JPH08266194A - 釣 竿 - Google Patents
釣 竿Info
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- JPH08266194A JPH08266194A JP905596A JP905596A JPH08266194A JP H08266194 A JPH08266194 A JP H08266194A JP 905596 A JP905596 A JP 905596A JP 905596 A JP905596 A JP 905596A JP H08266194 A JPH08266194 A JP H08266194A
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- Japan
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- rod
- fixing member
- rod fixing
- fishing rod
- fishing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 中間竿を手元竿内に適正に保持する。
【解決手段】 手元竿1の後端に尻栓2を着脱自在に取
り付ける。複数本の中間竿3,4の基端部3a,4aと
夫々係合する突起5,6が積み上げ形成された竿固定部
材7を尻栓の内端に着脱自在に取り付ける。竿固定部材
は金属で作り、その中心軸方向に沿って空洞と割り溝8
aとを形成する。空洞内には螺進退に伴いテーパーを介
し竿固定部材を拡縮させる複数個の調整ネジ9,10を
各突起に対応して設ける。調整ネジを回すことにより中
間竿の保持力を加減することができる。
り付ける。複数本の中間竿3,4の基端部3a,4aと
夫々係合する突起5,6が積み上げ形成された竿固定部
材7を尻栓の内端に着脱自在に取り付ける。竿固定部材
は金属で作り、その中心軸方向に沿って空洞と割り溝8
aとを形成する。空洞内には螺進退に伴いテーパーを介
し竿固定部材を拡縮させる複数個の調整ネジ9,10を
各突起に対応して設ける。調整ネジを回すことにより中
間竿の保持力を加減することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣竿を縮めて穂先
竿や中間竿を手元竿内に収納した際に中間竿等を手元竿
内に固定することができる釣竿に関する。
竿や中間竿を手元竿内に収納した際に中間竿等を手元竿
内に固定することができる釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術】釣竿を縮めた際に中間竿を手元竿内に固
定することができる釣竿として、特開昭59−1258
31号公報、実開平4−55275号公報、実開平4−
103462号公報に夫々記載されるようなものがあ
る。
定することができる釣竿として、特開昭59−1258
31号公報、実開平4−55275号公報、実開平4−
103462号公報に夫々記載されるようなものがあ
る。
【0003】特開昭59−125831号のものは、複
数本の中間竿の基端部と夫々係合する突起が手元竿の尻
栓に積み上がるように形成された構成であり、釣竿が縮
められると各突起が各中間竿の基端部内に入り込むよう
に各中間竿と係合し、中間竿を手元竿内に保持するよう
になっている。
数本の中間竿の基端部と夫々係合する突起が手元竿の尻
栓に積み上がるように形成された構成であり、釣竿が縮
められると各突起が各中間竿の基端部内に入り込むよう
に各中間竿と係合し、中間竿を手元竿内に保持するよう
になっている。
【0004】実開平4−55275号のものは、特開昭
59−125831号における各突起にゴムリングが嵌
め込まれた構成であり、釣竿が縮められると各突起が各
中間竿の基端部内に入り込みゴムリングを媒介にして各
中間竿と係合し、中間竿を手元竿内に保持するようにな
っている。
59−125831号における各突起にゴムリングが嵌
め込まれた構成であり、釣竿が縮められると各突起が各
中間竿の基端部内に入り込みゴムリングを媒介にして各
中間竿と係合し、中間竿を手元竿内に保持するようにな
っている。
【0005】実開平4−103462号のものは、中間
竿の基端部と係合するゴム製の突起を手元竿の尻栓に取
り付け、該突起の中心部にクサビを打ち込んでそのクサ
ビの深さを加減することにより突起を拡縮させ中間竿の
基端部との係合力を調節するようになっている。
竿の基端部と係合するゴム製の突起を手元竿の尻栓に取
り付け、該突起の中心部にクサビを打ち込んでそのクサ
ビの深さを加減することにより突起を拡縮させ中間竿の
