JPH11315886A - 免震装置 - Google Patents
免震装置Info
- Publication number
- JPH11315886A JPH11315886A JP12591698A JP12591698A JPH11315886A JP H11315886 A JPH11315886 A JP H11315886A JP 12591698 A JP12591698 A JP 12591698A JP 12591698 A JP12591698 A JP 12591698A JP H11315886 A JPH11315886 A JP H11315886A
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- Japan
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- rolling
- pedestal
- isolation device
- foundation
- seismic isolation
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 振幅の大きさに関係なく共振周波数を低く一
定に保つとともに、高次振動成分を乗せることなく地震
の衝撃を減衰させ、収束時間の短縮化も相俟って安定し
た制振性能を確実に発揮させ得るようにする。 【解決手段】 構造体Ａ側の受台１と基礎Ｂ側の受台２
との上下対向面のうちの少なくとも一方の面がサイクロ
イド曲線面１ａ，２ａに形成され、これら対向するサイ
クロイド曲線面１ａ，２ａ間に鋼鉄製球体３を挟み込み
介在させて構造体Ａ側の受台２を球体３を介して基礎Ｂ
側の受台１に対して水平方向に滑りもしくは転がり移動
可能に支承させているとともに、両受台１，２間には、
減衰要素４と構造体Ａ側の受台２を水平滑りもしくは転
がり移動範囲の中立位置に復元するための復元要素５と
を設けている。
定に保つとともに、高次振動成分を乗せることなく地震
の衝撃を減衰させ、収束時間の短縮化も相俟って安定し
た制振性能を確実に発揮させ得るようにする。 【解決手段】 構造体Ａ側の受台１と基礎Ｂ側の受台２
との上下対向面のうちの少なくとも一方の面がサイクロ
イド曲線面１ａ，２ａに形成され、これら対向するサイ
クロイド曲線面１ａ，２ａ間に鋼鉄製球体３を挟み込み
介在させて構造体Ａ側の受台２を球体３を介して基礎Ｂ
側の受台１に対して水平方向に滑りもしくは転がり移動
可能に支承させているとともに、両受台１，２間には、
減衰要素４と構造体Ａ側の受台２を水平滑りもしくは転
がり移動範囲の中立位置に復元するための復元要素５と
を設けている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、戸建て住宅などに
適用される免震装置で、詳しくは、上部構造体を鋼球な
どの転動体を介して基礎上に水平方向滑りもしくは転が
り移動可能に支承してなる免震装置に関するものであ
る。
適用される免震装置で、詳しくは、上部構造体を鋼球な
どの転動体を介して基礎上に水平方向滑りもしくは転が
り移動可能に支承してなる免震装置に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】この種の免震装置として、従来、特開平
９−４２７９号公報に記載されているように、上部構造
体側および基礎側の受台の対向面それぞれを、中央が底
点となる放物線型に形成し、これら受台の放物線型の対
向面間に転動体を介装させることで滑りもしくは転がり
面を放物線型としたもの、及び、特開平９−１８４５４
２号公報などに記載されているように、基礎側に固定の
受皿に鋼球など複数の転動体を載せ、これら複数の転動
体上に上部構造体側の下面に配置された押え板を接触さ
せて滑りもしくは転がり面を平面型としたもの、が提案
されている。
９−４２７９号公報に記載されているように、上部構造
体側および基礎側の受台の対向面それぞれを、中央が底
点となる放物線型に形成し、これら受台の放物線型の対
向面間に転動体を介装させることで滑りもしくは転がり
面を放物線型としたもの、及び、特開平９−１８４５４
２号公報などに記載されているように、基礎側に固定の
