JP2017013359A - シャープペンシル - Google Patents

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Abstract

【課題】 筆記芯にクッションスプリングの弾性力より大きい筆圧が掛かった場合にクッションするシャープペンシルは、筆圧スプリングの弾性力より大きい筆圧が芯に掛かると、摺動するスライド部材やチャックリングと口金や軸筒との間に径方向の隙間が生じてしまう。その結果、スライド部材やチャックリングの間の軸心がずれ、芯が破損する恐れがあった。【解決手段】 軸筒の内部には、前記軸筒に対して前後動可能なセンターガイド部材と、前記軸筒に対して前後動可能であり、チャック体を囲繞するチャックリングと、そのチャックリングを軸方向前方に付勢する第一付勢部材が配設されていると共に、前記チャックリングは前記センターガイド部材に内包され、第一付勢部材の弾性力よりも大きい筆圧が筆記芯に掛かった際に、第一付勢部材の付勢に抗して、前記チャックリングと前記センターガイド部材とが連動して後退することを特徴とするシャープペンシル。【選択図】 図4

Description

本発明は、筆記芯にクッションスプリングの弾性力より大きい筆圧が掛かった場合にクッションするシャープペンシルに関するものである。
筆記芯にクッションスプリングの弾性力より大きい筆圧が掛かった場合にクッションするシャープペンシルの一例として、軸筒に接続される口金と、その口金内に軸方向に移動可能に設けられ芯を摩擦的に保持するスライダ(スライド部材)と、前記口金の内部に軸方向に移動可能に設けられたチャックリングと、そのチャックリング内に挿通され芯を把持・解放するチャック(チャック体)と、前記スライダとチャックの間に張設された繰出スプリングと、前記チャックリングを軸方向前方へ付勢する筆圧スプリング(クッションスプリング)を備えたシャープペンシルであって、芯に過大な筆圧が掛かった際に、芯を把持したチャックとチャックリングが口金内を後退し、筆圧スプリングによってクッションするシャープペンシルが知られている(特許文献1)。
特許文献1に記載のシャープペンシルでは、前述の通り、芯に過大な筆圧が掛かった際に、チャックとチャックリングが軸方向後方に共に移動することにより、芯の折損を防止することが可能となっている
特開2000−198293号公報
しかし、前記特許文献1に記載の構造においては、軸方向に摺動するスライダ及びチャックリングに対して、それらを内包する口金及び軸筒は不動な構造となっており、口金及び軸筒の内部形状は、シャープペンシルの未使用状態におけるスライダやチャックリングの外部形状に対応するような形状に形成されている。このため、過大な筆圧、より具体的には、筆圧スプリングの弾性力より大きい筆圧が芯に掛かるたびに、口金と軸筒は、軸方向に摺動するスライダやチャックリングに対して位置関係が変化することとなり、スライダやチャックリングが軸方向に摺動するたびに口金や軸筒との間に径方向の隙間が生じてしまう。その結果、芯に筆圧スプリングの弾性力より大きい筆圧を掛けた時に、前記隙間によって芯を保持しているスライダや芯を把持するチャックを内包しているチャックリングの間の軸心がずれ、スライダやチャックリングなどの部材がぐらつき、芯が破損する恐れがあった。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、軸筒の内部に、筆記芯の把持・解放を行うチャック体が配設されたシャープペンシルであって、前記軸筒の内部には、前記軸筒に対して前後動可能なセンターガイド部材と、前記軸筒に対して前後動可能であり、前記チャック体を囲繞するチャックリングと、そのチャックリングを軸方向前方に付勢する第一付勢部材が配設されていると共に、前記チャックリングは前記センターガイド部材に内包され、第一付勢部材の弾性力よりも大きい筆圧が筆記芯に掛かった際に、第一付勢部材の付勢に抗して、前記チャックリングと前記センターガイド部材とが連動して後退することを要旨とする。
本発明は、軸筒の内部に、筆記芯の把持・解放を行うチャック体が配設されたシャープペンシルであって、前記軸筒の内部には、前記軸筒に対して前後動可能なセンターガイド部材と、前記軸筒に対して前後動可能であり、前記チャック体を囲繞するチャックリングと、そのチャックリングを軸方向前方に付勢する第一付勢部材が配設されていると共に、前記チャックリングは前記センターガイド部材に内包され、第一付勢部材の弾性力よりも大きい筆圧が筆記芯に掛かった際に、第一付勢部材の付勢に抗して、前記チャックリングと前記センターガイド部材とが連動して後退するので、筆記芯に第一付勢部材の弾性力よりも大きい筆圧が掛かった場合でも、筆記芯の破損を防止することが出来るシャープペンシルを提供することが出来る。
第1実施例のキャップ装着時における製品全体の外観図である。 図1の状態から周方向に90度回転させた際の外観図である。 図1の状態における縦断面図である。 図2の状態における縦断面図である。 第1実施例の軸筒1の外観斜視図である。 第1実施例の軸筒1の半断面図である。 第1実施例のセンターガイド部材3の外観斜視図である。 第1実施例のセンターガイド部材3の半断面図である。 先端パイプ4と芯保持部材10を有する第1実施例のスライド部材5の外観斜視図である。 先端パイプ4と芯保持部材10を有する第1実施例のスライド部材5の半断面図である。 内パイプ46を有する第1実施例の芯ガイド部材8の外観斜視図である。 内パイプ46を有する第1実施例の芯ガイド部材8の半断面図である。 図4におけるA−A断面図である。 図4におけるチャック体17が拡開状態の中心部拡大図(点線は各弾性片59における軸心方向への中心垂線を表すための仮想線)である。 第1実施例のチャックセット9の半断面図である。 第1実施例のチャック体57の外観斜視図である。 第1実施例のチャックストッパー66の外観斜視図である。 第1実施例のチャックストッパー66の半断面図である。 第1実施例のスプリング受け部材67の半断面図である。 芯ガイドパイプ74を有する第1実施例の継手部材11の外観斜視図である。 芯ガイドパイプ74を有する第1実施例の継手部材11の半断面図である。 第1実施例の芯タンク13の外観斜視図である。 第1実施例の押圧部材14の外観斜視図である。 第1実施例の抑えパイプ16の外観斜視図である。 第1実施例の抑えパイプ16の半断面図である。 第1実施例の位置決め螺子部材24の外観斜視図である。 第1実施例の位置決め螺子部材24の半断面図である。 第1実施例のキャップ2の外観斜視図である。 第1実施例のキャップ2を前方から見た際の外観図である。 第1実施例のキャップ2の縦断面図である。 筆記芯Lと紙面を当接させた状態における第1実施例のシャープペンシルの前方拡大断面図である。 クッションスプリングの弾性力よりも大きい筆圧を筆記芯Lに掛けた状態における第1実施例のシャープペンシルの前方拡大断面図である。 図32の状態から更にクッションスプリングの弾性力よりも大きい筆圧を筆記芯Lに掛け、チャック体17と継手部材11が当接した状態における第1実施例のシャープペンシルの前方拡大断面図である。 図33の状態から更にクッションスプリングの弾性力よりも大きい筆圧を筆記芯Lに掛けた状態における第1実施例のシャープペンシルの前方拡大断面図である。 図34の状態から更にクッションスプリングの弾性力よりも大きい筆圧を筆記芯Lに掛け、スプリング受け部材67と継手部材11とが当接した状態における第1実施例のシャープペンシルの前方拡大断面図である。 図35の状態から筆記芯Lに掛けていた筆圧を解除した状態における第1実施例のシャープペンシルの前方拡大断面図である。 図36の状態から筆記芯Lに掛けていた筆圧を完全に解除した状態における第1実施例のシャープペンシルの前方拡大断面図である。 キャップ2を外し、押圧部材14を押圧した状態における拡大縦断面図である。 第2実施例の製品全体の縦断面図である。 筆記芯Lと紙面を当接させた状態における第2実施例のシャープペンシルの前方拡大断面図である。 クッションスプリングの弾性力よりも大きい筆圧を筆記芯Lに掛け、先端パイプ108が先部材102と面一の状態における第2実施例のシャープペンシルの前方拡大断面図である。
作用について説明する。
本発明は、軸筒の内部に、筆記芯の把持・解放を行うチャック体が配設されたシャープペンシルであって、前記軸筒の内部には、前記軸筒に対して前後動可能なセンターガイド部材と、前記軸筒に対して前後動可能であり、前記チャック体を囲繞するチャックリングと、そのチャックリングを軸方向前方に付勢する第一付勢部材が配設されていると共に、前記チャックリングは前記センターガイド部材に内包され、第一付勢部材の弾性力よりも大きい筆圧が筆記芯に掛かった際に、第一付勢部材の付勢に抗して、前記チャックリングと前記センターガイド部材とが連動して後退する。
これにより、筆記芯に第一付勢部材の弾性力よりも大きい筆圧が掛かった際に、チャックリングとそのチャックリングを内包するセンターガイド部材とが連動して後退する。そして、軸筒とセンターガイド部材との間に径方向の隙間が生じても、チャックリングとそのチャックリングを内包するセンターガイド部材の間には径方向の隙間が生じず、センターガイド部材と内包する部品の軸心が揃った状態で軸筒に対して摺動する。このため、軸筒の内部形状に左右されることなく、軸心がずれない安定した摺動を可能にするとともに、筆記芯に第一付勢部材の弾性力よりも大きい筆圧が掛かった場合でも筆記芯の破損を防止することが出来るシャープペンシルを提供することが出来る。