基端部との係合力を調節するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の釣竿
は、特開昭59−125831号のものにあっては、突
起や中間竿の基端部の製作誤差等により種々の不都合を
生ずる。すなわち、突起と中間竿の基端部との間の係合
力に差異を生じ係合力が小さ過ぎる場合は運搬中に中間
竿が突起から脱落して手元竿外に飛び出し、係合力が大
き過ぎる場合は使用に際し中間竿の引き出しに手間取っ
たりすることになる。また、上記係合力が弱すぎると竿
を内側のものから順に引き出す際に内側の中間竿に外側
の中間竿が付いて出て来ることもあり、そのような場合
は釣竿を円滑に振り出すことができないことになる。さ
らに、突起や中間竿の基端部が磨耗した場合は、尻栓全
体を交換しなければならない。
は、特開昭59−125831号のものにあっては、突
起や中間竿の基端部の製作誤差等により種々の不都合を
生ずる。すなわち、突起と中間竿の基端部との間の係合
力に差異を生じ係合力が小さ過ぎる場合は運搬中に中間
竿が突起から脱落して手元竿外に飛び出し、係合力が大
き過ぎる場合は使用に際し中間竿の引き出しに手間取っ
たりすることになる。また、上記係合力が弱すぎると竿
を内側のものから順に引き出す際に内側の中間竿に外側
の中間竿が付いて出て来ることもあり、そのような場合
は釣竿を円滑に振り出すことができないことになる。さ
らに、突起や中間竿の基端部が磨耗した場合は、尻栓全
体を交換しなければならない。
【0007】実開平4−55275号の釣竿にあって
は、ゴムリングが変形し劣化した場合は交換する必要が
あるがその交換作業が面倒である。また、突起と中間竿
の基端部との係合力はゴムリングの大きさにより決定さ
れるので、係合力の微妙な調節は困難である。
は、ゴムリングが変形し劣化した場合は交換する必要が
あるがその交換作業が面倒である。また、突起と中間竿
の基端部との係合力はゴムリングの大きさにより決定さ
れるので、係合力の微妙な調節は困難である。
【0008】実開平4−103462号のものは、振動
や衝撃が竿に加わったような場合にクサビが移動したり
抜けたりして突起と中間竿の基端部との係合力が弱ま
り、中間竿が不用意に脱落するおそれがある。これを防
止するには新たに固定ネジを設けこれでクサビを竿に固
定しなければならない。また、突起がゴム製であるから
劣化しやすく、使用するうちに突起と中間竿の基端部と
の係合力が弱まってしまうおそれがある。
や衝撃が竿に加わったような場合にクサビが移動したり
抜けたりして突起と中間竿の基端部との係合力が弱ま
り、中間竿が不用意に脱落するおそれがある。これを防
止するには新たに固定ネジを設けこれでクサビを竿に固
定しなければならない。また、突起がゴム製であるから
劣化しやすく、使用するうちに突起と中間竿の基端部と
の係合力が弱まってしまうおそれがある。
【0009】従って、本発明はそのような従来の釣竿の
有する問題点を解決する手段を提供することを目的とす
る。
有する問題点を解決する手段を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、手元竿1の後端に尻栓2が着脱自在に取
り付けられ、複数本の中間竿3,4の基端部3a,4a
と夫々係合する突起5,6が積み上げ形成された金属製
の竿固定部材7が上記尻栓2の内端に着脱自在に取り付
けられ、上記竿固定部材7にはその中心軸方向に沿って
空洞と割り溝8aとが形成され、上記空洞内には螺進退
に伴いテーパーを介し上記竿固定部材7を拡縮させるテ
ーパーを有する複数個の調整ネジ9,10が上記各突起
5,6に対応して設けられた釣竿の構成を採用し、ま
た、穂先竿の基端部が嵌まり込む嵌合部30が上記竿固
定部材7の先端に設けられた釣竿の構成を採用してい
る。
め、本発明は、手元竿1の後端に尻栓2が着脱自在に取
り付けられ、複数本の中間竿3,4の基端部3a,4a
と夫々係合する突起5,6が積み上げ形成された金属製
の竿固定部材7が上記尻栓2の内端に着脱自在に取り付
けられ、上記竿固定部材7にはその中心軸方向に沿って
空洞と割り溝8aとが形成され、上記空洞内には螺進退
に伴いテーパーを介し上記竿固定部材7を拡縮させるテ
ーパーを有する複数個の調整ネジ9,10が上記各突起
5,6に対応して設けられた釣竿の構成を採用し、ま
た、穂先竿の基端部が嵌まり込む嵌合部30が上記竿固
定部材7の先端に設けられた釣竿の構成を採用してい
る。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。実施例1 この釣竿は、手元竿と複数本の中間竿と穂先竿とを有し
た振出し竿であり、図1乃至図4に示されるように、手
元竿1の後端に尻栓2が着脱自在に取り付けられ、複数
本の中間竿3,4の基端部3a,4aと夫々係合する突
起5,6が積み上げ形成された竿固定部材7が上記尻栓
2の内端に着脱自在に取り付けられ、上記竿固定部材7
にはその中心軸方向に沿って空洞と割り溝8aとが形成
され、上記空洞内には螺進退に伴いテーパーを介し上記
竿固定部材7を拡縮させる調整ネジ9,10が上記各突
起5,6に対応して設けられている。
する。実施例1 この釣竿は、手元竿と複数本の中間竿と穂先竿とを有し
た振出し竿であり、図1乃至図4に示されるように、手
元竿1の後端に尻栓2が着脱自在に取り付けられ、複数
本の中間竿3,4の基端部3a,4aと夫々係合する突
起5,6が積み上げ形成された竿固定部材7が上記尻栓
2の内端に着脱自在に取り付けられ、上記竿固定部材7
にはその中心軸方向に沿って空洞と割り溝8aとが形成
され、上記空洞内には螺進退に伴いテーパーを介し上記
竿固定部材7を拡縮させる調整ネジ9,10が上記各突
起5,6に対応して設けられている。
【0012】尻栓2は手元竿1の後端を閉じる円板2a
に円筒部2bが一体的に形成され該円筒部2bに雄ネジ
11が形成されてなるもので、手元竿1の後端に形成さ
れた雌ネジ12に対して螺着されている。雄ネジ11と
雌ネジ12との間には防水等のためOリング13が介装
されている。
に円筒部2bが一体的に形成され該円筒部2bに雄ネジ
11が形成されてなるもので、手元竿1の後端に形成さ
れた雌ネジ12に対して螺着されている。雄ネジ11と
雌ネジ12との間には防水等のためOリング13が介装
されている。
【0013】竿固定部材7は弾性変形しうる材料である
例えばアルミニウム等の金属で作られており、尻栓2の
円筒部2bに挿入される基部14と、該基部14上に設
けられた該基部14よりも小径の突起5と、該突起5上
に設けられた該突起5よりも小径の突起6とを具備して
いる。突起5,6は各中間竿3,4に対して設けられる
もので、中間竿の本数が増減すればその本数に応じて増
減するものである。
例えばアルミニウム等の金属で作られており、尻栓2の
円筒部2bに挿入される基部14と、該基部14上に設
けられた該基部14よりも小径の突起5と、該突起5上
に設けられた該突起5よりも小径の突起6とを具備して
いる。突起5,6は各中間竿3,4に対して設けられる
もので、中間竿の本数が増減すればその本数に応じて増
減するものである。
【0014】竿固定部材7の基部14は尻栓2の円筒部
2bと着脱自在に係合するようになっており、各々には
そのための環状溝15と環状突起16が形成されてい
る。環状溝15と環状突起16に代えて雌雄のネジを設
けるようにしてもよい。各突起5,6は、上記調整ネジ
9,10が上記テーパーから外れている時に各中間竿
3,4の基端部3a,4aの内周面との間にクリアラン
スを形成するような円柱である。
2bと着脱自在に係合するようになっており、各々には
そのための環状溝15と環状突起16が形成されてい
る。環状溝15と環状突起16に代えて雌雄のネジを設
けるようにしてもよい。各突起5,6は、上記調整ネジ
9,10が上記テーパーから外れている時に各中間竿
3,4の基端部3a,4aの内周面との間にクリアラン
スを形成するような円柱である。
【0015】竿固定部材7には、図1及び図2に示され
るように、その突起5,6の先端から基部14の中程に
向かって割り溝8aが設けられている。割り溝8aは竿
固定部材の中心軸を含む平面が該竿固定部材7と交わる
箇所に設けられている。また、突起5,6には左右一対
の逃し部8b,8cが設けられており、中間竿の基端部
との接触面積を減じて中間竿の基端部3a,4aがより
容易に突起5,6に嵌合可能としている。
るように、その突起5,6の先端から基部14の中程に
向かって割り溝8aが設けられている。割り溝8aは竿
固定部材の中心軸を含む平面が該竿固定部材7と交わる
箇所に設けられている。また、突起5,6には左右一対
の逃し部8b,8cが設けられており、中間竿の基端部
との接触面積を減じて中間竿の基端部3a,4aがより
容易に突起5,6に嵌合可能としている。
【0016】竿固定部材7の内部は空洞になっており、
該空洞の内面には上記各突起5,6に対応して雌ネジ1
7,18が形成され、各雌ネジ17,18の先方の空洞
内面はテーパーを有したテーパー穴19,20となって
いる。各調整ネジ9,10は上記各雌ネジ17,18と
螺合する雄ネジ21,22を有し、該雄ネジ21,22
よりも先方に上記テーパー穴19,20に当接し得るテ
ーパー突起23,24を有している。これにより、各調
整ネジ9,10がいずれかの向きに回されると該調整ネ
ジ9,10の螺進退に伴い該調整ネジ9,10のテーパ
ー突起23,24がテーパー穴19,20に沿って滑
り、竿固定部材7がその半径方向に拡縮することにな
る。この拡縮量は突起5,6の直径について例えば0.
