JPH1018410A - ベランダ手摺壁構造および壁パネル取付金具 - Google Patents

ベランダ手摺壁構造および壁パネル取付金具

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JPH1018410A
JPH1018410A JP7460197A JP7460197A JPH1018410A JP H1018410 A JPH1018410 A JP H1018410A JP 7460197 A JP7460197 A JP 7460197A JP 7460197 A JP7460197 A JP 7460197A JP H1018410 A JPH1018410 A JP H1018410A
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panel
angle piece
vertical
alc panel
metal fitting
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JP7460197A
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Inventor
Taisuke Yamashita
泰介 山下
Kazuhiko Kibino
和彦 黍野
Toshiya Sugita
俊也 杉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 躯体の自重受け金物やフレームを取着する必
要がなく、軽量で構造が簡便で取付けに手間がかから
ず、かつ外観の優れたベランダ手摺壁の構造と、この手
摺壁や外壁として用いるALCパネルやPC板などのパ
ネルを足場なしで取付施工でき、かつパネルに埋設され
たアンカーナットまたはアンカーボルトに螺着したボル
トまたはナットでパネルの自重を担持することができる
パネル取付金具の提供。 【解決手段】 幅が600mmを超える大型ALCパネ
ルの下端部をベランダの床用梁の下方に垂下させ、この
パネルの下端小口面には水切り用の溝を設ける。このパ
ネルは、垂直面に切欠きが設けられたL字形の定規アン
グルピースと、垂直部に前記パネルのアンカーナットま
たはアンカーボルトに嵌合可能な環状の突起が設けら
れ、水平部にボルトが螺合された自重受け金具とからな
る金具を用いて梁に取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築物の外壁よりも
外側に張り出したべランダやバルコニーの手摺壁の構造
と、手摺壁や外壁としてALCパネルやΡC板などの壁
パネルを取付けるために使用する取付金具に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の外壁よりも外側に張り出
したベランダやバルコニーの手摺としては、鉄やアルミ
ニウムなどで形成された金属柵や、ベランダの手摺壁と
床がRCで一体に構築されたものなどがある。前記金属
柵は軽量で、構造も簡単であるため取付けが容易であ
り、安価であるが、外観上高級感に乏しく、かつその保
守には手数がかかる問題がある。またRC構造の手摺の
場合は、コンクリート注入前後に型枠を組立てたり、取
外したり、さらには手摺壁の表面や裏面の塗装やタイル
貼着などの仕上げ作業が必要であり、多くの手間と時間
がかかるばかりでなく、湿式工法のため工期が長くな
り、重量も大きくなるという問題があった。
【0003】また幅が600mmの通常のALCパネル
を使用して手摺壁を構成する方法も提案されている。こ
のパネル型手摺壁の場合は軽量であるとともに、乾式工
法であるため工期が短縮できるという利点はあるが、一
定長さのパネルを多数並列させた縦壁構造となるので、
図11にその構造を例示したごとく、パネル21の外周
部や目地部を保持するフレーム22を梁23などに予め
取着し、このフレームに固着されたフックボルト24を
パネル21に穿孔された孔に挿通してその先端をナット
により螺着する必要があり、またパネル21の取着後に
当該パネル表面のフックボル卜用座ぐり穴の補修や、パ
ネル背面の仕上げ工事、頂部笠木25の取付け、水切り
ボーダー26および軒下天井の化粧板27の取付けなど
