JPH10266819A - 内燃機関のバルブ特性制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブ特性制御装置

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JPH10266819A
JPH10266819A JP7548797A JP7548797A JPH10266819A JP H10266819 A JPH10266819 A JP H10266819A JP 7548797 A JP7548797 A JP 7548797A JP 7548797 A JP7548797 A JP 7548797A JP H10266819 A JPH10266819 A JP H10266819A
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cam
valve
intake
valves
intake side
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JP7548797A
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Yoshito Moriya
嘉人 守谷
Atsushi Sugimoto
淳 杉本
Tadao Hasegawa
忠男 長谷川
Noriyuki Itono
則幸 井殿
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1気筒につき複数バルブからなる吸気側若し
くは排気側バルブを備える内燃機関用バルブ特性制御装
置として、それらバルブのより大きな特性変更幅(リフ
ト制御量)を得る。 【解決手段】 1気筒4バルブエンジンの各吸気側カム
11の間に設けられる軸受22にて吸気側カムシャフト
10をシリンダヘッド9に回転可能にかつその軸線方向
に移動可能に支持する。吸気側カム11は立体カムであ
り、そのカム面11aのカムノーズ高さは、カムシャフ
ト10の軸線方向に連続的に変化する。軸受22を挟ん
で設けられる吸気側カム11に各々対応して開閉駆動さ
れる吸気側バルブ18は、そのバルブリフタ19A,1
9B側の間隔が開く方向に、各々鉛直軸Vに対してθB
の傾斜角を持って設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のバルブ
特性制御装置に係り、詳しくは内燃機関の吸・排気バル
ブを駆動するカムのカムプロフィールを同機関の運転条
件に応じて変更することでそれらバルブの開閉特性を制
御する内燃機関のバルブ特性制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のバルブ特性制御装置とし
ては、カムシャフトに低速用と高速用の異なるカムプロ
フィールを持つ2種類のカムを設け、エンジンの運転条
件に応じてそれらカムを切り換えることにより、吸気側
バルブあるいは排気側バルブの開閉タイミングやリフト
量を制御するようにした装置が知られている。このよう
なバルブ特性制御装置では、エンジンの低速時と高速時
とでそれぞれ専用のカムプロフィールを持ったカムを使
用して、それらバルブの最大リフト量を低速域では十分
に小さく、また高速域では十分に大きくするなどの制御
を行うことができるため、低速域であれ高速域であれ、
トルクや安定性の面で常に好適なエンジン特性を得るこ
とができる。
【0003】一方、例えば図7に示すように、いわゆる
1気筒4バルブエンジンにあっては、吸気側あるいは排
気側の2つのバルブ43に対応するカム40の各々をカ
ムノーズ高さがカムシャフト42の軸線方向に連続無段
階に変化する立体カムとし、シャフト移動機構41にて
カムシャフト42とともにそれらカム40を回転軸線方
向(図の左右方向)に変位させることによりバルブ43
の各々を駆動するカム面40aのカムノーズ高さを連続
無段階に変更するようにしたバルブ特性制御装置が提案
されている。このようなバルブ特性制御装置では、カム
ノーズ高さの最大値と最小値との差によりバルブ43の
リフト量を変化させることができる範囲(以下、リフト