5mm程度である。従って、調整ネジ9,10を回す量
を加減することにより、各突起5,6の外周面と中間竿
3,4の基端部3a,4aの内周面との接触圧を調節す
ることができる。調整ネジ9,10の背面には該調整ネ
ジ9,10を回す際にドライバーの先を挿入するための
溝25が設けられている。
該空洞の内面には上記各突起5,6に対応して雌ネジ1
7,18が形成され、各雌ネジ17,18の先方の空洞
内面はテーパーを有したテーパー穴19,20となって
いる。各調整ネジ9,10は上記各雌ネジ17,18と
螺合する雄ネジ21,22を有し、該雄ネジ21,22
よりも先方に上記テーパー穴19,20に当接し得るテ
ーパー突起23,24を有している。これにより、各調
整ネジ9,10がいずれかの向きに回されると該調整ネ
ジ9,10の螺進退に伴い該調整ネジ9,10のテーパ
ー突起23,24がテーパー穴19,20に沿って滑
り、竿固定部材7がその半径方向に拡縮することにな
る。この拡縮量は突起5,6の直径について例えば0.
5mm程度である。従って、調整ネジ9,10を回す量
を加減することにより、各突起5,6の外周面と中間竿
3,4の基端部3a,4aの内周面との接触圧を調節す
ることができる。調整ネジ9,10の背面には該調整ネ
ジ9,10を回す際にドライバーの先を挿入するための
溝25が設けられている。
【0017】なお、空洞側のテーパー穴19,20と調
整ネジ9,10側のテーパー突起23,24はいずれか
一方を省略しその省略した側に出来る角を他方のテーパ
ーに当てるようにしてもよい。
整ネジ9,10側のテーパー突起23,24はいずれか
一方を省略しその省略した側に出来る角を他方のテーパ
ーに当てるようにしてもよい。
【0018】次に、この釣竿の組み立て方法について説
明する。穂先竿(図示せず)側の中間竿4の基端部4a
に竿固定部材7の突起6が挿入され、調整ネジ10が回
される。これにより、竿固定部材7の該突起6の箇所が
拡縮し該突起6と基端部4aとの間の接触圧が加減され
る。次いで、該中間竿4に被さる手元竿側の中間竿3の
基端部3aに他の突起5が挿入され、調整ネジ9が回さ
れる。これにより、竿固定部材7の該突起5の箇所が拡
縮し該突起5と基端部3aとの間の接触圧が加減され
る。望ましくは後者の調整ネジ9の方が前者の調整ネジ
10よりも強く締められ、内側の中間竿4よりも外側の
中間竿3の方が竿固定部材7により強く係止される。こ
のように調節すると竿を引き出す際に内側のものから外
側のものに向かって順に竿が繰り出されることになり、
内側の竿が外側の竿に被さり一体で出てくるようなこと
はない。
明する。穂先竿(図示せず)側の中間竿4の基端部4a
に竿固定部材7の突起6が挿入され、調整ネジ10が回
される。これにより、竿固定部材7の該突起6の箇所が
拡縮し該突起6と基端部4aとの間の接触圧が加減され
る。次いで、該中間竿4に被さる手元竿側の中間竿3の
基端部3aに他の突起5が挿入され、調整ネジ9が回さ
れる。これにより、竿固定部材7の該突起5の箇所が拡
縮し該突起5と基端部3aとの間の接触圧が加減され
る。望ましくは後者の調整ネジ9の方が前者の調整ネジ
10よりも強く締められ、内側の中間竿4よりも外側の
中間竿3の方が竿固定部材7により強く係止される。こ
のように調節すると竿を引き出す際に内側のものから外
側のものに向かって順に竿が繰り出されることになり、
内側の竿が外側の竿に被さり一体で出てくるようなこと
はない。
【0019】この後、尻栓2の円筒部2b内に竿固定部
材7の基部14が挿入され両者が結合された上で、尻栓
2の円筒部2bが手元竿1の基端部1a内に挿入され両
者が螺合される。
材7の基部14が挿入され両者が結合された上で、尻栓
2の円筒部2bが手元竿1の基端部1a内に挿入され両
者が螺合される。
【0020】このようにして組み立てられた釣竿は縮ん
だ状態にあり、その使用に際しては穂先竿が引っ張られ
ることにより中間竿3,4は内側のものから順に突起
6,5から抜けて繰り出されることとなる。
だ状態にあり、その使用に際しては穂先竿が引っ張られ
ることにより中間竿3,4は内側のものから順に突起
6,5から抜けて繰り出されることとなる。
【0021】実施例2 図5及び図6に示されるように、この釣竿における竿固
定部材7の空洞の内面には、上記各突起5,6に対応し
てテーパー雌ネジ26,27が形成されている。そし
て、これに螺合する調整ネジ9,10はテーパー雄ネジ
28,29を有している。これにより、各調整ネジ9,
