JP2002166693A - ノック式ホルダ - Google Patents

ノック式ホルダ

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JP2002166693A
JP2002166693A JP2000366823A JP2000366823A JP2002166693A JP 2002166693 A JP2002166693 A JP 2002166693A JP 2000366823 A JP2000366823 A JP 2000366823A JP 2000366823 A JP2000366823 A JP 2000366823A JP 2002166693 A JP2002166693 A JP 2002166693A
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JP2000366823A
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English (en)
Inventor
Shuhei Kageyama
秀平 陰山
Yoshio Noguchi
芳男 野口
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Kotobuki and Co Ltd
Original Assignee
Kotobuki and Co Ltd
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 衛生的に且つ簡単な操作で、芯を収納させる
ことが出来るノック式ホルダとする。 【解決手段】 ノック体30の操作量によるチャックの
前進量により、芯14又は芯ホルダ16の送り出しと、
芯14又は芯ホルダ16の引き込みとを切換えるように
しており、ノック体30を途中までノックすると、チャ
ック22と送りチャックリング24との協働作用により
芯14が所定量ずつ送り出される。また、ノック体30
を完全にノックすると、チャック22のチャック部22
aが戻りチャックリング26の収容部26aに収容され
て窄まり、芯ホルダ16の軸部16bを挟持する。ノッ
ク体30のノックを解除すると、チャック部22aが芯
ホルダ16の軸部16bを挟持したまま、後退し、芯は
外筒12内へと引き込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筆記芯、化粧芯等
の芯を保持し、その芯の送り出しをノックにより行うノ
ック式ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ノック式ホルダとしては、チャッ
ク及びチャックリングを用いた公知の芯送り出し機構を
用いたものが知られている。通常時は、チャックがチャ
ックリングに締付けられており、締付けられたチャック
が芯またはその芯ホルダを挟持することで、芯はその移
動が禁止されて、突出状態または収納状態を維持してい
る。芯を送り出すためにノック体がノックされると、チ
ャックとチャックリングとが共に所定量だけ前進して、
芯が所定量送り出された後、チャックがチャックリング
から解放されて前進することで、芯に対する挟持が解除
される。次いで、ノック体のノックが解除されると、チ
ャックが後退して再びチャックリングに締付けられて、
芯を挟持する。こうしてノック体をノックする毎に、前
記所定量に相当する芯が送り出される。一方、送り出さ
れて突出した芯を収納したい場合には、ノック体をノッ
クして、チャックによる芯に対する挟持を解除させた状
態で、芯を引き込み方向へと押圧することで、芯が収納
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
上記従来の構成では、芯を収納させるために、芯に直接
接触して押圧しなければならず、芯及び被接触物の少な
くともいずれか一方が、不衛生になるおそれがあり、ま
た、芯が柔らかいと、芯がつぶれ収納できなくなり、先
端あるいは先部がつぶされた芯によって、ホルダの先端
口がふさがり汚れてしまうという問題がある。また、操
作が煩わしいという問題がある。
【0004】本発明は、かかる課題に鑑みなされたもの
で、その目的は、衛生的に且つ簡単な操作で、芯を収納
