JP2536937B2 - 手摺の支持構造 - Google Patents

手摺の支持構造

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JP2536937B2 JP1286524A JP28652489A JP2536937B2 JP 2536937 B2 JP2536937 B2 JP 2536937B2 JP 1286524 A JP1286524 A JP 1286524A JP 28652489 A JP28652489 A JP 28652489A JP 2536937 B2 JP2536937 B2 JP 2536937B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は手摺壁の支持構造に関する。
[従来の技術] バルコニー等の手摺を支持するに際しては、美しくか
つ強固に支持する必要がある。
然るに、従来の手摺は、特開昭62−107129号公報に記
載の如く、手摺壁を貫通する固定ボルト等により、手摺
壁の例えば内面側に支持金物を固定し、この支持金物に
手摺基部を差し込む等により支持することとしている。
従来技術によれば、手摺は、支持金物を介して手摺壁
に強固に支持できる。
[発明が解決しようとする課題] 然しながら、従来技術にあっては、手摺壁の表面上に
前述した固定ボルト、支持金物、支持金物と手摺基部と
の固定部分が露呈する結果、手摺まわりの美的外観を損
なう。
本発明は、手摺まわりの美的外観を損なうことなく、
かつ手摺を強固に支持することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、床構造体に支持されるスタッドの側面部上
に左右の壁パネル端部を取着し、該スタッドに手摺基部
を支持する手摺の支持構造であって、スタッドにおける
左右の壁パネル端部間の目地部にスペーサを取着し、上
記目地部より広幅の手摺基部を該目地部を挟む左右の壁
パネル表面部に被着する状態で、該手摺基部を上記スペ
ーサに取着するようにしたものである。
[作用] 本発明によれば、下記、の作用がある。
手摺は、スペーサを介することにて、床構造体に支持
されているスタッドに強固に支持される。
手摺基部は左右の壁パネル端部間の目地部を覆う状態
で、該目地部内に納められているスペーサに取着され
る。従って、左右の壁パネルの表面上には手摺基部のみ
が被着されて存在することとなり、手摺まわりの美的外
観を損なうことがない。
[実施例] 第1図はスタッドの上部における手摺の支持構造の一
例を示す断面図、第2図は手摺を支持するための施工工
程を示す模式図、第3図は第1図のIII−III線に沿う断
面図、第4図はスタッドの下部連結構造を示す断面図、
第5図はバルコニーを示す断面図である。
建物10は下階建物ユニット11の上部に上階建物ユニッ
ト12を搭載することにて構成されている。
建物ユニット12の形鋼製床梁13には、L形支持金物14
を介してALC版製床下地材15が固定されている。この床
下地材15の上部に敷設される室内側の床枠組16の外周部
には、内壁17が設けられて居室を区画形成している。
又、床下地材15における床枠組16の外まわりには継なぎ
材18を介してALC版製外壁19が設けられ、バルコニー20
を区画形成している。
バルコニー20は、床21とALC版製手摺壁22とを備え
る。
バルコニー20の床21は、床下地材15の上部に敷設され
る床枠組23と、床枠組23の上部に敷設される床仕上材24
にて構成される。
バルコニー20の手摺壁22は、床梁13と、該床梁13に立
設される形鋼製外内壁スタッド25に支持される。
尚、バルコニー20の手摺壁22は、その下端部に設けた
連結ボルト26を、床梁13にボルト結合してある支持プレ
ート27のフォーク状支持凹部(不図示)に係入して支持
される(第4図参照)。又、手摺壁22は、その上端部に
ボルト結合してあるL形連結プレート28を、外内壁スタ
ッド25の上端部にリベット止めされているL形取着プレ
ート29にリベットにて固定される(第1図参照)。尚、
取着プレート29は手摺壁22の長手方向に通し状態で延設
されるものであり、スタッド25の上端部に溶接されてい
るL形接合プレート30にリベットにて固定される(第1
図参照)。
この時、外内壁スタッド25は、第3図に示す如く、そ
の下端部に連結プレート31と振れ調整プレート32とをリ
ベットにて固定され、連結プレート31と床梁13のウエブ
にリベット止めされ、振れ調整プレート32を床下地材15
に設けた固定ボルト33の上端部にレベルナット34にてレ
ベル調整される状態で該スタッド25の垂直状態を調整さ
れて固定される。
尚、固定ボルト33は、その頭部に支持される平座金35
と、そのねじ部に螺合される平ナット36との間に床下地
材15を挟着することにて、床下地材15に固定される。
又、バルコニー20の内部空間に臨む外内壁スタッド25
の側面部上には、第2図に示す如く、左右の壁パネル37
の端部が取着されている。壁パネル37は、フレーム材38
と、このフレーム材38に貼設されている画材39とから形
成されている。尚、左右の壁パネル37の端部間には、幅
aの目地部40が設けられる。
又、手摺壁22の上部における長手方向の全域に、笠木
41が設けられている。この時、手摺壁22の上端部と、外
内壁スタッド25の上端部に設けられている取着プレート
29には、笠木保持プレート42が固定される。そして、こ
の笠木保持プレート42の外周部には嵌着プレート43が取
着され、この嵌着プレート43に上記笠木41が嵌着して保
持されるようになっている。尚、44は水返しである。
更に、外内壁スタッド25には手摺50の基部51が下記
(A)、(B)により支持される。(第3図参照)。
(A)外内壁スタッド25における左右の壁パネル37の端
部間の前述した目地部40に、スペーサ52をボルト53によ
り取着する。ボルト53は、スタッド25の内面に添い設け
られる座金54、及びスタッド25の肉厚を介して、スペー
サ52のねじ孔52Aに螺合する(第2図(A)参照)。
(B)上記目地部40の幅(a)より広幅(b)の基部51
を、該目地部40を挟む左右の壁パネル37表面部に被着す
る状態で、該基部51をボルト55により上記スペーサ52に
取着する。ボルト55は、基部51に設けた孔56に納まり、
スペーサ52のねじ孔52Aに螺合する(第2図(B)参
照)。
次に、上記実施例の作用について説明する。
手摺50は、スペーサ52を介することにて、床梁13に支
持されているスタッド25に強固に支持される。
手摺50の基部51は左右の壁パネル37の端部間の目地部
40を覆う状態で、該目地部40内に納められているスペー
サ52に取着される。従って、左右の壁パネル37の表面上
には手摺50の基部51のみが被着されて存在することとな
り、手摺50まわりの美的外観を損なうことがない。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、手摺まわりの美的外観
を損なうことなく、かつ手摺を強固に支持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はスタッドの上部における手摺の支持構造の一例
を示す断面図、第2図は手摺を支持するための施工工程
を示す模式図、第3図は第1図のIII−III線に沿う断面
図、第4図はスタッドの下部連結構造を示す断面図、第
5図はバルコニーを示す断面図である。 13……床梁、 25……スタッド、 37……壁パネル、 40……目地部、 50……手摺、 51……基部、 52……スペーサ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床構造体に支持されるスタッドの側面部上
    に左右の壁パネル端部を取着し、該スタッドに手摺基部
    を支持する手摺の支持構造であって、スタッドにおける
    左右の壁パネル端部間の目地部にスペーサを取着し、上
    記目地部より広幅の手摺基部を該目地部を挟む左右の壁
    パネル表面部に被着する状態で、該手摺基部を上記スペ
    ーサに取着するように構成した手摺の支持構造。
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