JP2872705B2 - 金属缶外面塗料用樹脂組成物 - Google Patents
金属缶外面塗料用樹脂組成物Info
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- JP2872705B2 JP2872705B2 JP25076489A JP25076489A JP2872705B2 JP 2872705 B2 JP2872705 B2 JP 2872705B2 JP 25076489 A JP25076489 A JP 25076489A JP 25076489 A JP25076489 A JP 25076489A JP 2872705 B2 JP2872705 B2 JP 2872705B2
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- melamine
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、加工性、耐レトルト性に優れ、しかも硬
度、密着性等の物性も良好な金属缶外面塗料用樹脂組成
物に関する。
度、密着性等の物性も良好な金属缶外面塗料用樹脂組成
物に関する。
従来、金属缶外面用塗料において、熱硬化性樹脂とし
ては、アクリル樹脂、アルキッド樹脂及び/又はオイル
フリーポリエステル樹脂を使用し、架橋剤としてメラミ
ン樹脂を組み合わせて用いられてきたが、最近缶の形状
が強度向上、省資源、差別化の目的のため複雑化し、し
かもその成形が缶に塗装されてから行われるため塗膜の
加工性に対する要求水準は年々高くなってきている。
又、缶に充填される内容物の種類も多品目にわたり、内
面の消毒を目的に行うレトルト殺菌工程に対する塗膜の
耐久性の要求頻度も増加しつつある。
ては、アクリル樹脂、アルキッド樹脂及び/又はオイル
フリーポリエステル樹脂を使用し、架橋剤としてメラミ
ン樹脂を組み合わせて用いられてきたが、最近缶の形状
が強度向上、省資源、差別化の目的のため複雑化し、し
かもその成形が缶に塗装されてから行われるため塗膜の
加工性に対する要求水準は年々高くなってきている。
又、缶に充填される内容物の種類も多品目にわたり、内
面の消毒を目的に行うレトルト殺菌工程に対する塗膜の
耐久性の要求頻度も増加しつつある。
これまでのようにメラミン樹脂を架橋剤として使用し
た場合は、加工性が満足できずメラミン樹脂の代わりに
ベンゾグアナミン樹脂を用いる方法が知られているが、
加工性に対する若干の効果が認められるものの要求水準
には至っていない。又、ベンゾグアナミン樹脂はメラミ
ン樹脂と比較して加工性に優れる反面、耐レトルト性が
劣るため缶の内容物によりレトルト殺菌を必要とされる
缶用には使用できなかった。
た場合は、加工性が満足できずメラミン樹脂の代わりに
ベンゾグアナミン樹脂を用いる方法が知られているが、
加工性に対する若干の効果が認められるものの要求水準
には至っていない。又、ベンゾグアナミン樹脂はメラミ
ン樹脂と比較して加工性に優れる反面、耐レトルト性が
劣るため缶の内容物によりレトルト殺菌を必要とされる
缶用には使用できなかった。
本発明者らは、前記問題点を解決するため鋭意検討し
た結果、加工性に関しては架橋剤として用いるアミノ樹
脂の分子量と官能基の種類が大きな影響を与えることを
発見し、叉耐レトルト性に関してはメラミン樹脂が優れ
る特徴を利用して、特定の範囲に定められた官能基分布
及び分子量を有するベンゾグアナミン−メラミン共縮合
樹脂において優れた加工性を保持しながら、耐レトルト
性良好なアミノ樹脂を見出し本発明を完成するに至った
ものである。すなわち本発明は、 (a)熱硬化性アクリル樹脂70〜30重量%、及び (b)ベンゾグアナミン対メラミンのモル%が(90〜30
%)対(10〜70%)の範囲にあり、トリアジン核及びグ
アナミン核の平均1個当たり2.0〜3.5個の結合ホルムア
ルデヒド、1.5個以上のアルキルエーテル基及び1.0個以
上のイミノ基を有し、重量平均分子量が1000〜10000で
あるアルキルエーテル化ベンゾグアナミン−メラミン共
縮合樹脂30〜70重量%、からなる金属缶外面塗料用樹脂
組成物。
た結果、加工性に関しては架橋剤として用いるアミノ樹
脂の分子量と官能基の種類が大きな影響を与えることを
発見し、叉耐レトルト性に関してはメラミン樹脂が優れ
る特徴を利用して、特定の範囲に定められた官能基分布
及び分子量を有するベンゾグアナミン−メラミン共縮合
樹脂において優れた加工性を保持しながら、耐レトルト
