JP2002206595A - 免震装置及びこれを用いた免震ラック - Google Patents

免震装置及びこれを用いた免震ラック

Info

Publication number
JP2002206595A
JP2002206595A JP2001156682A JP2001156682A JP2002206595A JP 2002206595 A JP2002206595 A JP 2002206595A JP 2001156682 A JP2001156682 A JP 2001156682A JP 2001156682 A JP2001156682 A JP 2001156682A JP 2002206595 A JP2002206595 A JP 2002206595A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seismic isolation
isolation device
rack
support shaft
article
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001156682A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimio Kawai
君雄 川井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2001156682A priority Critical patent/JP2002206595A/ja
Publication of JP2002206595A publication Critical patent/JP2002206595A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Legs For Furniture In General (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造で優れた免震効果を発揮する免震手
段を提供する。 【解決手段】ラック本体20の底部に備えられる免震装
置Xは、途中部分が弾性体14からなる支持軸13に、
多数の転動子17を保持する保持プレート12を取りつ
けて構成した免震ユニット8と、転動子17が接する凹
曲面12を持つ湾曲鋼板32とから成る。地震により床
Fが水平方向に振動しても、転動子7が回転するだけで
あって支持軸3が移動することはない。凹曲面11は周
縁部と中央部との間に高低差があるため、免震ユニット
8がわずかに上下動又は傾斜しようとするが、支持軸1
3の弾性体14が上下方向に弾性的に伸縮し、あるいは
首振りすることで、ラック20に対する地震の衝撃を緩
和し、ラック20の位置を一定に保って転倒を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設備機器や家具等
に対し、簡単な構造で確実な免震効果を発揮できる手段
の提供を目的とする。
【0002】
【従来の技術とその解決課題】各種設備機器や家具等が
地震によって転倒するのを防止する手段として広く採用
されているのは、これら設備機器や家具等を床や壁面に
固定することである。しかし床や壁面に固定されること
で、転倒は防止されるが、地震の振動の衝撃を直接的に
受けることとなる。このため設備機器や家具等の種類に
よっては、地震の振動による衝撃で損傷を受けたり被害
が発生したりする場合がある。特にコンピューター等の
精密な電子機器は衝撃に弱く、外面的な損傷がなくて
も、データの消失やプログラムの破壊などの深刻な事態
を招くおそれがある。
【0003】そこで転倒の防止だけではなく、地震の振
動による衝撃を緩和する免震装置が従来提案されてい
る。しかるに従来の免震装置は構造が複雑なため、製作
コストが高くつき、場合によっては設備機器や家具への
取り付けが難しいという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、簡単な構造で
優れた免震効果を発揮し得る免震手段を提供するもので
ある。請求項1に記載した本発明に係る免震装置の特徴
とするところは、物品の下面に設けられて当該物品の荷
重を受ける支持軸と、支持軸の下端に設けられた回転自
在な転動子と、転動子が載置される凹曲面を備えた支持
盤とを有し、前記支持軸が上下方向に弾性的に伸縮可能
に構成されていることにある。
【0005】上記の如く構成された免震装置は、支持軸
下端の転動子が支持盤の凹曲面上で回転自在であるか
ら、地震による支持盤の水平方向の振動エネルギーは転
動子を回転させるだけとなり、支持軸へは殆ど伝達され
ない。但し転動子が接しているのは凹曲面であるから、
支持盤が水平方向に振動することによって、転動子がわ
ずかに上下動する。しかし、この上下方向の振動の周期
は大きい(周波数は小さい)上に、当該免震装置を取り
