JPH0453980Y2 - - Google Patents

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JPH0453980Y2
JPH0453980Y2 JP1986167356U JP16735686U JPH0453980Y2 JP H0453980 Y2 JPH0453980 Y2 JP H0453980Y2 JP 1986167356 U JP1986167356 U JP 1986167356U JP 16735686 U JP16735686 U JP 16735686U JP H0453980 Y2 JPH0453980 Y2 JP H0453980Y2
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Priority to ES90200931T priority patent/ES2066100T3/es
Priority to EP90200931A priority patent/EP0383412B1/en
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【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、紙面等からのスライダーの筆記解
除によつて自動的に芯送りが行われ、かつ、不使
用時にスライダーを後退位置でロツクし得るシヤ
ープペンシルに関する。
【従来の技術】
最近、先具内で摺動自在なスライダーと複数の
スプリング等の組み合わせ構造をなし、スライダ
ーを紙面からの筆圧を解除することによつて、自
動的な芯送りが行える所謂、自動式シヤープペン
シルが種々提案されている。 しかし、一本のシヤープペンシルにおいて種々
の芯送りを行うものでは、いずれもその芯送出機
構等の内部構造は非常に複雑であり、組立作業の
効率も悪く、しかも部品点数も多く高価にならざ
るを得ないという問題点があつた。 そこで、本出願人は上記問題点を解消する自動
シヤープペンシルとして特願昭60−298641号のシ
ヤープペンシルを提供した。 このシヤープペンシルによれば、一本のシヤー
プペンシルで種々の芯送りを行うための内部構造
が簡略化して芯送出動作が3通りで行え、先端ノ
ツクによる芯送出動作では、芯が突出していない
場合はもちろん、逆に所定量以上、過大突出して
いても常に一定の突出量にできるという効果が得
られた。
【考案が解決しようとする問題点】
しかし、上記先願のシヤープペンシルにあつて
は、スライダーが単独移動し、しかも、その移動
によつて芯が送出される構造になつているため、
使用後の携帯等に際して、例えばポケツトに差し
込んだとき、上記スライダーが濫りに後退移動し
て芯だけが不用意に送出され、これによつて衣服
が汚れたり、芯が折損するなど、新たな問題点が
生じた。
【考案の概要】
この考案は上記先願の問題点を更に解消するた
めのなされたもので、芯格納時のスライダーがロ
ツクされて芯の不用意な突出が防止されるシヤー
プペンシルを得ることを目的とする。
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。 第1図に示すように、外筒1には、その先端に
先具2が、また、内部には前方軸方向に摺動可能
に芯パイプ3が配置されている。 この芯パイプ3の先端には、先端受部4が嵌合
され、この先端受部4の先端には接触間距離aの
間隔をもつて芯送出機構5が配置されている。 上記先端受部4は、後述するリードチヤツク6
の後端を押圧係合する先端孔4aを有し、この先
端受部4はスリーブ7と移動可能に係合してい
る。 即ち、上記先端受部4の先端側に一体突設され
た外向凸部4cを、上記スリーブ7の後端側に形
成した軸方向溝7aに移動可能に嵌込み係合させ
ている。 ここで、上記先端受部4とスリーブ7の係合
は、スリーブ7が後述の先筒8に当接するまで
は、一体的に両者が移動し、その後は先端受部4
のみが前進できる係合であれば、どのような構造
であつてもよく、例えば、第2図示のものが挙げ
られる。 第2図aの実施例では、上記軸方向溝7aに突
起7bを設けている。この場合、上記軸方向溝7
aの溝幅Aは上記外向凸部4cの幅Bより小さく
形成されている。これによつて、スリーブ7が第
1図中の先筒8に当接するまでは上記外向凸部4
cが上記突起7bに係止されて上記先端受部4と
上記スリーブ7の両者が一体に移動し、その後は
