための免震装置の研究が、各関連技術分野で成されている。
この免震装置、例えば免震テーブルは、基本的には、床面若しくは水平に配置された支持台(基礎板)と、この支持台上で360°の何れの方向に対しても同じ様に移動自在に設置された載置テーブル(テーブル板)と、この載置テーブルと前記支持台との間に設置された複数の元位置復帰ばね及び振動抑制用のダンパーとを備えている。
そして、地震発生時に到来する地震波による支持台の揺れの全部が載置テーブルに直接伝わらないように、当該支持台と載置テーブルとの相対的な変位動作を、元位置復帰ばね及びダンパーとによって適度に規制するようにしている。
かかる免震テーブルの内、特に薄型化された免震テーブルとしては、載置テーブル(テーブル板)の支持軸の周囲同一面上に等角度間隔に配設された複数の元位置復帰ばねを有する下記特許文献1,2が知られている。
また、短周期振動および長周期振動の両方に対応し得る免震装置としては、下記特許文献3のものが知られている。
特開2004−19707号公報 特開平11−280298号公報 特開2002−213101号公報
上記特許文献1に記載の免震・防振テーブル装置は、水平面上で360°の何れの方向から到来する短周期振動に対して、有効に機能したものとなっている。
一方、この特許文献1に記載の免震・防振テーブル装置では、地震時の振動によって支持台と相対的に移動する載置テーブルの実際の移動許容範囲は、装備した半円形ばねの関係でその移動許容範囲が、当該半円形ばねの半径(r)の長さ程度(即ち、±rの範囲程度)に限定されるという技術的な課題があり、振動周期の大きい地震および振動振幅の大きい地震には対応し得ない、という不都合があった。
又、上記した特許文献2に記載の免震・防振テーブル装置は、保護対象物を載置する載置台(テーブル板)をそれぞれ交差する水平二軸方向に移動させる積層構造の二組のガイドレールを備え且つ当該水平二軸方向に相対的に往復振動する前記載置台を制振する制振機構を備えている。そして、この制振機構は、前記載置台の元位置復帰機能と到来する地震振動が当該載置台にそのまま伝わるのを抑制する機能とを同時に備えているもので、円筒状に巻回した筒状コイルの複数を保持具を介して同一面上に併設し横方向から圧縮するように機能させて到来する地震振動に対応させるように構成されている。
しかしながら、この特許文献2にあっては、上記各筒状コイルは一個当たりの直径方向の伸縮距離を大きくとれないため、制振機構としては多数の筒状コイルが必要となり、上記二組の各ガイドレール毎に当該制振機構を組み込む構成であることから多くの筒状コイルが必要となり、生産性が悪く且つ水平面積が必要以上に大型化するという不都合が生じている。
更に、上記特許文献3に記載の免震装置は、主として建物用の免震装置を意図したものとなっており、長周期振動にも対応し得る機能も備えているが、取付板(テーブル板)が支持板上で1個のボールを介して支持されており、これがため、常に複数の免震装置との組合せで使用することを前提としており、又元位置復帰力は建物の重量を利用する構成となっている。又、ばね部材も円筒状のものが装備され、装置全体が重量物に対する免震機能を意図したものとなっている。
このため、軽量化を意図した室内テーブル用の免震装置としては、不適合なものとなっている。
〔発明の目的〕
本発明は、上記関連技術の有する不都合を改善し、到来する地震振動に対して有効に対応し得る免震テーブル装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る免震テーブル装置は、テーブル保持機構を介して基礎板上にて移動自在に配設されたテーブル板と、前記テーブル保持機構と前記基礎板の外周側領域との間に配設され地震発生時には当該テーブル板の移動動作を許容し且つ地震収束時には該テーブル板を地震発生前の元位置に復帰させる複数のばね機構と、この各ばね機構に対応して個別に併設され前記地震の振動が前記テーブル板に伝わるのを抑制する複数のダンパー機構とを備えた免震テーブル装置であって、
前記各ダンパー機構を、前記基礎板に当接する構造の摩擦移動式のダンパー機構とし、 前記テーブル保持機構をその中心部を原点とするX−Y軸座標上に配置した場合に当該座標上のX軸又はY軸に平行に往復移動する可動部を備えたばね・ダンパー保持機構を、前記X軸又はY軸に沿って前記テーブル保持機構の周囲4か所にそれぞれ配設し、
この各ダンパー保持機構の前記可動部に、前記各ダンパー機構を個別に固着装備すると共に、前記各ばね機構の前記テーブル保持機構側の端部をそれぞれ前記各可動部に係着する、という構成を採っている。
以上のように、本発明は上述したように構成したので、これによると、単純な構造であるにもかかわらず複数のダンパー機構と複数のばね機構とが有効に連係動作して、到来する地震振動と共に振動する基礎板に対するテーブル板の相対往復振動を有効に抑制することができる。
短周期振動(通常の地震動)だけを考えれば、免震効果を高めるためにばねをできるだけ柔らかくし、ダンパー機能を小さめにした方がよいが、短周期振動を越える振動周期の大きい長周期振動の到来波を想定して、テーブル板の相対変位がある範囲を越えるとばねの硬さ及びダンパー機能が自動的に増加する構造のばね・ダンパー保持機構を装備することにより、短周期振動はもとより長周期振動によるテーブル板の共振に対しても有効に機能することが可能となり、同時に装置全体の薄型化を成し得る免震テーブル装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態を示す一部省略した平面図(テーブル板を取り除いた状態を示す図)である。 図1に開示した第1実施形態のII−II線に沿った断面図である。 図2に開示した第1実施形態におけるダンパー機構(摩擦ダンパー)部分を示す図で、図3(A)はダンパー機構とばね・ダンパー保持機構であるリニアガイド装置との連結関係を示す説明図、図3(B)はダンパー機構の一例を示す詳細断面図である。 図1に開示した装置の動作状態を示す図で、図4(A)は短周期振動の範囲内におけるテーブル板の相対変位の状態を示す動作説明図、図4(B)は長周期振動によりテーブル板が共振した状態におけるテーブル板の相対変位状態を示す動作説明図、図4(C)は図4(B)におけるばね4,6の変形状態を示す説明図である。 図1に開示した装置の復元力を示す説明図で、図5(A)はリニアガイド装置を装備した場合を示す線図、図5(B)はリニアガイド装置を装備しない場合を示す線図である。 