JP3324438B2 - 内燃機関のバルブ特性制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブ特性制御装置

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JP3324438B2 JP08671197A JP8671197A JP3324438B2 JP 3324438 B2 JP3324438 B2 JP 3324438B2 JP 08671197 A JP08671197 A JP 08671197A JP 8671197 A JP8671197 A JP 8671197A JP 3324438 B2 JP3324438 B2 JP 3324438B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のバルブ
特性制御装置に係り、詳しくは内燃機関の吸・排気バル
ブを駆動するカムのカムプロフィールを同機関の運転条
件に応じて変更することでそれらバルブの開閉特性を制
御する内燃機関のバルブ特性制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のバルブ特性制御装置とし
ては、カムシャフトに低速用と高速用の異なるカムプロ
フィールを持つ2種類のカムを設け、エンジンの運転条
件に応じてそれらカムを切り換えることにより、吸気側
バルブあるいは排気側バルブの開閉タイミングやリフト
量を制御するようにした装置が知られている。このよう
なバルブ特性制御装置では、エンジンの低速時と高速時
とでそれぞれ専用のカムプロフィールを持ったカムを使
用して、それらバルブの最大リフト量を低速域では十分
に小さく、また高速域では十分に大きくするなどの制御
を行うことができるため、低速域であれ高速域であれ、
トルクや安定性の面で常に好適なエンジン特性を得るこ
とができる。
【0003】一方、例えば図6に示すように、いわゆる
1気筒4バルブエンジンにあっては、吸気側あるいは排
気側の2つのバルブ43に対応するカム40の各々をカ
ムノーズ高さがカムシャフト42の軸線方向に連続無段
階に変化する立体カムとし、シャフト移動機構41にて
カムシャフト42とともにそれらカム40を回転軸線方
向(図の左右方向)に変位させることによりバルブ43
の各々を駆動するカム面40aのカムノーズ高さを連続
無段階に変更するようにしたバルブ特性制御装置が提案
されている。このようなバルブ特性制御装置では、カム
ノーズ高さの最大値と最小値との差によりバルブ43の
リフト量を変化させることができる範囲(以下、リフト
制御量)が決定される。そして、バルブ43の最大リフ
ト量をエンジン低速域では小さく、またエンジン高速域
では大きくするようにカムシャフト42の軸線方向への
移動を制御することで、上述同様、低速域であれ高速域
であれ、トルクや安定性の面で常に好適なエンジン特性
を得ることができる。なお、同図6に示す装置におい
て、各々バルブ43とカム40との間にはバルブリフタ
49が設けられており、その上面に設けられたカムフォ
ロア45がカム面40aに添って揺動する構造となって
いる。カムフォロワ45の表面45aはカム面40aに
摺接する摺接面となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした1
気筒4バルブエンジンにあっては、各カム40の十分な
支持剛性を得るために、それらカム40間に同図6に示
す態様で軸受44を配設する必要がある。また、各バル
ブ43の配設間隔はエンジンの燃焼室のサイズに応じて
自ずと制限され、同配設間隔をむやみに広げることはで
きない。このため、同図6に示す各カム40の幅(以
下、カム幅)Wや同カム40がカムシャフト42の軸線
方向に移動可能な変位量(以下、カム変位量)Dも上記
軸受44との干渉やバルブ43の配設間隔により制限さ
れ、バルブ特性の変更幅、すなわち上記リフト制御量を
十分に確保できない実情にある。
【0005】なお従来、こうした1気筒4バルブエンジ
ンのバルブ特性制御装置としてそのより大きなリフト制
御量を得るべく、例えば特開平3−179116号公報
に記載された装置のように、2つのバルブを1つのリフ
タにて開閉駆動するようにした装置も知られてはいる。
図7にその要部を示す。
【0006】同図7に示すように、このバルブ特性制御
装置にあっては、2つのバルブ118が一体型のバルブ
リフタ119を介して1個のカム111により駆動され
る。このような構成によれば、カムノーズの傾斜角θが
図6に示した装置のものと同一角度であっても、カム幅
W及びカム変位量Dを拡大することが可能となり、より
大きなリフト制御量を確保することができる。
