JP5616484B2 - 釣糸ガイド及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、釣竿に装着されて釣糸を案内する釣糸ガイドに関し、詳細には、釣糸が挿通されるガイドリングを保持するフレーム部分に特徴を有する釣糸ガイド及びその製造方法に関する。
従来、上記した釣糸ガイドは、釣竿の外周面に装着されるフレームと、フレームに止着され、実際に釣糸が挿通されるガイドリングとを備えた構成となっている。前記フレームは、例えば、特許文献1に記載されているように、ステンレスやチタン等の金属製の板材料をプレス加工することで一体形成するのが一般的となっており、フレームには、釣糸を挿通させるガイドリングを保持するためのリング保持部と、釣竿の外表面に装着するための固定部が一体形成されている。
特開2006−340661号
上記した公知技術では、フレームが金属材料で構成されているため、重量が重いとともに、撓み性等の性能が悪く、釣竿の性能の向上を図る上でネックとなっている。例えば、より軽量化が要求される釣竿では、上記したような釣糸ガイドを軸長方向に沿って多数装着すると、所望の性能が発揮できなくなってしまう。また、釣糸が引っ掛かった場合等、大きな負荷が作用すると、変形などが生じ易い。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、軽量化が図れ、撓み特性に優れた釣糸ガイド及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る釣糸ガイドの製造方法は、金型に形成したフレーム成形用の溝の中に該溝の延設方向に沿って複数の強化繊維で構成された繊維束を収容し、前記金型の前記溝に合成樹脂を充填して繊維強化樹脂製のフレームを形成することを特徴とする。
上記したように、本発明に係る釣糸ガイドのフレームは、金型に、フレーム成形用の溝を形成しておき、この溝部分に、溝方向に沿うようにして強化繊維を収容し、その後、溝内に合成樹脂を充填することで形成される。
また、上記した目的を達成するために、本発明に係る釣糸ガイドは、フレームが、釣糸が挿通されるガイドリングを保持する保持部と、釣竿取付け用の固定部と、前記保持部と固定部との間に設けられる連結部と、を有しており、前記繊維束は、前記固定部及び連結部の一端側から前記保持部を周回するように折り返され、前記連結部及び固定部の他端側に至るように連続して配設されていることを特徴とする。
上記した構成の釣糸ガイドは、そのフレーム部分が、繊維強化樹脂によって構成されているため、軽量化が図れ、このような構造の釣糸ガイドを装着した釣竿は、本来の特性を発揮し易くなる。また、フレームを構成する繊維強化樹脂は、その繊維の方向が、フレームの延設方向に沿った状態で配設されるため、撓み性の向上が図れ、釣糸が引っ掛かっても破損等し難くなる。
本発明によれば、軽量化が図れ、撓み特性に優れた釣糸ガイドが得られるようになる。
本発明に係る釣糸ガイドの第1の実施形態を示す正面図。 図1に示す釣糸ガイドにおいて、強化繊維の状態を説明する斜視図。 図2のA部分の断面図。 図1に示す釣糸ガイドを構成するフレームの成形方法を説明する図。 図4に示す金型による成形状態を説明する側面断面図。 本発明に係る釣糸ガイドの第2の実施形態を示す正面図。 図6に示す釣糸ガイドにおいて、強化繊維の状態を説明する斜視図。 図7に示す釣糸ガイドを構成するフレームの成形方法を説明する図。 図7に示す強化繊維の配置状態の変形例を示す図。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る釣糸ガイド及びその製造方法の実施形態について説明する。
最初に、図1及び図2を参照して、本発明に係る釣糸ガイドの第1の実施形態について説明する。これらの図において、図1は釣糸ガイドの正面図、図2は図1に示す釣糸ガイドにおいて、強化繊維の状態を説明する斜視図である。なお、図2の矢印D方向は、釣糸ガイドが釣竿に装着された際、釣竿の軸長方向と一致しており、固定部が元竿側となって釣竿に取り付けられている(図1は図2を矢印D方向から見た図となる)。以下において、前側(前方側)とは穂先側を意味し、後側(後方側)とは基端側(元竿側)を意味するものとする。また、左右方向とは、フレームを矢印D方向から見た場合、軸線Xに対する左右方向とする。
