JPH09164794A - ダブルチャック式シャープペンシル - Google Patents

ダブルチャック式シャープペンシル

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JPH09164794A
JPH09164794A JP17287696A JP17287696A JPH09164794A JP H09164794 A JPH09164794 A JP H09164794A JP 17287696 A JP17287696 A JP 17287696A JP 17287696 A JP17287696 A JP 17287696A JP H09164794 A JPH09164794 A JP H09164794A
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JP
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chuck
joint
mechanical pencil
tank
double
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Pending
Application number
JP17287696A
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English (en)
Inventor
Shuhei Kageyama
秀平 陰山
Shoji Anzai
昭二 安西
Yoshihide Mitsuya
良英 光谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kotobuki and Co Ltd
Original Assignee
Kotobuki and Co Ltd
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ロス芯を少なくするとともに、チャックに挟
持された芯のねじれによる折損を防止する。 【解決手段】 継ぎ手9の前端部に前部チャック11
を、継ぎ手を後方に付勢するために先具2との間に前部
弾性体10を設ける。継ぎ手を筒状手段7に関して軸方
向に移動可能であるが回転不能した回り止め手段7f,
9eを備える。軸筒1の後端には尾冠を、芯タンク4の
後方には着脱可能に取り付けられたノック部材を設け
る。更にノック部材を尾冠に関して軸方向に移動可能で
あるが回転不能にした他の回り止め手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】この発明は、前部チャックと後部
チャックとを備えたダブルチャック式シャープペンシル
に係り、特にチャックリングが遊嵌されて芯を一定量繰
り出す後部チャックと、芯の後退を防止する前部チャッ
クとからなるダブルチャック式シャープペンシルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のダブルチャック式シャー
プペンシルとしては、主としてロス芯を少なくする目的
で種々のものが提案されていた。しかしながらいずれも
構造が複雑で、しかも組み立て及び分解が困難であっ
た。また、この種のダブルチャック式シャープペンシル
では、2つのチャックで芯を挟持している場合に、一方
のチャックが何らかの理由で回転されると、両方のチャ
ックに挟持された芯がねじれて破損してしまうものであ
った。このような場合において、破損した芯が前部チャ
ックと後部チャックとの間に入り込んで芯の繰り出しを
妨害したり、破損した後に芯出し前の芯を押し出す時、
前の芯の破損部と後の芯の破損部がずれて芯を繰り出す
ことが不可能となった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、継ぎ手と筒状
体とがネジによる螺合で組み立てられている場合におい
て、芯折れ等による芯詰りの時に、筒状体を継ぎ手から
外す際に継ぎ手が回転してしまうと、後部チャックも回
転してしまい、その結果前部チャックに保持された芯の
前部と後部チャックに保持された芯の後部とがねじれて
