JP5191049B2 - 複合筆記具 - Google Patents

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Description

本発明は、複合筆記具に関し、例えば、軸筒内に収容した複数の筆記体を重力に従動する振り子によって選択するようにした複合筆記具に関する。
従来から、軸筒内に複数の筆記体を仕切部材によって区画して配置し、筆記体の選択を該筆記体の後方に配置した重力に従動する振り子によって行うようにした(以下、「振り子による筆記体選択方式」という)複合筆記具が知られている(例えば、特許文献1)。
そして、上述した振り子による筆記体選択方式の複合筆記具は、軸筒先端から筆記体を繰り出す場合、以下のように操作する。
具体的には、ユーザは、所望する筆記体の位置に対応させて軸筒を傾斜させることで振り子を重力により傾動させ、振り子の先端が所望する筆記体の後端と相対向するように位置合わせする。
つぎに、ユーザは、複合筆記具をノック操作して、前記の位置合わせした振り子を前進させて所望する筆記体を付勢して、筆記体の先端を軸筒の先端より突出させる。
なお、特許文献1の複合筆記具は、図9に示すように、軸筒内において筆記体120a、120b、120cを区分けして保持する区画壁111が形成されたガイド筒100を備えている。そして、ガイド筒100の区画壁111は、その後端部が山状に形成されている。
この構成により、特許文献1の複合筆記具は、振り子の先端部と、区画壁の後端部とが接触する際に生じるノック操作の不具合を抑制するようにしている。
特開平10−109493号公報
しかしながら、上述した従来技術の複合筆記具(振り子による筆記体選択方式の複合筆記具)は、以下に示す技術的課題を有している。
具体的には、従来技術の複合筆記具は、所望する筆記体を選択して繰り出すために軸筒を傾斜させる必要があるが、不十分な傾斜のままでノック操作してしまうことがあった。この場合、従来技術の複合筆記具は、軸筒の傾斜にしたがい傾動した振り子(重力に従動する振り子)の先端がガイド筒の区画壁の後端部に接触して引っかかり、スムーズに筆記体を繰り出すことができなかった(スムーズなノック操作ができなかった)。
また、特許文献1の複合筆記具は、ガイド筒の区画壁の後端部を山状になすことにより、区画壁の後端部と振り子の先端が接触した場合の不具合(振り子の先端と区画壁の後端部の引っかかる現象)をある程度抑制している。
しかし、特許文献1の複合筆記具は、使用を続けることにより、山上になされた区画壁の後端部が摩耗するため、長期間繰り出し使用した場合に、スムーズなノック操作を維持することができないという技術的課題を有している。
すなわち、特許文献1の複合筆記具は、長期間繰り出し使用した場合、区画壁の後端部が摩耗平面状になってくるため、振り子の先端がガイド筒の区画壁の後端部に接触して引っかかり、スムーズに筆記体を繰り出すことができなくなる。
また、特許文献1の複合筆記具は、ガイド筒の区画壁の後端部が山状になされているため、前記区画壁の後端部が振り子の先端との接触により欠損し易いという技術的課題を有している。
本発明は、上述した技術的課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、軸筒内に複数の筆記体を区画して配置し、筆記体の選択を該筆記体の後方に配置した重力に従動する振り子によって行う複合筆記具において、筆記体の繰り出し操作の不具合を解消することにある。
上記の技術的課題を解決するためになされた本発明は、複数の筆記体を区画して配置する区画壁が設けられたガイド筒と、該ガイド筒を内装した軸筒と、該軸筒の筒内に該ガイド筒の区画壁により区画されて収容された複数の筆記体と、該筆記体の後方に配置された重力に従動する振り子とを備え、所望の筆記体を該振り子の先端で押圧するようになされた複合筆記具に適用される。
そして、前記複合筆記具において、前記筆記体は、前記軸筒内において、その後端部が該ガイド筒の区画壁の後端面よりも前方に配置された状態で収容され、前記ガイド筒の区画壁の後端面に天井突起が形成されていることを特徴としている。
このように、本発明の複合筆記具は、ガイド筒の区画壁の後端面に天井突起が形成されている。
そのため、本発明によれば、軸筒の傾斜が不十分のままで振り子をノック操作してしまった場合、振り子の先端が、ガイド筒の後端面の天井突起と接触して滑るため、筆記体のノック操作をスムーズに行うことができる。
また、本発明のガイド筒は、後端面に天井突起を設けるという簡単な構成を採用しているため、上述した特許文献1のガイド筒を製造する場合と比べて、簡単な金型の改造により成形することができる。
そのため、本発明のガイド筒は、上述した特許文献1のものと比べて、製造コストを低減させることができる。
また、前記複合筆記具において、前記振り子の先端は、曲面状に形成され、前記天井突起は、曲面状に形成されていることが望ましい。曲面状とは、例えば球体を半分に分割した半球の曲面等のことをいう。
このように、本発明によれば、振り子の先端と、ガイド筒の区画壁の後端面の天井突起との接触が曲面同士の接触になるため滑りやすく、これにより、筆記体のノック操作がスムーズになされる。
また、前記の天井突起が曲面状に形成されているため、振り子の先端と接触した場合に、上述した特許文献1のガイド筒の後端部の形状(山状の形成)に比べて摩耗(および破損)しにくい。
すなわち、本発明の複合筆記具は、ガイド筒の後端部が摩耗しにくいため、上述した従来技術のものと比べて、長期間繰り出し使用しても、筆記体の繰り出し操作の不具合の抑制効果が維持される。
また、前記複合筆記具において、前記ガイド筒の筒内には、該ガイド筒の軸心に沿って略柱状の軸心部が配置され、前記区画壁は、前記ガイド筒の内周側面と前記軸心部との間に架け渡されており、前記天井突起は、前記区画壁の後端面の略中央に形成され、前記ガイド筒の後端側の内周側面には、前記区画壁の後端面の略中央に向かって傾斜するガイド面が形成されていることが望ましい。
このようにガイド面を形成することにより、軸筒の傾斜が不十分のままで振り子をノック操作した場合に、振り子の先端をガイド筒の区画壁の後端面に形成された天井突起と相対向する位置に導くことができる。
本発明によれば、軸筒内に複数の筆記体を区画して配置し、筆記体の選択を該筆記体の後方に配置した重力に従動する振り子によって行う複合筆記具において、筆記体の繰り出し操作の不具合を解消することができる。
以下、本発明の実施形態の複合筆記具を図面に基づいて説明する。
本実施形態は、振り子による筆記体選択方式の複合筆記具において、軸筒内で複数の筆記体を区画して保持するガイド筒の後端面に曲面状の天井突起を設けることにより、スムーズなノック操作を実現したことを第1の特徴にしている。
また、本実施形態の複合筆記具は、軸筒に金属製のリング部材を配設する構成を採用したものであり、そのリング部材が緩んだり、回転したりすることを防止するために、リング部材と、リング部材に接続される中ネジ管との当接部をテーパ状に形成したことを第2の特徴にしている。
そして、以下では、本実施形態の複合筆記具の概略を簡単に説明した後、第1の特徴および第2の特徴について詳細に説明する。
先ず、本実施形態の複合筆記具の概略を図1および図2に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態の複合筆記具の断面図である。また、図2は、図1に示した断面図の後端部分を拡大して示した図である。
図1に示すように、本実施形態の複合筆記具Wは、先端に繰り出し孔10aが形成された口金10と、口金10の後端に装着された中空筒状の軸筒20(先軸21、中ネジ管22、リング部材23、中軸24)と、軸筒20の内部に収容されたた複数の筆記体30と、軸筒20の筒内において、複数の筆記体30を保持し、且つ所望の筆記体30を繰り出す繰り出し機構40と、軸筒20の後端より出没自在に突出して繰り出し機構40の振り子43を軸筒20の先端(Y1方向)に向かって付勢するノック体50と、軸筒20に形成された窓部20aに対して弾性を以て軸筒の径方向に拡開自在に取り付けられたクリップ60を備えている。
また、前記軸筒20は、口金10の後端に装着された中空筒状の先軸21と、先軸21の後端に嵌合された中空筒状の中ネジ管22と、中ネジ管22の後端に螺合された中空筒状のリング部材23と、リング部材23の後端に嵌合された中空筒状の中軸(キャップ)24とを備えている。
このように、本実施形態の軸筒20は、中ネジ管22およびリング部材23により、複数の筒状部品(先軸12および中軸24)が相互に連結されている。
また、図2に示すように、繰り出し機構40は、軸筒20を構成する中軸24の筒内に収容された内筒41と、内筒41の筒内に軸方向(Y1、Y2方向)に摺動自在に挿入されたスライド駒42と、スライド駒42の先端の略中心部に傾動自在に保持された棒状の振り子43と、内筒41の筒内において振り子43に外装されたテーパスプリング44と、筆記体30を区画する区画壁45a(図4、図5参照)が設けられたガイド筒45とを備えている。
ここで、振り子43は、棒状に形成され、一端部がスライド駒42に傾動自在の保持されており、重力に従動するようになされている。また、振り子45は、その他端(先端)が曲面状(円弧凸状)に形成されている。なお、前記曲面状とは、例えば球体を半分に分割した半球の曲面等のことをいう。
また、テーパスプリング44は、コイル状に形成され、先端に向かって徐々に径が広がっている。なお、テーパスプリング44は、スライド駒42の先端部と、ガイド筒45の後端部との間に挟持されている。
また、スライド駒42は、その後端部がノック体50に当接しており、ユーザがノック体50を先端に向けて(Y1方向に)押し込んだ(打突した)場合、前記保持する振り子43を先端に向けて付勢する(Y1方向に付勢する)。
また、図2に示すように、スライド駒42の側面には、径方向に穿設した保持孔420aと、その保持孔420aに内装されたスプリング420bと、スプリング420bにより軸筒20の径方向に出没自在となる係止突起420cとを有するプランジャ420が装着されている。
なお、スライド駒42が挿入される内筒41は、軸筒(中軸24)20に開口された窓部20aの位置に、係止突起420cを出没させるための開口41aが形成されている。
そして、スライド駒42は、ユーザがノック体50を押し込むことで先端側に(Y1方向に)移動し、軸筒(中軸24)20に開口された窓部20aに、スプリング420bにより付勢された係止突起420cが突出し、これによりノック体50が係止される。また、係止突起420cによるノック体50の係止は、クリップ60の後端側を軸筒20の径方向に押圧することにより解除される。
なお、クリップ60およびプランジャ420によるノック体50を係止する機構は、公知技術により実現されるものであるため、その詳細な説明は省略する。
また、ガイド筒45は、内筒41の先端側の筒内に取り付けられ固定されている。
また、ガイド筒45は、両端(図示する上下両端)を貫通する貫通孔が形成され、その貫通孔が区画壁45a(図4、図5参照)により区分けされ、これにより、複数の筆記体収容部45c(図4、図5参照)が形成されている。
また、図2に示すように、ガイド筒45の筒内に形成され各筆記体収容部45cには、それぞれ、後端側にスプリング70が外装された筆記体30が、ガイド筒45の軸方向を移動自在に挿入されている。
そして、ガイド筒45の筆記体収容部45cに挿入されている各筆記体30の後端部が、ノック体50からの打突で付勢される振り子43の先端に押圧されて先端側に押し出されるようになされている。