させることが出来るノック式ホルダを提供することであ
る。
【0005】また、他の目的としては、芯の収納と芯の
送り出しとを操作的に明確に区別することができるノッ
ク式ホルダを提供することである。
【0006】また、他の目的としては、芯の送り出しを
所望していない場合に、不用意にノックされることを防
止することができるノック式ホルダを提供することであ
る。
【0007】また、他の目的としては、上記目的に加え
て、組立が容易なノック式ホルダを提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のうち請求項1記載の発明は、外筒と、外筒内
に配設されて、芯又は芯を保持する芯ホルダの送り出し
を行う芯送り出し機構と、を備えたノック式ホルダにお
いて、芯送り出し機構は、芯又は芯ホルダが挿通され
て、芯又は芯ホルダの挟持及び送り出しを行うチャック
部を備えたチャックと、チャック部の外周側にあって、
チャック部の締め付けを行い、チャックと共に所定量だ
け軸方向に移動可能となった送りチャックリングと、チ
ャックよりも前方で軸方向に移動可能となると共に、チ
ャック部の少なくとも一部を収容可能で前方に行くに従
って内径が小さくなった収容部を備えた戻りチャックリ
ングと、チャックを後方に付勢するためのスプリング
と、チャックを前進させるために外筒から露出したノッ
ク体と、を備え、ノック体の操作量によるチャックの前
進量により、芯又は芯ホルダの送り出しと、芯又は芯ホ
ルダの引き込みとを切換えるようにし、芯の送り出し量
<芯の引き込み量の関係にあることを特徴とする。
【0009】ノック体をノックすると、チャックと送り
チャックリングが前進し、芯又は芯ホルダを前方へ送り
出す。送りチャックリングは所定量だけ前進すると、停
止し、さらに前進することができず、チャックのみが前
進することになる。従って、チャック部の芯又は芯ホル
ダの挟持が解除されて、芯が所定量送り出された状態と
なる。ノック体のノックを解除すると、チャック部が送
りチャックリングに締付けられて、再び芯又は芯ホルダ
を挟持する。こうして、芯が所定量送り出される。芯を
収納するときには、ノック体を前方へと大きくノックす
ると、チャックは、戻りチャックリングにまで到達し
て、チャック部の少なくとも一部が収容部に収容され
る。収容部の内径は前方に行くに従い小さくなっている
ので、チャックが前進するとチャック部は窄まり、芯又
は芯ホルダを挟持する。ノック体のノックを解除する
と、チャック部が芯又は芯ホルダを挟持したまま後退す
る。こうして、芯又は芯ホルダは、チャックと共に大き
く引き込まれて、外筒内に収納される。従って、ノック
体の操作量を変えることにより、芯の送り出しと、芯の
引き込みとを切換えることができ、芯又は芯ホルダに直
接接触させることなく、芯を収納することができる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、チャックが送りチャックリングよりも前進
し且つ戻りチャックリングに到達する前に、チャックを
外筒に対して相対的に係止させる係止手段を、さらに備
えることを特徴とする。ノック体の操作量による切換え
を、係止手段による止まり感を使用者に与えることで、
操作的に明確に区別させることができる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、前記スプリングに、ピッチの小さい部分と
ピッチの大きい部分とを設け、チャックが送りチャック
リングよりも前進し且つ戻りチャックリングに到達しな
い所までのノック体のノック荷重を、ピッチの小さい部
分のみが縮む荷重とし、戻りチャックリングに到達する
までのノック体のノック荷重を、ピッチの小さい部分の
みならずピッチの大きい部分を縮む荷重に設定すること
を特徴とする。ノック体の操作量による切換えを、ノッ
ク荷重の相違によるクリック感を使用者に与えること
で、操作的に明確に区別させることができる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれか1項に記載のものにおいて、ノック体の回転
により、ノック体のノック不可と、ノック可能とを切換
えるノック防止手段を、さらに備えることを特徴とす
る。これにより、不用意にノック体がノックされて芯が
