JP2553101Y2 - カムシャフト支持構造 - Google Patents

カムシャフト支持構造

Info

Publication number
JP2553101Y2
JP2553101Y2 JP6361591U JP6361591U JP2553101Y2 JP 2553101 Y2 JP2553101 Y2 JP 2553101Y2 JP 6361591 U JP6361591 U JP 6361591U JP 6361591 U JP6361591 U JP 6361591U JP 2553101 Y2 JP2553101 Y2 JP 2553101Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camshaft
valve
camshafts
cylinder head
bracket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6361591U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0517103U (ja
Inventor
末喜 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP6361591U priority Critical patent/JP2553101Y2/ja
Publication of JPH0517103U publication Critical patent/JPH0517103U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2553101Y2 publication Critical patent/JP2553101Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、動弁機構のカムシャフ
トをシリンダヘッドに組み込むためのカムシャフト支持
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、高回転・高出力を得るための動
弁機構として、シリンダヘッドの上部に二本のカムシャ
フトを備えたもの(DOHC)が知られている。
【0003】図4に示すように、従来この種の動弁機構
は、インレットポート1及びエキゾーストポート2のシ
リンダ側開口端に係合するインレットバルブ3及びエキ
ゾーストバルブ4と、これらバルブ3,4をリフトさせ
るためのカムシャフト5,6とを備えて構成され、カム
シャフト5,6が回転駆動力を与えられて回転すること
で、そのカム部7,8がバルブ3,4を押し下げ、適宜
開弁させるようになっている。
【0004】またカムシャフト5,6は、その軸位置に
端面(接合面)を配したカムシャフトブラケット(カム
シャフトベアリングキャップ)9により軸受けされて、
ボルト10の締結によりシリンダヘッド11に組み込ま
れている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところでディーゼルエ
ンジンにおいても出力向上のため、吸入効率を高め、さ
らに動弁機構の質量を減らし高回転を引き出す手段とし
て、マルチバルブ化(三弁〜四弁)が多くなってきてい
る。そのバルブの駆動方式としては、OHCをベースと
して考えた場合、図4に示したようなダイレクトアタッ
ク方式の他、ロッカーアーム方式、ピボット方式などが
あるが、このなかでは最も機構がシンプルでコスト的に
も安いダイレクトアタック方式が望ましい。
【0006】しかしながらIDI(渦流室式)のディー
ゼルエンジンの場合は、各気筒毎に、渦流室を形成する
ホットプラグとインレットバルブ及びエキゾーストバル
ブとが、ヘッド下面に対し垂直に配置されるようになっ
ている。このため、各バルブをリフトさせるための二本
のカムシャフトが、シリンダの上方において互いに近接
して並行に設けられることになる。ヘッド下面の耐久性
(熱負荷)上、バルブ間及びバルブとホットプラグ間の
寸法(肉厚)を確保する必要があり、バルブの配置、本
数も限界があってマルチバルブ化はボアサイズにより左
右される。すなわち比較的小さいボアサイズでバルブを
配置すると、二本のカムシャフト間が狭いために、一方
のカムシャフトのカム部と他方のカムシャフトのステム
部とが干渉してしまうという問題が生ずる。これを避け
るためにカムシャフト間の寸法を広くすると、バルブサ
イズが小さくなって、マルチバルブ化のメリットが失わ
れてしまう。さらにカムシャフト間の寸法を確保出来な
いときは、SOHCとして、コスト的に高く部品点数の
多いロッカーアーム方式やピボット方式に変更せざるを
得なくなる。
【0007】そこでこの課題を解決するに、一方のカム
シャフトの軸位置を他方のカムシャフトよりも高くし
て、軸間の高さ方向に所定の段差が生じるようにカムシ
ャフトを配置することが考えられる。このようにすれば
