JP2539857Y2 - カムシャフト - Google Patents
カムシャフトInfo
- Publication number
- JP2539857Y2 JP2539857Y2 JP1991055501U JP5550191U JP2539857Y2 JP 2539857 Y2 JP2539857 Y2 JP 2539857Y2 JP 1991055501 U JP1991055501 U JP 1991055501U JP 5550191 U JP5550191 U JP 5550191U JP 2539857 Y2 JP2539857 Y2 JP 2539857Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- camshaft
- head bolt
- cylinder head
- cam
- upper portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内燃機関におけるカム
シャフトの形状に関する。
シャフトの形状に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】内燃機
関のシリンダヘッドに回転自在に支持され、吸排気弁を
駆動するオーバーヘッドカム機構のカムシャフトにおい
ては、シリンダヘッドをシリンダブロックに取付けるシ
リンダヘッドボルト(以下、単に「ヘッドボルト」とい
う)との関係において、ヘッドボルトの上方にこのボル
トの軸線と略重なり合うように配置したものが知られて
いる。
関のシリンダヘッドに回転自在に支持され、吸排気弁を
駆動するオーバーヘッドカム機構のカムシャフトにおい
ては、シリンダヘッドをシリンダブロックに取付けるシ
リンダヘッドボルト(以下、単に「ヘッドボルト」とい
う)との関係において、ヘッドボルトの上方にこのボル
トの軸線と略重なり合うように配置したものが知られて
いる。
【0003】このような配置を採用したカムシャフトに
おいては、ヘッドボルトとカムシャフトとが干渉するこ
とから、カムシャフトのシリンダヘッドへの取付前にヘ
ッドボルトをシリンダブロックに取付けなければならな
い。このため、エンジンの組立等に際し、組立て順序が
規制される結果、作業能率が悪く、整備に際しても分解
や組立ての順序が規制され、作業性が悪いという問題が
あった。
おいては、ヘッドボルトとカムシャフトとが干渉するこ
とから、カムシャフトのシリンダヘッドへの取付前にヘ
ッドボルトをシリンダブロックに取付けなければならな
い。このため、エンジンの組立等に際し、組立て順序が
規制される結果、作業能率が悪く、整備に際しても分解
や組立ての順序が規制され、作業性が悪いという問題が
あった。
【0004】本考案は上記の点に鑑みてなされたもの
で、エンジンの組立や整備に際して作業性に優れたカム
シャフトを提供することを目的とする。
で、エンジンの組立や整備に際して作業性に優れたカム
シャフトを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案によれば上記目的
を達成するため、シリンダヘッドをシリンダブロックに
固定するシリンダヘッドボルトの上方に、該シリンダヘ
ッドボルトの軸線と略重なり合うように配置され、該シ
リンダヘッドに回転自在に支持されるカムシャフトにお
いて、前記シリンダヘッドボルトの上方部分におけるカ
ムジャーナルとカムとの間、もしくはカムと同カムに隣
接する他のカムとの間の形状を、断面積を一定に保持し
つつ、該カムシャフトの回転位置に応じて、前記シリン
ダヘッドボルトの軸線に対してオフセットされる形状に
成形したものである。
を達成するため、シリンダヘッドをシリンダブロックに
固定するシリンダヘッドボルトの上方に、該シリンダヘ
ッドボルトの軸線と略重なり合うように配置され、該シ
リンダヘッドに回転自在に支持されるカムシャフトにお
いて、前記シリンダヘッドボルトの上方部分におけるカ
ムジャーナルとカムとの間、もしくはカムと同カムに隣
接する他のカムとの間の形状を、断面積を一定に保持し
つつ、該カムシャフトの回転位置に応じて、前記シリン
ダヘッドボルトの軸線に対してオフセットされる形状に
成形したものである。
【0006】本明細書において、カムシャフトをシリン
ダヘッドボルトの軸線に対してオフセットされる形状に
成形するとは、ヘッドボルトの上方部分における形状
を、他の部分に対して異なる形状あるいは小径で、軸方
向に一定断面積とすることにより、カムシャフトの特定
あるいは全ての回転位置において、カムシャフトがヘッ
ドボルトの軸線からオフセットされた状態にすることを
いう。
ダヘッドボルトの軸線に対してオフセットされる形状に
成形するとは、ヘッドボルトの上方部分における形状
を、他の部分に対して異なる形状あるいは小径で、軸方
向に一定断面積とすることにより、カムシャフトの特定
あるいは全ての回転位置において、カムシャフトがヘッ
ドボルトの軸線からオフセットされた状態にすることを
いう。
【0007】
【作用】カムシャフトは、ヘッドボルトの上方部分が回
転位置に応じてヘッドボルトの軸線に対してオフセット
され、ヘッドボルトの上方部分におけるカムシャフトと
の干渉が防止される。
転位置に応じてヘッドボルトの軸線に対してオフセット
され、ヘッドボルトの上方部分におけるカムシャフトと