【0007】ただし同装置の場合、バルブリフタ119
の平面形状が図8に示すように小判状となり、それに伴
ない当該エンジンのシリンダヘッドに形成されるリフタ
ボアの形状も小判状に形成される必要がある。そのた
め、 ・バルブリフタ119の平面形状が単純な円形である場
合に比べて、バルブリフタ119やリフタボアの加工精
度がより厳しくなる。
【0008】・バルブリフタ119の内部構成も2本の
バルブ118を所定の位置に確保する必要上、複雑なも
のになる。 ・一体型のバルブリフタ119及びリフタボアの形状が
個別のバルブリフタ及びそのリフタボアの場合に比べて
それぞれ大きくなるため、バルブリフタ119及びリフ
タボアの組み合わせ精度も個別のバルブリフタ及びリフ
タボアの場合に比べより厳しくなる。 等々、その生産性が著しく悪化することともなってい
る。
【0009】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、1気筒につき複数バ
ルブからなる吸気側若しくは排気側バルブを備える内燃
機関のバルブ特性制御装置として、それらバルブのより
大きな特性変更幅(リフト制御量)を得るとともに、そ
の生産性をも向上することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、直動式バルブ駆動装置を
備える内燃機関に適用され、1つの気筒に設けられた複
数のバルブと、カムシャフトの軸方向にそのカムプロフ
ィールが変化する立体カムと、前記複数のバルブとその
気筒に対応する1つの立体カムとの間に各々設けられた
円筒状のバルブリフタと、それら各バルブリフタを各々
収容する平面円形状のリフタボアとを備え、前記立体カ
ムによって前記複数のバルブをそれぞれ開閉駆動すると
ともに、前記カムシャフトの軸方向への移動に基づいて
それら複数のバルブの開閉特性を変更制御する内燃機関
のバルブ特性制御装置において、前記各バルブリフタ
は、前記1つの立体カムとの当接部に揺動フォロアを備
える連結部材によって連結されてなることをその要旨と
する。
【0011】同構成によれば、上記1つの立体カムを通
じて1気筒に設けられた複数のバルブの開閉特性が変更
制御されることから、それらバルブの配設間隔にかかわ
らず、余裕を持って同カムのカム幅やカムシャフト軸方
向への移動量を拡大することができ、ひいてはそれら対
応するバルブの開閉特性変更幅を拡大することができる
ようになる。そして、こうしてバルブの開閉特性変更幅
が拡大されることで、当該内燃機関の安定した運転に必
要とされる空気量あるいは残留ガスについて最適な制御
が可能となる。
【0012】しかも同構成にあって、上記バルブリフタ
は、各々円筒状に形成されたものの上側、すなわち立体
カムに駆動連結される側のみが上記連結部材により連結
されて一体化されるものであるため、そのリフタボアも
基本的にはそれら円筒状のバルブリフタを収容し得る円
形状のものとして加工することができる。このため、バ
ルブリフタ及びリフタボア共々、その加工が容易である
とともに、必要とされる加工精度も出しやすく、ひいて
は同装置全体としてもその生産性が大きく向上されるよ
うになる。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の
内燃機関のバルブ特性制御装置において、前記連結部材
にて連結される各バルブリフタのうち少なくとも1つの
バルブリフタは、同連結部材とシムを介して連結されて
なることをその要旨とする。上記構成によれば、シムに
より連結されたバルブリフタ間の高さ調整が可能とな
り、バルブリフタ間に生じるリフト量差が低減されると
ともにバルブリフタの回転も防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図5に従って説明する。図2は、車両用
エンジン(以下、エンジン)1に適用された本実施の形
態にかかるバルブ特性制御装置を示している。ここで
は、そのバルブ駆動方式としてDOHC(ダブルオーバ
ーヘッドカム)4バルブタイプのものを想定している。
【0014】はじめに、同図2を参照してエンジン1の
概要を説明する。エンジン1を構成するシリンダブロッ
ク2には複数のシリンダ3が設けられ、各シリンダ3に
はピストン4が配置されている。各ピストン4はクラン
クケース5に支持されるクランクシャフト6に対しそれ
ぞれコンロッド7にて連結されている。クランクシャフ
ト6にはクランクシャフトタイミングプーリ8が設けら
れている。
【0015】シリンダブロック2の上側に設けられるシ
リンダヘッド9には、吸気側カムシャフト10が複数の
軸受(図示せず)にて回転可能にかつその軸線方向に移