また、本実施形態は、筆記体30の構成について特に限定するものではない。図1に示す筆記体30aおよび筆記体30bは、あくまでも例示である。
なお、図1に例示する筆記体30aは、ボールペンリフィール30a1と、ボールペンリフィール30a1を保持するリフィールパイプ30a2と、リフィールパイプ30a2の後端部を塞ぐリフィール尾栓30a3とにより構成されたボールペンを示している。
また、図1に例示する筆記体30bは、シャープ機構本体30b1と、シャープ機構本体30b1に供給するシャープペンの芯を収容する芯ケース30b2と、芯ケース30b2の後端部を塞ぐ芯ケース尾栓30b3とにより構成されたシャープペンシルを示している。
そして、複合筆記具Wは、ユーザからの操作により以下のように作動する。
具体的には、先ず、ユーザが軸筒20を傾斜させることにより、重力に従動する振り子45を傾動させて、振り子43の先端を所望する筆記体30の後端部と相対向する位置に移動させる。
次に、ユーザがノック体50を押し込む(打突する)と、スライド駒42を介して振り子43がテーパスプリング44の圧縮と共に、軸筒20の前方へ付勢され、振り子43の先端が筆記体30の後端部に当接して筆記体30を先端に向けて付勢する。
そして、筆記体30の先端が軸筒20先端に装着される口金10の繰り出し孔10aから外部に突出する。
なお、ユーザにより押し込まれたノック体50は、上述した通り、プランジャ420の係止突起420cにより軸筒20に係止され、これにより、外部に突出した筆記体30が軸筒20より突出したままの状態で維持される。
一方、ユーザが、筆記体30を使用した後に、上述の通りクリップ60を押圧することで、ノック体50の係止を解除することができ、軸筒20の先端より突出した状態の筆記体30が、筆記体30と共に圧縮されていたスプリング70の弾性により後退する(Y2方向に後退する)とともに、ノック体50も軸筒20の後端に向かってテーパスプリング44の弾性により後退し、筆記体30は軸筒20内に没入して収容される。
つぎに、本実施形態の特徴的な構成について説明する。
先ず、本実施形態の第1の特徴である繰り出し機構40のガイド筒45の形状について図3〜図6を用いて説明する。
図3は、本発明の実施形態のガイド筒の側面図である。また、図4は、図3の示したガイド筒のA−A断面図である。また、図5は、図3に示したガイド筒のB−B断面図である。
また、図6は、本実施形態の複合筆記具のガイド筒の後端面、振り子の先端、および筆記体30の後端の位置を模式的に示した図である。なお、図6は、ノック操作をしていない繰出し前の複合筆記具Wを示している。
図示するように、ガイド筒45は、上下両端を貫通する貫通孔を備えた中空筒状に形成され、その筒内に区画壁45aが形成され、この区画壁45aにより、筒内が複数の筆記体収容部45cに区画されている。
具体的には、ガイド筒45の筒内には、ガイド筒45の軸心に沿って配置された略柱状の軸心部45bと、ガイド筒45の内周側面と軸心部45bとの間に架け渡された複数の区画壁45aとが形成されている(図4および図5参照)。
なお、各区画壁45aは、略板状に形成され、一端がガイド筒45の内周側面に接続し、他端が中央柱部45bに接続し、これにより、軸心部45bがガイド筒45の筒内で支持される。
また、図5に示すように、各区画壁45aは、それぞれ、その後端面の略中央部に曲面状の天井突起450が形成されている。前記曲面状とは、例えば球体を半分に分割した半球の曲面等のことをいう。
なお、この天井突起450の曲率は、区画壁45aの壁幅寸法を大きくしない程度であれば良く、特に限定されるものではない。
例えば、天井突起450の曲率半径は、振り子43の先端の外形の曲率半径の10%程度であることが望ましい(例えば、振り子43の先端径(先端の曲率半径)が「1.6mm」の場合、天井突起450の曲率半径が「R=0.16mm」であることが望ましい)。
なお、ガイド筒45は、どのような材質により形成されていてもかまわないが、例えば、ポリアセタールにより形成されていることが望ましい(ガイド筒45をポリアセタールにより形成することで、ガイド筒45の後端面と、振り子43の先端とが接触した場合に滑りやすくなるためである)。
また、軸心部45bは、その後端面に中央柱部451が突設している。
この中央柱部451は、後端に向かうにつれて径が小さくなり、後端部が円弧凸状に形成されていることが望ましい。
また、ガイド筒45の後端側の内周側面には、区画壁45aの後端面の略中央に向かって傾斜するガイド面452が形成されている。すなわち、ガイド筒45の後端側の内周側面の中の区画壁45aとの接続部が、ガイド筒45の軸心に向けて円弧凸状に突出している。
上記のように形成されたガイド筒45は、軸筒20内に収容された内筒41の筒内に取り付けられ固定される。
また、ガイド筒45の各筆記体収容部45cには、それぞれ、後端側にスプリング70が外装された筆記体30が、ガイド筒45の軸方向を移動自在に挿入される。
つぎに、図6を参照しながら、ガイド筒45の後端面と、ガイド筒45の後端面と相対向する振り子43の先端と、筆記体30の後端部との位置関係について説明する。
図6に示すように、筆記体30は、その後端部30aがガイド筒45の区画壁45aの後端面よりも先端側(Y1側)に配置された状態で軸筒20内のガイド筒45に収容されている。
また、複合筆記具Wは、ノック操作をしていない筆記体30の繰出し前の状態では、ガイド筒45の後端面と相対向する振り子43の先端43aが、ガイド筒45の軸心に配置された軸心部45bの中央柱部451の端部(図6では上端)よりも、先端側(Y1側)に配置されるようになされている。
また、複合筆記具Wは、前記繰出し前の状態では、振り子43の先端43aが、ガイド筒45の区画壁45aの後端面の天井突起450の端部よりも、後端側(Y2側)に配置されるようになされている。
すなわち、複合筆記具Wは、前記繰出し前の状態では、振り子43の先端43aは、ガイド筒45の天井突起450の先端(図6に示す上端)と、ガイド筒45の軸心部45bに形成された中央柱部451の先端(図6に示す上端)との間に配置されるようになされている。
そして、上記のように構成された複合筆記具Wは、ユーザが不十分な傾斜のままでノック操作した場合、以下のように作動する。
具体的には、ユーザが軸筒20を不十分に傾斜させた状態でノック体50をノック操作した場合、ガイド筒45の中央柱部451と、ガイド筒45の後端側のガイド面452とにより、振り子43の先端部43a1は、区画壁45aに形成されたいずれかの天井突起450と相対向する位置に導かれる。
また、前記導かれた振り子43の先端43aは、先端側(Y1側)に向けて付勢されているため、区画壁45aに形成された天井突起450に接触するが、曲面同士の接触のため、振り子43の先端部43a1が滑り、いずれかの筆記体収容部45cに入り込む(挿入される)。
その後、先端側(Y1側)に付勢される振り子43の先端部43aは、筆記体収容部45cに収容された筆記体30の後端部30aを押圧し、これにより筆記体30の先端が軸筒20の先端に装着される口金10の繰り出し孔10aから外部に突出する。
このように、本実施形態の構成によれば、ユーザが不十分な傾斜のままでノック操作した場合であっても、振り子43の先端部43a1が、区画壁45aの後端の天井突起450と相対向する位置に導かれ、振り子43の先端43aと、天井突起450とが接触する。
そして、振り子43は、天井突起450と接触すると、曲面同士の接触のため滑り筆記体収容部45cに入り込み、筆記体収容部45cに収容された筆記体30を押し出す。
すなわち、本実施形態によれば、ユーザが軸筒20を不十分な傾斜のままでノック操作した場合においても、スムーズに筆記体30を繰り出すことができる。
また、本実施形態では、ガイド筒45の天井突起450は、曲面状に形成されているため、振り子43の先端と接触した場合に、上述した特許文献1のガイド筒の後端部の形状(山状の形成)に比べて摩耗(および破損)しにくい。
すなわち、本実施形態の複合筆記具Wは、ガイド筒45の後端部が摩耗しにくいため、上述した従来技術のものと比べて、長期間使用しても、ノック操作の作動不良の抑制効果が維持される。
また、本実施形態のガイド筒45は、上述した特許文献1のガイド筒を製造する場合と比べて、簡単な金型の改造により成形することができる。また、本実施形態のガイド筒45は、上述した特許文献1のガイド筒を製造する場合と比べて成形加工が容易である。
そのため、本実施形態のガイド筒45は、上述した特許文献1のものと比べて、製造コストを低減させることができる。
つぎに、本実施形態の第2の特徴である軸筒20を構成する中ネジ管およびリング部材の形状について図7及び図8に基づいて説明する。
図7は、本実施形態の軸筒を構成する中ネジ管およびリング部材の側面図である。また、図8は、図7に示した中ネジ管およびリング部材の断面図である。
図示するように、中ネジ管22は、中空円筒状に形成されたネジ部22aと、ネジ部22aの下端(図7、8のおける下端)の外周面に形成された鍔部22bと、鍔部22bの下面から下方に向けて延びる中空円筒状の嵌合部22cとを備えている。なお、中ネジ管22は、上下両端が貫通している。
そして、中ネジ管22の嵌合部22cは、軸筒20を構成する先軸21(図1参照)の筒内に挿入され嵌合される。
また、ネジ部22aの外周面には、後述するリング部材23の内周面と螺合するネジ溝22a1が形成されている。
また、鍔部22bは、下方(図7、8に示す下方)に向けて径が拡がるテーパ状(スカート状)に形成されている。
なお、中ネジ管22は、例えば、ステンレス等の金属により形成されている。
また、リング部材23は、中空円筒状に形成されている嵌合部23aと、環合部23aの下端に形成されたリング部23bとを備えている。なお、リング部材23は、上下両端が貫通している。
そして、嵌合部23aは、軸筒20を構成する中軸24(図1、図2参照)の筒内に挿入され嵌合される。
また、嵌合部23aの内周面には、中ネジ管22に形成されたネジ溝22a1に螺合するネジ溝23a1が形成されている(図8参照)。
また、リング部23bの内周面には、中ネジ管22のテーパ状の鍔部22bに嵌合する形状になされたテーパ面23b1が形成されている。
なお、リング部材23は、例えば、ステンレス等の金属材により形成されている。
上記のように構成された中ネジ管22およびリング部材23は、以下のように接続される。
具体的には、リング部材23の下方から筒内に、中ネジ管22のネジ部22aを挿入して回転させることで、リング部材23のネジ溝23a1と、中ネジ管22のネジ溝22a1とが螺合すると共に、鍔部22bの上面部(図7、8に示す上面部)と、リング部材23のテーパ面23b1とが当接するようになされている。これにより、中ネジ管22およびリング部材23は、相互に接続される。
なお、上述した通り、中ネジ管22の嵌合部22cは、先軸21(図1参照)の筒内に嵌合される。また、リング部材23の嵌合部23cは、中軸24(図2参照)の筒内に嵌合される。
このように、本実施形態では、中ネジ管22とリング部材23とを螺合させた場合、中ネジ管22のテーパ状の鍔部22bと、リング部材23のテーパ面23b1とが当接するようになされているため、部品同士の摩擦力が大きく緩みにくい(中ネジ管22とリング部材23との食いつきがよいため、中ネジ管22とリング部材23とが緩みにくい)。
すなわち、本実施形態の構成によれば、金属同士の部品(中ネジ管22およびリング部材23)のネジ嵌合においても、リング部材23が緩んで外れる可能性が軽減される(ネジの緩みが防止される)。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、ガイド筒45は、ガイド壁45により、4つの筆記体収容部45cに区画されていたが、あくまでもこれは例示である。例えば、ガイド筒45が、ガイド壁45により、3つの筆記体収容部45cに区画されていてもかまわないし、2つの筆記体収容部45cに区画されていてもかまわない。
本発明の実施形態の複合筆記具の断面図である。 図1に示した断面図の後端部分を拡大して示した図である。 本発明の実施形態のガイド筒の側面図である。 図3の示したガイド筒のA-A断面図である。 図3に示したガイド筒のB-B断面図である。 本発明の実施形態の複合筆記具のガイド筒の後端面、振り子の先端、および筆記体の後端の位置を模式的に示した図である。 本発明の実施形態の軸筒を構成する中ネジ管およびリング部材の側面図である。 図7に示した中ネジ管およびリング部材の断面図である。 従来技術による複合筆記具を構成するガイド筒を示した模式図である。
符号の説明
W 複合筆記具
10 口金
10a 繰り出し孔(口金)
20 軸筒
20a 窓部(軸筒)
21 先軸(軸筒)
22 中ネジ管(軸筒)
22a ネジ部(軸筒(中ネジ管))
22a1 ネジ溝(軸筒(中ネジ管))
22b 鍔部(軸筒(中ネジ管))
22c 嵌合部(軸筒(中ネジ管))
23 リング部材(軸筒)
23a 嵌合部(軸筒(リング部材))
23a1 ネジ溝(軸筒(リング部材))
23b リング部(軸筒(リング部材))
23b1 テーパ面(軸筒(リング部材))
24 中軸(軸筒)
30、30a、30b 筆記体
30a1 ボールペンリフィール
30a2 リフィールパイプ
30a3 リフィール尾栓
30b1 シャープ機構本体
30b2 芯ケース
30b3 芯ケース尾栓
40 繰り出し機構
41 内筒(繰り出し機構)
42 スライド駒(繰り出し機構)
43 振り子(繰り出し機構)
43a 振り子の先端(繰り出し機構)
44 テーパスプリング(繰り出し機構)
45 ガイド筒(繰り出し機構)
45a 区画壁(繰り出し機構(ガイド筒))
45b 軸心部(繰り出し機構(ガイド筒))
45c 筆記体収容部(繰り出し機構(ガイド筒))
450 天井突起(繰り出し機構(ガイド筒))
451 中央柱部(繰り出し機構(ガイド筒))
452 ガイド面(繰り出し機構(ガイド筒))
50 ノック体
60 クリップ
420 プランジャ
420a 保持孔(プランジャ)
420b スプリング(プランジャ)
420c 係止突起(プランジャ)

Claims (3)

  1. 複数の筆記体を区画して配置する区画壁が設けられたガイド筒と、該ガイド筒を内装した軸筒と、該軸筒の筒内に該ガイド筒の区画壁により区画されて収容された複数の筆記体と、該筆記体の後方に配置された重力に従動する振り子とを備え、所望の筆記体を該振り子の先端で押圧するようになされた複合筆記具において、
    前記筆記体は、前記軸筒内において、その後端部が該ガイド筒の区画壁の後端面よりも前方に配置された状態で収容され、
    前記ガイド筒の区画壁の後端面に天井突起が形成されていることを特徴とする複合筆記具。
  2. 前記振り子の先端は、曲面状に形成され、
    前記天井突起は、曲面状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の複合筆記具。
  3. 前記ガイド筒の筒内には、該ガイド筒の軸心に沿って略柱状の軸心部が配置され、
    前記区画壁は、前記ガイド筒の内周側面と前記軸心部との間に架け渡されており、
    前記天井突起は、前記区画壁の後端面の略中央に形成され、
    前記ガイド筒の後端側の内周側面には、前記区画壁の後端面の略中央に向かって傾斜するガイド面が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の複合筆記具。
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