JP3479983B2 - 4サイクルエンジンの動弁装置 - Google Patents
4サイクルエンジンの動弁装置Info
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Description
ルブリフト量やバルブリフトタイミングを運転状況に応
じて変化させることができる4サイクルエンジンの動弁
装置に係り、特に、カムシャフトの一端部にカムシャフ
ト回転駆動機構が設置された4サイクルエンジンの動弁
装置に関する。
バルブのバルブリフト量やバルブリフトタイミングをエ
ンジン回転数に応じて変化させることができる動弁装置
として実開平3−118205号公報に記載の考案等が
提案されている。
ングリフト装置と称されており、ロッカシャフトに直接
嵌装されて低速用カムにより作動される低速用ロッカア
ームと、上記ロッカシャフトのエキセントリック大径部
に嵌装されて中高速用カムにより作動される中高速用ロ
ッカアームと、上記ロッカシャフトに連結されてこのロ
ッカシャフトを回動させ、上記低速用カムによる低速用
ロッカアームの作動と上記中高速用カムによる上記中高
速用ロッカアームの作動とをエンジン回転数に応じて択
一的に切り換えるロッカシャフト回動駆動源と、を有し
て構成される。
グリフト装置は、カムシャフトの軸方向中央にカムシャ
フト回転駆動機構(カムチェーンやカムスプロケット
等)が設置された動弁装置に適用されたものが殆どであ
る。また、ロッカシャフト回動駆動源は比較的大型であ
り、シリンダヘッドにおけるカムチェーン室に設置され
ている。
ャフト回転駆動機構が設置された4サイクルエンジンの
動弁装置では、シリンダヘッドにおいてカムシャフトの
軸方向中央にカムチェーン室が存在しないため、大型の
ロッカシャフト回動駆動源をシリンダヘッドに設置する
のが困難になってしまう。
たものであり、カムシャフトの一端部にカムシャフト回
転駆動機構が設置された動弁装置であっても、ロッカシ
ャフト回動駆動源をシリンダヘッドに無理なく設置でき
る4サイクルエンジンの動弁装置を提供することを目的
とする。
フトに直接嵌装されて低速用カムにより作動される低速
用ロッカアームと、上記ロッカシャフトのエキセントリ
ック大径部に嵌装されて中高速用カムにより作動される
中高速用ロッカアームと、上記ロッカシャフトに連結さ
れてこのロッカシャフトを回動させ、上記低速用カムに
よる低速用ロッカアームの作動と上記中高速用カムによ
る上記中高速用ロッカアームの作動とをエンジン回転数
に応じて択一的に切り換えるロッカシャフト回動駆動源
とを吸気側および排気側のそれぞれに有する4サイクル
多気筒エンジンの動弁装置において、隣接した1組の上
記低速用カムおよび上記中高速用カムを上記エンジンの
気筒数に応じてカムシャフトに複数組設置し、このカム
シャフトを、その一端部に設置されたカムシャフト回転
駆動機構により回転可能にシリンダヘッドに設置すると
共に、上記ロッカシャフトを上記シリンダヘッドにおい
て上記カムシャフトの下方に、このカムシャフトの軸方
向に複数本回動可能に設置し、上記ロッカシャフト回動
駆動源を上記シリンダヘッドにおいて上記カムシャフト
の軸方向に複数個設置する一方、少なくとも一つの上記
ロッカシャフト回動駆動源を上記吸・排気ロッカシャフ
ト間且つ上記複数の気筒の間に配置すると共に、他の一
つの上記ロッカシャフト回動駆動源を上記吸・排気ロッ
カシャフト間且つ上記複数の気筒の間、もしくは他の一
つのロッカシャフト回動駆動源を上記吸・排気ロッカシ
ャフト間且つ上記一つの気筒と上記カムシャフト回転駆
動機構との間に配置して上記各ロッカシャフトに連結し
たものである。
ンの動弁装置によれば、ロッカシャフトがカムシャフト
の軸方向に複数本設置され、ロッカシャフト回動駆動源
が複数本の各ロッカシャフトに連結してシリンダヘッド
に複数個設置されたことから、各ロッカシャフト回動駆
動源を小型化できる。このため、カムシャフトの一端部
にカムシャフト回転駆動機構が設置されて、シリンダヘ
ッドにおける複数の気筒間に充分なスペースが存在しな
くても、この小さなスペースにロッカシャフト回動駆動
源を無理なく設置することができる。
説明する。
ンの動弁装置の一実施例を示す分解斜視図である。図3
は図1の一部を示す斜視図である。
シリンダにおける吸気側と排気側にそれぞれ配設され
る。したがって、図3に示すバルブ1,2は吸気または
排気を行なうために配置されている。
およびこの低速用カム3に隣接してその両側方に配置さ
