JP3897849B2 - 棒状物繰り出し容器 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筒状体と案内筒との相対回転により、棒状物が筒状体の端部から繰り出される棒状物繰り出し容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の棒状物繰り出し容器としては、実公平5−45513号公報、実公平6−24236号公報、実公平7−30391号公報等に記載されたものがあり、これらは、内面に螺旋溝を設けた筒状体と、筒状体に軸方向移動不能で相対回転自在に嵌挿される案内筒と、前記案内筒に相対回転不能に係合されると共に前記螺旋溝に嵌合する突起を側面に有し棒状物を保持するホルダと、を備え、案内筒に対して筒状体を相対回転させることにより、ホルダに保持された棒状物を繰り出すよう構成している。
【0003】
ところで、上記筒状体に設けられた螺旋溝は、筒状体を成形する際に、キャビティの中に雄ネジの切られたコアピンを挿入し、成形終了後、コアピンを回転させながら、筒状体から取り出すことで、形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の棒状物繰り出し容器では、螺旋溝の形成の際に、コアピンを回転させながら取り出さなければならず、手間及び時間がかかり、効率的でないという問題がある。
本願発明は、かかる問題点に鑑みなされたもので、請求項1ないし請求項2記載の発明は、効率的で安価に製造することができる棒状物繰り出し容器を提供することをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のうち請求項1記載の発明は、内面に螺旋溝を設けた筒状体と、筒状体に軸方向移動不能で相対回転自在に嵌挿される案内筒と、前記案内筒に相対回転不能に係合されると共に前記螺旋溝に嵌合する突起を側面に有し棒状物を保持するホルダと、を備え、案内筒に対して筒状体を相対回転させることにより、ホルダに保持された棒状物を繰り出すことができる棒状物繰り出し容器において、前記螺旋溝は、その断面形状において、筒状体の軸方向のいずれか一方方向に向かって漸次、溝深さが浅くなるよう傾斜するテーパー面と、テーパー面の最深部側に設けられた軸方向に垂直な垂直面と、を有することを特徴とする。
【0006】
筒状体の成形終了時に螺旋溝に対応した雄ネジを有するコアピンを筒状体から抜き出す際に、コアピンを螺旋溝に沿って回転させながら移動させずに、前記筒状体の軸方向のいずれか一方方向に向かって直線的に移動させても、螺旋溝のテーパー面に沿ってコアピンの雄ネジが引き出され、螺旋溝に悪影響を与えることなくコアピンを抜き出すことができる。
【0007】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記筒状体の軸方向のいずれか一方方向とは、棒状物の繰り出し方向であることを特徴とする。
即ち、テーパー面が棒状物の繰り出し方向に向かって漸次、溝深さが浅くなるよう傾斜していると、螺旋溝の前記垂直面は繰り出し方向に対向することになり、棒状物が筒状体から繰り出されて使用されているときに、棒状物を退却させる方向に過度な力がかかっても、ホルダからの力を筒状体の垂直面が受けて筒状体に伝達することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の棒状物繰り出し容器の実施の形態を表す縦断面図であり、図2はその要部拡大図である。
図において、10は棒状物繰り出し容器であり、棒状物繰り出し容器10は、内面に螺旋溝12aを設けた筒状体12と、筒状体12に嵌挿される案内筒14と、螺旋溝12aに嵌合する突起16aを側面に有し棒状物20を保持するホルダ16と、を備えている。案内筒14は、その後端部に設けられた鍔形ストッパー14bを、筒状体12の後端部に当接させると共に、案内筒14の前部の外面に切り込みにより設けられた突出片14cを、筒状体12の内面に設けた段部12dに係止させることにより、筒状体12に軸方向移動不能で相対回転自在に嵌挿される。また、案内筒14は、軸方向に伸びる2つの案内孔14a、14aを備えており、該案内筒14の案内孔14aを越えてホルダ16の突起16aが前記螺旋溝12aに嵌合することで、ホルダ16は、案内筒14に相対回転不能に係合される。棒状物20としては、消しゴム、修正棒、筆記芯、蛍光芯、アイブロー芯、棒状糊に適用することができる。