付けた物品の慣性力が有るため、支持軸はほとんど上下
動せず、上下方向に弾性的な伸縮を行うだけとなる。ま
た、地震による上下方向の振動を受けた場合も、この上
下方向の振動エネルギーは、支持軸が上下方向に弾性的
に伸縮することによって、ある程度吸収される。依っ
て、本発明に係る免震装置を設備機器や家具等の所望の
物品に取り付ければ、地震の振動エネルギーを転動子の
回転エネルギーや支持軸の伸縮エネルギーに変換するこ
とにより、地震の振動が物品に対し直接的に伝達される
のを防止して衝撃を緩和することができ、物品の転倒も
阻止される。なお、支持軸下端の転動子を凹曲面に載置
させたので、平常状態では、転動子が凹曲面の最低レベ
ルに止まる。従って本発明の免震装置は、これを取り付
けた物品の位置を自動的に定位置へ調節する機能を有す
る。
【0006】本発明に係る免震装置は、次のような構成
も可能である。すなわち請求項2に記載する如く、物品
が設置される領域に設けられ当該物品の荷重を受ける支
持軸と、該支持軸の上端に設けられた回転自在な転動子
と、物品の下面に設けられ前記転動子上に載置される凹
曲面とを有し、前記支持軸を上下方向に弾性的に伸縮可
能なものとしてもよい。
【0007】前記の如く構成される免震装置では、物品
の下面に設けた凹曲面が、支持軸上端に設けた回転自在
な転動子と接しているので、地震等により支持軸が振動
したときに、転動子が凹曲面下で回転するだけとなり、
振動エネルギーが物品へは殆ど伝達されない。但し、支
持軸が水平方向に振動することによって凹曲面がわずか
に上下動する。しかし、この上下動の周期は大きい(周
波数は小さい)上に、当該免震装置を取り付けた物品の
慣性力のため、支持軸を上下方向に伸縮させるだけとな
る。また、地震等により上下方向の振動を受けた場合
も、支持軸が上下方向に弾性的に伸縮することによっ
て、この上下方向の振動エネルギーをある程度吸収す
る。このように、請求項2に係る本発明の免震装置おい
ても、振動エネルギーを転動子の回転エネルギーや支持
軸の伸縮エネルギーに変換して、地震の振動が物品に対
し直接的に伝達されるのを緩和できるから、物品の転倒
が阻止される。また請求項2の免震装置にあっても、物
品の下面に設けた凹曲面を支持軸上端の転動子上に載置
する構成としたので、平常状態では、転動子が凹曲面の
最上位置で接するよう移動して、物品の位置を自動的に
所定位置へ調節する機能を発揮することができる。
【0008】前記免震装置において、支持軸の下端に設
ける転動子を複数個(望ましくは3個以上)とすること
ができる。すなわち、転動子の個数は、物品を安定に支
持することができるように適宜設定することができる。
さらに前記免震装置は、単独で使用するのではなく、複
数個(望ましくは3個以上)を組み合わせて使用するこ
とが可能である。
【0009】また支持軸を、上下方向に弾性的に伸縮可
能とする手段として、支持軸の一部分をゴム等の弾性体
で形成することが望ましい。
【0010】なお、本発明に係る免震装置は、一物品に
対し単独で使用することも可能であるが、優れた免震効
果を上げるには複数個を組み合わせることが望ましい。
さらに、複数個の免震装置を積層して用いることも可能
である。複数の免震装置を積層した場合は、物品の上下
振動を緩和する効果が大きくなる。
【0011】なお本発明に係る免震装置は、これを物品
の収納用ラックに適用することにより、免震効果に優れ
た免震ラックを提供することかできる。すなわち、物品
収納用のラック本体に免震装置を設ければよい。この場
合、物品収納用のラック本体と免震装置との間に、上下
方向の振動を抑制する衝撃緩和機構を設けて、ラック本
体の上下振動の緩和を図るようにすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】〔第1の実施形態〕図1は、本発
明の請求項1に係る免震装置1を底部に設けた免震ラッ
クLの一例を示す図面、図2は、同免震装置1の構成部
材を分解して示す図面である。本発明の適用対象として
は、免震効果が強く要望される物品、例えばサーバー用
コンピューター・データベース装置・ガラス製品や陶磁
器製品(特に美術品や骨董品)等の収納ラック、水槽、
タンク、さらには建築物等が考えられる。
【0013】図1及び図2に示すとおり、本例の免震ラ
ックLは、ラック本体20の底部に免震装置1を設けた
ものである。当該免震装置1は、ラック本体20を支持
する4個の免震ユニット2と、免震ユニット2が載置さ
れる支持盤10とから成る。なお、1つの物品に対して
設ける免震ユニット2の個数は、取付対象物品の寸法や
形状等に応じて適宜変更できる。但し、1つの平面を安
定に支持するには、3個以上とすることが望ましい。
【0014】図3及び図4に示す如く、各免震ユニット
2は、弾性的に伸縮可能な支持軸3と、支持軸3の下端
に設けられる回転自在な転動子7とを備える。支持軸3
は、外筒3aと内筒3bとを伸縮可能に嵌合して成る二