の干渉が防止される。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1乃至図4に基
づいて詳細に説明する。図1は、シリンダヘッド1を上
方から見た要部を示す図で、シリンダヘッド1は、ヘッ
ドボルト2により図示しないシリンダブロックに固定さ
れ、カムシャフト3は、シリンダヘッド1に支持されて
いる。
づいて詳細に説明する。図1は、シリンダヘッド1を上
方から見た要部を示す図で、シリンダヘッド1は、ヘッ
ドボルト2により図示しないシリンダブロックに固定さ
れ、カムシャフト3は、シリンダヘッド1に支持されて
いる。
【0009】カムシャフト3は、ヘッドボルト2の上方
に、ヘッドボルト2の軸線と略重なり合うように配置さ
れ、複数のカムジャーナル4,5によりシリンダヘッド
1に回転自在に支持されている。このカムシャフト3に
は、所定間隔を存して複数のカム6,7が取付けられて
おり、図示しないタイミングベルト等から伝達されるエ
ンジンの回転力により回転駆動される。カム6,7は、
カムシャフト3と一体に回転してロッカアーム8,9を
所定のタイミングで駆動し、図示しない吸気弁や排気弁
を開閉作動させる。
に、ヘッドボルト2の軸線と略重なり合うように配置さ
れ、複数のカムジャーナル4,5によりシリンダヘッド
1に回転自在に支持されている。このカムシャフト3に
は、所定間隔を存して複数のカム6,7が取付けられて
おり、図示しないタイミングベルト等から伝達されるエ
ンジンの回転力により回転駆動される。カム6,7は、
カムシャフト3と一体に回転してロッカアーム8,9を
所定のタイミングで駆動し、図示しない吸気弁や排気弁
を開閉作動させる。
【0010】カムシャフト3は、断面円形のシャフト
で、図1及び図2に示したように、カムジャーナル5と
カム7との間やカム6に隣接する他の図示しないカムと
の間において、ヘッドボルト2の上方部分SUが、面取
り加工により小径化して異形断面のオフセット形状に成
形されており、上方部分SUでは軸方向における断面積
の変化はなく一定に保持されている。本実施例において
は、上記のように、カムシャフト3が異形断面形状、即
ち、カムシャフト3をヘッドボルト2の上方部分S U に
おいて、断面積を一定に保持しつつ部分的にオフセット
形状に成形した。従って、カムシャフト3は、面取りさ
れた上方部分SUがヘッドボルト2の所定の回転位置に
おいて、ヘッドボルト2からオフセットされた状態とな
る。
で、図1及び図2に示したように、カムジャーナル5と
カム7との間やカム6に隣接する他の図示しないカムと
の間において、ヘッドボルト2の上方部分SUが、面取
り加工により小径化して異形断面のオフセット形状に成
形されており、上方部分SUでは軸方向における断面積
の変化はなく一定に保持されている。本実施例において
は、上記のように、カムシャフト3が異形断面形状、即
ち、カムシャフト3をヘッドボルト2の上方部分S U に
おいて、断面積を一定に保持しつつ部分的にオフセット
形状に成形した。従って、カムシャフト3は、面取りさ
れた上方部分SUがヘッドボルト2の所定の回転位置に
おいて、ヘッドボルト2からオフセットされた状態とな
る。
【0011】このため、エンジンの組立や整備に際し
て、上方部分SU をヘッドボルト2の上方に配置させれ
ば、カムシャフト3がボルトヘッドに対してオフセット
された状態になる。従って、ヘッドボルト2を、カムシ
ャフト3と干渉することなくシリンダヘッド1から簡単
に脱着することができ、カムシャフト3の重量も軽減さ
れる。
て、上方部分SU をヘッドボルト2の上方に配置させれ
ば、カムシャフト3がボルトヘッドに対してオフセット
された状態になる。従って、ヘッドボルト2を、カムシ
ャフト3と干渉することなくシリンダヘッド1から簡単
に脱着することができ、カムシャフト3の重量も軽減さ
れる。
【0012】また、カムシャフト3は、ヘッドボルト2
の上方部分SU において、図3に示すように、互いに平
行するように二面取りして小径化した異形断面のオフセ
ット形状に成形してもよい。このようにすると、ヘッド
ボルト2をカムシャフト3と干渉することなく着脱でき
る位置が2ヵ所となり、ヘッドボルト2の着脱作業が一
層容易になる。
の上方部分SU において、図3に示すように、互いに平
行するように二面取りして小径化した異形断面のオフセ
ット形状に成形してもよい。このようにすると、ヘッド
ボルト2をカムシャフト3と干渉することなく着脱でき
る位置が2ヵ所となり、ヘッドボルト2の着脱作業が一
層容易になる。
【0013】更に、カムシャフト3のヘッドボルト2の
上方に位置する上方部分SU を、円形を除く多角形状、
例えば、図4に示すように、断面正三角形状に三面取り
した異形断面のオフセット形状に成形してもよく、この
ようにすると、ヘッドボルト2をカムシャフト3と干渉
することなく着脱できる着脱可能位置が更に1ヵ所増加
し、作業性が向上する。
上方に位置する上方部分SU を、円形を除く多角形状、
例えば、図4に示すように、断面正三角形状に三面取り
した異形断面のオフセット形状に成形してもよく、この
ようにすると、ヘッドボルト2をカムシャフト3と干渉
することなく着脱できる着脱可能位置が更に1ヵ所増加
し、作業性が向上する。
【0014】
【0015】尚、カムシャフトは、ヘッドボルトの上方
