JPH10159895A - 免振装置 - Google Patents

免振装置

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JPH10159895A
JPH10159895A JP31956996A JP31956996A JPH10159895A JP H10159895 A JPH10159895 A JP H10159895A JP 31956996 A JP31956996 A JP 31956996A JP 31956996 A JP31956996 A JP 31956996A JP H10159895 A JPH10159895 A JP H10159895A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転を含むあらゆる水平方向の振動に対し免振
機能を有する免振装置を得る。 【解決手段】床面に設置するベース1と、任意の水平方
向に移動可能にベース1上に載置された装置本体2と、
ベース1に対する装置本体2の位置を初期位置に復帰さ
せる位置復帰機構3とから構成し、この位置復帰機構3
が、ベース1と装置本体2とのいずれか一方に作用体
4、他方に支持体5を設けるようにして、この作用体4
を取り囲むように複数の支持体5を配設し、各支持体5
と作用体4とを略水平放射状に張設した弾性体6により
それぞれ連結するとともに、初期位置において前記作用
体4に作用する全ての弾性体6による合成力が水平方向
に釣り合うようにし、なおかつ作用体4に作用する各弾
性体6の力の作用点41を複数設け、前記各力の方向を
一点で交わらないように異ならせたものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、展示ケース等に好適に
使用される免振装置に関し、特に、回転を含むあらゆる
水平方向の振動に対し免振機能を持つようにした免振装
置の改良に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の免振装置としては、例え
ば図9に示すように、ベース100上に同図中X方向に
設けられた下レール101と、この下レール101に沿
って水平に可動に載設された中間台102と、この中間
台102上に前記下レール101と交差する方向(同図
中Y方向)に設けられた上レール103と、この上レー
ル103に沿って水平に可動に設けられた装置本体10
4とを備えてなるものが知られている。このような構成
であれば、地震等によりベース100に与えられるあら
ゆる水平方向の直動振動に対して、装置本体104を免
振することができるので、装置本体104上に展示ケー
スを載置するなどして、展示物が地震で転倒するのを防
止する目的に使用されている。なお、ベース100に対
する中間台102の位置を定位置に復帰させる下弾性体
105を中間台102とベース100との間に下レール
101に沿って配設するとともに、中間台102に対す
る装置本体104の位置を定位置に復帰させる上弾性体
106を中間台102と装置本体104との間に上レー
ル103に沿って配設することにより、振動後、ベース
100と装置本体104との相対位置関係を定位置に緩
やかに復帰させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成のものでは、ベース100に与えられた、上下レー
ル101、103に沿う方向以外の斜め方向の振動を吸
収しにくいだけでなく、回転方向の振動にいたっては全
く吸収されず、装置本体104に直接伝わってしまう。
したがって、この構成では、斜め方向の振動に対して免
振機能を発揮しにくく、振動に回転方向成分が含まれて
いる場合には、免振機能を全く発揮できないという大き
な問題点があった。本発明は、以上のような事情に着目
してなされたもので、回転を含むあらゆる水平方向の振
動に対し免振機能を持たせることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、地面に対する装置本体の摺動抵抗を小
さくし、回転を含む任意の水平方向に移動可能に前記ベ
ース上に装置本体を載置した構成にするとともに、振動
後、ベースの直進移動のみならず、特に回転移動に対し
ても装置本体をベースに対する定位置に確実に戻すため
に、位置復帰機構を、微小な回転移動に対しても復帰力
が大きなトルクアームを持つように構成して、装置本体
を初期位置に復帰させるに十分なトルクを作用させるよ
うにしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明の免振装置は、
床面に設置するベースと、任意の水平方向に移動可能に
前記ベース上に載置された装置本体と、ベースに対する
装置本体の位置を初期位置に復帰させる位置復帰機構と
を備え、この位置復帰機構が、前記ベースと装置本体と
のいずれか一方に作用体、他方に支持体を設けるように
して、この作用体を取り囲むように複数の前記支持体を
配設し、各支持体と前記作用体とを略水平放射状に張設
した弾性体によりそれぞれ連結するとともに、初期位置
において前記作用体に作用する全ての弾性体による合成
力が水平方向に釣り合うようにし、なおかつ作用体に作
用する各弾性体の力の作用点を複数設け、前記各力の方
向を一点で交わらないように異ならせたものである。
【0006】上述の構成を簡単に具現化するには、前記
位置復帰機構が、ベースの上方に突設され装置本体下面
より装置本体内部に挿入した軸と、前記軸に固設され軸
心に対し略水平放射状に複数の作用点を設けた前記作用
体と、装置本体内壁面に固設された複数の前記支持体と
を備え、各支持体と該支持体に最寄の隣接する2つの作
用点とをそれぞれ連結する一対の弾性体を複数組張設し
たものがよい。
【0007】特に前記合成力の釣り合いの調整等をより
簡単化する具体的な実施の態様としては、前記一対の弾
性体が支持体側を頂点にした平面視V字型をなすものが
考えられる。また、装置本体、およびベースが四角柱状
のものである場合に、製作の簡易性を向上させるには、
前記作用点を4つ設けるとともに前記支持体を4つ設け
て、前記一対の弾性体を各支持体に対応させて4組張設
したものが望ましい。
【0008】弾性体の具体的な素材としてはコイルばね
が各種の張力を有するものが入手し易いため、好まし
い。また、振動に対する応答性を変え、最適な免振機能
を発揮させるには、装置本体とベースとの相対移動速度
を抑制するダンパー機構を備えたものが好適である。
【0009】特に前記ダンパー機構を簡単に構成し、な
おかつベースに対する装置本体の過度な移動をも抑止し
て装置本体がベースから転落しないようにするには、ベ
ースの上部に設けられ上面を開口させた内部に粘性流体
を充満した円筒状の筐体と、装置本体下部に設けられ下
端を前記筐体の粘性流体中に遊動可能に浸漬させた円柱
体とを備えたものが望ましい。
【0010】ベース上で装置本体をその摺動抵抗を小さ
くして、任意の水平方向に移動可能とする具体的な方策
としては前記ベースと装置本体との間に無方向性の転動
要素を敷設したものがよい。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図8を参
照して説明する。この免振装置は、図1に示すように床
面に設置するベース1と、任意の水平方向に移動可能に
前記ベース1上に載置された装置本体2と、ベース1に
対する装置本体2の位置を初期位置に復帰させる位置復
帰機構3と、ベース1に対する装置本体2の相対移動速
度を抑制するダンパ機構8とを備えてなる。
【0012】ベース1は、四角柱状のもので、その上面
には無方向性の転動要素たるフリーベア9を敷設するよ
うにしている。また、上面中央部より上方に軸7を突設
させ、その先端に上面を開口させ内部にシリコンなどの
粘性流体83を充満した円筒状の筐体81を固設するよ
うにしている。装置本体2は、本実施例においては図2
に示すように上部に展示ケース21を備えたもので、ベ
ース1と略同断面を有する四角柱状をなすものである。
展示ケース21の下部に設けられたケース台22は内部
中空で、装置本体下面たるこのケース台22の下面2a
には前記筐体81を挿入し得る孔23を穿設している。
そして、この孔23に筐体81を挿入して、ケース台2
2の下面2aをフリーベア9に当接させることにより、
装置本体2がベース1上において任意の水平方向に移動
可能となるようにしている。また、このケース台22の
内壁面から4枚の転倒防止プレート10を筐体81を取
り囲むように延出させ、それらの各先端部をそれぞれ筐
体81の下方に近接するように配置することによって、
装置本体2が傾いた場合にこの筐体81の下面に転倒防
止プレート10が引っ掛かるようにし、装置本体2の転
倒を防止している。
【0013】位置復帰機構3は、図1および図4に示す
ように、軸心7Lに対し点対称に4本の腕を延出させそ
の各先端部に作用点たる引掛孔41をそれぞれ設けた薄
板状の作用体4を軸7に固設し、この作用体4を取り囲
むように薄板状の支持体5を装置本体内壁面2bの各隅
に4箇所固設するとともに、各支持体5と隣接する2つ
の作用点41とを一対のコイルばね6によってそれぞれ
連結するようにしたものである。さらに具体的に述べる
と、各支持体5から一対のコイルばね6を支持体5側を
頂点として平面視V字型をなすように最寄の隣接する作
用点41に略水平に延出するようにしており、初期位置
においては、図4に示すように、合計4組のコイルばね
6が軸7を中心に点対称な4頂点を有する平面視星型状
に配設されることになる。またこのとき、作用体4の各
腕はケース台22の各内壁面2bに対抗する方向に位置
することになる。
【0014】ダンパ機構8は、図1または図2に示すよ
うに筐体81と、装置本体2をベース1上に載置した位
置において、筐体81に上部から没入する円柱体82と
から構成される。この円柱体82はケース台22上部に
横架された梁24から垂下させたもので、円柱体82の
移動に伴う粘性流体83の抵抗により装置本体2とベー
ス1との相対移動速度を抑制するようにしている。
【0015】このような構成での本実施例の作用を説明
する。本免振装置は初期位置において図2または図4の
状態であり、作用体4に作用する各コイルばね6による
各力fはバランスされている。またこれら各力fの方向
は、図4から明らかなように一点で交わらないように異
ならせたものとなっている。この状態から例えばベース
1が地震等で一定以上の加速度をもってA方向に動かさ
れた場合、装置本体2はベース1に対し移動可能なの
で、慣性によりその場所に止まろうとし、図3または図
5の状態となる。この状態でベース1が停止すると、装
置本体2はコイルばね6の合成力Fとダンパ機構8の作
用によりベース1に対する初期位置の状態に緩やかに復
帰する。これは振動方向がB方向であった場合でも同様
で、この場合には図6の状態から初期位置に緩やかに復
帰する。つまり、ベース1に付加されたあらゆる方向の
水平直動振動は、装置本体2に直接伝わらず、緩やかに
装置本体2を移動させるという免振機能が作用すること
になる。また、C方向にベース1が回転移動すると、図
4から図7の状態となるが、この場合でも、図7に示す
ように作用体4に作用する各コイルばね6の伸縮力fの
反力が装置本体2を初期位置に復帰させるトルクTとな
り、回転方向の振動に対しても免振機能が作用する。結
局本実施例によれば、図8に示したように、直動振動、
および回転振動の組合わせによる振動に対しても免振機
能を有するものとなる。定性的に換言すれば、本免振装
置は、ベース1本体に与えられた水平方向のあらゆる振
動を装置本体2の質量とコイルばね6による伸縮力f、
およびダンパ機構8によるダンパ作用等の相互作用によ
って減衰させ、装置本体2に伝えるという免振機能を有
するものとなる。
【0016】このようなものであれば、前述したよう
に、ベース1本体に与えられた水平方向のあらゆる振動
を減衰させることができるだけでなく、その減衰特性も
コイルばね6による伸縮力f、またはダンパ機構8によ
るダンパ作用の調整により可変にできる。したがって、
免振させる対象物の軽重により、振動の減衰特性が変化
するような場合でも、コイルばね6の張力あるいはダン
パ作用の調整で常に同じ免振機能を発揮できるようにも
できる。もちろん、地震以外の全く別の振動に対して最
も免振効果を発揮できるように減衰特性を全く違ったも
のにすることも容易にできる。また一対のコイルばね6
が平面視V字型をなすものであり、各対毎のコイルばね
6それぞれ同じ特性にしたうえで、その張力の調整を行
なえばよいので、張力調整や、釣り合いをとるのが容易
となる。
【0017】また、前述したように各作用点41に作用
するコイルばね6の全ての力fの方向を一点で交わらな
いようにしているため、図7に示す軸心7Lに対して各
コイルばね6の伸縮力fのいずれかが常に一定以上の大
きさのトルクアームTLを持つことになる。つまり、低
周波振動に対しても免振機能を作用させる等の目的でコ
イルばね6の伸縮力fを小さくした場合でも、コイルば
ね6の伸縮力fとトルクアームTLとの積で表わされる
復帰トルクTを十分な大きさにすることができ、確実な
位置復帰を行わせることができる。
【0018】ダンパ機構8は、図1に示すように、前述
した振動に対する減衰特性に関わるだけでなく、内部に
粘性流体83を充満した円筒状の筐体81に円柱体82
を没入させる構造なので、装置本体2のベース1に対し
ての過度な移動を、円柱体82を筐体81の内壁面に当
接させて抑止する機能をも同時に有するものにできる。
【0019】なお、本発明は以上に示した実施例のみに
限定されるものではない。例えば、作用点や、支持体の
個数は4つに限ったものではない。すなわち、免振装置
を3角柱状にした場合など、作用点や、支持体の個数を
3つにしてもよいし、装置形状等にあわせてこれらの個
数を変えてもよい。さらには、これら作用体または支持
体を装置本体あるいはベースに一体に設けてもよいのは
もちろんである。また、弾性体はコイルばねに限らず免
振装置が小さいものであればゴム等でもよいのはもちろ
んであるし、その他もっと伸縮力の大きい素材を適用し
てもかまわない。さらに、これら弾性体の張設方法は、
初期位置において作用体に作用する全ての弾性体による
合成力が水平方向に釣り合うようにし、なおかつ作用体
に作用する各弾性体の力の作用点を複数設け、前記各力
の方向を一点で交わらないように異ならせたものであれ
ばよい。これには、例えば、図10に示すように一対の
弾性体60を略平行に配し、これら一対の弾性体を放射
状に複数組設けたもの等が考えられる。ダンパ機構も実
施例に限定されるものではなく、例えば各弾性体と直列
にダンパシリンダ等を配設したものなどが考えられる。
【0020】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような形態で
実施され以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明の免振装置は、床面に設置するベースと、任
意の水平方向に移動可能に前記ベース上に載置された装
置本体と、ベースに対する装置本体の位置を初期位置に
復帰させる位置復帰機構とを備え、この位置復帰機構
が、前記ベースと装置本体とのいずれか一方に作用体、
他方に支持体を設けるようにして、この作用体を取り囲
むように複数の前記支持体を配設し、各支持体と前記作
用体とを略水平放射状に張設した弾性体によりそれぞれ
連結するとともに、初期位置において前記作用体に作用
する全ての弾性体による合成力が水平方向に釣り合うよ
うにし、なおかつ作用体に作用する各弾性体の力の作用
点を複数設け、前記各力の方向を一点で交わらないよう
に異ならせたものであるため、地震等により床に設置さ
れたベースが水平方向のあらゆる方向に振動しても、ま
た特にその振動が回転を伴うものであっても、装置本体
がベースに対し水平方向に可動なので、ベースの振動を
装置本体に直接伝えることがなく、いわゆる免振機能を
具備させることができる。そして、前記振動の終了後、
ベースが元の位置から移動した場合においても、位置復
帰機構により、装置本体がベースに対して常に同じ位
置、すなわち初期位置となるように移動し、静止状態に
おいて、装置本体とベースとの相対位置にずれが生じる
ことがない。特に、ベースの前記移動が回転を伴うもの
でありこの回転が微小であっても、この位置復帰機構
が、各作用点を複数設けるようにして、各作用点に作用
する弾性体の全ての力の方向を一点で交わらないように
したもの、すなわち、微小な回転移動に対しても弾性体
による復帰力が大きなトルクアームを持つようにしたも
のであるため、装置本体を初期位置に復帰させるに十分
なトルクを作用させることができ、初期位置復帰動作を
ずれのない確実なものとすることができる。
【0022】また、前記位置復帰機構が、ベースの上方
に突設され装置本体下面より装置本体内部に挿入した軸
と、前記軸に固設され軸心に対し略水平放射状に複数の
作用点を設けた前記作用体と、装置本体内壁面に固設さ
れた複数の前記支持体とを備え、各支持体と該支持体に
最寄の隣接する2つの作用点とをそれぞれ連結する一対
の弾性体を複数組張設したものであれば、構造の簡単化
が図れ、製作が容易になる。
【0023】さらに、前記一対の弾性体が支持体側を頂
点にした平面視V字型をなすものであれば、前記合成力
の釣り合いの調整等をより簡単化することができる。特
に前記作用点を4つ設けるとともに前記支持体を4つ設
けて、前記一対の弾性体を各支持体に対応させて4組張
設したものであれば、装置本体、およびベースが四角柱
状のものである場合に、製作の簡易性を向上させること
ができる。
【0024】弾性体がコイルばねであれば、各種の張力
を有するものが入手し易く、張力の調整も容易で、免振
機能の調整が行い易くなる。また、装置本体とベースと
の相対移動速度を抑制するダンパー機構を備えたものな
らば、免振機能の調整を行うべく、前記弾性体の張力調
整とあわせて、振動に対する応答性を変え、最適な免振
機能を発揮させることがより容易になる。
【0025】特に前記ダンパー機構がベースの上部に設
けられ上面を開口させた内部に粘性流体を充満した円筒
状の筐体と、装置本体下部に設けられ下端を前記筐体の
粘性流体中に遊動可能に浸漬させた円柱体とを備えたも
のであるならば、ベースに対する装置本体の過度な移動
をも抑止して装置本体がベースから転落しないようにす
る機能を付与できる。
【0026】また、前記ベースと装置本体との間に無方
向性の転動要素を敷設したものであれば、ベース上で装
置本体を任意の水平方向に簡単に移動可能とできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す免振装置の概略全体斜
視図。
【図2】同実施例の免振装置における概略中央縦断面
図。
【図3】図2における作動中の図面。
【図4】図2におけるIV−IV線概略断面図。
【図5】図4における作動中の図面。
【図6】図4における作動中の図面。
【図7】図4における作動中の図面。
【図8】図4における作動中の図面。
【図9】従来例を示す免振装置の概略全体斜視図。
【図10】本発明の他の実施例を示す概略平断面図。
【符号の説明】
1・・・ベース 2・・・装置本体 2a・・・装置本体下面 2b・・・装置本体内壁面 3・・・位置復帰機構 4・・・作用体 41・・・作用点(引掛孔) 5・・・支持体 6・・・弾性体(コイルばね) 7・・・軸 7L・・・軸心 8・・・ダンパ機構 81・・・筐体 82・・・円柱体 83・・・粘性流体 9・・・転動要素(フリーベア)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床面に設置するベースと、任意の水平方向
    に移動可能に前記ベース上に載置された装置本体と、ベ
    ースに対する装置本体の位置を初期位置に復帰させる位
    置復帰機構とを備え、この位置復帰機構が、前記ベース
    と装置本体とのいずれか一方に作用体、他方に支持体を
    設けるようにして、この作用体を取り囲むように複数の
    前記支持体を配設し、各支持体と前記作用体とを略水平
    放射状に張設した弾性体によりそれぞれ連結するととも
    に、初期位置において前記作用体に作用する全ての弾性
    体による合成力が水平方向に釣り合うようにし、なおか
    つ作用体に作用する各弾性体の力の作用点を複数設け、
    前記各力の方向を一点で交わらないように異ならせたも
    のであることを特徴とする免振装置。
  2. 【請求項2】前記位置復帰機構が、ベースの上方に突設
    され装置本体下面より装置本体内部に挿入した軸と、前
    記軸に固設され軸心に対し略水平放射状に複数の作用点
    を設けた前記作用体と、装置本体内壁面に固設された複
    数の前記支持体とを備え、各支持体と該支持体に最寄の
    隣接する2つの作用点とをそれぞれ連結する一対の弾性
    体を複数組張設したものである請求項1記載の免振装
    置。
  3. 【請求項3】前記一対の弾性体が支持体側を頂点にした
    平面視V字型をなすものである請求項2記載の免振装
    置。
  4. 【請求項4】前記作用点を4つ設けるとともに前記支持
    体を4つ設けて、前記一対の弾性体を各支持体に対応さ
    せて4組張設した請求項2または3記載の免振装置。
  5. 【請求項5】前記弾性体がコイルばねである請求項1、
    2、3または4記載の免振装置。
  6. 【請求項6】装置本体とベースとの相対移動速度を抑制
    するダンパ機構を備えた請求項1、2、3、4または5
    記載の免振装置。
  7. 【請求項7】前記ダンパ機構が、ベースの上部に設けら
    れ上面を開口させた内部に粘性流体を充満した円筒状の
    筐体と、装置本体下部に設けられ下端を前記筐体の粘性
    流体中に遊動可能に浸漬させた円柱体とを備え、円柱体
    の移動に伴う粘性流体の抵抗により装置本体とベースと
    の相対移動速度を抑制する機能を有する請求項6記載の
    免振装置。
  8. 【請求項8】前記ベースと装置本体との間に無方向性の
    転動要素を敷設することによって、ベース上で装置本体
    を任意の水平方向に移動可能としている請求項1、2、
    3、4、5、6または7記載の免振装置。
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