重筒構造の外側に、バネ3cを配することにより、弾性
的に伸縮することを可能としてある。外筒3aの適所
に、伸縮時に筒の内外を空気が流通できるようにするた
めの開孔4を形成しておくとよい。なお所望により、バ
ネ3cを外筒3a及び内筒3bの中空部内に装填する構
成も採用可能である。支持軸3の上端にはラック本体2
0の底部に装着される取付プレート5が設けられ、下端
には転動子7を保持する保持プレート6が設けられてい
る。転動子7は、ボールベアリング等の回転自在な部材
からなるものであって、本例では図5に示すように、三
個のボールベアリングを保持プレート6に等分配置して
ある。また例示するボールベアリングのほかローラーベ
アリング等を用いることも可能である。なお免震ユニッ
ト2の一個当たりの転動子7の配設個数は適宜変更可能
であるが、安定支持のためには三個以上とするのが望ま
しい。
【0015】免震ユニット2が載置される支持盤10
は、通常、床F(図1参照)や基台等の構造物に固定さ
れる。図6に示す如く、免震ユニット2と同数の凹曲面
11が上面に設けられ、免震ユニット2それぞれが、各
凹曲面11の中心に位置するようなされている。凹曲面
11の大きさや曲率半径は状況に応じて適宜設定するこ
とができる。また凹曲面11の平面形状は、方向性のな
い円形とするのが一般的と考えられるが、振動の方向性
が定まっている場合や支持盤10の設置面積に制限があ
る場合など、状況に応じて他の平面形状を採用すること
も妨げない。
【0016】前記の如く構成された本例の免震装置1の
免震機能は次のようにして発揮される。図7に示すよう
に、ラック本体20等の底部に装着した免震ユニット2
が、支持盤10の凹曲面11のほぼ中心に載置されてい
る状態において、地震により支持盤10が水平方向に振
動したとする。免震ユニット2は、支持盤10に対し回
転自在な転動子7で接しているだけであるから、支持盤
10が水平方向に振動しても転動子7を回転させるだけ
であり、支持軸3は殆ど移動することがない。但し支持
盤10が図中に二点鎖線で示す位置まで移動したとき、
凹曲面11の周縁部は中央部に比べて若干高くなってい
るため、免震ユニット2の転動子7がわずかに持ち上げ
られる。このとき支持軸3は、免震ユニット2を取り付
けた物品が十分な慣性力を有しているため、上方へ移動
するのではなく、上下方向に弾性的に収縮する。反対に
支持盤10が二点鎖線の位置から元の実線位置へ戻り、
転動子7の接触位置が凹曲面11の周縁近くから中心部
に変わったときには、収縮したバネ3cに蓄えられた付
勢力で、支持軸3が元の長さに復帰伸長する。すなわ
ち、支持盤10が振動することにより、転動子7がわず
かに上下動するが、物体に慣性力が有るため、支持軸3
が弾性的に上下方向に伸縮するだけとなる。このような
メカニズムにより本発明の免震装置1は、支持盤10が
地震で水平方向に振動しても、そのエネルギーを転動子
7の回転エネルギーや支持軸3の弾性的な伸縮エネルギ
ーに変換するから、物品に対する振動による衝撃を緩和
できると共に、物品の位置を一定に保って転倒を防止す
る。なお地震により上下方向の振動を受けた場合にも同
様に、支持軸3が上下方向に弾性的に伸縮することによ
って、その衝撃を緩和することができる。
【0017】〔第2の実施形態〕図8は、物品を吊り下
げた状態で支持する構造の免震ラックLに、本発明に係
る免震装置1を適用した実施形態を示すものである。本
例では、ラック本体20における上端面中央に柱21を
立設し、該柱21の上端に梁22を水平方向に四方へ張
り出すように架け渡す。そして、各梁22の先端部に免
震ユニット2を装着すると共に、ラック本体20の外周
に立設したフレーム23の上端部に凹曲面11を有する
支持盤10を配設し、この支持盤10で各免震ユニット
2を支承するよう構成する。
【0018】かかる構成の上記免震ラックLは、梁22
の先端部に設けた免震ユニット2により、梁22に吊り
下げたラック本体20の荷重を受けるものであるから、
地震が発生したときに支持盤10は振動するが、前述の
メカニズムにより、この振動がラック本体20へ直接的
に伝達することがなく、衝撃の緩和がなされる。
【0019】〔第3の実施形態〕図9に、本発明に係る
免震ラックLのさらに異なる実施形態を示す。図8に示
す前記免震ラックLが、ラック本体20の荷重を複数点
で支持するように構成されているのに対し、本例は、ラ
ック本体20の荷重を一点で支持するようにしたもので
ある。本例の免震ラックLは、ラック本体20の上端面
の四隅に柱24を立設し、対角線上に位置する柱24,
24間に梁25,25を架け渡し、梁25,25の交差
位置に免震ユニット2を配置する。そしてラック本体2
0の外周にフレーム26を立設し、該フレーム26によ
って、免震ユニット2を受ける支持盤10を、ラック本
体20の上方部中央に保持するようなされている。かか
る構成の免震ラックLもまた、優れた免震効果を発揮す
