JP2537176B2 - 熱硬化性塗料用樹脂組成物 - Google Patents

熱硬化性塗料用樹脂組成物

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JP2537176B2
JP2537176B2 JP60110291A JP11029185A JP2537176B2 JP 2537176 B2 JP2537176 B2 JP 2537176B2 JP 60110291 A JP60110291 A JP 60110291A JP 11029185 A JP11029185 A JP 11029185A JP 2537176 B2 JP2537176 B2 JP 2537176B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、低温硬化性を有し、可撓性、耐溶剤性等の
諸物性に優れ、更に塗装時の塗膜タレ、焼付後のワキ現
象等の防止効果が高い硬化塗膜を形成する塗料用樹脂組
成物に関するものである。
〔従来の技術〕
熱硬化性塗料として従来より、メラミンにホルマリン
を反応させ、更にアルコールにより変性を行なうことに
よって得られるメラミンホルムアルデヒド樹脂(以下、
メラミン樹脂と省略する。)を架橋剤として使用してい
る材料は公知である。これらのメラミン樹脂を架橋剤と
する場合、通常焼付温度は150〜160℃である。
ところで、最近、省エネルギーやコストダウン、ある
いは作業性向上のため、焼付温度を低くすることが求め
られている。この要求に対して、メラミン樹脂のアルコ
キシ変性化度を下げる方法(メチロール基を多く残す方
法)、あるいは酸触媒を併用する方法が試みられてき
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、メラミン樹脂のアルコキシ変性化度を下げる
方法では、硬化時に主剤との架橋反応の他にメラミン樹
脂間の自己縮合反応が起こり易くなるため、硬化後の塗
膜が硬くなり、可撓性の要求される分野では使用が困難
とされてきた。また、酸触媒を併用する方法では、酸触
媒が塗膜に残り易く、そのため耐水性や耐薬品性の要求
物性を満足することが困難であった。
本発明の目的は、低温硬化が可能で、かつ塗膜の可撓
性に優れ、耐水性、耐薬品性の物性が良好な熱硬化性塗
料用樹脂組成物を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、前記の問題点を解決するため鋭意研究
した結果、メラミン骨格へのホルマチン結合量、及び結
合ホルマリンのアルコキシ変性化度が低温硬化性に重要
な関係があることを見出し、本発明を完成するに至った
ものである。
すなわち、本発明は、(a)一般式(I) (式中、R1〜R6のうち、1つ以上、4つ以下はHであっ
て、残りはCH2OR1基であり、R1はH、又は炭素数が4〜
20のアルキル基であって、かつ全CH2OR1基数に対する該
アルキル基を有するCH2OR1基数の比が0.7〜1.0であるよ
うにR1〜R6及びR1は選択される。)で示されるメラミン
ホルムアルデヒド化合物(以下、MF化合物と略称す
る。)を50モル%以上含有するメラミンホルムアルデヒ
ド樹脂(メラミン樹脂)5〜50重量%と、(b)ヒドロ
キシル基、カルボキシル基、グリシジル基、メチロール
アミド基及び又はアルコキシメチロールアミド基を含有
するビニル系単量体とその他のビニル系単量体との共重
合樹脂、ヒドロキシル基及び又はカルボキシル基を含有
するアルキッド樹脂、及び又は、ヒドロキシル基及び又
はカルボキシル基を含有するポリエステル樹脂95〜50重
量%、を含有してなる熱硬化性塗料用樹脂組成物であ
る。
本発明における(a)成分のメラミン樹脂は、特定の
MF化合物を50モル%以上含有する点において特徴的であ
る。
該MF化合物は、イ)R1〜R6のうち1つ以上4つ以下は
Hであること、すなわちメチロール化されない遊離のNH
基が1つ以上4つ以下存在すること、また、ロ)全CH2O
R1基数に対するアルキル基を有するCH2OR1基数の比が0.
