JPH11181925A - 壁下地構造及び小屋組構造並びにこれらの施工方法 - Google Patents

壁下地構造及び小屋組構造並びにこれらの施工方法

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JPH11181925A
JPH11181925A JP9352672A JP35267297A JPH11181925A JP H11181925 A JPH11181925 A JP H11181925A JP 9352672 A JP9352672 A JP 9352672A JP 35267297 A JP35267297 A JP 35267297A JP H11181925 A JPH11181925 A JP H11181925A
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JP
Japan
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wall
steel
frame
fixed
building
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JP9352672A
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English (en)
Inventor
Etsuhisa Shiraishi
悦久 白石
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Kirii Construction Materials Co Ltd
Original Assignee
Kirii Construction Materials Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁下地については工事の重複を省き、小屋組
については重量の大きな鉄骨の使用を止めることによ
り、さらにこれら両者の構築において現場溶接を行わ
ず、現場での作業を軽減化することにより、鉄骨造の建
築物の省施工化を図る。 【解決手段】 鉄骨造の建築物において、軽量形鋼の軸
材たるスタッド10a及びランナー10bが互いにビス
10cで固定されたフレームであって、その外面及び内
面にそれぞれ外壁板G及び内壁板Nが装着される壁下地
フレームをパネル化した壁下地フレームパネル10を、
当該建築物の鉄骨梁B又は鉄骨柱Cに突設された壁下地
フレーム接合片たるパネル取付金物11にビス12で固
定したことを特徴とする壁下地構造を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨造の建築物に
おいて軽量形鋼を用いた、壁の下地構造及び屋根の小屋
組構造並びにこれらのパネル化省施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄骨造の建築物の壁の下地は、図
9(a)に示すように、建方された鉄骨柱C・鉄骨間柱
Mの外周面に軽量形鋼の胴縁Dを現場で溶接固定して外
壁下地とするとともに、この外壁下地とは別に、同
(b)に示すように、鉄骨柱C間又は鉄骨柱Cの内周面
に軽量形鋼や木製の胴縁d・間柱m等を用いて現場で内
壁下地を組み上げていた。なお同図において、一点鎖
線、二点鎖線はそれぞれ外壁仕上面、内壁仕上面を示し
ている。また、屋根の小屋組については、同様に図9
(a)に示すように、棟梁T・主梁R・母屋Y等として
の鉄骨を、建方された鉄骨柱C・鉄骨梁Bに現場で溶接
及びボルト締めにより固定して組み上げていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
壁下地及び小屋組については、以下のような問題点が生
じていた。 壁下地については、外壁下地と内壁下地とを別個独立
に形成し、前者は鉄骨工事、後者は内装工事の範疇とし
ているため、施工性向上が図りにくく、コスト削減や工
期短縮が困難である。 小屋組については、重量の大きな鉄骨を組み上げるた
め、その構築に際して作業性が悪く、構造的にも不利で
ある。 また壁下地及び小屋組の構築においては、現場溶接を
行うため、熟練技術を要し、一定の施工精度を確保する
ことが困難である。また溶接によってその部分の防錆対
策がさらに必要になり、溶接熱による部材の歪みや欠損