ることができる。
【0020】〔第4の実施形態〕図10及び図11は、
本発明の請求項2に係る免震装置1の例を示すものであ
る。この免震装置1は、物品収納用ラックが設置される
床Fに免震ユニット8を固定し、ラック本体20の下面
に凹曲面12を設けたところに特色を有する。当該免震
ユニット8は、床Fに設けた支持軸13の上端に保持プ
レート16を取り付け、この保持プレート16に多数の
転動子17を装着したものであり、ラック本体20下面
の凹曲面12を転動子17上に載置せしめることによ
り、ラック本体20の荷重を支持している。上記保持プ
レート16に装着する転動子17の個数は、凹曲面12
を安定に支持するため、図示する如くなるべく多い方が
望ましい。多数の転動子17を用いることにより、凹曲
面12や転動子17の製作精度が低くても、支持状態を
安定させるのが容易となる。また免震ユニット8は、床
Fに固定したフレーム30に取着し、凹曲面12は、ラ
ック本体20の下面に取り付けたフレーム31に湾曲形
成したステンレス鋼板32等を固着することにより設け
る構造としてある。
【0021】本例では、支持軸13の途中部分をゴム等
の弾性体14で形成し、上下方向の弾性的伸縮及び若干
の首振りが可能としてある。例えば、支持軸13におけ
る保持プレート16が取り付けられる上端部13aと、
フレーム30に取着される下端部13bとの間に、ゴム
等の弾性体14を介装し、全体をボルト・ナットで締結
する構成を採用している。
【0022】前記の如く構成した免震装置1は、地震で
床Fが揺れて免震ユニット8の支持軸13が水平方向に
振動したとき、転動子17が凹曲面12の表面に沿って
回転するだけであり、凹曲面12自体が水平方向に移動
することは殆どない。但し凹曲面12は、中央部から周
縁部へ向かって高さが低くなっているから、免震ユニッ
ト8が水平方向に振動したときに、凹曲面12が上下に
昇降しようとする。しかるに本例の免震ユニット8は、
支持軸13の途中部分を弾性体14で形成してあるの
で、凹曲面12を上下動させる代わりに、支持軸13が
上下方向に弾性的に伸縮し、あるいは図12に示すよう
に、保持プレート16を凹曲面12に沿って傾かせるよ
うに首振りする。本発明の免震装置1は、このような免
震ユニット8の機能により、地震によって床Fが振動し
たとしても、物品に対する衝撃を緩和でき、また、物品
の位置を一定に保って転倒を防止することが可能であ
る。
【0023】なお支持軸13の途中に形成した弾性体1
4は、地震による上下方向の振動に対しても、上下方向
に弾性的に伸縮することによって、その衝撃を緩和する
機能を有している。
【0024】〔第5の実施形態〕図13は、図10及び
図11に示す前記免震装置1を複数個積層することによ
り構成した免震装置Xの一例を示す図面であり、図14
及び図15は、この免震装置Xを物品収納用ラックに適
用して構成した免震ラックLを例示する図面である。
【0025】本例の免震装置Xは、図13に示す如く、
物品収納用ラックが設置される領域の床F上に、3つの
免震装置1A,1B,1Cを積層した。このうち、上層
と中層の免震装置1A,1Bは、図10及び図11に示
す免震装置1と基本的に同じ構造を有するが、最下層に
位置する免震装置1Cについては、前記免震装置1を上
下対称に一体形成した構成としてある。すなわち、床F
上に、例えば図15に示す如くフレーム30を配置して
固定し、その上へ湾曲鋼板32を取着して凹曲面12d
を形成する。そして、該凹曲面12d上に、支持軸13
の上下端部それぞれに多数の転動子17を設けた保持プ
レート16,16を取り付けて上下対称に構成した免震
ユニット9を配置する。さらに、この免震ユニット9の
上へ、中層の免震ユニット8Bが取着されるフレーム3
1cに湾曲鋼板32を取り付けることにより形成した凹
曲面12cを載置せしめるものとした。従って、下層の
免震装置1Cの免震ユニット9により、中層の免震装置
1Bの免震ユニット8Bを取着したフレーム31cの凹
曲面12cが支持される。
【0026】なお、中層の免震装置1Bの免震ユニット
8Bによって、上層の免震装置1Aの免震ユニット8A
を取着したフレーム31bの凹曲面12bを支持してい
る。さらに上層の免震装置1Aの免震ユニット8Aによ
って、ラック本体20の下面に固定したフレーム31a
に湾曲鋼板32を取り付けることにより形成した凹曲面
12aを支持している。また、前記免震ユニット8A,
8B,9の支持軸13はいずれも、途中にゴム等の弾性
体14で形成された部分を有している。
【0027】前記の如く構成される本例の免震装置X
は、多層構造としたことにより、より優れた免震効果を
発揮する。地震等により床Fが揺れて、床Fに固定した
フレーム30が水平方向に振動したとする。このとき、
下層の免震ユニット9は、転動子17でフレーム30の
凹曲面12dと接しているので、フレーム30の振動は
転動子17を回転させるだけであり、免震ユニット9を