釣糸ガイド1は、強化繊維に合成樹脂を含浸した、いわゆる繊維強化樹脂製のフレーム3を備えている。前記フレーム3は、釣糸が挿通されるガイドリング20を保持する保持部5と、釣竿の外表面に固定される釣竿取付け用の固定部6とを備えており、本実施形態では、保持部5と固定部6との間に連結部(支脚部)7を設けた構造となっている。すなわち、連結部7の端部を、基端側に向けて屈曲させることで前記固定部6が一体的に形成されている。なお、連結部7は、図2に示されるように、固定部6から斜め上方に向けて立ち上げられており、釣糸が引っ掛かり難いようにしている。
前記保持部5と固定部6との間に、連結部7を形成することで、ガイドリング20に挿通される釣糸は、釣竿の外表面との間で一定の隙間を確保する。
前記保持部5は、前後方向(図2の矢印D方向)における厚みよりも左右方向の幅が大きい板状に形成されており、その中央領域には、ガイドリング20を嵌合させるための開口5Aが形成されている。この開口5Aについては、後述するように、フレーム3を金型によって成形する際に一体形成することが可能である。また、連結部7には、その中心の軸線Xを含む位置で、左右対称となるように貫通孔7Aが形成されており、フレーム部分の軽量化を図れるようにしている。
前記フレーム3は、フレームの延設方向に指向する方向の強化繊維が配設された繊維強化樹脂によって形成されている。強化繊維は、フレームを構成する部位において、その延設方向(ここでの延設方向とは、方向性を持って形成されたフレームの部位が配される方向で、フレームを構成する面を含んだ方向に延出する方向)に指向したものを含んでいれば良く、これにより、撓み性の向上を図ることが可能となる。本実施形態の釣糸ガイドのフレーム3を構成する部位は、固定部6が前後方向、連結部7が軸線Xに対し上方に向かって離れるように傾斜する方向、保持部6が環状に周回する方向にそれぞれ方向性を持って延設されている。また、本実施形態における強化繊維は、複数の強化繊維が束状(繊維束10)となって構成されており、フレーム3を形成する合成樹脂内に、骨材のように配設されて補強をしている。すなわち、本実施形態のフレーム3は、上記した繊維束(強化繊維の束)10が、フレームを構成する部位の延設方向に沿って連続するように配された繊維強化樹脂で形成されている。従って、繊維束10は、フレーム3の外側に突出しないように配されている。
具体的に、上記の連続した強化繊維の繊維束10は、固定部6の内、軸線Xを境にして一端側(左側)の固定部6aから連結部7の一端側(前記貫通孔7Aを挟んで左側)7aを通り、開口5Aの周囲である環状の保持部5aを周回するようにして折り返して、連結部7の他端側(前記貫通孔7Aを挟んで右側)7bを通り、他端側(右側)の固定部6bに至るように連続している。すなわち、図2に示すように、繊維束10は、フレーム形状に沿って連続して配設されており、フレーム3は、その周囲領域が、連続した繊維束10によって補強された状態となっている。
ここで、図3を参照して、繊維束10の構成について説明する。
図3は、フレーム3の所定の部位の一部(右側の連結部)の断面構造を示している。この図に示されるように、繊維束10となる骨材は、合成樹脂材の中央側に配されて、繊維束10の周囲に合成樹脂層15が形成された状態となっている。前記繊維束10を構成する強化繊維は、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維等が用いられ、その繊維束10は、長手方向に配した芯部繊維10Aと芯部繊維10Aの周りを周回する周辺繊維10Bで構成されている。
前記芯部繊維10Aは、多数の強化繊維を束ねて構成することが可能であり、周辺繊維10Bは、芯部繊維10Aの長手方向周囲に編み込まれた状態で配設することが可能である。この場合、周辺繊維10Bについては、1本の繊維で構成されるが、所定本数の繊維が束ねられた状態で芯部繊維10Aの周囲に配設されるものであっても良い。そして、上記のように強化繊維が束状にされた状態で、これが合成樹脂層15によって覆われ、繊維強化樹脂のフレーム3の骨材となって補強がなされている。このように編み込まれた繊維を有していると、編み目の空間に合成樹脂が入り込んで強く保持され、強度の大きなフレームにすることができる。
なお、前記繊維束10については、フレームを1つの繊維束で強化したものであっても複数の繊維束で強化したものであっても良く、フレーム3の中央側のみならず、断面視した際、全体に配設された状態となっていても良い。また、図に示した構成では、芯部繊維10Aを構成する各繊維よりも外部側の周辺繊維10Bの繊維を太径にしているが、両者は同じ径で構成しても良く、芯部繊維10Aの繊維を太径にしても良い。さらに、繊維束については、複数本の強化繊維を長手方向に引き揃えたもの、複数本の強化繊維を蛇行させて互いに絡み合うようにしたもの、撚り合わされたものであっても良い。また、繊維束については、各繊維間に空間ができるように形成されたものであっても良い(このような空間については、合成樹脂層15を構成する合成樹脂によって充填される)。
このように、合成樹脂を含浸した強化繊維を束状に構成することで、その取り扱いが容易となり、後述するようにフレームを容易に成形することが可能となる。また、複数本の強化繊維を蛇行させて絡み合うようにすることで、撓み性の向上が図れると共に、比強度を向上することが可能となる。
前記ガイドリング20は、リング状に構成され、その内周面である釣糸案内面20a部分での摺動抵抗が小さい部材、例えば、チタン、アルミ、SUS、セラミックス等によって形成されている。このガイドリング20は、フレーム3が前記繊維束を骨材として一体形成された後、保持部5に形成された開口5Aに対して嵌入、固定される。
次に、上記したような形態のフレーム3を形成する方法について、図4及び図5を参照しながら説明する。
図1及び図2に示したようなフレーム3は、図4及び図5に示す金型50によって形成可能である。本実施形態の金型50は、上下に型割りされる上型51と下型52によって構成されており、図4は、下型52を上型51に対して開き、上方側から見た概略図が示されている。この場合、下型52には、一端面側がなだらかな傾斜面52b,52cで、他端面側がそれよりも急な傾斜面52dとなる断面が略三角形状の山部52aが形成されており、急斜面52d側において、フレーム3の前記固定部6が形成され、緩斜面52b,52c側において、フレーム3の前記連結部7及び保持部5が形成されるようになっている。なお、上記した金型50は、一例を示したに過ぎず、型割りの方向については、左右方向としたり、傾斜方向にする等、任意の形態にすることが可能である。
下型52の表面(山部52aの表面)には、フレーム3の全体形状に沿ったキャビティ(溝)52Cが形成されており、そのキャビティ52Cには、前記連結部7に形成される貫通孔7Aの位置に応じて貫通孔用凸部52eと、保持部5に形成されるガイドリング固定用の開口5Aの位置に応じて開口用凸部52fが形成されている。
このような下型52のキャビティ52Cに対して、図3に示したように構成される繊維束10を、図4の二点鎖線で示すようにフレーム3の外形状に沿うように湾曲させる。すなわち、繊維束10の端部側を重ねると共に、その中間部分に、連結部7及び保持部5に対応したループを形成してキャビティ52C内に収容する。このとき、繊維束10については、予め合成樹脂を含浸させておき、成形前の状態で屈曲したときに保形性を有するようにしておくことが好ましい。これにより、繊維束10を、フレーム3に合致するような屈曲作業と、金型収容作業が容易に行えるようになる。
そして、この状態で上型51を下型52に対して閉じ、前記キャビティ内に熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂)や熱可塑性樹脂(例えば、ナイロン)をマトリックス樹脂として充填し、その後、マトリックス樹脂を硬化させて繊維強化樹脂製のフレーム3を得ることが可能となる。この場合、充填されるマトリックス樹脂は、図3に示した合成樹脂層15を構成することとなるが、このマトリックス樹脂は、上記した繊維束10の各繊維間にも侵入した状態となっている。なお、金型成型時に、キャビティ内で繊維束10が動かないように、金型内で繊維束10を保持しても良く、また、上型51がキャビティを閉塞するだけでなく、下型52のキャビティ内に入り込んで繊維束10を下型のキャビティ内に押圧するように、図示しない押圧片を設けておいても良い。
なお、上記した金型から成形体(フレーム)を取り出した後、再度、別の金型で樹脂成形(二重成型)して、確実に合成樹脂が周るようにしても良い。このようにすることで、強度及び外観を向上することが可能となる。また、金型から得られたフレーム3に対しては、必要に応じて細部加工が施される。この細部加工は、例えば、釣竿の固定部6の形状を釣竿に載置し易いように曲面状に形成したり、糸巻き・糸止めし易いように、固定部の端部を研磨等することが該当する。
次に、フレーム3の表面処理を施す。例えば、バレル加工を施すことで、表面のバリを除去すると共に、表面の光沢が得られる程度に仕上げ研磨を施す。この研磨の程度については、釣糸ガイド1のサイズや形状、材質特性などによって研磨剤や研磨時間などを任意に調整することが可能である。このようなバレル加工を施すことにより、強化繊維を切断することなく、フレーム3を研磨することが可能となり、強度の安定化が図れると共に、外観の優れた釣糸ガイドとすることが可能となる。
なお、このような研磨工程を施すに際しては、フレーム3の表面に強化繊維が一部露出しマトリックス樹脂が一部残るように研磨することが好ましい。こうすることで、研磨表面の光沢をより一層向上することが可能となる。
次に、必要に応じて、フレーム3の全体又は一部分に被膜を形成する。例えば、外観向上やフレーム本体の保護のために塗装を行なうことや、金属やセラミックスを蒸着等することも可能である。
そして、上記したように形成されたフレームの保持部5の開口5Aにガイドリング20を取り付ける。ガイドリング20の取り付け方法は、圧入や接着、カーリング、その他、任意の固定方法を採用することが可能である。
上記したような製造方法によって形成される釣糸ガイド1によれば、金属製のものと比較して、重量が軽くなり、更には、比強度、比剛性、及び撓み性に優れた構成とすることが可能となり、釣糸を安定して案内することが可能となる。このため、そのような釣糸ガイドを多数個装着しても釣竿全体が重量化することはなく、釣竿の性能が向上する。特に、穂先竿のような部分では、より軽量化が図れることから、繊細な当たりを感知し易くなり、より釣竿の性能の向上を図ることが可能となる。
特に、保持部5の領域や連結部7の領域に、上記したような延設方向に指向する強化繊維束10を有することで、撓み性の向上が図れることから、釣糸が引っ掛かった場合等、大きな負荷が作用しても、破損等が生じ難くなる。さらに、固定部6から連結部7に移行する領域では、屈曲角度が大きいことから、大きな曲げ応力が作用するものの、そのような方向性を有する強化繊維によって効果的に補強された状態となっているため、破損等を生じ難くすることが可能となる。
さらに、上記したような製造方法によれば、強化繊維がフレームの延設方向に指向した釣糸ガイドを容易に形成することが可能となる。
なお、上記した構成において、フレームの延設方向に指向する強化繊維については、繊維束でなくても、フレームに沿って連続した強化繊維が互いに間隔を有して配される構成であっても良い。さらに、強化繊維は、フレーム全体に沿って途切れることなく設けても良いが、フレームを構成する部位の保持部、固定部、連結部等ごとに、その延設方向に沿って連続する繊維を設けても良い。
図6から図8は、本発明の第2の実施形態を示す図であり、図6は、釣糸ガイドの正面図、図7は、図6に示す釣糸ガイドにおいて、強化繊維の状態を説明する斜視図、そして、図8は、図7に示す釣糸ガイドを構成するフレームの成形方法を説明する図である。なお、以下に説明する実施形態では、上記した実施形態と同一の構成部分については、同一の参照符号を付して、その詳細な説明については省略する。
本実施形態では、ガイドリング20を嵌合させるための開口5Aが形成された保持部5について、そのフレームの環状形状に合わせて、さらに、環状の保持部5aを1周する繊維束(第2の繊維束)30を配設している。
前記第2の繊維束30は、繊維束10と同様な構成のものを用いることができ、例えば、図7、図8に示すように、切欠部30aを有するようなC字状に形成したり、或いは、切欠部を形成することなく、O字状に形成しても良い。このように構成される第2の繊維束30については、下型52のキャビティに対して最初にセットしておき、その後で第1の繊維束10をセットしても良いし、最初に繊維束10をセットしておき、その後で第2の繊維束30をセットしても良い。
或いは、第1の繊維束10の保持部の形成部分に、単に添付するだけではなく、これに絡めるようにして環状の保持部5aを1周するように形成しても良い。なお、環状の保持部5aを形成する部分については、連続した繊維が1周するのではなく、少なくとも半周以上設けていれば良い。
このような構成によれば、上記した実施形態と同様な作用効果が得られると共に、フレームに沿って連続する強化繊維を有する繊維強化樹脂製の強度が優れた釣糸ガイドが得られる。特に、釣糸が摺動するガイドリング20が装着され、かつ釣糸が引っ掛かり易い環状の保持部5aを効果的に補強することが可能となる。
図9は、図7に示す強化繊維の配置状態の変形例を示す図である。
この変形例では、環状の保持部5aを形成するにあたり、別体の第2の繊維束30を配設するのではなく、上述した第1の実施形態の繊維束10を長くしておき、環状の保持部5aの部分で1周させた構成を示している。すなわち、繊維束10は、一端側の固定部6aから連結部7の一端側(前記貫通孔7Aを挟んだ左側)7aを通り、開口5Aの周囲である環状の保持部5aを1巻回して周回するようにして折り返して、連結部7の他端側(前記貫通孔7Aを挟んだ右側)7bを通り、他端側の固定部6bに至るようにしている。
このように構成しても、上記した第2実施形態と同様な作用効果を得ることが可能となる。なお、上記した第2実施形態や、その変形例では、環状の保持部5aをさらに強化するような構成であっても良い。例えば、第2の繊維束30と同様な繊維束をさらに配設しても良いし、繊維束10を2周以上巻き回しても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した構成に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
本発明は、釣糸ガイド1を構成するフレーム部分について、繊維強化樹脂を構成する強化繊維が、フレームの延設方向に指向されたものであれば良い。このため、そのような強化繊維については、束状に構成されたものでなくても良い。また、フレームの延設方向に指向する強化繊維の種類や弾性率、樹脂含浸量、径などの構成、及び配列状態等については、実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
また、釣糸ガイド1は、釣竿に対して糸止め等によって固定される構成(固定部6を有する構成)を説明したが、例えば、釣竿に対して摺動可能に外嵌される遊動ガイドとして構成されていても良い。また、上記したフレーム3には連結部7を形成しない構成であっても良い。
1 釣糸ガイド
3 フレーム
5 保持部
6 固定部
7 連結部
10 繊維束
20 ガイドリング

Claims (7)

  1. 金型に形成したフレーム成形用の溝の中に該溝の延設方向に沿って複数の強化繊維で構成された繊維束を収容し、
    前記金型の前記溝に合成樹脂を充填して繊維強化樹脂製のフレームを形成することを特徴とする釣糸ガイドの製造方法。
  2. 前記繊維束を前記金型の溝に沿って湾曲させて収容したことを特徴とする請求項1に記載の釣糸ガイドの製造方法。
  3. 前記金型に収容される繊維束は、合成樹脂を含浸していることを特徴とする請求項1又は2に記載の釣糸ガイドの製造方法。
  4. 前記繊維束は、複数の強化繊維が互いに絡んで形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の釣糸ガイドの製造方法。
  5. 前記フレームは、表面に強化繊維が一部露出し、合成樹脂が一部残るように研磨されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の釣糸ガイドの製造方法。
  6. 前記フレームは、釣糸が挿通されるガイドリングを保持する保持部と、釣竿取付け用の固定部と、前記保持部と固定部との間に設けられる連結部と、を有し、
    前記繊維束は、前記固定部及び連結部の一端側から前記保持部を周回するように折り返され、前記連結部及び固定部の他端側に至るように連続して配設されていることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の釣糸ガイドの製造方法によって製造される釣糸ガイド。
  7. 前記保持部には、さらに環状の繊維束が配設されていることを特徴とする請求項6に記載の釣糸ガイド。
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