送り出されることを防止することができる。ノック防止
手段としては、例えば、ノック体の外周面に形成された
リブまたは溝と、ノック体の外側の部材に形成されて、
該ノック体のリブまたは溝に嵌合する溝またはリブから
構成することができる。そして、溝を、それぞれリブが
はめ込み可能となり、周方向に隣接した長溝と短溝とか
ら構成することができる。リブが短溝にはめ込まれてい
るときには、ノック体がノック不可となり、リブが長溝
にはめ込まれているときには、ノック体がノック可能と
なる。さらに長溝と短溝との間に低いリッジを設けて、
溝間の移動の際にクリック感を与えるようにしても良
い。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれか1項に記載のものにおいて、芯送り出し機構
は、構成部品が組込まれてユニットとなっていることを
特徴とする。ユニットとなったものを外筒に組込むこと
で、容易に組立を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1ないし図11は本発明の第1実
施形態を表す図である。
【0015】図において、符号10はノック式ホルダで
あり、ノック式ホルダ10は、外筒12を備えている。
外筒12内には、芯14を保持する芯ホルダ16が外筒
12内で軸方向に移動可能に収容されている。芯ホルダ
16は、芯14の後端を把持するホルダ部16aと、ホ
ルダ部16aからさらに後方に伸びる軸部16bとを備
えている。ホルダ部16aには、その側面に図示しない
キーが形成されていると良く、該キーが外筒12内に形
成されたキー溝12aに嵌め込まれて、外筒12に対し
て回り止めされた状態で、軸方向に移動可能となってい
る。また、軸部16bは、外筒12の後部内部に配置さ
れる芯送り出し機構18内へと伸びている。
【0016】芯送り出し機構18は、外筒12内に固定
される中筒20と、中筒20に対して軸方向に移動可能
に取り付けられ軸部16bが挿通されるチャック22
と、同じく中筒20に対して軸方向に移動可能に取り付
けられて、チャック22の外周側からチャック22の締
め付けを行う送りチャックリング24と、チャック22
よりも前方で、中筒20内で軸方向移動可能となった戻
りチャックリング26と、戻りチャックリング26より
も前方で中筒20内に配置されるパッキン(弾性材)2
8と、中筒20とチャック22との間に介挿されてチャ
ック22を中筒20に対して後方へと常時付勢するチャ
ック止めスプリング29と、チャック22の後端に相対
回転可能に連結されて、外筒12の後端から突出するノ
ック体30と、を備えている。
【0017】詳細には、図4に示したように、チャック
22には、その頭部に、前記軸部16bの挟持及び送り
出しを行うべく複数の部分に先割れされたチャック部2
2aを備えている。また、チャック22の軸方向中間部
に一対の切り起こし部が形成されて、各切り起こし部の
後端外周面に突部22bが形成されている。これら一対
の突部22bはそれぞれ、中筒20の周面に相対向して
形成された一対の第1開口20aにそれぞれ係止され
る。突部22bが第1開口20aに係止されることで、
チャック22は、第1開口20aの軸方向長さの範囲内
で、中筒20に対して軸方向に移動することができるよ
うになっている。チャック22の後部は、中筒20の後
端から突出しており、突出した後部には、前記チャック
止めスプリング29の後端を受けるバネ受部22cが形
成されている。
【0018】送りチャックリング24には、その軸方向
中間部に一対の切り起こし部が形成されて、各切り起こ
し部の後端面に突部24aが形成されている。これらの
一対の突部24aは、中筒20の周面に、第1開口20
aよりも前方で相対向して形成された一対の第2開口2
0bに、それぞれ係止される。突部24aが第2開口2
0bに係止されることで、送りチャックリング24は、
第2開口20bの軸方向長さの範囲内で、中筒20に対
して軸方向に移動することができるようになっている。
【0019】前記チャック22のバネ受部22cと中筒
20の後端との間に介挿されるチャック止めスプリング
29によって、チャック22及びチャック22を介して
送りチャックリング24は後方へ付勢されているので、
通常時は、突部22b及び突部24aは、中筒20の第