破損してしまうものであった。更に、筆記者が何気なく
後部チャックに芯タンクを介して接続されているノック
部材または消しゴムホルダを回転させると、芯タンクと
共に後部チャックも回転してしまい、前部チャックに挟
持された芯の前部と後部チャックに保持された芯の後部
とが同様にねじれて破損してしまうものであった。
【0004】この発明は、チャックが軸方向に摺動する
が、しかしながら回転しないように回り止め手段を設け
て、芯がねじれて破損しないようすると共に芯が破損し
た場合に、先具を外したりした時に内部部品が落下した
りしないようにしてその取り出しを容易にする共に組立
作業性を良好にすることを目的とするものである。
【0005】更にこの発明は、回り止めのための尾冠と
ノックキャップとの多角形同士の接触ではノック時にノ
ックキャップがずれてノックが重くなる恐れがあるが、
この恐れを無くすると共に振った時のカタカタという金
属音の発生を防止するために、Oリングをノックキャッ
プにセットして、ノックキャップと尾冠との金属同士の
接触を防止することを目的にする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば前部に先具が設けられた軸筒と、
この軸筒内に摺動可能に設けられた芯タンクと、この芯
タンクの前端部に固設された後部チャックと、この後部
チャックに遊嵌されたチャックリングと、上記芯タンク
の前部外周に設けられかつ内部に芯タンクを後方に付勢
するための後部弾性体が介装された筒状手段と、この筒
状手段に設けられかつ内周に上記筒状手段及びチャック
リングが当接・係止される係止部が形成された継ぎ手
と、この継ぎ手の前端部に固設された前部チャックと、
上記継ぎ手を後方に付勢するために上記先具との間に介
装された前部弾性体とからなり、上記筒状手段を上記継
ぎ手に関して軸方向に移動可能であるが回転不能にした
回り止め手段を設けたダブルチャック式シャープペンシ
ルが得られる。
【0007】更にこの発明によれば、前部に先具が設け
られた軸筒と、この軸筒内に摺動可能に設けられた芯タ
ンクと、この芯タンクの前端部に固設された後部チャッ
クと、この後部チャックに遊嵌されたチャックリング
と、上記芯タンクの前部外周に設けられかつ内部に芯タ
ンクを後方に付勢するための後部弾性体が介装された筒
状手段と、この筒状手段に設けられかつ内周に上記筒状
手段及びチャックリングが当接・係止される係止部が夫
々形成された継ぎ手と、この継ぎ手の前端部に固設され
た前部チャックと、上記継ぎ手を後方に付勢するために
上記先具との間に介装された前部弾性体と、軸筒の後端
部に設けられた尾冠と、芯タンクの後方に着脱可能に取
り付けられたノック部材とからなり、このノック部材を
上記尾冠に関して軸方向に移動可能であるが回転不能に
した回り止め手段を設けたダブルチャック式シャープペ
ンシルが得られる。
【0008】また更にこの発明によれば、前部に先具が
設けられた軸筒と、この軸筒内に摺動可能に設けられた
芯タンクと、この芯タンクの前端部に固設された後部チ
ャックと、この後部チャックに遊嵌されたチャックリン
グと、上記芯タンクの前部外周に設けられかつ内部に芯
タンクを後方に付勢するための後部弾性体が介装された
筒状手段と、この筒状手段に設けられかつ内周に上記筒
状手段及びチャックリングが当接・係止される係止部が
夫々形成された継ぎ手と、この継ぎ手の前端部に固設さ
れた前部チャックと、上記継ぎ手を後方に付勢するため
に上記先具との間に介装された前部弾性体と、芯タンク
の後方に着脱可能に取り付けられたノック部材とからな
り、このノック部材を上記軸筒に関して軸方向に移動可
能であるが回転不能にした回り止め手段を設けたダブル
チャック式シャープペンシルが得られる。
【0009】更にまたこの発明によれば、前部に先具が
設けられた軸筒と、この軸筒内に摺動可能に設けられた
芯タンクと、この芯タンクの前端部に固設された後部チ
ャックと、この後部チャックに遊嵌されたチャックリン
グと、上記芯タンクの前部外周に設けられかつ内部に芯
タンクを後方に付勢するための後部弾性体が介装された
筒状手段と、この筒状手段に設けられかつ内周に上記筒
状手段及びチャックリングが当接・係止される係止部が
夫々形成された継ぎ手と、この継ぎ手の前端部に固設さ
れた前部チャックと、上記継ぎ手を後方に付勢するため
に上記先具との間に介装された前部弾性体と、芯タンク
の後部に設けられた消しゴムホルダとからなり、この消
しゴムホルダを上記軸筒に関して軸方向に移動可能であ
るが回転不能にした回り止め手段を設けたダブルチャッ
ク式シャープペンシルが得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して、この発
明の実施の形態を詳細に説明する。図1〜5は、この発
明の実施の形態1によるダブルチャック式シャープペン
シルを一部を省略した縦断面図であり、軸筒1の先端部
には先具2が螺合されている。また後端部にノックキャ
ップ3が着脱可能に設けられた芯タンク4が、軸筒1内
に摺動可能に設けられている。そしてこの芯タンク4の
先端部には、後部チャック5が圧入・固定されており、
この後部チャック5の先端部5aには、チャックリング
6が遊嵌されている。
【0011】また、チャックリング6の後端と当接する
筒状手段としての弾性筒状体7と芯タンク4の前端との
間には後部スプリング8が介装されている。即ち、この
弾性筒状体7は、前端に内向きのフランジ7aを有して
おり、このフランジ7aの内側に弾性体として後部スプ
リング8が介装されている。この後部スプリング8は、
芯タンク4等を後方に付勢している。
【0012】なお、図2及び図3を参照して上記弾性筒
状体7の構造を述べると、弾性筒状体7は、前部小径部
7bと後部大径部7cとそれらの間の中間弾性部7dと
から構成されてなり、全体としてクッションスリーブを
形成している。そしてこの中間弾性部7dは、図示のよ
うに径方向に交互に複数の細孔7eが穿設されて軸方向
に伸縮可能な弾性機能を有しており、かつこの中間弾性
部7dの外周部には一対の係止突起7fが形成され、後
述する継ぎ手9の係止用透孔9dに係止される。なお、
この場合係止突起7fの形状は図2において台形状に形
成されている。
【0013】さらに、この弾性筒状体7の外側には、図
4〜図5に示されるような継ぎ手9が係止構造によって
設けられている。より詳しく述べると、この継ぎ手9の
前部は小径段部9aが形成されている。そして、この小
径段部9aの後方には傾斜肩部9bが設けられており、
これに続いて中間径部9cが形成されている。そして最
後部には大径部9dが形成されており、この大径部9d
の側壁には係止用透孔9eが穿設されており、この係止
用透孔9eの同一線上の後端部には外方に向って拡大さ
れた案内用切り欠き9fが形成されている。なお、この
案内用切り欠き9fは、上記弾性筒状体7が組み込まれ
る際に、その係止用突起7fが挿入され易いように形成
されておりかつ案内用切り欠き9fに続いてガイド溝9
g(点線)を内側に形成しておけば、より弾性筒状体7
が継ぎ手9に挿入し易い。
【0014】さらに、継ぎ手9の小径段部9aの先端と
先具2の内壁部との間には、弾性体として前部スプリン
グ10が介装されて継ぎ手9を後方に付勢している。な
お、この実施例においては、操作上の観点から後述する
前部スプリング10の弾発力は後部スプリング8の弾発
力よりも弱くされている。また、継ぎ手9の小径段部9
aの先端部には芯挟持用の前部チャック11が圧入・固
定されている。
【0015】この前部チャック11は、すり割の工程後
先端部を径方向外方に拡開する工程を経て作られる後部
チャック5とは異なって、すり割のみの工程で作られ
る。そこで前部チャック11は、先具2にセットされ前
部チャック11が前進した状態では、芯の落下を防止す
る程度に芯を保持するが、芯に少しの荷重がかかれば芯
が移動する程度に形成されている。そして前部チャック
11の先具2の先端から突出された部分にはストッパ突
起11aが形成されている。
【0016】このストッパ突起11aについてより詳し
く述べると、前部チャック11は、図示した様に芯を挟
持した状態では外方に開いて先具2から突出している
が、芯を保持していない状態では、前部チャック11は
閉じて後方に後退しているが、この場合ストッパ突起1
1aがあるので、必要以上に後退してしまうことがな
い。従って、先具2を外した時に前部チャック5が落下