部分において軸心を他の部分に対して偏心させることに
より、所定の回転位置においてカムシャフトがヘッドボ
ルトの上方部分において、オフセットされるように成形
してもよい。
部分において軸心を他の部分に対して偏心させることに
より、所定の回転位置においてカムシャフトがヘッドボ
ルトの上方部分において、オフセットされるように成形
してもよい。
【0016】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、本考案の
カムシャフトによれば、ヘッドボルトの上方部分におけ
る形状を、断面積を一定に保持しつつ、カムシャフトの
回転位置に応じて、ヘッドボルトの軸線に対してオフセ
ットされる形状に成形したので、エンジンの組立等にお
いて、カムシャフトとヘッドボルトとが干渉することが
ない。従って、カムシャフトとヘッドボルトとの組立順
序等が規制されることがなく、エンジンの組立や整備等
における作業性が飛躍的に向上するという優れた効果を
奏し、カムシャフト自体の重量軽減も図られる。
カムシャフトによれば、ヘッドボルトの上方部分におけ
る形状を、断面積を一定に保持しつつ、カムシャフトの
回転位置に応じて、ヘッドボルトの軸線に対してオフセ
ットされる形状に成形したので、エンジンの組立等にお
いて、カムシャフトとヘッドボルトとが干渉することが
ない。従って、カムシャフトとヘッドボルトとの組立順
序等が規制されることがなく、エンジンの組立や整備等
における作業性が飛躍的に向上するという優れた効果を
奏し、カムシャフト自体の重量軽減も図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のカムシャフトに関する一実施例を示す
もので、カムシャフトを設けたシリンダヘッドの要部を
示す平面図である。
もので、カムシャフトを設けたシリンダヘッドの要部を
示す平面図である。
【図2】図1のカムシャフトの上方部分における断面図
である。
である。
【図3】カムシャフトの上方部分における他の形状を示
す断面図である。
す断面図である。
【図4】カムシャフトの上方部分における更に他の形状
を示す断面図である。
を示す断面図である。
1 シリンダヘッド 2 ヘッドボルト SU 上方部分 3,10 カムシャフト
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダヘッドをシリンダブロックに固
定するシリンダヘッドボルトの上方に、該シリンダヘッ
ドボルトの軸線と略重なり合うように配置され、該シリ
ンダヘッドに回転自在に支持されるカムシャフトにおい
て、前記シリンダヘッドボルトの上方部分におけるカム
ジャーナルとカムとの間、もしくはカムと同カムに隣接
する他のカムとの間の形状を、断面積を一定に保持しつ
つ、該カムシャフトの回転位置に応じて、前記シリンダ
ヘッドボルトの軸線に対してオフセットされる形状に成
形したことを特徴とするカムシャフト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991055501U JP2539857Y2 (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | カムシャフト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991055501U JP2539857Y2 (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | カムシャフト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0510704U JPH0510704U (ja) | 1993-02-12 |
JP2539857Y2 true JP2539857Y2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=13000406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991055501U Expired - Lifetime JP2539857Y2 (ja) | 1991-07-17 | 1991-07-17 | カムシャフト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2539857Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0354589Y2 (ja) * | 1986-03-23 | 1991-12-03 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0258441A (ja) * | 1988-08-24 | 1990-02-27 | Hitachi Ltd | 2線式双方向ディジタル伝送方式 |
-
1991
- 1991-07-17 JP JP1991055501U patent/JP2539857Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0510704U (ja) | 1993-02-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970218 |