制御量)が決定される。そして、バルブ43の最大リフ
ト量をエンジン低速域では小さく、またエンジン高速域
では大きくするようにカムシャフト42の軸線方向への
移動を制御することで、上述同様、低速域であれ高速域
であれ、トルクや安定性の面で常に好適なエンジン特性
を得ることができる。なお、同図7に示す装置におい
て、各々バルブ43とカム40との間にはバルブリフタ
49が設けられており、その上面に設けられたカムフォ
ロア45がカム面40aに添って揺動する構造となって
いる。カムフォロワ45の表面45aはカム面40aに
摺接する摺接面となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした1
気筒4バルブエンジンにあっては、各カム40の十分な
支持剛性を得るために、それらカム40間に同図7に示
す態様で軸受44を配設する必要がある。また、各バル
ブ43の配設間隔はエンジンの燃焼室のサイズに応じて
自ずと制限され、同配設間隔をむやみに広げることはで
きない。このため、同図7に示す各カム40の幅(以
下、カム幅)Wや同カム40がカムシャフト42の軸線
方向に移動可能な変位量(以下、カム変位量)Dも上記
軸受44との干渉やバルブ43の配設間隔により制限さ
れ、バルブ特性の変更幅、すなわち上記リフト制御量を
十分に確保できない実情にある。
【0005】なお、限られたカム幅Wやカム移動量Dの
中でより大きなリフト制御量を得る方法としては、カム
面40aのカムノーズを結ぶ線の回転軸線に対する傾斜
角θを大きくすることによりカムノーズ高さの最大値と
最小値との差を拡大することなどが考えられる。しか
し、カムノーズの傾斜角θを大きくすると、カムシャフ
ト42の移動(特に図中右方向への移動)に要する荷重
が大きくなり、上記シャフト移動機構41を大型化せざ
るを得なくなる。
【0006】また、他の方法としては、カム面40aに
摺接するカムフォロワ45の摺接面45aの幅Sを小さ
くすることによりカムフォロワ45が移動可能なカム面
40aの有効長さを拡大する方法なども考えられる。し
かし、こうしてカムフォロワ45の摺接面45aの幅S
を小さくした場合には、該摺接面45aに加わる面圧が
大きくなり、その結果カムフォロア45が摩耗しやすく
なるなどその耐久性が著しく低下することとなる。
【0007】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、1気筒につき複数
バルブからなる吸気側若しくは排気側バルブを備える内
燃機関のバルブ特性制御装置として、それらバルブのよ
り大きな特性変更幅(リフト制御量)を得ることにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、カムシャフトの軸方向に
カムプロフィールが変化する複数の立体カムによって1
気筒に設けられた複数のバルブをそれぞれ開閉駆動する
とともに、前記カムシャフトの軸方向への移動に基づい
てそれら複数のバルブの開閉特性を変更制御する内燃機
関のバルブ特性制御装置において、前記複数のバルブの
少なくとも2つは各対応する立体カムとの駆動連結部が
互いに離間する方向に傾斜配設されてなることをその要
旨とする。
【0009】同構成によれば、上記少なくとも2つのバ
ルブの内燃機関燃焼室側での配設間隔を広げることなく
それらバルブに各対応する立体カムの配設間隔を広げる
ことができるようになる。このため、カムシャフトのそ
れら立体カム間に軸受が設けられる場合であれ、余裕を
持って同カムのカム幅やカムシャフト軸方向への移動量
を拡大することができ、ひいてはそれら対応するバルブ
の開閉特性変更幅を拡大することができるようになる。
そして、こうしてバルブの開閉特性変更幅が拡大される
ことで、当該内燃機関の安定した運転に必要とされる空
気量あるいは残留ガスについて最適な制御が可能とな
る。
【0010】また、1気筒に設けられた複数(2つ)の
バルブが上記態様で傾斜配設されることにより、内燃機
関の燃焼室形状もペントルーフ形状から半球形状へと理
想的な形状に近づくこととなる。このため、燃焼効率の
更なる改善が図られるとともに、ノッキング等にも強く
