JPH03290011A - 4サイクルエンジンの動弁装置 - Google Patents

4サイクルエンジンの動弁装置

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JPH03290011A
JPH03290011A JP9029790A JP9029790A JPH03290011A JP H03290011 A JPH03290011 A JP H03290011A JP 9029790 A JP9029790 A JP 9029790A JP 9029790 A JP9029790 A JP 9029790A JP H03290011 A JPH03290011 A JP H03290011A
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JP
Japan
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speed
medium
cam
low
cylinder
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JP9029790A
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Chiaki Hirata
千秋 平田
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、運転状況に応じて吸・排気バルブのリフト
量や開弁時期等を変化させることかできる4サイクルエ
ンジンの動弁装置に係り、特に多気筒エンジンにおいて
、低速用カムおよび中高速用カムによるバルブの駆動切
替をスムーズニ実施できる4サイクルエンジンの動弁装
置に関する。
(従来の技術) 一般に、自動車および自動二輪車等の車両に搭載される
4サイクルエンジンでは、燃焼室上方に吸・排気パルプ
が配設されており、これらのパルプは動弁装置によって
駆動される。すなわち、上記動弁装置は、エンジンのク
ランクシャフトに連動するカムシャフトを備え、このカ
ムシャフトに形成されたカムによって上記吸・排気バル
ブを所定のタイミングで上下動させている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記4サイクルエンジンは、低回転数域から
中・高回転数域にかけての広い回転数域内で高い出力が
得られること、つまりパワーバンドが広帯域であること
が望ましい。
しかし、従来の動弁装置では、パルプの開閉タイミング
およびリフト量が固定されているため、特定のエンジン
回転数域でピーク値を有する出力特性しか得られず、し
たがって低回転数域の出力特性に重点を置くか、もしく
は中・高回転数域の出力特性に重点を置くかの選択を余
儀な(される。
この発明は、上述の事情を考慮してなされたものであり
、広い回転数域内で出力を向上させることができると共
に、多気筒エンジンにおいて、低速用カムおよび中高速
用カムによるパルプの駆動切替をスムーズに実施できる
4サイクルエンジンの動弁装置を提供することを目的と
する。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) この発明は、多気筒エンジンのシリンダヘッドに回動可
能に支持されるとともにエキセントリック大径部が形成
されたロッカシャフトと、このロッカシャフトに直接嵌
挿されて分岐先端部が形成された低速用ロッカアームと
、この低速用ロッカアームの両側に配置されて上記エキ
セントリック大径部に嵌挿された中高速用ロッカアーム
と、上記低速用および中高速用ロッカアームをそれぞれ
駆動する低速用カムおよび中高速用カムと、を有し、上
記中高速用ロッカアームの先端部と上記低速用ロッカア
ームの分岐先端部とが上下に重ね合されるとともに、上
記中高速用カムのカムプロフィールが上記低速用カムの
カムプロフィールと異なって形成され、また、異なる気
筒間にそれぞれ設置された複数組の上記低速用カムおよ
び中高速用カムのうち、カムのベースサイクルが共有化