本発明の第1実施例を図1〜図38に示し、説明する。本第1実施例は、本発明を、筆記芯の前進は許容するが筆記芯の後退を阻止するチャック体、いわゆる、ボールチャックを用いたシャープペンシルに展開した例である。尚、以下では、後述の先端パイプ4側を前方と言い、押圧部材14側を後方という。
本第1実施例のシャープペンシルでは、軸筒1の後方に、その軸筒1と連接するような外観形状のキャップ2が配設されている。本実施例では、軸筒1を一部品からなしたが、これに限らず、軸筒本体の前方に先部材を連結して軸筒としても良く、任意に軸筒1をなすことができる。
前記軸筒1の前方内部は、後方に向かって階段状に拡径する形状となっており、その内部形状に対応した外部形状を有するセンターガイド部材3が、前後動可能に配設されている。そして、そのセンターガイド部材3の内部には、前方から順に、先端パイプ4を有するスライド部材5、先端スプリング6(第二付勢部材)、振れ止めリング7、芯ガイド部材8、そして、後述するチャックセット9の前方部が配設されている。前記先端パイプ4は、筆記芯が挿通可能な内径を有し、その後方部はスライド部材5の前方部に圧入されており、前記スライド部材5は、その内部であって前記先端パイプ4より後方に筆記芯を保持する芯保持部材10を有する。前記スライド部材5は、センターガイド部材3に対して前後動可能に配設されており、前記スライド部材5とセンターガイド部材3に圧入された前記振れ止めリング7との間に張設された前記先端スプリング6により、前方に付勢されている。前記芯ガイド部材8は、前記センターガイド部材3に圧入されており、その芯ガイド部材3の後端部には、チャックセット9の前端部が当接している。
前記チャックセット9の後方には、継手部材11が配設され、それらチャックセット9と継手部材11との間には、クッションスプリング12(第一付勢部材)が張設されている。このクッションスプリング12は、前記チャックセット9を前方へ付勢し、ひいては、チャックセット9と当接している芯ガイド部材8、そして、芯ガイド部材8が圧入されているセンターガイド部材3を前方へ付勢する。前記継手部材11の後方外部には、芯タンク13が圧入されている。また、前記芯タンク13には、押圧部材14が嵌合されており、その押圧部材14は、前記キャップ2に覆われている。そのキャップ2は、芯パイプ15を囲繞している抑えパイプ16と嵌合しており、前記キャップ2を前記抑えパイプ16から外すことで、前記押圧部材14を前方に向けて押圧可能となっている。
本第1実施例のシャープペンシルは、チャック体17として、ボールを介して囲繞するチャックリングとのくさび効果により筆記芯の前進は許容するが筆記芯の後退を阻止するチャック体、いわゆる、ボールチャックを用いている。そして、前述した通り、先端パイプ4と芯保持部材10を有するスライド部材5は前後動可能であり、先端スプリング6により、前方に付勢されている。このため、筆記芯Lを先端パイプ4の先端から出さずに、即ち、筆記芯Lと先端パイプ4が面一の状態で筆記が可能である。また、前記クッションスプリング12により、チャックセット9が前方に付勢されており、過大な筆圧、より具体的には、クッションスプリング12の弾性力より大きい筆圧が筆記芯Lに掛かった場合に、筆記芯Lやチャックセット9が後退し、クッション可能となっている。
各部材の構成について、詳述する。
まず、軸筒1について説明する。
軸筒1の内径部は、前方から後方に階段状に拡径する第1内径部18、第2内径部19、第3内径部20、第4内径部21、第5内径部22、第6内径部23を有する。第1内径部18から第3内径部20にかけては前記センターガイド部材3を前後動可能に内包しており、前記第3内径部20では前記センターガイド部材3が摺動可能となっている。前記第3内径部20では、さらに、チャックセット9と第一付勢部材(クッションスプリング12)と継手部材11を内包している。また、第4内径部21では芯タンク13及び抑えパイプ15を内包しており、第5内径部22、第6内径部23では後述する位置決め螺子部材24を内包している。前記クッションスプリング12により、前記チャックセット9とその前方に位置するセンターガイド部材3とが前方に付勢され、後述するセンターガイド部材3の前記第3外径部37の前面部38が前記軸筒1の第3内径部20の前面部25に当接する。前記第5内径部22には、前記位置決め螺子部材24の第1外径部26を接着により固定している。ここで、接着剤が硬化するまでに時間が掛かり、軸筒1の外に流体上の接着剤が飛び出してしまう可能性があるが、本実施例では、軸筒1の第6内径部23と前記位置決め螺子部材24の第2外径部27とにより、前記第5内径部22と前記位置決め螺子部材24の第1外径部26との各接続部に段差を設けることで接着剤が外に流れ出るのを防止可能としている。
また、軸筒1の外部形状は、略楕円体を一部切り落としたような形状になっており、特徴的なデザインとなっている。本実施例においては、軸筒を、金属粉を混ぜた樹脂を成形することでなしているが、これに限らず、ポリカーボネート(PC)やABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、アクリルと言った熱可塑性樹脂や鉄やアルミ、真鍮と言った金属から形成しても良い。
次に、センターガイド部材3について説明する(図7〜図8)。
前記センターガイド部材3の内径部には、前方から後方にかけて階段状に拡径するように第1内径部28、第2内径部29、第3内径部30が形成され、それぞれ段部により接続されている。その段部を、前方から順に、第1内段部31、第2内段部32と称する。前記第1内径部28には、前記スライド部材5の前方部が軸方向に摺動可能に内包されており、第2内径部29の前面部にあたる前記第1内段部31には、前記スライド部材5の外径部に形成された凸部33の前面部が、先端スプリング6の付勢力により当接している。前記第2内径部29の後方部には振れ止めリング7が圧入固定されている。尚、前記先端スプリング6(第二付勢部材)は、前記スライド部材5の凸部33後面部と前記振れ止めリング7の前端面34との間に張設されており、前記スライド部材5をセンターガイド部材3内で前方に付勢している。また、前記振れ止めリング7は、センターガイド部材3内に圧入固定されており、前記スライド部材5を前方に付勢している先端スプリング6に付勢力を発生させているとともに、前記スライド部材5と先端スプリング6とがセンターガイド部材4から抜け落ちて紛失しないようにする部品の落下防止効果も有する。そして、第3内径部30の前面部にあたる前記第2内段部32には、後述する芯ガイド部材8の第3外径部50前面部が当接しており、芯ガイド部材8より後方の前記第3内径部30には、チャックセット9のチャックリング54を内包している。
また、前記センターガイド部材3の外部形状は、前方から後方にかけて階段状に拡径するように第1外径部35、第2外径部36、第3外径部37が形成されている。第1外径部35と第2外径部36は、軸筒1の第1内径部18と第2内径部19の内径よりも小さい外径に形成しており、第3外径部37においては、軸筒1の第3内径部20の内径と同じか若干小さい内径に形成することで、前記センターガイド部材3が摺動する際に大きな摺動抵抗が発生せず、軸筒1の内部を軸方向に摺動可能となっている。前記第3外径部37の前面部38にて、センターガイド部材3は、軸筒1の第3内径部20の前面部25に当接する。
スライド部材5について説明する(図9、図10)。
前記スライド部材5の内径部は、前方から後方にかけて拡径するように第1内径部39、第2内径部40、第3内径部41が形成され、第1内径部39にはステンレス製の先端パイプ4が、また、第2内径部40から第3内径部41前方部にかけては芯保持部42を有する前記芯保持部材10がそれぞれ圧入固定されている。第3内径部41の後方部には、後述する芯ガイド部材8の第1外径部48が内包されている。
ここで、第1内径部39前端には、前方から先端パイプ4を圧入する際にその先端パイプ4を案内できるように拡径部43を設けることで、スライド部材5と先端パイプ4の軸心が合わせ易くなる。これに限らず、先端パイプ4をスライド部材5と一体に形成しても良い。さらに、第2内径部40に芯保持部材10の前方外周面を圧入することで、筆記芯を保持する芯保持部42内径を縮径することができる。そうすることで、芯保持部材10を成形する際に、芯保持部を形成するためのコアピンの径を実際に使用する際の芯保持部内径よりも大きくすることができ、コアピンの強度が増し安定した生産を行うことができる。この構成は筆記芯の芯径が細く芯保持部の形成が難しい場合、具体的には、呼び直径が0.3、0.2やそれ以下の呼び直径の芯に対して特に有効である。また、前記芯保持部材10の材質は、実施例ではシリコンを使用しているが、熱可塑性エラストマーや、アクリルニトリルブタジエンゴム(NBR)と言ったゴム材でもよい。さらに、第3内径部41前方部に芯保持部材10後方部を圧入することで、スライド部材5から芯保持部材10が容易に抜けないようにしている。
スライド部材5の外部形状においては、中間部に外径方向に突出する凸部33を形成し、その凸部33の後面部で先端スプリング6(第二付勢部材)を受けることで、スライド部材5は前方に付勢され、センターガイド部材4の第1内段部31に当接する。また、前記スライド部材5の前端部は、その外部形状が前端部近傍から前端にかけて縮径するテーパ形状となっており、スライド部材5の前端部及びその前端部より細い前記先端パイプ4が軸筒1から突出しているため、筆記時に視認性を落とさず細かな文字を筆記することが出来る。
芯ガイド部材8について説明する(図11、図12)。
前記芯ガイド部材8の内径部には、前方から後方にかけて拡径するように、第1内径部44と第2内径部45が形成され、第1内径部44には使用しうる筆記芯の1本以上であって2本未満となるような内径に形成されたステンレス製の内パイプ46が圧入されている。第2内径部45は、前記第1内径部44よりも大径に形成し、第1内径部44と第2内径部45とをテーパ形状で連接している。本実施例では、第1内径部44に圧入されている前記内パイプ46の後端部もテーパ形状(テーパ部47)としており、内パイプ46の内径部に筆記芯Lの挿通を促す形状となっている。内パイプ46の後端部をテーパ形状に形成する手段として、圧入されている内パイプの後端部に超硬ドリルや先の尖った超硬ピンなどを当て、内パイプの後部内面にテーパ部を意図的に形成する手段を用いても良く、また、内パイプのバレル研磨時間を長くし、パイプの内側をR形状(曲面形状)にするという手段を用いても良い。
前記芯ガイド部材8は、上記に限らず、使用しうる筆記芯の1本以上であって2本未満となるように内径部を芯ガイド部材内に直接形成してもよく、また、芯ガイド部材の前端から後端にかけて全体が同径となるよう内径部を形成してもよい。さらには、使用しうる筆記芯の1本以上であって2本未満となる内径であれば、チャック体17から筆記芯Lが挿入される後方側を大径とし、芯ガイド部材8から芯保持部材10へ筆記芯Lを挿通する前方側を小径となるように、後方から前方にかけて全体が徐々に縮径するテーパ状に形成し、筆記芯を挿通させ易くしても良い。
前記芯ガイド部材8の外径部には、前方から後方にかけて階段状に拡径するように第1外径部48、第2外径部49、第3外径部50が形成されており、各外径部は、段部によって接続されている。その段部を、前方から順に、第1外段部51、第2外段部52と称する。前記第1外径部48は、前記スライド部材5における第3内径部41よりもやや小さくなるように形成され、前記スライド部材5の第3内径部41に内包されるように配設される。前記第1外径部48後方には、前記第2外径部49が、第1外径部48よりも大きく、かつ、センターガイド部材3の第2内径部29の内径と同じ外径で形成しており、この第2外径部49がセンターガイド部材3の第2内径部29に圧入されている。そして、第2外径部49後方には、第3外径部50が外径方向に突出するように形成されている。前記第2外径部49の前面部は前記振れ止めリング7の後端面と、前記第3外径部50の前面部は前記センターガイド部材3の第2内段部32と当接している。
なお、本実施例では、前記芯ガイド部材8を、チャック体17の前方でありセンターガイド部材3の内部に配設し、前記芯ガイド部材8の後端面とチャックセット9(チャックストッパー66)の前端面とを当接せしめているが、芯ガイド部材8は必ずしも必要ではなく、センターガイド部材3とチャックセット9(チャックストッパー66)とを直接当接せしめても良い。
また、本実施例では前記芯ガイド部材8と前記振れ止めリング7を別部品として構成したが、芯ガイド部材8と振れ止めリング7を一体にした形状の部品をセンターガイド部材に圧入してもよい。
チャックセット9について説明する(図15〜図19)。
前記チャックセット9には、前方に向けて拡径するテーパ部53を内部に有するチャックリング54を設け、そのチャックリング54内部にはチャック体17を配設し、そのチャック体17外周部に形成されたボール受け座56と前記テーパ部53との間にボール55を挿入している。ここで、前記チャック体17は、スリット57により芯把持部58を有する弾性片59に複数分割されると共に、前記弾性片59の前端面60に前方に向けて軸方向へストレートに突出する形で形成された先端部61を有する。また、前記チャック体17の後端に形成した外鍔部62とチャックリング54内段部63の間に配設したチャックスプリング64(第三付勢部材)により、チャック体17を後方に付勢することで、チャックリング54とチャック体17の間にボール55を介してくさび効果が発生し、筆記芯Lの前進は許容するが後退は阻止することができる。チャックリング54の前方には、前記チャック体17の先端部61が摺動する摺動孔65を内部に有するチャックストッパー66がカシメにより固定され、チャック体17及びボール55が前方に脱落しないようにしている。本実施例におけるチャック体17及びチャックストッパー66は真鍮により形成しているが、鉄やステンレス鋼、アルミニウム合金などの金属材料や、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリカーボネート樹脂(PC)により成形してもよく、使用する材質は特に限定しない。
また、チャックリング54後方には、スプリング受け部材67が内包されている。チャックリング54とスプリング受け部材67とは、圧入により固定しても良く、また、単に挿入としても良い。更には、チャックリング54とスプリング受け部材67を一体で形成しても良い。本実施例では、チャックリング54にスプリング受け部材67が挿入されている。前記スプリング受け部材67の内径部は、前端から後端にかけて全体が同径に形成され、その内径部に継手部材11が内包されている。ここで、前記スプリング受け部材67の内径部の径は、内包している継手部材11の第1外径部76よりも若干大きい径で形成する。この構成にすることで、スプリング受け部材67と継手部材11との隙間(クリアランス)を極限まで無くすことができ、チャックセット9や継手部材11の摺動時の振れを防止し、スムーズな摺動を可能としている。
前記スプリング受け部材67の外部形状は、前方から後方にかけて、それぞれ径の異なる、第1外径部68、第2外径部69、第3外径部70が形成され、第1外径部68は上記チャックリング64内に内包されている。第2外径部69は3つの外径部の中で一番径が大きく、第2外径部69の前面部とチャックリング54の後端面が当接しており、第2外径部69の後面部とクッションスプリング12(第一付勢部材)の前端部が当接している。なお、後述する継手部材11の第3外径部78とクッションスプリング12の後端部が当接しており、スプリング受け部材67と継手部材11は互いに反対方向に付勢された状態である。
ここで更に、前記チャック体17及びチャックストッパー66について詳述する。
本実施例におけるチャック体17は、前端から一定幅のスリット57により芯把持部58を有する弾性片59に2分割されるとともに、前記弾性片59の前端面60に前方に向けて両側面をカットしたカット部71が設けられ、断面略半円形であり軸方向ストレートにチャック体17先端から突出する形で形成された先端部61を有している。一方、チャックストッパー66には、前記チャック体17の先端部61が摺動する摺動孔65を内部に有する。そして、チャックストッパー66の後端面72から後方に向けて環状に突出する凸部73を形成していると共に、その凸部73内径はチャック体17が拡開した際でも、チャック体17外周面が当接しない内径としている。
前記チャック体17における先端部61の断面略半円の曲率半径は、チャック体17前方に配設されたチャックストッパー66に、チャック体17と中心線が同軸の断面円形で軸方向ストレートに形成された摺動孔65の半径より大きく形成している。チャック体17の拡開時には、前記先端部61外周面と前記摺動孔65内面が各弾性片59における軸心方向への中心垂線に対して左右対称の2箇所で当接する。摺動孔65の内径は、チャック体17が拡開し、前記先端部61外周面と摺動孔65内面が各弾性片59における軸心方向への中心垂線に対して左右対称の2箇所で当接した際に、拡開後のチャック体17におけるスリット幅を、使用しうる筆記芯Lの芯径より小さくなるよう規制する大きさで形成している。
チャック体17が筆記芯Lを把持した際、先端部61は常に摺動孔65に内挿するよう形成している。本実施例では筆記芯Lを把持した際、先端部61が常に摺動孔65に内挿する状態としているが、前進したチャック体17が拡開する前に先端部61が摺動孔65に内挿するように形成してあればよい。
また、本実施例のチャック体17では、弾性片59に形成した芯把持部58を前記先端部61の内面にも連接して形成しているが、先端部の内面に芯把持部を形成せず、芯把持部の内径より大きい孔としても良く、例えば、芯把持部の内径よりも大きい円筒状に形成しても良い。先端部の内面にも芯把持部を形成した場合には、芯把持部の面積を拡大できる為、筆記芯をより確実に把持することができる。
本実施例のチャックストッパー66は、その後端面72から後方に向けて環状に突出する凸部73を形成していることから、後述する押圧部材14の押圧動作後やクッション後のチャック体17のボール受け座56に対するボール55の位置のばらつきを軽減することができる。そうすることで、チャック体17における芯把持力をより一定に保ち易くなり、より良好に筆記の行えるシャープペンシルを提供することができる。