して紛失するおそれがない。
【0017】なお、前部チャック11は先具2にセット
され、前部チャック11が前進した状態では芯の落下を
防止する程度に芯を保持するが、芯に少しの加重がかか
れば芯が移動する程度に形成され、前部チャック11が
後退した状態では筆圧に耐えて芯を保持する保持力を有
してなる。また、図1において、符号16は、後述する
芯タンク4の後端部に設けられて消しゴムを保持する消
しゴムホルダを示す。
【0018】以下、この発明の実施の形態1によるシャ
ープペンシルの動作について説明する。まず筆記に際し
て後端ノックキャップ3をノックすると、前部スプリン
グ10が後部スプリング8よりも弱く形成されているの
で、最初に前部スプリング10が圧縮される。そこで、
前部チャック11が前進せしめられて開放されるので後
方からの芯の受け入れが可能な状態になる。
【0019】その後、継ぎ手9の傾斜肩部9bが先具2
の内側に形成された段部2aに当接し、続いて後部スプ
リング8が圧縮されて芯タンク2と共に後部チャック5
が前進せしめられる。後部チャック5の前進中、チャッ
クリング6が継ぎ手9の内側に形成された段部に当接し
て、後部チャック5が開放され、芯が自重で前進して保
持される。その後ノックを解除すると後部チャック5
は、初期位置に復帰する。さらにノックされると後部チ
ャック5が前進せしめられ、芯を保持した状態で、継ぎ
手9内を前進せしめられて芯を送出する。
【0020】さらに芯は、前部チャック11内を前進し
これに保持されて先端から突出される。なお、筆記中に
芯が摩耗した場合には、再度後端のノックキャップ3を
ノックして芯出しを行えば良く、芯の長さが短くなった
場合には、同様にノック動作を繰り返すことにより芯タ
ンク4内の新たな芯を送り、新たな芯により摩耗した芯
を押し出すことによって更に継続して使用することがで
きる。
【0021】なお、芯を前部チャック11から長く突出
させ過ぎた場合には、後端ノックキャップ3を押圧し、
チャックを僅かに拡開せしめた後、芯先端を押せば芯を
戻すことができるため、芯の突出長さを調節できて芯の
折損が防止できる。
【0022】また、芯の折損による詰まり等が生じた場
合には、軸筒1から先具2を回して螺合を解除して先具
2を取り外した後、弾性筒状体7を回そうとしても弾性
筒状体7の係止突起7fが、継ぎ手9の係止用透孔9e
に係止されているので弾性筒状体7は、継ぎ手9に関し
て回転が阻止されているので両者は一体化されている。
従って、仮に後部チャック5と前部チャック11とが同
じ1本の芯を挟持していてもこの芯がねじれて破損され
ることはない。なお、特に継ぎ手9から弾性筒状体7を
外さなければならない時には、弾性筒状体7の一対の係
止突起7fを夫々径方向内方に押し込んだ状態で後方に
抜くことが可能である。
【0023】図6は、図1のダブルチャック式シャープ
ペンシルの変形例を示す部分断面図である。上記説明で
は継ぎ手9に組み込まれるものとして筒状手段が弾性筒
状体7の場合を説明したが、要は前部チャック11に連
結された継ぎ手9を筒状手段に関して回転不能でかつ軸
方向に移動可能にした回り止め手段を設ければ良い。そ
こで、例えば弾性筒状体7に替えて、前部のスリーブ1
2と後部のストッパ筒13とそれらの間に介装されたバ
ネ14との三部品で筒状手段を構成することが可能であ
る。この場合は、前記の弾性筒状体7、いわゆるクッシ
ョンスリーブに比べて独立したバネ14を用いているの
で十分な弾発力を得ることが出来る。
【0024】図6において、図1と同様の継ぎ手9内の
前部には、スリーブ12がチャックリング6の後端に当
接して設けられており、後部の透孔9eにはストッパ筒
13が係止されている。そしてこれらスリーブ12とス
トッパ筒13との間には圧縮バネ14が介装されてい
る。なお、この変形例によるシャープペンシルの動作
は、前述のものと同様であるので説明を省略する。
【0025】図7及び図8は、図6における継ぎ手9と
ストッパ筒13の変形例を示す。即ち、図7の継ぎ手9
の大径部9dには軸方向に整列して適宜4つの透孔9e
が形成されている。これらの透孔9eは、介装されるバ
ネ14の弾発力の強さに応して適宜選択的にストッパ筒
13の係止突起13aが係止される。例えば、バネ14
を最も強くするためには最前部の透孔9eに係止すれば
良く、反対に最も弱くするためには最後尾の透孔9eに
係止すれば良い。なお、ストッパ筒13の係止突起13
aは図8のように断面直角三角形状でも良い。
【0026】さらに、図9及び図10は図6における継
ぎ手9とストッパ筒13の他の変形例を示す。図9の継
ぎ手9の大径部9dには透孔9eに代わるの鋸歯状スリ
ット9hが形成されている。この場合においても、この
鋸歯状スリット9hは、前記4つの透孔9eと同様にバ
ネ14の弾発力の段階的調整を可能とする。なお、スト
ッパ筒14の係止突起13aは図8のように断面長方形
状でも良い。
【0027】次に図11〜図15は、この発明の実施の
形態2によるダブルチャック式シャープペンシルを示
す。この形態は、特に筆記者がノック部材であるノック
キャップを回転しようとした場合において、ノックキャ
ップに回り止めを施して芯のねじれによる折損の防止を
図ったものである。
【0028】図11は、この発明のダブルチャック式シ
ャープペンシルの前部(図1と同じ)を省略した縦断面
図であって、さらに軸筒1の後端には中空の尾冠15が
螺合により固定されている。図12及び図13を用いて
より詳しく述べると、この尾冠15は、軸筒1から突出
される頭部15aと脚部15bとからなり、この脚部1
5bの外周にはおねじ15cが形成されて軸筒1の内周
のめねじ1aと螺合されている。そして上記頭部15a
の内周は横断面8角形状部15dに形成されている。な
お、図12において符号15eは面取り部を示すもので
ある。
【0029】また、芯タンク4の後端部には、消しゴム
が取り付けられた消しゴムホルダ16が設けられてい
る。そしてこの消しゴムホルダ16には、ノック部材と
してのノックキャップ17が取り外し可能に設けられて
いる。図14及図15を用いてより詳しく述べると、こ
のノックキャップ17は、頭部17aが半球形状に形成
され、その下方にガタツキ防止のための環状凸部17b
が形成されている。そしてこの環状凸部17bの外周が
断面8角形状部17cが形成されている。
【0030】そこでこの発明の実施の形態によれば、筆
記者がノックキャップ17を何気なく回転しようとして
も、ノックキャップ17の外周は8角形状部17cに形
成され、これ対応して尾冠15の内周部も8角形状部1
5dに形成されて嵌合されているので、ノックキャップ
17は尾冠15に関して回転されないので、その結果芯
タンク4が回転されて後部チャック5と前部チャック1
1とに挟持された芯がねじれて折損されるおそれがな
い。なお、ノックキャップ17を尾冠15に組み込む場
合にも、両者は共に多角形状部を有するので作業者は、
例えばリブを溝に嵌合するように方向性を格別意識しな
くともよいから組立作業性が良い。
【0031】その上、図15に示すように8角形状部1
7cの外周角部に面取り部17eを形成しておけば、図
12に示された尾冠15の頂部内周に形成された面取り
部15eと共働して組立作業性をさらに良くすることが
可能である。
【0032】なお、上記実施の形態においては、ノック
キャップ17の環状凸部17bの外側と尾冠15の頭部
15aの内側とに8角形状部17cと15dとを夫々形
成したが、ノックキャップ17の環状凸部17bより下
方の下端部17dの外側と尾冠15の脚部15bの内側
とに夫々断面8角形状部を形成しても同様の効果が得ら
れる。また、上述の説明では断面8角形状の場合につい
て述べたが、要は多角形であれば良いことは勿論であ
る。
【0033】このような場合には、尾冠15を用いない
図1のようなシャープペンシルにも適用でき、尾冠15
に代えて軸筒1の後端部内側に多角形状部を形成して、
この多角形状部にノックキャップ3もしくは消しゴムホ
ルダ16の外側に形成された多角形状部を嵌合せしめて
回り止め手段を構成することも可能である。特に消しゴ
ムホルダ16に多角形状部を形成して軸筒1(図1)も
しくは尾冠15(図11)に関して回転不能にした場合
にはノックキャップ3又は17を外した時にも芯タンク
が回転することによって後部チャック5が共に回転せし
められて芯が折損されることがない利点がある。
【0034】更に、図16〜図20は、図11〜図15
図のこの発明の実施の形態2の回り止め構造の変形例を
示す。この例では上記発明の実施の形態2の尾冠とノッ
クキャップとの多角形同士の係合構造に比べて更に他の
効果がある。即ち、尾冠15の上部大径部内側には図1
7から明らかなように、6本の軸方向の係合溝15fが
等間隔で形成されている。他方この尾冠15内にはノッ
クキャップ17が取り外し可能に嵌合されている。
【0035】より詳しく述べると、このノックキャップ
17は、外形が薄くされかつ尾冠15内に挿入される下
部の脚部に平行に設けられた上部フランジ17fと下部
フランジ17gを備えている。そして下部フランジ17
gの周囲には120度間隔で3つの係合突起17ggが
形成されている。そしてこれらの係合突起17ggは、
ノックキャップ17が尾冠15内に挿入されると夫々尾
冠15内に形成された係合溝15fに係合せしめられ
る。
【0036】その結果、ノックキャップ17は、尾冠1
5に関して軸方向に摺動可能であるが回転がロックされ
るので、結局芯タンク4の先端に圧入・固着された後部
チャック5(図1)も回転がロックされて前部チャック
11(図1)と共に保持されている芯が捻じれによる破
損が防止される。
【0037】さらに図16に示されたように、ノックキ
ャップ17の2つのフランジ17f、17gの間にはゴ
ム等の弾性Oリング18が嵌挿されている。そしてこの
Oリング18の存在のために、尾冠15内に挿入された
ノックキャップ17が確実に尾冠15に圧接・保持され
て両部材間に遊びがないので、振ったりしてもカタカタ
という金属音が発生することない。なお、図16中符号
19は、消しゴムの下部に一体的に形成された金属ジャ
ッケットである。
【0038】また、上記したように3つの係合突起17
ggが下部フランジ17gの周囲のみに等間隔で形成さ
れている。従ってこのノックキャップ17の成形品がダ
イキャストによる金属部品である場合に、仕上げのため
に部品に付いたバリ等を除去するために小石等が使われ
ている回転バレル内に入れられた場合において、小石等
がこれらのフランジ17f、17g間の空隙部に挟まっ
て取り除くことが出来なくなるようなことがない利点も
ある。
【0039】なお、上記実施の形態においては、尾冠1
5の軸方向の係合溝15fは、6本形成されているが、
ノックキャップ17の係合突起17ggの数より多けれ
ばそれよりも多くても少なくとも良く、要するに本数が
多ければそれだけノックキャップを尾冠15にセットす
る際に係合突起17ggの方向性を考慮しないですむ利
点がある。また上記実施の形態においては、係合突起1
7ggは下部フランジ17gのみに設けられているが、
上部フランジ17fにも形成しても良いことは勿論であ
る。
【0040】
【発明の効果】この発明の構成は上記した通りであるの
で、継ぎ手と筒状手段、ノック部材と尾冠または軸筒、
及び消しゴムホルダと軸筒に回り止めが施されている。
従ってこれらが回転されることによっていずれかのチャ
ックが回転され、その結果前部チャックと後部チャック
とに挟持された芯がねじれて折損することのないように
されたので、操作性が改善されるという効果がある。
【0041】更にこの発明によれば、芯詰り等の際に容
易に先具等を取り外すことができ、前部チャックが脱落
して紛失することがなく、前部チャックが拡開されても
芯が落下することなく、その上組立作業性も良好ならし
める効果がある。
【0042】また更にこの発明によれば、更に多角形同
士の接触ではノック時に、ノックキャップがずれてノッ
クが重くなるがこの恐れを無くし、かつ金属同士の接触
を防止することによって振った時のカタカタという金属
音の発生を防止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるダブルチャック
式シャープペンシルの一部を省略した断面図である。
【図2】図1の弾性筒状体の正面図である。
【図3】図2の弾性筒状体の平面図である。
【図4】図1の継ぎ手の正面図である。
【図5】図4の継ぎ手のA−A’線に沿う断面図であ
る。
【図6】図1のダブルチャック式シャープペンシルの変
形例を示す部分断面図である。
【図7】図6の継ぎ手の変形例を示す正面図である。
【図8】図7の継ぎ手に用いられる後部筒状体の断面図
である。
【図9】図6の継ぎ手の他の変形例を示す正面図であ
る。
【図10】図9の継ぎ手に用いられる後部筒状体の断面
図である。
【図11】この発明の実施の形態2によるダブルチャッ
ク式シャープペンシルの一部を省略した断面図である。
【図12】図11の尾冠を示す縦断面図である。
【図13】図11の尾冠のB−B’線に沿う断面図であ
る。
【図14】図11のノックキャップを示す縦断面図であ
る。
【図15】図11のノックキャップを示す底面図であ
る。
【図16】この発明の他の実施の形態2の変形例による
ダブルチャック式シャープペンシルを示す要部縦断面図
である。
【図17】図16のC−C’線に沿う横断面図である。
【図18】図16のノックキャップの斜視図である。
【図19】図16のノックキャップの平面図である。
【図20】図16のノックキャップの側面図である。
【符号の説明】
1 軸筒 1a めねじ 2 先具 2a 段差部 3 ノックキャップ 4 芯タンク 5 後部チャック 5a 先端部 6 チャックリング 7 弾性筒状体(筒状手段) 7a フランジ 7b 前部小径部 7c 後部大径部 7d 中間弾性部 7e 細孔 7f 係止突起(回り止め手段) 8 後部スプリング(後部弾性体) 9 継ぎ手 9a 小径段部 9b 傾斜肩部 9c 中間径部 9d 大径部 9e 係止用透孔(回り止め手段) 9f 案内切り欠き 9g ガイド溝 9h 鋸歯状スリット 10 前部スプリング(前部弾性体) 11 前部チャック 11a ストッパ突起 12 スリーブ(筒状手段) 13 ストッパ筒(筒状手段) 13a 係止突起(回り止め手段) 14 バネ(筒状手段) 15 尾冠 15a 頭部 15b 脚部 15c おねじ 15d 内周8角形状部(回り止め手段) 15e 面取り部 15f 係合溝 16 消しゴムホルダ 17 ノックキャップ(ノック部材) 17a 頭部 17b 環状凸部 17c 外周8角形状部(回り止め手段) 17d 下端部 17e 面取り部 17f 上部フランジ 17g 下部フランジ 17gg 係合突起 18 Oリング 19 金属ジャケット

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部に先具が設けられた軸筒と、この軸
    筒内に摺動可能に設けられた芯タンクと、この芯タンク
    の前端部に固設された後部チャックと、この後部チャッ
    クに遊嵌されたチャックリングと、上記芯タンクの前部
    外周に設けられかつ内部に芯タンクを後方に付勢するた
    めの後部弾性体が介装された筒状手段と、この筒状手段
    に設けられかつ内周に上記筒状手段及びチャックリング
    が当接・係止される係止部が形成された継ぎ手と、この
    継ぎ手の前端部に固設された前部チャックと、上記継ぎ
    手を後方に付勢するために上記先具との間に介装された
    前部弾性体とからなり、上記筒状手段を上記継ぎ手に関
    して軸方向に移動可能であるが回転不能にした回り止め
    手段を設けたことを特徴とするダブルチャック式シャー
    プペンシル。
  2. 【請求項2】 前記回り止め手段は、前記筒状手段に形
    成された係止突起と、この筒状手段の係止突起が係止さ
    れる前記継ぎ手の係止孔とから構成されてなる請求項1
    記載のダブルチャック式シャープペンシル。
  3. 【請求項3】 前記筒状手段は、軸方向へ伸縮可能な弾
    性復元性を有する弾性手段が一体成形された弾性筒状体
    からなる請求項2記載のダブルチャック式シャープペン
    シル。
  4. 【請求項4】 前記筒状手段が、前部のスリーブと後部
    の係止部を有するストッパ筒とそれらの間に介装された
    バネとの三部品とからなる請求項1記載のダブルチャッ
    ク式シャープペンシル。
  5. 【請求項5】 前部に先具が設けられた軸筒と、この軸
    筒内に摺動可能に設けられた芯タンクと、この芯タンク
    の前端部に固設された後部チャックと、この後部チャッ
    クに遊嵌されたチャックリングと、上記芯タンクの前部
    外周に設けられかつ内部に芯タンクを後方に付勢するた
    めの後部弾性体が介装された筒状手段と、この筒状手段
    に設けられかつ内周に上記筒状手段及びチャックリング
    が当接・係止される係止部が夫々形成された継ぎ手と、
    この継ぎ手の前端部に固設された前部チャックと、上記
    継ぎ手を後方に付勢するために上記先具との間に介装さ
    れた前部弾性体と、軸筒の後端部に設けられた尾冠と、
    芯タンクの後方に着脱可能に取り付けられたノック部材
    とからなり、このノック部材を上記尾冠に関して軸方向
    に移動可能であるが回転不能にした回り止め手段を設け
    たことを特徴とするダブルチャック式シャープペンシ
    ル。
  6. 【請求項6】 前記ノック部材は、消しゴムホルダを介
    して芯タンクに接続されているノックキャップであっ
    て、このノックキャップの外周部に断面多角形部が形成
    されており、これに対応して前記尾冠の内周部に断面多
    角形部が形成されてなる請求項5記載のダブルチャック
    式シャープペンシル。
  7. 【請求項7】 組立時に最初に当接する前記ノック部材
    の多角形状部の角部分と前記尾冠の多角形状部の角部分
    とに面取り部が夫々形成されてなる請求項6記載のダブ
    ルチャック式シャープペンシル。
  8. 【請求項8】 前記ノック部材は、芯タンク後端に設け
    られた消しゴムホルダに取り外し可能取り付けられたノ
    ックキャップであって、このノックキャップの外周部に
    係合突起が形成されており、この係合突起が係合するた
    めに前記尾冠の内周部に軸方向の係合溝が形成されてな
    る請求項5記載のダブルチャック式シャープペンシル。
  9. 【請求項9】 前記ノックキャップの係合突起は、離間
    して設けられた一対のフランジの少なくとも一方に形成
    され、これらのフランジの間には弾性Oリングが嵌合さ
    れてなる請求項8記載のダブルチャック式シャープペン
    シル。
  10. 【請求項10】 前部に先具が設けられた軸筒と、この
    軸筒内に摺動可能に設けられた芯タンクと、この芯タン
    クの前端部に固設された後部チャックと、この後部チャ
    ックに遊嵌されたチャックリングと、上記芯タンクの前
    部外周に設けられかつ内部に芯タンクを後方に付勢する
    ための後部弾性体が介装された筒状手段と、この筒状手
    段に設けられかつ内周に上記筒状手段及びチャックリン
    グが当接・係止される係止部が夫々形成された継ぎ手
    と、この継ぎ手の前端部に固設された前部チャックと、
    上記継ぎ手を後方に付勢するために上記先具との間に介
    装された前部弾性体と、芯タンクの後方に着脱可能に取
    り付けられたノック部材とからなり、このノック部材を
    上記軸筒に関して軸方向に移動可能であるが回転不能に
    した回り止め手段を設けたことを特徴とするダブルチャ
    ック式シャープペンシル。
  11. 【請求項11】 前部に先具が設けられた軸筒と、この
    軸筒内に摺動可能に設けられた芯タンクと、この芯タン
    クの前端部に固設された後部チャックと、この後部チャ
    ックに遊嵌されたチャックリングと、上記芯タンクの前
    部外周に設けられかつ内部に芯タンクを後方に付勢する
    ための後部弾性体が介装された筒状手段と、この筒状手
    段に設けられかつ内周に上記筒状手段及びチャックリン
    グが当接・係止される係止部が夫々形成された継ぎ手
    と、この継ぎ手の前端部に固設された前部チャックと、
    上記継ぎ手を後方に付勢するために上記先具との間に介
    装された前部弾性体と、芯タンクの後部に設けられた消
    しゴムホルダとからなり、この消しゴムホルダを上記軸
    筒に関して軸方向に移動可能であるが回転不能にした回
    り止め手段を設けたことを特徴とするダブルチャック式
    シャープペンシル。
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