れた中高速用カム4および5を有したカムシャフト6
と、カム3,4および5のそれぞれの下方に位置された
低速用ロッカアーム7並びに中高速用ロッカアーム8お
よび9と、これらのロッカアーム7,8および9の支持
部7a,8aおよび9aが嵌挿され、かつロッカシャフ
ト軸受部によって回動自在に支承されたロッカシャフト
11と、を備えて構成される。上記ロッカシャフト軸受
部はシリンダヘッドに設けられる。また、カムシャフト
6は、シリンダヘッドにおいてロッカシャフト軸受部の
上方に形成された下半軸受孔に回転可能に支持される。
し、これらの両分岐先端部7bは、図示しないエンジン
の燃焼室を開閉する上記バルブ1および2のステム頭部
にそれぞれ当接している。また、低速用ロッカアーム7
の支持部7aは、ロッカシャフト11に直接嵌挿され
て、回転可能に設けられる。
ロッカシャフト11よりも大径の偏心ブッシュ12を介
して、ロッカシャフト11に対し回転可能に嵌挿され
る。この偏心ブッシュ12は、図5に示す如く、軸心が
ロッカシャフト11の中心から偏心しており、位置決め
固定ピン10によってロッカシャフト11に着脱自在に
固定される。したがって、この偏心ブッシュ12は、ロ
ッカシャフト11におけるエキセントリック大径部とし
て機能する。
9の支持部9aも、上記偏心ブッシュ12と同一の形状
を有しかつ同一方向に偏心する偏心ブッシュ13を介し
て、ロッカシャフト11に対し回動可能に嵌挿される。
この偏心ブッシュ13も位置決めピン10によりロッカ
シャフト11に着脱自在に固定され、エキセントリック
大径部として機能する。
各先端部8bおよび9bの下面は、低速用ロッカアーム
7の一方および他方の分岐先端部7bに、シム14aを
介してそれぞれ当接される。これらの低速用ロッカアー
ム7の分岐部7bと中高速用ロッカアーム8および9の
先端部8bおよび9bとの接触点は、バルブ1および2
の略軸線上に設定される。
ム3が低速用ロッカアーム7のカムフロア面7cを押下
して、その各先端部7bを下降させた場合、ロッカアー
ム8および9の各先端部8bおよび9bは、重力により
この分岐部7bに追従して下降する。一方、図6に示す
ように、中高速用カム4および5が中高速用ロッカアー
ム8および9のカムフロア面8cおよび9cをそれぞれ
押下した場合には、これらのロッカアーム8および9の
先端部8bおよび9bが低速用ロッカアーム7の各先端
部7bを押下することから、この先端部7bが強制的に
下降される。
のシムであり、低速用ロッカアーム7の両分岐部7bに
上方から嵌装される。また、バルブ1および2のバルブ
ステム頭部に有蓋円筒形状のシム14bが被冠され、こ
のシム14bに、低速用ロッカアーム7の分岐先端部7
b下面が当接する。これらのシム14aおよび14bは
バルブのタペットクリアランス調整用に用いられる。
高速用カム4および5は同一のカムプロフィールを有
し、また低速用カム3はこれらの中高速用カム4および
5のカムプロフィールとは異なるカムプロフィールを有
する。つまり、低速用カム3は、エンジンが低回転数域
で運転されているときに適したバルブリフト量および開
閉弁時期が得られるようにそのカムプロフィールが設定
される。また、中高速用カム4および5は、エンジンが
中・高回転数域で運転されているときに適したバルブリ
フト量およびバルブリフトタイミングが得られるように
そのカムプロフィールが設定される。
のストローク長であり、カムプロフィールにより決定さ
れる。図7には、低速用カム3のバルブリフトカーブを
実線A(バルブリフト量La)で示し、また中高速用カ
ム4および5のバルブリフトカーブを破線B(バルブリ
フト量Lb)で示している。この図7から明らかなよう
に、中高速用カム4および5は、低速用カム3よりも大
きなバルブリフト量が得られるようにそのカムプロフィ
ールが設定されている。
ト11を回動して偏心ブッシュ12および13の厚肉頂
部12aおよび13aを斜め内方へ位置させたとき(図
5)の中高速用カム4および5におけるカムプロフィー
ルを示す。
ロッカシャフト11の回動は、エンジンからの油圧によ
って作動するロッカシャフト回動駆動源としての油圧シ
リンダ15によってなされる。この油圧シリンダ15の
ピストン(図示せず)にラック16が連結され、このラ
ック16が、ロッカシャフト11の軸方向中央部に形成
されたピニオン17に噛み合される。また、油圧シリン
ダ15には、低速用油圧ポート18および高速用油圧ポ
