JPH10121926A - 内燃機関におけるバルブリフタ支持構造 - Google Patents

内燃機関におけるバルブリフタ支持構造

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JPH10121926A
JPH10121926A JP8282405A JP28240596A JPH10121926A JP H10121926 A JPH10121926 A JP H10121926A JP 8282405 A JP8282405 A JP 8282405A JP 28240596 A JP28240596 A JP 28240596A JP H10121926 A JPH10121926 A JP H10121926A
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JP
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valve
lifter
cam
valve lifter
bore
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JP8282405A
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Inventor
Tadao Hasegawa
忠男 長谷川
Atsushi Sugimoto
淳 杉本
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L2307/00Preventing the rotation of tappets

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  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダヘッドの大型化、バルブ駆動装置の
可動部の質量の増大、及び、バルブリフタの摺動性の低
下を招くことなくリフタボア内における回動を規制す
る。 【解決手段】 吸気側バルブ18はリフタボア22内に
支持したバルブリフタ19を介して吸気側カム11に駆
動連結する。バルブリフタ19の上側面19cにはカム
フォロワ27をカム面11aに従って揺動可能に支持す
る。バルブリフタ22の内周面22aには吸気側バルブ
18の駆動方向に延びる係合溝23を設け、バルブリフ
タ19の外周面19aには同係合溝23に係合する凸状
係合部24を設ける。係合溝23と凸状係合部24との
係合によりカムフォロワ27の揺動方向を吸気側カムシ
ャフト10の回転軸線方向に位置決めする。このとき、
係合溝23及び凸状係合部24は、吸気側カムシャフト
10の回転軸線方向にある一方の側部と、同方向に直交
する方向にある一方の側部との中間位置に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関における
バルブリフタ支持構造に係り、詳しくはバルブを駆動す
るカム面のカムプロフィールを立体カムを用いて変更す
るバルブ駆動装置を備えた内燃機関におけるバルブリフ
タ支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用エンジンのバルブ駆動装
置には、バルブ直動式のDOHCが広く採用されてい
る。このバルブ駆動装置では、バルブがバルブリフタを
介してカムのカム面に摺接されている。バルブリフタ
は、シリンダヘッドに形成されるリフタボア内にバルブ
の駆動方向に摺動可能に支持されている。
【0003】このとき、バルブリフタとバルブボアとの
間に作用する摩擦力が大きいと、バルブリフタの摺動性
が低下する。その結果、バルブ駆動装置の可動部の応答
性及び最大速度が低下して、エンジンの応答性及び最高
回転数が悪化する。又、摩耗が促進され、エンジンの耐
久性が低下する。このため、一般的にバルブリフタは摩
擦面積ができるだけ小さくなるように円筒状に形成され
ている。このように円筒状に形成されるバルブリフタは
バルブボア内で回動可能になる。
【0004】ところで、近年、バルブの開閉タイミング
あるいはリフト量をエンジンの運転状態に応じて変更
し、エンジンの特性をそのときの運転状態に対して最適