受皿に鋼球など複数の転動体を載せ、これら複数の転動
体上に上部構造体側の下面に配置された押え板を接触さ
せて滑りもしくは転がり面を平面型としたもの、が提案
されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の免震装置のうち、滑りもしくは転がり面を放物線型と
した前者のものでは、装置としてのばね定数が転動体の
振幅に依存されることとなり、振幅が大きくなった場
合、装置の固有振動数が上昇し、それだけ制振性が悪化
するという問題がある。また、滑りもしくは転がり面を
平面型とした後者のものでは、構造体側を水平滑りもし
くは転がり移動範囲の中立位置に復元させる力がばね要
素のみになるから、制振性の収束時間が長くかかり、安
定した制振性能を発揮させることができないという問題
がある。
の免震装置のうち、滑りもしくは転がり面を放物線型と
した前者のものでは、装置としてのばね定数が転動体の
振幅に依存されることとなり、振幅が大きくなった場
合、装置の固有振動数が上昇し、それだけ制振性が悪化
するという問題がある。また、滑りもしくは転がり面を
平面型とした後者のものでは、構造体側を水平滑りもし
くは転がり移動範囲の中立位置に復元させる力がばね要
素のみになるから、制振性の収束時間が長くかかり、安
定した制振性能を発揮させることができないという問題
がある。
【０００４】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、滑りもしくは転がり面の改良により振幅の大きさに
かかわらず共振周波数を低く一定に保つとともに、高次
成分を乗せることなく地震の衝撃を減衰させ、かつ収束
時間の短縮化も相俟って安定した制振性能を確実に発揮
させることができる免震装置を提供することを目的とし
ている。
で、滑りもしくは転がり面の改良により振幅の大きさに
かかわらず共振周波数を低く一定に保つとともに、高次
成分を乗せることなく地震の衝撃を減衰させ、かつ収束
時間の短縮化も相俟って安定した制振性能を確実に発揮
させることができる免震装置を提供することを目的とし
ている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に記載の発明に係る免震装置は、構造体側
の受台と基礎側の受台との間に、転動体を介在させて上
記構造体側の受台を基礎側の受台に対して水平方向に滑
りもしくは転がり移動可能に支承させている免震装置に
おいて、上記両受台のうち、少なくとも一方の受台にお
ける転動体との接触面を、サイクロイド曲線面またはそ
れに近似する曲線面に形成するとともに、上記両受台間
には、減衰要素と上記構造体側の受台を水平滑りもしく
は転がり移動範囲の中立位置に復元させる復元要素とを
設けていることを特徴とするものである。
に、請求項１に記載の発明に係る免震装置は、構造体側
の受台と基礎側の受台との間に、転動体を介在させて上
記構造体側の受台を基礎側の受台に対して水平方向に滑
りもしくは転がり移動可能に支承させている免震装置に
おいて、上記両受台のうち、少なくとも一方の受台にお
ける転動体との接触面を、サイクロイド曲線面またはそ
れに近似する曲線面に形成するとともに、上記両受台間
には、減衰要素と上記構造体側の受台を水平滑りもしく
は転がり移動範囲の中立位置に復元させる復元要素とを
設けていることを特徴とするものである。
【０００６】すなわち、請求項１に記載の発明によれ
ば、転動体の水平方向の滑りもしくは転がり面がサイク
ロイド曲線面またはそれに近似する曲線面に形成されて
いるために、構造体側と基礎側との水平方向の相対移動
範囲の大きさ、つまり、振幅の大きさに関係なく、共振
周波数を低い一定の値に保つことが可能である。また、
転動体がサイクロイド曲線面またはそれに近似する曲線
面に接触して運動するので、地震時の衝撃の減衰作用の
ための周期を非常に短くするとともに、その減衰力や中
立位置への復元力に高次成分が乗らず、制振性能を安定
させることが可能となる。
ば、転動体の水平方向の滑りもしくは転がり面がサイク
ロイド曲線面またはそれに近似する曲線面に形成されて
いるために、構造体側と基礎側との水平方向の相対移動
範囲の大きさ、つまり、振幅の大きさに関係なく、共振