【0009】
図2に示したように、螺旋溝12aはその断面形状において、筒状体12の軸方向の一方方向、本実施の形態では、棒状物20の繰り出し方向に向かって漸次、溝深さが浅くなるよう傾斜するテーパー面12bと、テーパー面12bの最深部側に設けられ筒状体12の軸方向に垂直な垂直面12cとを備えている。これに対応して、ホルダ16の突起16aも、棒状物20の繰り出し方向に向かって漸次、突起高さが低くなるよう傾斜するテーパー面16bと、テーパー面12bの最高部側に設けられホルダ16の軸方向に垂直な垂直面16cとを備えている。
【0010】
この筒状体12を成形するための筒状体12の成形用の型の構造例を図3に示す。図3において、30は金型キャビティ、32はコアピンであり、螺旋溝12aに対応してコアピン32には雄ネジ32aが設けられており、雄ネジ32aはその断面形状において、コアピンの抜き出し方向に向かって漸次、その高さが低くなるよう傾斜するテーパー面32bと、テーパー面32bの最高部側に設けられコアピン32の軸方向に垂直な垂直面32cとを備えている。
【0011】
成形終了後、コアピン32を矢印で示したコアピン32の軸方向に沿って動かすと、筒状体12がコアピン32と共に金型キャビティ30から抜き出される。次いで、筒状体12の端面に当て部材を当接させた状態でコアピン32を軸方向に沿って直線的に動かすと(または当て部材をコアピン32と反対方向方向に直線的に動かすと)、コアピン32の雄ネジ32aがそのテーパー面32bに沿って、筒状体12の螺旋溝12aから引き出され、同時に筒状体12がそれ自身の持つ弾性により適宜外径方向へ広がることで、螺旋溝12aを損傷させることなくコアピン32を筒状体12から抜き出すことができる。従って、従来のように、コアピン32を筒状体12の螺旋溝12aに沿って回転させながら抜き出す必要がないので、手間や時間が削減され、効率的で安価に製造できるようになる。
【0012】
このような構成をした棒状物繰り出し容器10は、従来と同様、筒状体12を案内筒14に対して相対回転させることにより、案内筒14の案内孔14aを通って螺旋溝12aに嵌合する突起16aが螺旋溝12aに沿って移動し、ホルダ16が自転しながら筒状体12内をその軸方向に移動して、棒状物20が筒状体12の先端より繰り出される。また、筒状体12を案内筒14に対して上記と反対の方向に相対回転させることにより、棒状物20を筒状体12内へ退却する方向へ移動させることができる。
【0013】
棒状物20が筒状体12から繰り出されて使用されているときに、棒状物20を退却させる方向に過度な力がかかっても、ホルダ16の垂直面16cと筒状体12の垂直面12cとが対向しているため、これらの垂直面16c、12cを介して、この力を筒状体12に伝達することができるので、ホルダ16の突起16aの螺旋溝12aとの嵌合が簡単に外れることはない。
【0014】
図4は、他の筒状体の螺旋溝の変形例を示す図2相当図であり、螺旋溝12aのテーパー面12b’を筒状体12の軸方向のいずれか一方方向に向かって漸次、溝深さが浅くなるよう曲線的に変化する傾斜面とすることもできる。また、ホルダ16の突起16aもテーパー面12b’に適合するよう、テーパー面12b’と同様、曲線的に変化するテーパー面16b’とすることもできる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、筒状体の螺旋溝は、その断面形状において、筒状体の軸方向のいずれか一方方向に向かって漸次、溝深さが浅くなるよう傾斜するテーパー面と、テーパー面の最深部側に設けられた軸方向に垂直な垂直面と、を有するよう構成したことによって、筒状体の成形終了時に螺旋溝に対応した雄ネジを有するコアピンを筒状体から抜き出す際に、コアピンを螺旋溝に沿って回転させながら移動させずに、前記筒状体の軸方向のいずれか一方方向に向かって直線的に移動させても、螺旋溝のテーパー面に沿ってコアピンの雄ネジが引き出され、螺旋溝に悪影響を与えることなくコアピンを抜き出すことができる。従って、従来のように、コアピンを筒状体の螺旋溝に沿って回転させながら抜き出す必要がないので、手間や時間が削減されて効率的に製造でき、製造コストを安価にすることができる。