に制御するための可変バルブタイミング駆動装置が種々
提案されている。
【0005】例えば、図6に一部を示す可変バルブタイ
ミング駆動装置40は、カム41をそのカムプロフィー
ルが回転軸線方向に変化する立体カムとし、カムシャフ
ト42を駆動して同カム41をその回転軸線方向に変位
させる。このカム41の変位によりバルブ43を駆動す
るカム面41aのカムプロフィールを変化させる。そし
て、エンジンの運転状態に応じて決定されるカムプロフ
ィールでバルブ43を駆動することにより、バルブ43
の開閉タイミングあるいはリフト量はそのときの運転状
態に応じた最適な制御量として使用される。
【0006】このような立体カムでバルブ43を駆動す
るときには、カム41の回転に伴って回転軸線方向の傾
斜角が変化するカム面41aに追従するカムフォロワ4
5をバルブリフタ44の上側面に設けている。例えば、
カムフォロワ45は、図6に示すように、断面が半円状
の柱状に形成され、バルブリフタ44の上側面に設けら
れるカムフォロワホルダ46にてその幅方向に揺動可能
に支持されている。従って、このカムフォロワ45はカ
ム41に対してその回転軸線方向に揺動するように形成
されている。
【0007】又、カムフォロワホルダ46にはリフタボ
アの近くに設けられるガイドピン47のガイド溝48に
係合するピン49が設けられている。これは、バルブリ
フタ44を駆動するにあたってカムフォロワホルダ46
のピン49をガイド溝48に従って上下動させるととも
に、カムフォロワ45をバルブ43と連れ回りさせない
ようにして、そのカムフォロワ45の揺動方向を常にカ
ム41の回転軸線方向に保持させるためである。
【0008】しかしながら、このようにシリンダヘッド
にガイドピン47を設けるとともにカムフォロワホルダ
46にピン49を設ける構造では、ガイドピン47、ピ
ン49及び同ピン49を支持するカムフォロワホルダ4
6の強度を十分なものとするために同各部品を大型化し
なければならない。従って、バルブ駆動装置40の可動
部の質量が大きくなり、エンジンの応答性及び最大回転
数が低下する問題がある。又、大型化したカムフォロワ
ホルダ46及びガイドピン49をシリンダヘッド内に設
けなければならないため、シリンダヘッドが大型化する
問題がある。
【0009】このような問題を解消するため、図7に示
すバルブリフタ50は、その外周面50aに係合溝51
が設けられ、この係合溝51がバルブボアの内周面に設
けた図示しない凸状係合部に係合するように構成されて
いる。すなわち、このバルブリフタ50では、バルブリ
フタ50自体のリフタボア内における回動を規制するこ
とにより、同バルブリフタ50に一体的に設けられるカ
ムフォロワホルダ52を図示しないカムに対して位置決
めする。そして、同カムフォロワホルダ52に支持する
カムフォロワ52を同カムの回転軸線方向に揺動させる
ようにしている。
【0010】このようなバルブリフタ50によれば、リ
フタボアの外側にバルブリフタ50の回動を規制する部
材を設ける必要がないため、シリンダヘッドの大型化を
招くことはない。又、可動部に余分な部品を設ける必要
がないため、同可動部の質量が増大することもない。さ
らに、カムフォロワホルダ52をバルブリフタ50に一
体的に設けることができるため、可動部が軽量化され
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バルブ
リフタ50の外周面50aに係合溝53を設け、リフタ
ボアの内周面に凸状係合部を設けると、バルブリフタ5
0とリフタボアとの間の摺動性が低下し、又、摩耗が早
くなる問題がある。
【0012】すなわち、一般的に、バルブリフタとリフ
タボアとの間には、同バルブリフタの中心からカムシャ
フトの回転軸線方向に直交する方向にある両側部におい
てカムの回転によるバルブコック、すなわち、バルブリ
フタのリフタボア内周面に対する当たり運動が発生す
る。このため、同両側部におけるバルブリフタ及びリフ
タボアの面圧が他の部分の面圧よりも高くなることが知
られている。
【0013】これに加えて、上記のように立体カムにて
駆動されるバルブリフタ44,50では、カムシャフト
42の回転軸線に対して傾斜したカム面41aを有する
カム41にてバルブリフタ44,50が駆動されるた
め、上記のようにカムシャフト42の回転軸線方向に直