の作業を必要とするため、手数がかかる問題があった。
さらにいずれの工法も屋外側で作業するため足場の仮設
が必要であった。
【0004】またアンカーナットが埋設されている大型
パネルを躯体に取付けてベランダ手摺壁や外壁を構成す
る場合に、パネル下端小口面を自重受け金具で担持しな
いで、アンカーナットに螺着したボルトでパネルの自重
を担持させようとすると、前記パネルに埋設されたアン
カーナットの開口部に連通する穴と前記ボルトの空隙が
あるため、このボルトに曲げ応力が作用して取付強度が
低下する問題があった。そのためパネル下端部を躯体梁
から垂下させて取着することが困難で、設計や外観が制
約されることがあった。またパネルの上下を取付金具で
躯体に取着した場合に、上下の定規アングルの垂直面の
出幅の寸法精度によっては、パネルの垂直面の精度が低
下して、建築物の外観を損なうこともあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、躯体に自重
受け金物やフレームを取着する必要がなく、軽量で構造
が簡便で取付けに手数がかからず、かつ外観の優れたべ
ランダ手摺壁の構造と、この手摺壁や外壁として用いる
ALCパネルやPC板などのパネルを無足場で取付ける
ことができ、かつパネルに埋設されたアンカーナットや
アンカーボルトに螺着したボルトやナットでALCパネ
ルの自重を担持することができる壁パネル取付金具を提
供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るべランダ手
摺壁構造は、幅が600mmを超えアンカーナットまた
はアンカーボルトが埋設されている大型ALCパネル
を、べランダの床用梁に取付金具で取着する際に、前記
大型ALCパネルの下端部を梁の下方に垂下させ、この
パネルの下端小口面には水切り用の溝を設けたことを特
徴とするものである。また鉄骨躯体の梁に、アンカーナ
ットまたはアンカーボルトが埋設されているパネルを取
着する取付金具は、断面がL字状の定規アングルピース
と自重受け金具とからなり、前記定規アングルの垂直面
中央部には切欠きを設け、前記自重受け金具の垂直部外
側には、前記パネルのアンカーナットまたはアンカーボ
ルトの開口部に連通する穴に嵌合可能な環状の突起を設
け、また水平部には一対の垂直なボルトを螺合し、この
自重受け金具の垂直部を前記定規アングルピースの垂直
部の裏面に当接して配設したものである。またこの取付
金具には、前記定規アングルピースの垂直部外面に、こ
の定規アングルピースの垂直部を挟持した弾性体のスペ
ーサーを配設したり、前記定規アングルピースを、垂直
面の両端部のスチフナーおよび水平面を直角に折り曲げ
て四面体に成形した構造とすることができる。
【0007】本発明の手摺壁は、幅が600mmを超え
アンカーナットまたはアンカーボルトが埋設されている
大型ALCパネルを、べランダの床用梁に取付金具で取
着する際に、前記大型ALCパネルの下端部を梁の下方
に垂下させ、このパネルの下端小口面には水切り用の溝
を設けたので、下端部の水切りボーダーが不要であり、
その取付け費用と手数を省くことができるばかりでな
く、軒下天井を任意の高さに取着することができる利点
もある。
【0008】また本発明の壁パネル取付金具は、断面が
L字状の定規アングルピースと自重受け金具とからな
り、前記定規アングルの垂直面中央部には切欠きを設
け、前記自重受け金具の垂直部外側には、前記パネルの
アンカーナットまたはアンカーボルトの開口部に連通す
る穴に嵌合可能な環状の突起を設け、また水平部には−
対の垂直なボルトを螺合し、この自重受け金具の垂直部
を前記定規アングルピースの垂直部の裏面に当接して配
設した構造となしているので、アンカーナットまたはア
ンカーボルトが埋設されている大型パネルを躯体に取付
けてベランダ手摺壁や外壁を構成する場合に、前記自重
受け金具の突起を挿通したボルトでパネルのアンカーナ
ットを螺着するか、或いは該自重受け金具の突起を挿通
したパネルのアンカーボルトをナットで螺着するして
も、このボルトまたはナットには曲げ荷重が発生せず、
取付強度が低下することがない。このためパネル下端小
口面を自重受け金具で担持する必要がなく、パネル下端
部を躯体梁から垂下させて取着することができるので、
設計や外観が制約されることがない。さらにこの金具に
垂直に螺合したボルトで、パネルの高さが調整可能であ
り、金具やパネルの取付けは、屋内側だけから作業でき
るので、屋外に足場を仮設する必要がなく、足場のため
のスペースが不要となるとともに、工期を短縮でき、費
用を削減できる。
【0009】さらに定規アングルピースの垂直部を挟持
する適当な厚さの弾性体からなるスペーサーをパネル裏
面との間に配設して、両者の間隔を調整することによ
り、パネル外面の垂直面精度を向上させることができ、
建築物の外観を良くすることができる。なおスペーサー
の弾性力で金具を挟持するので、その脱落を防止でき
る。また前記定規アングルピースは、垂直面の両端部の
スチフナーおよび水平面を、直角に折り曲げて四面体に
成形すれば、L字状のアングルの両側にスチフナーを溶
接する必要がなく、この定規アングルを梁に固着する際
に、スチフナーの下端部と、水平部を梁に溶接すればよ
いので、溶接がー度で済み、またスチフナーの取付け精
度と、取付け強度の信頼性が向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る手摺壁の構造
例を示す側面図、図2は同上の手摺壁における金具の取
付状況を示す図で、(Α)は拡大正面図、(B)は
(A)のイ−イ線上の拡大縦断側面図、図3は同上取付
金具の定規アングルピースの展開図、図4は同上取付金
具のスペーサを示す斜視図、図5は本発明の他の実施例
を示す外壁の背面図、図6は図5のロ−ロ線上の縦断側
面図、図7はアンカーナットの他の実施例を示す縦断側
面図、図8は図7に示すアンカーナットの斜視図、図9
はアンカーボルトの実施例を示す縦断側面図、図10は
図9に示すアンカーボルトの斜視図であり、1、11は
ALCパネル、2はアンカーナット、4は取付金具、5
は梁である。
【0011】この手摺壁に使用するALCパネル1の寸
法は、水平方向の幅2140mm、垂直方向の高さ17
00mm、厚さ125mmで、上縁から1300mm
と、1550mmで、垂直小口面から夫々300mmの
位置の4箇所に、アンカーナット2が埋設されている。
そしてこのアンカーナット2に連通する穴2aがALC
パネル背面に開口しており、またALCパネル1の表面
は全面に仕上げ塗装されている。さらにALCパネル1
の下端小口面には、その全長にわたって水切用の溝1a
が設けられている。
【0012】このALCパネル1の上部に埋設されてい
る一対のアンカーナット2を、梁5に取着するために用
いる取付金具4は、断面がL字状の定規アングルピース
41および自重受け金具42とからなっている。前記定
規アングルピース41は、図3の展開図の点線部分から
直角に内側に折り曲げて、垂直面41aと、両端部のス
チフナ−41bおよび水平面41cの四面体に成形した
ものである。そして前記垂直面41aの中央部には、切
欠き41dが設けられ、水平部41cの一部には、上方
に折り曲げられた一対の突起41eが形成されている。
そしてこの定規アングルピース41の垂直面41aが所
望出幅になるように、水平部41cとスチフナ−41b
の下端部とが、梁5の上面に溶接されている。一方、前
記自重受け金具42の垂直部外側には、前記ALCパネ
ル1の穴2aよりもやや小さい寸法で、この穴2aに内
嵌可能な環状の突起42aが設けられ、この突起42a
の中心にはボルト43が水平に挿通されている。
【0013】自重受け金具42の水平部には−対の垂直
なボルト44が螺合されており、この自重受け金具42
の垂直部が前記定規アングルピース41の垂直部41a
の裏面に当接し、ボル卜44の先端が定規アングルピー
ス41の水平部の突起41eの内側に当接して配設され
ている。前記ボルト43はALCパネル1のアンカーナ
ット2に螺着されるが、このとき環状の突起42aがA
LCパネル1の穴2aに嵌合されている。またALCパ
ネル1の裏面と定規アングルピース41との間にはスペ
ーサ−45が挿入されている。このスペーサ−45は図
4に示すごとく弾性を有する金属板を折曲げて形成した
もので、垂直部には切込み45bが設けられており、端
部の折曲げ部45aで定規アングルピース41の垂直部
を挟持するごとくALCパネル1の裏面と定規アングル
ピース41との間に挿入され、切込み45bの部分にボ
ルト43が挿通されている(図2参照)。このスペーサ
−45は定規アングルピース41とALCパネル1裏面
との間隔を調整するために用いるものであり、厚さの異
なるものを使用することにより前記間隔を任意に調整で
きるのみならずALCパネルの垂直面精度を向上させる
こともできる。
【0014】一方、ALCパネル1の下部に埋設されて
いる一対のアンカーナット2を梁5に取着する取付金具
6は、両端部にスチフナー61cを有する下向きの定規
アングル61からなり、その垂直部61aの中央部に
は、取付けボルト63の外径よりもやや大きい幅の切込
みが設けられ、かつこの定規アングル61の垂直部61
aが所望出幅になるように水平部61bが梁5の下面に
固着され、ボルト63がALCパネル1のアンカーナッ
ト2に螺着されている。またこの取付金具においても、
ALCパネル1の裏面と定規アングル61との間には、
前記のスペーサー45が上向きに挿入され、折曲げ部4
5aで定規アングル61の垂直部61aを挟持し、切込
み45bにボルト46が挿通されている。
【0015】次に、上記2種の取付金具4、6とALC
パネル1を使用して手摺壁を組み立てる方法について説
明する。先ず建築物のベランダの床用梁5の上面と下面
の相対する位置に、それぞれL字状の定規アングルピ−
ス41を上向きに、また下向き定規アングル61を所望
出幅で固着しておく。−方、ALCパネル1には上側の
埋設アンカーナット2に金具4の自重受け金具42をボ
ルト43で仮止めしておき、この状態でレッカー(図示
せず)で吊り上げられたALCパネル1を取付位置に吊
り込む。このとき自重受け金具42の垂直部とALCパ
ネル1の裏面で定規アングルピース41の垂直部を挟持
し、垂直ボルト44でALCパネル1の自重を支承する
が、ボルト44の先端部の建屋側には、定規アングルピ
ース41の突起41cがあるので自重受け金具42が傾
斜することがない。ALCパネル1を取付位置に吊り込
むと、定規アングルピース41の垂直部とALCパネル
1の間にスペーサ−45を挿人する。また下部のボルト
63を下向き定規アングルピース61の切込みに挿通す
るとともに、ALCパネル1の間にスペーサ−45を挿
入する。
【0016】この状態で上部側の取付金具4の垂直ボル
ト44でALCパネルの高さを調整すると、ボルト4
3、63を締付けてALCパネルを固定し、しかる後自
重受け金具42の垂直部を定規アングルピース41の垂
直部に溶接すれば取付けは終了する。このようにしてA
LCパネル1を必要枚数だけ順次並列して取着した後、
ALCパネル頂部に笠木10を取着したり、ALCパネ
ル1の背面に仕上げ加工し、軒下天井化粧板47を取着
すれば手摺壁が完成する。なお前記の定規アングルピー
ス41はL字状のアングルの両端部に梯形のスチフナー
を溶接したものを使用することもできる。
【0017】また本発明の他の実施例として示す外壁の
構築例を図5および図6に基づいて説明する。ここでは
幅2400mmのALCパネル11を、前例と同様な取
付金具4で取着して外壁を構成する場合を例にとり説明
する。先ず建築物の躯体梁15の上面と下面の相対する
位置に、それぞれ上向きの定規アングルピース41と、
下向きアングル19を所望出幅で固着しておく。またA
LCパネル11には、下側の埋設アンカーナット2に自
重受け金具42をボルト43を仮螺着しておき、さらに
上側の埋設アンカーナット2に、折り曲げられた板状の
金具8をボルト7で仮螺着しておく。
【0018】次いで、ALCパネル11をレッカーなど
で吊り上げ、取付位置に吊り込むが、このとき自重受け
金具42の垂直部で定規アングルピース41の垂直面を
挟持した状態で、ボルト44の先端を定規アングルピー
ス41の水平面に当接させてALCパネル11の自重を
支承させる。この状態でボルト44を回転させてALC
パネル11の高さを調整し、金具8で下向きアングル1
9を挟持させてボルト7で締着する。しかる後、自重受
け金具42の垂直部を定規アングルピース41の垂直部
41aに部分溶接すれば取付けは完了する。従って、外
壁は躯体の上部梁が水平方向に摺動可能であり、耐震構
造となる。なおALCパネル11の外周小口面に予め弾
性体のガスケット12を取着しておけば、目地のシーリ
ング加工は必要なく、無足場で乾式工法による外壁を構
成することができる。また必要に応じALCパネル11
と取付金具4および下向き定規アングル9の間に前記の
スペーサ−45を挿人してもよい。
【0019】なお、上記した実施例において用いたアン
カーナット2に替えて図7および図8に示すアンカーナ
ットを用いることができる。すなわち、図7および図8
に示す実施例におけるアンカーナット2′は、金属製パ
イプからなり、その直径方向に穿設された一対のネジ孔
2′aを有し、自重受け金具42の突起42aを挿通し
たボルト43の先端を、前記アンカーナット2′のネジ
孔2′aに螺着することによりALCパネル1、11を
躯体の梁5、15に取着するものである。
【0020】さらに図9および図10に示すアンカーボ
ルトを用いることもできる。図9および図10の実施例
に示すアンカーボルト2″では、一端部に環状部分2″
aを、他端部にネジ山2″bを一体に有する鉄鋼製棒材
からなり、前記環状部分2″aに鉄筋2″cを挿通して
構成されるものである。そして、前記ネジ山2″bがA
LCパネル1、11の背面より突出するようにアンカー
ボルト2″を該ALCパネル内に埋設し、自重受け金具
42の突起42aを挿通したアンカーボルト2″のネジ
山2″bをナット43′で螺着してALCパネル1、1
1を躯体の梁5、15に取着するものである。
【0021】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の手
摺壁は、幅が600mmを超えアンカーナットまたはア
ンカーボルトが埋設されている大型ALCパネルを、べ
ランダの床用梁に取付金具で取着する際に、前記大型A
LCパネルの下端部を梁の下方に垂下させ、このALC
パネルの下端小口面には水切り用の溝を設けたことによ
り、下端部の笠木が不要であり、笠木の取付費用と手数
を省くことができるばかりでなく、軒下天井を任意の高
さに取着することができる利点もある。
【0022】また本発明の取付金具は、断面がL字状の
定規アングルピースと、自重受け金具とからなり、前記
定規アングルの垂直面中央部には切欠きを設け、前記自
重受け金具の垂直部外側には、前記ALCパネルのアン
カーナットまたはアンカーボルトの開口部に連通する穴
に嵌合可能な環状の突起を設け、また水平部には一対の
垂直なボルトを螺合し、この自重受け金具の垂直部を前
記定規アングルピースの垂直部の裏面に当接して配設し
た構造となっているので、アンカーナットまたはアンカ
ーボルトが埋設されている大型ALCパネルを、躯体に
取付けてべランダ手摺壁や外璧を構成する場合に、前記
自重受け金具の突起を挿通したボルトでALCパネルの
アンカーナットを螺着するか、或いは該自重受け金具の
突起を挿通したパネルのアンカーボルトをナットで螺着
するにしても、このボルトまたはナットには曲げ荷重が
発生せず強度が低下することがない。また前記定規アン
グルピースは、垂直面の両端部のスチフナーおよび水平
面を、直角に折り曲げて四面体に成形することにより、
L字状のアングルの両側にスチフナーを溶接する必要が
なく、またこの定規アングルを梁に固着する際にスチフ
ナーの下端部と水平部を梁に溶接すればよいので、溶接
が一度で済むのみならずスチフナーの取付精度と強度の
信頼性を向上できる。
【0023】またALCパネル下端小口面を自重受け金
具で担持する必要がなく、ALCパネル下端部を躯体梁
から垂下させて取着することができるので、設計や外観
が制約されることがない。さらにこの金具に垂直に螺合
したボルトでALCパネルの高さが調整可能であり、金
具やALCパネルの取付けは、屋内側だけから作業でき
るので、屋外に足場を仮設する必要がなく、足場のため
のスペースと工期、費用を節減することができる。また
ALCパネルの下部を金具で躯体梁に固着しても、上部
を梁に対してスライド可能に取着しておけば耐震性に優
れた構造となる。さらに定規アングルピースの垂直部を
挟持した弾性体からなり適当な厚さのスペーサーをAL
Cパネル裏面との間に配設して両者の間隔を調整するこ
とにより、ALCパネル外面の垂直面精度を向上させる
ことができるとともに建築物の外観をよくすることがで
きる。なおスペーサーの弾性部で金具を挟持するので脱
落を防止でき安全性にも富む。またこの金具は部品点数
が少ない上に、プレス加工だけで製造でき、リブをつけ
て薄くできることなどから安価に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る手摺壁の構造例を示す側面図であ
る。
【図2】同上の手摺壁における金具の取付状況を示す図
で、(A)は拡大正面図、(B)は(A)のイ−イ線上
の拡大縦断側面図である。
【図3】同上取付金具の定規アングルピースの展開図で
ある。
【図4】同上取付金具のスペーサを示す斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す外壁の背面図であ
る。
【図6】図5のロ−ロ線上の縦断側面図である。
【図7】アンカーナットの他の実施例を示す縦断側面図
である。
【図8】図7に示すアンカーナットの斜視図である。
【図9】アンカーボルトの実施例を示す縦断側面図であ
る。
【図10】図9に示すアンカーボルトの斜視図である。
【図11】従来の手摺壁の構造例を示す縦断側面図であ
る。
【符号の説明】
1、11 ALCパネル 2、2′ アンカーナット 2″ アンカーボルト 4 取付金具 5、15 梁 6 上向き定規アングル 7 43、44、63 ボルト 8 金具 9、19 下向き定規アングル 10、25、26 笠木 12 ガスケット 22 フレーム 24 フックボルト 27、47 化粧板 41 定規アングルピース 42 自重受け金具 45 スペーサー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の外壁よりも外側に張り出したべ
    ランダの手摺壁であって、幅が600mmを超え、アン
    カーナットまたはアンカーボルトが埋設されている大型
    ALCパネルが、ベランダの床用梁に取付金具で取着さ
    れているベランダ手摺壁構造において、前記大型ALC
    パネルの下端部が前記床用梁の下方に垂下し、このパネ
    ルの下端小口面には水切り用の溝が設けられていること
    を特徴とするべランダ手摺壁構造。
  2. 【請求項2】 鉄骨躯体の梁に、アンカーナットまたは
    アンカーボルトが埋設されているパネルを取着する金具
    であって、断面がL字状の定規アングルピースおよび自
    重受け金具とからなり、前記定規アングルピースの垂直
    面中央部には切欠きが設けられており、前記自重受け金
    具の垂直部外側には、前記パネルのアンカーナットまた
    はアンカーボルトの開口部に連通する穴に嵌合可能な環
    状の突起が設けられ、また水平部には一対の垂直なボル
    トが螺合されており、この自重受け金具の垂直部が、前
    記定規アングルピースの垂直部の裏面に当接して配設さ
    れていることを特徴とする壁パネル取付金具。
  3. 【請求項3】 前記定規アングルピースの垂直部外面に
    は、この定規アングルピースの垂直部を挟持した弾性体
    のスペーサーが配設されていることを特徴とする請求項
    2記載の壁パネル取付金具。
  4. 【請求項4】 前記定規アングルピースは、垂直面の両
    端部のスチフナーおよび水平面が直角に折り曲げられ
    て、四面体に成形されていることを特徴とする請求項2
    記載の壁パネル取付金具。
JP7460197A 1996-04-30 1997-03-11 ベランダ手摺壁構造および壁パネル取付金具 Pending JPH1018410A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013028999A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Nozawa Corp 建築用パネル取付補助具及び建築用パネルの取付構造
JP2014074276A (ja) * 2012-10-03 2014-04-24 Sekisui House Ltd 建物
WO2015157001A1 (en) 2014-04-07 2015-10-15 Gates Corporation Electrically conductive power transmission belt

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