動可能に支持されている。該吸気側カムシャフト10に
は前記シリンダ3の数分の吸気側カム11が一体的に設
けられている。また、シリンダヘッド9には同じく複数
の軸受(図示せず)にて排気側カムシャフト12が回転
可能に支持されている。該排気側カムシャフト12には
シリンダ3の数分の排気側カム13が一体的に設けられ
ている。
【0016】吸気側カムシャフト10にはカムシャフト
タイミングプーリ14及びシャフト移動機構15が一体
的に設けられている。また排気側カムシャフト12に
は、カムシャフトタイミングプーリ16が設けられてい
る。各カムシャフトタイミングプーリ14,16は前記
クランクシャフトタイミングプーリ8にタイミングベル
ト17で連結されている。そして、クランクシャフト6
が回転すると吸気側カムシャフト10及び排気側カムシ
ャフト12が回転駆動されるようになっている。
【0017】前記各シリンダ3には、吸気側バルブ18
が2個ずつ配設されている。該吸気側バルブ18は、前
記吸気側カム11に対してバルブリフタ19A,19B
を介してそれぞれ駆動連結されている。各バルブリフタ
19A,19Bは円筒状に形成され、図1、図3及び図
4に示すように、各々その上面においてブラケット23
により連結一体化されてシリンダヘッド9に設けられる
リフタボア(これらの図においては図示せず)内に摺動
可能に支持されている。このリフタボアの平面構造を図
5に示す。
【0018】同図5に示すように、このリフタボア26
A,26Bは、シリンダヘッド9に対しそれぞれ従来
(図6)通り円形に形成され、その加工精度が容易に確
保されている。また、ボア26Cはブラケット23のボ
アであり、リフタボア26A,26Bの形成後、その中
央部に同ブラケット23が通過できる形状にて形成され
ている。なお、本実施の形態では、このブラケット23
用のボア(ブラケットボア)26Cもリフタボア26
A,26Bと同様に円形に形成されているが、これに限
定されるものではない。また、このブラケットボア26
C自体は、それほど高い加工精度は要求されない。
【0019】図4(a)及び(b)はそれぞれバルブリ
フタ上部の断面及び平面図を示すものである。同図4
(a)に示すように、前記ブラケット23は、バルブリ
フタ19Aの上面においてはこれに溶接等で直接結合さ
れている。また、バルブリフタ19Bの上面において
は、同図4(a)及び(b)のごとく円盤状のシム27
を介してこれらブラケット23及びバルブリフタ19B
が連結されている。このシム27は、バルブリフタ19
A及び19B間の高さ調整を行うものである。
【0020】また、このブラケット23の上面中央部に
はカムフォロアホルダ24が図4(a)及び(b)に示
される態様で同ブラケット23に一体的に形成され、同
カムフォロアホルダ24にはカムフォロア25が揺動可
能に支持されている。また、カムフォロア25の表面
(摺接面)25aは吸気側カム11のカム面11a(図
1、図3)に摺接されるようになり、カムフォロア25
は同カム面11aに添って揺動する。このとき、カムフ
ォロア25の揺動方向は吸気側カムシャフト10の軸線
方向に一致する。
【0021】また、各シリンダ3には、排気側バルブ2
0が2個ずつ配設されている。各排気側バルブ20は、
前記排気側カム13に対しバルブリフタ21を介してそ
れぞれ駆動連結されている。各バルブリフタ21も、図
示しないリフタボア内に摺動可能に支持されている。
【0022】図1及び図3は、吸気側カムシャフト10
に連結される前記シャフト移動機構15と、同カムシャ
フト10に設けられた吸気側カム11、そしてこの吸気
側カム11にて開閉駆動される1シリンダ分の吸気側バ
ルブ18を示している。各吸気側カム11の間には、そ
れら各カム11の支持剛性を確保すべく軸受22が設け
られている。吸気側カムシャフト10がこの軸受22を
はじめとする複数の軸受を通じてシリンダヘッド9に対
し回転可能にかつその軸線方向に移動可能に支持されて
いることは上述した通りである。
【0023】吸気側カムシャフト10に設けられている
吸気側カム11は、図6、図7に例示したような周知の
立体カムであり、そのカム面11aのカムノーズ高さは
吸気側カムシャフト10の軸線方向に連続無段階に変化
する。該吸気側カム11のカムノーズの傾斜角θ1は、
図6、図7に示した従来の装置におけるカム40のカム
ノーズの傾斜角θと同じ角度に形成されているとする。
ただし、本実施の形態では、吸気側カム11のカム幅W
1が図6に示した従来の装置のカム40のカム幅Wより
も大きく形成されている。それとともに、大きく形成さ
れたカム幅W1に合わせて、カム変位量D1も従来の装
置におけるカム40のカム変位量Dよりも大きく確保さ