交する方向にある両側部に加えて、バルブリフタ44,
50の中心から同カムシャフト42の回転軸線方向にあ
る両側部における面圧も大きくなることが分かってい
る。
【0014】従って、上記バルブリフタ50のように、
カムシャフトの回転軸線方向にある側面に係合溝53を
設けると、その側面における受圧面積を十分に確保する
ことができなくなる。その結果、その側面における面圧
が一層高くなるため、バルブリフタ50のリフタボア内
における摺動性が低下し、又、バルブリフタ50及びリ
フタボアの摩耗が速くなる。従って、エンジンの応答性
及び最高回転数が低下し、又、耐久性が低下する。
【0015】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、立体カムを回転軸線
方向に変位させることによりバルブリフタを介して駆動
するバルブの開閉タイミングあるいはリフト量を制御す
るバルブ駆動装置を備えた内燃機関におけるバルブリフ
タ支持構造において、シリンダヘッドの大型化、バルブ
駆動装置の可動部の質量の増大、及び、バルブリフタの
摺動性の低下を招くことなくバルブリフタのリフタボア
内における回動を規制することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、シリンダヘッドに支持さ
れバルブを駆動するカムシャフトに対して回転不能に支
持され、カム面のカムプロフィールがその回転軸線方向
に変化するように形成されるカムと、前記シリンダヘッ
ドに形成されるリフタボアと、前記カムにて駆動され、
バルブの駆動方向に摺動可能に前記リフタボアにて支持
されるとともに、前記カム面に摺接するカムフォロワを
同カム面に従って揺動可能に支持するバルブリフタと、
前記カムを前記回転軸線方向に変位させるカム変位手段
と、前記リフタボアの内周面に設けた第1係合部と、前
記バルブリフタの外周面に設けられ、前記第1の係合部
に係合し、同バルブリフタを前記リフタボア内で回動不
能にかつ前記バルブの駆動方向に移動可能に係止する第
2係合部とを備え、前記第1係合部と第2係合部との係
合により、前記カムフォロワの揺動方向を前記カムシャ
フトの回転軸線方向に位置決めした内燃機関におけるバ
ルブリフタ支持構造において、前記第1及び第2係合部
は、リフタボアの内周面及びバルブリフタの外周面にお
いて同リフタボア及びバルブリフタの中心から前記カム
シャフトの回転軸線方向にある一方の側部、及び、同回
転軸線方向に直交する方向にある一方の側部との間に設
けた。
【0017】請求項1に記載の発明によれば、シリンダ
ヘッドに対して支持されるカムシャフトが回転駆動され
ると、同カムシャフトに支持されるカムが回転する。カ
ムのカム面には、バルブリフタの上側面においてカム面
に従って揺動可能に支持されるカムフォロワが摺接す
る。そして、リフタボア内でバルブの駆動方向に摺動可
能に支持されるバルブリフタがカム面に従ってバルブを
駆動する。カム変位手段がカムを回転軸線方向に変位さ
せると、カムフォロワが摺接するカム面のカムプロフィ
ールが変化する。このため、バルブの開閉タイミングあ
るいは最大リフト量が変化する。
【0018】ここで、リフタボアの内周面に設けられる
第1係合部がバルブリフタの外周面に設けられる第2係
合部に係合することにより、バルブリフタのリフタボア
内での回動が規制されカムフォロワの揺動方向がカムシ
ャフトの回転軸線方向に位置決めされる。このとき、バ
ルブリフタの外周面とリフタボアの内周面との間の面圧
は、カムの回転により、バルブリフタの中心からカムシ
ャフトの回転軸線方向に直交する方向にある両側部が高
くなる。又、同回転軸線方向に対して傾斜したカム面か
らの力により、同じくカムシャフトの回転軸線方向にあ
る両側部が高くなる。ここで、第1係合部及び第2係合
部が、リフタボア及びバルブリフタにおいてその中心か
らカムシャフトの回転軸線方向にある一方の側部、及
び、同方向に直交する方向にある一方の側部との間の位
置に設けられるため、同各両側部における受圧面積が十
分に確保される。このため、同各両側部における面圧が
過度に高くならない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図5に従って説明する。図2は、車両用
エンジン(以下、エンジン)1のバルブ駆動機構を示し