1開口20a及び第2開口20bの後端に当接してい
る。また、図2ないし図4に示すように、チャック22
の切り起こし部の軸方向中間部の外周面には、ワンクッ
ション用リブ22dが形成されている。
【0020】戻りチャックリング26は、その中心孔
が、前記チャック22のチャック部22aの少なくとも
前部を収容可能となっており、前方に行くに従って内径
が小さくなったテーパー面によって画成される収容部2
6aとなっている。
【0021】また、中筒20の内周面には、送りチャッ
クリング24の前進を規制するリング止め段部20c
と、戻りチャックリング26の前進を規制する第2リン
グ止め段部20dとが、それぞれ軸方向に離間されて形
成されている。
【0022】以上の芯送り出し機構18は、中筒20内
にパッキン28及び戻りチャックリング26を挿入し、
送りチャックリング24及びチャック22を、それぞれ
第2開口20b、第1開口20aに係止し、その際に、
チャック止めスプリング29を介して行い、さらにチャ
ック22の後端にノック体30を取り付けることで、ユ
ニット化することができる。このユニットとなった芯送
り出し機構18を外筒12の後方から挿入して、中筒2
0を外筒12内に固定することで、組立を容易に行うこ
とができる。
【0023】以上のように構成されるノック式ホルダの
作用を説明する。不使用時は、芯14は、図1に示すよ
うに外筒12内にあって収納されており、芯ホルダ16
の軸部16bがチャック22のチャック部22aによっ
て挟持されている。
【0024】使用時には、ノック体30をノックする
と、図5に示すように、チャック22及び送りチャック
リング24が前進し、軸部16bを前方へと送り出す。
送りチャックリング24が中筒20の内周面に形成され
たリング止め段部20cにまで到達すると、このリング
止め段部20cによって送りチャックリング24の前進
が阻止されて、チャック22だけが前進して、軸部16
bを解放する。そして、図6に示すように、チャック2
2の切り起こし部の軸方向中間部の外周面に形成された
ワンクッション用リブ22dが、第1開口20aの前端
に当接して軽く係止され、使用者に止まり感を与える。
このとき、ノック体30は限界までノックされてはおら
ず、途中までノックされた状態(所謂ハーフノック)と
なっている。この状態からノック体30のノックを解除
すると、チャック22がチャック止めスプリング29の
復元力により後退して、チャック部22aが送りチャッ
クリング24の中へ戻り、再び軸部16bを挟持する。
チャック22が後退中に、パッキン28によって、軸部
16bがチャック22と一緒に後退されるのが阻止され
る。こうして、送りチャックリング24が前進した長さ
にほぼ相当する長さ分だけ、芯ホルダ16及び芯14が
前進することとなり、芯14の先端が外筒12の先端よ
り突出して、使用できるようになる。さらには、芯14
の突出量が不足の場合、または使用により芯14が消耗
した場合には、前記ノック体30の操作を繰り返せばよ
い。但し、ノック体30は、ハーフノックによるノック
である。
【0025】次に、芯14の使用が終了して再び外筒1
2内に収納する場合には、ノック体30をより可能な限
り大きくノック(完全ノックとも言う)する。これによ
り、チャック22及び送りチャックリング24が前進
し、送りチャックリング24がリング止め段部20cに
当接した後、チャック22だけが前進する。さらにチャ
ック22が前進すると、図7に示すように、チャック部
22aが戻りチャックリング26の中へと挿入される。
戻りチャックリング26は、中筒20の内面に形成され
た第2リング止め段部20dによって、それ以上前進で
きないようになっており、その収容部26aがチャック
部22aを確実に受ける。収容部26aは、前方に行く
に従って内径が小さくなっており、チャック部22aが
前進して戻りチャックリング26の収容部26a内に進
入すればそれだけ、チャック部22aは、窄められて軸
部16bを強固に挟持し、同時に戻りチャックリング2
6と一体的になる。この状態から、ノック体30のノッ
クを解除すると、図9に示すように、チャック部22a
が軸部16bを把持したまま、戻りチャックリング26
と共に後退する。戻りチャックリング26が送りチャッ
クリング24に当接すると、チャック部22aが戻りチ
ャックリング26から脱出して、送りチャックリング2