7〜1.0であること、すなわちメラミン骨格に結合したメ
チロール基数のうち70モル%以上はアルコキシ変性さ
れ、遊離のメチロール基の割合は30モル%未満であるこ
と、を特徴としている。
上記のMF化合物において、R1〜R6のうち5つ以上がH
である場合、すなわち結合ホルマリンの個数が1つ以下
では、生成したメラミン樹脂の溶剤あるいは(b)成分
の樹脂と相溶性が悪くなり、メラミン樹脂が析出してく
る可能性が大きくなる。一方、R1〜R6が6つともHでな
い場合、すなわちそれらの全てがCH2OR1基である場合
は、低温硬化性が悪くなるか、又は得られる塗膜の可撓
性が悪くなる。
また、全CH2OR1基数に対するアルキル基を有するCH2O
R1基数の比が0.7未満、すなわち全CH2OR1基のうち遊離
のメチロール基の割合が30モル%以上である場合は、得
られる塗膜の可撓性が悪くなる。
また、CH2OR1基のR1が炭素数1〜3のアルキル基であ
る場合は、塗装のハジキ等の作業性の問題が生じたり、
塗膜の可撓性を満足することができなくなる。更に、
(a)成分のメラミン樹脂中の該MF化合物の含有量が50
モル%未満では、期待する低温硬化性、及び優れた塗膜
物性が得られない。
本発明における(a)成分のメラミン樹脂は、メラミ
ンにホルマリンを反応させ、過剰のアルコールにてアル
キルエーテル化を行なうことにより製造される。この場
合、反応させるホルマリン量としては、メラミン核1個
に対して2〜5個が適当で、結合したホルマリンは70%
以上アルキルエーテル化されることが必要である。
本発明において、(a)成分のメラミン樹脂における
MF化合物中、R1のアルキル基は、次の反応によって導入
される。
ここで、アルキルエーテル化反応に用いるアルコール
類としては、炭素数が4〜20の脂肪族又は脂環式アルコ
ールである。炭素数が1〜3のアルコールを用いると、
それらで変性した(a)成分のメラミン樹脂では、塗装
時の作業性(塗膜のピンホール等)で得られる塗膜の可
撓性を満足させることができない。
すなわち、上記の反応式中で用いられるアルコール類
としては、n−ブタノール、iso−ブタノール、sec−ブ
タノール、tert−ブタノール、n−アミルアルコール、
iso−アミルアルコール、tert−アミルアルコール、n
−ヘキシルアルコール、sec−ヘキシルアルコール、2
−メチルペンタノール、sec−ヘキシルアルコール、2
−エチルブチルアルコール、sec−ヘブチルアルコー
ル、n−オクチルアルコール、2−エチルヘキシルアル
コール、sec−オクチルアルコール、シクロヘキサノー
ル;エーテルアルコール類としては、例えば、エチレン
グリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコ
ールエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエ
チレングリコールモノメチルエーテル;ケトンアルコー
ル類としては、例えば、アセトニルメタノール、ジアセ
トンアルコール、ピリビルアルコール等が挙げられる。
また、上記のアルコールは単独でも複数種併用でも用
いられるとともに、アルコールは上記の反応における溶
媒でもある。
本発明における(a)成分のメラミン樹脂の構造決定
に際しては、電界脱離質量分析法(Field Desorption M
ass Shectrometry,以下、FD−MSと略称する。)にて行
なう。
この分析法は分離同定を同時に行なえる手段と知られ
ているが、特に熱的に不安定な難不揮発性物質の分析に
有効である。その特徴は、分子イオン又は擬分子イオン
が観測されやすくフラグメントイオンが少ないため、そ
のスペクトルから分子量が決定でき、同族体の混合物で
あるオリゴマーやポリマーでは分子量分布や分子種分布
が得られ、アミノホルムアルデヒド樹脂の構造解析が容
易に行なえることが報告されている(斉藤ら,熱硬化性
樹脂,Vol.1,18,(1980))。すなわち、試料のFD−MSに
よるスペクトル測定で得られたアール・アイ・シー(Re
constructed Ion Current)クロマトグラムから、メラ
ミン核体数毎の量関係を算出し、各MSスペクトル分子種
解析から生成分子種の−CH2OH、−NH、−CH2OR1(R1:ア
ルキル基)の比率等を測定する。
本発明における(b)成分の一つである共重合樹脂
は、ヒドロキシル基、カルボキシル基、グリシジル基、
メチロールアミド基及び又はアルコキシメチロールアミ
ド基を含有するビニル系単量体とその他のビニル系単量