水平方向へ移動させることがほとんどない。但し、非常
に振動の速い揺れの場合には、凹曲面12dの移動速度
に転動子17の回転が追いつかず、免震ユニット9が水
平方向に多少振動する可能性がある。しかし、この場合
にも、免震ユニット9の上端側は、転動子17でフレー
ム31cに形成した凹曲面12cと接しているから、免
震ユニット9が、これと接している凹曲面12cを通じ
てフレーム31cを振動させるおそれは非常に少なくと
なると考えられる。同様に、中層の免震ユニット8B
が、これと接している凹曲面12bを介してフレーム3
1bを振動させること、及び、上層の免震ユニット8A
が凹曲面12aを通じてフレーム31aを振動させるこ
とは、ますます少なくなると言える。このように本例の
免震装置Xは、複数の免震装置を積層したので、かなり
激しい地震に対しても、物品が振動するのを確実よ抑制
することができる。
【0028】〔第6の実施形態〕図17及び図18に示
す免震装置1は、図10及び図11の免震装置における
免震ユニット8及び凹曲面12の位置関係を上下反対に
構成したものである。図17に示す如く、本例の免震装
置1は、物品収納用ラックの設置領域の床F上にフレー
ム30を固定し、その上に湾曲鋼板32を取り付けるこ
とによって凹曲面12を形成し、該凹曲面12上に物品
の荷重を支持する免震ユニット18を載置したものであ
る。上記免震ユニット18は、支持軸13の上端部が固
定プレート19を介してラック本体20の下面に取着さ
れると共に、支持軸13の下端部に多数の転動子17を
設けた保持プレート16が取着されて成り、支持軸13
の途中部分がゴム等の弾性体14で形成されている。な
お、当該免震装置1の免震機能は、前述した第1の実施
形態に係る免震装置1と同様なので、ここでの説明は省
略する(図7参照)。
【0029】また図示はしなかったが、前記図17の免
震装置を複数個積層して、より免震効果の大きい免震装
置を構成することも可能である。例えば、三層構造の免
震装置とする場合、床F上に設置される下層の免震装置
は、前記第5の実施形態に係る免震装置X(図10参
照)で使用したものと共通とし、上層と中層の免震装置
は、図17及び図18に示す免震装置18と基本的に同
じ構造のものとする。下層の免震装置の免震ユニットに
より、中層の免震装置の凹曲面が設けられるフレームを
支持し、中層の免震装置の免震ユニットによって、上層
の免震装置の凹曲面を形成したフレームを支持し、さら
に上層の免震装置の免震ユニットにより、固定プレート
19(図16参照)を介し、ラック本体20の下面を支
持する。なお、前記免震ユニットの支持軸には、いずれ
も途中にゴム等の弾性体14で形成した部分を設けるの
は、前記実施形態と同様である。
【0030】〔第7の実施形態〕図19は、床F上に設
置される免震装置1と、ラック本体20との間に、上下
方向の振動を吸収する衝撃緩和機構(ショックアブソー
バー)40を介設した物品収納用ラックを例示したもの
である。同図(A)には、免震装置1が、床Fに免震ユ
ニット8を設け、ラック本体20側に凹曲面12を設け
る構造である場合を示し、同図(B)には、床Fに凹曲
面12が設けられ、ラック本体20側に免震ユニット1
8を設ける構造である場合を示している。
【0031】前述したように、本発明に係る免震装置1
にあっては、地震等のため床Fに設けた免震ユニット8
(図(A))又は凹曲面12(図(B))が水平方向に
振動したときに、支持軸13が弾性的に上下方向に伸縮
するように設定されている。しかしながら、支持軸13
の上下方向の伸縮の反作用により、ラック本体20に上
下方向の振動を及ぼすおそれがある。また非常に速い振
動の場合、支持軸13が短時間のうちに伸縮することが
難しくなり、その結果、免震ユニット8又は凹曲面12
の高速変位がラック本体20へ上下方向の振動として伝
わる可能性もある。そこで本例では、免震装置1を支持
フレーム33に取り付け、この支持フレーム33上に、
衝撃緩和機構40を介してラック本体20を支持する構
成を採用した。このように構成することで、免震装置1
の上下振動を衝撃緩和機構40で吸収して、ラック本体
20へ伝わるのを阻止できる。
【0032】〔その他の実施形態〕本発明に係る免震装
置及び免震ラックの実施形態は、前述した以外に適宜の
応用又は変更が可能である。例えば免震装置について
は、支持軸の途中部分に設ける弾性体をゴムに代えて、
バネ、流体を封入した袋体などとすることが可能であ
る。複数個の免震装置を積層する場合、積層する個数に
ついては特に制限されない。また図10や図17の免震
装置1では、フレーム30,31に湾曲鋼板32を取り
付けることにより凹曲面12を形成したが、フレーム3
0,31と湾曲鋼板32とを一体物として製作すること
もできる。さらに、図15に示すように、一つのラック
本体20の下面に、複数の免震装置が平面的に隣接する
よう配設する場合、図示の例では各免震装置がフレーム