カムシャフト間に所定のクリアランスSが確保され、所
望のバルブサイズ及びボア径を以て、DOHC,ダイレ
クトアタック方式の動弁機構が実現される。
【0008】ただし二本のカムシャフトを軸位置が高さ
方向で異なるように配置した場合、その支持構造をどの
ように構成するかが難題である。例えば図5に示すよう
に、カムシャフトブラケット21の接合面22を傾斜さ
せてシリンダヘッド23に組み込むようにすると、シリ
ンダヘッド23の全高(上端面24)が従来(下位のカ
ムシャフトの軸位置25)よりも高くなってしまう。ま
た位置決め用のダウエル孔26の位置が統一できないた
めに、部品加工が困難になるという問題がある。これを
避けるために、図6に示すように、ボルト孔27を接合
面に対して垂直になるようにカムシャフトブラケット2
8を形成すると、カッター幅29によりシリンダヘッド
30の全幅が広くなってしまい、全高を抑えることもで
きない。
【0009】そこで本考案は、上記事情に鑑み、段違い
のカムシャフトをシリンダヘッドに組み込む際に、シリ
ンダヘッドの全高等に変更がないカムシャフト支持構造
を提供すべく創案されたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、軸位置が高さ
方向で異なるように配置された二本のカムシャフトのジ
ャーナル部にカムシャフトブラケットを設け、これを上
位側のカムシャフトの軸位置で分割してこのカムシャフ
トを一体的に保持し、下位のカムシャフトと共にシリン
ダヘッドに組み付けたものである。
【0011】
【作用】上記構成によって、カムシャフトブラケット
は、下位のカムシャフトの軸位置を接合面として、二本
のカムシャフトをシリンダヘッドに組み込む。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に従って説
明する。
【0013】図1及び図2は、本考案に係わるカムシャ
フト支持構造の一実施例を示したものであり、DOHC
三バルブに適用した場合において示している。
【0014】まず動弁機構の全体の構成を説明する。こ
の動弁機構は、鉛直に並設された二個のインレットバル
ブ31及び一個のエキゾーストバルブ32をそれぞれリ
フトさせるための二本のカムシャフト33,34が水平
に且つ並行に設けられ、これらカムシャフト33,34
の軸間高さに所定の段差Hが生じるように配置されて構
成されている。
【0015】バルブ31,32は、下端に設けられた弁
体35,36と、弁体35,36に接続した弁軸37,
38とで成り、弁軸37,38の昇降に伴って、弁体3
5,36がインレットポート39及びエキゾーストポー
ト40の開口端に設けられたバルブシートインサート4
1,42に着脱されることで、各々のポート39,40
を開閉するようになっている。弁軸37,38は、シリ
ンダヘッド43内に上下方向に移動自在に保持され、そ
の頭部がタペット44を介してカムシャフト33,34
に係合するようになっていると共に、弁軸37,38を
上方(閉弁方向)に付勢するバルブスプリング45が設
けられている。バルブスプリング45は、弁軸37,3
8に取り付けられたアッパースプリングシート46とシ
リンダヘッド43のスプリング支持部との間に張設され
ている。
【0016】カムシャフト33,34は、それぞれステ
ム部47,48と、所定のバルブリフト量となるカム部
49,50とで成り、図1に示したようにエキゾースト
バルブ32用のカムシャフト34のステム部48が延出
されて、クランクプーリーよりタイミングベルト(図示
せず)を介して駆動されるタイミングプーリ51に連結
されている。またその回転を他方のカムシャフト31に
伝達するためのギア52が設けられている。そしてイン
レットバルブ31用のカムシャフト33が、エキゾース
トバルブ32用のカムシャフト34よりも所定の距離
(H)だけ高く配置されており、この軸間高さの段差H
は、二本のカムシャフト33,34が互いに干渉しない
ような程度に形成されている。すなわち、一方のカムシ
ャフト33(34)のカム部49(50)と、他方のカ
ムシャフト34(33)のステム部(48)との間に、
所定のクリアランスが確保されている。そしてバルブ3
1,32の弁軸37,38の長さもこのカムシャフト3
3,34の高さ位置に相応して、インレットバルブ31
の方がエキゾーストバルブ32のものよりも長く形成さ
れている。
【0017】そして図3にも示すように、カムシャフト
支持構造は、カムシャフト33,34のジャーナル部5
3,54にカムシャフトブラケット55が設けられ、こ
のカムシャフトブラケット55は上位側であるインレッ
トバルブ31用のカムシャフト33の軸位置56で分割
されて、このカムシャフト33を一体的に保持してお
り、下位側であるエキゾーストバルブ32用のカムシャ
フト34と共にシリンダヘッド43の上端に組み付ける
ように構成されている。
【0018】カムシャフトブラケット55にはカムシャ
フト33,34のジャーナル部53,54に相応する保