された複数組の上記低速用カムおよび中高速用カムが作
用する異なった気筒において、これらの気筒に設置され
た複数組の上記低速用ロッカアームおよび中高速用ロッ
カアームが同一の前記ロッカシャフトに配置されたこと
を特徴とするものである。
(作用) したがって、この発明に係る4サイクルエンジンの動弁
装置によれば、ロッカシャフトを所定角度回転させてエ
キセントリック大径部を回転させることにより、上記中
高速用ロッカアームのカムフロア面金低速用ロッカアー
ムのカムフロア面に対し上下方向に相対的に位置変化さ
せる。中高速用ロッカアームのカムフロア面を低速用ロ
ッカアームのカムフロア面に対し下方へ位置変化させた
ときには、中高速用ロッカアームと中高速用カムとの当
接が解除され、低速用ロッカアームと低速用カムとが当
接して、4サイクルエンジンのパルプはこの低速用カム
により駆動する。
また、中高速用ロッカアームのカムフロア面を低速用ロ
ッカアームのカムフロア面に対しほぼ上方へまたは同一
位置に位置変化させたときには、低速用ロッカアームと
低速用カムとの当接が解除され、中高速用ロッカアーム
と中高速用カムとがそれぞれ当接して、4サイクルエン
ジンのパルプはこの中高速用カムにより作動する。
このようにロッカシャフトを回動させることによるカム
の選択によって、広い回転数域に亘すエンジン出力を向
上させることができる。
さらに、異なる気筒間にそれぞれ設置された複数組の低
速用カムおよび中高速用カムのベースサークルが共有化
する場合、その共有化した複数組の低速用カムおよび中
高速用カムの作用する複数の気筒に配置された複数組の
低速用ロッカアームおよび中高速用ロッカアームが同一
のロッカシャフトに配置されたので、ベースサークルを
共有化した複数組の低速用カムおよび中高速用カムのベ
ースサークルが低速用ロッカアームおよび中高速用ロッ
カアームにそれぞれ当接したときにロッカシャフトを回
動させて、上記低速用ロッカアームあるいは中高速用ロ
ッカアームの作動を選択的に切り替えることができる。
このように、低速用ロッカアームおよび中高速用ロッカ
アームの作動切替に基づく低速用カムまたは中高速用カ
ムによるバルブの駆動切替を、異なる気筒間で、低速用
カムおよび中高速用カムのベースサークルがそれぞれ低
速用ロッカアームおよび中高速用ロッカアームに当接し
ている間に実現できるので、上記駆動切替をスムーズに
実施できる。
(実施例) 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第3図は、この発明に係る4サイクルエンジンの動弁装
置の一実施例を示す斜視図である。
この動弁装置は、エンジンの1つのシリンダにおける吸
気側と排気側にそれぞれ配設される。したがって、第3
図に示すバルブ1.2は吸気または排気を行なうために
配置されている。
この一実施例は、低速用カム3、並びにこの低速用カム
3の一側方および他側方にそれぞれ配置された中高速用
カム4および5を有したカムシャフト6と、カム3.4
および5のそれぞれの下方に位置された低速用ロッカア
ーム7並びに中高速用ロッカアーム8および9と、これ
らのロッカアーム7.8および9の支持部7a、8aお
よび9aが嵌挿され、かっロッカシャフト軸受部によっ
て回動自在に支承されたロッカシャフト11と、を備え
て構成される。
低速用ロッカアーム7の先端は2方に分岐し、これらの
両分岐端7bは、図示しないエンジンの燃焼室を開閉す
る上記バルブ1および2のステム頭部にそれぞれ当接し
ている。また、低速用ロッカアーム7の支持部7aは、
ロッカシャフト11に直接嵌挿されて、回転可能に設け
られる。
中高速用ロッカアーム8の支持部8aは、ロッカシャフ
ト11よりも大径の偏心ブツシュ12を介して、ロッカ
シャフト11に対し回転可能に嵌挿される。この偏心ブ
ツシュ12は、第5図に示す如く、軸心がロッカシャフ
ト11の中心から偏心しており、抜止めピン10によっ
てロッカシャフト11に着脱自在に固定される。したが
って、この偏心ブツシュ12は、ロッカシャフト11に
おけるエキセントリック大径部として機能する。