なる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
内燃機関のバルブ特性制御装置において、前記少なくと
も2つのバルブに対応する各立体カムは、各異なるカム
プロフィールを有することをその要旨とする。
【0012】同構成によれば、上記各立体カムの各異な
るカムプロフィールを通じて、例えば低リフト時、各バ
ルブのリフト量差による吸気乱れ効果(タンブル強化)
を期待することができ、ひいては該吸気乱れ効果による
燃焼改善を期待することができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図4に従って説明する。図2は、車両用
エンジン(以下、エンジン)1に適用された本実施の形
態にかかるバルブ特性制御装置を示している。ここで
は、そのバルブ駆動方式としてDOHC(ダブルオーバ
ーヘッドカム)4バルブタイプのものを想定している。
【0014】はじめに、同図2を参照してエンジン1の
概要を説明する。エンジン1を構成するシリンダブロッ
ク2には複数のシリンダ3が設けられ、各シリンダ3に
はピストン4が配置されている。各ピストン4はクラン
クケース5に支持されるクランクシャフト6に対しそれ
ぞれコンロッド7にて連結されている。クランクシャフ
ト6にはクランクシャフトタイミングプーリ8が設けら
れている。
【0015】シリンダブロック2の上側に設けられるシ
リンダヘッド9には、吸気側カムシャフト10が複数の
軸受(図示せず)にて回転可能にかつその軸線方向に移
動可能に支持されている。該吸気側カムシャフト10に
は前記シリンダ3毎に2つの吸気側カム11が一体的に
設けられている。また、シリンダヘッド9には同じく複
数の軸受(図示せず)にて排気側カムシャフト12が回
転可能に支持されている。該排気側カムシャフト12に
はシリンダ3毎に2つの排気側カム13が一体的に設け
られている。
【0016】吸気側カムシャフト10にはカムシャフト
タイミングプーリ14及びシャフト移動機構15が一体
的に設けられている。また排気側カムシャフト12に
は、カムシャフトタイミングプーリ16が設けられてい
る。各カムシャフトタイミングプーリ14,16は前記
クランクシャフトタイミングプーリ8にタイミングベル
ト17で連結されている。そして、クランクシャフト6
が回転すると吸気側カムシャフト10及び排気側カムシ
ャフト12が回転駆動されるようになっている。
【0017】前記各シリンダ3には、吸気側バルブ18
が2個ずつ配設されている。なお、この2個の吸気側バ
ルブ18は、図1に示すように、互いにその軸上端部が
エンジン前後方向(図2の左右方向)に広がるように傾
斜して設けられている。すなわち、各吸気側バルブ18
は、図1に示す鉛直軸Vに対し傾斜角θB をもって傾斜
して設けられている。そして、この吸気側バルブ18
は、前記吸気側カム11に対しバルブリフタ19A,1
9Bを介してそれぞれ駆動連結されている。各バルブリ
フタ19A,19Bは、シリンダヘッド9に設けられる
図示しないリフタボア内に摺動可能に支持されている。
【0018】また、各シリンダ3には、排気側バルブ2
0が2個ずつ配設されている。各排気側バルブ20は、
前記排気側カム13に対しバルブリフタ21を介してそ
れぞれ駆動連結されている。各バルブリフタ21も、図
示しないリフタボア内に摺動可能に支持されている。
【0019】図1及び図3は、吸気側カムシャフト10
に連結される前記シャフト移動機構15と、同カムシャ
フト10に設けられた吸気側カム11、そしてこの吸気
側カム11にて開閉駆動される1シリンダ分の吸気側バ
ルブ18を示している。各吸気側カム11の間には、そ
れら各カム11の支持剛性を確保すべく軸受22が設け
られている。吸気側カムシャフト10がこの軸受22を
はじめとする複数の軸受を通じてシリンダヘッド9に対
し回転可能にかつその軸線方向に移動可能に支持されて
いることは上述した通りである。
【0020】吸気側カムシャフト10に設けられている
吸気側カム11は、図7に例示したような周知の立体カ
ムであり、そのカム面11aのカムノーズ高さは吸気側
カムシャフト10の軸線方向に連続無段階に変化する。