れている。つまり、本実施の形態の吸気側カム11にお
いては、カムノーズの傾斜角θ1が従来のカム40の傾
斜角θと同じままでも、カムノーズ高さの最大値と最小
値との差は同従来のカム40のカムノーズ高さの最大値
と最小値との差よりも大きく設定されている。
【0024】一方、前記シャフト移動機構15は、図示
しない油圧回路を通じて吸気側カムシャフト10をその
軸線方向に連続無段階に変位させる周知の機構である。
すなわち、シャフト移動機構15は、図3に示すように
前記カムフォロア25の摺接面25aがカム面11aの
最もカムノーズ高さの低い部分に摺接する位置と、図1
に示すように同摺接面25aがカム面11aの最もカム
ノーズ高さの高い部分に摺接する位置との間で、吸気側
カムシャフト10を連続無段階に変位させる。
【0025】次に、以上のように構成された内燃機関の
バルブ特性制御装置の作用について説明する。本実施の
形態では上述のように、吸気側カム11に駆動連結され
る各バルブリフタ19A,19Bは、各々その上面にお
いてブラケット23により連結一体化されている。その
ため、従来の装置においてはそれらバルブリフタの駆動
に2個必要であった吸気側カム40が上記1個の吸気側
カム11で済むことになり、吸気側カムシャフト10の
軸線方向にその移動スペースを確保する上で有利な構成
となっている。すなわち、吸気側カム11のカムノーズ
の傾斜角θ1を図6に示した従来の装置のカム40の傾
斜角θと同じ角度にしたままで、同カム40のカム幅W
よりもそのカム幅W1を大きくとることができるように
なっている。そして、このカム幅W1に合わせて同吸気
側カム11のカム変位量D1も従来の装置のカム変位量
Dより大きく確保でき、その結果カムノーズ高さの最大
値と最小値との差をより大きく設定することができるよ
うになっている。このため、同吸気側カム11のカム面
11aに従って駆動される吸気側バルブ18のリフト制
御量(開閉特性変更幅)を従来の装置のリフト制御量よ
りも確実に大きくすることができるようになる。そし
て、こうしてリフト制御量が拡大されることで、エンジ
ン1の安定した運転に必要とされる空気量についての最
適な制御が可能となる。なお、上述したように、カムノ
ーズの傾斜角θ1が従来の装置と同じであるため、吸気
側カムシャフト10の特に図中右方向への移動に要する
荷重も従来の装置より大きくなることはなく、シャフト
移動機構15の大型化を招く懸念もない。
【0026】しかも、本実施の形態において、各バルブ
リフタ19A,19Bは従来の装置と同様に円筒状に形
成されている。そのため、そのリフタボア26A、26
B(図5)の平面形状も従来の装置と同様円形となり、
同リフタボア26A、26Bの加工において、その加工
精度が容易に確保されることともなっている。
【0027】また、これらバルブリフタ19A,19B
並びにリフタボア26A、26Bが共に円形に形成され
ることで、それらの組み合わせ精度も容易に確保されて
いる。
【0028】また本実施の形態において、上記ブラケッ
ト23とバルブリフタ19Bとの間に設けられているシ
ム27は、バルブリフタ19A及び19Bの高さ調整を
行うとともに、バルブリフタ19A,19Bの回転防止
も兼ねている。そのため、バルブリフタ19A,19B
が円筒状に形成されているにもかかわらず同バルブリフ
タ19A,19Bには回りどめが不要となっている。
【0029】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、次のような効果が得られるようになる。 ・吸気側カム11のカム幅W1及びカム変位量D1を大
きくすることができるため、吸気側バルブ18のリフト
制御量(開閉特性変更幅)を容易に拡大できる。その結
果、エンジン1が必要とする最適な空気量及び残留ガス
の制御が可能となる。
【0030】・バルブリフタ19A,19B並びにリフ
タボア26A、26Bの加工が容易であり、それらの組
み合わせ精度も容易に確保される。 ・シム27によってバルブリフタ19A,19Bの高さ
調整が行われるとともに、それらの回転も好適に防止さ
れる。
【0031】・カムとバルブを1対1に対応させる場合
に比べてカム数を半減でき、カムシャフト10の生産性
(加工性)を向上させることができる。なお、本発明は
上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように
構成することもできる。
【0032】・上記実施の形態では、吸気側カム11を
吸気側カムシャフト10に一体的に設け、同吸気側カム
シャフト10とともに吸気側カム11をその軸線方向に
変位させる構成とした。これに対し、吸気側カムシャフ
ト10は移動させず、吸気側カム11のみを同方向に変
