JP3243456U - 小規模建築物用パネル状構造物及び小規模建築物 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来よりもコストダウン及び短期間での施工ができるのみならず、ボルト結合で組み上げることができ、且つ再利用が可能な小規模建築物用パネル状構造物及び小規模建築物を提供する。【解決手段】軽量鉄骨の柱材12及び柱材の間に掛け渡されてなる軽量鉄骨の梁材14によって構成されてなるパネル枠材16と、パネル枠材に貼り合わせられてなるパネル材18と、を有する複数のパネルユニット20と、梁材と同一の長さを有し、梁材と同一の高さで掛け渡される軽量鉄骨の胴縁材22と、を有し、複数のパネルユニットが、梁材と同間隔を空けて設置されてなり、複数のパネルユニットの間に掛け渡された胴縁材によってボルト結合されてなる、小規模建築物用パネル状構造物とした。【選択図】図1
Description
本考案は、ガソリンスタンドの建屋、チェーンストア展開する店舗やコンビニ店舗等の比較的小規模の建築物に好適な易施工小規模建築物に関する。
従来、ガソリンスタンドの建屋、チェーンストア展開する店舗やコンビニ店舗等を設置するにあたっては、基礎に柱を固設した後、該固設した柱に梁を取り付け、該梁に屋根部を取付けることで店舗を構築していた。しかし、支持柱、梁部材、屋根部材等を構築するにあたっては、材料費、工事費用や作業代などから、多額の設備投資が必要であり、また、工事も大がかりなものとなるため、工期も比較的長くならざるをえなかった。
そこで、本出願人らは、従来工法による建築方法と同様の機能及び安全性を有し、短期間で且つ安価に建築する建築物の建築方法及び構造(特許文献1)を提案し好評を得ている。
一方で、建設業界における労働力不足が慢性的であり、また、建築資材価格は上昇し・高値で安定してしまっていることから、さらに短期間で且つ安価に建築することができる小規模建築物が望まれていた。
本考案は上記した従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、従来よりもコストダウン及び短期間での施工ができるのみならず、ボルト結合で組み上げることができ、且つ再利用が可能な小規模建築物用パネル状構造物及び小規模建築物を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案の小規模建築物用パネル状構造物は、軽量鉄骨の柱材及び前記柱材の間に掛け渡されてなる軽量鉄骨の梁材によって構成されてなるパネル枠材と、前記パネル枠材に貼り合わせられてなるパネル材と、を有する複数のパネルユニットと、前記梁材と同一の長さを有し、前記梁材と同一の高さで掛け渡される軽量鉄骨の胴縁材と、を有し、前記複数のパネルユニットが、前記梁材と同間隔を空けて設置されてなり、前記複数のパネルユニットの間に掛け渡された前記胴縁材によってボルト結合されてなる、小規模建築物用パネル状構造物である。
前記パネル枠材に筋交いが設けられてなるのが好適である。
本考案の小規模建築物は、前記小規模建築物用パネル状構造物を用いた小規模建築物であり、建設予定地の床用地面の基礎形成部分に所定の深さを有して形成された弾性支承連続基礎梁にアンカーボルトが等間隔で型板に固定突出せしめられたアンカーボルト型板部材を立設せしめられたアンカーボルト付き弾性支承連続基礎梁と、前記複数のパネルユニットと、を含み、前記複数のパネルユニットを前記梁材と同間隔を空けて、前記アンカーボルト付き弾性支承連続基礎梁上に立設せしめ、前記複数のパネルユニット同士が、前記複数のパネルユニットの間に掛け渡された前記胴縁材によってボルト結合されてなる、小規模建築物である。
前記複数のパネルユニットの外側に板状外壁材を取り付け、上部に板状屋根材を取り付けてなるのが好適である。
本考案によれば、従来よりもコストダウン及び短期間での施工ができるのみならず、ボルト結合で組み上げることができ、且つ再利用が可能な小規模建築物用パネル状構造物及び小規模建築物を提供することができるという著大な効果を奏する。
以下に本考案の実施の形態を説明するが、これらは例示的に示されるもので、本考案の技術思想から逸脱しない限り種々の変形が可能なことはいうまでもない。
図1~図2において、符号10は本考案の小規模建築物用パネル状構造物である。
小規模建築物用パネル状構造物10は、軽量鉄骨の柱材12及び前記柱材の間に掛け渡されてなる軽量鉄骨の梁材14によって構成されてなるパネル枠材16と、前記パネル枠材16に貼り合わせられてなるパネル材18と、を有する複数のパネルユニット20と、前記梁材14と同一の長さを有し、前記梁材14と同一の高さで掛け渡される軽量鉄骨の胴縁材22と、を有し、前記複数のパネルユニット20が、前記梁材14と同間隔を空けて設置されてなり、前記複数のパネルユニット20の間に掛け渡された前記胴縁材22によってボルト結合されてなる、小規模建築物用パネル状構造物である。
前記パネル枠材16には、必要に応じて筋交い24を設けるのが好適である。図2のパネル枠材16では、筋交い24を設けた例と、設けなかった例をそれぞれ示した。
前記パネル枠材16には、図3に示すように、ボルト結合用の取り付け部26が前記柱材12に溶接で取り付けられている。この取り付け部26を介して、胴縁材22が、前記柱材12にボルト28で結合される。
図1に前記小規模建築物用パネル状構造物10を用いた本考案の小規模建築物30を示す。
小規模建築物30は、図4及び図6に示す建設予定地の床用地面Gの基礎形成部分に所定の深さを有して形成された弾性支承連続基礎梁32(図6)にアンカーボルト34が等間隔である間隔Dで型板36に固定突出せしめられたアンカーボルト型板部材38を立設せしめられたアンカーボルト付き弾性支承連続基礎梁40と、前記複数のパネルユニット20と、を含む。
そして、前記複数のパネルユニット20を前記梁材14と同間隔を空けて、前記アンカーボルト付き弾性支承連続基礎梁40上に立設せしめ、前記複数のパネルユニット20同士が、前記複数のパネルユニット20の間に掛け渡された前記胴縁材22によってボルト28で結合されてなる、小規模建築物である。
図4及び図6において、符号39は、捨てコンクリート、符号41は、鉄筋及び/又は鉄骨である。
図6において、符号44は基礎用周回溝、符号46は砕石、符号48は床用コンクリートである。
図7において、符号42は、アンカーボルト付き弾性支承連続基礎梁の凸端部であり、凸端部42は、型板36がコンクリート内に埋まっている。
図6において、符号44は基礎用周回溝、符号46は砕石、符号48は床用コンクリートである。
図7において、符号42は、アンカーボルト付き弾性支承連続基礎梁の凸端部であり、凸端部42は、型板36がコンクリート内に埋まっている。
上記アンカーボルト付き弾性支承連続基礎梁40としては、特許文献1に記載のものが適用できる。
そして、小規模建築物30では、前記複数のパネルユニット20の外側に板状外壁材を取り付ける。板状外壁材としては、外壁50及び出入り口付外壁52である。外壁50は、スチール製の角波鉄板の例を示した。出入り口付外壁52としては、横引き折り畳み戸又はシャッターの例を示した。そして、上部に板状屋根材54を取り付ければ、小規模建築物30が完成する。板状屋根材54としては、スチール折板の例を示した。
このように、本考案の小規模建築物用パネル状構造物10及び小規模建築物30では、前記パネル枠材16を工場で製作して現場に運ぶようにすれば、溶接の必要がなく、現場にてボルト結合で組み上げることができる。また、従来よりもコストダウン及び短期間での施工ができるのみならず、且つ再利用が可能である。
本考案の小規模建築物30は、ガソリンスタンドの建屋、チェーンストア展開する店舗やコンビニ店舗等に好適に適用できる。また、本考案の小規模建築物30の建物には、重量鉄骨は使用せず、軽量鉄骨・鉄板にて構成できるので、従来よりも鉄骨量を削減することができ、コスト削減となるとともに省資源にも寄与することとなる。
10:小規模建築物用パネル状構造物、12:柱材、14:梁材、16:パネル枠材、18:パネル材、20:パネルユニット、22:胴縁材、24:筋交い、26:ボルト結合用の取り付け部、28:ボルト、30:小規模建築物、32:弾性支承連続基礎梁、34:アンカーボルト、36:型板、38:アンカーボルト型板部材、39:捨てコンクリート、40:アンカーボルト付き弾性支承連続基礎梁、41:鉄筋及び/又は鉄骨、42:アンカーボルト付き弾性支承連続基礎梁の凸端部、44:基礎用周回溝、46:砕石、48:床用コンクリート、50:外壁、52:出入り口付外壁、54:板状屋根材、D:間隔、G:床用地面。
Claims (4)
- 軽量鉄骨の柱材及び前記柱材の間に掛け渡されてなる軽量鉄骨の梁材によって構成されてなるパネル枠材と、前記パネル枠材に貼り合わせられてなるパネル材と、を有する複数のパネルユニットと、
前記梁材と同一の長さを有し、前記梁材と同一の高さで掛け渡される軽量鉄骨の胴縁材と、
を有し、
前記複数のパネルユニットが、前記梁材と同間隔を空けて設置されてなり、前記複数のパネルユニットの間に掛け渡された前記胴縁材によってボルト結合されてなる、小規模建築物用パネル状構造物。 - 前記パネル枠材に筋交いが設けられてなる請求項1記載の小規模建築物用パネル状構造物。
- 請求項1又は2記載の小規模建築物用パネル状構造物を用いた小規模建築物であり、
建設予定地の床用地面の基礎形成部分に所定の深さを有して形成された弾性支承連続基礎梁にアンカーボルトが等間隔で型板に固定突出せしめられたアンカーボルト型板部材を立設せしめられたアンカーボルト付き弾性支承連続基礎梁と、
前記複数のパネルユニットと、
を含み、
前記複数のパネルユニットを前記梁材と同間隔を空けて、前記アンカーボルト付き弾性支承連続基礎梁上に立設せしめ、前記複数のパネルユニット同士が、前記複数のパネルユニットの間に掛け渡された前記胴縁材によってボルト結合されてなる、小規模建築物。 - 前記複数のパネルユニットの外側に板状外壁材を取り付け、上部に板状屋根材を取り付けてなる、請求項3記載の小規模建築物。
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JP2023002309U JP3243456U (ja) | 2023-06-30 | 2023-06-30 | 小規模建築物用パネル状構造物及び小規模建築物 |
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