性良好なアミノ樹脂を見出し本発明を完成するに至った
ものである。すなわち本発明は、 (a)熱硬化性アクリル樹脂70〜30重量%、及び (b)ベンゾグアナミン対メラミンのモル%が(90〜30
%)対(10〜70%)の範囲にあり、トリアジン核及びグ
アナミン核の平均1個当たり2.0〜3.5個の結合ホルムア
ルデヒド、1.5個以上のアルキルエーテル基及び1.0個以
上のイミノ基を有し、重量平均分子量が1000〜10000で
あるアルキルエーテル化ベンゾグアナミン−メラミン共
縮合樹脂30〜70重量%、からなる金属缶外面塗料用樹脂
組成物。
本発明における、(b)アルキルエーテル化ベンゾグ
アナミン−メラミン共縮合樹脂としては、アルキルエー
テル化メラミン樹脂とアルキルエーテル化ベンゾグアナ
ミン樹脂との単なる混合使用でない限り全ての場合が含
まれる。例えば、アルキルエーテル化ベンゾグアナミン
−メラミン共縮合樹脂とアルキルエーテル化ベンゾグア
ナミン樹脂及び/又はアルキルエーテル化メラミン樹脂
との混合物であっても、これら混合物において、ベンゾ
グアナミン対メラミンのモル%、トリアジン核とグアナ
ミン核の平均1個当たりの結合ホルムアルデヒド、アル
キルエーテル基及びイミノ基の個数、並びに重量平均分
子量が上記した(b)の範囲を満足する場合である。
アナミン−メラミン共縮合樹脂としては、アルキルエー
テル化メラミン樹脂とアルキルエーテル化ベンゾグアナ
ミン樹脂との単なる混合使用でない限り全ての場合が含
まれる。例えば、アルキルエーテル化ベンゾグアナミン
−メラミン共縮合樹脂とアルキルエーテル化ベンゾグア
ナミン樹脂及び/又はアルキルエーテル化メラミン樹脂
との混合物であっても、これら混合物において、ベンゾ
グアナミン対メラミンのモル%、トリアジン核とグアナ
ミン核の平均1個当たりの結合ホルムアルデヒド、アル
キルエーテル基及びイミノ基の個数、並びに重量平均分
子量が上記した(b)の範囲を満足する場合である。
本発明における、(b)アルキルエーテル化ベンゾグ
アナミン−メラミン共縮合樹脂において、ベンゾグアナ
ミンのモル%が90%以上の場合には、レトルト殺菌に対
する耐久性が保持できなくなり、ベンゾグアナミンのモ
ル%が10%以下の場合には、加工性の低下が生じてく
る。叉、トリアジン核とグアナミン核の平均1個当たり
の結合ホルムアルデヒドが2.0個未満では、溶剤あるい
は(a)に示した樹脂との相互溶解性が悪くなり、透明
な塗膜が得られない。結合ホルムアルデヒドが3.5個を
越える場合は硬化性が低くなり耐溶剤性等の塗膜物性が
悪くなる。更に1.5個未満のアルキルエーテル基の場
合、メチロール基の量が多くなるため塗膜を硬化させた
際、アミノ樹脂の自己縮合反応が生じ易くなり加工性を
満足することが出来なくなる。叉イミノ基が1.0個未満
の場合は硬化性の低下が生じ硬化塗膜の耐溶剤性が要求
水準に達しない。
アナミン−メラミン共縮合樹脂において、ベンゾグアナ
ミンのモル%が90%以上の場合には、レトルト殺菌に対
する耐久性が保持できなくなり、ベンゾグアナミンのモ
ル%が10%以下の場合には、加工性の低下が生じてく
る。叉、トリアジン核とグアナミン核の平均1個当たり
の結合ホルムアルデヒドが2.0個未満では、溶剤あるい
は(a)に示した樹脂との相互溶解性が悪くなり、透明
な塗膜が得られない。結合ホルムアルデヒドが3.5個を
越える場合は硬化性が低くなり耐溶剤性等の塗膜物性が
悪くなる。更に1.5個未満のアルキルエーテル基の場
合、メチロール基の量が多くなるため塗膜を硬化させた
際、アミノ樹脂の自己縮合反応が生じ易くなり加工性を
満足することが出来なくなる。叉イミノ基が1.0個未満
の場合は硬化性の低下が生じ硬化塗膜の耐溶剤性が要求
水準に達しない。
本発明における、(b)アルキルエーテル化ベンゾグ
アナミン−メラミン共縮合樹脂の重量平均分子量は1000
〜10000の範囲が塗膜性能上望ましく、重量平均分子量
が1000未満の場合は、加工性の著しい低下が認められ、
10000を越える場合は、(a)に示した樹脂との相互溶
解性が悪くなり、透明な塗膜を得ることが困難となる。
アナミン−メラミン共縮合樹脂の重量平均分子量は1000
〜10000の範囲が塗膜性能上望ましく、重量平均分子量
が1000未満の場合は、加工性の著しい低下が認められ、
10000を越える場合は、(a)に示した樹脂との相互溶
解性が悪くなり、透明な塗膜を得ることが困難となる。
本発明における、(b)アルキルエーテル化ベンゾグ