位させる構成としてもよい。この場合においても、上記
実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0033】・同バルブ特性制御装置を吸気側のバルブ
に限らず、排気側のバルブ、あるいは両方のバルブに適
用してもよい。 ・1気筒につき4バルブ以外のバルブ数のエンジン、例
えば、1気筒につき6バルブ,8バルブ等のバルブ数の
エンジンに適用してもよい。
【0034】
【0035】
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、立体カ
ムのカム幅やカムシャフト軸方向への移動量を拡大する
ことができ、それら対応するバルブの開閉特性変更幅を
拡大することができるようになる。そして、バルブの開
閉特性変更幅が拡大されることで、当該内燃機関の安定
した運転に必要とされる空気量あるいは残留ガスについ
て最適な制御が可能となる。
【0037】しかも、バルブリフタは、各々円筒状に形
成されたものの上側のみが連結部材により連結されて一
体化されるものであるため、そのリフタボアも基本的に
はそれら円筒状のバルブリフタを収容し得る円形状のも
のとして加工することができる。このため、バルブリフ
タ及びリフタボア共々、その加工が容易であるととも
に、必要とされる加工精度も出しやすく、ひいては同装
置全体としてもその生産性が大きく向上されるようにな
る。請求項2に記載の発明によれば、シムにより連結さ
れたバルブリフタ間の高さ調整が可能となり、バルブリ
フタ間に生じるリフト量差を低減することができるとと
もに、バルブリフタの回転も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のバルブ特性制御装置の一実施の形
態を示す断面略図。
【図2】 同実施の形態のバルブ特性制御装置を備えた
エンジンを示す斜視図。
【図3】 同実施の形態のバルブ特性制御装置の他の作
動位置例を示す断面略図。
【図4】 バルブリフタ上部の構造を示す断面及び平面
略図。
【図5】 リフタボアの構造を示す平面図。
【図6】 従来のバルブ特性制御装置例を示す断面略
図。
【図7】 従来のバルブリフタ構造例を示す断面略図。
【図8】 従来のバルブリフタ例を示す斜視図。
【符号の説明】
9…シリンダヘッド、10…吸気側カムシャフト、11
…吸気側カム、11a…カム面、15…シャフト駆動機
構、18…吸気側バルブ、19A,19B…バルブリフ
タ、22…軸受、23…ブラケット(連結部材)、25
…カムフォロア、26A,26B…リフタボア、26C
…ブラケットボア、27…シム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井殿 則幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社 内 (56)参考文献 特開 平5−18221(JP,A) 特開 平7−279629(JP,A) 実公 平1−43441(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 13/00 301 F01L 1/14 F01L 1/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直動式バルブ駆動装置を備える内燃機関に
    適用され、1つの気筒に設けられた複数のバルブと、カ
    ムシャフトの軸方向にそのカムプロフィールが変化する
    立体カムと、前記複数のバルブとその気筒に対応する1
    つの立体カムとの間に各々設けられた円筒状のバルブリ
    フタと、それら各バルブリフタを各々収容する平面円形
    状のリフタボアとを備え、前記立体カムによって前記複
    数のバルブをそれぞれ開閉駆動するとともに、前記カム
    シャフトの軸方向への移動に基づいてそれら複数のバル
    ブの開閉特性を変更制御する内燃機関のバルブ特性制御
    装置において、 前記各バルブリフタは、前記1つの立体カムとの当接部
    に揺動フォロアを備える連結部材によって連結されてな
    ることを特徴とする内燃機関のバルブ特性制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の内燃機関のバルブ特性制
    御装置において、前記連結部材にて連結される各バルブ
    リフタのうち少なくとも1つのバルブリフタは、同連結
    部材とシムを介して連結されてなることを特徴とする内
    燃機関のバルブ特性制御装置。
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