も生じる。 さらに壁下地及び小屋組の構築においては、現場で軽
量形鋼又は鉄骨を建築物に固定しながら壁下地及び小屋
組を組み上げるという現場作業が主となるため、施工性
向上が図りにくく、コスト削減や工期短縮が困難であ
る。
【0004】そこで本発明は、壁下地については工事の
重複を省き、小屋組については重量の大きな鉄骨の使用
を止めることにより、さらにこれら両者の構築において
現場溶接を行わず、現場での作業を軽減化することによ
り上記問題点を解消し、鉄骨造の建築物の省施工化を図
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に記
載の発明は、鉄骨造の建築物において、軽量形鋼の軸材
からなり、その外面及び内面にそれぞれ外壁板及び内壁
板が装着される壁下地フレームが、当該建築物の周面に
固定されてなることを特徴とする壁下地構造である。こ
のような壁下地構造においては、外壁下地と内壁下地と
が兼用されているため、従来のような工事の重複を省い
て一工程省略できることになり、コスト削減及び工期短
縮を実現することが可能になる。なお、この壁下地は軽
量形鋼からなり軽量であるので、容易に組立て・運搬が
でき、作業性がよい。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、前記壁下地フレームが、軽量形鋼の軸材
が互いにビス固定されてなることを特徴とする壁下地構
造である。このような壁下地構造においては、壁下地フ
レームの形成の際に溶接を行わずにビス固定で済むた
め、熟練工でなくとも容易にこれを形成することがで
き、しかも一定の施工精度を確保することができる。ま
た溶接による防錆対策の手間もかからず、溶接熱による
部材の歪みや欠損も生じることがない。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2記載の発明において、前記壁下地フレームが、前
記建築物の鉄骨柱又は鉄骨梁に突設された壁下地フレー
ム接合片にビス固定されていることを特徴とする壁下地
構造である。このような壁下地構造においては、現場に
おける壁下地フレームの建築物周面への固定の際に溶接
を行わずにビス固定で済むため、熟練工でなくとも容易
にこれを取り付けることができ、しかも一定の施工精度
を確保することができる。また溶接による防錆対策の手
間もかからず、溶接熱による部材の歪みや欠損も生じる
ことがない。
【0008】請求項4に記載の発明は、工場又は現場で
予め前記壁下地フレームをパネル化して形成し、これを
前記建築物の周面に固定して請求項1乃至請求項3のい
ずれか一項に記載の壁下地構造を構築することを特徴と
する壁下地構造の施工方法である。このように工場又は
現場で予めパネル化した軽量の壁下地フレームを使用す
れば、壁下地構造の施工がさらに簡易になり、工期短縮
・コスト削減を図ることができる。
【0009】請求項5に記載の発明は、鉄骨造の建築物
において、軽量形鋼の軸材をトラス状に組んだ複数枚の
小屋組フレームが、当該建築物の頂面に固定されてなる
ことを特徴とする小屋組構造である。このような小屋組
構造においては、軽量形鋼の軸材からなる軽量かつ強固
な小屋組フレームを建込むものであるため、作業性がよ
く、構造的にも有利である。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項5記載の
発明において、前記小屋組フレームが、軽量形鋼の軸材
が互いにビス固定されてなることを特徴とする小屋組構
造である。このような小屋組構造においては、小屋組フ
レームの形成の際に溶接を行わずにビス固定で済むた
め、熟練工でなくとも容易にこれを形成することがで
き、しかも一定の施工精度を確保することができる。ま
た溶接による防錆対策の手間もかからず、溶接熱による
部材の歪みや欠損も生じることがない。
【0011】請求項7に記載の発明は、請求項5又は請
求項6記載の発明において、前記小屋組フレームが、前
記建築物の鉄骨柱又は鉄骨梁に固着された軽量形鋼の軸
材に、小屋組フレーム接合片を介してビス固定されてい
ることを特徴とする小屋組構造である。このような小屋
組構造においては、現場における小屋組フレームの建築
物頂面への固定の際に溶接を行わずにビス固定で済むた
め、熟練工でなくとも容易にこれを取り付けることがで
き、しかも一定の施工精度を確保することができる。ま