第4図に示す如く、中高速用ロッカシャフト9の支持部
9aも、上記偏心ブツシュ12と同一の形状を有しかつ
同一方向に偏心する偏心ブツシュ13を介して、ロッカ
シャフト11に対し回動可能に嵌挿される。この偏心ブ
ツシュ13も抜止めピン10によりロッカシャフト11
に着脱自在に固定され、エキセントリック大径部として
機能する。
また、中高速用ロッカアーム8および9の各先端部8b
および9bの下面は、低速用ロッカアーム7の一方およ
び他方の分岐先端部7bに、シム14aを介してそれぞ
れ当接される。これらの低速用ロッカアーム7の分岐部
7bと中高速用ロッカアーム8および9の先端部8bお
よび9bとの接触点は、バルブ1および2の略軸線上に
設定される。
したがって、第5図に示すように、低速用カム3が低速
用ロッカアーム7のカムフロア面7cを押下して、その
各先端部7bを下降させた場合、ロッカアーム8および
9の各先端部8bおよび9bは、重力によりこの分岐部
7bに追従して下降する。一方、第6図に示すように、
中高速用カム4および5か中高速用ロッカアーム8およ
び9のカムフロア面8cおよび9cをそれぞれ押下した
場合には、これらのロッカアーム8および9の先端部8
bおよび9bが低速用ロッカアーム7の各先端部7bを
押下することから、この先端部7bが強制的に下降され
る。
なお、上記シム14aは、縦断面丁字形状のシムてあり
、低速用ロッカアーム7の両分峡部7bに上方から嵌装
される。また、バルブ1および2のバルブステム頭部に
有蓋円筒形状のシム14bが被冠され、このシム14b
に、低速用ロッカアーム7の分岐先端部7b下面が当接
する。これらのシム14aおよび1.4 bはバルブの
タペットクリアランス調整用に用いられる。
また、前記カム3,4および5のうち、中高速用カム4
および5は同一のカムプロフィールを有し、また低速用
カム3はこれらの中高速用カム4および5のカムプロフ
ィールとは異なるカムプロフィールを有する。つまり、
低速用カム3は、エンジンが低回転数域で運転されてい
るときに適したバルブリフト量および開閉弁時期が得ら
れるようにそのカムプロフィールが設定される。また、
中高速用カム4および5は、エンジンが中・高回転数域
で運転されているときに適したバルブリフト量および開
閉弁時期が得られるようにそのカムプロフィールが設定
される。
上記バルブリフト量は、パルプ1および2のストローク
長であり、カムリフト量と一致する。第7図には、低速
用カム3のカムプロフィールを実線A(カムリフト量1
a)で示し、また中高速用カム4および5のカムプロフ
ィールを破線B(カムリフト量Jb)で示している。こ
の第7図から明らかなように、中高速用カム4および5
は、低速用カム3よりも大きなバルブリフト量が得られ
るようにそのカムプロフィールが設定されている。
なお、第7図の二点鎖線Cは、ロッカシャフト11を回
動して偏心ブツシュ12および13の厚肉頂部12aお
よび13aを斜め内方へ位置させたとき(第5図)の中
高速用カム4および5におけるカムプロフィールを示す
ところで、第2図および第3図に示すように、ロッカシ
ャフト11の回動は、エンジンからの油圧によって作動
する油圧シリンダ15によってなされる。この油圧シリ
ンダ15のピストン(図示せず)にラック16が連結さ
れ、このラック16が、ロッカシャフト11の一端部に
形成されたピニオン17に噛み合される。また、油圧シ
リンダ15には、低速用油圧ボート18および高速用油
圧ポート19がそれぞれ設けられ、それぞれのボート1
8.19に選択的にエンジンからの油圧が導かれる。
エンジン回転数が低回転数域にあるときには、低速用油
圧ボート18へ油圧が供給され、ラック16は引き戻さ
れ、ピニオン17は矢印M方向(第3図)に回転されて
、偏心ブツシュ12および13は第5図に示すように、
その厚肉頂部12aおよび13aが斜め内方へ位置する
よう回動する。また、エンジン回転数が中・高回転域に
あるときには、中高速用油圧ボー)19へ油圧が供給さ
れて、ラック16は押し出され、ピニオン17は矢印N
方向(第3図)へ回動されて、偏心ブツシュ12および