又は凹曲面で連結されているが、これを各免震装置が独
立するように設けることも妨げない。
【0033】
【振動試験】本発明に係る免震装置による免震効果を、
振動試験により確認した。試験は二通り行った。第1の
試験に用いた試験装置は図20に示す如くであり、床F
に設置した水平振動台S上に、図13に示した本発明に
係る免震装置Xを備える免震ラックLを配備すると共
に、比較のため、同じ水平振動台S上に、通常のラック
Kを底部を固定して取りつけた。両ラックL,Kの各棚
には、水を満載した総重量22.5kgのポリタンクP
を載置した。また入力加速度及び応答加速度を測定する
ため、加速度計を、水平振動台Sの表面(AG1)、免
震ラックLの下部(AG2)、免震ラックLの上部(A
G3)、固定ラックKの下部(AG4)、固定ラックK
の上部(AG5)にそれぞれ配置した。
【0034】試験は、水平振動台Sを、所定の目標入力
加速度で振動させることによりエル・セントロ地震波を
生成させ、そのときの各部位の応答加速度を加速度計A
G1〜AG5で測定し、東西成分(EW)及び南北成分
(NS)に分けて記録した。水平振動台Sの加振時間は
30秒とした。試験結果を図21の表−1に示す。
【0035】表−1には、各加速度計AG1〜AG5で
測定した最大入力加速度及び最大応答加速度を記すと共
に、最大入力加速度に対する比率を括弧内に示した。同
表−1から分かるとおり、固定ラックKでは、最大応答
加速度の値が、下部で最大入力加速度の1.08〜1.
18倍、上部では1.92〜3.44倍にも達してい
る。これに対し本発明に係る免震ラックLによれば、最
大応答加速度の値が、下部で最大入力加速度の14〜2
7%、上部でも21〜47%に抑えられており、非常に
優れた免震効果を発揮していることが分かる。
【0036】第二の試験は、図22,23に示すよう
に、免震ラックLに備える免震装置Yを異なる構造とし
たものである。すなわち免震装置Yを、図23に示す如
く、転動子17を配設した保持プレート16と凹曲面1
2との組み合わせを3層構造としたものである。従っ
て、この免震装置Yは、前記免震装置Xと比べて、保持
プレート16と凹曲面12との組み合わせが1層分少な
くなっている。
【0037】試験の要領は、前記第1の試験と共通であ
る。但し図22に示す通り、水平振動台S上には、前記
免震装置Yを備える免震ラックLのみを載置した。試験
結果を、図24の表−2に示す。
【0038】表−2から分かるとおり、本発明に係る免
震ラックLは、免震装置Yの構造が多少異なっている
が、前記と同様の優れた免震効果を発揮する。すなわ
ち、最大応答加速度の値が、下部で最大入力加速度の1
4〜21%、上部でも22〜32%に抑えられている。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る免震装置及び免震ラック
は、きわめて簡単な構造でありながら優れた免震効果を
発揮して、地震の振動が物品へ直接的に伝達するのを阻
止することにより、衝撃を緩和すると共に転倒を確実に
防止する。従って、免震効果が望まれる各種設備機器や
家具等に対し、適用するのが簡単であり、且つ、免震効
果の大きい免震手段を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るものであっ
て、免震ラックを示す部分断面正面図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係るものであっ
て、免震装置の一例を示す斜視図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態に係るものであっ
て、免震装置における免震ユニットの一例を示す正面図
である。
【図4】 本発明の第1の実施形態に係るものであっ
て、免震装置における免震ユニットの一例を示す正面断
面図である。
【図5】 本発明の第1の実施形態に係るものであっ
て、免震装置における免震ユニットの一例を示す平面断
面図である。
【図6】 本発明の第1の実施形態に係るものであっ
て、免震装置における支持盤の一例を示すものであり、
図(A)は平面図、図(B)は図(A)のb−b線にお
ける拡大正面断面図である。
【図7】 本発明の第1の実施形態に係るものであっ
て、免震装置による免震機能を説明する部分断面した正
面図である。
【図8】 本発明の第2の実施形態に係るものであっ
て、図(A)は免震ラックの平面図、図(B)は同免震
ラックの部分断面した正面図である。
【図9】 本発明の第3の実施形態に係るものであっ
て、図(A)は免震ラックの平面図、図(B)は同免震
ラックの正面断面図である。
【図10】 本発明の第4の実施形態に係るものであっ
て、免震装置の正面断面図である。
【図11】 本発明の第4の実施形態に係るものであっ
て、免震装置における免震ユニットの平面図である。
【図12】 本発明の第4の実施形態に係る免震装置の