図1に開示した装置の地震振動到来時におけるテーブル板のX方向相対変位とこれに対応する摩擦力の変化を示す線図で、図6(A)は基礎板に対するテーブル板のX方向相対変位の時間的変化を示す線図、図6(B)は各ダンパー機構を各リニアガイド装置の可動部に個別に装備した場合の基礎板に対するテーブル板のX方向相対変位と対応する摩擦力との関係を示す線図、図6(C)は全てのダンパー機構をテーブル板に固定した場合の基礎板に対するテーブル板のX方向相対変位と対応する摩擦力との関係を示す線図である。 本発明の第2実施形態を示す図で、図7(A)は一部省略した平面図(テーブル板を取り除いた状態の図)、図7(B)は固定装備されたダンパー機構(摩擦ダンパー)の摩擦力を示す線図、図7(C)はリニアガイドによって移動可能に装備されたダンパー機構の摩擦力を示す線図である。 本発明の第3実施形態を示す一部省略した平面図(テーブル板を取り除いた状態を示す図)である。 図8に開示した第3実施形態のIX−IX線に沿った断面図である。 本発明の第4実施形態を示す一部省略した平面図(テーブル板を取り除いた状態を示す図)である。 図10に開示した第4実施形態の一部を示す図で、図11(A)は図10のXI−XI線に沿った断面図、図11(B)は図11(A)に開示したダンパー機構の一例を示す断面図である。 本発明の第5実施形態を示す一部省略した平面図(テーブル板を取り除いた状態を示す図)である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係る免震テーブル装置100を、図1乃至図6に基づいて説明する。
(全体構成)
図1乃至図2において、免震テーブル装置100は、室内展示物等の載置物を載置するためのテーブル板1と、このテーブル板1を含む構成部材の全体を支承する基台を成す基礎板3と、この基礎板3上にて前記テーブル板1を水平移動自在に保持するテーブル保持機構2、このテーブル保持機構2の下面に装備され当該テーブル保持機構2を補強する機能も備えた底板13とを備えている。
上記テーブル保持機構2と基礎板3の外周側領域との間には、地震発生に際しては当該テーブル板の基礎板3に対する水平相対移動を許容すると共に地震収束時には該テーブル板を地震発生前の元位置に復帰させる4個のばね機構4,5,6,7が、テーブル保持機構2の周囲4か所に等角度間隔に且つ放射状に配設されている。又、この各ばね機構4乃至7は、本第1実施形態では引張ばねにより構成されている。
ここで、基礎板3は、本第1実施形態では、アルミ製の軽量金属板3Aをベースとし上面に薄いステンレス鋼板3Bが積層された正4角形状の板状部材により形成されている(図2参照)。
又、この基礎板3の各外周側の各辺の端部中央には、上記した複数のばね機構4乃至7の各他端部を個別に係止する直立係止片(ばね係止片)3a,3b,3c,3dが立設されている。
即ち、各ばね機構4乃至7は、一端部が前述したテーブル保持機構2側に係止され、他端部が上記基礎板3の外周側の各辺に立設された直立係止片3a乃至3dに、それぞれ個別に係止されている。
これにより、各ばね機構4乃至7をテーブル保持機構2の周囲に水平状態で且つ放射状に配置することができ、かかる点において装置全体の薄型化が可能となっている。
この場合、各ばね機構4乃至7にはそれぞれに所定の初期加重が一様に付されており、これによって、地震収束時には、テーブル板1に対する元位置復帰力が生じるようになっている。
又、この各ばね機構4乃至7に個別に対応して、地震の振動エネルギーが前記テーブル板1に伝わるのを抑制する複数のダンパー機構8,9,10,11が、それぞれ前記テーブル保持機構2の周囲4か所に等角度間隔に配設されている。
これにより、地震振動の到来で当該振動と共に基礎板3が往復振動するが、この往復振動は、その一部が各ダンパー機構8乃至11によって摩擦エネルギーに変換されて放散され、残りの往復振動成分がテーブル板1に伝達される。このため、テーブル板1の往復振動は大幅に抑制されることとなる。
上記テーブル保持機構2は、本第1実施形態では、高さが一様に形成された正4角形状の枠体(外側枠体)12により構成されている。
そして、このテーブル保持機構2をその中心部を原点とするX−Y座標上に図1に示すように配置した場合を想定すると、本第1実施形態では、上記したテーブル保持機構2を構成する四角形状の枠体12の各側壁面も、想定された上記X軸及びY軸に平行に設定され、又、前述した各ばね機構4乃至7も、想定された上記X軸及びY軸に沿ってそれぞれ配設されている。
又、枠体12の下端面には、上述したように、前記基礎板3に面して底板13が当該枠体12と一体的に固着装備されている(図2参照)。この場合、底板13は、枠体12に対して接着材又は螺子等により固着装備されている。
そして、この底板13には、少なくもそのコーナー部分4か所に、前述したテーブル板1及びテーブル保持機構2を支持しつつ前記基礎板3上を円滑に移動するフリーベア16,17,18,19が装備されている。
これにより、地震到来と共に基礎板3が急激な往復移動を繰り返しても、フリーベア16乃至19が基礎板3上を相対的に遅れた状態で円滑に往復移動することから、地震振動がテーブル保持機構2に直接伝わるのが大幅に抑制され、これがため、テーブル保持機構2に固着保持されたテーブル板1の往復振動も、有効に抑制されることとなる。
(ばね・ダンパー保持機構(リニアベアリング装置))
上記テーブル保持機構2の各側面(周囲4か所)、即ち、当該テーブル保持機構2の周囲4か所に等角度間隔(90°間隔)で、ばね・ダンパー保持機構であるリニアベアリング装置21,22,23,24が装備されている(図1参照)。
この内、リニアベアリング装置21は、上記テーブル保持機構2をその中心部を原点とするX−Y座標上に配置した場合を想定して、当該想定されたX軸に平行に往復移動する可動部21Aと、この可動部21Aを保持すると共にその往復移動を許容する支軸21Bと、この支軸21Bの両端部を前記テーブル保持機構2に装着する一対の支軸保持部材21a,21bとを備えている。可動部21Aと支軸21Bの間の摩擦力は非常に小さいことが望ましい。
ここで、支軸21Bには、可動部21Aが一方向のみの往復移動を許容し回転動作を防止する回転防止機構(図示せず)が装備されている。
他のリニアベアリング装置22乃至24も、同様に前記X軸又はY軸に平行に往復移動する可動部22A乃至24Aと回転防止機構を備えた支軸22B乃至24Bとをそれぞれ備え、各一対の支軸保持部材22a,22b、23a,23b、24a,24bを介して、前記テーブル保持機構2にそれぞれ装着されている(図1参照)。