周波数を低い一定の値に保つことが可能である。また、
転動体がサイクロイド曲線面またはそれに近似する曲線
面に接触して運動するので、地震時の衝撃の減衰作用の
ための周期を非常に短くするとともに、その減衰力や中
立位置への復元力に高次成分が乗らず、制振性能を安定
させることが可能となる。
【０００７】ここで、上記減衰要素としては、請求項２
に記載のように、空圧ダンパー、油圧ダンパー、弾塑性
ダンパー、粘弾性ダンパー、高減衰積層ゴムの中から選
択された一つを用いればよいが、特に、ばね定数が小さ
くかつ減衰係数が大きい弾塑性ダンパーや粘弾性ダンパ
ーの使用が好ましい。
に記載のように、空圧ダンパー、油圧ダンパー、弾塑性
ダンパー、粘弾性ダンパー、高減衰積層ゴムの中から選
択された一つを用いればよいが、特に、ばね定数が小さ
くかつ減衰係数が大きい弾塑性ダンパーや粘弾性ダンパ
ーの使用が好ましい。
【０００８】また、上記復元要素としては、請求項３に
記載のように、コイルばね、積層ゴム、ゴム状弾性体の
中から選択された一つを用いればよく、いずれにしても
ばね定数の小さいものの使用が好ましい。
記載のように、コイルばね、積層ゴム、ゴム状弾性体の
中から選択された一つを用いればよく、いずれにしても
ばね定数の小さいものの使用が好ましい。
【０００９】さらに、請求項４に記載のように、構造体
側の受台および基礎側の受台の転動体との接触面に潤滑
油を塗布する構成を採用することによって、転動体の運
動面の潤滑性が良くなり、制振性能の一層の安定化を図
ることができる。
側の受台および基礎側の受台の転動体との接触面に潤滑
油を塗布する構成を採用することによって、転動体の運
動面の潤滑性が良くなり、制振性能の一層の安定化を図
ることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図１は本発明に係る免震装置の
基本的な構成を示す概念図であり、戸建て住宅用柱など
構造体Ａ側に固定された受台１と戸建て住宅用土台基礎
など基礎Ｂ側に固定された受台２との間に、転動体とし
ての鋼鉄製球体３を介在させることにより上記構造体Ａ
側の受台１を基礎Ｂ側の受台２に対して水平方向に滑り
もしくは転がり移動可能に支承させている。
にもとづいて説明する。図１は本発明に係る免震装置の
基本的な構成を示す概念図であり、戸建て住宅用柱など
構造体Ａ側に固定された受台１と戸建て住宅用土台基礎
など基礎Ｂ側に固定された受台２との間に、転動体とし
ての鋼鉄製球体３を介在させることにより上記構造体Ａ
側の受台１を基礎Ｂ側の受台２に対して水平方向に滑り
もしくは転がり移動可能に支承させている。
【００１１】上記構造体Ａ側の受台１における上記鋼鉄
製球体３との接触面１ａおよび基礎Ｂ側の受台２におけ
る上記鋼鉄製球体３との接触面２ａは共に、皿型でその
中央部が最低点となるサイクロイド曲線面に形成されて
おり、これら両受台１，２における互いに対向するサイ
クロイド曲線面１ａ，２ａ間に上記鋼鉄製球体３が上下
から挟み込まれ、この球体３は垂直断面内のｘ方向およ
びｚ方向においてサイクロイド曲線面１ａ，２ａ上を次
のように滑りもしくは転がり移動することになる。 ｘ＝ａ（θ＋ｓｉｎθ） ｚ＝ａ（１−ｃｏｓθ）
製球体３との接触面１ａおよび基礎Ｂ側の受台２におけ
る上記鋼鉄製球体３との接触面２ａは共に、皿型でその
中央部が最低点となるサイクロイド曲線面に形成されて
おり、これら両受台１，２における互いに対向するサイ
クロイド曲線面１ａ，２ａ間に上記鋼鉄製球体３が上下
から挟み込まれ、この球体３は垂直断面内のｘ方向およ
びｚ方向においてサイクロイド曲線面１ａ，２ａ上を次
のように滑りもしくは転がり移動することになる。 ｘ＝ａ（θ＋ｓｉｎθ） ｚ＝ａ（１−ｃｏｓθ）
【００１２】また、上記構造体Ａ側の受台１と基礎Ｂ側
の受台２との間には、円周方向に等間隔を隔てた複数箇
所、例えば中心角度が１２０度の３カ所あるいは中心角
度が９０度の４カ所それぞれに、空圧ダンパー、油圧ダ
ンパー、弾塑性ダンパー、粘弾性ダンパー、高減衰積層
ゴムの中から選択された一つの減衰要素４と、上記構造
体Ａ側の受台１を水平滑りもしくは転がり移動範囲の中
立位置に復元させるための、コイルばね、積層ゴム、ゴ
ム状弾性体の中から選択された一つの復元要素５とが介