10がいずれかの向きに回されると該調整ネジ9,10
の螺進退に伴い竿固定部材7がその半径方向に拡縮する
ことになる。この拡縮量は突起5,6の直径方向におい
て例えば0.7mm程度である。従って、調整ネジ9,
10を回す量を加減することにより、各突起5,6の外
周面と中間竿3,4の基端部3a,4aの内周面との接
触圧を調節することができる。
定部材7の空洞の内面には、上記各突起5,6に対応し
てテーパー雌ネジ26,27が形成されている。そし
て、これに螺合する調整ネジ9,10はテーパー雄ネジ
28,29を有している。これにより、各調整ネジ9,
10がいずれかの向きに回されると該調整ネジ9,10
の螺進退に伴い竿固定部材7がその半径方向に拡縮する
ことになる。この拡縮量は突起5,6の直径方向におい
て例えば0.7mm程度である。従って、調整ネジ9,
10を回す量を加減することにより、各突起5,6の外
周面と中間竿3,4の基端部3a,4aの内周面との接
触圧を調節することができる。
【0022】なお、この実施例によれば、雌ネジとテー
パーとを同時に形成することができるので、実施例1に
おけるよりも加工が容易である。実施例3 図7及び図8に示されるように、この釣竿における竿固
定部材7の先端には、穂先竿の基端部が嵌まり込む嵌合
部30が凹部として形成されている。穂先竿の基端部に
穴が開いている場合は、上記凹部に代え穂先竿の穴に入
り込む凸部を竿固定部材7の先端に設けてもよい。この
釣竿によれば、中間竿3,4のみならず穂先竿も手元竿
1内に固定し不用意な振出しを防止することができる。
パーとを同時に形成することができるので、実施例1に
おけるよりも加工が容易である。実施例3 図7及び図8に示されるように、この釣竿における竿固
定部材7の先端には、穂先竿の基端部が嵌まり込む嵌合
部30が凹部として形成されている。穂先竿の基端部に
穴が開いている場合は、上記凹部に代え穂先竿の穴に入
り込む凸部を竿固定部材7の先端に設けてもよい。この
釣竿によれば、中間竿3,4のみならず穂先竿も手元竿
1内に固定し不用意な振出しを防止することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、調整ネジのテーパーと
竿固定部材のテーパー及び割り溝との共働により竿固定
部材の半径方向に発生する力を加減することができ、突
起と中間竿の基端部との係合力を調節することができ
る。従って、竿固定部材や中間竿に製作誤差、磨耗等が
生じても適度な係合力を発生させ中間竿を手元竿内に適
正に保持することができ、また振動や衝撃力が作用して
も竿が脱落し難くすることができる。また、調整ネジと
テーパーとは各突起に対して設けられているから、外側
の中間竿ほど係合力を高めるようにし竿が内側のものか
ら外側のものへと順番に引き出されるようにして竿の振
出しを円滑化することができる。また、竿固定部材は金
属製であるから、耐候性に優れ中間竿の基端部との係合
力を長期に亘り保持することができる。また、竿固定部
材を拡縮させる部材が調整ネジでありこれが竿固定部材
と螺合するので、調整ネジが竿固定部材と強固に結合
し、竿固定部材が劣化しないこととも相俟って、振動、
衝撃等が加わっても妄りに脱落したり移動したりするこ
とがなく、従って竿固定部材と竿の基端部との係合力を
適正に維持することができる。
竿固定部材のテーパー及び割り溝との共働により竿固定
部材の半径方向に発生する力を加減することができ、突
起と中間竿の基端部との係合力を調節することができ
る。従って、竿固定部材や中間竿に製作誤差、磨耗等が
生じても適度な係合力を発生させ中間竿を手元竿内に適
正に保持することができ、また振動や衝撃力が作用して
も竿が脱落し難くすることができる。また、調整ネジと
テーパーとは各突起に対して設けられているから、外側
の中間竿ほど係合力を高めるようにし竿が内側のものか
ら外側のものへと順番に引き出されるようにして竿の振
出しを円滑化することができる。また、竿固定部材は金
属製であるから、耐候性に優れ中間竿の基端部との係合
力を長期に亘り保持することができる。また、竿固定部
材を拡縮させる部材が調整ネジでありこれが竿固定部材
と螺合するので、調整ネジが竿固定部材と強固に結合
し、竿固定部材が劣化しないこととも相俟って、振動、
衝撃等が加わっても妄りに脱落したり移動したりするこ
とがなく、従って竿固定部材と竿の基端部との係合力を
適正に維持することができる。
【0024】また、本発明において、竿固定部材の先端