た溶接による防錆対策の手間もかからず、溶接熱による
部材の歪みや欠損も生じることがない。
【0012】請求項8に記載の発明は、工場又は現場で
予め前記小屋組フレームをパネル化して形成し、これを
前記建築物の周面に固定して請求項5乃至請求項7のい
ずれか一項に記載の小屋組構造を構築することを特徴と
する小屋組構造の施工方法である。このように工場又は
現場で予めパネル化した軽量の小屋組フレームを使用す
れば、壁下地構造の施工がさらに簡易になり、工期短縮
・コスト削減を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいて、本発明を詳細に説明する。なお、同一要素
には同一符号を用い、重複する説明は省略するものとす
る。
【0014】1.壁下地構造図1は、本発明に係る壁下
地構造の一実施形態を表す分解斜視図である。同図に示
す壁下地構造は、軽量形鋼からなるパネル化された壁下
地フレームたる壁下地フレームパネル10が、鉄骨梁B
に溶接固定された壁下地フレーム接合片たるパネル取付
金物11に、図示しないビス12をもって締めつけ固定
されて構成されている。また符号B、C、G、Nはそれ
ぞれ鉄骨梁、鉄骨柱、外壁板、内壁板を示す。このよう
に本発明に係る壁下地構造は、従来のように外壁下地と
内壁下地とが別個に構成されるわけではなく、両者の機
能を併せ持つ壁下地フレームパネル10を建込み、その
両面に外壁板G、内壁板Nを装着するものである。ま
た、この壁下地フレームパネル10は軽量形鋼からなる
ので、その組立て・建込みは内装工事の範疇に含まれ、
鉄骨工事の範疇に含まれるものは鉄骨梁Bにパネル取付
金物11を溶接固定することのみである。したがって、
従来は内装工・鉄骨工の両者が行っていた壁下地工事を
実質的に内装工のみが行えば足りることとなり、重複工
事を省いて建築工事全体としてのコスト削減・工期短縮
を図ることができる。なお、本壁下地構造の特徴は、壁
下地フレームパネル10を外壁板G及び内壁板Nの兼用
壁下地として用いることにあるので、外壁板G・内壁板
Nの形態や外壁板G・内壁板Nと壁下地フレームパネル
10との接合の形態は自由であり、また、外壁板Gと内
壁板Nの間に適宜断熱材や防水紙等を介在することによ
り、様々な設計条件に適合させることができる。なお、
パネル取付金物11は鉄骨梁B又は鉄骨柱Cに突設され
ていればよく、鉄骨梁B又は鉄骨柱Cに対して溶接のみ
ならず他の手段、例えば接着剤、ボルト、重量ビス、特
殊な接合金具等を用いて固定されていてもよい(以下同
様)。
【0015】また壁下地フレームパネル10は、溶接で
はなくビス12をもってパネル取付金物11に締めつけ
固定されるため、熟練工でなくとも一定の接合強度を保
つことができ、溶接による防錆対策の手間もかからず、
溶接熱による部材の歪みや欠損も生じない。しかも、壁
下地フレームパネル10は軽量形鋼からなる軽量部材で
あるため、容易に組立て・運搬ができ、施工の簡易化、
工期短縮を図ることができる。なおパネル取付金物1
1、ビス12の形状・数量や取付位置等は構造設計に従
うが、鉄骨梁Bのジョイント部分にパネル取付金物11
を取り付けることは避ける。
【0016】図2(a)は壁下地フレームパネル10の
一実施形態を表す分解斜視図であり、5本のリップ溝形
鋼のスタッド10aの上下端が軽溝形鋼のランナー10
bに嵌合され、ビス10cをもって締めつけ固定されて
構成されている。このようにスタッド10aとランナー
10bとが溶接を一切用いずにビス10cのみをもって
組み立てられているため、熟練工でなくとも一定の接合
強度を保つことができ、また溶接による防錆対策の手間
もかからず、溶接熱による部材の歪みや欠損も生じるこ
とがないので、施工の簡易化、工期短縮を図ることがで
きる。また、この壁下地フレームパネル10は予め工場
で組み立てたものを用いてもよいが、現場で組み立てる
こともできる。この場合、特に部屋内で組み立てる場合
には、壁下地フレームパネル10の縦横外寸法を各階の
梁下寸法よりも小さくしておくことが望ましい。部屋内
で壁下地フレームパネル10を反転等できるようにし
て、組立て・運搬の効率を向上させるためである。な
お、スタッド10a、ランナー10b、ビス10cの形
状・数量や位置等はもちろん構造設計に従う。
【0017】図2(b)は壁下地フレームパネルの他の
実施形態を表す分解斜視図であり、壁に開口部を設けた