動作態様を示すものであって、図(A)は初期状態の正
面断面図、図(B)は地震により床が水平方向に移動し
た状態の正面断面図である。
【図13】 本発明の第5の実施形態に係るものであっ
て、複数個を積層して構成した免震装置の正面断面図で
ある。
【図14】 本発明の第5の実施形態に係るものであっ
て、免震ラックを示す正面断面図である。
【図15】 本発明の第5の実施形態に係るものであっ
て、免震ラックを示す平面断面図である。
【図16】 本発明の第5の実施形態に係るものであっ
て、免震装置のフレームの構成を例示する平面図であ
る。
【図17】 本発明の第6の実施形態に係るものであっ
て、免震装置の正面断面図である。
【図18】 本発明の第6の実施形態に係るものであっ
て、免震装置における免震ユニットの平面断面図であ
る。
【図19】 本発明の第7の実施形態に係るものであっ
て、図(A)は免震ラックにおける免震装置部分を示す
正面断面図、図(B)は異なる態様の免震装置部分を示
す正面断面図である。
【図20】 本発明に係る免震ラックの免震効果を確認
するための振動試験装置を示す正面図である。
【図21】 図20に示す免震ラックの振動試験結果を
示す表である。
【図22】 本発明に係る免震ラックであって、異なる
構造の免震装置を備えるものの免震効果を確認するため
の振動試験装置を示す正面図である。
【図23】 図22に示す免震ラックにおける免震装置
部分を示す正面断面図である。
【図24】 図22に示す免震ラックの振動試験結果を
示す表である。
【符号の説明】
L…免震ラック X…免震装置 Y…免震装置 1…免
震装置 2…免震ユニット 3…支持軸 3a…外筒
3b…内筒 3c…バネ 5…取付プレート 6…保持
プレート 7…転動子 8…免震ユニット 9…免震ユ
ニット 10…支持盤 11…凹曲面 12…凹曲面
13…支持軸 14…弾性体 16…保持プレート 1
7…転動子 18…免震ユニット 19…固定プレート
20…ラック本体 30…フレーム 31…フレーム
32…湾曲鋼板 40…衝撃緩和機構

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品の下面に設けられて当該物品の荷重
    を受ける支持軸と、支持軸の下端に設けられた回転自在
    な転動子と、転動子が載置される凹曲面を備えた支持盤
    とを有し、前記支持軸が上下方向に弾性的に伸縮可能に
    構成されていることを特徴とする免震装置。
  2. 【請求項2】 物品が設置される領域に設けられ当該物
    品の荷重を受ける支持軸と、該支持軸の上端に設けられ
    た回転自在な転動子と、物品の下面に設けられ前記転動
    子上に載置される凹曲面とを有し、前記支持軸が上下方
    向に弾性的に伸縮可能に構成されていることを特徴とす
    る免震装置。
  3. 【請求項3】 支持軸に設けられる転動子が複数個であ
    る請求項1又は2に記載の免震装置。
  4. 【請求項4】 支持軸の一部分をゴム等の弾性体で形成
    した請求項1乃至3のいずれかに記載の免震装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の免震
    装置の複数個を組み合わせてなる免震装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の免震
    装置の複数個を積層して成る免震装置。
  7. 【請求項7】 物品収納用のラック本体に請求項1乃至
    6のいずれかに記載の免震装置を設けたことを特徴とす
    る免震ラック。
  8. 【請求項8】 前記免震ラックにおいて、物品収納用の
    ラック本体と免震装置との間に、上下方向の振動を抑制
    する衝撃緩和機構を設けた請求項7に記載の免震ラッ
    ク。
JP2001156682A 2000-05-30 2001-05-25 免震装置及びこれを用いた免震ラック Pending JP2002206595A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001156682A JP2002206595A (ja) 2000-05-30 2001-05-25 免震装置及びこれを用いた免震ラック

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000159760 2000-05-30
JP2000-159760 2000-11-13
JP2000-345135 2000-11-13
JP2000345135 2000-11-13
JP2001156682A JP2002206595A (ja) 2000-05-30 2001-05-25 免震装置及びこれを用いた免震ラック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002206595A true JP2002206595A (ja) 2002-07-26