13は第6図に示すように、その厚肉頂部12aおよび
13aが斜め外方へ位置するよう回動する。
このように、ロッカシャフト11は、油圧シリンダ15
、ラック16およびピニオン17の作動により、偏心ブ
ツシュ12および13の軸心が常時ロッカシャフト11
の上半側の範囲を移動するよう構成される。
さて、多気筒エンジン例えば第2図に示すように第1気
筒#1、第2気筒#2、第3気筒#3および第4気筒#
4の各気筒を有する直列4気筒エンジンでは、1本のエ
キゾーストカムシャフト6aに、上述の低速用カム3並
びに中高速用カム4および5から成る1組のエキゾース
トカム群が4個配置される。符号21は第↑気筒のエキ
ゾーストカム群であり、符号22は第2気筒のエキゾー
ストカム群、符号23は第3気筒のエキゾーストカム群
、符号24は第4気筒のエキゾーストカム群である。ま
た、1本のインテークカムシャフト6bにも、同様なイ
ンテークカム群が4組配置される。符号31は第1気筒
のインテークカム群であり、符号32は第2気筒のイン
テークカム群、符号33は第3気筒のインテークカム群
、符号34は第4気筒のインテークカム群である。
これらのエキゾーストカムシャフト6aおよびインテー
クカムシャフト6bのそれぞれに、ビス25によってカ
ムスプロケット26が取り付けられ、これらのカムシャ
フト6aおよび6bはカムチエーン27を介してクラン
クシャフト(図示せず)により回転される。4サイクル
エンジンでは、クランクシャフトの2回転につきカムシ
ャフト6aおよび6bがそれぞれ1回転するよう構成さ
れる。
また、各気筒は、第1気筒#1、第2気筒#2、第4気
筒#4、第3気筒#3の順で爆発、排気、吸気および圧
縮の各サイクルが繰り返される。したがって、これらの
1つのサイクル、例えば排気サイクルは上記順序の各隣
合った気筒間においてクランクシャフト角で180°の
位相差を有する。
このため、第1気筒#1および第2気筒#2のエキゾー
ストカム群21および22間、第3気筒#3および第4
気筒#4のエキゾーストカム群23および24間、第1
気筒#1および第2気筒#2のインテークカム群31お
よび32間、第3気筒#3および第4気筒#4のインテ
ークカム群33および34間は、第10図に示すように
、クランクシャフト角でα=180° (カムシャフト
角で90°)の位相差を有する関係にある。
このとき、これらの関係を有するカム群、例えば第1気
筒#1および第2気筒#2のエキゾーストカム群21.
および22間では、ベースサークルの共有部がクランク
シャフト角でβ=90゜(カムシャフト角で45°)と
なっている。第3気筒#3および第4気筒#4のエキゾ
ーストカム群23および24間、第1気筒#1および第
2気筒#2間のインテークカム群31および32間、並
びに第3気筒#3および第4気筒#4間のインテークカ
ム群33および34間でも同様のベースサークルの共有
部を有する。
一方、前述の低速用ロッカアーム7並びに中高速用ロッ
カアーム8および9から成る1組のロッカシャフト群も
、各気筒につきエキゾースト側およびインテーク側に1
組ずつ設置される。つまり、符号41が第1気筒#1の
エキゾーストロッカアーム群、符号42が第2気筒#2
のエキゾーストロッカアーム群、符号43が第3気筒#
3のエキゾーストロッカアーム群、符号44が第4気筒
#4のエキゾーストロッカアーム群である。さらに、符
号51が第1気筒#1のインテークロッカアーム群、符
号52が第2気筒#2のインテークロッカアーム群、符
号53が第3気筒#3のインテークロッカアーム群、符
号54が第4気筒#4のインテークロッカアーム群であ
る。
そして、これらのうち、第1気筒#1および第2気筒#
2のエキゾーストロッカアーム群41および42が同一
のロッカシャフト28に、第3気筒#3および第4気筒
#4のエキゾーストロッカアーム群43および44が同
一のロッカシャフト29にそれぞれ設置される。同様に
、第1気筒#1および第2気筒#2のインテークロッカ
アーム群51および52が同一のロッカシャフト30に
設置され、第3気筒#3および第4気筒#4のインテー