に穂先竿の基端部が嵌まり込む嵌合部が形成される場合
は、中間竿のみならず穂先竿も手元竿内に固定し不用意
な振出しを防止することができる。
に穂先竿の基端部が嵌まり込む嵌合部が形成される場合
は、中間竿のみならず穂先竿も手元竿内に固定し不用意
な振出しを防止することができる。
【図1】本発明に係る釣竿の後部の半断面図である。
【図2】図1中II−II線断面図である。
【図3】竿固定部材の半断面図である。
【図4】竿固定部材の背面図である。
【図5】竿固定部材の他の実施例の半断面図である。
【図6】竿固定部材の背面図である。
【図7】釣竿の他の実施例の半断面図である。
【図8】図7中VIII−VIII線断面図である。
1…手元竿 2…尻栓 3,4…中間竿 3a,4a…基端部 5,6…突起 7…竿固定部材 8a…割り溝 9,10…調整ネジ 30…嵌合部
Claims (2)
- 【請求項1】 手元竿の後端に尻栓が着脱自在に取り付
けられ、複数本の中間竿の基端部と夫々係合する突起が
積み上げ形成された金属製の竿固定部材が上記尻栓の内
端に着脱自在に取り付けられ、上記竿固定部材にはその
中心軸方向に沿って空洞と割り溝とが形成され、上記空
洞内には螺進退に伴いテーパーを介し上記竿固定部材を
拡縮させるテーパーを有する複数個の調整ネジが上記各
突起に対応して設けられていることを特徴とする釣竿。 - 【請求項2】 穂先竿の基端部が嵌まり込む嵌合部が上
記竿固定部材の先端に設けられたことを特徴とする請求
項1の釣竿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP905596A JPH08266194A (ja) | 1995-02-02 | 1996-01-23 | 釣 竿 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1627895 | 1995-02-02 | ||
JP7-16278 | 1995-02-02 | ||
JP905596A JPH08266194A (ja) | 1995-02-02 | 1996-01-23 | 釣 竿 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08266194A true JPH08266194A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=26343708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP905596A Pending JPH08266194A (ja) | 1995-02-02 | 1996-01-23 | 釣 竿 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08266194A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003061526A (ja) * | 2001-08-23 | 2003-03-04 | Shimano Inc | 釣 竿 |
JP2007089415A (ja) * | 2005-09-27 | 2007-04-12 | Daiwa Seiko Inc | 釣竿 |
KR20200000018U (ko) * | 2018-06-25 | 2020-01-03 | 주식회사 아오맥스 | 길이 조절식 낚싯대 |
-
1996
- 1996-01-23 JP JP905596A patent/JPH08266194A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003061526A (ja) * | 2001-08-23 | 2003-03-04 | Shimano Inc | 釣 竿 |
JP2007089415A (ja) * | 2005-09-27 | 2007-04-12 | Daiwa Seiko Inc | 釣竿 |
JP4547709B2 (ja) * | 2005-09-27 | 2010-09-22 | グローブライド株式会社 | 釣竿 |
KR20200000018U (ko) * | 2018-06-25 | 2020-01-03 | 주식회사 아오맥스 | 길이 조절식 낚싯대 |
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