場合の壁下地フレームパネル10’を示す。このように
壁下地フレームパネル10’においては、開口部の周囲
に開口補強スタッド10a’、まぐさランナー10
b’、窓台ランナー10c’を配設し、開口部が大きい
場合には適宜追加の補強部材19等を配設して組み立て
る。なお同図では、ビス10cの図示を省略している。
【0018】図3(a)は本発明に係る壁下地構造の一
実施形態を表す横断面図であり、同(b)はその縦断面
図であって、一階の壁下地として用いた場合、同(c)
は同様に二階の壁下地として用いた場合を示す。このよ
うに、壁下地フレームパネル10、10’は、鉄骨梁B
に溶接固定されたパネル取付金物11にビス12をもっ
て締めつけ固定されているのみであるため、壁下地フレ
ームパネル10、10’の下端は隙間が生じている。但
し、同(b)に示したように一階の壁下地フレームパネ
ル10、10’については、その下端とコンクリートス
ラブSとの間に緩衝材たるCRゴム13を介在させる。
壁下地フレームパネル10、10’の損傷防止のためで
ある。
【0019】図4(a)は本発明に係る壁下地構造を適
用した壁構造の一実施形態を表す縦断面図であり、同
(b)はその横断面図である。この外壁はサイディング
通気工法によるものであり、壁下地フレームパネル10
の外面に透湿防水シート14を張り、これを介してスタ
ッド10aに沿って縦胴縁15を配設して通気層を確保
し、前記縦胴縁15にサイディングボード16を装着し
ている。また内壁については、壁下地フレームパネル1
0の内面に発泡ウレタン裏打ちプラスターボード17を
装着している。さらに壁下地フレームパネル10のスタ
ッド10a及びランナー10bに囲まれた空間には断熱
マット18を充填し、断熱性を高めている。なお、本壁
下地構造の適用の形態は他にも様々な種類が可能であ
り、これが適用される建築物の立地環境や仕様に合わせ
て適宜設計変更を行えばよい。
【0020】以上のように構成された本発明に係る壁下
地構造の施工は次のように行う。すなわち、予め鉄骨加
工の段階でパネル取付金物11が所定位置に溶接固定さ
れた鉄骨梁Bと鉄骨柱Cの建方を行う。そして、コンク
リートスラブSの構築、作業足場設置の後、墨出しとと
もに壁下地フレームパネル10の加工組立てを行う。加
工組立てとは、具体的には定尺物の軽量形鋼を切断して
スタッド10a、ランナー10bを作り、これらをビス
止めして組み立てることであり、この作業を部屋内で行
えば、狭い敷地での工事であっても壁下地フレームパネ
ル10の加工組立ての作業スペースを確保できる。組み
立てられた壁下地フレームパネル10は、人力で所定の
位置に設置され、ビス12でパネル取付金物11に固定
されて施工完了となる。このように、本壁下地構造の施
工は、溶接を一切用いずに、軽量で簡易化した構成の壁
下地フレームをパネル化して建込むものであるため、施
工が簡易になり、工期短縮を図ることができる。
【0021】2.小屋組構造図5は、本発明に係る小屋
組構造の一実施形態を表す斜視図であり、鉄骨造の建築
物の頂面に、軽量形鋼の軸材からなる小屋組フレームを
パネル化した複数枚の小屋組フレームパネル20を、軽
量形鋼の軸材からなる振れ止め21及び小屋筋違い22
をもって互いに固定して、前記建築物の鉄骨梁Bに溶接
固定された小屋組フレーム接合片たる小屋組フレームパ
ネル取付金物23に、図示しないビス24をもって締め
つけ固定されたものである。このように本発明に係る小
屋組構造は、従来のような重量の大きな鉄骨ではなく軽
量形鋼からなるものであるため、作業性がよく構造的に
も有利である。
【0022】図5は、簡略化した本発明に係る小屋組構
造の一実施形態を示す斜視図であり、図6・図7は、そ
れぞれ図5に示した小屋組構造を桁行直交面・梁間直交
面で切断した断面図である。図6に示すように、小屋組
フレームパネル20は、リップ溝形鋼の上弦材20a、
下弦材20b、真束20c、束20d、斜材20eから
なり、これらは互いにガセットプレート20fを介し
て、図示しないビス20gで締めつけ固定されている。
このように本小屋組フレームパネル20は、トラス形状
を呈するように軽量形鋼の軸材20a〜20eを、溶接
をせずに全てビス20gで締めつけ固定して組み立てら
れたものであるため、軽量かつ組立容易であるととも
に、構造上の強度も充分に備え、施工性がよい。
【0023】そしてこのような小屋組フレームパネル2
0を、図7に示すように複数平行に並べて、リップ溝形
鋼の振れ止め21及び小屋筋違い22をもって互いに固
定する。このときの固定も、溶接を用いずにビス24を
もって締めつけることにより行う。したがって、熟練工
でなくとも容易に小屋組フレームパネル20同士を固定
することができ、しかも一定の施工精度を確保すること
ができる。また溶接による防錆対策の手間もかからず、
溶接熱による部材の歪みや欠損も生じることがない。
【0024】さらに図8に、図6における囲み部の拡大
図を示す。同図に示すように鉄骨梁Bには、軽量形鋼の
軸材たる断面C字形のチャンネル材26が溶接固定され
ており、このチャンネル材26に対して、小屋組フレー
ムパネル20が、断面L字形の小屋組フレームパネル取
付金物23を介して取り付けられる。小屋組フレームパ
ネル20と小屋組フレームパネル取付金物23とは、小
屋組フレームパネル取付金物23とチャンネル材26と
同様にビス24で締めつけ固定される。このように本発
明に係る小屋組構造は、溶接を用いずに現場ではビス2
4のみで小屋組フレームパネル20を鉄骨梁Bに固定す
るものであるので、熟練工でなくとも容易に小屋組フレ
ームパネル20を当該建築物の頂面に固定することがで
き、しかも一定の施工精度を確保することができる。ま
た溶接による防錆対策の手間もかからず、溶接熱による
部材の歪みや欠損も生じることがない。なお、同図中の
符号25はあおり止め金物であり、上弦材20aと先に
述べた壁下地フレームパネル10とを繋ぐ役割を果た
す。
【0025】以上のように構成された本発明に係る小屋
組構造の施工は次のように行う。すなわち、予め鉄骨加
工の段階でチャンネル材26が所定位置に溶接固定され
た鉄骨梁B及び鉄骨柱Cの建方を行う。そして先に述べ
た壁下地を構築した後、墨出しとともに小屋組フレーム
パネル20の加工組立てを行う。加工組立てとは、具体
的には定尺物の軽量形鋼を切断して上弦材20a、下弦
材20b等を作成し、これらを互いにビス止めすること
であり、この作業は専用の組立てスペースで行う。組み
立てられた小屋組フレームパネル20は、人力で、又は
人力では無理な場合はクレーン等の揚重機を用いて所定
の位置に設置され、ビス24でチャンネル材26に固定
された小屋組フレームパネル取付金物23にビス24を
もって固定され、また必要に応じてあおり止め金物25
で上弦材20aと壁下地フレームパネル10とを繋いで
施工完了となる。このように、本小屋組構造の施工は、
溶接を一切用いずに、軽量かつ簡易化した構成の小屋組
フレームをパネル化して建込むものであるため、施工が
簡易になり、工期短縮を図ることができる。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る壁下地
構造においては、軽量形鋼の軸材からなるフレームを、
外壁下地と内壁下地とを兼用したパネルとして建込むた
め、一工程省略できるとともに作業性がよくなり、工期
短縮・コスト削減に寄与する。さらに、壁下地フレーム
の組立て加工及び取付の際に、溶接を行わずにビス固定
で足りるため、熟練工でなくとも容易にこれを形成する
ことができ、しかも一定の施工精度を確保することがで
きる。また溶接による防錆対策の手間もかからず、溶接
熱による部材の歪みや欠損も生じることがない。
【0027】また、本発明に係る小屋組構造において
は、作業性がよく構造的にも有利な軽量形鋼からなる小
屋組フレームをパネル化して建込むものであるため、工
期短縮・コスト削減に寄与する。さらに、小屋組フレー
ムの組立て加工及び取付の際に、溶接を行わずにビス固
定で足りるため、熟練工でなくとも容易にこれを形成す
ることができ、しかも一定の施工精度を確保することが
できる。また溶接による防錆対策の手間もかからず、溶
接熱による部材の歪みや欠損も生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る壁下地構造の一実施形態を表す分
解斜視図である。
【図2】(a)、(b)は、それぞれ壁下地フレームパ
ネルの一実施形態を表す分解斜視図である。
【図3】(a)は本発明に係る壁下地構造の一実施形態
を表す横断面図であり、(b),(c)はその縦断面図
である。
【図4】(a)は本発明に係る壁下地構造を適用した壁
構造の一実施形態を表す縦断面図であり、(b)はその
横断面図である。
【図5】簡略化した本発明に係る小屋組構造の一実施形
態を示す斜視図である。