該吸気側カム11のカムノーズの傾斜角θ1は、図7に
示した従来の装置におけるカム40のカムノーズの傾斜
角θと同じ角度に形成されているとする。
【0021】また、バルブリフタ19A,19Bは、図
4に示すように(これらは同一の形状であり図4ではバ
ルブリフタ19Aのみを代表して示す)、円筒状に形成
され、その側面19aには案内部材23が設けられてい
る。案内部材23は、側面19aに形成される嵌合孔1
9bに圧入または溶接されることで同側面19aに接合
されている。この案内部材23は、当該バルブリフタ1
9Aをリフタボア内で回動不能にかつ中心軸線方向に摺
動可能に係止している。
【0022】バルブリフタ19Aの上面19cにはカム
フォロアホルダ24が一体的に形成され、同カムフォロ
アホルダ24にはカムフォロア25がその幅方向に揺動
可能に支持されている。なお、カムフォロアホルダ24
は、図4に示すように、上側面19cの中心部に設けら
れている。カムフォロア25の表面(摺接面)25aは
吸気側カム11のカム面11a(図1、図3)に摺接さ
れるようになり、カムフォロア25は同カム面11aに
添って揺動する。また、本実施の形態において、カムフ
ォロア25の幅S1(図1)は、図7に示した従来の装
置におけるカムフォロア45幅Sと同じ幅に形成されて
いるとする。
【0023】さて、本実施の形態では、図1あるいは図
3に示すように、軸受22を挟む一対の吸気側カム11
に対応する吸気側バルブ18が互いにその軸上端部がエ
ンジン前後方向(図2の左右方向)に広がるように傾斜
して配設されることにより、吸気側カム11のカム幅W
1が図7に示した従来の装置のカム40のカム幅Wより
も大きく形成されている。それとともに、大きく形成さ
れたカム幅W1に合わせて、カム変位量D1も従来の装
置におけるカム40のカム変位量Dよりも大きく確保さ
れている。つまり、本実施の形態では、吸気側カム11
は、カムノーズの傾斜角θ1が従来のカム40の傾斜角
θと同じままでも、カムノーズ高さの最大値と最小値と
の差は同従来のカム40のカムノーズ高さの最大値と最
小値との差よりも大きく設定されている。
【0024】一方、前記シャフト移動機構15は、図示
しない油圧回路を通じて吸気側カムシャフト10をその
軸線方向に連続無段階に変位させる周知の機構である。
すなわち、シャフト移動機構15は、図3に示すように
前記カムフォロワ25の摺接面25aがカム面11aの
最もカムノーズ高さの低い部分に摺接する位置と、図1
に示すように同摺接面25aがカム面11aの最もカム
ノーズ高さの高い部分に摺接する位置との間で、吸気側
カムシャフト10を連続無段階に変位させる。
【0025】次に、以上のように構成された内燃機関の
バルブ特性制御装置の作用について説明する。本実施の
形態では上述のように、軸受22を挟む一対の吸気側カ
ム11に対応する吸気側バルブ18は互いにその軸上端
部がエンジン前後方向(図2の左右方向)に広がるよう
に傾斜して設けられている。そのため、それらバルブ1
8のシリンダ(燃焼室)側での配設間隔を広げることな
く吸気側カム11の配設間隔を広げることができるよう
になり、同吸気側カム11のカムノーズの傾斜角θ1を
図7に示した従来の装置のカム40の傾斜角θと同じ角
度にしたままで、同カム40のカム幅Wよりもそのカム
幅W1を大きくとることができるようになっている。そ
して、このカム幅W1に合わせて同吸気側カム11のカ
ム変位量D1も従来の装置のカム変位量Dより大きく確
保でき、その結果カムノーズ高さの最大値と最小値との
差をより大きく設定することができるようになってい
る。このため、同吸気側カム11のカム面11aに従っ
て駆動される吸気側バルブ18のリフト制御量(開閉特
性変更幅)を従来の装置のリフト制御量よりも確実に大
きくすることができるようになる。そして、こうしてリ
フト制御量が拡大されることで、エンジン1の安定した
運転に必要とされる空気量についての最適な制御が可能
となる。
【0026】また、吸気側バルブ18が上記形態で傾斜
して設けられることにより、燃焼室形状をペントルーフ
形状から半球形状へと理想的な形状に近づけることがで
きる。そのため、燃焼が改善されるとともにノッキング