外向凸部4cが突起7bを押し開いて前進し、先
端受部4のみが軸方向溝7aの先端まで前進でき
るようになつている。 第2図bの実施例では、軸方向溝7aの一部に
粗面7cを形成して外向凸部4cに所定の抵抗を
与えるようにしている。この粗面7cによつて、
上述の実施例と同様に、スリーブ7が先筒8に当
接するまでは、外向凸部4cに抵抗を与え先端受
部4とスリーブ7とが一体に移動し、その後は先
端受部4のみが前進できるようになつている。 このような先端受部4とスリーブ7の係合手段
は、例えば特願昭61−574913号に示された係合手
段など、その他の係合手段であつてもよい。 尚、第2図a,bの各実施例において、外向凸
部4cと軸方向溝7aはそれぞれ相対向して一対
形成されている。 そして、第1図示のように、スリーブ7の後端
と先端受部4の鍔部4bとの間には距離bが設け
られている。 一方、上記芯送出機構5は、2つに分割形成さ
れたリードチヤツク6の頭部のボール保持部9に
保持されたボール10と、リードチヤツク6が内
部に装着されて後端部が上述の先端受部4に係合
されたスリーブ7と、このスリーブ7とリードチ
ヤツク6の係止段部6aとの間に弾着されたチヤ
ツク締付用の第1の弾性体11とを有する。 上記リードチヤツク6は、鍛造またプレス、焼
結合金、ダイキヤスト成形等により形成された金
属成形品、あるいは射出成形、圧縮成形により形
成された合成樹脂等で形成されている。 そして、上記リードチヤツク6は、この実施例
において、第1図および第3図〜第7図のよう
に、芯挿通孔60の軸線に沿つて2分割形成さ
れ、それぞれが断面半球状に形成された一対のチ
ヤツク部材61,62からなり、上記ボール保持
部9と、後部の係止段部6aと、この係止段部6
aの後端から後方に延びて後端側が漸次小径とな
る後部テーパ筒部6bと、軸心部の上記芯挿通孔
60と、係合凹部63,64および係合凸部6
5,66と、開閉支点凸部67,68とを有す
る。 ここで、上記係合凹凸部63〜66は、一方の
チヤツク部材61の係合凸部65が他方のチヤツ
ク部材62の係合凹部64に、かつ、他方のチヤ
ツク部材62の係合凸部66が一方のチヤツク部
材61の係合凹部63にそれぞれ係合され、チヤ
ツク部材61,62の相互の軸方向のズレを防止
している。 また、チヤツク部材61,62の開閉支点凸部
67,68を相互に当接させ、チヤツク部材6
1,62を開閉方向にテコ運動させる支点として
機能し、かつ、スムーズなテコ運動を行わせるた
めに充分な隙間K(第1図参照)を形成するスペ
ーサ機能を有している。 尚、上記芯挿通孔60の径方向における上記係
合凸部65,66の長さを、開閉支点凸部67,
68の長さ分だけ長くすることにより、これらの
開閉支点凸部67,68を省くことができ、それ
でいて、上記隙間Kを形成するためのスペーサ機
能が得られる。 そして、上記リードチヤツク6の頭部内壁にお
ける芯挿通孔60の先端側には、小径段差状の芯
保持孔部69が設けられている。 この芯保持孔部69は、各チヤツク部材61,
62における半割芯挿通孔60の内周面中心線方
向に沿つて形成された半割孔からなり、それらの
断面形状は、例えば第7図〜第10図示のように
形成されている。 即ち、上記芯保持孔部69は、芯13のチヤツ
ク側が漸次幅広く拡開する断面略U字状に形成さ
れている。 かかる芯保持孔部69の両側内面には、その軸
方向に沿つて所定の間隔で複数の歯部69a,6
9bが一体形成されている。 これらの歯部69a,69bは、第8図〜第1
0図示のように、先端側が漸次尖鋭となるテーパ
状に形成され、それぞれの先端面69c,69d
は幅狭の平坦面になつている。 また、上記歯部69a,69bの各歯溝底部6
9e,69fも平面状に形成されている。 そして、上記歯部69a,69bは、各チヤツ
ク部材61,62の組合せ合体状態で芯13の外
周を四点支持する芯支持部69g〜69jを形成
している。 これらの芯支持部69g〜69jが芯13を線
接触状態に四点支持するようになつている。 このように上記歯部69a,69bで形成され
た芯支持部69g〜69jによつて、充分な芯喰
着力が得られて適切な芯保持が行え、しかも、芯
カス等のゴミが逃げる構成となつているため、芯
カス等が全体に溜まることもなく、たとえ、溜ま
りかかつたとしても、芯の送出し等の芯移動によ
り自然とその除去が行われる。 従つて、長期間に亘る頻繁な筆記によつても、
その筆記時に芯滑りが生じないという優れた効果
が得られる。 第11図および第12図には上記チヤツク部材
61,62の他の実施例を示す。 第11図の実施例では、前実施例における芯保
持孔部69の歯部69a,69bを取り除き、そ
の芯保持孔部69の解放端部両側を芯支持部69
g〜69jとしている。 第12図の実施例では、第11図の芯保持孔部
69を断面V字状に形成している。 従つて、第11図および第12図の芯保持孔部
69の場合にあつても、上記第7図〜第10図示
の場合とほぼ同様の効果が得られる。 尚、上記各実施例の芯保持孔部69は、芯13
を上述のように四点支持し得るものであれば、そ
の他の断面形状であつてもよい。 また、上記第7図〜第10図示のチヤツク部材
61,62は、本出願人が先に発明した特願昭60
−298641号のシヤープペンシルに適用することが
できる。尚、この先願のシヤープペンシルは、先
端ノツクと後端ノツクおよび筆圧による芯送りと
いう3通りの芯送出動作が行える構成になつてい
る。 一方、上記リードチヤツク6の頭部に保持され
たボール10は、第1図示のように、スリーブ7
の先端部に設けられた内面テーパ壁71との間に
嵌合保持され、この内面テーパ壁71は、上記ス
リーブ7の先端内部に必要に応じて嵌着されたス
テンレス等の金属筒70の内周面に形成されてい
る。 この金属筒70によつて、確実かつ耐久性ある
安定した転がり接触が行え、しかも、リードチヤ
ツク6の芯保持が確実に行え且つ耐久性が増す。 ここで、上記金属筒70は必ずしも必要でな
く、通常の使用においては、内面テーパ壁71を
ボール10に転がり接触する形で形成し、金属筒
70を省略してもよい。また、スリーブ7の内面
テーパ壁71の先端または金属筒70の先端内壁
には、第1図示のように、必要に応じて環状蓋部
72に設けるとよい。これによつて、ボール10
の脱落が効果的に防止できる。 尚、リードチヤツク6の後端部には第13図示
のように、先端受部4の係合凹部4eと係合する
係止凸部6cを突設してもよい。これらの凹凸部
を逆にしてもよい。これらの凹凸部4e,6cに
よつてノツク解除時にリードチヤツク6と先端受
部4とが瞬間的に離脱し、芯送り動作が不充分と
なるのを防止するものである。 即ち、ノツク動作時、リードチヤツク6は先端
受部4に押圧されて前進し、スライダー15の後
端を前方に押動して前進させることにより、該ス
ライダー15と一体にスライドパイプ17が前進
して先具2から突出する。 その後、先端受部4の先端孔4aとリードチヤ
ツク6の後端との係合によつてリードチヤツク6
が開放されながら前進し、芯送りする。 ここで、ノツク解除直後においても、第13図
示の凹部4eと凸部6cとは、スリーブ7の外方
段部73が後退し、中枠14の内方段部14aに
当接するまで係合し、この間リードチヤツク6が
開放され、芯送りがスムーズに行われる。 尚、この実施例では、リードチヤツク6を2つ
に分割形成したものを用いたものを示したが、3
つ以上に分割形成してもよく、また、逆に単体形
成であつてもよい。さらに、このリードチヤツク
6の軸方向のズレ等を防止するために、相互の接
触部に凹凸係合部やズレ止めのギザギザ等を形成
するとよい。また、リードチヤツク6の径の一部
はスリーブ7の内径に非常に近似し、かつ、第1
の弾性体11の後端は、リードチヤツク6の係止
段部6aによつて確実に係着されているので、リ
ードチヤツク6の上下、左右のガタ付、ズレは確
実に防止される。また、リードチヤツク6のボー
ル保持部9は、単にボール10を保持する孔であ
つてもよいが、ボール10が脱落しないように収
納保持してもよい。尚、ボール10は、ボール保
持部9内で回転自在となつている。 また、上記第1の弾性体11は後述する第2の
弾性体12よりも弱い弾発力を有する。 そして、上述の芯送出機構5は、中枠14にそ
の略全体が収納されている。 この中枠14は、外筒1内に軸方向に摺動可能
に配置され、第3の弾性体16によつて前方に付
勢されている。そして、この中枠14の先端に
は、先筒8が、また、内壁には上記内方段部14
aが、さらに外周には外方段部15bがそれぞれ
設けられている。 上記先筒8とスリーブ7先端との間には第1図
示のように距離cが設けられている。この距離c
は、後述するように後端ノツクによる芯送出動作
の際の芯送り量に相当することとなる。 ここで、先筒8は中枠14の先端に嵌合係着さ
れ、後述のように、前進してきたスリーブ7の先
端に当接し、スリーブ7を停止させる機能および
スライダー15を所定の嵌合圧で保持し、スライ
ドパイプ17を先具2内に完全収納させた後退位
置で上記スライダー15を完全ロツクする機能を
有し、これらの機能を果たす材料であれば、どの
ようなものでもよい。 上記スライダー15のロツク手段として、第1
図示のように、先筒8内には内壁環状突部8aが
設けられ、かつ、上記スライダー15の軸方向に
沿つてスリツト15aがまた、スライダー15の
後端側外周面には外向突起18bが設けられてい
る。 この外向突起18bが上記内壁環状突部8aの
後端に係合することにより、スライダー15が後
退位置でロツクされ、スライドパイプ17が先具
2内に完全収納されるようになつている。 特に外向突起18bと内壁環状突部8aとの係
合において、スリツト15aにより生ずる内方へ
のたわみを利用して行うので、きわめて確実かつ
簡単に行える。 この場合における上記外向突起18bと上記内
壁環状突部8aの係合圧は、第2の弾性体12の
弾発力より強く、かつ、後退ノツク圧より弱く設
定されている。 従つて、上記外向突起18bと上記内壁環状突
部8aの係合によつてロツクされたスライダー1
5は、後端ノツク圧によるリードチヤツク6の押
圧で解除される。 尚、上記中枠14の内方段部14aは、筆記時
にスリーブ7の外方段部73と係合している。 従つて、スリーブ7は筆記圧に対抗する第3の
弾性体16により前方に付勢された中枠14によ
つて前方に付勢されている。 そして、上記第3の弾性体16は次の4つの機
能を果たす。芯パイプ3のガタ付防止機能。
この第3の弾性体16の付勢力は、通常の筆記圧
より強いが、万一、筆記中に芯13に過大筆圧が
作用した場合に中枠14を後退させるクツシヨン
機能。芯パイプ3の後端に消しゴム(図示せ
ず)を設けたときに、消しゴム使用時の消しゴム
支持機能、通常の後端ノツク機能である。 また、上記中枠14の外方段部14bと外筒1
のストツパ段部1aとの間には距離dが設けられ
ている。 従つて、中枠14の最大後退距離は、ストツパ
段部1aまでに規制される。 上記先具2の内部には、軸方向に移動可能なス
ライダー15が配置されている。 このスライダー15は、第1図示のように、ス
ライドパイプ17を中心に装着したスライダー本
体18と、このスライダー本体18の内部に嵌合
され、芯13に所定の摩擦力を付与する摩擦付与
部材19と、この摩擦付与部材19による芯13
への後退摩擦力(後述)は20〜30gで、上記第
1、第2の弾性体11,12の弾発力より大き
く、かつ、第3の弾性体16の弾発力より小さく
なつている。 そして、スライダー15は、後端が先具2に固
定されている受部20に係止された上記第2の弾
性体12により前方に付勢されている。 ここで、上記摩擦付与部材19は、第14図示
のように、芯13に対して所定の摩擦力を付与
し、後述する自動芯送出動作を行う際の摩擦力
は、上述のように第1の弾性体11の弾発力より
大きく、かつ、第2の弾性体12の弾発力より若
干大きくなつている。しかも、摩擦付与部材19
は、芯13に対して所定の摩擦力を付与するため
の摩擦付与部19aを有している。 この摩擦付与部19aは、摩擦付与部材19の
先端に縮径方向に向けて弯曲形成され、一次摩擦
付与孔19bと、この一次摩擦付与孔19bの先
端部に形成されて該先端側が漸次拡径方向に傾斜
するテーパ状の二次摩擦付与孔19cとを有して
いる。そして、上記摩擦付与部19aは、芯13
が前進(矢印(イ)方向)する場合には、大きな
変形はなく、一次摩擦付与孔19bのみで芯13
に摩擦力(以下、前進摩擦力という)を付与す
る。 他方、芯13が後退(矢印(ロ)方向)する場
合には、摩擦付与部19aは変形し、二次摩擦付
与孔19cが一次摩擦付与孔19bと略同一面と
なつて、芯13との接触面積が両孔19b,19
cの合計面積となる。 従つて、上記摩擦付与部19aは、後述のよう
に、前進する芯13をスムーズに送り出し移動で
きるが、後退する芯13には容易には後退できな
い大きな摩擦力(以下、後退摩擦力という)を付
与するように形成されているので、リードチヤツ
ク6からの芯13の引き出しを的確に行うことが
できる。 次に、この考案の芯送り動作について説明す
る。この芯送り動作は次の2通りである。 (1) まず、第1の手段は、芯パイプ3の後端ノツ
ク操作により行う通常の手段である。 即ち、先端受部4に係合されたスリーブ7
は、ノツク操作によつて、芯パイプ3等と共に
前進し、先筒8の後端に当接するまで芯送りを
行い、しかる後、停止する。 即ち、(イ)スライダー15が、先筒8にロ
ツクされていない場合(第15参照)には、後
端ノツクによつて、通常通りの芯送りが行われ
る。 (ロ)他方、スライダー15が、内壁環状突
部8aと外向突起18bとの係合により、先筒
8にロツクされている場合(第1図参照)に
は、上述の後端ノツクにより、上述のように、
スリーブ7の先端が先筒8の後端と当接するま
での間(距離cの間)、(イ)同様に芯送りが行
われ、しかる後、リードチヤツク6の前進によ
つてスライダー15が前方に押圧される。これ
によつて、スライダー15の外向突起18bが
先筒8の内壁環状突部8aを乗り越え、ロツク
解除される。その後、第2の弾性体12により
前方へ付勢移動され、スライドパイプ17が先
具2から突出する。この過程で、摩擦付与部材
19の後退摩擦力で支持された芯13はリード
チヤツク6から前方に引き出され、スライダー
15と共に前進する。 従つて、第16図示のように芯13は、スラ
イドパイプ17の先端から常に筆記に適した距
離cだけ突出していることとなる。 以上のように、スライダー15の後端ノツク
で、ロツク解除操作と芯送り動作が同時に行
え、スライドパイプ17から筆記に適した距離
cだけ芯13が突出した状態を確保できる。 従つて、目で芯13を確認しながら筆記が可
能となる。 (2) 第2の手段としては、筆記中断によつて自動
的に芯送出動作が行える。 即ち、筆記は通常、第17図示のように芯1
3がスライドパイプ17から所定量Xを突出し
ている状態で行われる。 そして、筆記に伴い芯13が順次摩耗してい
き、第15図示のように、スライドパイプ17
の先端と面一状態となる。 この状態においても、スライダー15は、内
壁環状突部8aと外向突起18bが係合するま
での距離fまで、後方に対し第2の弾性体12
の付勢力に抗して最大限後退可能である。 ところで、筆記による芯13の摩耗量が後退
距離fとなるには、非常に長時間の筆記を要す
る。 ちなみに、通常の成人の筆圧で、濃さHB,
芯径0.5mmのシヤープペンシルでは、上質紙に
漢字1字を筆記する場合の芯の摩耗量は0.01mm
程度にすぎない。 従つて、スライダー15が後退距離f後退す
るまで連続的な筆記を行うことは通常あり得
ず、必ず筆休みなど筆記を中断すると考えられ
る。 そこで、例えば第18図示の状態で筆記を中
断し、スライドパイプ17の先端を紙面から離
脱させたとする。 これによつて、スライダー15は、第2の弾
性体12の弾発力によつて前進すると共に、芯
13も摩擦付与部材19から所定の摩擦力によ
つてスライダー15と一緒に前進方向に引つ張
れる。 一方、芯13を喰着しているリードチヤツク
6のチヤツク締付力は、第2の弾性体12より
弱い第1の弾性体11によつて付与されている
ので、上述の芯13の前進方向の引張力によつ
て、圧縮され、リードチヤツク6全体の前進を
許容する。 この前進に際して、リードチヤツク6の頭部
は、ボール10がスリーブ7の内面テーパ壁7
1を転がり接触し、前進するに従つて、リード
チヤツク6の喰着力は弱まつていき、芯13の
送り出しが行われる。 この一連の動作によつて、第15図示の状態
に再び復帰し、自動的に芯送出動作が行われ、
筆記が可能となり、最大限、後退距離fまでの
連続筆記が行える。 次に、筆記具の不使用時について説明する。ス
ライダー15が先筒8にロツクされていない状態
から芯パイプ3の後端をノツクし、かつ、スライ
ドパイプ17を紙面等に押圧することにより、該
スライドパイプ17が先具2内に完全収納されて
ロツクされる。 即ち、芯パイプ3の後端ノツク状態でスライド
パイプ17を紙面等に押圧すると、該スライドパ
イプ17と一体にスライダー15が後端移動す
る。 これにより、上記スライドパイプ17が先具2
内に完全収納されると、その時点で、上記スライ
ダー15の外向突起18bが先筒8の内壁環状突
部8aを後退方向に乗り越え、該内壁環状突部8
aに上記外向突起18bが係合することにより、
上記スライドパイプ17は先具2内に完全収納さ
れた状態でロツクされる。 このロツク状態は、芯パイプ3の後端ノツクを
行わない限り、多少の外力が作用しても解除され
るようなことはない。
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば、筆記具の不
使用時にスライドパイプが先具内に完全収納され
た位置でロツクされることにより、筆記具携帯時
等に上記スライドパイプが突出して衣服等を傷つ
けるという不測の事態を招く虞れがなく、しか
も、一本のシヤープペンシルで種々の芯送りを行
うものでは、その内部構造が簡素化してコスト低
減が図れると共に、筆記具全体がシンプルなもの
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す断面図、第
2図はスリーブと先端受部の係合状態を示す平面
図、第3図はリードチヤツクの断面図、第4図は
同平面図、第5図は第4図の−線断面図、第
6図は第4図の−線断面図、第7図は第3図
の−線断面図、第8図は第7図の一方のチヤ
ツク部材を部分的に拡大して示す平面図、第9図
は第7図の芯保持孔部の部分的拡大展開図、第1
0図は第9図の歯部の拡大図、第11図および第
12図はリードチヤツクのそれぞれ異なった他の
実施例を示す断面図、第13図はリードチヤツク
と先端受部の他の実施例を示す縦断面図、第14
は摩擦付与部材の断面図、第15図〜第18図は
芯送出動作説明図である。 図において、1は外筒、2は先具、3は芯パイ
プ、6はリードチヤツク、8は先筒、12は弾性
体、15はスライダー、17はスライドパイプ、
8a,18bは係止手段である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外筒1内に軸方向に摺動可能に収納された中枠
    14と、この中枠14の内方に軸方向に摺動可能
    に収納されたスリーブ7と、このスリーブ7内に
    軸方向に摺動可能に収納され、芯13の前進は許
    容するが、後退は阻止する芯喰着用のリードチヤ
    ツク6と、このリードチヤツク6の先端側に配置
    固定された先筒8と、上記リードチヤツク6の後
    方側に配置され、軸方向に摺動可能な芯パイプ3
    と、この芯パイプ3の先端側に配置され、上記ス
    リーブ7と係合する先端受部4と、上記リードチ
    ヤツク6と上記スリーブ7との間に弾発されたチ
    ヤツク締付用の弾性体11と、上記中枠14を前
    方へ付勢するクツシヨン用の弾性体16と、上記
    外筒1の先具2から突出・退没させるスライドパ
    イプ17を一体的に有して上記先筒8内に摺動可
    能に配置され、弾性体12によつて前方に付勢さ
    れたスライダー15と、このスライダー15に設
    けられ、上記芯13に所定の摩擦力を付与する摩
    擦付与部材19と、上記スライダー15の軸方向
    に沿つて形成されたスリツト15aと、上記先筒
    8の内周面と上記スライダー15の外周面とに設
    けられ、上記先具2内に上記スライドパイプ17
    が収納された上記スライダー15の後退位置で、
    上記弾性体12の弾発力より大きい係合力で係脱
    可能に係合して上記スライダー15をロツクする
    係止手段8a,18bとを備えたシヤープペンシ
    ル。
JP1986167356U 1986-10-30 1986-10-30 Expired JPH0453980Y2 (ja)

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KR878700307U KR890006812Y1 (en) 1986-10-30 1987-01-14 Sharp pencil
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EP90200931A EP0383412B1 (en) 1986-10-30 1987-10-30 Lead chuck of mechanical pencil
ES198787309608T ES2030436T3 (es) 1986-10-30 1987-10-30 Portaminas de lapiz mecanico.
DE3750903T DE3750903T2 (de) 1986-10-30 1987-10-30 Spannbacken für einen Füllminenstift.
EP87309608A EP0268398B1 (en) 1986-10-30 1987-10-30 Lead chuck of mechanical pencil

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JPS53145734A (en) * 1977-05-22 1978-12-19 Ancos Co Ltd Propelling pencil

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