装されている。
の受台２との間には、円周方向に等間隔を隔てた複数箇
所、例えば中心角度が１２０度の３カ所あるいは中心角
度が９０度の４カ所それぞれに、空圧ダンパー、油圧ダ
ンパー、弾塑性ダンパー、粘弾性ダンパー、高減衰積層
ゴムの中から選択された一つの減衰要素４と、上記構造
体Ａ側の受台１を水平滑りもしくは転がり移動範囲の中
立位置に復元させるための、コイルばね、積層ゴム、ゴ
ム状弾性体の中から選択された一つの復元要素５とが介
装されている。
【００１３】上記のように構成された免震装置において
は、地震の発生によって基礎Ｂ側に水平方向の振動が生
じた場合、構造体Ａ側の受台１は基礎Ｂ側の受台２に対
して鋼鉄製球体３を介して水平方向に滑りもしくは転が
り移動可能に支承されているから、鋼鉄製球体３自体の
運動による滑りもしくは転がり移動は生じるものの、構
造体Ａに対して水平方向の荷重が大きく作用することは
なく、基礎Ｂ側の水平方向の振動は減衰要素４により減
衰され大きな免震機能を発揮させることができる。
は、地震の発生によって基礎Ｂ側に水平方向の振動が生
じた場合、構造体Ａ側の受台１は基礎Ｂ側の受台２に対
して鋼鉄製球体３を介して水平方向に滑りもしくは転が
り移動可能に支承されているから、鋼鉄製球体３自体の
運動による滑りもしくは転がり移動は生じるものの、構
造体Ａに対して水平方向の荷重が大きく作用することは
なく、基礎Ｂ側の水平方向の振動は減衰要素４により減
衰され大きな免震機能を発揮させることができる。
【００１４】ここで、上記両受台１，２における球体３
との接触面１ａ，２ａがサイクロイド曲線面に形成され
ているので、構造体Ａ側と基礎Ｂ側との水平方向の相対
移動範囲の大きさ、つまり、地震の水平方向の振幅の大
きさに関係なく、共振周波数が低い一定の値に保たれ
る。また、鋼鉄製球体３がサイクロイド曲線面１ａ，２
ａに接触して運動するので、地震時の衝撃の減衰作用の
ための収束時間を非常に短くするとともに、その運動方
程式も簡単化できることから、減衰要素４による減衰力
や復元要素５による中立位置への復元力に高次振動成分
が乗らずにすみ、制振性能の安定化が図れる。
との接触面１ａ，２ａがサイクロイド曲線面に形成され
ているので、構造体Ａ側と基礎Ｂ側との水平方向の相対
移動範囲の大きさ、つまり、地震の水平方向の振幅の大
きさに関係なく、共振周波数が低い一定の値に保たれ
る。また、鋼鉄製球体３がサイクロイド曲線面１ａ，２
ａに接触して運動するので、地震時の衝撃の減衰作用の
ための収束時間を非常に短くするとともに、その運動方
程式も簡単化できることから、減衰要素４による減衰力
や復元要素５による中立位置への復元力に高次振動成分
が乗らずにすみ、制振性能の安定化が図れる。
【００１５】また、図１のように、基礎Ｂ側の受台２に
下方に凸のサイクロイド曲線面２ａ上に鋼鉄製球体３を
置くことで、静止時の安定性が確保できるとともに、微
振動に対して、鋼鉄製球体３は受台１，２の間に発生す
る摩擦により、ある一定値以上の荷重が作用しない限り
静止しているので、風対策になる。
下方に凸のサイクロイド曲線面２ａ上に鋼鉄製球体３を
置くことで、静止時の安定性が確保できるとともに、微
振動に対して、鋼鉄製球体３は受台１，２の間に発生す
る摩擦により、ある一定値以上の荷重が作用しない限り
静止しているので、風対策になる。
【００１６】なお、上記実施の形態では、転動体として
鋼鉄製球体３を用いたが、その材料は特に鋼鉄に限定さ
れるものでなく、剛性の高い材料であれば、鋼鉄以外の
金属であっても、金属以外の材料であってもよい。
鋼鉄製球体３を用いたが、その材料は特に鋼鉄に限定さ
れるものでなく、剛性の高い材料であれば、鋼鉄以外の
金属であっても、金属以外の材料であってもよい。
【００１７】また、上記実施の形態では、上下に対向す
る両受台１，２の球体３との接触面１ａ，２ａの両方共
に、サイクロイド曲線面に形成したもので説明したが、
図２に示すように、基礎Ｂ側の受台２の球体３との接触
面２ａのみを、または、図３に示すように、構造体Ａ側
の受台１の球体３との接触面１ａのみをサイクロイド曲
線面またはそれに近似する曲線面に形成すればよい。こ
の時、これに対向する受台１側または２側の球体３との
接触面１ａまたは２ａを平面であっても、放物線型であ