持穴57が形成されており、締結用ボルト58を挿通さ
せるための挿通孔59が中央及び両端に合計三個形成さ
れている。そしてシリンダヘッド43には、これら挿通
孔59に対応してメネジ60が刻設されたボルト穴61
が設けられ、ボルト58がこれに螺合されることにより
カムシャフトブラケット55を固定させるようになって
いる。従ってインレットバルブ31用のカムシャフト3
3は、分割片である上部カムシャフトブラケット62と
下部カムシャフトブラケット63との間に挟持され、エ
キゾーストバルブ32用のカムシャフト34は下部カム
シャフトブラケット63とシリンダヘッド43の上端間
に保持されて軸受けされることになる。また位置決め用
ダウエル64は、インレットバルブ31用のカムシャフ
ト33の取り付けのための挿通孔59においてはカムシ
ャフトブラケット55の分割面56に、残りの挿通孔5
9は下部カムシャフトブラケット63とシリンダヘッド
43との接合面(上端)65の位置に、それぞれ形成さ
れている。
【0019】このほかシリンダヘッド43の上部には、
カムシャフト33,34及びカムシャフトブラケット5
5を覆うシリンダヘッドカバー66が設けられている。
またシリンダヘッド43の下部には、シリンダ67によ
り区画された燃焼室(図示せず)に連通する渦流室68
が設けられている(図1に位置のみ示す)。
【0020】次に本実施例の作用を説明する。
【0021】タイミングプーリー51が回転されると、
エキゾーストバルブ32用のカムシャフト34が同時に
回転し、ギア52によりインレットバルブ31用のカム
シャフト33が反対方向に回転駆動される。この回転に
より、それぞれのカム部49,50がバルブスプリング
45の付勢力に抗してインレットバルブ31及びエキゾ
ーストバルブ32を直接押し下げ、その弁体35,36
をポート39,40から離間させ、開弁させる。このと
き両カムシャフト33,34の間には、高さ方向の段差
Hによりクリアランスが確保されているので、互いに干
渉することがない。
【0022】またこれらカムシャフト33,34をシリ
ンダヘッド43に組み込む際は、エキゾーストバルブ3
2用のカムシャフト34を先ずシリンダヘッド43の上
端位置65にセットして、下部カムシャフトブラケット
63を位置決めさせつつこれに嵌め込み、他の保持穴5
7にインレットバルブ31用のカムシャフト33をセッ
トした後、上部カムシャフトブラケット62を位置決め
して被せ、ボルト58を挿通孔59に挿通させて、シリ
ンダヘッド43に固定する。
【0023】このように、軸位置(56,65)が高さ
方向で異なる二本のカムシャフト33,34のジャーナ
ル部53,54にカムシャフトブラケット55を設け、
このカムシャフトブラケット55をインレットバルブ3
1用のカムシャフト33の軸位置56で水平に分割し
て、このカムシャフト33を一体的に保持し、下位のエ
キゾーストバルブ32用のカムシャフト34と共に、ボ
ルト締結によってシリンダヘッド43に組み付けたの
で、シリンダヘッド43の全高及び全幅を増加させるこ
となく、また接合面65を水平な状態で、カムシャフト
33,34を適宜支持することができる。
【0024】またシリンダヘッド43の材質がFeで、
カムシャフトブラケット55の材質がAlの組み合わせ
の場合、そのジャーナル部53,54にベアリングを組
み込む必要があるが、上部及び下部カムシャフトブラケ
ット62,63は同材質のAlにできるため、ベアリン
グは不要であり、下部カムシャフトブラケット63とシ
リンダヘッド43との間にのみベアリングを設ければよ
い。
【0025】そして本実施例にあっては、二本のカムシ
ャフト33,34が、鉛直なインレットバルブ31及び
エキゾーストバルブ32を直接リフトさせるものであ
り、軸間高さに所定の段差Hが生じるように配設してあ
るので、カムシャフト33,34間の水平軸間距離が狭
い渦流室付のディーゼルエンジンにおいて、ダイレクト
アタック方式のDOHCが、大きなバルブサイズの、ま
た広い範囲のボア径に対して実現できる。すなわちコス
ト低下、部品点数の削減が達成されると共に、出力向上
が期待できる。
【0026】また吸気側のカムシャフト33の方を高く
したので、インレットポート39の形状がシンプルにな
り、吸気抵抗が少なく、吸気効率が上がる。
【0027】なお本実施例では三弁の内燃機関を示した
が、本考案は二弁或いは四弁のものにも当然適用できる
ものである。
【0028】
【考案の効果】以上要するに本考案によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0029】軸位置が高さ方向で異なる二本のカムシャ
フトのジャーナル部にカムシャフトブラケットを設け、
このカムシャフトブラケットを上位側のカムシャフトの
軸位置で分割して一体的に保持し、下位のカムシャフト
と共にシリンダヘッドに組み付けたので、二本のカムシ
ャフトをシリンダヘッドの全高等を変更することなく適
