JP3077838B2 - 釣り竿及びその製造方法 - Google Patents

釣り竿及びその製造方法

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JP3077838B2 JP04003609A JP360992A JP3077838B2 JP 3077838 B2 JP3077838 B2 JP 3077838B2 JP 04003609 A JP04003609 A JP 04003609A JP 360992 A JP360992 A JP 360992A JP 3077838 B2 JP3077838 B2 JP 3077838B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣り竿及びその製造方
法に関し、詳しくは、固定ガイドを竿素材に一体形成す
る技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、釣り竿に備えられる固定ガイドと
して図8に示すものが存在し、この従来例では、セラミ
ック等の耐磨耗性のリング状の糸案内部材11を金属フ
レーム等の保持部材12に支持し、この保持部材12を
接着材、あるいは、糸の縛り付け等によって竿素材Rの
外面に固定することで固定ガイドGを構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前述した従来
例について考えるに、この例のように形成される固定ガ
イドでは保持部材12が竿素材Rに外嵌する筒状部12
Aと糸案内部材11を支持するプレート部12Bとで構
成されることから、この筒状部12Aが竿素材Rの外面
に対して段状に突出した形状となって、この段状部に釣
り糸の絡みを生じやすく、又、プレート部12Bに釣り
糸が巻き付いた場合には、張力が増大するほど釣り糸が
締まって外れ難くなり改善の余地がある。
【0004】又、この構造の固定ガイドでは保持部材を
有し、竿素材から比較的突出した形状になるため、釣り
竿そのものの大型化、あるいは、竿の格納に支障になる
ことがあり、又、この固定ガイドでは、例えば長期に亘
る使用による接着剤の劣化等により竿素材と保持部材と
の間、あるいは、保持部材と糸案内部材との間にガタツ
キを生じてアタリの判別に支障を生ずる等の不都合を招
来することもある。
【0005】本発明の目的は、実釣時には釣り糸の絡み
付きを発生し難く、しかも、大型化を抑制し、長期に亘
って使用してもアタリを良好に判別できる釣り竿、及
び、その製造方法を構成する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴は、
竿素材の外面の凹状部に嵌め込み配置した釣り糸案内用
の環状の糸案内部材を、保持部材で竿素材に固定して成
る点にあり、又、
【0007】本発明の第2の特徴は、竿素材の外面に、
該竿素材の径方向に窪む凹状部を形成すると共に、この
凹状部に環状の糸案内部材を嵌め込んだ後、この糸案内
部材を保持部材で竿素材に固定する点にあり、その作
用、及び、効果は次の通りである。
【0008】
【作用】上記第1の特徴を例えば、図1乃至図3に示す
ように構成すると、糸案内部材3が竿素材Rの凹状部2
に嵌め込まれるので、従来からの固定ガイドと比較し
て、この糸案内部材3の外周部の突出量が低減され、し
かも、凹状部2との接触による位置規制と、保持部材4
の固定とで、糸案内部材3が確実に固定され、又、釣り
糸からの魚信を糸案内部材3から直接竿素材Rに伝える
ものとなる。
【0009】つまり、この発明では、糸案内部材3の突
出量の低減で釣り糸の絡み付きが抑制され、又、竿の扱
いが容易になると共に、竿素材Rの凹状部2によって糸
案内部材3の移動を抑制するので従来と比較して、この
糸案内部材3の保持が確実に行われ、しかも、アタリの
判別も確実に行えるものとなるのである。
【0010】上記第2の特徴を例えば、図4及び図5に
示すように構成すると、竿素材Rの凹状部2に糸案内部
材2を嵌め込んだ後、保持部材4によって糸案内部材3
が確実に固定されるものとなる。
【0011】つまり、この発明では、竿素材Rに対する
凹状部2の形成により糸案内部材3が竿素材Rの径方向
への突出を抑制すると共に、この糸案内部材3の位置規
制を可能にし、又、保持部材4で糸案内部材3の保持を
確実にするのである。
【0012】
【発明の効果】従って、実釣時には釣り糸の絡み付きを
発生し難く、しかも、大型化を抑制し、長期に亘って使
用してもアタリを良好に判別できる釣り竿、及び、その
製造方法が合理的に構成できたのである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1乃至図3には振出型に構成された釣り竿の中
間竿1(竿素材Rの一例)に備えられる固定ガイドGを
示し、このガイドGは中間竿1に形成された凹状部2に
対してセラミック製の糸案内部材3を嵌め込むと共に、
この糸案内部材3の反竿素材側の外周面から中間竿1の
外周に亘って形成される保持部材4によって、該糸案内
部材3を中間竿1に固定して構成されている。
【0014】又、このように糸案内部材3を中間竿1に
対し、径方向への突出量を抑制するよう備えることによ
り、竿の格納時等の扱いを良好にしてあり、又、保持部
材4の前後方向の端部を、中間竿1の軸芯Xに直交する
方向視で、竿から離間するほど軸芯X方向の幅が狭小化
するよう端縁4A,4Aの形状を傾斜姿勢に設定するこ
とにより、釣り糸が、この固定ガイドGに接触すること
があっても、この保持部材4が釣り糸を中間竿1から離
間する円滑に方向に送り出し、絡み付を阻止し、しか
も、糸案内部材3が中間竿1の直接接触しているので、
魚信を把握し易くできるように構成されている。
【0015】又、この固定ガイドGは以下の手順によ
り、中間竿1に形成される。つまり、図4(イ)、
(ロ)に示すように、マンドレル5に巻回された主プリ
プレグP1 (竿素材R)の外面に対して研削等の手段に
より、竿素材Rの軸芯Xと直交する姿勢に溝形に凹状部
2を形成し、又、この凹状部2の裏面側に小径部6を形
成する。尚、この凹状部2の幅は糸案内部材3の厚みと
一致させてあり、又、深さを図3に示す如く、糸案内部
材3の素材の径Dの1/2より少し大きく設定してあ
る。
【0016】次に、この凹状部2に糸案内部材3を嵌め
込むと共に、この糸案内部材3を前後位置(軸芯X方向
の位置)にゴム等の柔軟な素材7、7を挟み込み状態で
配置し、これらの外面に副プリプレグP4 の巻回を行
い、更に、この副プリプレグP 4 の外面から、前記主プ
リプレグP1 の外面に亘って熱収縮テープ8を巻回し焼
成して、この夫々のプリプレグP1 、P4 の一体化を図
ると同時に筒状に竿素材Rを得る。尚、この副プリプレ
グP4 が前記保持部材4を構成するものであり、この副
プリプレグP4 では、その繊維方向Sを図2に示すよう
に竿素材Rの周方向に設定して強度の向上を図ってあ
り、又、焼成時には夫々のプリプレグP1 、P4 が互い
に溶融状態に達して一体化する。
【0017】このように、焼成を終えると、熱収縮テー
プ7を取り去り、マンドレル5を抜き取り、又、保持部
材4(焼成後のプリプレグ)の前後を傾斜姿勢に成形
し、塗装等の表面処理を行うことにより、中間竿1の外
面に滑らかに連なる状態に保持部材4を有した構造に中
間竿1が完成するのである。
【0018】〔別実施例〕本発明は上記実施例以外に、
以下のようにも構成できる。 (イ) 図6及び図7に示すように、筒状に成形された
竿素材Rの外面に凹状部2を形成した後、この凹状部2
に糸案内部材3を嵌め込むと共に、この部位の外部に金
型9を配置し、樹脂を注入することにより、竿素材Rと
糸案内部材3との外周に亘って抱き込む形態に保持部材
4を形成する。尚、この構造では、保持部材4が滑らか
に竿素材Rと連なるよう、竿素材Rの外面を研削する等
の手段により小径部6を形成しておき、この部位6に樹
脂の注入を行うことになる。
【0019】(ロ) 請求項1の構造の固定ガイドGを
穂先竿の先端に備えてトップガイドに構成する。尚、こ
のように、トップガイドに構成した場合には、糸絡みが
解消されると共に振出型に構成された釣り竿に適用した
場合には、このトップガイドを摘んで竿の伸長操作を行
っても、トップガイドが脱落することも無い。
【0020】(ハ) プリプレグを用いる保持部材4で
は、焼成後の竿素材Rの外面にプリプレグP4 を巻回し
て、再度焼成することにより、糸案内部材3を竿素材R
と一体化させるようにも実施できる。
【0021】(ニ) 保持部材の構成するに、熱収縮チ
ューブを用いると共に、このチューブを竿素材と糸案内
部材とを抱く形態に配置し、この状態での熱風等の供給
により、このチューブで竿素材と糸案内部材とを締め付
けるよう構成する。
【0022】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】固定ガイドの縦断側面図
【図2】固定ガイドの側面図
【図3】固定ガイドの縦断正面図
【図4】成形状態の竿素材の側面図、及び、断面図
【図5】プリプレグ巻回状態の側面図
【図6】別実施例(イ)の金型配置状態の縦断側面図
【図7】別実施例(イ)の固定ガイドの縦断正面図
【図8】従来の固定ガイドの斜視図
【符号の説明】
2 凹状部 3 糸案内部材 4 保持部材 R 竿素材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竿素材(R)の外面の凹状部(2)に嵌
    め込み配置した釣り糸案内用の環状の糸案内部材(3)
    を、保持部材(4)で竿素材(R)に固定して成る釣り
    竿。
  2. 【請求項2】 前記保持部材(4)が、糸案内部材
    (3)の反竿素材側の外周面、及び、竿素材(R)の外
    周面を抱き込む形状に形成されて成る請求項1記載の釣
    り竿。
  3. 【請求項3】 竿素材(R)の外面に、該竿素材(R)
    の径方向に窪む凹状部(2)を形成すると共に、この凹
    状部(2)に環状の糸案内部材(3)を嵌め込んだ後、
    この糸案内部材(3)を保持部材(4)で竿素材(R)
    に固定する釣り竿の製造方法。
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