JP2005313339A - 複合筆記具 - Google Patents
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Abstract
ノック部材をノックすることにより軸先から筆記先端部を出没可能とする複式筆記具に於いて、簡単な操作で携帯時などに不用意にノックされるのを防止可能とし、且つロック装置は見栄えが良く、筆記や携帯に際して邪魔とならない。
【構成】
後軸の後端に、略軸直角方向に適宜範囲で摺動するスライダーが設けられ、軸方向でスライダーの前端側に係止部が設けられて、一方、前記各ノック部材の後端部内側に係止段部が形成されて、ノック部材が後軸の後端側に後退した状態で前記スライダーを摺動して一方側に寄せた時に、前記スライダーの係止部がノック部材の係止段部に係合してノック部材の前進が阻止され、また、スライダーを反対側に摺動した時に、スライダーの係止部がノック部材の係止段部から係合離脱してノック部材の前進が自在となるロック装置が設けられてなる。
【選択図】 図1
Description
請求項1に記載の発明に係る複式筆記具は、筆記体と連接した複数のノック部材の操作部を後軸後端部に至り設けたそれぞれの縦溝に突出させ、各ノック部材を軸先方に摺動させることにより選択的に筆記部を先軸の先端孔から突出係止させるようにした複式筆記具において、後軸の後端に、略軸直角方向に適宜範囲で摺動するスライダーが設けられ、軸方向でスライダーの前端側に係止部が設けられて、一方、前記各ノック部材の後端部内側に係止段部が形成されて、ノック部材が後軸の後端側に後退した状態で前記スライダーを摺動して一方側に寄せた時に、前記スライダーの係止部がノック部材の係止段部に係合してノック部材の前進が阻止され、また、スライダーを反対側に摺動した時に、スライダーの係止部がノック部材の係止段部から係合離脱してノック部材の前進が自在となるロック装置が設けられてなる。
図1乃至図12は本発明の実施形態を示している。先ず、図1は筆記体として3色のボールペンが摺動自在に配置されている複式筆記具を示している。(尚、図面に於いては透視の都合から2本の筆記体しか示されていない。)また、筆記体はボールペンばかりではなくシャープペンシルなどであっても良い。1は軸本体であり、その軸本体1は、前軸2と後軸3と中駒6とより構成されている。また、前軸2は、先軸5と中軸4が螺合等の手段により離脱可能に固定されてなる。(尚、先軸と中軸は設計都合で一体に形成することも可能である。)
前記軸部3gは、スリット部3iによって分断された脚部状を呈しており、その軸部3gの端部には係合突起3hが形成され、軸部の外周部長手方向には溝部3jが形成されている。また、実施例は筆記体11で示されるボールペンの数が3本であるが、この筆記体11の本数によって縦溝3a及びスリット部3iの数も変わるものである。スリット部3iは、後軸3の前端まで形成されている。また、縦溝3aの両側にはリブ3bが形成されている。リブ3bは縦溝3aの両側に全長に渡ってではなく略中間部まで形成されており、リブ3bの前端は後述するノック部材の後端係止部9bを係合する段部3cとなっている。また、後軸3後端の一側に軸直角方向に溝部3eが設けられ、軸方向で溝部3eの前端側に凹部3fが設けられている。一例として、溝部3eは矩形状、長円状の溝として設けられる。
また、係合段部4eの後方には、長手方向に複数箇所の突部4dが形成されており、この突部4dに後軸3の軸部3gに形成された溝部3jが迎合し、組立時に軸部3gが案内されると共に中軸に対し後軸が回転止めされる。尚、上記の突部4dと溝部3jの迎合は、脚部状の軸部3gの縮径方向などの変形を配慮して、上記実施形態に限らず蟻溝などのように相互間が係合する形状などが設定される。(図示せず)
先ず、ノック部材9前端の接続部にボールペン等の筆記体11が連結される。次いで、ノック部材9の操作部9aを後軸3の縦溝3aに合わせて、押し込み嵌挿する。各ノック部材9がそれぞれ後軸3に嵌挿された状態で、各筆記体11に弾発部材10を嵌装する。 以上の構成で後軸3がユニット化される。
尚、ノック部材9単体の状態で後軸3に嵌挿することも、更に、後軸3を中軸4に係合させた後、筆記体11を連結したノック部材9を嵌挿することも可能である。
すなわち、後軸3の軸部3gに形成された係合突起3hが中軸の段部4eに弱い押し込み力で係合して後軸3と中軸4が仮固定され、中駒6の胴部6aが後軸3のスリット部3iに嵌入することで軸部3gの縮径が防止されて、後軸3は中軸4に対して強固に固定されることとなる。
この中駒6は、弾発部材10の前端を係止させることにより筆記体11を後方に付勢しており、従って中軸4に対する固定力は、基本的には弾発部材10の附勢力に耐える力や、筆記体の交換時にノック部材9前端の接続部と筆記体11後端の連結を外す力に耐える程度ですむ。
次に動作について説明する。
スライダー8をクリップ3k側に寄せると、鉤状となった係止部7bがノック部材9の係止段部9cから係合離脱した状態となり(図3参照)、選択したノック部材9の操作部9aを前方に押圧すると、ノック部材9は縦溝3a及びスリット部3iに案内されながら、筆記体11を伴い前進し、筆記体11の先端が先軸5の先端より突出すると同時に、ノック部材9が後軸3の内側に押し込まれ、次いで、ノック部材9の後端係止部9bが、リブ3bの段部3cに係合し、筆記体11の後退が阻止される。また、この状態から筆記体11を収納する場合には、他のノック部材9を押圧することによって突出側のノック部材が後退し、代わりに前進してその筆記体が突出する。
筆記体と連接した複数のノック部材の操作部を後軸後端部に至り設けたそれぞれの縦溝に突出させ、各ノック部材を軸先方に摺動させることにより選択的に筆記部を先軸の先端孔から突出係止させるようにした複式筆記具は、上述した実施形態に限らず様々あり、本発明に提案されたロック装置は広く適用できるものである。
2 前軸
3 後軸
3a 縦溝
3b リブ
3c 段部
3d 段部
3e 溝部
3f 凹部
3g 軸部
3h 係合突起
3i スリット部
3j 溝部
3k クリップ
4 中軸
4a 突片
4b 側面
4c 後端
4d 突部
4e 段部
4f 係合突起
5 先軸
6 中駒
6a 胴部
6b 溝部
6c 係合溝
7 係止体
7a 脚部
7b 係止部
8 スライダー
9 ノック部材
9a 操作部
9b 後端係止部
9c 係止段部
10 弾発部材
11 筆記体
Claims (1)
- 筆記体と連接した複数のノック部材の操作部を後軸後端部に至り設けたそれぞれの縦溝に突出させ、各ノック部材を軸先方に摺動させることにより選択的に筆記部を先軸の先端孔から突出係止させるようにした複式筆記具において、
後軸の後端に、略軸直角方向に適宜範囲で摺動するスライダーが設けられ、軸方向でスライダーの前端側に係止部が設けられて、一方、前記各ノック部材の後端部内側に係止段部が形成されて、ノック部材が後軸の後端側に後退した状態で前記スライダーを摺動して一方側に寄せた時に、前記スライダーの係止部がノック部材の係止段部に係合してノック部材の前進が阻止され、また、スライダーを反対側に摺動した時に、スライダーの係止部がノック部材の係止段部から係合離脱してノック部材の前進が自在となるロック装置が設けられてなることを特徴とする複式筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004130801A JP4485843B2 (ja) | 2004-04-27 | 2004-04-27 | 複合筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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Family
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Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015006732A (ja) * | 2013-06-24 | 2015-01-15 | 株式会社パイロットコーポレーション | 熱変色性筆記具 |
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-
2004
- 2004-04-27 JP JP2004130801A patent/JP4485843B2/ja not_active Expired - Fee Related
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