【0016】
また、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の効果に加えて、前記螺旋溝の前記テーパー面は、棒状物の繰り出し方向に向かって漸次、溝深さが浅くなるよう傾斜しているので、螺旋溝の前記垂直面は繰り出し方向に対向するようになっている。従って、棒状物が筒状体から繰り出されて使用されているときに、棒状物を退却させる方向に過度な力がかかっても、ホルダからの力を筒状体の垂直面が受けて筒状体に伝達することができるので、ホルダの突起の螺旋溝との嵌合が簡単に外れることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の棒状物繰り出し容器の実施の形態を表す縦断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】筒状体を形成するための筒状体成形用の型の構造を示す図である。
【図4】他の筒状体の螺旋溝の変形例を示す図2相当図である。
【符号の説明】
10 棒状物繰り出し容器
12 筒状体
12a 螺旋溝
12b テーパー面
12c 垂直面
14 案内筒
16 ホルダ
16a 突起
20 棒状物
【発明の属する技術分野】
本発明は、筒状体と案内筒との相対回転により、棒状物が筒状体の端部から繰り出される棒状物繰り出し容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の棒状物繰り出し容器としては、実公平5−45513号公報、実公平6−24236号公報、実公平7−30391号公報等に記載されたものがあり、これらは、内面に螺旋溝を設けた筒状体と、筒状体に軸方向移動不能で相対回転自在に嵌挿される案内筒と、前記案内筒に相対回転不能に係合されると共に前記螺旋溝に嵌合する突起を側面に有し棒状物を保持するホルダと、を備え、案内筒に対して筒状体を相対回転させることにより、ホルダに保持された棒状物を繰り出すよう構成している。
【0003】
ところで、上記筒状体に設けられた螺旋溝は、筒状体を成形する際に、キャビティの中に雄ネジの切られたコアピンを挿入し、成形終了後、コアピンを回転させながら、筒状体から取り出すことで、形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の棒状物繰り出し容器では、螺旋溝の形成の際に、コアピンを回転させながら取り出さなければならず、手間及び時間がかかり、効率的でないという問題がある。
本願発明は、かかる問題点に鑑みなされたもので、請求項1ないし請求項2記載の発明は、効率的で安価に製造することができる棒状物繰り出し容器を提供することをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のうち請求項1記載の発明は、内面に螺旋溝を設けた筒状体と、筒状体に軸方向移動不能で相対回転自在に嵌挿される案内筒と、前記案内筒に相対回転不能に係合されると共に前記螺旋溝に嵌合する突起を側面に有し棒状物を保持するホルダと、を備え、案内筒に対して筒状体を相対回転させることにより、ホルダに保持された棒状物を繰り出すことができる棒状物繰り出し容器において、前記螺旋溝は、その断面形状において、筒状体の軸方向のいずれか一方方向に向かって漸次、溝深さが浅くなるよう傾斜するテーパー面と、テーパー面の最深部側に設けられた軸方向に垂直な垂直面と、を有することを特徴とする。
【0006】
筒状体の成形終了時に螺旋溝に対応した雄ネジを有するコアピンを筒状体から抜き出す際に、コアピンを螺旋溝に沿って回転させながら移動させずに、前記筒状体の軸方向のいずれか一方方向に向かって直線的に移動させても、螺旋溝のテーパー面に沿ってコアピンの雄ネジが引き出され、螺旋溝に悪影響を与えることなくコアピンを抜き出すことができる。