体とからなるものである。
ここで、ヒドロキシル基を含有するビニル系単量体と
しては、例えば、β−ヒドロキシルエチル(メタ)アク
リレート、β−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等;カ
ルボキシル基を含有するビニル系単量体としては、例え
ば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、フマル酸、(無
水)マレイン酸等;グリシジル基を含有するビニル系単
量体としては、例えば、(メチル)グリシジル(メタ)
アクリレート等;メチロールアミド基を含有するビニル
系単量体としては、例えば、N−メチロール(メタ)ア
クリルアミド等;アルコキシメチロールアミド基を含有
するビニル系単量体としては、例えば、メトキシメチロ
ール(メタ)アクリルアミド、エトキシメチロール(メ
タ)アクリルアミド、プロポキシメチロール(メタ)ア
クリルアミド、ブトキシメチロール(メタ)アクリルア
ミド等が挙げられる。また、その他のビニル系単量体と
しては、スチレン、パラメチルスチレン、ビニルトルエ
ン、エチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アク
リレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブ
チル(メタ)アクリレート、iso−プロピル(メタ)ア
クリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−
オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アク
リレート、ステアリル(メタ)アクリレート等が挙げら
れる。
なお、上記の例示中、(メタ)アクリレート、(メ
タ)アクリル酸及び(メタ)アクリルアミドとは、メタ
クリレート、アクリレート;メタクリル酸、アクリル
酸;メタクリルアミド、アクリルアミドを意味する。例
えば、メチル(メタ)アクリレートとは、メチルメタク
リレート及びメチルアクリレートである。
また、本発明における(b)成分の一つである、ヒド
ロキシル基及び又はカルボキシル基を含有するポリエス
テル樹脂は、多価カルボン酸と多価アルコールとの縮合
反応によって作られる。
ここで、多価カルボン酸の代表例としては、フタル
酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ヘット酸、トリメリ
ット酸、コハク酸、シュウ酸、アジピン酸、セバシン
酸、アゼライン酸、安息香酸、p−tert−ブチル安息香
酸、p−ヒドロキシ安息香酸等があり、更にそれらの無
水物、水素添加物又はメチルエステル化物が挙げられ
る。多価アルコールの代表例としては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,3−ブタンジオール、1,
4−ブタンジオール、ビス(ヒドロキシエチル)テレフ
タレート、水素添加ビスフェノールA、トリメチロール
エタン、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタ
エリスリトール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等
が挙げられる。
更に、本発明における(b)成分の一つである、ヒド
ロキシル基及び又はカルボキシル基を含有するアルキッ
ド樹脂は、上記の多価カルボン酸、多価アルコール、及
び油類の縮合反応によって作られる。
ここで、油類としては、乾性油、半乾性油等がある
が、代表例として、桐油、サフラワー油、亜麻仁油、脱
水ヒマシ油、綿実油、大豆油、米糖油等が挙げられる。
当該アルキッド樹脂を脂肪酸法により合成する場合に
は、上記油類の脂肪酸又はトール油脂肪酸を使用するこ
とができる。
本発明の塗料溶樹脂組成物を製造するには、常法によ
り、上記の(a)成分と(b)成分を混合すればよい。
その際、(a)成分と(b)成分の合計量に対し、
(a)成分の量は通常5〜50重量%、及び(b)成分の
量は通常95〜50重量%である。得られた塗料溶樹脂組成
物はスプレー、刷毛塗り、ディッピングその他通常の塗
料と同様の方法で塗布することができる。
〔実施例〕
以下、製造例、実施例及び比較例により本発明を更に
詳しく説明する。以下において、「%」と「部」は特記
しない限り重量基準である。
なお、塗膜の評価は次の方法によった。
・光沢:村上色差計を用い、入射角60゜の反射率(%)