Family

ID=27343549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001156682A Pending JP2002206595A (ja) 2000-05-30 2001-05-25 免震装置及びこれを用いた免震ラック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002206595A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008256170A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Teiji Kojima 免震構造体
KR101069079B1 (ko) * 2011-05-02 2011-09-29 제희문 가이드레일을 이용한 면진장치
CN102644694A (zh) * 2012-04-27 2012-08-22 上海海事大学 船用机械设备弹性基础浮筏隔振系统
CN103453068A (zh) * 2013-07-16 2013-12-18 浙江海洋学院 调频式浮筏隔振装置
CN103633758A (zh) * 2013-08-05 2014-03-12 杭州奥泰电器有限公司 隔振型编织机用伺服电机
JP3198770U (ja) * 2015-05-08 2015-07-23 ヤクモ株式会社 多段積み式免震床
JP2020000333A (ja) * 2018-06-26 2020-01-09 株式会社エーエス 対象物設置機構

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008256170A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Teiji Kojima 免震構造体
KR101069079B1 (ko) * 2011-05-02 2011-09-29 제희문 가이드레일을 이용한 면진장치
CN102644694A (zh) * 2012-04-27 2012-08-22 上海海事大学 船用机械设备弹性基础浮筏隔振系统
CN103453068A (zh) * 2013-07-16 2013-12-18 浙江海洋学院 调频式浮筏隔振装置
CN103633758A (zh) * 2013-08-05 2014-03-12 杭州奥泰电器有限公司 隔振型编织机用伺服电机
JP3198770U (ja) * 2015-05-08 2015-07-23 ヤクモ株式会社 多段積み式免震床
JP2020000333A (ja) * 2018-06-26 2020-01-09 株式会社エーエス 対象物設置機構
JP7138919B2 (ja) 2018-06-26 2022-09-20 株式会社エーエス 対象物設置機構

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010007859A (ja) 隔離プラットホーム
JP2006328655A (ja) 免震装置
JP2002206595A (ja) 免震装置及びこれを用いた免震ラック
JPH08240033A (ja) 免震構造物
WO2014178109A1 (ja) 重力バランス式免震装置
JP2001107600A (ja) 振動減衰装置
JPH01131767A (ja) 構造物の振動抑制装置
JPH0791106A (ja) 制振装置
JP5858730B2 (ja) 減震パット
JP4612579B2 (ja) 免震装置
JPH10317723A (ja) 免震構造物のダンパ装置
JPH0434247A (ja) 免震装置
JP2008256170A (ja) 免震構造体
JP2005249210A (ja) 減衰装置
JP4849230B2 (ja) 荷保管用ラックの荷支持装置
JPH09242820A (ja) 免震支持構造
JP2510478B2 (ja) 建造物およびその振動抑制装置
JP5542858B2 (ja) 重力バランス式免震装置
JP3951382B2 (ja) 免震装置
JP2603567B2 (ja) 建物の制振装置
JP2000291726A (ja) ボール支承免震荷台
JP2000130496A (ja) 球形タンクの制振装置
JP2000104420A (ja) 免震構造物
JP2001159446A (ja) 制震装置
JPH11182618A (ja) 免震支承の緩衝構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040518

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050222