【図6】図5に示す小屋組構造を桁行直交面で切断した
断面図である。
【図7】図5に示す小屋組構造を梁間直交面で切断した
断面図である。
【図8】図6における囲み部の拡大図である。
【図9】(a)は従来の鉄骨造の建築物の壁下地構造及
び小屋組構造を表す斜視図であり、(b)はその壁下地
構造を適用した壁構造を表す横断面図である。
【符号の説明】
10 …壁下地フレームパネル 10’ …壁下地フレームパネル 10a …スタッド 10b …ランナー 10c …ビス 10a’…開口補強スタッド 10b’…まぐさランナー 10c’…窓台ランナー 11 …パネル取付金物 12 …ビス 13 …CRゴム 14 …透湿防水シート 15 …縦胴縁 16 …サイディングボード 17 …発泡ウレタン裏打ちプラスターボード 18 …断熱マット 19 …追加の補強部材 20 …小屋組フレームパネル 20a …上弦材 20b …下弦材 20c …真束 20d …束 20e …斜材 20f …ガセットプレート 20g …ビス 21 …振れ止め 22 …小屋筋違い 23 …小屋組フレームパネル取付金物 24 …ビス 25 …あおり止め金物 26 …チャンネル材 B …鉄骨梁 C …鉄骨柱 D …胴縁 G …外壁板 M …鉄骨間柱 N …内壁板 R …主梁 S …コンクリートスラブ T …棟梁 Y …母屋 d …胴縁 m …間柱

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨造の建築物において、軽量形鋼の軸
    材からなり、その外面及び内面にそれぞれ外壁板及び内
    壁板が装着される壁下地フレームが、当該建築物の周面
    に固定されてなることを特徴とする壁下地構造。
  2. 【請求項2】 前記壁下地フレームは、軽量形鋼の軸材
    が互いにビス固定されてなることを特徴とする請求項1
    記載の壁下地構造。
  3. 【請求項3】 前記壁下地フレームは、前記建築物の鉄
    骨柱又は鉄骨梁に突設された壁下地フレーム接合片にビ
    ス固定されていることを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の壁下地構造。
  4. 【請求項4】 工場又は現場で予め前記壁下地フレーム
    をパネル化して形成し、これを前記建築物の周面に固定
    して請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の壁下
    地構造を構築することを特徴とする壁下地構造の施工方
    法。
  5. 【請求項5】 鉄骨造の建築物において、軽量形鋼の軸
    材をトラス状に組んだ複数枚の小屋組フレームが、当該
    建築物の頂面に固定されてなることを特徴とする小屋組
    構造。
  6. 【請求項6】 前記小屋組フレームは、軽量形鋼の軸材
    が互いにビス固定されてなることを特徴とする請求項5
    記載の小屋組構造。
  7. 【請求項7】 前記小屋組フレームは、前記建築物の鉄
    骨柱又は鉄骨梁に固着された軽量形鋼の軸材に、小屋組
    フレーム接合片を介してビス固定されていることを特徴
    とする請求項5又は請求項6記載の小屋組構造。
  8. 【請求項8】 工場又は現場で予め前記小屋組フレーム
    をパネル化して形成し、これを前記建築物の頂面に固定
    して請求項5乃至請求項7のいずれか一項に記載の小屋
    組構造を構築することを特徴とする小屋組構造の施工方
    法。
JP9352672A 1997-12-22 1997-12-22 壁下地構造及び小屋組構造並びにこれらの施工方法 Pending JPH11181925A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103276832A (zh) * 2013-06-08 2013-09-04 北京工业大学 一种空心异形柱多高层装配式钢框架-钢板剪力墙体系
CN105298016A (zh) * 2015-11-12 2016-02-03 江苏通州四建集团有限公司 薄膜光伏太阳能采光顶幕墙
CN107299712A (zh) * 2017-05-27 2017-10-27 重庆龙港活动房屋有限公司 轻钢集成装配式屋盖

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