正に支持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わるカムシャフト支持構造の一実施
例を示した上面図である。
【図2】図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】図1のB−B線矢視断面図である。
【図4】従来のカムシャフト支持構造を示した動弁機構
の側断面図である。
【図5】従来技術の課題を説明するためのカムシャフト
支持構造を示した側断面図である。
【図6】従来技術の課題を説明するための他のカムシャ
フト支持構造を示した側断面図である。
【符号の説明】
33 インレットバルブ用のカムシャフト(上位側のカ
ムシャフト) 34 エキゾーストバルブ用のカムシャフト(下位のカ
ムシャフト) 43 シリンダヘッド 53,54 ジャーナル部 55 カムシャフトブラケット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸位置が高さ方向で異なるように配置さ
    れた二本のカムシャフトのジャーナル部にカムシャフト
    ブラケットを設け、該カムシャフトブラケットを上位側
    のカムシャフトの軸位置で分割して該カムシャフトを一
    体的に保持し、下位のカムシャフトと共にシリンダヘッ
    ドに組み付けたことを特徴とするカムシャフト支持構
    造。
JP6361591U 1991-08-12 1991-08-12 カムシャフト支持構造 Expired - Fee Related JP2553101Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6361591U JP2553101Y2 (ja) 1991-08-12 1991-08-12 カムシャフト支持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6361591U JP2553101Y2 (ja) 1991-08-12 1991-08-12 カムシャフト支持構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0517103U JPH0517103U (ja) 1993-03-05
JP2553101Y2 true JP2553101Y2 (ja) 1997-11-05

Family

ID=13234395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6361591U Expired - Fee Related JP2553101Y2 (ja) 1991-08-12 1991-08-12 カムシャフト支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2553101Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0517103U (ja) 1993-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0646005B2 (ja) 動弁用カム軸の軸受構造
JP2623856B2 (ja) 内燃機関のシリンダヘッド
JPS60243307A (ja) 内燃機関のシリンダヘツド組立体構造
JPS6318167A (ja) Sohc型内燃機関
JP2007085293A (ja) エンジンの動弁装置
JP2750415B2 (ja) 多弁式エンジンの動弁装置
JP2553101Y2 (ja) カムシャフト支持構造
JPH11166449A (ja) 4サイクルエンジン
JP2001090513A (ja) バルブリフタの装着構造
JPH0364606A (ja) 多弁式4サイクルエンジン
JP2581351B2 (ja) 内燃機関の動弁機構
JPH0452408Y2 (ja)
JPH0423090B2 (ja)
US7228833B2 (en) Rocker system for an internal combustion engine
JPH064003Y2 (ja) 四サイクルエンジンの動弁装置
JPS61160508A (ja) 4弁式エンジン
JP2530860Y2 (ja) 内燃機関の動弁装置
JPH0138241Y2 (ja)
KR200161045Y1 (ko) Ohc 엔진의 캠 샤프트 캡의 구조
JP2539857Y2 (ja) カムシャフト
JP3324438B2 (ja) 内燃機関のバルブ特性制御装置
JPH0791967B2 (ja) 多気筒四サイクルエンジンの動弁装置
JP2762256B2 (ja) 多弁式4サイクルエンジン
JP2731547B2 (ja) 4サイクルエンジン
KR100380067B1 (ko) 엔진용 캠 샤프트

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees