JP2536655Y2 - 釣 竿 - Google Patents
釣 竿Info
- Publication number
- JP2536655Y2 JP2536655Y2 JP1990130571U JP13057190U JP2536655Y2 JP 2536655 Y2 JP2536655 Y2 JP 2536655Y2 JP 1990130571 U JP1990130571 U JP 1990130571U JP 13057190 U JP13057190 U JP 13057190U JP 2536655 Y2 JP2536655 Y2 JP 2536655Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rod
- fitting
- base end
- fitted
- holder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Fishing Rods (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は長さを調節可能とした釣竿に関する。
(従来の技術) 従来、長さを調節できるようにした釣竿はズーム竿と
して知られているが、この釣竿は、例えば、第8図に示
す如く、元釣竿(A)内に複数本の中竿杆(B)を伸長
及び収納自由に設け、これら中竿杆(B)を引出して、
各中竿杆(B)の基端部を隣接する大径側竿杆の玉口部
内面に係合させることにより、各中竿杆(B)の伸長位
置を維持し、また、前記元竿杆(A)の竿尻内に、前記
中竿杆(B)のうち大径側中竿杆(B1)の収納時、該
大径側中竿杆(B1)の基端部を受入れる嵌合突部
(C1)をもった弾性保持体(C)を設け、前記大径側
中竿杆の押付力により前記基端部を前記嵌合突部
(C1)に嵌合して、前記大径側中竿杆(B1)を収納位
置で保持するようにした釣竿が提案されている。
して知られているが、この釣竿は、例えば、第8図に示
す如く、元釣竿(A)内に複数本の中竿杆(B)を伸長
及び収納自由に設け、これら中竿杆(B)を引出して、
各中竿杆(B)の基端部を隣接する大径側竿杆の玉口部
内面に係合させることにより、各中竿杆(B)の伸長位
置を維持し、また、前記元竿杆(A)の竿尻内に、前記
中竿杆(B)のうち大径側中竿杆(B1)の収納時、該
大径側中竿杆(B1)の基端部を受入れる嵌合突部
(C1)をもった弾性保持体(C)を設け、前記大径側
中竿杆の押付力により前記基端部を前記嵌合突部
(C1)に嵌合して、前記大径側中竿杆(B1)を収納位
置で保持するようにした釣竿が提案されている。
(考案が解決しようとする課題) 所が、この従来の釣竿における前記保持体(C)の嵌
合突部(C1)と、中竿杆(B)の基端部とが何れも断
面円形になっていて、その全周において嵌合するように
なっているから、前記基端部(B1)の嵌合突部(C1)
への嵌合時、前記中竿杆(B1)の押付力により、第8
図鎖線に示す如く前記嵌合突部(C1)の嵌合奥部が圧
縮されて径方向に膨らむことになり、この結果、大きな
押付力が必要であって、その嵌合が行いにくい問題があ
ったし、また、嵌合不足になる問題があった。又、この
嵌合を行い易くするために、前記嵌合突部(C1)の前
記基端部(B1)内径に対する外径を小さくすることが
考えられるが、前記大径側中竿杆(B1)をしっかりと
保持することができなくなって、この中竿杆(B1)が
不用意に伸長方向に移動し、収納位置に保持することが
できなくなってしまう問題がある。
合突部(C1)と、中竿杆(B)の基端部とが何れも断
面円形になっていて、その全周において嵌合するように
なっているから、前記基端部(B1)の嵌合突部(C1)
への嵌合時、前記中竿杆(B1)の押付力により、第8
図鎖線に示す如く前記嵌合突部(C1)の嵌合奥部が圧
縮されて径方向に膨らむことになり、この結果、大きな
押付力が必要であって、その嵌合が行いにくい問題があ
ったし、また、嵌合不足になる問題があった。又、この
嵌合を行い易くするために、前記嵌合突部(C1)の前
記基端部(B1)内径に対する外径を小さくすることが
考えられるが、前記大径側中竿杆(B1)をしっかりと
保持することができなくなって、この中竿杆(B1)が
不用意に伸長方向に移動し、収納位置に保持することが
できなくなってしまう問題がある。
本考案は以上の点に鑑み考案したもので、目的は、中
竿杆を収納位置にしっかりと保持することができなが
ら、大きな押付力を必要とすることなく中竿杆の基端部
を弾性保持体の嵌合突部に容易に嵌合することができる
ようにする点にある。
竿杆を収納位置にしっかりと保持することができなが
ら、大きな押付力を必要とすることなく中竿杆の基端部
を弾性保持体の嵌合突部に容易に嵌合することができる
ようにする点にある。
(課題を解決するための手段) 本考案は、元竿杆(1)に中竿杆(2)を伸長、収納
自由に設け、前記元竿杆(1)の竿尻内に、前記中竿杆
(2)の収納時、該中竿杆(2)の基端部(21)を受入
れる嵌合突部(42)をもった弾性保持体(4)を設けた
釣竿であって、前記保持体(4)と前記元竿杆(1)の
竿尻内端面との対向面間に、前記基端部(21)の嵌合突
部(42)への嵌合時、前記中竿杆(2)の押付力による
前記保持体(4)の嵌合方向前方への弾性変形を許す空
隙(5)を設けたのである。
自由に設け、前記元竿杆(1)の竿尻内に、前記中竿杆
(2)の収納時、該中竿杆(2)の基端部(21)を受入
れる嵌合突部(42)をもった弾性保持体(4)を設けた
釣竿であって、前記保持体(4)と前記元竿杆(1)の
竿尻内端面との対向面間に、前記基端部(21)の嵌合突
部(42)への嵌合時、前記中竿杆(2)の押付力による
前記保持体(4)の嵌合方向前方への弾性変形を許す空
隙(5)を設けたのである。
又、前記保持体(4)には、中竿杆(2)の基端部
(21)の嵌合突部(42)への嵌合時、前記中竿杆(2)
の押付力による前記嵌合突部(42)の縮径方向への弾性
変形を許す空洞(43)を設けるのが好ましい。
(21)の嵌合突部(42)への嵌合時、前記中竿杆(2)
の押付力による前記嵌合突部(42)の縮径方向への弾性
変形を許す空洞(43)を設けるのが好ましい。
又、前記空隙(5)に開口し、保持体(4)の嵌合方
向前方への弾性変形時、前記空隙(5)内の空気を逃が
す空気逃し通路(7)を設けるのが好ましい。
向前方への弾性変形時、前記空隙(5)内の空気を逃が
す空気逃し通路(7)を設けるのが好ましい。
(作用) しかして、弾性保持体(4)と元竿杆(1)の竿尻内
端面との対向面間には前記空隙(5)を設けているた
め、中竿杆(2)の基端部(21)を前記保持体(4)の
嵌合突部(42)に嵌合するとき、中竿杆(2)の押付力
により、前記保持体(4)が嵌合方向前方に弾性変形し
て、前記嵌合突部(42)が径方向に膨らむのを抑制でき
るので、中竿杆(2)の押付力を過大にしなくとも、嵌
合不足になることなく容易に嵌合できるのである。ま
た、前記嵌合突部(42)の径方向への膨らみを抑制しな
がら前記基端部(21)を嵌合突部(42)に嵌合できるか
ら、中竿杆(2)を収納する場合、前記嵌合突部(42)
に充分長さ嵌合させられ、従って、中竿杆(2)を収納
位置でしっかりと保持できるのである。
端面との対向面間には前記空隙(5)を設けているた
め、中竿杆(2)の基端部(21)を前記保持体(4)の
嵌合突部(42)に嵌合するとき、中竿杆(2)の押付力
により、前記保持体(4)が嵌合方向前方に弾性変形し
て、前記嵌合突部(42)が径方向に膨らむのを抑制でき
るので、中竿杆(2)の押付力を過大にしなくとも、嵌
合不足になることなく容易に嵌合できるのである。ま
た、前記嵌合突部(42)の径方向への膨らみを抑制しな
がら前記基端部(21)を嵌合突部(42)に嵌合できるか
ら、中竿杆(2)を収納する場合、前記嵌合突部(42)
に充分長さ嵌合させられ、従って、中竿杆(2)を収納
位置でしっかりと保持できるのである。
又、保持体(4)に空洞(43)を設けることにより、
中竿杆(2)の基端部(21)を嵌合突部(42)に嵌合す
るとき、中竿杆(2)の押付力により、前記嵌合突部
(42)を縮径方向に弾性変形させることができるので、
前記保持体(4)を嵌合方向前方に弾性変形できること
と相俟って前記基端部(21)の嵌合をより一層容易にで
きるのである。
中竿杆(2)の基端部(21)を嵌合突部(42)に嵌合す
るとき、中竿杆(2)の押付力により、前記嵌合突部
(42)を縮径方向に弾性変形させることができるので、
前記保持体(4)を嵌合方向前方に弾性変形できること
と相俟って前記基端部(21)の嵌合をより一層容易にで
きるのである。
また、前記空隙(5)に開口する空気逃し通路(7)
を設けることにより、前記基端部(21)の嵌合突部(4
2)への嵌合時、前記空隙(5)内の空気を圧縮するこ
となく前記保持体(4)を弾性変形させることができる
ので、前記嵌合を更に容易にできるのである。
を設けることにより、前記基端部(21)の嵌合突部(4
2)への嵌合時、前記空隙(5)内の空気を圧縮するこ
となく前記保持体(4)を弾性変形させることができる
ので、前記嵌合を更に容易にできるのである。
(実施例) 図において、(1)は中空の元竿杆であり、(2)は
この元竿杆(1)内に伸長、収納自由に設ける径の異な
る4本の中竿杆である。そして、前記元竿杆(1)の竿
尻端部には、外周面にねじをもった筒部(31)と、該筒
部(31)の一端を閉鎖する閉鎖部(32)とから成る尻栓
(3)を前記筒部(31)により着脱可能に螺着し、この
尻栓(3)内にゴムなどの軟質材から成る弾性保持体
(4)を嵌合している。
この元竿杆(1)内に伸長、収納自由に設ける径の異な
る4本の中竿杆である。そして、前記元竿杆(1)の竿
尻端部には、外周面にねじをもった筒部(31)と、該筒
部(31)の一端を閉鎖する閉鎖部(32)とから成る尻栓
(3)を前記筒部(31)により着脱可能に螺着し、この
尻栓(3)内にゴムなどの軟質材から成る弾性保持体
(4)を嵌合している。
この保持体(4)は、前記筒部(31)内周に嵌合して
固定する固定部(41)と、該固定部(41)から段階状に
突出し、円形外周面をもった径の異なる2つの嵌合突部
(42)とから成り、この保持体(4)の大径嵌合突部
(42a)に、前記各中竿杆(2)のうち、大径の第1中
竿杆(2a)の基端部(21)を嵌合し、また、小径嵌合突
部(42b)に中間径の第2の中竿杆(2b)の基端部(2
1)を嵌合して、これら中竿杆(2a)(2b)を収納位置
に保持するようにしている。
固定する固定部(41)と、該固定部(41)から段階状に
突出し、円形外周面をもった径の異なる2つの嵌合突部
(42)とから成り、この保持体(4)の大径嵌合突部
(42a)に、前記各中竿杆(2)のうち、大径の第1中
竿杆(2a)の基端部(21)を嵌合し、また、小径嵌合突
部(42b)に中間径の第2の中竿杆(2b)の基端部(2
1)を嵌合して、これら中竿杆(2a)(2b)を収納位置
に保持するようにしている。
そして、前記保持体(4)の固定部(41)端面と対向
する前記尻栓(3)の閉鎖部(32)内面に、前記各中竿
杆(2a)(2b)における基端部(21)の嵌合突部(42
a)(42b)への嵌合時、前記各中竿杆(2a)(2b)の押
付力により前記保持体(4)が嵌合方向前方(閉鎖部32
側)に弾性変形するのを許す空隙(5)を設けている。
この空隙(5)は、前記閉鎖部(32)内面の中心側部分
を円形に凹入させて形成している。尚、この空隙(5)
は、前記閉鎖部(32)に設ける他、第5図に示す如く前
記固定部(41)の前記閉鎖部(32)との対向面に設けて
もよいし、また、第6図の如く閉鎖部(32)と固定部
(41)との双方に設けてもよい。
する前記尻栓(3)の閉鎖部(32)内面に、前記各中竿
杆(2a)(2b)における基端部(21)の嵌合突部(42
a)(42b)への嵌合時、前記各中竿杆(2a)(2b)の押
付力により前記保持体(4)が嵌合方向前方(閉鎖部32
側)に弾性変形するのを許す空隙(5)を設けている。
この空隙(5)は、前記閉鎖部(32)内面の中心側部分
を円形に凹入させて形成している。尚、この空隙(5)
は、前記閉鎖部(32)に設ける他、第5図に示す如く前
記固定部(41)の前記閉鎖部(32)との対向面に設けて
もよいし、また、第6図の如く閉鎖部(32)と固定部
(41)との双方に設けてもよい。
又、図面に示した実施例において、前記保持体(4)
には、偏心位置に複数個の貫通孔から成る空洞(43)を
設けて、前記各中竿杆(2a)(2b)における基端部(2
1)の嵌合突部(42a)(42b)への嵌合時、前記各中竿
杆(2a)(2b)の押付力により前記嵌合突部(42a)(4
2b)が縮径方向に弾性変形するのを許すようにしてい
る。尚、この空洞(43)は、例えば中心部に1つ設けて
もよいが、前記した如く偏心位置に設けることにより、
例えば最小径中竿杆内に伸長、収納可能に設ける穂先
(6)などの竿杆が空洞(43)内に落ち込むのを防止で
きるのである。また、前記空洞(43)は、貫通するよう
に形成する他、凹入状に形成してもよい。
には、偏心位置に複数個の貫通孔から成る空洞(43)を
設けて、前記各中竿杆(2a)(2b)における基端部(2
1)の嵌合突部(42a)(42b)への嵌合時、前記各中竿
杆(2a)(2b)の押付力により前記嵌合突部(42a)(4
2b)が縮径方向に弾性変形するのを許すようにしてい
る。尚、この空洞(43)は、例えば中心部に1つ設けて
もよいが、前記した如く偏心位置に設けることにより、
例えば最小径中竿杆内に伸長、収納可能に設ける穂先
(6)などの竿杆が空洞(43)内に落ち込むのを防止で
きるのである。また、前記空洞(43)は、貫通するよう
に形成する他、凹入状に形成してもよい。
又、前記尻栓(3)の閉鎖部(32)には、前記空隙
(5)に開口する空気逃し通路(7)を設けて、前記嵌
合突部(42)の縮径方向への弾性変形により、前記空洞
(43)が閉鎖状になっても前記空隙(5)内の空気を外
部に逃がすことができるようにしている。この空気逃し
通路(7)は、前記空洞(43)と対向しない位置に設け
て、空気逃し通路(7)から空隙(5)内に砂などが侵
入するようなことがある場合、この砂などが空気逃し通
路(7)から直接空洞(43)に侵入しにくいようにする
のが好ましい。
(5)に開口する空気逃し通路(7)を設けて、前記嵌
合突部(42)の縮径方向への弾性変形により、前記空洞
(43)が閉鎖状になっても前記空隙(5)内の空気を外
部に逃がすことができるようにしている。この空気逃し
通路(7)は、前記空洞(43)と対向しない位置に設け
て、空気逃し通路(7)から空隙(5)内に砂などが侵
入するようなことがある場合、この砂などが空気逃し通
路(7)から直接空洞(43)に侵入しにくいようにする
のが好ましい。
尚、前記各中竿杆(2a)(2b)の先端部には、隣接す
る大径側竿杆の先端部内面と接触してその先端側でガタ
付きを防止する肉盛り部(22a)と、摘み部(22b)とを
設けている。
る大径側竿杆の先端部内面と接触してその先端側でガタ
付きを防止する肉盛り部(22a)と、摘み部(22b)とを
設けている。
本考案は以上の如く構成するもので、各中竿杆(2)
及び穂先(6)を伸長すると、最長の長さで使用するこ
とができるのであり、又、前記各中竿杆(2)のうち、
大径側の第1中竿杆(2a)のみ、又は第1及び第2中竿
杆(2a)(2b)を収納すると、最長の長さに対し短い長
さに調節できるのである。しかして、第1中竿杆(2a)
を収納する場合、該第1中竿杆(2a)を収納方向に押付
けて、その基端部(21)内周を保持体(4)の大径嵌合
突部(42a)に嵌合するのである。このとき、前記第1
中竿杆(2a)の押付力により、前記保持体(4)が第4
図の如く嵌合方向前方に弾性変形して、この弾性変形部
分が空隙(5)内に侵入することになるから、前記嵌合
突部(42a)が径方向に膨らむのを抑制できるのであ
る。従って、第1中竿杆(2a)の押付力を過大にしなく
とも、前記基端部(21)を嵌合突部(42a)に、嵌合不
足になることなく容易に嵌合できるのである。また、前
記保持体(4)を弾性変形させながら前記基端部(21)
を嵌合突部(42a)に充分嵌合できるから、第1中竿杆
(2a)をしっかりと保持できるのである。
及び穂先(6)を伸長すると、最長の長さで使用するこ
とができるのであり、又、前記各中竿杆(2)のうち、
大径側の第1中竿杆(2a)のみ、又は第1及び第2中竿
杆(2a)(2b)を収納すると、最長の長さに対し短い長
さに調節できるのである。しかして、第1中竿杆(2a)
を収納する場合、該第1中竿杆(2a)を収納方向に押付
けて、その基端部(21)内周を保持体(4)の大径嵌合
突部(42a)に嵌合するのである。このとき、前記第1
中竿杆(2a)の押付力により、前記保持体(4)が第4
図の如く嵌合方向前方に弾性変形して、この弾性変形部
分が空隙(5)内に侵入することになるから、前記嵌合
突部(42a)が径方向に膨らむのを抑制できるのであ
る。従って、第1中竿杆(2a)の押付力を過大にしなく
とも、前記基端部(21)を嵌合突部(42a)に、嵌合不
足になることなく容易に嵌合できるのである。また、前
記保持体(4)を弾性変形させながら前記基端部(21)
を嵌合突部(42a)に充分嵌合できるから、第1中竿杆
(2a)をしっかりと保持できるのである。
又、保持体(4)には空洞(43)を設けているため、
前記第1中竿杆(2a)の基端部(21)を嵌合突部(42
a)に嵌合するとき、嵌合突部(42a)が縮径方向に弾性
変形し、その変位量が前記空洞(43)で吸収されること
になる。従って、前記保持体(4)が嵌合方向前方に弾
性変形することと相俟って前記嵌合突部(42a)の径方
向への膨らみをより一層抑制でき、前記嵌合がより一層
行い易くなるのである。又、前記尻栓(3)には、前記
空隙(5)に開口する空気逃し通路(7)を設けている
ため、前記嵌合時、前記空隙(5)内の空気を圧縮する
ことなく前記保持体(4)を弾性変形させることがで
き、前記嵌合を更に容易にできるのである。また、第2
中竿杆(2b)を前記小径嵌合突部(42b)に嵌合する場
合も、前記第1中竿杆(2a)を嵌合する場合と同様であ
るため、その説明を省略する。
前記第1中竿杆(2a)の基端部(21)を嵌合突部(42
a)に嵌合するとき、嵌合突部(42a)が縮径方向に弾性
変形し、その変位量が前記空洞(43)で吸収されること
になる。従って、前記保持体(4)が嵌合方向前方に弾
性変形することと相俟って前記嵌合突部(42a)の径方
向への膨らみをより一層抑制でき、前記嵌合がより一層
行い易くなるのである。又、前記尻栓(3)には、前記
空隙(5)に開口する空気逃し通路(7)を設けている
ため、前記嵌合時、前記空隙(5)内の空気を圧縮する
ことなく前記保持体(4)を弾性変形させることがで
き、前記嵌合を更に容易にできるのである。また、第2
中竿杆(2b)を前記小径嵌合突部(42b)に嵌合する場
合も、前記第1中竿杆(2a)を嵌合する場合と同様であ
るため、その説明を省略する。
尚、以上説明した実施例では、2つの嵌合突部(42)
をもった保持体(4)を用いて、4本の中竿杆(2)の
うち、大径側の第1及び第2中竿杆(2a)(2b)を収納
位置で保持できるように構成したが、前記嵌合突部(4
2)は1つであってもよいし、又、3つ以上であっても
よい。また、この嵌合突部(42)は、全周に亘って周面
がある形状である他、第7図の如く周面に径方向の凹入
部を設けた形状であってもよい。
をもった保持体(4)を用いて、4本の中竿杆(2)の
うち、大径側の第1及び第2中竿杆(2a)(2b)を収納
位置で保持できるように構成したが、前記嵌合突部(4
2)は1つであってもよいし、又、3つ以上であっても
よい。また、この嵌合突部(42)は、全周に亘って周面
がある形状である他、第7図の如く周面に径方向の凹入
部を設けた形状であってもよい。
又、以上の実施例では、空気逃し通路(7)を尻栓
(3)に設けたが、この空気逃し通路(7)は、前記貫
通状の空洞(43)を利用し、空隙(5)の空気を前記空
洞(43)から中竿杆(2)内に逃がすようにしてもよい
し、又、この空洞(43)とは別に保持体(4)に設け
て、前記空隙(5)の空気を中竿杆(2)内に逃がすよ
うにしてもよい。
(3)に設けたが、この空気逃し通路(7)は、前記貫
通状の空洞(43)を利用し、空隙(5)の空気を前記空
洞(43)から中竿杆(2)内に逃がすようにしてもよい
し、又、この空洞(43)とは別に保持体(4)に設け
て、前記空隙(5)の空気を中竿杆(2)内に逃がすよ
うにしてもよい。
又、以上の実施例では、保持体(4)を尻栓(3)に
保持させたが、この保持体(4)は、元竿杆(1)に直
接保持させてもよいし、また、元竿杆(1)に設ける別
個の部材に保持させてもよい。
保持させたが、この保持体(4)は、元竿杆(1)に直
接保持させてもよいし、また、元竿杆(1)に設ける別
個の部材に保持させてもよい。
(考案の効果) 以上の如く本考案は、中竿杆(2)の基端部(21)を
受入れる嵌合突部(42)をもった弾性保持体(4)と元
竿杆(1)の竿尻内端面との対向面間に、前記基端部
(21)の嵌合突部(42)への嵌合時、前記中竿杆(2)
の押付力による前記保持体(4)の嵌合方向前方への弾
性変形を許す空隙(5)を設けたから、中竿杆(2)の
基端部(21)を前記嵌合突部(42)に嵌合するときの押
付力により、前記保持体(4)を嵌合方向前方に弾性変
形させて、前記嵌合突部(42)が径方向に膨らむのを抑
制できるのである。従って、中竿杆(2)の押付力を過
大にしなくとも、嵌合不足になることなく容易に嵌合で
きるのであり、しかも、前記嵌合突部(42)の径方向へ
の膨らみを抑制しながら前記基端部(21)を嵌合突部
(42)に充分嵌合できるから、中竿杆(2)を収納位置
でしっかりと保持できるのである。
受入れる嵌合突部(42)をもった弾性保持体(4)と元
竿杆(1)の竿尻内端面との対向面間に、前記基端部
(21)の嵌合突部(42)への嵌合時、前記中竿杆(2)
の押付力による前記保持体(4)の嵌合方向前方への弾
性変形を許す空隙(5)を設けたから、中竿杆(2)の
基端部(21)を前記嵌合突部(42)に嵌合するときの押
付力により、前記保持体(4)を嵌合方向前方に弾性変
形させて、前記嵌合突部(42)が径方向に膨らむのを抑
制できるのである。従って、中竿杆(2)の押付力を過
大にしなくとも、嵌合不足になることなく容易に嵌合で
きるのであり、しかも、前記嵌合突部(42)の径方向へ
の膨らみを抑制しながら前記基端部(21)を嵌合突部
(42)に充分嵌合できるから、中竿杆(2)を収納位置
でしっかりと保持できるのである。
又、保持体(4)に空洞(43)を設けることにより、
中竿杆(2)の基端部(21)を嵌合突部(42)に嵌合す
るとき、中竿杆(2)の押付力により、前記嵌合突部
(42)を縮径方向に弾性変形させることができるので、
前記保持体(4)の嵌合方向前方への弾性変形と相俟っ
て前記基端部(21)の嵌合をより一層容易にできるので
ある。
中竿杆(2)の基端部(21)を嵌合突部(42)に嵌合す
るとき、中竿杆(2)の押付力により、前記嵌合突部
(42)を縮径方向に弾性変形させることができるので、
前記保持体(4)の嵌合方向前方への弾性変形と相俟っ
て前記基端部(21)の嵌合をより一層容易にできるので
ある。
また、前記空隙(5)に開口する空気逃し通路(7)
を設けることにより、前記基端部(21)の嵌合突部(4
2)への嵌合時、前記空隙(5)内の空気を圧縮するこ
となく前記保持体(4)を嵌合方向前方に弾性変形させ
ることができるので、前記嵌合を更に容易にできるので
ある。
を設けることにより、前記基端部(21)の嵌合突部(4
2)への嵌合時、前記空隙(5)内の空気を圧縮するこ
となく前記保持体(4)を嵌合方向前方に弾性変形させ
ることができるので、前記嵌合を更に容易にできるので
ある。
第1図は本考案釣竿の一実施例を示す一部省略断面図、
第2図は保持体のみの斜視図、第3図は第1図III-III
線断面図、第4図は中竿杆を収納するときにおける説明
図、第5図及び第6図は別の実施例を示す要部のみの断
面図、第7図は保持体のみの別の実施例を示す斜視図、
第8図は従来例における中竿杆収納時の説明図である。 (1)……元竿杆 (2)……中竿杆 (21)……基端部 (4)……保持体 (42)……嵌合突部 (5)……空隙 (7)……空気逃し通路