っても、単純円弧面であってもよい。
る両受台１，２の球体３との接触面１ａ，２ａの両方共
に、サイクロイド曲線面に形成したもので説明したが、
図２に示すように、基礎Ｂ側の受台２の球体３との接触
面２ａのみを、または、図３に示すように、構造体Ａ側
の受台１の球体３との接触面１ａのみをサイクロイド曲
線面またはそれに近似する曲線面に形成すればよい。こ
の時、これに対向する受台１側または２側の球体３との
接触面１ａまたは２ａを平面であっても、放物線型であ
っても、単純円弧面であってもよい。
【００１８】
【発明の効果】以上のように、請求項１に記載の発明に
よれば、地震の発生時に構造体と基礎との水平方向の相
対滑りもしくは転がり移動を許容するように両者間に介
在されている転動体の滑りもしくは転がり面をサイクロ
イド曲線面またはそれに近似する曲線面に形成すること
により地震の水平方向の振幅の大きさに関係なく、共振
周波数を一定値に保つ等時性をもたせることができる。
また、転動体をサイクロイド曲線面またはそれに近似す
る曲線面に接触して運動させることで、地震時の衝撃の
減衰作用のための収束時間を非常に短くするとともに、
その減衰力や中立位置への復元力に高次成分を乗らせ
ず、制振性能の安定化を図ることができる。したがっ
て、滑りもしくは転がり面の改良と減衰要素および復元
要素の組み合わせによって、振幅の大きさにかかわらず
共振周波数を低く一定に保って、安定した制振性能を確
実に発揮させて長期間に亘って非常に大きな免震効果を
得ることができるという効果を奏する。
よれば、地震の発生時に構造体と基礎との水平方向の相
対滑りもしくは転がり移動を許容するように両者間に介
在されている転動体の滑りもしくは転がり面をサイクロ
イド曲線面またはそれに近似する曲線面に形成すること
により地震の水平方向の振幅の大きさに関係なく、共振
周波数を一定値に保つ等時性をもたせることができる。
また、転動体をサイクロイド曲線面またはそれに近似す
る曲線面に接触して運動させることで、地震時の衝撃の
減衰作用のための収束時間を非常に短くするとともに、
その減衰力や中立位置への復元力に高次成分を乗らせ
ず、制振性能の安定化を図ることができる。したがっ
て、滑りもしくは転がり面の改良と減衰要素および復元
要素の組み合わせによって、振幅の大きさにかかわらず
共振周波数を低く一定に保って、安定した制振性能を確
実に発揮させて長期間に亘って非常に大きな免震効果を
得ることができるという効果を奏する。
【図１】本発明に係る免震装置の基本的な構成を示す概
念図である。
念図である。
【図２】同上免震装置の一つの変形例の構成を示す概念
図である。
図である。
【図３】同上免震装置の他の変形例の構成を示す概念図
である。
である。
１ 構造体側の受台 １ａ サイクロイド曲線面（球体接触面） ２ 基礎側の受台 ２ａ サイクロイド曲線面（球体接触面） ３ 球体（転動体） ４ 減衰要素 ５ 復元要素 Ａ 構造体 Ｂ 基礎
Claims (4)
- 【請求項１】 構造体側の受台と基礎側の受台との間
に、転動体を介在させて上記構造体側の受台を基礎側の
受台に対して水平方向に滑りもしくは転がり移動可能に
支承させている免震装置において、 上記両受台のうち、少なくとも一方の受台における転動
体との接触面を、サイクロイド曲線面またはそれに近似
する曲線面に形成するとともに、 上記両受台間には、減衰要素と上記構造体側の受台を水
平滑りもしくは転がり移動範囲の中立位置に復元させる
復元要素とを設けていることを特徴とする免震装置。 - 【請求項２】 上記減衰要素が、空圧ダンパー、油圧ダ
ンパー、弾塑性ダンパー、粘弾性ダンパー、高減衰積層
ゴムの中から選択された一つである請求項１に記載の免
震装置。 - 【請求項３】 上記復元要素が、コイルばね、積層ゴ
ム、ゴム状弾性体の中から選択された一つである請求項
１または２に記載の免震装置。 - 【請求項４】 上記両受台における転動体との接触面に
は潤滑油が塗布されている請求項１ないし３のいずれか
に記載の免震装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12591698A JPH11315886A (ja) | 1998-05-08 | 1998-05-08 | 免震装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12591698A JPH11315886A (ja) | 1998-05-08 | 1998-05-08 | 免震装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11315886A true JPH11315886A (ja) | 1999-11-16 |
Family
ID=14922115
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12591698A Withdrawn JPH11315886A (ja) | 1998-05-08 | 1998-05-08 | 免震装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11315886A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002047828A (ja) * | 2000-08-04 | 2002-02-15 | Takenaka Komuten Co Ltd | 建物の高減衰架構 |
| CN103015557A (zh) * | 2013-01-09 | 2013-04-03 | 北京建筑工程学院 | 一种碰撞屈曲耗能阻尼器 |
| CN104141719A (zh) * | 2014-06-27 | 2014-11-12 | 北京工业大学 | 一种抗扭转型三维文物隔震装置 |
| CN109137722A (zh) * | 2018-09-27 | 2019-01-04 | 佛山科学技术学院 | 半滚动式弹簧隔震支座 |
| CN111926937A (zh) * | 2020-08-25 | 2020-11-13 | 华侨大学 | 一种滚摆减振装置 |
| CN115492254A (zh) * | 2022-09-27 | 2022-12-20 | 上海市市政公路工程检测有限公司 | 一种设置铅芯滑移隔震支座 |
| CN116537622A (zh) * | 2023-05-26 | 2023-08-04 | 中铁四局集团有限公司 | 一种大跨度空间钢结构支座 |
-
1998
- 1998-05-08 JP JP12591698A patent/JPH11315886A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN104141719A (zh) * | 2014-06-27 | 2014-11-12 | 北京工业大学 | 一种抗扭转型三维文物隔震装置 |
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| CN111926937A (zh) * | 2020-08-25 | 2020-11-13 | 华侨大学 | 一种滚摆减振装置 |
| CN115492254A (zh) * | 2022-09-27 | 2022-12-20 | 上海市市政公路工程检测有限公司 | 一种设置铅芯滑移隔震支座 |
| CN115492254B (zh) * | 2022-09-27 | 2023-11-10 | 上海市市政公路工程检测有限公司 | 一种设置铅芯滑移隔震支座 |
| CN116537622A (zh) * | 2023-05-26 | 2023-08-04 | 中铁四局集团有限公司 | 一种大跨度空间钢结构支座 |
| CN116537622B (zh) * | 2023-05-26 | 2024-01-26 | 中铁四局集团有限公司 | 一种大跨度空间钢结构支座 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20050411 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
| A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20051214 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |