JPH02122996A - シャープペンシルの芯送出機構およびその組立方法 - Google Patents

シャープペンシルの芯送出機構およびその組立方法

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JPH02122996A
JPH02122996A JP27693388A JP27693388A JPH02122996A JP H02122996 A JPH02122996 A JP H02122996A JP 27693388 A JP27693388 A JP 27693388A JP 27693388 A JP27693388 A JP 27693388A JP H02122996 A JPH02122996 A JP H02122996A
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JP
Japan
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sleeve
lead
chuck
tip
lead chuck
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Pending
Application number
JP27693388A
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English (en)
Inventor
Shuhei Kageyama
秀平 陰山
Yoshihide Mitsuya
良英 光谷
Yoichi Nakazato
洋一 中里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kotobuki and Co Ltd
Original Assignee
Kotobuki and Co Ltd
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野J この発明はシャープペンシルの芯送出機構およびその組
立方法の改良に関する。
[従来の技術] 筆圧が加わった時に芯を掴持し、筆圧を解除した時に筆
記先端側へスライダーの弾発力とスライダーの中に挿着
された摩擦付与部によって、芯自体がチャンクから筆記
先端側へ離去する際に芯に対するチャックの掴持作用が
解除され、芯を送り出すいわゆる公知のワンウェイ式の
リードチャックを内蔵した後端ノックも可能な自動シャ
ープペンシルが提案されている。ここで、従来のリード
チャックは、一体チャックでスリ割りを設けることによ
りその開放を行っていたが、最近に到って、リードチャ
ック自身を完全に複数分割したものが開発されてきてい
る。
かかるワンウェイ式のリードチャックは、その先端部外
周面にボール保持部を形成し、このボール保持部内にス
リーブの内面テーバ部等との間でころがり接触をするボ
ールを配置しており、このボールは、リードチャックが
前進・後退し、芯送りを行う場合には必ず必要なものと
され、公知のワンウェイ式のリードチャックを使用する
シャープペンシルは極めて常識的にボールが使われてき
た。
〔発明が解決しようとする課題] しかし、上記ボールは、非常に小さく、リードチャック
のボール保持部に配置する作業は、非常に軌線を要し、
組立作業に多大な時間を必要とした。そのため、当然、
組立コストのアップが余儀なくされた。
また、リードチャックが芯を保持しないうちにノック動
作を煩雑に行い、必要以上の力をリードチャックに作用
させると、ボールがボール保持部から脱落してしまうと
いう問題点があった。
ここで、ボールが脱落した場合、一般需要者が自らの手
でボールをボール保持部に再び配置させることは、到底
不可能であり、その時点でシャープペンシルの商品価値
がなくなってしまう。
この発明はボール脱落による使用不可能状態が生じない
リードチャックを有し、組立作業の効率化を達成できる
シャープペンシルの芯送出機構およびその組立方法を提
供することを目的とする。
〔発明の概要] この発明は、スリーブ内へのリードチャックの配置に関
して、リードチャックのすべり接触部がその曲面部を利
用してスリーブの突出部間を押拡げ乗り越え通過するよ
うに構成したので、効率的な組立てが行える。
〔実施例] 以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図はこの発明を適用したシャープペンシルの断面図
であり、外筒lの先端に着脱可能に装着された先具2と
、この先具2内に軸方向に摺動可能に収納されたスライ
ダー3と、上記先具2内に軸方向に摺動可能に配置され
たスリーブ4と、このスリーブ4内に装着された芯送出
機構5と、上記スリーブ4の後方側内部を軸方向に摺動
可能なストシバ6と、このストッパ6内に嵌合連結され
た継手7とを有する。
上記先具2は、第1図〜第3図、第5図示のように、外
筒lとの嵌合部21と、この嵌合部21の後端に連設さ
れた後側筒部22とを有する。この後側筒部22には、
第1図〜第5図示のように、一対の対称形状の摺動溝2
3と、この後側筒部22の径方向の弾性変形を確実に行
わせるスリット24とを有する。
上記一対の摺動溝23は、第1図〜第5図示のように、
クランク状でかつ軸方向に沿って対称形状に形成され、
後述するスリーブ突起41が)習動するスリーブ突起摺
動溝23aと、ストッパ突起61が摺動するストッパ突
起摺動溝23bと、上記スリーブ突起摺動溝23aの後
・瑞に形成されたスリーブ後退規制段部23cとを有す
る。このスリーブ後退規制段部23cは、後述する先端
ノックや過大筆圧緩衝動作によって後退してきたスリー
ブ突起41の後退移動を規制する機能を果たす。
ここで、このスリーブ後退規制段部23Cとストッパ突
起41の後端とは、外力が作用していない状態(第1図
参照)では、距fdJaが設けられている。
また、ストッパ突起摺動溝23bの後端に形成されたス
トッパ突起係止壁部23dは、ストッパ突起61を係合
し、後述するように、各々ブロック化された先具2、ス
リーブ4および継手フを1つのユニットブロック化させ
る機能を果たす。
一方、この先具2の先側内壁には、第1図示のように環
状のスライダ受部8が嵌着され、このスライダ受部8の
後端内側にはスライダー3を係脱可能に係合する環状の
スライダストッパ81が内方へ向は突設されている。
上記スライダー3は、第1図、第6図〜第8図示のよう
に、スライダ本体31と、このスライダ本体31の先端
側に挿入嵌合されたスライドチップ32と、スライダ本
体31の内部に装着され、芯Sに所定の摩擦力(例えば
13〜20g)を付与する方向性のない左右対称形状の
摩擦付与部材33とを有する。そして、上記スライダ本
体31の後方側は、上記スライダストッパ81に係脱可
能に直径方向に弾性変形可能な複数(この実施例では4
個)の保合片34が分割形成され、この保合片34の各
々には、上記スライダストッパ81に係脱する係合突起
35と、ロンク収納時に胴リング9の先端係合部96と
係合する係合凹部36と、傾斜面部36aとが形成され
ている。
尚、第1図において、スライダー3および後述する突き
出しバーlOの上半部分(第1図(A)(1)、第1図
(B)(i)で図示)は、筆記不使用等特段の外力を付
与しない時(以下、通常時という)のH正断面図を、他
方、下半部分(第1図(A)(ii)、第1図(B)(
ii)で図示)は、後述するロック時の縦断面図を示す
そして、上記先具2内には軸方向に摺動可能にスリーブ
4が配置されている。
このスリーブ4は、第1図、第9図、第1O図示のよう
に、筒状を成し、前方側外周には上記先具2のスリーブ
突起摺動溝23a内を摺動する一対のスリーブ突起41
が突設され、他方、後方側には、上述のストッパ突起6
1を所定の摩擦力を付与しなから摺動を許容する摩WJ
摺動溝42が同一形状で一対形成されている。
ここで、摩擦摺動溝42は、第9図、第10図示のよう
に、ストッパ突起61を案内する案内1f442aと、
この案内溝42aに連通した摺動溝42bとを有し、こ
の摺動溝42bの中間部には、摩擦段部43が形成され
ている。この摩擦段部43は、後述するように、ストッ
パ突起61に摩擦力を付与し、スリーブ4全体をストッ
パ6と共に所定前だけ、前進させ、芯Sを送出する機能
を果たす。44は内方へ突設形成された突出部であって
、後述する金属筒54の後部を係止すると共に第2の弾
性体56の先端を係止する。この突出部44は、金属筒
54の後端を係止する機能を果たすが、その突出長(す
なわち、突出長が大きくなれば、突出部44の内径距離
Xは小さくなる)は、後述するリードチャック51のす
べり接触部53の外径距離Yより小径に形成されている
。従って、後述するように、リートチャック51をスリ
ーブ4内に配置する場合には、スリーブ4を押圧し、す
べり接触部53の曲面部を利用して突出部44間に圧接
押拡げ乗り越え通過させて組立てる。
そして、このスリーブ4は、第1図示のように、その前
端部には胴リング9を介して突き出しバーlOが、内部
には芯送出機構5が、また、後端部には、継手7を係合
し、軸方向に摺動可能なストッパ6がそれぞれ配置され
ている。
上記胴リング9は、スリーブ4の先端に嵌合されていて
、■突き出しバー10を移動可能に内部保持する機能と
、■スライダー3のロンク収納時にスライダー3の後端
部近傍を収納し、かつ係合凹部36を介して係合する機
能と、■後方段部91で、後述するボール53の脱落防
止する機能を果たす。ここで、この胴リング9の先端側
は第1゜第12図示のように、突き出しバーIOの内部
収納およびスライダー3の後端部近傍の収納を、確実に
行うため、少なくとも1以上の軸方向に伸びたスリット
(この実施例では4つ)92が形成されている。93は
突き出しバー10を所定の範囲で移動可能に収納する内
壁部である。94は内壁段部であって、突き出しバー1
0の後退移動を規制している。95は先端壁部であって
、後述するように、■先端ノック時にスライダー3の後
端を押圧当接し、ロンク解除する機能と、■スライダー
3のロック収納を解除する機能を果たす。また、96は
上述の先端係合部である。
尚、胴リング9の先端(先端壁部)95とスライダ受部
8の後端との間には、距離すが設けられている。ごの距
Mbは後端ノック、先端ノックの際の芯送り量ならびに
自動筆記連続可能距離である。
そして、上記胴リング9に保持された突き出しバー10
は、第1図、第13口承のように、その中央内部に軸方
向に伸びた筒部101と、この筒部101内に形成され
た8導通孔102と、後述する第1の弾性体11の後端
を係止する係止部103と、胴リング9の内壁部93を
移動可能に収納された外周壁部104と、この外周壁部
104の後方に位置し、上記胴リング9の内壁段部94
と当接し、後退移動を規制する後方段部105とを有す
る。106は先端壁部である。
尚、上述の通常時には、第1口承のように、(イ)スラ
イダー3の後端およびスライダ受部8の後端と胴リング
9の先端壁部95との間には距離すが設けられている。
この距離すは、後述するように、■後端ノックおよび先
端ノックの芯送り晴であり、また、■いわゆる自動筆記
の可能範囲である。(ロ)スライダー3の係合突起35
と、スライダストッパ81とが係合するための後退距離
として、距Hcが設けられている。
さらに、この突き出しバーlOとスライダー3との間に
は、第1の弾性体(例えば弾発力Log〜12[?)1
1が設けられている。この第1の弾性体11は、スライ
ダー3の内部でかつ突き出しバー10の筒部101に外
方隣設されて、スライダー3を前方付勢していると共に
、突き出しバー10、その後方のスリーブ4等を後方へ
付勢している。
尚、突き出しバー10の筒部101は軸方向に長く伸び