【0007】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記筒状体の軸方向のいずれか一方方向とは、棒状物の繰り出し方向であることを特徴とする。
即ち、テーパー面が棒状物の繰り出し方向に向かって漸次、溝深さが浅くなるよう傾斜していると、螺旋溝の前記垂直面は繰り出し方向に対向することになり、棒状物が筒状体から繰り出されて使用されているときに、棒状物を退却させる方向に過度な力がかかっても、ホルダからの力を筒状体の垂直面が受けて筒状体に伝達することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の棒状物繰り出し容器の実施の形態を表す縦断面図であり、図2はその要部拡大図である。
図において、10は棒状物繰り出し容器であり、棒状物繰り出し容器10は、内面に螺旋溝12aを設けた筒状体12と、筒状体12に嵌挿される案内筒14と、螺旋溝12aに嵌合する突起16aを側面に有し棒状物20を保持するホルダ16と、を備えている。案内筒14は、その後端部に設けられた鍔形ストッパー14bを、筒状体12の後端部に当接させると共に、案内筒14の前部の外面に切り込みにより設けられた突出片14cを、筒状体12の内面に設けた段部12dに係止させることにより、筒状体12に軸方向移動不能で相対回転自在に嵌挿される。また、案内筒14は、軸方向に伸びる2つの案内孔14a、14aを備えており、該案内筒14の案内孔14aを越えてホルダ16の突起16aが前記螺旋溝12aに嵌合することで、ホルダ16は、案内筒14に相対回転不能に係合される。棒状物20としては、消しゴム、修正棒、筆記芯、蛍光芯、アイブロー芯、棒状糊に適用することができる。
【0009】
図2に示したように、螺旋溝12aはその断面形状において、筒状体12の軸方向の一方方向、本実施の形態では、棒状物20の繰り出し方向に向かって漸次、溝深さが浅くなるよう傾斜するテーパー面12bと、テーパー面12bの最深部側に設けられ筒状体12の軸方向に垂直な垂直面12cとを備えている。これに対応して、ホルダ16の突起16aも、棒状物20の繰り出し方向に向かって漸次、突起高さが低くなるよう傾斜するテーパー面16bと、テーパー面12bの最高部側に設けられホルダ16の軸方向に垂直な垂直面16cとを備えている。
【0010】
この筒状体12を成形するための筒状体12の成形用の型の構造例を図3に示す。図3において、30は金型キャビティ、32はコアピンであり、螺旋溝12aに対応してコアピン32には雄ネジ32aが設けられており、雄ネジ32aはその断面形状において、コアピンの抜き出し方向に向かって漸次、その高さが低くなるよう傾斜するテーパー面32bと、テーパー面32bの最高部側に設けられコアピン32の軸方向に垂直な垂直面32cとを備えている。
【0011】
成形終了後、コアピン32を矢印で示したコアピン32の軸方向に沿って動かすと、筒状体12がコアピン32と共に金型キャビティ30から抜き出される。次いで、筒状体12の端面に当て部材を当接させた状態でコアピン32を軸方向に沿って直線的に動かすと(または当て部材をコアピン32と反対方向方向に直線的に動かすと)、コアピン32の雄ネジ32aがそのテーパー面32bに沿って、筒状体12の螺旋溝12aから引き出され、同時に筒状体12がそれ自身の持つ弾性により適宜外径方向へ広がることで、螺旋溝12aを損傷させることなくコアピン32を筒状体12から抜き出すことができる。従って、従来のように、コアピン32を筒状体12の螺旋溝12aに沿って回転させながら抜き出す必要がないので、手間や時間が削減され、効率的で安価に製造できるようになる。
【0012】
このような構成をした棒状物繰り出し容器10は、従来と同様、筒状体12を案内筒14に対して相対回転させることにより、案内筒14の案内孔14aを通って螺旋溝12aに嵌合する突起16aが螺旋溝12aに沿って移動し、ホルダ16が自転しながら筒状体12内をその軸方向に移動して、棒状物20が筒状体12の先端より繰り出される。また、筒状体12を案内筒14に対して上記と反対の方向に相対回転させることにより、棒状物20を筒状体12内へ退却する方向へ移動させることができる。
【0013】
棒状物20が筒状体12から繰り出されて使用されているときに、棒状物20を退却させる方向に過度な力がかかっても、ホルダ16の垂直面16cと筒状体12の垂直面12cとが対向しているため、これらの垂直面16c、12cを介して、この力を筒状体12に伝達することができるので、ホルダ16の突起16aの螺旋溝12aとの嵌合が簡単に外れることはない。
【0014】
図4は、他の筒状体の螺旋溝の変形例を示す図2相当図であり、螺旋溝12aのテーパー面12b’を筒状体12の軸方向のいずれか一方方向に向かって漸次、溝深さが浅くなるよう曲線的に変化する傾斜面とすることもできる。また、ホルダ16の突起16aもテーパー面12b’に適合するよう、テーパー面12b’と同様、曲線的に変化するテーパー面16b’とすることもできる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、筒状体の螺旋溝は、その断面形状において、筒状体の軸方向のいずれか一方方向に向かって漸次、溝深さが浅くなるよう傾斜するテーパー面と、テーパー面の最深部側に設けられた軸方向に垂直な垂直面と、を有するよう構成したことによって、筒状体の成形終了時に螺旋溝に対応した雄ネジを有するコアピンを筒状体から抜き出す際に、コアピンを螺旋溝に沿って回転させながら移動させずに、前記筒状体の軸方向のいずれか一方方向に向かって直線的に移動させても、螺旋溝のテーパー面に沿ってコアピンの雄ネジが引き出され、螺旋溝に悪影響を与えることなくコアピンを抜き出すことができる。従って、従来のように、コアピンを筒状体の螺旋溝に沿って回転させながら抜き出す必要がないので、手間や時間が削減されて効率的に製造でき、製造コストを安価にすることができる。
【0016】
また、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の効果に加えて、前記螺旋溝の前記テーパー面は、棒状物の繰り出し方向に向かって漸次、溝深さが浅くなるよう傾斜しているので、螺旋溝の前記垂直面は繰り出し方向に対向するようになっている。従って、棒状物が筒状体から繰り出されて使用されているときに、棒状物を退却させる方向に過度な力がかかっても、ホルダからの力を筒状体の垂直面が受けて筒状体に伝達することができるので、ホルダの突起の螺旋溝との嵌合が簡単に外れることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の棒状物繰り出し容器の実施の形態を表す縦断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】筒状体を形成するための筒状体成形用の型の構造を示す図である。
【図4】他の筒状体の螺旋溝の変形例を示す図2相当図である。
【符号の説明】
10 棒状物繰り出し容器
12 筒状体
12a 螺旋溝
12b テーパー面
12c 垂直面
14 案内筒
16 ホルダ
16a 突起
20 棒状物
Claims (2)
- 内面に螺旋溝を設けた筒状体と、筒状体に軸方向移動不能で相対回転自在に嵌挿される案内筒と、前記案内筒に相対回転不能に係合されると共に前記螺旋溝に嵌合する突起を側面に有し棒状物を保持するホルダと、を備え、案内筒に対して筒状体を相対回転させることにより、ホルダに保持された棒状物を繰り出すことができる棒状物繰り出し容器において、
前記螺旋溝は、その断面形状において、筒状体の軸方向のいずれか一方方向に向かって漸次、溝深さが浅くなるよう傾斜するテーパー面と、テーパー面の最深部側に設けられた軸方向に垂直な垂直面と、を有することを特徴とする棒状物繰り出し容器。 - 前記筒状体の軸方向のいずれか一方方向とは、棒状物の繰り出し方向であることを特徴とする請求項1記載の棒状物繰り出し容器。
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TW343600U (en) | 1998-10-21 |
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