クロッカアーム群53および54が同一のロッカシャフ
ト35に設置される。
ロッカシャフト28および30は、第1図にも示すよう
に中空円筒形状であり、端部にピニオン17aが形成さ
れる。さらに、ロッカシャフト28および30には、ピ
ン10を介して偏心ブツシュ12および13が取り付け
られる。一方、ロッカシャフト29および35は、大径
部36と小径部37とが一体化されたものである。大径
部36に、ピン10を介して偏心ブツシュ12および1
3が取り付けられる。また、ロッカシャフト29および
35のそれぞれの小径部37がロッカシャフト28およ
び29内に挿通され、各小径部37の端部にピニオン1
7bが取り付けられる。
第3図の油圧シリンダ15には単一のラック16が示さ
れているが、4サイクルエンジンの実際の油圧シリンダ
15には、第2図に示すようにラック16a、16b、
16cおよび16dがそれぞれ配置される。このラック
16aがロッカシャフト28のピニオン17aに噛み合
され、ラック16bがロッカシャフト29のピニオン1
7bに噛み合される。さらにラック16cかロッカシャ
フト30のピニオン17aに噛み合され、ラック16d
がロッカシャフト29のピニオン17bにそれぞれ噛み
合される。したかって、油圧シリンダ15の各ラック1
6a、16b、16cおよび16dのそれぞれの作動に
より、ロッカシャフト28.29.30および35が個
別に回動する。
ラック16aの作動(つまり、ロッカシャフト28の回
動)は、ベースサークルを共有化した第1気筒#1およ
び第2気筒#2のエキゾーストカム群21および22の
ベースサークルが第1気筒#1および第2気筒#2のエ
キゾーストロッカアーム群41および42にそれぞれ当
接しているとき(エキゾーストカム群21および22の
ベースサークル時)になされる。同様に、ラック16b
の作動(ロッカシャフト29の回動)は、ベースサーク
ルを共有化した第3気筒および第4気筒#3および#4
のエキゾーストカム群23および24のベースサークル
が第3および第4気筒#3および#4のエキゾーストロ
ッカアーム群43および44にそれぞれ当接したとき(
エキゾーストカム群23および24のベースサークル時
)になされる。
また、ラック16cの作動(つまり、ロッカシャフト3
0の回動)は、ベースサークルを共有化した第1気筒#
1および第2気筒#2のインテークカム群31および3
2のベースサークルが、第1気筒および第2気筒#1お
よび#2のインテークロッカアーム群51および52に
当接しているとき(インテークカム群31および32の
ベースサークル時)になされる。さらに、ラック16d
の作動(ロッカシャフト35の回動)は、第3気筒#3
および第4気筒#4のインテークカム群33および34
のベースサークルが、第3気筒#3および第4気筒#4
のインテークロッカアーム群53および54にそれぞれ
当接しているとき(インテークカム群33および34の
ベースサークル時)になされる。
次に、作用効果を説明する。
エンジンが低回転数域にあるときに、油圧シリンダ15
の作動によってロッカシャフト11が第3図の矢印M方
向に回動すると、偏心ブツシュ12および13のそれぞ
れの厚肉頂部12aおよび13aが斜め内方に位置する
(第5図)。これにより、中高速用ロッカアーム8およ
び9のカムフロア面8cおよび9cが低速用ロッカアー
ム7のカムフロア面7Cに対し相対的に下方へ移動する
したがって、中高速用カム4および5の周面と中高速用
ロッカアーム8および9のカムフロア面8Cおよび9C
との間に隙間が形成されることになり、その結果、中高
速用カム4および5は空転する。
また、このとき、低速用ロッカアーム7は、バルブスプ
リング20の付勢力によってロッカシャフト11の細心
を中心として常時上方へ押し上げられているので、その
カムフロア面7cが低速用カム3の周面と当接する。し
たがって、カムシャフト6が回転すると、バルブ1およ
び2は第7図に示した低速用カム3のリフト特性Aに基
づいて上下動する。つまり、バルブ1および2は、低エ
ンジン回転数域に適したバルブのリフト量を確保しつつ