4内へと収まる(図10参照)。以上の作用により、芯
14は、外筒12内へと大きく引き込まれることとな
る。仮に、1回のノック体30の最大限ノック操作で芯
14の先端が外筒12内へと完全に退没しない場合に
は、複数回、ノック体30の完全ノックを行うことで、
芯14は外筒12内へと収納され、図1に示す如き状態
になる。尚、このノック体30の最大限のノックの途中
に、チャック22のワンクッション用リブ22dは第1
開口20aの前端に係止するものの、係止は維持され
ず、そのまま第1開口20aの前端を超えて、図8に示
すように、第1開口20aよりも前方へと移動する。
【0026】芯14が使用により消耗して短くなると、
これに伴ってホルダ16及び軸部16bは外筒12内を
先部へと移動する(図11参照)。
【0027】次に、図12ないし図15は、本発明の第
2実施形態を表す図である。図において、第1実施形態
と同一の部材は同一の符号を付し、その詳細説明を省略
する。
【0028】この実施形態のノック式ホルダ40は、外
筒42を備えており、外筒42は、先筒44と後筒46
の2部品から構成され、これらは、互いに螺着または圧
入により固定される。外筒42内には、芯ホルダ16が
外筒42内で軸方向に移動可能に収納されており、ホル
ダ部16aの図示しないリブが、先筒44内に形成され
た縦溝44aに嵌め込まれている。また、軸部16b
は、後筒46に収容される芯送り出し機構48へと伸び
ている。
【0029】芯送り出し機構48は、軸部16bが挿通
されて軸部16bを挟持するチャック部52aを備える
チャック52と、チャック52の外周側からチャック5
2の締め付けを行う送りチャックリング54と、チャッ
ク52の後端が圧入されてチャック52と一体的に連結
される中鞘56と、送りチャックリング54の後端への
移動を規制するスリーブ58と、スリーブ58と中鞘5
6との間にあってチャック52をスリーブ58に対して
後方へと常時付勢するチャック止めスプリング60と、
中鞘56の後端に相対回転可能に連結されて、後筒46
の後端から突出するノック体62と、を備えている。こ
れらの芯送り出し機構48はユニット化され、固定スプ
リング64を介して、尾冠66によって後筒46内に後
方から押し込まれており、尾冠66が後筒46に固着さ
れることにより、後筒46内で固定されている。
【0030】また、後筒46内で芯送り出し機構48よ
りも前方には、戻りチャックリング26が配設され、ま
た、戻りチャックリング26よりも前方には、パッキン
28が配設される。これらの戻りチャックリング26及
びパッキン28と、前記芯送り出し機構48を含めて広
義の芯送り出し機構が構成される。
【0031】また、後筒46内面には、送りチャックリ
ング54の前進を規制するリング止め段部46aと、戻
りチャックリング26の前進を規制する第2リング止め
段部46bとが、それぞれ軸方向に離間されて形成され
ている。
【0032】この実施形態の場合においても、使用時
に、ノック体62を完全ノックではなく、途中までノッ
クすると、図13に示すように、中鞘56、チャック5
2及び送りチャックリング54が前進して、軸部16b
を、送りチャックリング54がリング止め段部46aま
で前進するのに相当する長さ分だけ送り出す。この所謂
ハーフノックを繰り返すことにより、芯14は所定量ず
つ送り出される。こうして、芯14の先端が先筒44の
先端より突出して、使用できるようになる。
【0033】また、芯14を収納する場合には、ノック
体62を完全ノックすると、中鞘56、チャック52及
び送りチャックリング54が前進し、送りチャックリン
グ54がリング止め段部46aに当接した後、チャック
52だけが前進する。さらにチャック52が前進する
と、図14に示すように、チャック部52aが戻りチャ
ックリング26の中へと挿入され、チャック部52aが
軸部16bを強固に挟持し、戻りチャックリング26と
一体的になる。この状態から、ノック体62のノックを
解除すると、チャック部52aが軸部16bを把持した
まま、戻りチャックリング26と共に後退する。戻りチ
ャックリング26が送りチャックリング54に当接する
と、チャック部52aが戻りチャックリング26から脱
出して、送りチャックリング54内へと収まる。こうし