で測定した。
・キシレン拭き:キシレンをガーゼに浸したもので塗膜
をこすり、下地が見えるまでの往復回数(回)を数え
た。
・耐屈曲性:エリクセン試験機を用い、塗膜が割れるま
での押し出し高さ(mm)を求めた。
・耐衝撃性:デュポン式衝撃試験機を用い、500gのおも
りを先端1/2インチ曲率の打付具に落下させて塗装面に
衝撃を与え、塗膜が割れる高さ(cm)を求めた。
・鉛筆硬度:三菱ユニ鉛筆を用い、塗膜が傷つかない最
高の硬さで示した。
製造例1(メラミン樹脂) 反応器(温度計、撹拌機、還流冷却管、及び溶剤・副
生成物の回収装置付き)に、パラホルムアルデヒド(ホ
ルムアルデヒド含有率80%)の150g(4モル)、n−ブ
タノール740g(10モル)及びメラミン126g(1モル)を
仕込み、撹拌しながら10%シュウ酸水溶液を加え、液の
pHを4.0に調整した。この溶液を加熱し、液の還流温度
下で水を系外へ除去しながら5時間反応させた後、50℃
まで冷却し、10%苛性ソーダ水溶液でpHを7.0に調整し
た。その後、加熱減圧下で系内の温度を50℃以下に保ち
ながら、樹脂の不揮発分(JIS−K−5400の測定法によ
る)が60%となるように過剰のn−ブタノールを系外へ
除去し、メラミン樹脂を得た。この樹脂の粘度は2.0poi
se(20℃)であった。
次に、この樹脂を下記のようにFD−MSにて分析した。
すなわち、FD−MSスペクトルの測定はJEOL−JMS−300
型二重収束型質量分析計にて行なった。試料をカーボン
エミッター上に塗布し、カソード電圧5.5kV、エミッタ
ー電流を0mAから2mA/minで上昇させ、磁場掃引し(100
−200又は100−1000/10sec)、スペクトルを測定した。
データ処理はJEOL−JMA−3500で行なった。スペクトル
の出力は、全スキャンを積算し平均化したものである。
その結果、この樹脂は、下記の一般式(I)におい
て、R1〜R6が表1に示される(a)〜(d)の化合物の
合計58.8モル%を含有するブチル化メチロールメラミン
樹脂であった。
比較製造例1(メラミン樹脂) 製造例1で用いた反応器にパラホルムアルデヒド225g
(6モル)及びn−ブタノール592g(8モル)を仕込
み、90℃にて30分間撹拌してホルムアルデヒドのn−ブ
タノール溶液を調整した。この溶液にメラミン126g(1
モル)を加え110℃に加熱し、30分間撹拌した後、10%
シュウ酸水溶液で液のpHを4.0に調整した。更に、n−
ブタノールの還流温度下で水を系外へ除去しながら8時
間反応させた後、50℃まで冷却し、10%苛性ソーダ水溶
液でpHを7.0に調整した。その後、加熱減圧下で系内の
温度を50℃以下に保ちながら、樹脂の不揮発分が60%と
なるように過剰のn−ブタノールを系外へ除去し、メラ
ミン樹脂を得た。この樹脂の粘度は2.0poise(20℃)で
あった。
次に、この樹脂を製造例1と同様な方法で分析した結
果、これは前記(a)〜(d)の化合物の合計25.0モル
%を含有するブチル化メチロールメラミン樹脂であっ
た。また、残りの成分は、上記の一般式(I)におい
て、R1〜R6が表1に示される化合物(e)〜(g)、並
びにメラミン化合物同士の反応によって生成した2核体
及び3核体以上の縮合物であった。
実施例1及び比較例1 ヒドロキシル基及びカルボキシル基を含有する樹脂と
して、アクリル樹脂(アルマテックス785−5:商品名、
三井東圧化学(株)製、粘度W〜X、不揮発分50%、酸
価8mg−KOH/g、ヒドロキシル価30mg−KOH/g)、ポリエ
ステル樹脂(アルマテックスP−646:商品名、三井東圧
化学(株)製、粘度Y、不揮発分60%、酸価5mg−KOH/
g、ヒドロキシル価35mg−KOH/g)、又はアルキッド樹脂
(ハリフタール915−60:商品名、播磨化成工業(株)
製、特殊脂肪酸変性、粘度Z6、不揮発分60%、酸価4mg
−KOH/g、ヒドロキシル価80mg−KOH/g)を用い、これと
酸化チタン(石原産業(株)製)を三本ロールにて混練
した。この混練物に上記の製造例1又は比較製造例1で
得たメラミン樹脂を混合し、塗料A〜C又は塗料D〜F
を作製した。
上記の各成分の配合割合を表2に示す。なお、塗料A
〜Fにおいて、メラミン樹脂とその他の樹脂との割合は
30/70(不揮発分の重量比)である。
次に、乾燥塗膜が30μmとなるように、得られた6種
類の塗料A〜Fをそれぞれリン酸亜鉛処理の鋼板に塗装
し、電気炉内で加熱し、一定な温度(120℃、130℃、14
0℃)で20分間焼付し、6×3個の塗装板を作製した。