ート19がそれぞれ設けられ、それぞれのポート18,
19に選択的にエンジンからの油圧が導かれる。
は、低速用油圧ポート18へ油圧が供給され、ラック1
6は引き戻され、ピニオン17は矢印M方向(図3)に
回転されて、偏心ブッシュ12および13は図5に示す
ように、その厚肉頂部12aおよび13aが斜め内方へ
位置するよう回動する。これにより、中高速用ロッカア
ーム8および9のカムフロア面8cおよび9cが低速用
ロッカアーム7のカムフロア面7cに対し相対的に下方
へ移動し、中高速用カム4および5の周面と中高速用ロ
ッカアーム8および9のカムフロア面8cおよび9cと
の間に隙間が形成される。この結果、中高速用カム4お
よび5が空転し、低速用カム3のみが低速用ロッカアー
ム7のカムフロア面7cに当接して回転する。このた
め、吸・排気バルブ1,2は、この低速用カム3および
低速用ロッカアーム7の作動によって、エンジン低回転
数域に適したバルブリフトタイミングおよびバルブリフ
ト量で吸気ポート、排気ポートのそれぞれを開閉する。
るときには、中高速用油圧ポート19へ油圧が供給され
て、ラック16は押し出され、ピニオン17は矢印N方
向(図3)へ回動されて、偏心ブッシュ12および13
は図6に示すように、その厚肉頂部12aおよび13a
が斜め外方へ位置するよう回動する。これにより、中高
速用ロッカアーム8および9のカムフロア面8cおよび
9cが低速用ロッカアーム7のカムフロア面7cに対し
相対的に略上方または同一位置まで移動し、このカムフ
ロア面8cおよび9cがそれぞれ中高速用カム4および
5の周面に当接する。ここで、中高速用カム4および5
は低速用カム3よりもカムリフト量が大きく形成されて
いるので、上記状態では低速用カム3が空転し、一方、
中高速用カム4および5が中高速用ロッカアーム8およ
び9のカムフロア面8cおよび9cにそれぞれ当接して
回転する。この結果、吸・排気バルブ1,2は、上記中
高速用カム4,5および中高速用ロッカアーム8,9の
作動により、エンジンの中高回転数域に適したバルブリ
フトタイミングおよびバルブリフト量で吸気ポート、排
気ポートをそれぞれ開閉する。
うに第1気筒#1、第2気筒#2、第3気筒#3および
第4気筒#4の各気筒を有する直列4気筒エンジンで
は、1本のエキゾーストカムシャフト6aに、上述の低
速用カム3並びに中高速用カム4および5から成る1組
のエキゾーストカム群が4個配置される。符号21は第
1気筒のエキゾーストカム群であり、符号22は第2気
筒のエキゾーストカム群、符号23は第3気筒のエキゾ
ーストカム群、符号24は第4気筒のエキゾーストカム
群である。また、1本のインテークカムシャフト6bに
も、同様なインテークカム群が4組配置される。符号3
1は第1気筒のインテークカム群であり、符号32は第
2気筒のインテークカム群、符号33は第3気筒のイン
テークカム群、符号34は第4気筒のインテークカム群
である。
よびインテークカムシャフト6bのそれぞれ一端部に、
ビス25によってカムスプロケット26が取り付けら
れ、これらのカムシャフト6aおよび6bはカムチェー
ン27を介してクランクシャフト(図示せず)により回
転される。4サイクルエンジンでは、クランクシャフト
の2回転につきカムシャフト6aおよび6bがそれぞれ
1回転するよう構成される。これらのカムスプロケット
26およびカムチェーン27等がカムシャフト回転駆動
機構を構成する。
中高速用ロッカアーム8および9から成る1組のロッカ
シャフト群も、各気筒につきエキゾースト側およびイン
テーク側に1組ずつ設置される。つまり、符号41が第
1気筒#1のエキゾーストロッカアーム群、符号42が
第2気筒#2のエキゾーストロッカアーム群、符号43
が第3気筒#3のエキゾーストロッカアーム群、符号4
4が第4気筒#4のエキゾーストロッカアーム群であ
る。さらに、符号51が第1気筒#1のインテークロッ
カアーム群、符号52が第2気筒#2のインテークロッ
カアーム群、符号53が第3気筒#3のインテークロッ
カアーム群、符号54が第4気筒#4のインテークロッ
カアーム群である。
び第2気筒#2のエキゾーストロッカアーム群41およ
び42が同一のロッカシャフト11aに、第3気筒#3
および第4気筒#4のエキゾーストロッカアーム群43
および44が同一のロッカシャフト11bにそれぞれ設
置される。同様に、第1気筒#1および第2気筒#2の
インテークロッカアーム群51および52が同一のロッ
カシャフト11cに設置され、第3気筒#3および第4
気筒#4のインテークロッカアーム群53および54が
同一のロッカシャフト11dに設置される。
図6では符号11で代表的に示されたものであり、カム
シャフト6aおよび6bのそれぞれの下方に2本ずつ、
カムシャフト6a,6bの軸方向に並設される。各ロッ
カシャフト11a〜11dは、図2に示すように同一形
状に構成される。つまり、各ロッカシャフト11a〜1
1dの軸方向中央位置にピニオン17が形成され、位置
決め固定ピン10を介して偏心ブッシュ12および13
が取り付けられる。さらに、各ロッカアーム11a〜1
1bの一端部にストッパ溝28が刻設される。
1a〜11dの周方向に沿い、ロッカシャフト11a〜
11dの回動角度の範囲に亘って形成されたストッパ部
28aと、このストッパ部32aの一端部からロッカシ
ャフト11の軸方向に延びるスライド部28bとを備え
て構成される。シリンダヘッドに螺装されたストッパス
クリュー29の先端が油圧シリンダ15の作動による各
ロッカシャフト11a〜11dの回動時に、ストッパ溝
28のストッパ部28aにおけるそれぞれの両端部に当
接することにより、ロッカシャフト11a〜11dの回
動が規制される。
は、バルブ1,2のステム頭部に設置されたシム14b
や14aを交換してタペットクリアランスを調整する際
に機能する。つまり、シム14a,14bを交換する際
には、ロッカシャフト11a〜11dをシリンダヘッド
の外側へスライドさせ、低速用ロッカアーム7、中高速
用ロッカアーム8および9を同方向に移動させる必要が
あるが、このときストッパスクリュー29の先端がスラ
イド部28b内を移動する。
気筒エンジンでは図1に示すように、エキゾーストカム
シャフト6aおよびインテークカムシャフト6bの軸方
向に2個、ロッカシャフト11a,11b,11c,お
よび11dの軸方向中央位置に対応して設置される。2
つの油圧シリンダ15の一方を符号15Aで、他方を符
号15Bで示すと、油圧シリンダ15Aは、シリンダヘ
ッドにおいて第1気筒#1と第2気筒#2との間に、油
圧シリンダ15Bは、第3気筒#3と第4気筒#4との
間にそれぞれ配置される。
16cがそれぞれ反対位置に配置され、油圧シリンダ1
5Bにラック16bおよびラック16dが同様に反対位
置に配置される。油圧シリンダ15Aのラック16aが
ロッカシャフト11aのピニオン17に、ラック16c
がロッカシャフト11cのピニオン17にそれぞれ噛み
合される。また、油圧シリンダ15Bのラック16bが
ロッカシャフト11bのピニオン17に、ラック16d
がロッカシャフト11dのピニオン17にそれぞれ噛み
合される。これらのラック16a,16b,16cおよ
び16dは、図3に示したラック16と同じ機能を果
す。したがって、油圧シリンダ15Aのラック16aお
よび16cの作動により、ロッカシャフト11aおよび
11cがそれぞれ回動する。また、油圧シリンダ15B
のラック16bおよび16dの作動により、ロッカシャ
フト11bおよび11dがそれぞれ回動する。
ジンの低回転数域に適したカムプロフィールが形成さ
れ、中高速用カム4および5にエンジンの中・高回転数
域に適したカムプロフィールが形成され、さらにロッカ
シャフト11の偏心ブッシュ12および13に中高速用
ロッカアーム8および9をそれぞれ回動自在に嵌挿し、
ロッカシャフト11に直接低速用ロッカアーム7を嵌挿
して、ロッカシャフト11の回動により、低速用カム3
と低速用ロッカアーム7との当接、中高速用カム4およ
び5と中高速用ロッカアーム8および9とのそれぞれの
当接を選択できるので、バルブ1および2を低速用カム
3あるいは中高速用カム4,5にて選択的に駆動させる
ことができる。したがって、エンジンの低回転数域から
中・高回転数域にかけての広い回転数域で、4サイクル
エンジンの出力を向上させることができる。
び5の選択を偏心ブッシュ12および13の回動によっ
て行なっているので、カム3,4,5の選択時に各部に
大きなストレスが生ずることがない。このため、カム
3,4,5をスムーズに選択することができる。
シャフト11aおよび11bがエキゾーストカムシャフ
ト6aの下方に配置され、ロッカシャフト11cおよび
11dがインテークカムシャフト6bの下方に配置さ
れ、ロッカシャフト11aおよび11cが油圧シリンダ
15Aにより、ロッカシャフト11bおよび11dが油
圧シリンダ15Bによりそれぞれ回動されたことから、
各油圧シリンダ15Aおよび15Bを小型化できる。こ
のため、小型の油圧シリンダ15Aをシリンダヘッドに
おける第1気筒#1および第2気筒#2間の狭いスペー
スに無理無く設置できる。同様に、小型の油圧シリンダ
15Bを、シリンダヘッドにおける第3気筒#3および
第4気筒#4間の狭いスペースに無理無く設置できる。
ジンの動弁装置の第2実施例を示す分解斜視図である。
この第2実施例において、前記第1実施例と同様な部分
は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
に、ロッカシャフト61a,61b,61c,61dの
一端部にピニオン62が形成される。また、油圧シリン
ダ15Aは、シリンダヘッドにおいて第1気筒#1と側
壁との間に、油圧シリンダ15Bは第2気筒#2と第3
気筒#3との間にそれぞれ設置され、ロッカシャフト6
1a,61b,61cおよび61dのピニオン62に対
応して配置される。油圧シリンダ15Aのラック16
a、ラック16cがロッカシャフト61aのピニオン6
2、ロッカシャフト61cのピニオン62にそれぞれ噛
み合される。また、油圧シリンダ15Bのラック16
b、ラック16dがロッカシャフト61bのピニオン6
2、ロッカシャフト61dのピニオン62にそれぞれ噛
み合される。
ジンの動弁装置の第3実施例を示す分解斜視図である。
この第3実施例において、第1実施例と同様な部分は、
同一の符号を付すことにより説明を省略する。
a,71b,71cおよび71dの一端部、つまり、第
2実施例のロッカシャフト61a,61b,61cおよ
び61dと反対側の端部にピニオン72が形成される。
また、油圧シリンダ15Aはシリンダヘッドにおいて、
第2気筒#2と第3気筒#3との間に、油圧シリンダ1
5Bは第4気筒#4と側壁との間にそれぞれ配置され
る。油圧シリンダ15Aのラック16a、ラック16c
がロッカシャフト71aのピニオン72、ロッカシャフ
ト71cのピニオン72にそれぞれ噛み合される。油圧
シリンダ15Bのラック16b,16dがロッカシャフ
ト71bのピニオン72、ロッカシャフト71dのピニ
オン72にそれぞれ噛み合される。
ジンの動弁装置の第4実施例を示す分解斜視図である。
この第4実施例において、第2実施例および第3実施例
と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省
略する。
シャフト61aおよび61cと、第3実施例のロッカシ
ャフト71bおよび71dとを設置したものであり、油
圧シリンダ15Aはシリンダヘッドにおいて、第1気筒
#1と一側壁との間に油圧シリンダ15Bは第4気筒#
4と他側壁との間に設置される。油圧シリンダ15Aの
ラック16a,16cがロッカシャフト61aのピニオ
ン62、ロッカシャフト61cのピニオン62にそれぞ
れ噛み合される。また、油圧シリンダ15Bのラック1
6b,16dがロッカシャフト71のピニオン72、ロ
ッカシャフト71dのピニオン72にそれぞれ噛み合さ
れる。
も、油圧シリンダ15Aおよび15Bはそれぞれ2本の
ロッカシャフトを回動するものであるため小型化されて
いる。このため、油圧シリンダ15Aおよび15Bをシ
リンダヘッドにおける狭いスペースに無理無く設置する
ことができる。
および5のカムプロフィールが図7の破線Bに示すもの
である場合につき述べたが、この中高速用カム4および
5のカムプロフィールを図8の破線B′あるいは図9の
破線B″に示すものとして、エンジンの中・高回転時に
おけるバルブ1および2のリフトを変更してもよい。
ルエンジンの動弁装置によれば、隣接した1組の低速用
カムおよび中高速用カムが4サイクルエンジンの気筒数
に応じてカムシャフトに複数組設置され、このカムシャ
フトは、その一端部に設置されたカムシャフト回転駆動
機構により回転可能にシリンダヘッドに設置されるとと
もに、ロッカシャフトは、シリンダヘッドにおいて上記
カムシャフトの下方に、このカムシャフトの軸方向に複
数本回動可能に設置され、ロッカシャフト回動駆動源
は、上記シリンダヘッドにおいて上記カムシャフトの軸
方向に複数個設置され、上記ロッカシャフトに連結され
たことから、1つのロッカシャフト回動駆動源を小型で
きるので、カムシャフトの一端部にカムシャフト回動駆
動機構が設置された動弁装置であっても、ロッカシャフ
ト回動駆動源をシリンダヘッドの狭いスペースに無理無
く設置することができる。
の第1実施例を示す分解斜視図。
動状態を示す断面図。
作動状態を示す断面図。
を示す図。
図。
す図。
置の第2実施例を示す分解斜視図。
置の第3実施例を示す分解斜視図。
置の第4実施例を示す分解斜視図。
ト 12,13 偏心ブッシュ 15,15A,15B 油圧シリンダ 16,16a,16b,16c,16d ラック 17 ピニオン 21,22,23,24 エキゾーストカム群 31,32,33,34 インテークカム群 26 カムスプロケット 27 カムチェーン #1 第1気筒 #2 第2気筒 #3 第3気筒 #4 第4気筒
Claims (2)
- 【請求項1】ロッカシャフトに直接嵌装されて低速用カ
ムにより作動される低速用ロッカアームと、上記ロッカ
シャフトのエキセントリック大径部に嵌装されて中高速
用カムにより作動される中高速用ロッカアームと、上記
ロッカシャフトに連結されてこのロッカシャフトを回動
させ、上記低速用カムによる低速用ロッカアームの作動
と上記中高速用カムによる上記中高速用ロッカアームの
作動とをエンジン回転数に応じて択一的に切り換えるロ
ッカシャフト回動駆動源とを吸気側および排気側のそれ
ぞれに有する4サイクル多気筒エンジンの動弁装置にお
いて、隣接した1組の上記低速用カムおよび上記中高速
用カムを上記エンジンの気筒数に応じてカムシャフトに
複数組設置し、このカムシャフトを、その一端部に設置
されたカムシャフト回転駆動機構により回転可能にシリ
ンダヘッドに設置すると共に、上記ロッカシャフトを上
記シリンダヘッドにおいて上記カムシャフトの下方に、
このカムシャフトの軸方向に複数本回動可能に設置し、
上記ロッカシャフト回動駆動源を上記シリンダヘッドに
おいて上記カムシャフトの軸方向に複数個設置する一
方、少なくとも一つの上記ロッカシャフト回動駆動源を
上記吸・排気ロッカシャフト間且つ上記複数の気筒の間
に配置すると共に、他の一つの上記ロッカシャフト回動
駆動源を上記吸・排気ロッカシャフト間且つ上記複数の
気筒の間、もしくは他の一つのロッカシャフト回動駆動
源を上記吸・排気ロッカシャフト間且つ上記一つの気筒
と上記カムシャフト回転駆動機構との間に配置して上記
各ロッカシャフトに連結したことを特徴とする4サイク
ルエンジンの動弁装置。 - 【請求項2】 上記ロッカシャフト回動駆動源を上記各
ロッカシャフトの一端に連結すると共に、これらの各ロ
ッカシャフトの他端にロッカシャフトの回動角度範囲を
規制するストッパ部を設けた請求項1記載の4サイクル
エンジンの動弁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15241992A JP3479983B2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 4サイクルエンジンの動弁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP15241992A JP3479983B2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 4サイクルエンジンの動弁装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05340225A JPH05340225A (ja) | 1993-12-21 |
JP3479983B2 true JP3479983B2 (ja) | 2003-12-15 |
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ID=15540106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP15241992A Expired - Fee Related JP3479983B2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 4サイクルエンジンの動弁装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3479983B2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-11 JP JP15241992A patent/JP3479983B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH05340225A (ja) | 1993-12-21 |
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