JP3917720B2 - 免震除振装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上下免震或いは上下除振を目的とした上下振動減衰装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地震や産業機械等の上下振動を低減させる装置としては、圧縮ばねや空気ばね或いはゴムを用いて上部の荷重を支え、上下振動の固有振動数より長く固有振動数を設定して振動低減をはかるのが一般的である。
【0003】
上下振動を低減する装置としては、産業機械等から発生した振動を他への伝達を低減するもの(防振装置)や地震などの振動を産業機械等への伝達を低減するもの(免震、除振装置)がある。いずれも産業機械などの荷重を弾性支持するのが一般的でその主なものは次の3通りである。
【0004】
1)空気ばねを用いた装置
構造物の下に空気ばねを用いた場合は、振動低減効果を上げるために柔らかいばね定数を得ることができるが、コンプレッサ、補助タンク等の付帯設備を必要とし、長周期に設定しょうとすると非常に高価なものとなる。
【0005】
2)金属ばねを用いた装置
構造物の下に金属ばねを用いた場合は、材料の定数が安定しているため、設計は容易で安価であるが、装置の荷重を支えるためのたわみ長を必要とし、長周期に設定することは非常に困難である。また図6に示した上下免震装置のように構造物22を支えた支持台21に水平引っ張りばね23を配置して吊っているものは長周期に設定できる(特開平2−91354号)が、構造物の荷重を支えるために取付け長が非常に長くなり広いスペースを必要とする。
【0006】
3)防振ゴムを用いた装置
内部摩擦によるダンピングが得られるという利点はあるが、長周期に設定するには、装置の荷重を支えるためのたわみ長及びストロークを得るのに困難で耐久性も他のものに比べて劣る。
【0007】
【発明が解決しょうとする課題】
本発明は、上記の従来の制振装置の欠点を改善した新しい長周期の免震除振装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上下架台間に水平コイルばねにリンクを介して得られる上下方向のばね定数(以下、負のばね定数という)をもつばね機構と正のばね定数をもつばね機構を組合せ、具体的にはリンク機構とコイルばねを組み合わせることによって、新規な長周期の免震除振装置を実現したものである。すなわち、請求項1の発明は、1対のリンクのそれぞれの一端部を上架台と下架台に枢着すると共にそれぞれの他端部を前記の下架台と上架台の各水平移動機構と枢着し、下架台に複数の負のばね定数をもつ第1コイルばね及び下架台と上架台の間に複数の正のばね定数をもつ第2コイルばね及びシャックルを有する第3コイルばねを配置してなる免震除振装置であって、前記第3コイルばねは、前記シャックルによって前記上架台が上方に移動する場合に作用することを特徴とする免震除震装置である。
【0009】
請求項2の発明は、前記第1コイルばねの固定長さを調節することにより、除振物の上下振動を長周期に変化させることのできる請求項1の免震除振装置である。
【0010】
請求項3の発明は、前記第2コイルばねの固定長さを調節することにより、制振装置を任意の高さに調節できる請求項1又は2の免震除振装置である。
【0012】
請求項の発明は、前記水平移動機構がレールと直線運動機構からなる請求項1乃至3のいずれかの免震除振装置である。
【0013】
請求項は、上架台と下架台との間にさらにオイルダンパーを配置してなる請求項1乃至4のいずれかの免震除振装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0015】
図1は、本発明装置の実施の形態の平面図であって、基礎上面に下架台1を配置しその上方に上架台2を平行に設けて、複数の第1コイルばね3の右端をばね連結具6とその他方の左端を下架台1に強さを調節可能に連結して除振物の重量と第1コイルばね3との関係を調整する。そして第1コイルばね3の両側に垂直方向に各2本の第2コイルばね4とシャックル11を有する第3コイルばね5が配置されている。なお、12はオイルダンパーで上架台2と下架台1との間に設けてあり、減衰を速くする。このオイルダンパー12は取付けなくてもよい。
【0016】
図2は、本発明の平常時の側面図であって、上架台2の上面に除振物(図示していない)が載置されている。上架台2が下架台1に対して下に移動できるように第1コイルばね3はリンク7を介して負のばね定数にて設けられている。右下がりのリンク7−1はその下方端が下架台1の端部近傍に設けた水平移動機構8−2に枢着し、その上方端は上架台2に枢着している。この水平移動機構8−2は下架台のレール9−2と直線運動装置10−2から構成されている。また左下がりのリンク7−2はその上方端は上架台2の端部近傍に設けた水平移動機構8−1に枢着しその下方端は下架台1に枢着している。上記と同様に水平移動機構8−1は上架台のレール9−1と直線運動装置10−1から構成されている。リンクの内側には上架台2と下架台1との間に2本の第2コイルばね4及び特にシャックル11を介して2本の第3コイルばね5は通常はばね作用をせずに配置されている。各リンクが上・下架台と枢着する場合はベアリングの軸受を用いている。
【0017】
図3は、振動により上架台2が上方に移動した場合の側面図である。
【0018】
図4は、図1の側面図の左半分である。
【0019】
図5は、第1コイルばね3、第2コイルばね4及び第3コイルばね5の荷重−たわみ線図であって、第1コイルばね3の負のばね定数と第2コイルばね4及び第3コイルばね5の正のばね定数を合計すると右上がりの実線にて示したようになだらかな傾斜となり長周期になっていることが分かる。
【0020】
次に作用を説明する。
【0021】
図1の本発明装置において、図2は平常時で上架台2は静止している。振動により上架台2が上方に移動するとリンク7は立ち上がり上架台の直線運動装置10−1は上架台2の中央側に、また下架台の直線運動装置10−2は下架台1の中央側に移動すると共に第2コイルばね4及び第3コイルばね5は図5の左下に位置している。また第1コイルばね3の荷重−たわみ線図は図5の左上に示す。これらの第1コイルばね3、第2コイルばね4及び第3コイルばね5の特性の合計は、図5の左下の実線となり中心点から左下がりのなだらかな傾斜となっている。逆に上架台2が振動加速度により下方に移動した場合は、1対のリンク7はほぼ平行状態になり、上架台の直線運動装置10−1は上架台2の外端側に、また下架台の直線運動装置10−2は下架台1の外端側に移動すると共に第2コイルばね4の荷重−たわみ線図は図5の右上に示すようになる。第3コイルばね5はシャックル11のために何ら作用しないので図の右上には表れない。また第1コイルばね3の荷重−たわみ線図は5の右下に示す。この第1コイルばね3と第2コイルばね4の合計は図5の右上の実線の通り中心点からなだらかな右上がりの傾斜になっている。
【0022】
すなわち、3種類のコイルばねを単独に使用するよりもそれらを組み合わせてセットにして使用すると荷重−たわみ線図は図5の実線に示す通りなだらかな右上がり直線となり、本発明装置の固有周期を長周期になることが分かる。また除振物の重量により第1コイルばね3の固定長さを変えることによりその荷重を調節することができる。本発明装置の高さを上架台2に固着された第2コイルばね4の固定長さを変えることにより調節することによってできる。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、負のばね定数をもつばねと、正のばね定数をもつばねおよびシャックルを有するばねの3種類のコイルばねを組み合わせることによりコンバクトで長周期の免震除振装置が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の平面図、
【図2】本発明装置平常時の側面図、
【図3】本発明装置の上架台が移動した時の側面図、
【図4】図1の側面図の左半分を示す、
【図5】コイルばねの荷重−たわみ線図、
【図6】従来の長周期の振動低減装置の一例を示す。
【符号の説明】
1 下架台
2 上架台
3 第1コイルばね
4 第2コイルばね
5 第3コイルばね
6 ばね連結具
7 リンク
8 水平移動機構
9 レール
10 直線運動装置
11 シャックル
12 オイルダンパー

Claims (5)

  1. 1対のリンクのそれぞれの一端部を上架台と下架台に枢着すると共にそれぞれの他端部を前記の下架台と上架台の各水平移動機構と枢着し、下架台に複数の負のばね定数をもつ第1コイルばね及び下架台と上架台の間に複数の正のばね定数をもつ第2コイルばね及びシャックルを有する第3コイルばねを配置してなる免震除振装置であって、前記第3コイルばねは、前記シャックルによって前記上架台が上方に移動する場合に作用することを特徴とする免震除震装置
  2. 前記第1コイルばねの固定長さを調節することにより、除振物の上下振動を長周期に変化させることのできる請求項1の免震除振装置。
  3. 前記第2コイルばねの固定長さを調節することにより、制振装置を任意の高さに調節できる請求項1又は2の免震除振装置。
  4. 前記水平移動機構がレールと直線運動機構からなる請求項1乃至3のいずれかの免震除振装置。
  5. 上架台と下架台との間にさらにオイルダンパーを配置してなる請求項1乃至4のいずれかの免震除振装置。
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