ている。エンジン1を構成するシリンダブロック2には
複数のシリンダ3が設けられ、各シリンダ3にはピスト
ン4が配置されている。各ピストン4はクランクケース
5に支持されるクランクシャフト6に対しそれぞれコン
ロッド7にて連結されている。クランクシャフト6には
クランクシャフトタイミングプーリ8が固着されてい
る。
【0020】シリンダブロック2の上側に設けられるシ
リンダヘッド9には、カムシャフトとしての吸気側カム
シャフト10が図示しない複数のジャーナル軸受にて回
転可能にかつ回転軸線方向に移動可能に支持されてい
る。該吸気側カムシャフト10には前記各シリンダ3毎
に2個ずつのカムとしての吸気側カム11が一体的に設
けられている。一方、シリンダヘッド9には同じく複数
のジャーナル軸受にて排気側カムシャフト12が回転可
能に支持されている。該排気側カムシャフト12には各
シリンダ3毎に2個ずつの排気側カム13が一体的に設
けられている。
【0021】吸気側カムシャフト10の端部にはカムシ
ャフトタイミングプーリ14及びカム変位手段としての
シャフト駆動機構15が一体的に設けられている。排気
側カムシャフト12には、カムシャフトタイミングプー
リ16が固着されている。各カムシャフトタイミングプ
ーリ14,16は前記クランクシャフトタイミングプー
リ8にタイミングベルト17で連結されている。そし
て、クランクシャフト6の回転により、吸気側カムシャ
フト10及び排気側カムシャフト12が回転駆動され
る。
【0022】前記シャフト駆動機構15は公知の機構で
あり、図示しない油圧回路にて駆動され吸気側カムシャ
フト10をシリンダヘッド9に対してその回転軸線方向
に移動させることにより吸気側カム10を同回転軸線方
向に変位させる。
【0023】前記各シリンダ3には、バルブとしての吸
気側バルブ18が2個ずつ配設されている。該吸気側バ
ルブ18は、バルブリフタ19を介して前記吸気側カム
11のカム面11aに当接されている。又、各シリンダ
3には、排気側バルブ20が2個ずつ配設されている。
該排気側バルブ20は、バルブリフタ21を介して前記
排気側カム13のカム面に当接されている。
【0024】図1及び図3は、1つの吸気側バルブ18
を含むバルブ駆動機構の一部を示している。前記バルブ
リフタ19は、シリンダヘッド9に形成される円筒状の
リフタボア22の内部において吸気側バルブ18の駆動
方向に摺動可能に支持されている。図3及び図4に示す
ように、リフタボア22の内周面22aにおいて、同リ
フタボア22の中心から前記吸気側カムシャフト10の
回転軸線方向にある一方の側部と、同じく同方向に直交
する方向にある一方の側部との中間位置にある側部に
は、吸気側バルブ18の駆動方向に延びる第1係合部と
しての係合溝23が形成されている。
【0025】図1に示すように、バルブリフタ19は円
筒状に形成されている。バルブリフタ19の外周面19
aには、前記係合溝23に係合して同バルブリフタ19
をリフタボア22の内部で回動不能にかつ吸気側バルブ
18の駆動方向に摺動可能に支持する第2係合部として
の凸状係合部24が設けられている。尚、図5に示すよ
うに、前記凸状係合部24は、バルブリフタ19の外周
面19aに設けた凹部19bに係合片25を圧入又は溶
接することにより形成されている。つまり、バルブリフ
タ19は、リフタボア22内で回動不能にかつ吸気側バ
ルブ18の駆動方向に移動可能に支持されている。
【0026】又、バルブリフタ19の上側面19cに
は、カムフォロワホルダ26が同バルブリフタ19に一
体的に形成されている。同カムフォロワホルダ26は断
面円弧状に形成された凹部であって、その凹部に断面半
円の柱状に形成されるカムフォロワ27がその幅方向に
揺動可能に支持されている。カムフォロワ27の上側面
27aは吸気側カム11のカム面11aに摺接され、同
カムフォロア27は同カム面11aに従って揺動する。
このとき、カムフォロワ27は、その揺動方向が吸気側
カムシャフト10の回転軸線方向、すなわち、吸気側カ
ム11の回転軸線方向に一致するように配置されてい
る。
【0027】以上のように構成されたバルブ駆動機構を
備えたエンジン1では、シャフト駆動機構15にて吸気
側カムシャフト10が回転軸線方向に変位すると、吸気
側バルブ18を駆動する吸気側カム11のカム面11a
のカムプロフィールが変化する。その結果、吸気側バル
ブ18の開閉タイミングあるいはリフト量が変更され
る。
【0028】次に、以上のように構成された内燃機関に
おけるバルブリフタ支持構造の効果を記載する。 (a) リフタボア22の内周面22bにおいて、吸気
側カムシャフト10の回転軸線方向にある両側部の一方
と、同方向に直交する方向にある両側部の一方との中間
位置にある側部に係合溝23を設けた。一方、バルブリ
フタ19の外周面19aには、カムフォロワ27の揺動
方向が吸気側カムシャフト10の回転軸線方向に一致す
る状態で前記係合溝23に係合して、同バルブリフタ1
9をリフタボア22内で回動不能にかつ吸気側バルブ1
8の駆動方向に摺動可能とする凸状係合部24を設け
た。
【0029】すなわち、リフタボア22の内周面22a
及びバルブリフタ19の外周面19aにおいて、吸気側
カムシャフト10の回転軸線方向にあって面圧が高くな
る両側部、及び、同方向に直交する方向にあって同様に
面圧が高くなる両側部には前記凸状係合部24及び係合
溝23が設けられない。このため、同各側部における受
圧面積が減少しないので、同各側部における面圧が過度
に高くなることがない。
【0030】又、本実施の形態では、リフタボア22の
内周面22aに係合溝23を設け、バルブリフタ19の
外周面19aに同係合溝23に係合する凸状係合部24
を設けるだけであるため、図6に示す従来例のように、
バルブ駆動装置の可動部の質量を増大させたり、シリン
ダヘッド9を大型化する必要がない。従って、シリンダ
ヘッド9の大型化、バルブ駆動装置の可動部の質量の増
大、及び、バルブリフタ19の摺動性の低下を招くこと
なくバルブリフタ19のリフタボア22内における回動
を規制することができる。
【0031】(b) バルブリフタ19の外周面19a
に設けた凹部19bに係合片25を圧入または溶接して
凸状係合部24を形成するようにしたので、凸状係合部
24を容易に形成することができる。
【0032】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、以下のように構成することもできる。 (1) 上記実施の形態では、吸気側カム11を吸気側
カムシャフト10に一体的に設け、同吸気側カムシャフ
ト10をその回転軸線方向に変位させるようにしたバル
ブ駆動装置を備えたエンジン1に実施した。これを、吸
気側カムシャフト10は回転軸線方向に移動させず、吸
気側カム11のみを同方向に変位させる方式のバルブ駆
動装置を備えたエンジンに実施してもよい。この場合に
おいても、上記効果を得ることができる。
【0033】(2) バルブリフタ19の外周面19a
に係合溝を設け、リフタボア22の内周面22aに同係
合溝に係合する凸状係合部を設けてもよい。この場合に
は、上記実施の形態の効果に加えて、バルブリフタ19
の体積が減少するためその質量を軽減することができ
る。
【0034】(3) 吸気側のバルブ駆動機構に限ら
ず、排気側のバルブ駆動機構、あるいは、両方のバルブ
駆動機構に実施してもよい。いずれの側であっても、上
記効果を得ることができる。
【0035】(4) 1シリンダ当たりの吸気側バルブ
18あるいは排気側バルブ20の数は、2個に限らず、
1個、3個等であってもよい。この場合、バルブ18,
20の数が多くなるほど上記効果が大きくなる。
【0036】前記実施の形態から把握できる請求項以外
の技術的思想について、以下にその効果とともに記載す
る。 (1) カムフォロワ27を一方向に揺動可能に支持す
るためのカムフォロワホルダ26を上側面19cに備
え、リフタボア22の内周面22aに設けられる第1の
係合部23に係合し、同リフタボア22内での回動を規
制しバルブ18の駆動方向の摺動を許容する第2の係合
部24を外周面19aに備えたバルブリフタであって、
前記第2の係合部24は、前記カムフォロワ27の揺動
方向にある一方の側部と、同揺動方向に直交する方向に
ある一方の側部との間の位置に設ける。このような構成
によれば、リフタボア22との間における面圧が相対的
に低い側部に第1及び第2係合部23,24を設けるこ
とができる。
【0037】(2) 請求項1に記載の内燃機関におけ
るバルブリフタ支持構造を備えたエンジン1。このよう
な構成によれば、シリンダヘッド9の大型化を招かず、
応答性及び最高回転数を低下させず、又、耐久性の低下
を招くことなくバルブリフタ19の回動を規制すること
ができる。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、立体カムを回転軸線方向に変位させるこ
とによりバルブリフタを介して駆動するバルブの開閉タ
イミングあるいはリフト量を制御するバルブ駆動装置を
備えた内燃機関におけるバルブリフタ支持構造におい
て、シリンダヘッドの大型化、バルブ駆動装置の可動部
の質量の増大、及び、バルブリフタの摺動性の低下を招
くことなくバルブリフタのリフタボア内における回動を
規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 バルブ駆動装置のバルブリフタを示す要部斜
視図。
【図2】 バルブ駆動装置を備えたエンジンを示す斜視
図。
【図3】 バルブ駆動装置のリフタボアを示す要部斜視
図。
【図4】 バルブリフタの平面図。
【図5】 同じく斜視図。
【図6】 従来例のバルブ駆動装置のバルブリフタを示
す要部分解斜視図。
【図7】 バルブリフタを示す分解斜視図。
【符号の簡単な説明】
9…シリンダヘッド、10…カムシャフトとしての吸気
側カムシャフト、11…カムとしての吸気側カム、11
a…カム面、15…カム変位手段としてのシャフト駆動
機構、18…バルブとしての吸気側バルブ、19…バル
ブリフタ、19a…外周面、19c…上側面、22…リ
フタボア、22a…内周面、23…第1係合部としての
係合溝、24…第2係合部としての凸状係合部、27…
カムフォロア。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドに支持されバルブを駆動
    するカムシャフトに対して回転不能に支持され、カム面
    のカムプロフィールがその回転軸線方向に変化するよう
    に形成されるカムと、 前記シリンダヘッドに形成されるリフタボアと、 前記カムにて駆動され、前記バルブの駆動方向に摺動可
    能に前記リフタボアにて支持されるとともに、前記カム
    面に摺接するカムフォロワを同カム面に従って揺動可能
    に支持するバルブリフタと、 前記カムを前記回転軸線方向に変位させるカム変位手段
    と、 前記リフタボアの内周面に設けた第1係合部と、 前記バルブリフタの外周面に設けられ、前記第1係合部
    に係合し、同バルブリフタを前記リフタボア内で回動不
    能にかつ前記バルブの駆動方向に移動可能に係止する第
    2係合部とを備え、 前記第1係合部と第2係合部との係合により、前記カム
    フォロワの揺動方向を前記カムシャフトの回転軸線方向
    に位置決めした内燃機関におけるバルブリフタ支持構造
    において、 前記第1及び第2係合部は、リフタボアの内周面及びバ
    ルブリフタの外周面において同リフタボア及びバルブリ
    フタの中心から前記カムシャフトの回転軸線方向にある
    一方の側部、及び、同回転軸線方向に直交する方向にあ
    る一方の側部との間にある位置に設けた内燃機関におけ
    るバルブリフタ支持構造。
JP8282405A 1996-10-24 1996-10-24 内燃機関におけるバルブリフタ支持構造 Pending JPH10121926A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006528296A (ja) * 2003-07-21 2006-12-14 バイエリッシェ モートーレン ウエルケ アクチエンゲゼルシャフト バルブタペット装置、特に、湾曲したカム従動面を有し且つ回り止めされたバケットタペット
CN104769239A (zh) * 2012-11-07 2015-07-08 舍弗勒技术股份两合公司 凸轮随动器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006528296A (ja) * 2003-07-21 2006-12-14 バイエリッシェ モートーレン ウエルケ アクチエンゲゼルシャフト バルブタペット装置、特に、湾曲したカム従動面を有し且つ回り止めされたバケットタペット
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