、燃焼室を開閉する。
一方、エンジンが中・高回転域にあるときに、油圧シリ
ンダ15の作動によってロッカシャフト11が第3図の
矢印N方向に回転すると、偏心ブツシュ12および13
のそれぞれ厚肉頂部12aおよび13aが斜め外方に位
置する(第6図)。
これにより、中高速用ロッカアーム8および9のカムフ
ロア面8cおよび9cが低速用ロッカアーム7のカムフ
ロア面7Cに対して相対的に路上方または同一位置まで
移動し、このカムフロア面8Cおよび9Cがそれぞれ中
高速用カム4および5の周面に当接する。
ここで、第7図に示したように、中高速用カム4および
5は低速用カム3よりもカムリフト量が大きく形成され
ているので、第6図に示す状態下でカムシャフト6が回
転された場合、低速用カム3は空転し、一方、中高速用
カム4および5がそれぞれ中高速用ロッカアーム8およ
び9を介して、第7図のリフト特性Bに基づきバルブ1
および2を駆動する。この結果、バルブ1および2は、
エンジンの中・高回転数域に適したバルブリフト量を確
保しつつ、燃焼室を開閉する。
上記実施例によれば、低速用カム3にエンジンの低回転
数域に適したカムプロフィールが形成され、中高速用カ
ム4および5にエンジンの中・高回転数域に適したカム
プロフィールが形成され、さらにロッカシャフト11の
偏心ブツシュ12および13に中高速用ロッカアーム8
および9をそれぞれ回動自在に嵌挿し、ロッカシャフト
11に直接低速用ロッカアーム7を嵌挿して、ロッカシ
ャフト11の回動により、低速用カム3と低速用ロッカ
アーム7との当接、中高速用カム4および5と中高速用
ロッカアーム8および9とのそれぞれの当接を選択でき
るので、バルブ1および2を低速用カム3あるいは中高
速用カム4,5にて選択的に駆動させることができる。
したがって、エンジンの低回転数域から中・高回転数域
にかけての広い回転数域で、4サイクルエンジンの出力
を向上させることができる。
また、低速用カム3、中高速用カム4および5の選択を
偏心ブツシュ12および13の回動によって行なってい
るので、カム3.4.5の選択時に各部に大きなストレ
スが生ずることがない。このため、カム3. 4. 5
をスムーズに選択するこできる。
さらに、第2図に示すように、第1気筒#1および第2
気筒#2のエキゾーストカム群21および22はベース
サークルを共有化するカム群であり、これらが設置され
た第1気筒#1および第2気筒#2のエキゾーストロッ
カアーム群41および42が同一のロッカシャフト28
に設置される。
また、第3気筒#3および第4気筒#4のエキゾースト
カム群23および24もベースサークルを共有化するカ
ム群であり、これらが設置された第3気筒#3および第
4気筒#4のエキゾーストロッカアーム群43および4
4が同一のロッカシャフト29にそれぞれ配置される。
さらに、第1気筒#1および第2気筒#2のインテーク
カム群31および32がベースサークルを共有化するカ
ム群であり、これらが設置された第1気筒#1および第
2気筒#2のインテークロッカアーム群51および52
が同一のロッカシャフト30に配置される。さらに、第
3気筒#3および第4気筒#4のインテークカム群33
および34もベースサークルを共有化するカム群であり
、これらが設置された第3気筒#3および第4気筒#4
におけるインテークロッカアーム群53および54が同
一のロッカシャフト35に配置される。
したがって、これらのことから、例えば、第1気筒#1
および第2気筒#2のエキゾーストカム群21および2
2のベースサークルが第1気筒#1および第2気筒#2
のエキゾーストロッカアーム群41および42に当接し
たとき(エキゾーストカム群21および22のベースサ
ークル時)にロッカシャフト28を回動させて、これら
のロッカアーム群41および42における低速用ロッカ
アーム7あるいは中高速用ロッカアーム8および9の作
動を選択的に切り替えることができる。この結果、−第
1気筒#lおよび第2気筒#2のエキゾーストカム群2
1および22における低速用カム3あるいは中高速用カ
ム4および5によるバルブの駆動切替を、エキゾースト
カム群21および22のベースサークル時に実現できる
ので、この駆動切替をスムーズに実施できる。
同様に、第3気筒#3および第4気筒#4のエキゾース
トカム群23および24のベースサークル時にロッカシ
ャフト29を回動させることができるので、第3気筒#
3および第4気筒#4のエキゾーストカム群23および
24における低速用カム3あるいは中高速用カム4,5
によるバルブの駆動切替をスムーズに実現できる。
さらに、第1気筒#1および第2気筒#2のインテーク
カム群31および32のベースサークル時に、ロッカシ
ャフト30を回動させることができるので、第1気筒#
1および第2気筒#2のインテークカム群31および3
2における低速用カム3および中高速用カム4,5によ
るバルブの駆動切替をスムーズに実施できる。また、第
3気筒#3および第4気筒#4のインテークカム群33
および34のベースサークル時に、ロッカシャフト35
を回動させることができるので、第3気筒#3および第
4気筒#4のインテークカム群33および34における
低速用カム3および中高速用カム4.5によるバルブの
駆動切替もスムーズに実施できる。
なお、第11図はこの発明の他の実施例におけるロッカ
シャフトを示す断面図である。この第11図において前
記実施例と同様な部分は同一の符号を付す。
この他の実施例では、第1気筒#1および第2気筒#2
のそれぞれのロッカアーム群41および42を配置する
ロッカシャフト28′が中実形状であり、第3気筒#3
および第4気筒#4のロッカアーム群43および44を
設置するロッカシャフト29′が中空形状である。ロッ
カシャフト28′は、ロッカシャフト29′内に回転自
在に配置される。ロッカシャフト29′には長孔38が
ロッカシャフト29′の周方向に形成され、ロッカシャ
フト28′のピン10がこの長孔38内に配設される。
第1気筒#1および第2気筒#2のインテークロッカア
ーム51および52はロッカシャフト28′ と同形状
のロッカシャフト30′に設置され、また、第3気筒#
3および第4気筒#4のインテークロッカアーム53お
よび54は、ロッカシャフト29′ と同形状のロッカ
シャフト35′に設置される。この他の実施例において
も、前記実施例と同様な効果を奏する。
なお、上記両実施例では、中高速用カム4および5のカ
ムプロフィールが第7図の破線Bに示すものである場合
につき述べたが、この中高速用カム4および5のカムプ
ロフィールを第8図の破線B′あるいは第9図の破線B
′に示すものとして、エンジンの中・高回転時における
バルブ1および2のリフトを変更してもよい。
また、上記両実施例では、ロッカシャフト11の回転駆
動源として油圧シリンダ15を用いる場合につき説明し
たが、この回転駆動源としてモータを用い、プーリおよ
びベルト等の動力伝達手段によってロッカシャフト11
を回転駆動させるようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明に係る4サイクルエンジンの動
弁装置によれば、回動可能に支持されたロッカシャフト
にエキセントリック大径部が形成され、中高速用ロッカ
アームがこのエキセントリック大径部に嵌挿されると共
に、低速用ロッカアームが中高速用ロッカアームの間に
配置されて直接ロッカシャフトに嵌挿されたことから、
ロッカシャフトの回動による上記カムの選択によって、
広い回転数域に亘すエンジン出力を向上させることがで
きる。
また、異なる気筒間にそれぞれ設置された複数組の低速
用カムおよび中高速用カムのうち、カムのベースサーク
ルが共有化された複数組の上記低速用カムおよび中高速
用カムが作用する異なった気筒において、これらの気筒
に設置された複数組の上記低速用ロッカアームおよび中
高速用ロッカ“アームが同一のロッカシャフトに配置さ
れたことから、低速用カムおよび中高速用カムのベース
サークルが低速用ロッカアームおよび中高速用ロッカア
ームにそれぞれ当接するときにロッカシャフトを回動さ
せることができるので、多気筒エンジンにおいて、低速
用カムおよび中高速用カムによるバルブの駆動切替をス