アナミン−メラミン共縮合樹脂は、ベンゾグアナミン及
びメラミンにホルマリンを反応させ、アルコール類にア
ルキルエーテル化を行うことにより製造される。この場
合のアルキルエーテル化反応に用いるアルコール類とし
ては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、is
o−プロパノール、n−ブタノール、iso−ブタノール、
sec−ブタノール、tert−ブタノール、n−アミルアル
コール、iso−アミルアルコール、tert−アミルアルコ
ール、n−ヘキシルアルコール、sec−ヘキシルアルコ
ール、2−メチルペンタノール、2−エチルブチルアル
コール、sec−ヘプチルアルコール、n−オクチルアル
コール、2−エチルヘキシルアルコール、sec−オクチ
ルアルコール、シクロヘキサノールが挙げられ、エーテ
ルアルコール類としては例えば、エチレングリコールモ
ノメチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピ
ルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、叉ケトンアルコール
類として例えば、アセトニルメタノール、ジアセトンア
ルコール、ピルビルアルコール等が挙げられる。尚上記
アルコール類は単独でも複数種併用でも用いられる。
アナミン−メラミン共縮合樹脂は、ベンゾグアナミン及
びメラミンにホルマリンを反応させ、アルコール類にア
ルキルエーテル化を行うことにより製造される。この場
合のアルキルエーテル化反応に用いるアルコール類とし
ては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、is
o−プロパノール、n−ブタノール、iso−ブタノール、
sec−ブタノール、tert−ブタノール、n−アミルアル
コール、iso−アミルアルコール、tert−アミルアルコ
ール、n−ヘキシルアルコール、sec−ヘキシルアルコ
ール、2−メチルペンタノール、2−エチルブチルアル
コール、sec−ヘプチルアルコール、n−オクチルアル
コール、2−エチルヘキシルアルコール、sec−オクチ
ルアルコール、シクロヘキサノールが挙げられ、エーテ
ルアルコール類としては例えば、エチレングリコールモ
ノメチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピ
ルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、叉ケトンアルコール
類として例えば、アセトニルメタノール、ジアセトンア
ルコール、ピルビルアルコール等が挙げられる。尚上記
アルコール類は単独でも複数種併用でも用いられる。
本発明の(a)の熱硬化性樹脂としては、α、β−モ
ノエチレン性不飽和カルボン酸、そのアルキルエステル
およびヒドロキシアルキルエステル、アクリルアミド誘
導体その他共重合可能なビニル化合物等を必要に応じて
共重合させて得られるアクリル樹脂;酸成分としてイソ
フタル酸、オルソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸
などのジカルボン酸、必要に応じてトリメリット酸など
の3価以上のポリカルボン酸、アルコール成分としてエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチ
ルグリコールなどのグリコール、必要に応じてトリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの3価以上
の多価アルコール重縮合により得られるオイルフリーポ
リエステル樹脂;上記のオイルフリーポリエステル樹脂
に油、又は油脂脂肪酸変性を含むアルキッド樹脂が挙げ
られる。叉、これらアクリル樹脂、オイルフリーポリエ
ステル樹脂、の混合あるいは変性した樹脂を用いること
もできる。
ノエチレン性不飽和カルボン酸、そのアルキルエステル
およびヒドロキシアルキルエステル、アクリルアミド誘
導体その他共重合可能なビニル化合物等を必要に応じて
共重合させて得られるアクリル樹脂;酸成分としてイソ
フタル酸、オルソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸
などのジカルボン酸、必要に応じてトリメリット酸など
の3価以上のポリカルボン酸、アルコール成分としてエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチ
ルグリコールなどのグリコール、必要に応じてトリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの3価以上
の多価アルコール重縮合により得られるオイルフリーポ
リエステル樹脂;上記のオイルフリーポリエステル樹脂
に油、又は油脂脂肪酸変性を含むアルキッド樹脂が挙げ
られる。叉、これらアクリル樹脂、オイルフリーポリエ
ステル樹脂、の混合あるいは変性した樹脂を用いること
もできる。
本発明の金属缶外面塗料用樹脂組成物は上記の(a)
熱硬化性樹脂と(b)アルキルエーテル化ベンゾグアナ
ミン−メラミン共縮合樹脂からなるものであるが、それ
らの配合割合は、硬化性、各種の塗膜物性の面から
(a)の70〜30重量%と(b)の30〜70重量%、好まし
くは(a)の60〜50重量%と(b)の40〜50重量%であ
る。
熱硬化性樹脂と(b)アルキルエーテル化ベンゾグアナ
ミン−メラミン共縮合樹脂からなるものであるが、それ
らの配合割合は、硬化性、各種の塗膜物性の面から
(a)の70〜30重量%と(b)の30〜70重量%、好まし
くは(a)の60〜50重量%と(b)の40〜50重量%であ
る。
叉、本発明の樹脂組成物中に金属との密着性向上のた
めにビスフェノール型エポキシ樹脂を添加したり、塗膜
表面の平滑性を改良するため添加剤等を添加するなど任
意の公知の塗膜改良方法を付与した場合、(a)熱硬化
性樹脂と(b)アルキルエーテル化ベンゾグアナミン−
メラミン共縮合樹脂との配合割合、及び(b)の構造が
上記した特定の範囲内にある限り、該樹脂組成物は本発
明に用いることができる。
めにビスフェノール型エポキシ樹脂を添加したり、塗膜
表面の平滑性を改良するため添加剤等を添加するなど任
意の公知の塗膜改良方法を付与した場合、(a)熱硬化
性樹脂と(b)アルキルエーテル化ベンゾグアナミン−
メラミン共縮合樹脂との配合割合、及び(b)の構造が
上記した特定の範囲内にある限り、該樹脂組成物は本発
明に用いることができる。
更に、本発明の塗料は有機溶剤に溶解した形で使用さ
れるが、有機溶剤としては芳香族、脂肪族等の炭化水素
系、アルコール系、エーテル系、エステル系、ケトン系
化合物を使用することができ、樹脂の溶解性、塗装時の
ハジキ等の塗膜欠陥を考慮してその混合比率を決定する
ことが望ましい。
れるが、有機溶剤としては芳香族、脂肪族等の炭化水素
系、アルコール系、エーテル系、エステル系、ケトン系
化合物を使用することができ、樹脂の溶解性、塗装時の
ハジキ等の塗膜欠陥を考慮してその混合比率を決定する
ことが望ましい。
本発明によれば、塗料用樹脂組成物はロールコーター
もしくは公知の塗装機で金属缶あるいは板に塗布し、15
0〜240℃で1〜30分の焼付を施して硬化塗膜を形成させ
ることにより、優れた加工性、耐レトルト性、密着性等
の塗膜性能が得られる。尚、必要に応じて本発明の樹脂
組成物には酸化チタン等の顔料を添加することができ
る。
もしくは公知の塗装機で金属缶あるいは板に塗布し、15
0〜240℃で1〜30分の焼付を施して硬化塗膜を形成させ
ることにより、優れた加工性、耐レトルト性、密着性等
の塗膜性能が得られる。尚、必要に応じて本発明の樹脂
組成物には酸化チタン等の顔料を添加することができ
る。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
製造例1 (アルキルエーテル化ベンゾグアナミン−メラミン共
縮合樹脂の合成) 各原料仕込み比率を下記のように設定した。
縮合樹脂の合成) 各原料仕込み比率を下記のように設定した。
・ベンゾグアナミン 0.7モル ・メラミン 0.3モル ・ホルマリン 3.0モル ・n−ブタノール 4.0モル 温度計、攪拌機、還流冷却管及び溶剤副生成物回収装
置を備えた1の容量の反応器に、原料仕込み量が800g
になるように原料を仕込んだ。
置を備えた1の容量の反応器に、原料仕込み量が800g
になるように原料を仕込んだ。
仕込み原料の各重量は以下のようになる。
・ベンゾグアナミン 181.4g ・メラミン 52.4g ・粒状パラホルムアルデヒド (ホルムアルデヒド80重量%) 155.9g ・n−ブタノール 410.3g 上記原料を反応器に入れ攪拌しながら酸の10重量%水
溶液を加えPHを4.0に調製した。その後昇温を行い、還
流温度下で水を系外へ除去しながら5時間継続した。さ
らにキシレン30gを投入し同様に還流温度下で水を系外
へ除去しながら3時間継続した。その後、n−ブタノー
ルとキシレンの混合溶剤を樹脂の加熱残分(JIS K−540
0の測定法による。)が50重量%になるように系外へ除
去した。得られた樹脂(BG−1)の分析結果を第1表に
示す。なお、樹脂の分析(トリアジン核とグアナミン核
の平均1個当たり、結合ホルムアルデヒド、アルキルエ
ーテル基及びイミノ基の個数)は、13CのNMR(核磁気共
鳴)法により行なった。
溶液を加えPHを4.0に調製した。その後昇温を行い、還
流温度下で水を系外へ除去しながら5時間継続した。さ
らにキシレン30gを投入し同様に還流温度下で水を系外
へ除去しながら3時間継続した。その後、n−ブタノー
ルとキシレンの混合溶剤を樹脂の加熱残分(JIS K−540
0の測定法による。)が50重量%になるように系外へ除
去した。得られた樹脂(BG−1)の分析結果を第1表に
示す。なお、樹脂の分析(トリアジン核とグアナミン核
の平均1個当たり、結合ホルムアルデヒド、アルキルエ
ーテル基及びイミノ基の個数)は、13CのNMR(核磁気共
鳴)法により行なった。
比較製造例1 各原料仕込み比率を下記のように設定する以外は製造
例1と同様の条件で樹脂合成を行った。
例1と同様の条件で樹脂合成を行った。
・ベンゾグアナミン 0.7モル ・メラミン 0.3モル ・粒状パラホルムアルデヒド 5.0モル (ホルムアルデヒド80重量%) ・n−ブタノール 4.0モル 得られた樹脂(BG−2)の分析結果を第1表に示す。
比較製造例2 製造例1と同様の各原料仕込み比率で同様の反応器を
用い以下の合成を行った。
用い以下の合成を行った。
原料を反応器に入れ攪拌しながら酸の10重量%水溶
液を加えPHを4.0に調製した。その後昇温を行い、還流
温度下で水を系外へ除去しながら5時間継続した。さら
にキシレン30gを投入し混合撹拌を行なった後、n−ブ
タノールとキシレンの混合溶剤を樹脂の加熱残分が50重
量%になるように系外へ除去した。得られた樹脂(BG−
3)の分析結果を第1表に示す。
液を加えPHを4.0に調製した。その後昇温を行い、還流
温度下で水を系外へ除去しながら5時間継続した。さら
にキシレン30gを投入し混合撹拌を行なった後、n−ブ
タノールとキシレンの混合溶剤を樹脂の加熱残分が50重
量%になるように系外へ除去した。得られた樹脂(BG−
3)の分析結果を第1表に示す。
比較製造例3 各原料仕込み比率を下記のように設定する以外は製造
例1と同様の条件で樹脂合成を行った。
例1と同様の条件で樹脂合成を行った。
・ベンゾグアナミン 0.95モル ・メラミン 0.05モル ・粒状パラホルムアルデヒド 4.9モル (ホルムアルデヒド80重量%) ・n−ブタノール 4.0モル 得られた樹脂(BG−4)の分析結果を第1表に示す。
実施例1 熱硬化性アクリル樹脂として市販品アクリル樹脂(ア
ルマテックス678:商品名、三井東圧化学社製、不揮発分
55重量%、粘度14poise/25℃、酸価6.5mg−KOH/g、水酸
基価10mg−KOH/g)109gに対して製造例1によるアルキ
ルエーテル化ベンゾグアナミン−メラミン共縮合樹脂
(BG−1)を125g配合し熱硬化性塗料用樹脂組成物を製
造した。
ルマテックス678:商品名、三井東圧化学社製、不揮発分
55重量%、粘度14poise/25℃、酸価6.5mg−KOH/g、水酸
基価10mg−KOH/g)109gに対して製造例1によるアルキ
ルエーテル化ベンゾグアナミン−メラミン共縮合樹脂
(BG−1)を125g配合し熱硬化性塗料用樹脂組成物を製
造した。
得られた塗料用樹脂組成物をブチルセロソルブでフォ
ードカップ#4で100秒に調製してクリヤーワニスとし
た。このクリヤーワニスをET板(エレクトロニックスズ
プレート、ブリキ板)に200℃て5分間乾燥した後の膜
厚が5μになるように塗装した。得られた評価結果を第
2表に示す。各種性能評価の試験方法は以下の条件で行
った。
ードカップ#4で100秒に調製してクリヤーワニスとし
た。このクリヤーワニスをET板(エレクトロニックスズ
プレート、ブリキ板)に200℃て5分間乾燥した後の膜
厚が5μになるように塗装した。得られた評価結果を第
2表に示す。各種性能評価の試験方法は以下の条件で行
った。
加工性:デュポン衝撃試験(荷重300g、撃芯1/2イン
チ、高さ30cm、温度25℃)による塗膜表面の割れを目視
観察した。(◎良好〜×著しい塗膜の割れが認められ
る) 密着性:塗膜したクロスカットを入れて沸騰水(100
℃)中に30分間浸漬後直ちに引き上げ、クロスカット部
にセロハンテープを圧着し、剥離した後の塗膜の剥離状
態を観察した。(◎良好〜×著しい塗膜の剥離状態が認
められる) 硬度:JIS K−5400 6.14に従って測定した。
チ、高さ30cm、温度25℃)による塗膜表面の割れを目視
観察した。(◎良好〜×著しい塗膜の割れが認められ
る) 密着性:塗膜したクロスカットを入れて沸騰水(100
℃)中に30分間浸漬後直ちに引き上げ、クロスカット部
にセロハンテープを圧着し、剥離した後の塗膜の剥離状
態を観察した。(◎良好〜×著しい塗膜の剥離状態が認
められる) 硬度:JIS K−5400 6.14に従って測定した。
耐レトルト性:125℃、30分間のレトルト処理後3×3キ
ャップの打抜きを行い、塗膜の割れを目視観察した。
(評価の表現方法は加工性と同様の基準) 比較例1〜3 アルキルエーテル化ベンゾグアナミン−メラミン共縮
合樹脂としてBG−1に代えてBG−2〜4を用いた以外は
実施例1と同様にして熱硬化性塗料用樹脂組成物を製造
し、塗布、乾燥して塗膜の評価を行った。
ャップの打抜きを行い、塗膜の割れを目視観察した。
(評価の表現方法は加工性と同様の基準) 比較例1〜3 アルキルエーテル化ベンゾグアナミン−メラミン共縮
合樹脂としてBG−1に代えてBG−2〜4を用いた以外は
実施例1と同様にして熱硬化性塗料用樹脂組成物を製造
し、塗布、乾燥して塗膜の評価を行った。
結果を第2表に示す。
〔発明の効果〕 本発明の金属缶外面塗料用樹脂組成物は、優れた加工
性を保持し、硬度、密着性等の諸物性を損なうことな
く、耐レトルト性においても良好なる塗膜を提供するも
のである。
性を保持し、硬度、密着性等の諸物性を損なうことな
く、耐レトルト性においても良好なる塗膜を提供するも
のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−221471(JP,A) 特開 昭62−127363(JP,A) 特開 平2−283773(JP,A) 特開 昭56−167767(JP,A) 特公 昭45−32628(JP,B1) 特公 昭40−21341(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 133/04 - 133/14 C09D 161/28 C09D 167/00 - 167/03 C08L 33/04 -33/14 C08L 61/28 C08L 67/00 - 67/03
Claims (1)
- 【請求項1】(a)熱硬化性アクリル樹脂70〜30重量
%、及び (b)ベンゾグアナミン対メラミンのモル%が(90〜30
%)対(10〜70%)の範囲にあり、トリアジン核及びグ
アナミン核の平均1個当たり2.0〜3.5個の結合ホルムア
ルデヒド、1.5個以上のアルキルエーテル基及び1.0個以
上のイミノ基を有し、重量平均分子量が1000〜10000で
あるアルキルエーテル化ベンゾグアナミン−メラミン共
縮合樹脂30〜70重量%、 からなる金属缶外面塗料用樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25076489A JP2872705B2 (ja) | 1989-09-28 | 1989-09-28 | 金属缶外面塗料用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25076489A JP2872705B2 (ja) | 1989-09-28 | 1989-09-28 | 金属缶外面塗料用樹脂組成物 |
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JPH03115377A JPH03115377A (ja) | 1991-05-16 |
JP2872705B2 true JP2872705B2 (ja) | 1999-03-24 |
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-
1989
- 1989-09-28 JP JP25076489A patent/JP2872705B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH03115377A (ja) | 1991-05-16 |
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