JP2535539Y2 - 元竿の伸縮構造 - Google Patents

元竿の伸縮構造

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JP2535539Y2 JP1989124759U JP12475989U JP2535539Y2 JP 2535539 Y2 JP2535539 Y2 JP 2535539Y2 JP 1989124759 U JP1989124759 U JP 1989124759U JP 12475989 U JP12475989 U JP 12475989U JP 2535539 Y2 JP2535539 Y2 JP 2535539Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、筒状の第1竿材に対して筒状の第2竿材を
長手方向に沿って移動自在に嵌挿すると共に、第1竿材
に対して第2竿材を前方に引き出した際には、第1竿材
の前端部内周の第1挾圧面で第2竿材の後端部外周を嵌
合保持し、又、第1竿材に対して第2竿材を収めた際に
は、前記第1挾圧面で第2竿材の中間部の突起部を嵌合
保持すると同時に、第1竿材の後端部内周の第2挾圧面
で第2竿材の後端部外周を嵌合保持するよう構成されて
成る元竿の伸縮構造に関するものである。
〔従来の技術〕
従来からの釣り竿として、所謂、振り出し型の釣り竿
を例に挙げると、この種の釣り竿では、釣り人が竿を操
るために握る部位の竿材を元竿と称している。
そして、釣りの状況に応じて竿の長さを変更する必要
があるため、元竿部分のみを伸縮する構造のものも存在
し、このように元竿部分が伸縮する構造のものは従来、
第4図に示すように構成されている。
つまり、この構造では同図に示す如く、筒状の第1竿
材(11)に対して第2竿材(12)を嵌挿して元竿(A)
が構成されると共に、第1竿材(11)の前端部内面側に
対して、後方拡がりのテーパ面(11a)を形成し、第1
竿材(11)の竿尻部内面側に円筒面(11b)を形成し、
又、第2竿材(12)の後端部外面側に対して後方拡がり
のテーパ面(12a)を形成し、第2竿材(12)の中間部
外面に突起部(12b)を形成することで、この元竿
(A)を伸長させた場合には同図に示す如く、両テーパ
面(11a),(12a)同士の圧接により、この伸長状態を
保持し、収縮させた場合には、突起部(12b)と第1竿
材(11)のテーパ面(11a)との圧接を行うと同時に、
第2竿材(12)のテーパ面(12a)の後端縁と前記円筒
面(11b)との密接により収縮状態の保持を行うように
構成されている。
尚、このように元竿を収縮させた状態で第2竿材の後
端部を第1竿材の竿尻部の側で保持する理由は、元竿を
収縮させた状態で竿を使用する場合等において、第2竿
材が第1竿材に対する「ガタツキ」を阻止するためであ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
ここで、第4図の如く構成される元竿を製作する際の
工程について考えるに、この構成の元竿では、通常、竿
尻部の円筒面(11b)は、樹脂材等の成形によって形成
され、又、第1竿材(11)のテーパ面(11a)は製作時
においてマンドレルにより形成され、又、第2竿材(1
2)のテーパ面(12a)は切削・研摩等の加工により形成
される(突起部(12b)は本考案の要旨から外れるので
言及せず)。
又、このように、第2竿材(12)のテーパ面(12a)
を形成する際には、テーパ面(12a)の後端縁が円筒面
(11b)に対して無理なく嵌まり込み、しかも、適当な
接触力が作用するように、その加工量を調節する必要を
生ずる。
換言すると、円筒面(11b)の内径(D)に対してテ
ーパ面(12a)の後端縁の外径(d)が極めて僅かだけ
大きくなるように加工する必要がある。
しかし、この第2竿材(12)のテーパ面(12a)は第
1竿材(11)のテーパ面(11a)と圧接するようにも加
工する必要があるので、例えば、第1竿材(11)のテー
パ面(11a)の内径が本来の値より少しだけ小さい場合
において元竿(A)の伸長時における寸法を予め設定し
た値(例えば、規格に決められた寸法値)にするために
は、第2竿材(12)のテーパ面(12a)の加工量を増し
てこのテーパ面(12a)の小径化を図ることになるが、
このような加工を行うと、収縮させた状態では、このテ
ーパ面(12a)の後端縁と円筒面(11b)との間に隙間を
生じて「ガタツキ」を発生させることになる。
従って、従来からの製作工程では、「ガタツキ」を発
生させないよう、第1竿材(11)、第2竿材(12)夫々
のテーパ面(11a),(12a)を別個に加工する必要を生
じ、この加工に手間が掛かるものとなっている。
本考案の目的は、できるだけ手間の掛からない加工に
よって、収縮状態では「ガタツキ」をむりなく阻止する
元竿の構造を合理的に構成する点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本第1考案の特徴は、前述のように第1竿材と第2竿
材とで伸縮自在に元竿が構成され、かつ、伸長時には第
1挾圧面と第2竿材の後端部外周とが嵌合し、又、収縮
時には、第1挾圧面と第2竿材の突起部とが嵌合すると
同時に、第2挾圧面と第2竿材の後端部外周とが嵌合す
るよう構成されて成る元竿の伸縮構造において、前記第
2竿材(6)の後端部外周に対し、前記第2竿材(6)
を前記第1竿材(5)から引き出した際に前記第1挾圧
面(S1)と嵌合する第1嵌合面(T1)と、前記第2竿材
(6)を第1竿材(5)に収めた際に前記第2挾圧面
(S2)と嵌合する第2嵌合面(T2)とを前後に配置して
形成し、前記第1嵌合面(T1)と前記第2嵌合面(T2
との間に段部を形成して、前記第1嵌合面(T1)と前記
第2嵌合面(T2)との外径を異なる径に設定してある点
にあり、 第2考案の特徴は、第1発明の特徴に加えて、前記第
2嵌合面を前記第1嵌合面より大径に設定して成る点に
あり、 第3考案の特徴は、第1発明の特徴に加えて、前記第
2嵌合面を前記第1嵌合面より小径に設定して成る点に
あり、その作用、及び、効果は次の通りである。
〔作用〕
(第1考案) つまり、第2竿材を伸長させた状態では、第1嵌合面
が第1竿材の第1挾圧面に嵌合し、第2竿材を収縮させ
た状態では、第1挟圧面と第2竿材の突起部とが嵌合す
るとともに第2嵌合面が第1竿材の第2挟圧面に嵌合し
て、夫々の状態を保持する。このように、二つの嵌合面
が夫々異なる二つの挟圧面に嵌合するので、第1嵌合面
は第1挟圧面に対してのみ、第2嵌合面は第2挟圧面に
対してのみ、嵌合するように研磨等の仕上げ処理を施す
だけで、伸張収縮両状態でのガタツキを容易に解消でき
る。
しかも、嵌合力の設定が容易になるので、伸張させた
状態と収縮させた状態での嵌合力を、夫々の状態に適し
たものにする等の嵌合力調節も容易に行える。
(第2考案) 第1竿材と第2竿材との間に水分が侵入して滑りを生
じ易い状況下において第2竿材を引き出し場合には、こ
の引き出し操作を強い力で行うことがあっても、第2嵌
合面が第1挟圧面に嵌まり込む位置まで引き出されるこ
とが無いため、この引き出し状態において、所謂、固着
現象の発生を阻止できることになる。
(第3考案) 第2竿材を第1竿材内に収納する場合に、第2嵌合面
が第2挟圧面に内嵌した後設定状態まで第2嵌合面が入
った状態において、竿の収納操作を勢い良く行った場合
に第2竿材は設定状態を越えて入り込む状態となるが、
段部が第2嵌合面に接当して、それ以上の入り込みを阻
止するので、きつく締まり過ぎる嵌合状態を現出するこ
とはなく、その設定状態より引き出す場合の引き出し操
作を比較的軽い操作力で行える良さがある。
しかも、この場合には、第2竿材を引き出した場合
に、第2嵌合面と第1竿材の内面との間隔が比較的大き
く採れるので、竿を仕掛の投入時に振り操作しても第2
嵌合面の後端が第1竿材の内面に接触することが少ない
ので、ガタツキ音等が出にくい良さがある。
〔考案の効果〕
従って、加工のための工程の簡素化が可能となって、
製作時には手間が掛からず、又、収縮状態では「ガタツ
キ」を無理なく阻止し、しかも、第2考案及び第3考案
のように構成すると、伸長操作を強い力で行っても固着
を生じないため、楽な操作で収縮操作を行い得る元竿が
構成されたのである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図に示すように、伸長状態及び収縮状態夫々の状
態に設定保持可能な元竿(A)に対し、径の異なる複数
の竿材(1)‥、及び穂先竿(2)夫々を内装する、あ
るいは、引き出して保持することを可能にして釣り竿を
構成する。
この釣り竿は、振り出し型と称呼されるものであり、
使用時にはリールを用いず、穂先竿(2)の先端部の糸
止め(3)に対して釣り糸(4)を結びつけて用いる渓
流用のものである。
第1図及び第2図に示すように、この釣り竿では、筒
状の第1竿材(5)に対して、筒状の第2竿材(6)
を、長手方向に沿って移動自在に嵌挿すると共に、第1
竿材(5)の前端部内面に後方拡がり形状のテーパ面で
成る第1挾圧面(S1)を形成し、この第1竿材(5)の
後端部内面には樹脂材(7)を筒状に成形してなる第2
挾圧面(S2)を形成してあり、又、第2竿材(6)の先
端側外周には突起部(6a)を形成し、この第2竿材
(6)の後端部外周には、後方拡がり形状のテーパ面で
成る第1嵌合面(T1)と、この第1嵌合面(T1)より大
径に設定され、かつ、円筒外面形状の第2嵌合面(T2
とを、前後する位置関係で独立に形成してある。
そして、第1図に示す如く、元竿(A)を引き出した
状態では第1挾圧面(S1)と第1嵌合面(T1)との嵌合
により、その引き出し状態が保持され、又、第2図に示
す如く元竿(A)を収縮させた場合には第1挾圧面
(S1)と突起部(6a)とが嵌合すると同時に、第2挾圧
面(S2)と第2嵌合面(T2)とが嵌合して、その収縮状
態を保持し、かつ、第2竿材(6)の後端部が第1竿材
(5)の内部で「ガタツク」ことを阻止できるようにな
っている。
尚、この元竿(A)では第2竿材(6)の第1、第2
嵌合面(T1),(T2)夫々を切削等の加工によって成形
してあり、この加工により、元竿(A)の伸長時の寸法
の調節、及び、夫々の嵌合状態の調節を行うよう構成さ
れている。
因みに、この元竿(A)では第1竿材(5)の後端部
には竿尻キャップ(5a)を備えてあり、前記樹脂材
(7)は、この竿尻キャップ(5a)の内部に固設されて
いる。
〔別実施例〕
本考案は上記実施例以外に例えば、第3図に示すよう
に、第2竿材(6)に形成される第2嵌合面(T2)の外
径を第1嵌合面(T1)の外径より小さく設定することが
可能であり、又、夫々の挾圧面、嵌合面に微細な突起を
形成して実施する、あるいは、リールを用いる種類の釣
り竿に適用する等、様々に実施できる。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便
利にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付
図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る元竿の伸縮構造の実施例を示し、第
1図は元竿を伸長させた状態における釣り竿の一部切欠
き断面図、第2図は収縮させた状態における元竿の断面
図であり、第3図は別実施例における竿材の断面図であ
り、第4図は従来の元竿の断面図である。 (5)……第1竿材、(6)……第2竿材、(A)……
元竿、(S1)……第1挾圧面、(S2)……第2挾圧面、
(T1)……第1嵌合面、(T2)……第2嵌合面。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の第1竿材(5)に対して筒状の第2
    竿材(6)を長手方向に沿って移動自在に嵌挿すると共
    に、前記第1竿材(5)に対して前記第2竿材(6)を
    前方に引き出した際には、前記第1竿材(5)の前端部
    内周の第1挾圧面(S1)で前記第2竿材の後端部外周を
    嵌合保持し、前記第1竿材(5)に対して前記第2竿材
    (6)を収めた際には、前記第1挾圧面(S1)で前記第
    2竿材(6)の中間部の突起部(6a)を嵌合保持すると
    同時に、前記第1竿材(5)の後端部内周の第2挾圧面
    (S2)で前記第2竿材(6)の後端部外周を嵌合保持す
    るよう構成されて成る元竿の伸縮構造であって、 前記第2竿材(6)の後端部外周に対し、前記第2竿材
    (6)を前記第1竿材(5)から引き出した際に前記第
    1挾圧面(S1)と嵌合する第1嵌合面(T1)と、前記第
    2竿材(6)を第1竿材(5)に収めた際に前記第2挾
    圧面(S2)と嵌合する第2嵌合面(T2)とを前後に配置
    して形成し、前記第1嵌合面(T1)と前記第2嵌合面
    (T2)との間に段部を形成して、前記第1嵌合面(T1
    と前記第2嵌合面(T2)との外径を異なる径に設定して
    ある元竿の伸縮構造。
  2. 【請求項2】前記第2嵌合面(T2)を前記第1嵌合面
    (T1)より大径に設定して成る請求項1記載の元竿の伸
    縮構造。
  3. 【請求項3】前記第2嵌合面(T2)を前記第1嵌合面
    (T1)より小径に設定して成る請求項1記載の元竿の伸
    縮構造。
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