JPH048181Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は張り出した上階の床や出入り口、窓な
どの庇を支えるブラケツトの取付け構造構造に関
する。

［背景技術］ 従来にあつては、この種のブラケツト１は、第
３図に示すように取付け基部２の上部及び下部を
外壁パネル３にワンサイドボルトのような上ボル
ト４と下ボルト７でそれぞれ固定されているが、
取付け基部２と外壁パネル３は面接触しており、
従つて、従来にあつては外壁Ａに凹凸がないこと
が施工の条件となり、施工性が著しく低下すると
共に外壁パネル３のみに固定されているので、ブ
ラケツト１の取付け強度にも限度があつた。

［考案の目的］ 本考案は上記事情に鑑みて為されたものであ
り、その目的とするところは、外壁パネルと梁材
のような境界部が凹凸となつた外壁にも取付ける
ことができ、施工性が向上すると共に梁材のよう
な横架材により支持されて取付け強度が大きくな
るブラケツトの取付け構造を提供することにあ
る。

［考案の開示］ 本考案のブラケツトの取付け構造は、ブラケツ
ト１の取付け基部２の上部を外壁Ａを構成する外
壁パネル３に上ボルト４により固定すると共に取
付け基部２の下部を取付け金物５を介して外壁Ａ
を構成する横架材６に下ボルト７により固定して
成るものであり、この構成により上記目的を達成
できたものである。即ち、外壁パネル３と梁材と
で境界部が凹凸となつた外壁Ａにおいても、取付
け金物５により凹凸をカバーして施工が可能とな
り、しかもブラケツト１は外壁パネル３と横架材
６により支持されて取付け強度が大きくなり、底
に加わる鉛直荷重は上ボルト４の引き抜き抵抗力
と取付け金物５の圧縮抵抗力の偶力により支持さ
れるが、取付け金物に加わる圧縮力は横架材６に
伝達されるため、庇の支持が安定する。

以下、本考案を添付の図面に示す実施例に基づ
いて説明する。この実施例は外壁パネル３と補強
胴差である横架材６とからなる外壁Ａ部分へブラ
ケツト１を取付ける場合についてのものである。
ブラケツト１は長方形板状の本体８の四周縁に補
強片９が垂設して形成されており、一側部が取付
け基部２で、上縁部は庇の屋根勾配に対応して他
側部に向けて下り傾斜している。このブラケツト
１は取付け基部２の上部で補強片９を介して外壁
パネル３のフレーム１０にワンサイドボルトであ
る上ボルト４でボルト止めされている。ブラケツ
ト１の取付け基部２の下部は溝形鋼からなる補強
胴差である横架材６の前面に位置しており、Ｌ字
状の取付け金物５の横片５ａが横架材６のフラン
ジ６ａにボルト１１止めされ、取付け金物５の縦
片５ｂに取付け基部２の下部が補強片９を介して
ワンサイドボルトである下ボルト７でボルト止め
されている。このようにしてブラケツト１は取付
け基部２で外壁Ａに、外壁Ａ面とは直交させて取
付けられている。横架材６には床パネル１２が固
定されている。従つて、このブラケツト１にその
上縁部で庇を取付ければ、庇に加わる鉛直荷重は
上ボルト４の引き抜き抵抗力と取付け金物５の圧
縮抵抗力の偶力により支持されるが、取付け金物
５に加わる圧縮力は横架材６から床パネル１２へ
と伝達されるため、庇の支持が安定する。

［考案の効果］ 本考案にあつては、ブラケツトの取付け基部の
上部を外壁を構成する外壁パネルに上ボルトによ
り固定すると共に取付け基部の下部を取付け金物
を介して外壁を構成する横架材に下ボルトにより
固定しているので、外壁パネルと梁材などの横架
材とで境界部が凹凸となつた外壁においても、取
付け金物により凹凸をカバーして施工が可能とな
り、しかもブラケツトは外壁パネルと横架材によ
り支持されて取付け強度が大きくなり、庇に加わ
る鉛直荷重は上ボルトの引き抜き抵抗力と取付け
金物の圧縮抵抗力の偶力により支持されるが、取
付け金物に加わる圧縮力は横架材に伝達されるた
め、庇の支持が安定する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す側断面図、第
２図は同上の平断面図、第３図は従来例を示す側
断面図であつて、Ａは外壁、１はブラケツト、２
は取付け基部、３は外壁パネル、４は上ボルト、
５は取付け金物、６は横架材、７は下ボルトであ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ブラケツトの取付け基部の上部を外壁を構成す
   る外壁パネルに上ボルトにより固定すると共に取
   付け基部の下部を取付け金物を介して外壁を構成
   する横架材に下ボルトにより固定して成るブラケ
   ツトの取付け構造。