また、本実施例にあっては、チャックストッパー66の凸部73の終端をチャックリング54におけるテーパ部53に内包されるように形成している。このため、常にテーパ部53と前記ボール受け座56の間でボール55を内包することができ、確実にテーパ部53とボール受け座56の間でボール55を挟持することができる。
クッションスプリング12(第一付勢部材)について説明する。
クッションスプリング12は、前述の通り、前記チャックセット9におけるスプリング受け部材67の第2外径部69後面部と継手部材11の第3外径部78前面部との間に配設されており、スプリング受け部材67を前方へ、継手部材11を後方へ、互いに反発し合う方向に付勢している。このクッションスプリング12の弾性力は、前記先端スプリング6やチャックスプリング64よりも強い必要がある。なぜなら先端スプリング6やチャックスプリング64よりもクッションスプリング12が小さい弾性力であった場合、筆記の際、クッションスプリング12が通常の筆圧に負けてクッションしてしまい筆記することが出来なくなってしまうためである。その点を踏まえて、クッションスプリング12はその他のスプリングよりも強い必要がある。なお、本実施例においては、クッションスプリング12、チャックスプリング64、先端スプリング6の順に、各スプリングの弾性力を小さくしている。
本実施例では、前記クッションスプリング12(第一付勢部材)として鉄製のコイルスプリングを使用しているが、樹脂製のコイルスプリングやエラストマーやゴムなどの弾性体でもよい。また、前記スプリング受け部材67に弾性部を一体成形させたり、後述する継手部材に弾性部を一体成形させたりすることで部品点数の削減をすることも可能である。
なお、本実施例では、クッションスプリング12(第一付勢部材)は、スプリング受け部材67を介してチャックリング54を前方に付勢しているが、スプリング受け部材をチャックリングと一体に形成し、クッションスプリング12がチャックリングを直接前方に付勢しても良い。
継手部材11について説明する(図20、図21)。
継手部材11の内部には、内部に挿通させる筆記芯の1本以上であり2本未満の内径とした芯ガイドパイプ74を、継手部材11後方部からチャック体17の芯把持部58近傍にかけて配設している。その芯ガイドパイプ74により筆記芯Lを案内することで、継手部材11後方外径部に圧入され筆記芯Lを収納する芯タンク13からチャック体17の芯把持部58まで、チャック体17のスリット57に筆記芯Lが挟まることなく、確実に筆記芯Lを挿通させることができる。この構成は、筆記芯の芯径が細くチャック体のスリット幅が使用しうる芯径より広くなる可能性が高い場合、具体的には、呼び直径が0.3、0.2やそれ以下の呼び直径の筆記芯に対して特に有効である。また、継手部材11の後方内径部をテーパ部75とし、そのテーパ部75は、前端内径を芯ガイドパイプ74の配設部と同内径とすると共に、後端内径を後述する継手部材11の第4外径部79の外径と近しい内径としている。これにより、筆記芯Lが芯タンク13から芯ガイドパイプ74内にスムーズに挿通可能となっている。
また、前記継手部材11の外径部には、前方から後方に掛けてそれぞれ径の異なる、第1外径部76、第2外径部77、第3外径部78、第4外径部79が形成されている。第1外径部76は、前記スプリング受け部材67の内径部を摺動するように配設されており、第2外径部77は、後述する筆記芯Lに過大な筆圧が掛かった場合に、前記スプリング受け部材67後端面と第2外径部77前面部とが当接する。第3外径部78においては、その前面部とクッションスプリング12の後端部が当接し、また、第3外径部78の後面部と後述する抑えパイプ16の前端面とが当接する。第4外径部79は、芯タンク13の前方内径部に圧入されている。
芯タンク13について説明する(図22)。
芯タンク13は、その前端から後端までの内径及び外径が一定の円柱状のパイプ形状である。その芯タンク13の前方部には、前記継手部材11の第4外径部79が圧入されており、後端部には押圧部材14が嵌合している。そして、この芯タンク13は、後述する抑えパイプ16内に摺動可能に挿通されている。この実施例では、芯タンク13はステンレス製のパイプを使用している。従来、芯タンクは樹脂製が主流であるが、樹脂の特性上、静電気が帯電しやすく、芯径の細い筆記芯では芯タンク内で筆記芯がくっついてしまい、筆記芯が出てこなかったり、くっついた芯で芯タンク内を汚し、視認性が悪くなったりするなどの不具合が生じる恐れがある。具体的には、呼び直径が0.3、0.2やそれ以下の呼び直径の筆記芯では、前記不具合が顕著に現れる恐れがある。そこで、本実施例のように、芯タンクとしてスレンレス製のパイプを使用することで帯電しなくなり、芯出を改善することが出来る。勿論、樹脂性の芯タンクであっても、帯電を防止する策を実施した材料、また、太めの筆記芯、具体的には、呼び直径が0.5、0.7やそれ以上の呼び直径の筆記芯を使用する場合は樹脂パイプを使用しても差し支えない。
芯タンク13の後端部には、押圧部材14が嵌合しており、その押圧部材14は、前記芯タンク13の内径よりも大きい外径の大径部80を有し、その大径部80が前記芯タンク13の後端面と当接することで、押圧部材14が芯タンク13内に入り込むのを防いでいる。
なお、本実施例においては、前記継手部材11と芯タンク13を別部品として構成したが、それぞれの部品形状をあわせた一体の部品として構成してもよい。
抑えパイプ16について説明する(図24、図25)。
抑えパイプ16は、前端から後端まで同一の径で形成された内径部を有し、その内径部に前記芯タンク13を摺動可能に挿通しており、抑えパイプ16の前端面には、前記継手部材11の第3外径部78の後面部が当接している。
また、抑えパイプ16の外径部には、前方から後方にかけて拡径する第1外径部81、第2外径部82、四角柱部83が形成されている。第2外径部82には雄ねじ部84が形成されており、この雄ねじ部84が後述する位置決め螺子部材24の雌ねじ部87と螺合することで、抑えパイプ16は位置決め螺子部材24を介して軸筒1内に固定される。また、抑えパイプ16の四角柱部83は、その外観が四角柱状となっており、その四角柱部83には4つの面が存在するが、その4面すべてにおいて、四角柱部83の長手方向中間部にかまぼこ状のリブ部85が1つずつ、計4つ形成されている。また、前記四角柱部83の4つの面のうち、相対する2面においては、前記リブ部85より前方側に、位置決めリブ部86がそれぞれ1つずつ形成されている。その位置決めリブ部86は、前記第2外径部82の後端部から連接し、後方に向かって凸の形状に形成されており、前記リブ部85の幅と略同一な幅で形成されている。この位置決めリブ部86の形成は後述するキャップ2を四角柱部83に嵌め合わせた際、嵌め合いの位置を間違えないようにする効果がある。
位置決め螺子部材24について説明する(図26、図27)。
位置決め螺子部材24は、その内径部が前端から後端まで同一の径で形成されており、その内径部には雌ねじ部87が形成されている。この雌ねじ部87を抑えパイプ16の前記雄ねじ部84と螺合させることで、抑えパイプ16が位置決め螺子部材24を介して軸筒1内に固定される。
また、位置決め螺子部材24の外径部は、前方から後方に階段状に拡径する第1外径部88、第2外径部89を有し、第1外径部88には2本の溝90が全周に形成されている。位置決め螺子部材24は軸筒1の後端部に挿入されるが、第1外径部88及び第2外径部89は、軸筒1の内径よりも若干小さい外径になっている。これは、位置決め螺子部材24を抑えパイプ16に所望の位置まで螺合した後、前記第1外径部88の2本の溝90に接着剤を塗布し、軸筒1内に挿入して固定する方法を採用しているためである。軸筒1の内径と位置決め螺子部材24の外径との隙間(クリアランス)を少なくすることで、接着剤の効果を十分に発揮することが出来、位置決め螺子部材24を軸筒1に固定することが出来る。本実施例では、位置決め螺子部材24を接着により軸筒1内に固定しているが、軸筒1内への圧入固定や螺合による固定としても良い。特に、螺合による固定においては、この位置決め螺子部材を省略する構造もとることが出来ることから、部品点数の削減や接着工程の省略などにも繋がる。
キャップ2について説明する(図28〜図30)。
キャップ2は、その前面部から後方に向かって内部形状が四角柱状の穴91が空いており、その四角柱状の穴91の4つの面すべての前端面近傍にかまぼこ状のリブ部92が設けられている。このリブ部92は、前記抑えパイプ16の四角柱部83に形成したリブ部85と対向する方向に突出して形成されており、キャップ2を抑えパイプ16に嵌合させる際に、前記キャップ2のリブ部92が前記抑えパイプ16のリブ部85を乗り越えることで完全に嵌合し、筆記時や携帯時などにキャップ2が取れることがなくなる。また、四角柱状の穴91の相対する2面には、切り欠き部93がそれぞれ1つずつ形成されている。その切り欠き部93の形状は、前記抑えパイプ16の位置決めリブ部86と対応する形状となっており、その切り欠き部93と前記抑えパイプ16の位置決めリブ部86とが嵌まり合うことで、軸筒1に対するキャップ2の配設位置を間違えずに嵌合することが出来る。キャップ2の外部形状は、全体が略三角錐形状になっており、軸筒1と一連の形状で特徴的な形状となっている。また、キャップ2は、金属粉を混ぜた樹脂を成形することでなしているが、これに限らず、ポリカーボネート(PC)やABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、アクリルと言った熱可塑性樹脂や鉄やアルミ、真鍮と言った金属から形成しても良い。
本第1実施例のシャープペンシルの作動に関して説明する。
最初に、チャック体17や芯保持部材10に筆記芯Lが挿通する前であり、芯タンク13に筆記芯Lが収容された状態から、チャック体17や芯保持部材10に筆記芯Lを挿通し、筆記芯Lを先端パイプ4と面一として筆記可能な状態とするまでについて、説明する。
芯タンク13にある筆記芯Lを先端パイプ4に挿通させるためには、まず、キャップ2と抑えパイプ16との嵌合を外し、キャップ2を取り除く。そして、軸筒1前方を鉛直下向きに向けることで、芯タンク13に収納された筆記芯Lが、チャック体17における弾性片59の芯把持部58後端まで自重で落下する。前述した、芯ガイドパイプ74を配設したことで1本の筆記芯Lを確実にチャック体17の芯把持部58後端まで挿通することができる。
次に、押圧部材14を軸筒1前方方向に押圧し始めると、芯タンク13と共に、芯タンク13前方に圧入された継手部材11も前進する。押圧部材14の押圧を続けると、継手部材11の前端がチャック体17の後端を押圧し、チャック体17が前進する。チャック体17に形成された先端部61は、チャック体17が閉じた状態でチャックストッパー66内部に形成された摺動孔65内に挿通する。そして、更にチャック体17が前進し、ボール55とチャックリング54とのくさび効果が解除された時点でチャック体17が拡開し、前記先端部61外面は前記摺動孔65内面に各弾性片22における軸心方向への中心垂線に対して左右対称の2箇所で当接し、先端部61におけるスリット幅は使用しうる筆記芯Lの芯径より小さく規制される(図13、図14)。この時点で筆記芯Lはスライド部材5内の芯保持部材10における芯保持部42後端まで自重落下する。押圧部材14の押圧による芯タンク13と継手部材11との前進は、継手部材11がチャックセット9後方部のスプリング受け部材67に当接した時点で終了となる(図38)。
押圧部材14への押圧を解除すると、継手部材11と芯タンク13はクッションスプリング12により後退する。継手部材11と芯タンク13が後退することでチャック体17への押圧も解除され、チャックスプリング64によりチャック体17が閉じ、くさび効果が発生するので芯把持状態となり、チャック体17は筆記芯Lを把持していない状態に比べ前方で停止する。この時、先端部61は摺動孔65に内挿された状態となっている。その後、継手部材11と芯タンク13は更に後退し、継手部材11の第3外径部78の後面部が前記抑えパイプ16の前端面とが当接して、全ての後退が終了する。
この後、先端パイプ4を紙面に押し付けては離す動作を繰り返すことで、筆記芯Lを芯保持部材10に挿通し、先端パイプ4の前端にまで位置させることができる。
より詳細には、先端パイプ4を紙面に押し付けることで、先端パイプ4及びその先端パイプ4が圧入されているスライド部材5が後退する。この時、スライド部材5内部の芯保持部材10の芯保持部42後端に位置している筆記芯Lにも後退する力がかかるが、筆記芯Lはくさび効果によりチャック体17に把持されているため、後退はせず、そのままの位置を維持する。これにより、芯保持部材10の芯保持部42に芯が挿通されることとなる。
そして、先端パイプ4の紙面への押し付けが解除されると、先端スプリング6の付勢によりスライド部材5が前進し、それと共に、芯保持部材10に保持されている筆記芯Lも前進する。筆記芯の前進は許容するチャック体であるため、筆記芯Lはチャック体17から引き抜かれ、芯保持部材10に保持された状態で前進するのである。
この先端パイプ4の紙面への押し付けを繰り返し行うことで、徐々にチャック体17から筆記芯Lが引き抜かれていき、最終的に、筆記芯Lが先端パイプ4と面一の状態となり、筆記可能な状態となる。
なお、本実施例では、押圧部材14を押圧してチャック体17を拡開することで、筆記芯Lを芯保持部材10の芯保持部42後端まで自重落下させ、その後、先端パイプ4の紙面への押し付けを繰り返し行うことで、筆記芯Lを繰り出し可能としている。しかしながら、筆記芯Lの繰り出し方法はこの方法に限定されるものではなく、例えば、押圧部材14の押圧を繰り返す後端ノックにより筆記芯Lを繰り出しても良い。後端ノックにより筆記芯Lを繰り出すためには、押圧部材を押圧した際に、まずは筆記芯を把持した状態でチャック体が芯保持部材を有するスライド部材に相対して前進し、筆記芯をスライド部材に対して前進させ、その後、チャック体が筆記芯を解放した状態で後退する構成となっていれば良い。
筆記の際は、筆記芯Lを先端パイプ4の先端から出さずに、筆記芯Lと先端パイプ4の前端面とを面一とした状態で筆記を行う。
前述した通り、先端パイプ4は、先端スプリング6により前方へ付勢されているスライド部材5に圧入されている。先端パイプ4が紙面に触れると、筆記による筆記芯Lの摩耗と共に筆圧によって先端パイプ4が紙面に押されて後方へと後退するため、筆記を継続することができる。
先端パイプ4を紙面から離すと、前記先端スプリング6によりスライド部材5が前進する。本実施例にあっては、筆記芯の前進は許容するが後退は阻止するように筆記芯を把持できるチャック体を用いているため、先端スプリング6によりスライド部材5が前進する際、芯保持部材10に保持された筆記芯Lがスライド部材5の前進に合わせてチャック体17から引き抜かれる。このように、筆記芯の繰り出しを行うための操作をせずとも、筆記芯Lが筆記状態を維持できることから連続した筆記が可能となっている。
ここで、過大な筆圧、即ち、クッションスプリング12の弾性力より大きい筆圧が筆記芯Lに掛かった場合について説明する(図31〜図35)。
まず、前述した通り、筆記の際は、クッションスプリング(第一付勢部材)12の弾性力により、チャックリング54が前方に付勢されており、それに伴いチャックリング54が当接している芯ガイド部材8が前方に付勢され、さらには芯ガイド部材8に当接しているセンターガイド部材3が軸筒1の第3内径部20の前面部に付勢されている。さらにはセンターガイド部材3に内包されたスライド部材5は、センターガイド部材3内に圧入された振れ止めリング7とその振れ止めリング7とスライド部材5との間に張設された先端スプリング6(第二付勢部材)により、センターガイド部材3内の第2内径部36前面部に付勢されている(図31)。
この状態からクッションスプリング12の弾性力より大きい筆圧が筆記芯Lに掛かった場合、スライド部材5内部の筆記芯Lはくさび効果によりチャック体17に把持されているため、後退はせず、そのままの状態を維持する。そして、くさび効果によって筆記芯Lを把持しているチャック体17はクッションスプリング12の付勢に抗して後退しようとする。そのため、ボール55を介してチャックリング54も共にクッションスプリング12の付勢に抗して後退する。即ち、チャックセット9が後退する(図32)。
前記チャックリング54の後退により、前方に付勢されていたセンターガイド部材3はその付勢力が解除されるが、ここでセンターガイド部材3内に圧入されている振れ止めリング7が、その振れ止めリング7とスライド部材5との間に張設している先端スプリング6によって後方に付勢されるため、その先端スプリング6の弾性力によってセンターガイド部材3はスライド部材5とともに軸筒1内を後退する。また、スライド部材5においても、内部の芯保持部材10にて筆記芯Lを保持しているため、筆記芯Lが後退することでスライド部材5も後退する。結果として、チャックセット9、スライド部材5、センターガイド部材3が同じタイミングで後退する。この後退動作は、チャック体17の後端が継手部材11の前端に当接するまで継続する(図33)。
チャック体17の後端が継手部材11の前端に当接した後もさらに筆圧を掛け続けると、継手部材11は軸筒1に対して不動な抑えパイプ16に当接しており動かないため、チャック体17も後退出来ない。
ここで、チャック体17とチャックリング54の間に張設されているチャックスプリング64の弾性力はクッションスプリング12の弾性力よりも弱く、チャック体17は、チャックリング54に相対して前進可能となっている。このため、チャック体17に当接しているボール55とそれに当接しているチャックリング54との間のくさび効果が解除される方向に力が働き、その結果、チャック体17の筆記芯の把持力が本来持っている把持力よりも落ちてしまうことになり、結果、筆記芯Lを保持できなくなり、筆記芯Lがチャック体17の芯把持部58を滑って後退する。
ここでさらに、チャック体17とチャックリング54との間にくさび効果がなくなってしまったことによって、チャックリング54はクッションスプリング12の弾性力に打ち勝ち後退することが出来なくなり、チャック体17と継手部材11とが当接した際のチャックリング54の位置を維持した状態になる。この時、筆記芯Lと面一の状態となっている先端パイプ4には過大な筆圧が掛かり続けているが、前述した通り、筆記芯Lがチャック体17の芯把持部58を滑って後退するのに伴い、先端パイプ4が圧入されているスライド部材5が先端スプリング6の付勢に抗して後退する。この筆記芯Lを保持しているスライド部材5の後退は、センターガイド部材3に相対して行われ、スライド部材5の後端が芯ガイド部材8の第1外段部51に当接するまで継続する(図34)。前記筆記芯Lを保持しているスライド部材5の後退時には、芯ガイド部材8と振れ止めリング7が当接している内側の空間にスライド部材5の後方部が入り込む構造になっている。なお、このスライド部材5の摺動距離は、筆記時に、筆記によりスライド部材5が後退し、筆圧が解除されることでその後退量に応じて筆記芯を引き出すことが出来る筆記距離でもある。
前記の様に、スライド部材5が後退し、芯ガイド部材8と当接した後も過大な筆圧が掛かり続けた場合、芯ガイド部材8の第3外径部50の後端面がチャックセット9の前端面と当接しているため、スライド部材5の先端パイプ4に掛かる過大な筆圧がスライド部材5、芯ガイド部材8、チャックセット9と伝達されることで、チャックセット9が後退し、チャックセット9が継手部材11の第2外径部77の前面部に当接するまで後退する(図35)。この時、チャック体17は、チャック体17に相対してチャックリング54が後方に移動することで拡開することとなり、芯把持部58の内部で滑っていた筆記芯を完全に解放することとなる。また、センターガイド部材3も、スライド部材5が後退することで、内部に圧入されている芯ガイド部材8と共に後退するため、チャックセット9との軸方向の隙間を作ることなく後退する。
さらに、過大な筆圧が解除された時、即ち、クッションスプリング12の弾性力以下の筆圧になった時について説明する(図36、図37)。
直前の状態は、スプリング受け部材67及びチャック体17は継手部材11それぞれ当接している状態であり、スライド部材5は芯ガイド部材8の第1外段部51に当接している状態である(図35)。
この状態から筆圧を解除していくと、使用されている付勢部材(スプリング)の中で一番弾性力の強いクッションスプリング12が伸びようとすることからチャックセット9が前方に移動する。この時、チャックセット9の前端部に当接している芯ガイド部材8を介して、その芯ガイド部材8を内包しているセンターガイド部材3や、そのセンターガイド部材3の中に配設されている芯ガイド部材8、振れ止めリング7、スライド部材5も同時に前方へ移動する。
また、チャック体17は、チャックリング54に掛かる筆圧が解除されると、前方へ移動しようとするチャックリング54のテーパ部53がボール55と接していることで、そのボール55を介してくさび効果によりチャック体17は前方方向へ移動していく。この時、チャック体17と共に、チャックリング54やその前方に位置するセンターガイド部材3、芯ガイド部材8、振れ止めリング7、スライド部材5も前方に移動しているため、チャック体17には筆記芯Lの把持力は無いに等しい状態である。
前記の状態からさらに筆圧を解除していくと、クッションスプリング12が伸びきり、センターガイド部材3の第3外径部37前面部が軸筒1の第3内径部20前面部に当接する(図36)。この時、チャックセット9、センターガイド部材3は筆圧が掛かっていない状態に戻る。ただし、筆記芯Lを先端パイプ4の前端面と面一の状態で保持しているスライド部材5については、まだその前端が筆記面から離れていな為、先端スプリング6が縮んだ状態である。
この状態からさらに筆圧を解除していくと、先端スプリング6の弾性力により、スライド部材5がセンターガイド部材3の第1内段部31に当接するまで前方に付勢される。この時、チャック体17は通常の筆記時の位置に戻っている為、チャック体17による筆記芯の把持力は回復しているが、本実施例では、チャック体17として、筆記芯を前方に引き抜く際は筆記芯への把持力が掛からないという特徴を有するチャック体、いわゆる、ボールチャックを用いていることから、筆記芯Lは、先端パイプの前端面と面一の状態で保持しているスライド部材5の前進に伴い、チャック体17から引き抜かれる。
前記状態からさらに先端パイプ4が筆記面から離れる状態になると、スライド部材5はセンターガイド部材3の第1内径部31に当接し、先端スプリング6により前方に付勢された状態となる(図37)。
ここで、筆記芯Lの前端は先端パイプ4の前端に位置し、先端パイプ4の前端と面一の状態となっていることから、その状態から筆記することが可能である。そして、前述したとおり、筆記による筆記芯Lの摩耗が生じた場合、スライド部材5が先端スプリング6の付勢に抗して後退し、筆圧が解除されると芯保持部材10が筆記芯Lを保持したままチャック体17から筆記芯Lを引き抜き、元の位置に戻る。この時も筆記芯Lは先端パイプ4の前端に位置することから先端パイプ4の前端面から出ることはない。
本実施例にあっては、軸筒1の内部に、筆記芯の把持・解放を行うチャック体17が配設されたシャープペンシルであって、前記軸筒1の内部には、前記軸筒1に対して前後動可能なセンターガイド部材3と、前記軸筒1に対して前後動可能であり、前記チャック体17を囲繞するチャックリング54と、そのチャックリング54を軸方向前方に付勢するクッションスプリング12(第一付勢部材)が配設されていると共に、前記チャックリング54は前記センターガイド部材3に内包され、クッションスプリング12(第一付勢部材)の弾性力よりも大きい筆圧が筆記芯に掛かった際に、クッションスプリング12(第一付勢部材)の付勢に抗して、前記チャックリング54と前記センターガイド部材3とが連動して後退することを特徴とするシャープペンシルとしている。このため、筆記芯Lにクッションスプリング12の弾性力よりも大きい筆圧が掛かった際に、チャックリング54とそのチャックリング54を内包するセンターガイド部材3とが連動して後退する。そして、軸筒1とセンターガイド部材3との間に径方向の隙間が生じても、チャックリング54とそのチャックリング54を内包するセンターガイド部材3の間には径方向の隙間が生じず、センターガイド部材3と内包する部品の軸心が揃った状態で軸筒1に対して摺動する。このため、軸筒1の内部形状に左右されることなく、軸心がずれない安定した摺動を可能にするとともに、筆記芯にクッションスプリング12の弾性力よりも大きい筆圧が掛かった場合でも筆記芯Lの破損を防止することができる。
さらに、本実施例にあっては、チャックリング54に加え、前後動可能なスライド部材5も、センターガイド部材3の内部に配設されている。これにより、筆記芯Lにクッションスプリング12の弾性力よりも大きい筆圧が掛かった際に、スライド部材5、チャックリング54とそれらを内包するセンターガイド部材3とが連動して後退する。そして、軸筒1とセンターガイド部材3との間に径方向の隙間が生じても、スライド部材5、チャックリング54とそれらを内包するセンターガイド部材3の間には径方向の隙間が生じず、センターガイド部材3と内包する部品の軸心が揃った状態で軸筒1に対して摺動する。このため、軸筒1の内部形状に左右されることなく、軸心がずれない安定した摺動を可能にするとともに、筆記芯Lにクッションスプリング12の弾性力よりも大きい筆圧が掛かった場合でも筆記芯Lの破損を防止することができる。
また、本実施例にあっては、前述した通り、筆記芯Lを先端パイプ4の前端と面一の状態で筆記ができ、過大な筆圧、即ち、クッションスプリング12の弾性力よりも大きい筆圧が掛かった際には、クッションスプリング12が縮むことにより、筆記芯Lが先端パイプ4の前端と面一の状態でクッションする。過大な筆圧が解除された際にも、筆記芯Lが先端パイプの前端と面一の状態のため、筆記芯Lの繰り出し操作をすることなく、連続で筆記をすることができる。
さらに、本実施例にあっては、前述した通り、過大な筆圧、即ち、クッションスプリング12の弾性力よりも大きい筆圧が掛かった際のクッション時に、途中からチャック体17が拡開し、筆記芯Lが解放される。このため、筆記芯Lの折損をより確実に防止することができる。
また、本実施例にあっては、前述した通り、筆記芯Lを先端パイプ4の前端と面一の状態で、即ち、筆記芯Lを常に先端パイプ4から突出させることなく、筆記芯1本分を連続で筆記することが出来る。これにより、筆記芯Lに筆圧が掛かっても先端パイプ4により筆記芯Lの全周を保護した状態とすることができ、筆記芯Lの折れを防止することができる。これは、筆記芯の芯径が細く筆記芯が折れやすい場合、具体的には、呼び直径が0.3、0.2やそれ以下の呼び直径の筆記芯に対して特に有効である。
また、本実施例にあっては、軸方向に長い成形品からなる軸筒1内にセンターガイド部材3を配設すると共に、センターガイド部材3内にスライド部材5を内包し、そのスライド部材5がセンターガイド部材4内で前後動可能な構成となっている。長さを有する成形品である軸筒1は、成形後の寸法にばらつきがある恐れがあるが、その軸筒1における寸法のばらつきの影響を受けることなく、前記スライド部材5はセンターガイド部材3の内部で摺動する。このため、筆記時に、スライド部材5が円滑に摺動し、筆記を良好に行うことができる。
また、本実施例にあっては、センターガイド部材3内にスライド部材5、先端スプリング6が配設されていると共に、振れ止めリング7、芯ガイド部材8が圧入されており、全体がユニット化されている。このように、筆記芯の繰り出しや連続筆記に際し重要な、芯保持部材10を有するスライド部材5や先端スプリング6を含む部品がユニット化されていることにより、それらの部品の紛失によってシャープペンシルが使用できなくなることを防止することができる。
また、本実施例にあっては、前述したスライド部材5や先端スプリング6を含む部品のユニットに加え、その後方に配設されているチャック体17やチャックリング54にかかる部品もユニット化している。より具体的には、チャック体17とチャックスプリング64、ボール55をチャックリング54内に挿入し、そのチャックリング54にチャックストッパー66をかしめることで、前記チャックセット9の殆どをユニット化している。このため、位置決め螺子部材24に螺合されている抑えパイプ16の螺合を解除することで、軸筒1から、芯タンク13、その芯タンク13に圧入されている継手部材11、クッションスプリング12、スプリング受け部材67を取り出した後、チャックセット9にかかるユニット、センターガイド部材3にかかるユニットを順に取り出す事ができる。そして、筆記芯Lの詰まりなどが発生した場合に部品を紛失することなく、速やかに芯詰まりの原因を取り除くことができり。
また、チャックセット9にかかるユニット、センターガイド部材3にかかるユニットがユニット化されていることで組立も簡単にでき、芯詰まりから復帰までをスムーズに行うことができる。
この構成は、筆記芯の芯径が細く筆記芯が折れやすい場合、具体的には、呼び直径が0.3、0.2やそれ以下の呼び直径の筆記芯に対して特に有効である。
なお、本実施例では、チャックリング54に前記スプリング受け部材67を挿入しているが、チャックリング54とスプリング受け部材67とを圧入により固定しても良い。スプリング受け部材67をチャックリング54に圧入固定した場合には、チャックセット9全体をユニット化することができる。
また、本実施例にあっては、前記芯ガイド部材8を、チャック体17の前方でありセンターガイド部材3の内部に配設し、前記芯ガイド部材8の後端面とチャックセット9(チャックストッパー66)の前端面とを当接せしめている。このため、筆記芯Lを把持しているチャック体17と筆記芯Lを保持している芯保持部材10との間で筆記芯Lをガイドすることができ、チャック体17の前方における筆記芯Lの破損が確実に防止できる。芯ガイド部材8の配設は、筆記芯の芯径が細く筆記芯が折れやすい場合、具体的には、呼び直径が0.3、0.2やそれ以下の呼び直径の筆記芯に対して特に有効である。
また、本実施例にあっては、軸筒1がセンターガイド部材3を内包する構成になっている。このため、シャープペンシルの落下により、軸筒1の外径部に潰れや割れなどが発生したとしても、筆記芯Lを繰り出す重要な部分であるチャック体17やチャックリング54は直接影響を受けず、故障に強く耐久性のあるシャープペンシルとすることができる。
本発明の第2実施例を図39〜図41に示し、説明する。本第2実施例は、本発明を、先端からのスリットにより芯把持部を有する複数の弾性片に分割され、囲繞するチャックリングによって開閉を調整して芯を繰り出すチャック体、いわゆる、コレットチャックを用いたシャープペンシルに展開した例である。
軸筒101は、先部材102と、その先部材の後端に配設された軸筒本体104とから構成されており、その軸筒101の内部には芯繰り出しユニット105が配設されている。
前記先部材102の前方内部は、後方に向かって階段状に拡径する形状となっており、その内部形状に対応した外部形状を有するセンターガイド部材106が前後動可能に配設され、先部材102の内段部103にセンターガイド部材106の外段部107が当接している。そして、そのセンターガイド部材106の内部には、前方から順に、先端パイプ108と芯保持部材109を有するスライド部材110、後述する芯繰り出しユニット(芯繰り出し機構)105の前方部が配設されている。ここで、前記先端パイプ108は、筆記芯Lが挿通可能な内径を有し、その後方部はスライド部材110の前方部に圧入されているが、スライド部材110と先端パイプ108を一体に形成しても良い。さらに、前記スライド部材110は、その内部であって前記先端パイプ108より後方に筆記芯Lを保持する芯保持部材109を有する。前記スライド部材110は、センターガイド部材106に対して前後動可能に配設されている。前記センターガイド部材106の後方内部には、芯繰り出しユニット105の中子111の前方部が圧入により固定されている。
前記軸筒本体104の内部に形成された内方突部112の前面部と前記中子111の後端面との間には、クッションスプリング113(第一付勢部材)が配設されており、中子111を含む芯繰り出しユニット105、中子111に圧入されているセンターガイド部材106を前方へ付勢している。このクッションスプリング113の弾性力は、後述するチャックスプリング114よりも強い必要がある。なぜならチャックスプリング114よりもクッションスプリング113が小さい弾性力であった場合、筆記の際、クッションスプリング113が通常の筆圧に負けてクッションしてしまい、筆記することが出来なくなってしまうためである。その点を踏まえて、本実施例にあっては、チャックスプリング114の弾性力よりも大きい弾性力のクッションスプリング113を用いている。
前記芯繰り出しユニット(芯繰り出し機構)105について、詳述する。
芯繰り出しユニット105は、中子111の内面に、芯タンク115が軸線方向に摺動自在に内包されているが、その芯タンク115の前方には、筆記芯Lを把持、解放するためのチャック体116が圧入により固定されており、そのチャック体116の前方は、チャック体116の開閉を行うチャックリング119に囲繞されている。チャック体116は、2つ割りや3つ割りなど、複数に分割された弾性片117からなり、その前方内部に形成された芯把持部118により、筆記芯Lの把持、解放を行う。前記中子111と芯タンク115の間にはチャックスプリング114が張設され、前記チャック体116や芯タンク115などを後方に向けて付勢している。
前記チャックリング119は、その前端部に外鍔部120が形成されており、その外鍔部120の後面部が、前記中子111の前方内部に形成されている段部121と当接することにより、中子111から後方へ向けての前記チャック体116や芯タンク115の脱落が防止されている。この時、前述したように、前記チャックスプリング114は、圧入により固定されて一体となったチャック体116と芯タンク115を常に後方へ向けて付勢している。このように、前記中子111と芯タンク115の間にチャックスプリング114が配設されているので、チャック体116が前方へも脱落しないようになっている。
なお、芯タンク115の後端には、消しゴム受け部材122が着脱可能に取り付けられており、その消しゴム受け部材122には、内部に消しゴム123が圧入により保持されていると共に、押圧部材124が着脱自在に取り付けられている。
筆記芯Lの繰り出しについて説明する。
筆記芯Lを繰り出す際には、押圧部材124の後端を押圧する。この押圧動作によって芯タンク115が前進し、チャックスプリング114は圧縮され、チャック体116も前進する。この時、筆記芯Lをも前進せしめ、チャックリング119の前端面がセンターガイド部材106の内段部125に当接し、チャック体116が拡開する。そして、チャック体116の拡開後も、チャック体116の前進動作が行われる。
ここで押圧部材124の押圧操作を解除すると、圧縮されたチャックスプリング114が元に戻ろうとする作用によって、芯タンク115が後退し、チャック体116がチャックリング119によって閉鎖せしめられ、再び筆記芯Lを把持する。しかし、筆記芯Lは押圧動作により前進した位置で芯保持部材109によって保持されている。
この押圧部材124の押圧動作を繰り返すことで、筆記芯Lの繰り出し動作が完了する。この際、筆記芯Lは、先端パイプ108の前端から突出させても良く、また、先端パイプ108の前端と面一としても良い。
尚、本実施例では押圧部材124の後端を押圧する後端ノック構造を採用しているが、後方からの押圧によってチャック体を前後動かつ開閉動することができればよく、芯Lの繰り出し操作はサイドノック、サイドスライド、中折れノックなどの構造を採用することができ、特に限定されない。
筆記に関しては、まず、筆記芯Lが先端パイプ108の前端から突出している状態であれば、筆記芯Lが磨耗し、先端パイプ108の前端と面一の状態となるまでは、筆記芯Lと紙面が接した状態で筆記が可能である。
筆記により筆記芯Lが磨耗し、先端パイプ108の前端と面一となった場合、又は、筆記芯Lの繰り出し時に、筆記芯Lを先端パイプ108の前端と面一の状態まで繰り出した場合には、筆記芯Lの磨耗に伴い、先端パイプ108が紙面に押されて後方へ後退することにより、筆記を行うことができる。先端パイプ108が固定されているスライド部材110が後退しきった際には、前記した筆記芯Lの繰り出し操作を行うことで、スライド部材110が筆記芯Lと共に前進し、再び筆記が可能となる。
ここで、過大な筆圧、即ち、クッションスプリング113(第一付勢部材)の弾性力より大きい筆圧が筆記芯Lに掛かった場合について説明する。筆記芯Lが先端パイプ108から突出している状態であっても、先端パイプ108の前端と面一の状態であっても、クッションにかかる動作は同様である。
クッションスプリング113の弾性力より大きい筆圧が筆記芯Lにかかると、筆記芯Lはチャックリング119により閉鎖しているチャック体116に把持されているため、そのチャック体116は筆記芯Lを把持したまま、クッションスプリング113の付勢に抗して後退しようとする。このため、チャック体116、チャック体116を囲繞しているチャックリング119、そのチャックリング119の外鍔部120と係合している中子111が後退し、更には、中子111に圧入固定されているセンターガイド部材106、チャック体116に圧入固定されている芯タンク115も後退する。この後退は、筆記芯Lが先部材102の前端面と面一となり、先部材102と紙面とが当接するまで継続する(図41)。
過大な筆圧が解除されると、クッションスプリング113が伸びようとし、中子111を前方に付勢することから、中子111の前方への移動に伴い、センターガイド部材106、チャックリング119、チャック体116、芯タンク115が前方へ移動する。この前方への移動は、前記センターガイド部材106の前記外段部107が先部材102の内段部103に当接するまで行われる。前方への移動終了後は、過大な筆圧がかかる前の状態に戻るため、再び筆記が可能となる。
本実施例にあっては、軸筒101の内部に、筆記芯Lの把持・解放を行うチャック体116が配設されたシャープペンシルであって、前記軸筒1の内部には、前記軸筒1に対して前後動可能なセンターガイド部材106と、前記軸筒1に対して前後動可能であり、前記チャック体116を囲繞するチャックリング119と、そのチャックリング119を軸方向前方に付勢するクッションスプリング113(第一付勢部材)が配設されていると共に、前記チャックリング119は前記センターガイド部材106に内包され、クッションスプリング113(第一付勢部材)の弾性力よりも大きい筆圧が筆記芯に掛かった際に、クッションスプリング113(第一付勢部材)の付勢に抗して、前記チャックリング114と前記センターガイド部材106とが連動して後退する。
このため、筆記芯Lにクッションスプリング113の弾性力よりも大きい筆圧が掛かった際に、チャックリング119とそのチャックリング119を内包するセンターガイド部材106とが連動して後退する。そして、軸筒1とセンターガイド部材106との間に径方向の隙間が生じても、チャックリング119とそのチャックリング119を内包するセンターガイド部材106の間には径方向の隙間が生じず、センターガイド部材106と内包する部品の軸心が揃った状態で軸筒101に対して摺動する。このため、軸筒101の内部形状に左右されることなく、軸心がずれない安定した摺動を可能にするとともに、筆記芯にクッションスプリング113の弾性力よりも大きい筆圧が掛かった場合でも筆記芯Lの破損を防止することができる。
さらに、本実施例にあっては、チャックリング119に加え、前後動可能なスライド部材110も、センターガイド部材106の内部に配設されている。これにより、筆記芯Lにクッションスプリング113の弾性力よりも大きい筆圧が掛かった際に、スライド部材119、チャックリング119とそれらを内包するセンターガイド部材106とが連動して後退する。そして、軸筒101とセンターガイド部材106との間に径方向の隙間が生じても、スライド部材110、チャックリング119とそれらを内包するセンターガイド部材106の間には径方向の隙間が生じず、センターガイド部材106と内包する部品の軸心が揃った状態で軸筒101に対して摺動する。このため、軸筒101の内部形状に左右されることなく、軸心がずれない安定した摺動を可能にするとともに、筆記芯Lにクッションスプリング113の弾性力よりも大きい筆圧が掛かった場合でも筆記芯Lの破損を防止することができる。
ここで、本第2実施例にあっては、センターガイド部材106内にスライド部材110を前後動可能に配設したが、センターガイド部材106内にスライド部材110を固定せしめても良い。その場合にも、筆記芯Lを先端パイプの前端から突出した状態で筆記が可能であり、筆記芯Lにクッションスプリング113の弾性力より大きい筆圧がかかった際には、本実施例に記載した動きにより、クッションが可能である。
また、本実施例にあっては、軸筒101と先部材102とが螺合により接続されており、センターガイド部材106が軸筒101及び先部材102の2部品に渡り内包されている構成となっている。
軸筒101と先部材102とが螺合の場合、成形時のバラツキや組み付け時のバラツキなどで軸筒101と先部材102との軸心にズレが発生し易いが、本実施例のように、内部に両方の部品に渡るセンターガイド部材106を配設することで軸心がずれず、軸心がずれる事で発生する芯折れや芯詰まり、芯出ずなどの問題を防止する効果を有する。
また、本実施例にあっては、チャック体116がチャックリング119から外れ、拡開した際に、チャック体116の前方部がセンターガイド部材106の内径部に接触し、チャック体116の開きが抑制され、筆記芯Lが、チャック体116の弾性片117の間に入りこむことを防いでいる。チャック体116の拡開時に、肉厚部が形成されておりヒケによる凹みが生じる恐れのある先部材ではなく、センターガイド部材106の内径部に対して、チャック体116の前方部が接触し、その開きが抑制されることで、筆記芯のズレを確実に防止することができる。
また、本実施例にあっては、先部材102がセンターガイド部材110を内包する構成になっている。このため、シャープペンシルの落下により、先部材102の外径部に潰れや割れなどが発生したとしても、筆記芯Lを繰り出す重要な部分であるチャック体116やチャックリング119は直接影響を受けず、故障に強く耐久性のあるシャープペンシルとすることができる。
1 軸筒
2 キャップ
3 センターガイド部材
4 先端パイプ
5 スライド部材
6 先端スプリング(第二付勢部材)
7 振れ止めリング
8 芯ガイド部材
9 チャックセット
10 芯保持部材
11 継手部材
12 クッションスプリング(第一付勢部材)
13 芯タンク
14 押圧部材
15 芯パイプ
16 抑えパイプ
17 チャック体
18 第1内径部
19 第2内径部
20 第3内径部
21 第4内径部
22 第5内径部
23 第6内径部
24 位置決め螺子部材
25 前面部
26 第1外径部
27 第2外径部
28 第1内径部
29 第2内径部
30 第3内径部
31 第1内段部
32 第2内段部
33 凸部
34 前端面
35 第1外径部
36 第2外径部
37 第3外径部
38 前面部
39 第1内径部
40 第2内径部
41 第3内径部
42 芯保持部
43 拡径部
44 第1内径部
45 第2内径部
46 内パイプ
47 テーパ部
48 第1外径部
49 第2外径部
50 第3外径部
51 第1外段部
52 第2外段部
53 テーパ部
54 チャックリング
55 ボール
56 ボール受け座
57 スリット
58 芯把持部
59 弾性片
60 前端面
61 先端部
62 外鍔部
63 内段部
64 チャックスプリング(第三付勢部材)
65 摺動孔
66 チャックストッパー
67 スプリング受け部材
68 第1外径部
69 第2外径部
70 第3外径部
71 カット部
72 後端面
73 凸部
74 芯ガイドパイプ
75 テーパ部
76 第1外径部
77 第2外径部
78 第3外径部
79 第4外径部
80 大外径部
81 第1外径部
82 第2外径部
83 四角柱部
84 雄ねじ部
85 リブ部
86 位置決めリブ部
87 雌ねじ部
88 第1外径部
89 第2外径部
90 溝
91 穴
92 リブ部
93 切り欠き部
101 軸筒
102 先部材
103 内段部
104 軸筒本体
105 芯繰り出しユニット(芯繰り出し機構)
106 センターガイド部材
107 外段部
108 先端パイプ
109 芯保持部材
110 スライド部材
111 中子
112 内方突部
113 クッションスプリング(第一付勢部材)
114 チャックスプリング
115 芯タンク
116 チャック体
117 弾性片
118 芯把持部
119 チャックリング
120 外鍔部
121 段部
122 消しゴム受け部材
123 消しゴム
124 押圧部材
125 内段部
L 筆記芯

Claims (4)

  1. 軸筒の内部に、筆記芯の把持・解放を行うチャック体が配設されたシャープペンシルであって、前記軸筒の内部には、前記軸筒に対して前後動可能なセンターガイド部材と、前記軸筒に対して前後動可能であり、前記チャック体を囲繞するチャックリングと、そのチャックリングを軸方向前方に付勢する第一付勢部材が配設されていると共に、前記チャックリングは前記センターガイド部材に内包され、第一付勢部材の弾性力よりも大きい筆圧が筆記芯に掛かった際に、第一付勢部材の付勢に抗して、前記チャックリングと前記センターガイド部材とが連動して後退することを特徴とするシャープペンシル。
  2. 前記センターガイド部材の内部であり、前記チャック体の前方に、前後動可能なスライド部材が配設されていると共に、そのスライド部材を前方に付勢する第二付勢部材を有することを特徴とする請求項1に記載のシャープペンシル。
  3. 前記チャック体がボールを介して囲繞するリングとのくさび効果により筆記芯の前進は許容するが筆記芯の後退を阻止するチャック体であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシャープペンシル。
  4. 前記センターガイド部材の内部であり、前記チャック体の前方に芯ガイド部材が配設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のシャープペンシル。
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