等にも強くなり、エンジン性能の更なる向上が図られる
ようにもなる。
【0027】なお、本実施の形態にあっては、カムノー
ズの傾斜角θ1が従来の装置と同じであるため、吸気側
カムシャフト10の特に図中右方向への移動に要する荷
重も従来の装置より大きくなることはなく、シャフト移
動機構15の大型化を招く懸念もない。
【0028】また、カムフォロア25の摺接面25aの
幅S1も従来の装置の同幅Sと同じであるため、吸気側
カム11から同摺接面25aに加わる面圧が従来の装置
より大きくなることはなく、その耐久性が従来の装置よ
り低下することもない。
【0029】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、次のような効果が得られるようになる。 ・吸気側バルブ18を傾斜して設けたことによりカム幅
W1及びカム変位量D1を大きくすることができ、ひい
ては吸気側バルブ18のリフト制御量(開閉特性変更
幅)を拡大することができる。その結果、エンジン1が
必要とする最適な空気量及び残留ガスの制御が可能とな
る。
【0030】・吸気側バルブ18が傾斜して設けられる
ことにより、燃焼室形状をペントルーフ形状から半球形
状へと理想的な形状に近づけることができる。そのた
め、燃焼が改善されるとともにノッキング等にも強くな
り、エンジン性能の更なる向上が図られる。
【0031】・これまでの吸気側バルブ18を単に傾斜
させて設けただけなので、カム及びバルブリフタ等全て
これまでとほぼ同一のものが使用できるという設計・製
造上の利点がある。
【0032】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、以下のように構成することもできる。 ・上記実施の形態では、カムフォロアホルダ24及びカ
ムフォロア25は、バルブリフタの上面19cの中心部
に設けられているが、これに限定されるものではない。
他に例えば、図5に示すように、各バルブリフタ19
A,19Bにおいて、各カムフォロアホルダ24及びカ
ムフォロア25を軸受22から離間する側にそれぞれオ
フセットして配設するようにしてもよい。このような配
設により、カム幅W及びカム変位量Dを更に拡大するこ
とができる。
【0033】・上記実施の形態では、軸受22を挟む一
対の吸気側カム11において、そのカムノーズの傾斜角
θ1を等しく構成したがこれに限定されるものではな
い。他に例えば、図6に示すように、同図において軸受
22の左に位置する吸気側カム11のカムノーズ傾斜角
θL を、同軸受22の右に位置する吸気側カム11のカ
ムノーズ傾斜角θR より大きく構成してもよい。このよ
うに構成するのは、吸気側バルブ18の傾斜角θB の関
係で、左右吸気側カム11の各バルブリフタ19A,1
9Bに対するテーパ度が異なるからである。また、この
ように左右の吸気側カム11のカムノーズ傾斜角を異な
らせることで、低リフト時、左右の吸気側バルブ18の
リフト差による吸気乱れ効果(タンブル強化)を期待で
きるようにもなり、燃焼効率の更なる改善を図ることが
可能となる。
【0034】・上記実施の形態では、各吸気側バルブ1
8は、各々等しい傾斜角θB をもって鉛直軸Vに対し傾
斜して設けられているがこれに限定されるものではな
い。例えば軸受22の左側に位置する吸気側バルブ18
の傾斜角θB を、同軸受22の右側に位置する吸気側バ
ルブ18の傾斜角θB より小さくなるように構成しても
よい。
【0035】・上記実施の形態では、吸気側カム11を
吸気側カムシャフト10に一体的に設け、同吸気側カム
シャフト10とともに吸気側カム11をその軸線方向に
変位させる構成とした。これに対し、、吸気側カムシャ
フト10は移動させず、吸気側カム11のみを同方向に
変位させる構成としてもよい。この場合においても、上
記実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0036】・同バルブ特性制御装置を吸気側のバルブ
に限らず、排気側のバルブ、あるいは両方のバルブに適
用してもよい。 ・1気筒につき4バルブ以外のバルブ数のエンジン、例
えば、1気筒につき6バルブ,8バルブ等のバルブ数の