て、芯14は先筒44内へと大きく引き込まれる。
【0034】また、この実施形態において、チャック止
めスプリング60のコイルの巻ピッチを全長に亘り均一
とするのではなく、図19に示すように、チャック止め
スプリング60に、ピッチの小さい部分60aとピッチ
の大きい部分60bとを設けることにより、第1実施形
態と同様に、所謂ハーフノックと完全ノックとの切換え
を操作的に区別することができる。このようなチャック
止めスプリング60では、ピッチの小さい部分60a
が、圧縮時、小さい荷重で縮み始め、ピッチの大きい部
分60bは、圧縮時、大きな荷重を要するという特長が
ある。即ち、軽いノックでは、ピッチの小さい部分が圧
縮し、更にノックすることによりピッチの大きい部分が
圧縮する。この圧縮違いの作動を利用して、この軽いノ
ックを芯送り出しストロークとし、強いノックを芯引き
込みストロークと設定する。これにより、所謂ハーフノ
ックの場合には、ピッチの小さい部分のみが縮み、一
方、完全ノックの場合には、ピッチの小さい部分のみな
らず、ピッチの大きい部分が縮み、両者の境界でクリッ
ク感を操作者に与えることができ、操作的に明確に区別
させることができる。
【0035】芯14が使用により消耗して短くなると、
これに伴って芯ホルダ16及び軸部16bは外筒42内
を先部へと移動する(図15参照)。
【0036】以上の各実施形態によれば、ノック体3
0、62のノックの操作量により、芯の送り出しと、芯
の引き込みとの動作を切換えることができる。ノック体
のノックにより、芯の収納ができるため、芯に直接接触
する必要がなく衛生的であり、また、芯を直接押すこと
がないため、芯をつぶすことがない。
【0037】また、以上の実施形態において、さらに、
不用意にノック体30、62がノックされて芯14が送
り出されるのを防止するための手段として、図16及び
図17に示す構成を適用することができる。このノック
防止手段は、第1実施形態の外筒12とノック体30と
の間に設けられるもので、外筒12の後端内面に形成さ
れた軸方向に伸びる短溝12c及び該短溝12cに隣接
して軸方向に短溝12cよりも前方まで伸びる長溝12
dと、ノック体30の先端外面に形成されて、前記短溝
12c及び長溝12dのいずれかにはめ込み可能なリブ
30aと、から構成される。リブ30aが短溝12cに
はめ込まれているときには、リブ30aが短溝12cの
前端に当接するために、ノック体30はノックできな
い。一方、ノック体30が回転されて、リブ30aが短
溝12cから長溝12dの方へ移動することにより、リ
ブ30aが長溝12dに沿ってノックできるようにな
る。従って、不使用時には、リブ30aを短溝12cに
はめ込むことで、不用意にノック体30がノックされて
芯14が送り出されることを防止することができる。
【0038】図18は、ノック防止手段の変形例であ
り、外筒12の短溝12cと長溝12dとの間に、浅い
リッジ12eが形成されている。ノック体30を回転さ
せるときに、リッジ12eによって、クリック感を与え
ることができ、動作の切換えを明確にすることができ
る。
【0039】尚、このノック防止手段は、この例に限ら
ず、ノック体30に溝を形成し、外筒12にリブを形成
することも勿論可能である。さらに、第2実施形態にお
いても、ノック体62と尾冠66との間に同様のノック
防止手段を設けることも可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ノック体の操作量を変えることにより、芯の送り出し
と、芯の引き込みとを切換えることができ、芯又は芯ホ
ルダに直接接触させることなく、芯を収納させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるノック式ホルダの
全体縦断面図である。
【図2】図1の中筒とチャックとの中筒の第1開口付近
における拡大断面図である。
【図3】図2の矢印3方向から見た部分矢視図である。
【図4】チャックの斜視図である。
【図5】第1実施形態のノック式ホルダのノック体がノ
ック(ハーフノック)された状態を表す縦断面図であ
る。
【図6】図5の状態における中筒とチャックとの関係を
表す図2相当図である。
【図7】第1実施形態のノック式ホルダのノック体がノ
ック(完全ノック)された状態を表す縦断面図である。
【図8】図7の状態における中筒とチャックとの関係を
表す図2相当図である。
【図9】図7の状態の後、ノックが解除された状態を表
す縦断面図である。
【図10】図9の状態に続く状態を表す縦断面図であ
る。
【図11】第1実施形態のノック式ホルダの芯が消耗し
た状態を表す縦断面図である。
【図12】本発明の第2実施形態によるノック式ホルダ
の全体縦断面図である。
【図13】第2実施形態のノック式ホルダのノック体が
ノック(ハーフノック)された状態を表す縦断面図であ
る。
【図14】第2実施形態のノック式ホルダのノック体が
ノック(完全ノック)された状態を表す縦断面図であ
る。
【図15】第2実施形態のノック式ホルダの芯が消耗し
た状態を表す縦断面図である。
【図16】(a)はノック防止手段を表す外筒の後端部
の縦断面図、(b)は(a)の矢印b方向から見た矢視
図である。
【図17】(a)はノック防止手段を表すノック体の側
面図、(b)はノック体の平面図、(c)は(a)の矢
印c方向から見た矢視図である。
【図18】ノック防止手段の変形例を表す縦断面図であ
る。
【図19】チャック止めスプリングの変形例を表す斜視
図である。
【符号の説明】
10,40 ノック式ホルダ 12,42 外筒 12c 短溝(ノック防止手段) 12d 長溝(ノック防止手段) 14 芯 16 芯ホルダ 18,48 芯送り出し機構 22,52 チャック 22a,52a チャック部 22d ワンクッション用リブ(係止手段) 24,54 送りチャックリング 26 戻りチャックリング 29,60 スプリング 60a ピッチの小さい部分 60b ピッチの大きい部分 30,62 ノック体 30a リブ(ノック防止手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒と、外筒内に配設されて、芯又は芯
    を保持する芯ホルダの送り出しを行う芯送り出し機構
    と、を備えたノック式ホルダにおいて、 芯送り出し機構は、 芯又は芯ホルダが挿通されて、芯又は芯ホルダの挟持及
    び送り出しを行うチャック部を備えたチャックと、 チャック部の外周側にあって、チャック部の締め付けを
    行い、チャックと共に所定量だけ軸方向に移動可能とな
    った送りチャックリングと、 チャックよりも前方で軸方向に移動可能となると共に、
    チャック部の少なくとも一部を収容可能で前方に行くに
    従って内径が小さくなった収容部を備えた戻りチャック
    リングと、 チャックを後方に付勢するためのスプリングと、 チャックを前進させるために外筒から露出したノック体
    と、を備え、ノック体の操作量によるチャックの前進量
    により、芯又は芯ホルダの送り出しと、芯又は芯ホルダ
    の引き込みとを切換えるようにし、芯の送り出し量<芯
    の引き込み量の関係にあることを特徴とするノック式ホ
    ルダ。
  2. 【請求項2】 チャックが送りチャックリングよりも前
    進し且つ戻りチャックリングに到達する前に、チャック
    を外筒に対して相対的に係止させる係止手段を、さらに
    備える請求項1記載のノック式ホルダ。
  3. 【請求項3】 前記スプリングに、ピッチの小さい部分
    とピッチの大きい部分とを設け、チャックが送りチャッ
    クリングよりも前進し且つ戻りチャックリングに到達し
    ない所までのノック体のノック荷重を、ピッチの小さい
    部分のみが縮む荷重とし、戻りチャックリングに到達す
    るまでのノック体のノック荷重を、ピッチの小さい部分
    のみならずピッチの大きい部分を縮む荷重に設定するこ
    とを特徴とする請求項1記載のノック式ホルダ。
  4. 【請求項4】 ノック体の回転により、ノック体のノッ
    ク不可と、ノック可能とを切換えるノック防止手段を、
    さらに備える請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
    ノック式ホルダ。
  5. 【請求項5】 前記芯送り出し機構は、構成部品が組込
    まれてユニットとなっている請求項1ないし4のいずれ
    か1項に記載のノック式ホルダ。
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