、芯Sを出来る限り覆い、折芯を防止すると共にリード
チャック51内に芯カス、折芯が入らないようにし、し
かも、第1の弾性体11の後端を係止する。
次に、上記スリーブ4内に配置されている芯送出機構5
を説明する。
芯送出機構5は、2つに分割形成されたリートチャック
51と、このリードチャック51の頭部の外周面に突設
され、その外径距離Yがスリーブ4の内径距MXより大
径のすべり接触部53と、このすべり接触部53と当接
し、すべり接触する内面テーパ部54aが設けられた金
属筒54と、スリーブ4の内壁弾部44と上記リードチ
ャック51の係止段部55との間に弾着されたチャック
締付用の第2の弾性体56とを有している。
上記リードチャック51は、鍛造またはプレス、焼結合
金、グイキャスト成形等により形成された金属成形品、
あるいは射出成形、圧縮成形により形成された合成樹脂
等で形成されている。
そして、上記リードチャック51は、この実施例におい
て、第1図および第14図〜第17図示のように、芯挿
通孔57の軸線に沿って2分割形成され、それぞれが断
面半球状に形成された一対のチャック部材51a、51
bからなり、このチャック部材51a、51bの外周部
にそれぞれ溝膜されたボール保持部52、および突設さ
れた係合段部55と、この係合段部55の前方側の一部
に前方に向けて突設されたスプリング係止用のスプリン
グ係止突部55aと、上記係止段部55の後方側の一部
に後方へ向けて突設されたストッパ当接突部55bと、
上記係止段部55の後端から後方に延びて後端側が漸次
小径となる後部テーパ筒部58と、軸心部の上記芯挿通
孔57と、係合凹部59および係合凸部510とを有す
る。
ここで、上記係合凹凸部59,510は、一方のチャッ
ク部材51aの係合凸部510が他方のチャック部材5
1bの係合凹部59に、かつ、他方のチャック部材51
bの保合凸部510が一方のチャック部材51aの係合
凹部59にそれぞれ係合され、チャック部材51a、5
1b相互の軸方向のズレを防止している。
また、係合凸部510の長さは、係合凹部59の深さよ
り所定量長く形成され、第1図(A)第17図示のよう
に、リードチャック部材51a51bの相互間に隙間K
を確保している。この隙間には、チャック部材51a、
51bを開閉方向にテコ運動させる支点として機能し、
かつ、スムーズなテコ運動を行わせるスペーサ機能を果
たす。
ここで、リードチャック51に一体突設形成されたすべ
り接触部53は、その頂部が金属筒54の内面テーバ壁
54aとスムーズなすべりを確保するために、従来の同
一機能を果たすボールと同様に曲面部53aを有する。
この曲面部53aの曲率は必ずしも従来のボールと同一
でなくてもよく、リードチャック51の前進・後退によ
る芯送出動作を行えば如何なる形状であってもよい。
従って、リードチャツク51自体に従来のボールと同様
の機能を果たすずべり接触部53を突設形成したので、
組立作業の効率化、部品点数の削減が図れ、ボール脱落
等により生ずる不都合は全く生じない。
また、スプリング係止突部55aは、上記第2の弾性体
56の後端を係止するもので、各チャック部材51a、
51bの背部位置の係止段部55に突設されている。一
方、ストッパ当接段部55bは、前進してきたストッパ
6の先端に当接し、リードチャック開放力を付与する機
能を有し、この実施例では、各チャンク部材51a、5
1bの両側位置の係止段部55に一対突設されている。
そして、このストッパ突設段部55bとスプリング係止
突部55aとは、この実施例では、芯挿通孔57の中心
軸から略90°程度、隔間した位置にそれぞれ突設され
ている。かかる位置関係があるので、後端ノック時に前
進してきたストッパ6から前方押圧力を受けるストッパ
当接段部55bと、これによって圧縮された第2の弾性
体56からの逆方向外力である後方付勢力を受けるスプ
リング係止段部55bとによって、リートチャック51
は係止凹部59および係合凸部510を支点として、第
1図(c)示のように開放てこ動作がスムーズかつ確実
に行われる。
従って、従来のように、リードチャック部材51a、5
1bの後端のテーパ手段を利用しないで、リートチャン
ク51てこ開放動作が行え、しかもリードチャック部材
51a、51bの頭部のズレの虞れはない。
尚、ストッパ当接突部55bとスプリング係lト突部5
5aとの隔間距離、位置は上記実施例に限定されること
はなく、上述のリードチャック5の開放てこ動作が働く
ような力を発生できれば如何なる隔間位置であってもよ
い。
そして、上記リードチャック51の頭部内壁における芯
挿通孔57の先端側には、小径段差状の芯保持孔部51
2が設けられている。
この芯保持孔部512は、各チャック部材51a、51
bにおける半割芯挿通孔57の内周面中心線方向に沿っ
て形成された半割孔からなり、それらの断面形状は、例
えば第19図〜第20図示のように形成されている。
即ち、上記芯保持孔部512は、芯Sのチャック側が漸
次幅広く拡開する断面略U字状に形成されている。
そして、この実施例では、かかる芯保持孔部512の両
側内面を芯支持部513としている。
この実施例では、芯支持部513ば後述するように、第
21図示の4点支持形出部511aで4点である。
一方、第20図示の6点支持形出部511bでは当初同
じ位置の4点であるが、芯Sが細(なるに従って、芯保
持孔部512の底部512aも芯支持部となり6点とな
る。そして、第19図、第20図示のように、芯支持部
513には、その幅方向に沿って所定の間隔で複数の歯
部511が一体形成されている。
第21図は、チャンク部材51a、51bの歯部511
の第1の実施例を示す。この実施例では、山部511を
第20図示の4点支持形出部511aのみで形成したも
のである。
上記4点支持形量部511aは、第20図、第21図示
のように、芯保持孔部512の底部512aを除き、チ
ャック部材51a、51bの平面部51a+、51bl
から芯保持孔部512の側壁512bに渡って形成され
ている。底部512aの歯部が形成されていない部分で
芯カス排出部512cが形成されている。従って、芯S
は第19図示のように4点形成された芯支持部513位
置の歯部511aで4点支持されているので、芯スヘリ
等が生ずる虞れはない。
第22図は歯部511の第2の実施例を示す。
この実施例では、歯部511を第19図示の6点支持形
出部511bのみで形成したものである。
上記6点支持形量部511bは、第19図、第221示
のように、を述の4点支持形歯部511aと胃な6点は
、芯カスtJF出部512cが存在しないで、山部が平
面部51a+、51b+から芯保持孔部512に渡り、
連続形成されている構造である。
この6点支持形歯部511bでは、当初芯Sを4点支持
する芯支持部513位置で喰着されている。しかし、そ
の後の長時間の使用の間に筆圧の影響により、喰着部の
芯Sが第19図の点線(イ)で示すように細くなるが、
これに伴い芯Sの(ロ)で示した部分が6点支持形出部
511bの底部511b、で新たに喰着され、6点支持
されることとなる。このように芯Sは6点支持されるの
で、第1の実施例よりさらに芯スヘリ等の虞れはない。
第23図は歯部511の第3と実施例を示す。
この実施例では、第23図示のように、歯部511を4
点支持形量部511aと、6点支持形出部511bとの
2種類とし、これを交互に隣設配置したものである。
即ち、芯Sは上述の第2の実施例と同様に、当初、4点
支持形量部511aおよび6点支持形出部511bでそ
れぞれ4点支持されている。その後、芯Sが上述のよう
に長期の使用によって細径になるに伴って、6点支持形
出部511bで6点支持される。そこで、芯Sは4点支
持形量部511aで4点支持、6点支持形出部511b
で6点支持され、その支持状態が交互に複数繰返されて
いる。
従って、芯Sは2種類の歯部511a、511bによっ
て芯の径の変化に対応しながら確実に噴着支持されてい
るので、芯スヘリ等が生ずる虞れがない。
第24図の実施例では、前実施例における芯保持孔部5
12の歯部511を取り除き、その芯保持孔部512の
開放端部両側を芯支持部514としている。
第25図の実施例では、第22図の芯保持孔部512を
断面V字状に形成している。
従って、第22図〜第24図の芯保持孔部512の場合
にあっても、上記第22図〜第24図示の場合とほぼ同
様の効果が得られる。
尚、上記各実施例の芯保持孔部512は、芯Sをト述の
ように4点支持し得るものであれば、その他の断面形状
であってもよい。
一方、上記リードチャック5工の頭部に突設形成された
すべり接触部53は金属筒54の内面テーバ壁54aと
の間で当接すべり接触している。
この金属筒54によって確実かつ耐久性ある安定したす
べり接触が行え、しかも、リードチャック51の芯保持
が確実に行え且つ耐久性が増す。
尚、第2の弾性体56の前端の係止に関しては、第18
図(a)示のように、突出部44を短くし、第2の弾性
体56の前端を金属筒54の後部で係止してもよい。
また、上記金属筒54は場合によっては第18図(b)
示のように、内面テーバ壁をスリーブ4の先端内面にす
べり接触部53がすべり接触する形で形成し、金属筒5
4を省略してもよい。
尚、この実施例では、リードチャック51を2つに分割
形成したものを用いたものを示したが、3つ以上に分割
形成してもよく、また、逆に単体形成であってもよい。
さらに、このリードチャック51の軸方向のズレ等を防
止するために、相互の接触部に凹凸係合部やズレ止めの
ギザギザ等を形成するのもよい。また、リードチャック
51の径の一部はスリーブ4の内径に非常に近イ以し、
がっ、第2の弾性体56の後端は、リードチャック51
の係止段部55によって確実に係着されているので、リ
ードチャック51の上下、左右のガタ付、ズレは確実に
防止される。
また、上記第2の弾性体56は第1の弾性体11よりも
弱い弾発力を有する。
そして、スリーブ4の後端側に設けられたストッパ6は
、第1図示のように、上下に一対のストッパ突起61が
突設され、上述のように、継手7の先端に貫通係着して
いる。このストッパ突起61は、■第3の弾性体12の
後退方向付勢力によって先具2のストッパ突起係止壁2
3dに当接係止され、後述するように、各々ブロック化
された先具2、スリーブ4及び継手7を1つのユニット
ブロック化させる機能、■後端ノンク時のスリ−ブ4の
慴動溝42a、摩擦段部43と摺動係合し、スリーブ4
を所定量のみ前進させる機能を果たす。
また、このストッパ6の先端側には第1図(A)(C)
のように、先端に向けて軸方向に先端筒部62が伸設さ
れ、この先端筒部62の先端部が後端ノック時に上記ス
トッパ当接突部55bを押圧当接し、第2の弾性体56
によって後方付勢されたスプリング係止突部55aと共
働してリードチャ、り51を開放させる。また、この先
端筒部62は、後端ノック時に第1図(C)のように、
リードチャック51の後端を包み込むようにしてストッ
パ当接突部55bを押圧するので、リードチャック51
の後端部の移動を定位置に規制し、リードチャック51
の先端のズレを生ずることがない。
尚、上述の通常時には、第1図示にように、ストッパ6
の先端とリードチャック51のストッパ当接突部55b
との間には距離dが設けられている。
このストッパ6に挿入係合された継手7は、リードガイ
ドとしての役割および芯パイプ13を着脱自在に連結す
る役割を成し、芯Sを1本だけ導通可能な内径に形成さ
れた芯送り孔71と、この芯送り孔71の後端に連続形
成され、この実施例では芯パイプ13の先端に嵌合され
たチャック開閉機構14を着脱可能に挿入するチャンク
収納孔72と、このチャック収納孔72の後端に接続し
て上記芯パイプ13の先端側か脱抜可能に嵌合される大
径段差状の嵌合孔74と、この嵌合孔74の内壁G;突
設され、芯パイプ13の連結を確実に行う係合突起75
とを有する。
上記芯パイプ13の先端には、上述のように、チャンク
開閉機構14が装着されている。
このチャック開閉機構14としては、本出願人が既に出
願した特願昭61−204692号等で詳述している。
そして、上記継手7と先具2との間には、受部■5を介
して、第3の弾性体12が弾着されている。この第3の
弾性体12は、■先端ノック時のスリーブ4、芯送出機
構5、突き出しバーlOの前進方向の戻し機能、■後端
ノック時の継手7、芯パイプ13の後退方向の戻し機能
、■筆記時における過大筆圧緩衝機能を果たし、比較的
強い弾発力(例えば370g〜400 g)を有する。
この第3の弾性体12の先端側を受けている上記受部1
5は、その先端側で、先具2の後端およびスリーブ4の
後端に当接し、かかる当接によって、1個の第3の弾性
体12で上記3つの機能を果たすことを可能としている
また、スリーブ4の後端への当接に際して、第1図示の
ように、この受部15は内壁孔15aでスリーブ4の後
端を挟圧しているので、スリーブ4の後端を直径方向に
縮径し、スリット24を有するスリーブ4の後端を極め
て強固なものとしている。
尚、ここで、第1の弾性体11の付勢力Aと、摩擦付与
部材33による芯Sへの摩擦力B、リードチャック51
による芯Sの喰着力Cとの力関係をまとめて整理する。
■ BAAとなっている。これは、後述する先端ノック
を行うに際して、この関係を満たさないと、摩擦付与部
材33と芯Sとの間で芯すべりを生ずることとなる。
■ A>Cとなっている。これは、後述する先端ノック
およびいわゆる自動筆記を行う際、スライダー3の前進
によって、リードチャック51から芯Sを前方へ引き出
す必要があるからである。
次に、上述の距離a、c、dの間には、d>a〉Cの関
係がある。
次に、この発明に係るシャープペンシルの組立について
説明する。
まず、スリーブ4への芯送出機構5の組立て方法につい
て説明する。即ち、チャック部材51 a +51b相
互を組合せる(リードチャック組立工程)。
次に、この組立てられたリードチャック51の外周に第
2の弾性体56を装着する(弾性体装着工程)。そして
、この状態で、第18図(C)示のようにリードチャッ
ク51をスリーブ4の後方から挿入し、例えば治具(図
示せず)によって、前方へ押圧移動させる。その移動の
際、スリーブ4の突出部44の内径距離Xはリードチャ
ック51のすべり接触部53の外径距離Yよりも小さい
ので、第18図(d)のようにすべり接触部53はその
曲面部を利用して突出部44間に圧接し、突出部44を
押し拡げながら乗り越え通過する。ここでリードチャッ
ク51は上述のように、金属成形品や硬度の高い合成樹
脂で形成され、しかも、すべり接触部53は、リードチ
ャック51の小さな曲面状の2点しか突設されていない
ので、すべり接触部53は、その曲面部を利用して、ス
リーブ4の突出部44を押し拡げ乗り越えることができ
る。できれば、スリーブ4もしくはすべり接触部53の
材質のいずれかが比較的弾性力のある合成樹脂製のもの
が望ましい。
次に、第18図(e)のように、金属筒54を前方から
すべり接触部53の一方に引かける形で傾斜挿入し、治
具(図示せず)によって、第18図(f)のように、金
属筒54の後部を押圧し、これを後方へ移動させ、その
後端を第18図(g)のように、スリーブ4の突出部4
4に当接係止させ、リードチャック51をスリーブ4内
の所定位置に配置する(リードチャック配置工程)。
以上の工程によって、ソヤープペンシルの芯送出機構の
組立方法が終了する。
しかる後に、胴リング9をスリーブ4の先端に圧入する
。この際、胴リング9内には、予め第1の弾性体Ifを
係合させた突き出しバー10を収納しておく。
この一連の組立作業によって、スリーブ4と、芯送出機
構5と、胴リング9と、突き出しバー10と、第1の弾
性体11とがブロック化される。
一方、先具2内には、スライダ受部8とスライダー3と
を予め組み込みセットして先具2をブロック化しておく
また、継手7に第3の弾性体12および弾性体受部15
をセットし、最後にストッパ6を係合し、ブロック化し
ておく。ここで、ストッパ6は、第3の弾性体12の付
勢力によって、貫通係着した継手7、および受部15を
介して、付勢力が作用している。
次に、外筒lを除いた部分、即ち、各々ブロック化され
た先兵2.スリーブ4.継手7をユニット化する作業に
ついて説明する。このユニット化作業は、まず、ブロッ
ク化した先具2の後端からブロック化したスリーブ4を
挿入する。この挿入によって、スリーブ4のスリーブ突
起41は、第1図示のように、先具2のスリーブ突起摺
動溝23aに係合することになり、先具2の一対の摺動
溝23と、スリーブ4の一対の摩擦摺動溝42とが定位
置に位置する。
次に、ブロック化された継手7を先具2およびスリーブ
4の後端から挿入する。この挿入は、継手7先端のスト
ッパ6のストッパ突起61を先具2の摺動溝23内およ
びスリーブ4の摩擦摺動溝42内に係合するように行う
ここで、ストッパ6は、上述のように、第3の弾性体1
2によって付勢されているので、第1図示のように、ス
トッパ突起61の後側壁部61aが、先具2の摺動溝2
3のストッパ突起係止壁部23 dに押圧係止されるこ
ととなる。これによって、各々ブロック化された先具2
、スリーブ・1および継手7がユニット化され、1つの
ユニットブロックとして取り扱い可能となる。
そして、最後に、このユニットブロックを外筒1の先端
から挿入嵌合し、かつ外筒1の後端から芯パイプ13を
継手7に挿入装着すれば、シャープペンシルの組立が完
了する。
次に、この発明の芯送り動作について説明する。
この芯送り動作は次の3ii11りである。
(1)まず、第1の手段は、芯バイブ13の後端部をノ
ック動作することにより行う通常の手段である。
即ち、第1図の状態において、芯パイプ13の後端部を
ノックすると、継手7は第3の弾性体12を圧縮させな
がら前進する。この際、継手7の先端のストシバ6は、
スリーブ4の;H動溝42bの摩擦段部43の摩擦力に
よって係止されているので、継手7と一緒に、ブロック
化されたスリーブ4全体、即ち、スリーブ4、芯送出機
構5、桐リング9および突き出しバー10が前進し、こ
れらは、胴リング9の先端が、スライダ受部8の後端に
当接するまで前進する。I!+1ち、これらは−体とな
って、胴リング9の先端とスライダ受部8との間の距離
すだけ前進する。この距離すは芯送り量となる。そして
、芯パイプ13、継手7およびストッパ6はさらに前方
へ押圧され、ストッパ突起61がスリーブ4の摩擦段部
43を乗り越え、ストッパ6、継手7、芯パイプ13の
みが前進する。そして、ストッパ6の先端がリードチャ
ック51のストッパ当接突部55bに当接係合され、ス
プリング係止突部55aに係止された第2の弾性体56
の付勢力に抗して、リードチャック51を前方へ押圧す
る。この前進過程で、上述のように、所定間隔位置に形
成され、かつストッパ当接突部55b、スプリング係止
突部55aには、逆方向の押圧力がそれぞれ作用するの
で、リードチャック51は係合凹部59および係合凸部
510を支点として、第1図(c)示のように、開放て
こ動作し、芯Sの保持を開放し、上記動作の繰り返しに
より、通常の芯送りを行う。
ここで、リードチャック51の開放を逆方向の2つの相
互作用力を利用して行い、しかもリードチャック51の
外周部に突設された係止段部55にこの相互作用力を作
用させて行うので、従来のように、リードチャック51
の後端をつまむ形でリードチャック51を開放する場合
に生ずるり一ドチャック51先端部のズレの虞れはない
(2)第2の手段としては、筆記を中断することによっ
て、自動的に芯送出動作が行える。
即ち、筆記は通常、第26図示のように芯Sがスライド
チップ32から所定量Xを突出している状態で行われる
。そして、筆記するに伴って芯Sが順次摩耗していき、
第27図示のように、スライドチップ32の先端と面一
状態となる。この状態においても、スライダー3は、後
方に対して第1の弾性体11の付勢力に抗して後退可能
なので、さらに最大限胴リング9の先端壁部95と当接
する距離、即ち第1図および第27図示の後退距離すま
で可能である。
ところで、筆記による芯Sの摩耗量が後退距離すとなる
には、非常に長い時間の筆記を要する。
らなみに、通常の成人の筆圧で、濃さHB、芯径0.5
Iのシャープペンシルで、上質紙に漢字1字を筆記する
場合の芯の摩耗量0.01+nm程度にすぎない。従っ
て、スライダー3が後退距離す後退するまで連続的な筆
記を行うことは通常あり得す、必ず、筆休みなど筆記を
中断すると考えられている。
そこで、例えば、第28図示の状態で筆記を中断し、ス
ライドチップ32の先端を紙面から離脱させたとする。
これによって、スライダー3は、第1の弾性体11の弾
発力によって、前進すると共に、芯Sも摩擦付与部材3
3からの所定の摩擦力によってスライダー3と一緒に前
進方向に引張られる。一方、芯Sを噴着しているリード
チャック51のチャック締付力は、第1の弾性体11よ
り弱い第2の弾性体56によって付与されているので、
上述の芯Sの前進方向の引張力によって、圧縮され、リ
ードチャツク51全体の前進を許容する。この前進に際
して、リードチャック51の頭部は、すべり接触部53
が金属筒54の内面テーパ壁54aをすべり接触し、前
進するに従って、リードチャック51の芯喰着力は弱ま
っていき、芯Sの送り出しが行われる。この一連の動作
によって、第27図示の状態に再び復帰し、自動的に芯
送出動作が行われ、筆記が可能となり、最大限、スライ
ダー3の後退路Mbまでの連続筆記が行える。
(3)第3の手段は、スライダー3の先端を紙面へ押し
付ける先端ノックによる芯送り出しである。
この先端ノックには、次の2通りの場合があり、その作
用が異なるので、場合を別けて説明する。
(イ)第1の先端ノックは、第27図示のように、スラ
イドチップ32先端から芯Sが突出していない状態で行
う場合であり、先端ノックすることにより常にスライド
チップ32から距離すの長さ芯Sが突出した第26図(
x=b)の状態が得られる。
即ち、先端ノックによって、■スライダー3は、紙面か
らの押付は反力によって後退すると共に、■上記ブロッ
ク化したスリーブ(即ち、スリーブ4、芯送出機構5、
胴リング9、突き出しバー10)および受部15も、第
3の弾性体12の付勢力およびストッパ突起61とスリ
ーブ4の摩擦段部43との間に生しる摩擦力に抗して後
退する。
これは、リードチャック51が芯Sを喰着した状態で後
退することによって、ブロック化されたスリーブ全体、
受部15が後退方向外力を受けるからである。
ここで、スライダー3とブロック化されたスリーブおよ
び受部15との後退量は同一量であり、距離addであ
るので第1図示のように、最大限、スリーブ4の後退可
能な距Ha(スリーブ突起41がスリーブ後退規制段部
23cによって後退規制される距離)である。
他方、スライダー3の後退に際し、距離d、a。
Cの一間には、d>a>cの関係が成立しているので、
上述の最大後退距離である後退距離a後退する過程で、
まず、スライダ本体31の係合突起35がスライダ受部
8のスライダストッパ81を乗り越えた後、スライダ本
体31の後端が、第29図示のようにスライダ受部8の
後端から突出することとなる。
ここで、スライダ本体31の後端と桐リング9の先端(
先端壁部)95との間は、上述のように、スライダー3
とブロック化されたスリーブ4とが一体的に後退するの
で、第29図示のように距離すが保持される。
次に、スライダー3を押し付けていた紙面から離脱させ
ると、ブロック化されたスリーブ4および受部15は、
第3の弾性体12の付勢力によって、受部15の先端が
先具2の後端に当接するまで前進する。この前進に際し
て、リードチャック51は、芯Sを噴着状態で保持して
いる。また、この前進動作にあたり、第3の弾性体12
の前方付勢力は、上述のように第1の弾性体11の後方
付勢カブラスストッパ突起61と摩擦段部43との間に
生じる摩擦力より大きく設定されているので、これらの
反対外力に抗して、上記前進を行う。
他方、スライダー3は、第1の弾性体11の前方付勢力
によって前進するが、第28図示のように、スライダ受
部8のスライダストッパ81と係合したスライダ本体3
1の係合突起35によって、−時停止している。このス
ライダー3が一時停止中でも、上述のように、芯送出機
構5は、芯Sを喰着した状態で前進して来るので、胴リ
ング9の先端壁部95がスライダ本体31の後端に当接
し、上記−時停止係合を解除するまで芯Sはスライダー
3に対して前進することとなる。この前進量は距離すに
等しい。
従って、この第1の先端ノックによって、第25図(X
=b)示の状態となり、芯Sはスライドチップ32先端
よりbの長さ突出する。
(ロ)次に、第2の先端ノックは、第26図示のように
スライドチップ32先端から芯Sが突出している状態で
行う場合である。
この場合、突出量Xと距離a−距離Cとの間にX≦距距
離−距離Cの関係がある場合には、常にスライドチップ
32からx+bの長さ突出した芯Sが得られる。
いま、理解をし易くするために、−例として具体的数値
を代入して説明する。例えばb −0,8mm。
c =1.3 mm、  a =1.7 mm、 X=
0.3 m+n (<a−d=0.4 mm)とする。
この状態で先端ノックを行うと、まず、スライドチップ
32先端から突出した瞳である後退距離Xまでは、ブロ
ック化したスリーブ4および受部15のみが芯Sと共に
、第3の弾性体12の付勢力およびストッパ突起61と
摩擦段部43との摩擦力に抗して後退する。
その後は、第1の先端ノックと同様にブロック化された
スリーブ4、受部15と共にスライダー3が後退する。
従って、ブロック化したスリーブ4は、スライダー3に
対して後退量がX =0.3 mm大きくなっている。
そこで、スライダー3の後退可能距離は、スリーブ後退
規制段部23cにその後退量を規制されたスリーブ4と
の関係から残りa −X =1.7 +nm−0,3m
m=1.4 mn+Lか後退できない。そして、その後
退過程で、スライダー3の係合突起35がスライダ受部
8のスライダストッパ81を乗り越える。
ここで、上述のように、ブロック化したスリーブ4はス
ライダー3より後退量がX=0.3mm大きいので、胴
リング9の先端壁部95とスライダ本体31の後端との
離間距離は、b十xとなる。
次にスライダー3を押し付けていた紙面から離脱させる
と、上述の第1の先端ノックと同様にブロック化された
スリーブ4は芯Sを喰着した状態で前進してくる。
一方、スライダー3は保合突起35を係合したスライダ
ストッパ81によって、−時停止される。
そこで、以後は、第1の先端ノックと全く同様にスライ
ダー3に対して芯Sの突出を行う。即ち、スライダー3
が一時停止中でも、芯送出機構5は、芯Sを喰着した状
態で前進して来るので、胴リング9の先端壁部95がス
ライダ本体31の後端に当接し、上記−時停止係合を解
除するまで芯Sはスライダー3に対して前進することと
なる。この前進量は、上述のようにb+xに等しい。
従って、この第2の先端ノックによって、第26図示の
状態に戻り、芯Sはスライドチップ32の先端よりx+
bの長さ突出したものが得られる。
他方、X>a−c=0.4mmの場合には、スライダー
3は、スリーブ後退規制段部23cによって後退規制さ
れるスリーブ4によって、スライダストッパ81に係合
できるまで後退できない。従って、スライダー3がスラ
イダ受部8のスライダストッパ81に係合し、−時停止
する状態が起こり得ないので、上述のような突出量の調
整は行われない。つまり、何回先端ノックを行っても、
芯送りを伴わない先端ノックを繰り返しているにすぎな
いので、常に変化のない突出量Xのままの状態で芯Sが
突出していることとなる。
以上のように、この実施例では、スライダー3とスライ
ダ受部8との係合解除を胴リング9の先端壁部95の押
圧当接で行うので、スライドチップ32が先具2から突
出していれば、確実な先端ノックが行える。
以上のように3通りの芯送り動作が行える。そして、筆
記中においては、芯Sを喰着している芯送出機構5等の
ブロック化されたスリーブ4、受部15は、第3の弾性
体12によって前方付勢されている。従って、筆記中に
芯Sに過大筆圧が作用した場合、ブロック化されたスリ
ーブ4、受部15が第3の弾性体12を圧縮し、後退す
るので、このシャープペンシルは、過大筆圧緩衝機能を
有する。
次に、この発明に係るシャープペンシルのスライダー3
のロック収納操作について、第1図、第30図を参照し
て説明する。
スライダー3がロックしていない状態から芯パイプ13
の後退をノック(後端ノック)シ(この場合、リードチ
ャック51は芯Sを開放している。
従って、ブロンクしたスリーブ4は、上述の先端ノック
と異なり後方へは移動していない。)、かつスライドチ
ップ32を紙面等へ押圧する。この動作によって、スラ
イダー3は、第1の弾性体11を圧縮しながら後退する
。この後退過程で■スライダー3は、スライダストッパ
81に係合されると共に■その後端部近傍が胴リング9
内に収納され、かつ■胴すング9の先端保合部96に係
合される。
ここで、上記後端ノックによって上述の通常の芯送りが
行われるが、その最終段階で、リードチャνり51の先
端が、突き出しバーIOを前方へ押圧移動させる。この
突き出しバー10の前方移動によって胴リング9のスリ
ット92が押し拡げられ、胴リング9の先端部の開口面
積が拡大するので、後退してきたスライダー3の後端部
近傍を胴リング9内にスムーズに収納できる。
従って、このスライダー3の胴リング9内への収納によ
って、スライダー3のロンク収納スペースが確保され、
スライダー3のロンク収納時、先具2の先端から極めて
小部分のスライドチップ32が突出しているにすぎず、
効率的なスライダー3のロック収納が行える。
次に、スライダー3のロック解除と芯送り出し操作につ
いて説明する。
上記ロック解除は芯送り出しとは、後端ノックをするだ
けでよい。後端ノックを行うと、スリーブ4と芯送出機
構5とが共に距離すだけ前進する。
この前進過程で、第1図(A)(ii)、第1図(B)
(ii)で示すように、胴リング9の先端壁部95がス
ライダー3の係合凹部36の傾斜面部36aを押圧する
形となり、しかも第1の弾性体11も圧縮弾発力によっ
てスライダー3を前方付勢する形となるので、スライダ
ー3の係合突起35とスライダストッパ81との係合お
よび胴リング9の先端保合部96とスライダー3の係合
凹部との係合を解除する。
尚、ここで、上記係合を解除する手段としてはさらに、
突き出しバー10の先端壁部106を加味してもよい。
次に、後端ノックによる通常の芯送りが行われる。
その後、スライダー3は、第1の弾性体11によって、
第25図の状態に戻り筆記可能となる。
また、第1図で示したスライダー3のスライドチップ3
2より小径でかつ例えば押し出しパイプで形成されたス
ライドパイプ32aをスライダ本体31の先端に嵌合し
、製図用等のシャープペンシルとして適用できる。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、ボール脱落による使
用不可能状態が絶対に生じないように、リードチャック
の製造時にすべり接触部を有したリードチャックに形成
し、このリードチャックをスリーブに組付ける場合、す
べり接触部の曲面部を利用して容易にスリーブの突出部
を圧接押拡げ乗り越え通過させることによって効率的に
組立てが行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)はこの発明の一実施例を適用したシャープ
ペンシルの縦断面図、第1図(B)は同要部縦断面図、
第1図(C)はリードチャックの開放時の同要部縦断面
図、第2図は先具の平面図、第3図は第2図のA−A線
断面図、第4図は第2図の背面図、第5図は先具の摺動
溝の説明斜視図、第6図はスライダーの平面図、第7図
は第6図のB−B線断面図、第8図は第6図の背面図、
第9図はスリーブの平面図、第1O図は第9図のCC線
断面図、第11図は第9図の背面図、第12図(A)は
胴リングの正面図、第12図(B)はD−D線断面図、
第13図(A)は突き出しバーの平面図、第13図(B
)はE−E線断面図、第14図はリードチャック部材の
縦断面図、第15図は同リードチャック部材の平面図、
第16図は同側面図、第17回はり一ドチャックの側面
図、第18図(a)、(b)はスリーブの要部断面図、
第18図(C)〜(g)は芯送出機構の組立工程説明図
、第19図は第17図のF−F線断面図、第20図は第
17図のG−G線断面図、第21図〜第23図はリード
チャック部材の実施例の底面図、第24図1第25図は
他の実施例のリードチャック頭部の縦断面図、第26図
〜第30図は芯送出動作、ロック動作の説明図を示す。 lは外筒、2は先具、3はスライダー、4はスリーブ、
5は芯送出機構、44は突出部、51はリードチャック
、51a、51bはチャック部材、53はすべり接触部
、55は係止段部、55aはスプリング係止突部、55
bはストッパ当接突部、56は締付用の弾性体、6はス
トッパ、9は胴リング、lOは突き出しバー 107は
開放傾斜部、11.12は弾性体、Sは芯。 特 許 出 願 人 株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内方突設形成された突出部(44)を有するスリ
    ーブ(4)と、複数分割形成され、上記突出部(44)
    の間を乗り越え通過可能な曲面部を有するすベり接触部
    (53)を有し、上記スリーブ(4)内に配置されたリ
    ードチャック(51)と、上記スリーブ(4)内に設け
    られ、上記リードチャック(51)のすベり接触部(5
    3)と当接するリードチャック締付手段(54)と、上
    記スリーブ(4)内に配置され、上記リードチャック(
    51)を後方へ付勢する弾性体(56)とを備えたシャ
    ープペンシルの芯送出機構。
  2. (2)複数分割形成されたチャック部材(51a)、(
    51b)を組み合せるリードチャック組立工程と、組立
    てられたリードチャック(51)の外周に弾性体(56
    )を装着する弾性体装着工程と、上記弾性体(56)が
    装着された上記リードチャック(51)を上記スリーブ
    (4)の後方から挿入し、詩スリーブ(4)に内方突設
    形成された突出部(44)間を曲面部を利用して上記リ
    ードチャック(51)のすべり接触部(53)が圧接押
    拡げ乗り越え通過し、該リードチャック(51)を該ス
    リーブ(4)内の所定位置に配置するリードチャック配
    置工程とを備えたシャープペンシルの芯送出機構組立方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002321491A (ja) * 2001-04-24 2002-11-05 Pentel Corp シャープペンシル
JP2007255875A (ja) * 2006-03-27 2007-10-04 Inoue Gangu Enka Kk スパークラー
JP2014104682A (ja) * 2012-11-28 2014-06-09 Pentel Corp クッション機構を有した筆記具
WO2022018931A1 (ja) * 2020-07-22 2022-01-27 コクヨ株式会社 シャープペンシル

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