更に、それらの塗膜を評価し、その結果を表3及び表4
に示す。
製造例2 スチレン30部、メチルメタクリレート10部、エチルア
クリレート30部、n−ブチルアクリレート10部、β−ヒ
ドロキシメチルアクリレート15部、アクリル酸5部及び
ベンゾイルパーオキシド0.5部を、100℃に加熱されたキ
シレン80部とn−ブタノール20部との混合溶剤中へ4時
間を要して滴親し、更に同じ温度で3時間保ってアクリ
ル樹脂溶液を得た。上記の原料・溶剤の使用量を表5に
まとめる。
製造例3、4、7 製造例2において、原料・溶剤の使用量を表5に示す
ようにする以外全く同様に操作して、アクリル樹脂溶液
を得た。
製造例5 四つ口フラスコ(撹拌機、温度計、還流冷却管及び窒
素導入管付き)に、イソフタル酸270部、アジピン酸120
部、ネオペンチルグリコール235部及びトリメチロール
プロパン60部を仕込み、窒素気流中で水を系外に除去し
ながら230℃で約8時間反応させ、酸価9mg−KOH/g及び
ヒドロキシル価50mg−KOH/gの樹脂を得た。次に、この
樹脂を混合溶剤(キシレン/メチルイソブチルケトン=
70/30重量比)にて不揮発分50%に希釈してポリエステ
ル樹脂溶液を得た。
製造例6 製造例5で用いた四つ口フラスコに、大豆油脂肪酸45
0部、無水フタル酸460部及びグリセリン300部を仕込
み、窒素気流中で水を系外に除去しながら200℃で約8
時間反応させ、酸価10mg−KOH/g及びヒドロキシル価60m
g−KOH/gの樹脂を得た。次に、この樹脂をキシレンにて
不揮発分50%に希釈してアルキッド樹脂溶液を得た。
実施例2〜6及び比較例2〜6 上記の製造例2〜4で得たアクリル樹脂溶液、製造例
5で得たポリエステル樹脂溶液又は製造例6で得たアル
キッド樹脂溶液140部に対し、酸化チタン100部を加え、
三本ロールにて混練した。この混合物240部に、硬化剤
として製造例1又は比較製造例1で得たメラミン樹脂50
部を加え、混合撹拌し、10種類の熱硬化性塗料を作製し
た。
次に、実施例1の後半において、塗料の種類を変える
以外全く同様に操作し、10×3個の塗装板を作製した。
更に、それらの塗膜を評価し、その結果を表6〜表9に
示す。
比較例7 実施例2において、主剤として上記の製造例7で得た
アクリル樹脂溶液を用いる以外全く同様に操作し、熱硬
化性塗料、更に塗装板を作製した。更に、その塗膜を評
価し、その結果を表9に示す。
〔発明の効果〕 本発明により得られる熱効果性塗料用樹脂組成物で
は、焼付温度が従来150〜160℃であるのに対し、120〜1
40℃で硬化できるという、いわゆる低温硬化性を達成す
ることができる。その際、得られる塗膜は特に耐溶剤性
と硬度に優れ、また、その可撓性、塗装時の作業性も良
好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 永坂 友康 審判官 柿沢 紀世雄 審判官 沼辺 征一郎 (56)参考文献 特開 昭51−18792(JP,A) 特開 昭55−40711(JP,A) 特開 昭58−17113(JP,A) 特開 昭54−119533(JP,A) 特開 昭57−133165(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)メラミン、ホルムアルデヒド及び炭
    素数4〜20のアルコール類の反応により生成され、か
    つ、一般式(I) (式中、R1〜R6のうち、1つ以上、4つ以下はHであっ
    て、残りはCH2OR1基であり、R1はH、又は炭素数が4〜
    20のアルキル基であって、かつ全CH2OR1基数に対する該
    アルキル基を有するCH2OR1基数の比が0.7〜1.0であるよ
    うにR1〜R6及びR1は選択される。)で示されるメラミン
    ホルムアルデヒド化合物を50モル%以上含有するメラミ
    ンホルムアルデヒド樹脂5〜50重量%と、 (b)ヒドロキシル基、カルボキシル基、グリシジル
    基、メチロールアミド基及び又はアルコキシメチロール
    アミド基を含有するビニル系単量体とその他のビニル系
    単量体との共重合樹脂、ヒドロキシル基及び又はカルボ
    キシル基を含有するアルキッド樹脂、及び又は、ヒドロ
    キシル基及び又はカルボキシル基を含有するポリエステ
    ル樹脂95〜50重量%、を含有してなる熱硬化性塗料用樹
    脂組成物。
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