ここで、リニアベアリング装置21の支軸21Bは、その長さSが、可動部21Aの長さbと当該可動部21Aの片側移動距離aとにより特定される次式、
S=b+2a
により設定されている。図1,図3に、これを示す。
この内、可動部21Aの片側移動距離aは、到来する短周期振動の地震波による往復振動に対応可能な距離として経験的に特定されたものである。
他のリニアベアリング装置22乃至24についても、その各構成部材の形状および大きさは、上記リニアベアリング装置21の場合と同一に設定されている。
また、上記リニアベアリング装置21乃至24の各可動部21A乃至24Aには、前述したダンパー機構8乃至11が、その下端部が基礎板3に当接した状態でそれぞれ個別に固着装備されている。
又、対応する各ばね機構4乃至7の前記テーブル保持機構2側の一端部が、上記各ダンパー機構8乃至11の場合と同様に、前述した可動部21A乃至24Aの中央部に、それぞれ個別に連結されている。
即ち、各ばね機構4乃至7は、前述したようにテーブル保持機構2の周囲4か所に配設され、且つその一端部がリニアベアリング装置21乃至24を介してそれぞれテーブル保持機構2に個別に連結されている。
そして、上記各ダンパー機構8乃至11は、後述するようにばね機構4乃至7と連係して、到来する地震波の振動エネルギーの一部を摩擦エネルギーに変換し、当該振動がテーブル保持機構2およびテーブル板1に伝搬するのを有効に抑制している。
(ダンパー機構)
上記した各ダンパー機構8乃至11は、本第1実施形態では、前述したようにそれぞれ同一のダンパー機能を備えた摩擦ダンパーが使用されている。
この内、例えばダンパー機構10は、前述したように下端部の端面が前記基礎板3に当接した状態で、リニアベアリング装置23の可動部23Aに、ねじ等により固着装備されている(図3(A)参照)。
このダンパー機構8,9及び11も、同様に下端部の端面が前記基礎板3に当接した状態で、リニアベアリング装置21,22,24の可動部21A,22A,24Aに、それぞれ固着装備されている。
上記ダンパー機構10は、図3(B)に示すように、柱状の摩擦体からなる柱状摩擦体10Aと、この柱状摩擦体10Aの下端部を露出させた状態で当該柱状摩擦部材10Aを収納し保持する筒状保持体10Bと、この筒状保持体10Bを係止し且つその上下動を案内する保持ケース10Cと、この保持ケース10C内に装備され前述した筒状保持体10Bを下方(基礎板3側)へ押圧する圧縮ばね10Dとを備えて構成されている。
又、筒状保持体10Bと保持ケース10Cの各中心軸部分には、内部確認用の貫通穴10Bk,10Ckが、それぞれ設けられている。
また、符号10e,10fは、筒状保持体10Bが外部へ離脱するのを防止するために保持ケース10Cに装備された離脱防止用の係止ねじを示す。この係止ねじ10e,10fは、先端部がピン状に形成されている。又この係止ねじ10e,10fの先端部に係合する係合用長穴10Ba,10Bbが、筒状保持体10Bの外周面に、その中心軸に沿って形成されている。
上記保持ケース10Cの側面には、本第2実施形態では2個の通気穴10hが形成され、これによって摩擦熱により加熱された内部の空気が内部にこもることが無いようになっている。また、上記保持ケース10C及び筒状保持体10Bは金属で形成され、これにより、稼働時に生じる摩擦熱が外部に円滑に放散されるようになっている。
これにより、筒状保持体10Bは、係合用長穴10Ba,10Bbを介して上下動可能に保持ケース10C側の係止ねじ10e,10fに常時係止され、装置の動作中は一定の圧接力が常時維持されて且つ外部への離脱が防止され、更に稼働時に発生する摩擦熱が外部に円滑に放散されるようになっている。
他の各ダンパー機構8,9,11も、上記ダンパー機構10と同一に形成されたものが使用されている。
そして、この各ダンパー機構8乃至11にあっては、圧縮ばね10Dのばね圧が柱状摩擦部材10Aに直接伝えられ、柱状摩擦部材10Aが基礎板3に圧接されるようになっている。
ここで、本第1実施形態では、テーブル板1,テーブル保持機構2および底板13は、フリーベア16乃至19を介して基礎板3上に水平移動自在に設置されている。
このため、本第1実施形態では、上記フリーベア16乃至19に印加されている上記テーブル板1,テーブル保持機構2および底板13の重量が、ダンパー機構8乃至11に直接印加されることはない。
これにより、地震波の到来時に、基礎板3が水平方向に往復移動すると、これに抗して上記したばね機構4乃至7とダンパー機構8乃至11とが連係して作動し、ダンパー機構8乃至11の各柱状摩擦部材10Aの圧接力と基礎板3との間の摩擦係数とにより特定される所定の摩擦力(振動抑制力)が、当該基礎板3と柱状摩擦部材10Aとの間に生成され、当該基礎板3の地震による往復移動がテーブル保持機構2(即ち、テーブル板1)へ直接伝達されるのが、有効に抑制されることとなる。
(第1実施形態の動作及びその効果)
(短周期振動への対応)
最初に、本第1実施形態の免震テーブル装置を、図1に示すようにその中心軸を原点0に合わせてX−Y座標上に配置した場合を想定する。
次に、例えばX軸に沿った短周期の地震振動(短周期振動)が到来した場合を想定する。この場合、まず、基礎板3が、図1における左右方向に(X軸に沿って)往復移動する。
ここで、短周期振動とは、短周期成分の卓越した地震動のことをいい、通常の地震動のことをいう。
図4(A)に、地震波の到来により、基礎板3が図の左方向(−X軸方向)へ移動し、テーブル保持機構2が相対的に図の右方向(+X軸方向:矢印P参照)へ移動した場合を示す。
この図4(A)にあって、テーブル保持機構2は、ダンパー機構9,11の摩擦力により基礎板3と一体的に追従移動しようとするが、ばね機構5,7の元位置復帰力により当該追従移動が抑制され、同時にダンパー機構9,11が機能し、基礎板3との間の摩擦力によって当該振動エネルギーの一部が摩擦により熱エネルギーに変換されて放散される。
このため、テーブル保持機構2のX軸方向の往復移動(即ち、テーブル板1の往復振動)は、ばね機構5,7とダンパー機構9,11とによって有効に抑制される。
この場合、Y軸に沿って配置されたリニアベアリング装置22及び24は、その支軸22B,24BがY軸に平行に(X軸に直交して)配設されているので、この部分の可動部22A,24Aがテーブル保持機構2と共にX軸方向に往復移動し、これに抗してこの可動部22A,24Aに係止された引張ばね5,7が伸縮動作し、この引張ばね5,7の伸縮動作によりダンパー機構9,11が振動速度に関係なく摩擦力を出力し得るようになっている。
これに対し、X軸に沿って配置されたリニアベアリング装置21及び23については、その支軸21B,23BがX軸に平行に配置されているので、可動部21A,23Aは、支軸21B,23B上を相対的に往復移動するのみ(基礎板3と共に一体的に往復移動するのみ)となり、基礎板3の往復振動を、テーブル保持機構2に伝えることはない。即ち、ダンパー機構8,10は動作しない状態となっている。
換言すると、この場合、X軸に沿って配置された各リニアベアリング装置21及び23の可動部21A,23Aは、当該ダンパー機構9,11の摩擦力により基礎板3と一体的に往復移動する。
すなわち、リニアベアリング装置21及び23上では、可動部21A,23Aが支軸21B及び23Bに沿って往復移動するに留められている(ダンパー機構9,11を係止する力が働かない)。即ち、この図4(A)では、テーブル保持機構2(テーブル板1)の相対変位uが「u=a」に達するまで、引張ばね5,7とダンパー機構9,11のみが作用する。
一方、Y軸に沿った短周期の地震振動が到来した場合には、まず、基礎板3がY軸に沿った方向(図1の上下方向)に往復移動し、これに追従してテーブル保持機構2およびテーブル板にY軸に沿った方向への往復移動が付勢され、同時に、上記したリニアベアリング装置21及び23が前述したリニアベアリング装置22及び24の場合と同じように機能し、上記したリニアベアリング装置22及び24が前述したリニアベアリング装置21及び23の場合と同じように機能する。
この場合、上記したダンパー機構8及び10は、可動部21A23Aと一体的に動作し前述したダンパー機構9及び11の場合と同じように機能する。同様に、上記したダンパー機構9及び11は、当該各ダンパー機構を個別保持する可動部22A及び24Aと一体的に動作し、前述したダンパー機構8及び10の場合と同じように機能する。
更に、二軸(X軸,Y軸)に対して所定角度をもって到来する地震振動については、当該地震振動の到来角度によって特定される(すなわち、地震振動のX,Y方向の成分によって特定される)各ばね機構4乃至7の元位置復帰力及び当該ばね機構4乃至7に付勢されて可動する各ダンパー機構8乃至11の摩擦力とによって、テーブル保持機構2に伝わる振動エネルギーが有効に低減される。
(長周期振動への対応)
次に、上記X軸に沿って到来する地震振動によって可動部21A,23Aの前述した片側移動距離aを越える変位(長周期振動によってテーブル板1が共振した場合に生じる)が基礎板3を介してリニアベアリング装置21及び23に伝達されると、リニアベアリング装置21及び23の各可動部21A及び23Aが支軸21B,23Bの後端部で支軸保持部材21a,23bに係止されてX軸に沿って大きく移動し、これと一体的に装備された各ダンパー機構8および10が、前述した各ばね機構4乃至7の元位置復帰力に付勢されて基礎板3上を摩擦ブレーキをかけながら相対的に逆方向に移動する。
ここで、長周期振動とは、2秒以上の卓越周期成分を含む地震動のことをいう。
図4(B)に、長周期の地震波の到来によってテーブル板が共振し、基礎板3が図の左方向(−X軸方向)へ大きく移動し、テーブル保持機構2が相対的に右方向(+X軸方向)へ大きく移動した場合を示す。
この場合は、テーブル保持機構2(即ち、テーブル板1)の相対変位uが「u>a」の状態であり、4個の引張ばね4乃至7と4個のダンパー機構8乃至11の全てが作用する。
この図4(B)にあって、テーブル保持機構2の右方向への相対移動の最大移動範囲をRとすると、ばね機構7(又は5)の元位置復帰力および4つの各ダンパー機構8乃至11の逆方向の摩擦力とによって、本第1実施形態では、R≒2.5aに設定されている。
即ち、長周期振動によってテーブル板が共振する際には、短周期振動(図4(A))ではそれまでテーブル保持機構2に対して機能しなかったダンパー機構8及び10が振動速度に関係しない大きさのダンパー機能を発揮することから、テーブル保持機構2に対する振動抑制力は短周期振動の場合に比較して更に漸増し、これにより、テーブル板の共振による振動エネルギーが有効に抑制されることとなる。
(ばね機構の復元力およびその特性曲線)
ここで、上記図4(A)(B)における各ばね機構4乃至7の全復元力(元位置復帰力)Fについて、図4(C)に基づいて説明する。
この図4(C)において、記号kはばね常数を、記号Lはばね機構4乃至7における各ばねの初期長さを示す。又記号θはばね機構4(6)がY軸から傾いた角度を示す。
この場合、Y軸に対するばね機構4の傾きθは、変位λとの関係では、まず、次式が成立する。
sinθ=λ/(λ+L1/2
次に、図4(C)の0点でピン止めされたばね機構4を水平に引っ張って、A点からB点まで移動させるのに必要な力f(復元力f)は、
=k△sinθ
ここで、△=〔ばね機構4の伸び〕=(λ+L1/2−L
故に、
=kλ〔1−L/(λ+L1/2
ここで、テーブル板1が基礎板3に対してuだけ相対変位したときの全てのばね機構4乃至7による復元力Fは、
0≦u≦aの場合(図4(A))では、
=2ku …………………………………………………………………(1)
u>aの場合(図4(B))では、
=2ku+2k(u−a)〔1−L/((u−a)+L1/2
……………(2)
全てのばね機構4乃至7に初期荷重(初期引張り力)fを与えた場合は、
0≦u≦aの場合、
=2ku ……………………………………………………………………(3)
u>aの場合、
=2ku
+2k(u−a)〔k+(f−kL)/((u−a)+L1/2
……………(4)
となる。
次に、図5(A)に、本第1実施形態における長周期振動を含めた地震振動により生じる基礎板3に対するテーブル保持機構2(テーブル板1)の相対変位uおよびこれに対する復元力Fとの関係(復元力特性)の一例(リニアガイド装置21乃至24を装備した場合)を示す。すなわち、図5(A)は、式(3),(4)を用いてk=1000N/m,L=0.25m,f=125N,a=0.1mの場合のuとFの関係を図示したものである。uとFの関係を示す直線は、u=±aを境に勾配(ばね定数)が2倍になっている。したがって、テーブル板が共振して大きく振動しようとしても、u=±aを超えると固有周期が変化して、共振から抜け出すこととなる。
また、図5(B)は、上記図5(A)と対比したもので、通常の免震装置における復元力特性(リニアガイド装置21乃至24を装備しない場合)の一例を示す。すなわち、図5(B)は、式(4)でa=0とした式を用いてk,L,fの値が図5(A)と同じ場合のuとFの関係を図示したものである。uが±aを超えてもばね定数の変化は少ないので、ばね定数の変化によって共振を抜け出すことはできない。
更に、図6に、本第1実施形態における上記テーブル保持機構2(テーブル板1)の相対変位uとこれに対応して各ダンパー機構8乃至11の移動により生じる全摩擦力Fとの関係(相対変位−摩擦力曲線)を示す。
この内、図6(A)は基礎板3に対するテーブル板1の相対変位の時間的変化を示す線図である。又、図6(B)は各ダンパー機構8乃至11を各リニアガイド装置21乃至24の可動部21A乃至24Aに個別に装備した場合の基礎板3に対するテーブル保持機構2(テーブル板1)の相対変位と対応する摩擦力との関係(変位−摩擦力曲線)を示す線図である。
更に、図6(C)は全てのダンパー機構(摩擦ダンパー)8乃至11をテーブル板1に固定した場合(通常の免震装置を想定した)の基礎板3に対するテーブル板1の相対変位と対応する摩擦力との関係(変位−摩擦力曲線)を示す線図である。
一方、上記Y軸に沿って到来する地震振動によって、可動部22A,24Aの前述した片側移動距離aを越える変位(長周期振動によってテーブル板が共振した場合)で振動すると、前述した図4(B)に示すように、リニアベアリング装置21及び24の各可動部22A及び24Aが支軸保持部材22a,24b又は22b,24aに係止されてY軸に沿って大きく移動し、これと一体的に装備された各ダンパー機構9及び11が、前述した各ばね機構4乃至7の元位置復帰力に付勢されて基礎板3上を摩擦ブレーキをかけながら相対的に逆方向に移動する。
このため、それまでテーブル保持機構2に対して機能しなかったダンパー機構9及び11が振動速度に関係しない大きさのダンパー機能を発揮することから、テーブル保持機構2に対する振動抑制力は短周期振動の場合に比較して更に漸増し、これにより、長周期振動によるテーブル板の共振が有効に抑制されることとなる。
更に、X軸,Y軸に対して所定角度をもって到来する長周期地震振動によるテーブル板の共振については、各可動部21A乃至24Aの前述した片側移動距離aを越える変位が発生すると、リニアベアリング装置21乃至24の各可動部21A乃至24Aが支軸保持部材21a,22a,23b,24b,又は21b,22b,23a,24aに係止されて当該地震波の振動方向に沿って大きく移動し、これと一体的に装備された各ダンパー機構9乃至11が、基礎板3上を摩擦ブレーキをかけながら移動する。
このため、各ダンパー機構8乃至10が振動速度に関係しない大きさのダンパー機能を発揮することから、テーブル保持機構2に対する振動抑制力は短周期振動の場合に比較して更に漸増し、これにより、長周期振動の振動成分によるテーブル板の共振が有効に抑制されることとなる。
即ち、短周期振動の場合に当該地震振動の到来角度によって特定されるに各ダンパー機構8乃至11の摩擦力は、テーブル板の共振をひき起こす長周期振動の領域では、到来角度に関係なく各ダンパー機構8乃至11はその全体が一様に基礎板3に対する摩擦力(即ち、振動速度に関係しない大きさのダンパー機能)を発揮することから、テーブル板の共振に対する振動抑制力は短周期振動の場合に比較して更に漸増する。これにより、長周期振動の振動成分によるテーブル板の共振が有効に抑制されることとなる。
このように、本第1実施形態では、上述したようにリニアベアリング装置(ばね・ダンパー保持機構)21乃至24を装備したので、到来する地震波が短周期振動及びテーブル板の共振をひき起こす長周期振動の場合の何れの場合であっても、これに対応して、当該地震振動がテーブル保持機構2及びテーブル板1に伝搬するのを有効に抑制することが可能となっている。
ここで、上記第1実施形態にあっては、テーブル板1及びテーブル保持機構2を四角形状の場合を例示したが、丸型であっても或いは多角形型であってもよい。
又、各ダンパー機構8乃至11及びばね機構4乃至7については、各4個の場合を例示したが、5個以上であってもよい。
更に、リニアベアリング装置(ダンパー保持機構)21乃至24については、4組装備した場合を例示したが、5組以上であってもよい。
又、上記底板13は、前述した外側枠体12の変形防止をも兼ね備えている。このため、当該外側枠体12の剛性を強化することを前提に、上記底板13を装備しない構成としてもよい。この場合には、外側枠体12の下面側の少なくもコーナー部分4か所に、前述したテーブル板1及びテーブル保持機構2を支持しつつ前記基礎板3上を円滑に移動する上記各フリーベア16乃至19を、固定部材を介して直接装備するようにするとよい。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態を図7に基づいて説明する。
ここで、前述した第1実施形態の場合と同一の構成部材については、同一の符号を用いるものとする。
この第2実施形態における免震テーブル装置200は、前述した第1実施形態(図1乃至図3参照)における免震テーブル装置100の場合と同等に構成され且つ同等に機能するテーブル板1とテーブル保持機構2と基礎板3とを備えている。
また、この免震テーブル装置200は、前述した第1実施形態における免震テーブル装置100の場合とほぼ同等に形成され且つ動作機能が一部付加されたばね・ダンパー保持機構であるリニアベアリング装置31乃至34を、上記テーブル保持機構2の周囲4か所に、それぞれ装備している。
この内、リニアベアリング装置31は、前述した図1に開示したリニアベアリング装置21の各構成部材と同等に形成された可動部31Aと、この可動部31Aを保持すると共にその往復移動を許容する支軸31Bと、この支軸31Bの両端部を前記テーブル保持機構2に装着する一対の支軸保持部材31a,31bとを備えている。
このリニアベアリング装置31は、上記支軸31B部分で且つ上記可動部31Aの両側に、通常は当該可動部31Aを前記支軸31Bの中央部に位置せしめる同一ばね力を備えた押圧ばね31E,31Fを、それぞれ装備している。
他のリニアベアリング装置32乃至34も、前述した図1におけるリニアベアリング装置22乃至24の各構成部材と同等に形成された可動部32A乃至34Aと、支軸32B乃至34Bと、一対の各支軸保持部材32a乃至34a,32b乃至34bを、それぞれが備えている。
又、この他の各リニアベアリング装置32乃至34は、各支軸32B乃至34B上で且つ前記各可動部32A乃至34Aの両側に、上記リニアベアリング装置31の場合と同様に、通常は当該各可動部32A乃至34Aを前記各支軸32B乃至34Bの中央部に位置せしめる同一ばね力を備えた一対の押圧ばね32E乃至34E,32F乃至34Fを、それぞれ個別に装備している。
その他の構成は、上記各ダンパー機構8乃至11,及びばね機構4乃至7を含めて、前述した第1実施形態の場合と同一となっている。
図7(B)は、テーブル保持機構2がX方向に相対変位するときのリニアベアリング装置32及び34の摩擦力特性(ダンパー機構9及び11による摩擦力)を示す。
又、図7(C)は、テーブル保持機構2がX方向に相対変位するときのリニアベアリング装置31及び33の摩擦力特性(ダンパー機構8及び10による摩擦力と、押圧ばね31E,31F及び33E,33Fによるばね力によって生ずる)を示す。本第2実施形態では、テーブル保持機構2の相対移動の変位uの大きさに応じてリニアベアリング装置31及び33の摩擦力が徐々に変化する。
これにより、リニアベアリング装置31乃至34の摩擦力は、本第2実施形態では上記図7(B)及び図7(C)の和で与えられる。即ち、この場合、変位uの変化に応じてリニアベアリング装置31乃至34の摩擦力は、その変化が階段状ではなく斜面状となる。
このように、本第2実施形態にあっては、到来する地震振動に対しては、その到来方向如何にかかわらず、振動初期の段階(変位の小さい状態)から徐々に変位が大きくなっても、これに対応してリニアベアリング装置31乃至34の摩擦力が徐々に増加することから、テーブル保持機構2(即ち、テーブル板1)の往復移動(往復振動)の大きさが地震振動の大きさに応じて有効に抑制されることとなる。
(第2実施形態の動作)
この第2実施形態では、例えば図4(A)の場合と同様にX軸に沿って地震波が到来した場合、それが短周期振動或いは長周期振動に何れであっても、まず、X軸に直交して装備されたリニアベアリング装置32,34は上記第1実施形態の場合と同様に機能し、可動部32A,34Aは基礎板3と共に移動することなく、テーブル保持機構2と共に一体的に相対移動する。
一方、リニアベアリング装置31,33では、X軸に沿った上記地震波の到来と共に、それぞれの押圧ばね31E及び33E,31F及び33Fが初期段階から機能し、対応する可動部31A及び33Aと共に各ダンパー機構8及び10を、テーブル保持機構2の相対移動の方向と同方向に(基礎板3の振動方向とは逆の方向に)それぞれ押圧する。
即ち、かかる場合、本第2実施形態では、振動の初期段階から、上記各ばね機構4及び6に付勢されて、前述した第1実施形態では作動しなかった上記各ダンパー機構8及び10も作動し、テーブル保持機構2(即ち、テーブル板1)への振動抑制に寄与する。
この場合、リニアベアリング装置31及び33の各一対の押圧ばね31E及び33E,31F及び33Fは、Y軸に沿った地震振動の到来を除いて、他の方向からの地震波に対しては、当該各軸押圧ばね31E及び33E,31F及び33Fを圧縮する成分の大きさ(到来方向によって異なる)に応じて、ばね機構4乃至7と共に対応する各ダンパー機構8及び10が機能し、テーブル保持機構2(即ち、テーブル板1)へ伝搬する地震振動の一部を摩擦にネルギーに変換して放出し、これによって、テーブル保持機構2(及びテーブル板1)の往復移動範囲(即ち、揺れ幅)が有効に抑制される。
他のリニアベアリング装置32及び34と、その各一対の押圧ばね32E及び34E,32F及び34Fとについても、同様である。
上記動作例は、図4(A)の場合と同様にX軸に沿った方向の地震波と、Y軸方向以外の他の方向からの地震波が到来した場合の事例である。
又、Y軸に沿って地震波が到来した場合にも、90度回転した位置に装備された上記各構成部材が、上記図4(A)の場合と同様に機能するので、上記X軸に沿って地震波が到来した場合と同様の作用効果を得ることができる。
その他の構成及びその作用効果は前述した第1実施形態の場合と同一となっている。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態を図8乃至図9に基づいて説明する。
ここで、前述した第1実施形態の場合と同一の構成部材については、同一の符号を用いるものとする。
この第3実施形態における免震テーブル装置300は、前述した第1実施形態(図1乃至図3参照)における免震テーブル装置100の場合と同等に構成され且つ同等に機能するテーブル板1とテーブル保持機構2と基礎板3とを備え、更に、前述した第1実施形態の場合と一部異なる形状の底板13Aを備えている。
また、この免震テーブル装置300は、前述した第1実施形態における免震テーブル装置100の場合と同一のリニアベアリング装置(ばね・ダンパー保持機構)21乃至24を、上記テーブル保持機構2の主体である枠体12の周囲4か所に、それぞれ装備している。
更に、この第3実施形態における免震テーブル装置300は、図8に示すように、テーブル保持機構2の外側枠体12の内側領域に、新たに井型状の枠体(内側枠体)42を設けると共に、この井型状枠体(内側枠体)42に、上記第1実施形態におけるリニアベアリング装置及びダンパー機構と同一の機能を備えたリニアベアリング装置51乃至54及びダンパー機構55乃至58を、それぞれ装備した点に特徴を有する。
ここで、この井型状枠体(内側枠体)42は、その高さ寸法(上下方向の寸法)が、前述した外側枠体12と同一に設定され、これによって、当該外側枠体12を補強しその耐久性を強化する共に、テーブル板1の安定保持にも寄与し得るようになっている。
また、上記枠体12の下面に装備された上記底板13Aは、前述した第1実施形態における底板13と比較すると、上記したリニアベアリング装置(ダンパー保持機構)51乃至54の装備箇所が切除されている点が相違する。
これにより、リニアベアリング装置51乃至54及びダンパー機構55乃至58が、上記井型状枠体42に着脱自在に装備されるようになっている(図9参照)。
上記各リニアベアリング装置51乃至54は、それぞれが、前述した図1におけるリニアベアリング装置21乃至24の各構成部材と同等に形成された可動部51A乃至54Aと、支軸52B乃至54Bとを備え、当該支軸52B乃至54Bを保持する支軸保持部材として、上記井型状枠体42の前記枠体12側との連結部分を利用した構造となっている。
即ち、各リニアベアリング装置51乃至54は、前述した井型状枠体42の前述した枠体12との連結部分に、当該枠体12の各辺を介して前述した各リニアベアリング装置21乃至24にそれぞれ平行に装備されている。
そして、上記各リニアベアリング装置51乃至54の可動部51A乃至54Aに、上記した各ダンパー機構55乃至58が、それぞれ固着装備されている。
ここで、枠体12の内側に装備された上記リニアベアリング装置51乃至54の各支軸51B至54Bは、その長さが、前述した枠体12の外側に装備されたリニアベアリング装置21乃至24の各支軸21B乃至24Bの長さよりも、幾分長めのものが使用されている。
これにより、短周期振動の地震波に対しては必要以上の摩擦力がテーブル保持機構2に印加されないようすると共に、長周期振動が到来してテーブル板が共振し往復振動範囲が大きくなった場合でも、井型状枠体42側の各ダンパー保持機構55乃至58がその支軸52B乃至54Bの長い分だけ幾分遅れて機能するようになっている。このため、本第3実施形態では、全体の摩擦力が一度に急激に増加して急ブレーキがかかるような状態の発生を、予め回避した構成となっている。
その他の構成及びその作用効果は、上記第1の実施形態の場合と同一となっている。
〔第4実施形態〕
次に、第4実施形態を図10乃至図11に基づいて説明する。
ここで、前述した第1実施形態の場合と同一の構成部材については、同一の符号を用いるものとする。
この第4実施形態における免震テーブル装置400は、前述した第1実施形態(図1乃至図3参照)における免震テーブル装置100と同等に構成され且つ同等に機能するテーブル板1とテーブル保持機構2と基礎板3と底板13とを備えている。
また、この免震テーブル装置400は、前述した第1実施形態における免震テーブル装置100の場合と同等に形成され且つ同等に機能するリニアベアリング装置(ばね・ダンパー保持機構)21乃至24を、上記テーブル保持機構2の主体である枠体12の周囲4か所に、それぞれ装備している。
そして、この免震テーブル装置400では、上記リニアベアリング装置(ばね・ダンパー保持機構)21乃至24が備えている各可動部21A乃至24Aに前述した各実施形態の場合とは異なる構造のダンパー機構65乃至68がそれぞれ固着装備され、更に、前述した第1実施形態が備えているフリーベア16乃至19は装備されず、上記各ダンパー機構65乃至68が、前述したテーブル板1とテーブル保持機構2とを、基礎板3上で直接支持するように構成した点に特徴を有する。
即ち、本第4実施形態では、各ダンパー機構65乃至68が、テーブル板1とテーブル保持機構2とを直接支持しつつ基礎板3上を往復移動可能に装備されている。
このため、地震波の到来に際しては、前述した各実施形態の場合と比較して摩擦力の調整が難しくなるが、一方では、構造が単純化され且つ振動の初期段階から適度の摩擦力を一様に生じさせることができる、という利点がある。
図11(B)に、ダンパー機構65の一例を示す。
この図11(B)において、ダンパー機構65は、柱状の摩擦体からなる柱状摩擦体65Aと、この柱状摩擦体65Aの下端部を露出させた状態で当該柱状摩擦部材65Aを収納し保持する保持ケース65Bとを備えて構成されている。
ここで、この保持ケース65Bの場合も、前述した図3(B)の場合と同様に、保持ケース65Cの中心軸部分に内部確認用の貫通穴65Ckが設けられている。
上記他の各ダンパー機構66乃至68も、このダンパー機構65と同一に構成され且つ同一に機能するものが使用されている。
又、上記柱状摩擦体65Aについては、その材質としてその摩擦係数が異なるものを予め種々準備し、使用目的に合わせて適宜選択して使用するようにしてもよい。
このため、地震波の到来に際しては、ばね機構およびダンパー機構の抵抗力の発生原理は実施形態1の場合と等しくなり、テーブル板1は、抑制された振動範囲で一様に安定して往復振動することとなるという利点がある。
即ち、本第4実施形態によると、各ダンパー機構65乃至68を上記のように構成し装備したので、短周期振動はもとより長周期振動によるテーブル板1の共振に対しても同様に対応することが可能となり、従って一様で且つ安定した状態の抑制された往復振動が確保されることとなる。
その他の構成及びその作用効果は、上記第1の実施形態の場合と同一となっている。
〔第5実施形態〕
次に、第5実施形態を図12に基づいて説明する。
ここで、前述した第1実施形態の場合と同一の構成部材については、同一の符号を用いるものとする。
この第5実施形態における免震テーブル装置500は、前述した第1実施形態(図1乃至図3参照)における免震テーブル装置100と同等に構成され且つ同等に機能するテーブル板1と、テーブル保持機構2と、基礎板3と、底板13と、フリーベア16乃至19とを、それぞれ備えている。
また、この免震テーブル装置500は、前述した第1実施形態の場合と同等に形成されたリニアベアリング装置(ばね・ダンパー保持機構)21乃至24を、テーブル保持機構2の主体である枠体12の周囲4か所にそれぞれ装備し、更に、このリニアベアリング装置21乃至24の可動部21A乃至24Aと基礎板3の外周側の直立係止片(ばね係止片)3a乃至3dとの間に、第1実施形態の場合と同等に形成されたばね機構4乃至7が、それぞれ配設されている。
そして、この第5実施形態における免震テーブル装置500では、更に、前述した第1実施形態におけるダンパー機構8乃至11に代えて、オイルダンパー等の水平筒状ダンパー8A乃至11Aが装備されている。
この水平筒状ダンパー8A乃至11Aは、前述したリニアベアリング装置21乃至24の可動部21A乃至24Aを介して、前記テーブル保持機構2と前記基礎板の外周囲に位置する直立係止片(ばね係止片)3a乃至3dとの間に、各ばね機構4乃至7に並べて配置した点に特徴を有する。
即ち、この第5実施形態における免震テーブル装置500では、リニアベアリング装置21乃至24の各可動部21A乃至24Aと上記各直立係止片(ばね係止片)3a乃至3dとの間に、水平筒状ダンパー8A乃至11Aを、各ばね機構4乃至7に並べてそれぞれ配置した点に、構成上の特徴を備えている。
ここで、前述したダンパー機構については、オイルダンパー以外の他のダンパー(例えば水平摩擦ダンパー又は磁気ダンパー等)を用いてもよい。
又、ばね機構についても、コイル状引張ばねに限定されず、U字形又は半円弧状のばねであってもよい。
その他の構成およびその作用効果は前述した第1実施形態と同一となっている。
このようにすると、前述した第1実施形態の場合と同様の作用効果を有するほか、オイルダンパー8A乃至11Aと各ばね機構4乃至7とを同一水平面内に配置したので、装置全体の厚さ(高さ方向の寸法)を更に小さくすること(装置全体の薄型化)が可能となり、可搬性に優れた設置し易い免震テーブル装置を得ることができる。
本発明にかかる免震テーブル装置は、テーブル板1とこれを支えるテーブル保持機構2に対する元位置復帰用の各ばね機構4乃至7を、テーブル保持機構2を含む水平面内にリニアベアリング装置21乃至24を介して配置し、且つダンパー機構8乃至11として主に基礎板3との間の摩擦ブレーキを利用する構造のものを使用するようにしたので、装置全体の更なる薄型化および軽量化が可能となり、従って、家庭内はもとより各種展示会場の展示物載置用として多方面の利用が可能となるという利点がある。
1 テーブル板
2 テーブル保持機構
3 基礎板
3a乃至3d ばね係止部材
4乃至7 ばね機構(引張ばね)
8乃至11,55乃至58 ダンパー機構
8A乃至11A オイルダンパー
10A,65A 摩擦部材
10C ケース部材
10D 圧縮バネ
12 枠体(外側枠体)
16乃至19 フリーベア
21乃至24 ばね・ダンパー保持機構(リニアベアリング装置)
51乃至54 ダンパー保持機構(リニアベアリング装置)
21A乃至24A,51A乃至54A 可動部
21B乃至24B,51B乃至54B 支軸
21a乃至24a,21b乃至24b 支軸保持部材
31E乃至34E,31F乃至34F 押圧ばね
42 井型状枠体(内側枠体)

Claims (13)

  1. テーブル保持機構を介して基礎板上にて移動自在に配設されたテーブル板と、前記テーブル保持機構と前記基礎板の外周側領域との間に配設され地震発生時には当該テーブル板の移動動作を許容し且つ地震収束時には該テーブル板を地震発生前の元位置に復帰させる複数のばね機構と、この各ばね機構に対応して個別に併設され前記地震の振動が前記テーブル板に伝わるのを抑制する複数のダンパー機構とを備えた免震テーブル装置であって、
    前記各ダンパー機構を、前記基礎板に当接する構造の摩擦移動式のダンパー機構とし、 前記テーブル保持機構をその中心部を原点とするX−Y軸座標上に配置した場合に当該座標上のX軸又はY軸に平行に往復移動する可動部を備えたばね・ダンパー保持機構を、前記X軸又はY軸に沿って前記テーブル保持機構の周囲4か所にそれぞれ配設し、
    この各ダンパー保持機構の前記可動部に、前記各ダンパー機構を個別に固着装備すると共に、前記各ばね機構の前記テーブル保持機構側の端部をそれぞれ前記各可動部に係着したことを特徴とする免震テーブル装置。
  2. 請求項1に記載の免震テーブル装置において、
    前記各ばね機構を引張ばねで構成すると共に、この各引張ばねには元位置復帰用の初期荷重が予め付加されていることを特徴とした免震テーブル装置。
  3. 請求項1に記載の免震テーブル装置において、
    前記ダンパー保持機構は、前記テーブル保持機構の周囲に中心部側からみて等角度間隔に配設されていることを特徴とした免震テーブル装置。
  4. 請求項2に記載の免震テーブル装置において、
    前記各引張ばねを、想定した前記X軸及びY軸に沿って前記ばね・ダンパー保持機構と前記基礎板の外周領域に設けられたばね係止部との間に配設したことを特徴とする免震テーブル装置。
  5. 請求項1に記載の免震テーブル装置において、
    前記各ダンパー保持機構が備えている前記可動部用の支軸の長さを、想定される地震の短周期振動に対応する所定の長さに設定し、この支軸の両端部を支軸保持部材を介して前記テーブル保持機構に固着装備したことを特徴とする免震テーブル装置。
  6. 請求項5に記載の免震テーブル装置において、
    前記ダンパー保持機構の前記支軸部分で且つ当該可動部の両側に、通常は前記可動部を前記支軸の中央部に位置せしめる同一ばね力を備えた押圧ばねを、それぞれ装備したことを特徴とする免震テーブル装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一つに記載の免震テーブル装置において、
    前記テーブル保持機構を円形状若しくは多角形状の枠体で構成し、この枠体の下端部の少なくとも周囲4箇所に、当該枠体を支持しつつ前記基礎板上を往復移動自在に形成された少なくとも4個のフリーベアを装備したことを特徴とする免震テーブル装置。
  8. 請求項1乃至6の何れか一つに記載の免震テーブル装置において、
    前記テーブル保持機構を円形若しくは多角形状の枠体で構成すると共に、この枠体の下端部に底板を装備し、
    この底板部分に、この前記底板を介して前記枠体を支持しつつ前記基礎板上を往復移動自在に形成された少なくとも4個のフリーベアを装備したことを特徴とする免震テーブル装置。
  9. 請求項1乃至7に記載の免震テーブル装置において、
    前記テーブル保持機構を構成する枠体を、四角形状の外側枠体で構成すると共に当該四角形状の外側枠体の内側に井型状の内側枠体を設け、
    この内側枠体に、
    前記ばね・ダンパー保持機構と同等に機能する他のダンパー保持機構を、前記外側枠体の内側に近接して且つ前記各ばね・ダンパー保持機構に平行に装備し、
    この他のばね・ダンパー保持機構の各々に、前記ダンパー機構と同等に機能するダンパー機構を、それぞれ装備したことを特徴とする免震テーブル装置。
  10. 請求項1乃至9の何れか一つに記載の免震テーブル装置において、
    前記各ダンパー機構を、下端面が前記基礎板に当接し且つ前記テーブル保持機構の移動と共に当該基礎板との間に生じる摩擦力をもって前記地震の振動エネルギーが前記テーブル板に伝わるのを抑制する摩擦ブレーキ式ダンパーで構成したことを特徴とする免震テーブル装置。
  11. 請求項10に記載の免震テーブル装置において、
    前記各ダンパー機構を、前記基礎板に摺動可能に当接する摩擦部材と、この摩擦部材を前記基礎板側に常時押圧する圧縮バネと、これら圧縮バネ及び摩擦部材を保持するケース部材とにより構成し、このケース部材を前記可動部に装着したことを特徴とする免震テーブル装置。
  12. 請求項1乃至8の何れか一つに記載の免震テーブル装置において、
    前記各ダンパー機構を、前記摩擦摺動式のダンパー機構に代えてオイルダンパー等の水平筒状ダンパーで構成すると共に、このオイルダンパーを前記テーブル保持機構と前記基礎板の外周囲との間で且つ前記各ばね機構に並べて配設したことを特徴とする免震テーブル装置。
  13. 請求項1乃至8の何れか一つに記載の免震テーブル装置において、
    前記各ばね機構の他端部を係止する4個のばね係止部材を、前記基礎板の外周側領域に前記テーブル保持機構の中心部からみて等角度間隔に立設し、
    このばね係止部材と前記テーブル保持機構との間に前記各ばね機構をそれぞれ配設したことを特徴とする免震テーブル装置。
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