ムーズに実施できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第2図のI−I線に沿う断面図、第2図は多気
筒エンジンに適用された第3図の動弁装置を示す組立斜
視図、第3図はこの発明に係る4サイクルエンジンの動
弁装置の一実施例を示す斜視図、第4図は第3図の動弁
装置の平面図、第5図および第6図は第3図の動弁装置
の作用を示す動作状態図、第7図は第2図および第3図
等に示すカムのカムプロフィールを示す図、第8図およ
び第9図は第7図に示すカムプロフィールのそれぞれの
変形例を示す図、第10図はカム群の配置関係を示す側
面図、第11図はこの発明の他の実施例におけるロッカ
シャフトを示す断面図である。 1.2・・・バルブ、3・・・低速用カム、4,5・・
・中高速用カム、6・・・カムシャフト、7・・・低速
用ロッカアーム、8,9・・・中高速用ロッカアーム、
11・・・ロッカシャフト、12.13・・・偏心ブツ
シュ、#1・・・第1気筒、#2・・・第2気筒、#3
・・・第3気筒、#4・・・第4気筒、21・・・第1
気筒のエキゾーストカム群、22・・・第2気筒のエキ
ゾーストカム群、23・・・第3気筒のエキゾーストカ
ム群、24・・・第4気筒のエキゾーストカム群、28
. 29゜30.35・・・ロッカシャフト、41・・
・第1気筒のエキゾーストロッカアーム群、42・・・
第2気筒のエキゾーストロッカアーム群、43・・・第
3気筒のエキゾーストロッカアーム群、44・・・第4
気筒のエキゾーストロッカアーム群、A・・・低速用カ
ムのカムプロフィール、B・・・中高速用カムのカムプ
ロフィール。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 多気筒エンジンのシリンダヘッドに回動可能に支持され
    るとともにエキセントリック大径部が形成されたロッカ
    シャフトと、このロッカシャフトに直接嵌挿されて分岐
    先端部が形成された低速用ロッカアームと、この低速用
    ロッカアームの両側に配置されて上記エキセントリック
    大径部に嵌挿された中高速用ロッカアームと、上記低速
    用および中高速用ロッカアームをそれぞれ駆動する低速
    用カムおよび中高速用カムと、を有し、上記中高速用ロ
    ッカアームの先端部と上記低速用ロッカアームの分岐先
    端部とが上下に重ね合されるとともに、上記中高速用カ
    ムのカムプロフィールが上記低速用カムのカムプロフィ
    ールと異なって形成され、また、異なる気筒間にそれぞ
    れ設置された複数組の上記低速用カムおよび中高速用カ
    ムのうち、カムのベースサイクルが共有化された複数組
    の上記低速用カムおよび中高速用カムが作用する異なっ
    た気筒において、これらの気筒に設置された複数組の上
    記低速用ロッカアームおよび中高速用ロッカアームが同
    一の前記ロッカシャフトに配置されたことを特徴とする
    4サイクルエンジンの動弁装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1490585A1 (en) * 2002-03-05 2004-12-29 GM Daewoo Auto & Technology Rocker arm shaft for an automobile engine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1490585A1 (en) * 2002-03-05 2004-12-29 GM Daewoo Auto & Technology Rocker arm shaft for an automobile engine
EP1490585A4 (en) * 2002-03-05 2006-05-03 Gm Daewoo Auto & Technology SWINGARM SHAFT FOR A MOTOR VEHICLE ENGINE

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