エンジンに適用してもよい。
【0037】その他、前記実施の形態から把握できる請
求項以外の技術的思想について、以下にその効果ととも
に記載する。 (1) 請求項1又は2に記載の内燃機関のバルブ特性
制御装置において、前記少なくとも2つのバルブはその
各対応する立体カムとの駆動連結部にカムフォロアを有
するバルブリフタを備え、各カムフォロアは更に互いが
離間する方向にオフセットされて各バルブリフタに配設
されていることを特徴とする内燃機関のバルブ特性制御
装置。
【0038】この構成によれば、カム幅W及びカム変位
量Dを更に拡大することができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、カムシ
ャフトの立体カム間に軸受が設けられる場合であれ、余
裕を持って同カムのカム幅やカムシャフト軸方向への移
動量を拡大することができ、ひいてはそれら対応するバ
ルブの開閉特性変更幅を拡大することができるようにな
る。そして、バルブの開閉特性変更幅が拡大されること
で、当該内燃機関の安定した運転に必要とされる空気量
あるいは残留ガスについて最適な制御が可能となる。
【0040】また、内燃機関の燃焼室形状もペントルー
フ形状から半球形状へと理想的な形状に近づくこととな
る。このため、燃焼効率の更なる改善が図られるととも
に、ノッキング等にも強くなる。
【0041】請求項2に記載の発明によれば、立体カム
の各異なるカムプロフィールを通じて少なくとも、例え
ば低リフト時、各バルブのリフト量差による吸気乱れ効
果(タンブル強化)を期待することができ、ひいては該
吸気乱れ効果による燃焼改善を期待することができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のバルブ特性制御装置の一実施の形態
を示す断面略図。
【図2】同実施の形態のバルブ特性制御装置を備えたエ
ンジンを示す斜視図。
【図3】同実施の形態のバルブ特性制御装置の他の作動
位置例を示す断面略図。
【図4】バルブリフタの構造を示す斜視図。
【図5】バルブリフタの他の例を示す平面図。
【図6】この発明のバルブ特性制御装置の他の実施の形
態を示す断面略図。
【図7】従来のバルブ特性制御装置例を示す断面略図。
【符号の説明】
9…シリンダヘッド、10…吸気側カムシャフト、11
…吸気側カム、11a…カム面、15…シャフト移動機
構、18…吸気側バルブ、19A,19B…バルブリフ
タ、22…軸受、25…カムフォロア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井殿 則幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カムシャフトの軸方向にカムプロフィール
    が変化する複数の立体カムによって1気筒に設けられた
    複数のバルブをそれぞれ開閉駆動するとともに、前記カ
    ムシャフトの軸方向への移動に基づいてそれら複数のバ
    ルブの開閉特性を変更制御する内燃機関のバルブ特性制
    御装置において、 前記複数のバルブの少なくとも2つは各対応する立体カ
    ムとの駆動連結部が互いに離間する方向に傾斜配設され
    てなることを特徴とする内燃機関のバルブ特性制御装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の内燃機関のバルブ特性制御
    装置において、 前記少なくとも2つのバルブに対応する各立体カムは、
    各異なるカムプロフィールを有することを特徴とする内
    燃機関のバルブ特性制御装置。
JP7548797A 1997-03-27 1997-03-27 内燃機関のバルブ特性制御装置 Pending JPH10266819A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7548797A JPH10266819A (ja) 1997-03-27 1997-03-27 内燃機関のバルブ特性制御装置
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