第2図は保持体のみの斜視図、第3図は第1図III-III
線断面図、第4図は中竿杆を収納するときにおける説明
図、第5図及び第6図は別の実施例を示す要部のみの断
面図、第7図は保持体のみの別の実施例を示す斜視図、
第8図は従来例における中竿杆収納時の説明図である。 (1)……元竿杆 (2)……中竿杆 (21)……基端部 (4)……保持体 (42)……嵌合突部 (5)……空隙 (7)……空気逃し通路
Claims (3)
- 【請求項1】元竿杆(1)に中竿杆(2)を伸長、収納
自由に設け、前記元竿杆(1)の竿尻内に、前記中竿杆
(2)の収納時、該中竿杆(2)の基端部(21)を受入
れる嵌合突部(42)をもった弾性保持体(4)を設けた
釣竿であって、前記保持体(4)と前記元竿杆(1)の
竿尻内端面との対向面間に、前記基端部(21)の嵌合突
部(42)への嵌合時、前記中竿杆(2)の押付力による
前記保持体(4)の嵌合方向前方への弾性変形を許す空
隙(5)を設けたことを特徴とする釣竿。 - 【請求項2】保持体(4)に、中竿杆(2)の基端部
(21)の嵌合突部(42)への嵌合時、前記中竿杆(2)
の押付力による前記嵌合突部(42)の縮径方向への弾性
変形を許す空洞(43)を設けている請求項1記載の釣
竿。 - 【請求項3】空隙(5)に開口し、保持体(4)の嵌合
方向前方への弾性変形時、前記空隙(5)内の空気を逃
がす空気逃し通路(7)を備えている請求項1又は2記
載の釣竿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990130571U JP2536655Y2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 釣 竿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990130571U JP2536655Y2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 釣 竿 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0488264U JPH0488264U (ja) | 1992-07-31 |
JP2536655Y2 true JP2536655Y2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=31877899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990130571U Expired - Lifetime JP2536655Y2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 釣 竿 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2536655Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5861227B2 (ja) * | 2013-08-20 | 2016-02-16 | 勉 深尾 | 中竿摺動抑止部材 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62178870U (ja) * | 1986-05-02 | 1987-11-13 | ||
JPH02127163U (ja) * | 1989-03-28 | 1990-10-19 |
-
1990
- 1990-11-30 JP JP1990130571U patent/JP2536655Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0488264U (ja) | 1992-07-31 |
Similar Documents
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |